JP3292996B2 - 鉄骨建屋内における土間床の施工方法 - Google Patents
鉄骨建屋内における土間床の施工方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄骨建屋内における土
間床の施工方法、特に大面積を有する工場・物販建屋に
おける土間床の施工方法に関する。
間床の施工方法、特に大面積を有する工場・物販建屋に
おける土間床の施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば工場建屋の土間の構築に
は、図2に示すごとく地表層に砕石4を目つぶし砂5と
ともに投下・転圧して砕石転圧層Bを形成し、該砕石転
圧層B上にポリエチレンシート7を敷設し、該ポリエチ
レンシート7上に鉄筋コンクリート6を打設する工法が
用いられている。
は、図2に示すごとく地表層に砕石4を目つぶし砂5と
ともに投下・転圧して砕石転圧層Bを形成し、該砕石転
圧層B上にポリエチレンシート7を敷設し、該ポリエチ
レンシート7上に鉄筋コンクリート6を打設する工法が
用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の工法
は、地表層に砕石4を投下・転圧して形成するものであ
るため工程が嵩み、鉄筋コンクリート6は1層ないし上
下に2層の鉄筋8を配筋するためのそれだけ工期を必要
とするという問題点がある。また、工場、物販ビル等の
建築においては比較的土間の建設を急いで行う必要があ
るが、砕石転圧層Bの路盤としての耐力がそれほど強く
ないため、砕石転圧層B上にクレーン車を走行させて、
鉄骨建方を安全に実施することができないため、養生鉄
板を敷く必要がある。また、高所作業車による天井貼り
や設備工事は結局土間コンクリートの打設・養生を待っ
て行わなければならないと言う難点がある。
は、地表層に砕石4を投下・転圧して形成するものであ
るため工程が嵩み、鉄筋コンクリート6は1層ないし上
下に2層の鉄筋8を配筋するためのそれだけ工期を必要
とするという問題点がある。また、工場、物販ビル等の
建築においては比較的土間の建設を急いで行う必要があ
るが、砕石転圧層Bの路盤としての耐力がそれほど強く
ないため、砕石転圧層B上にクレーン車を走行させて、
鉄骨建方を安全に実施することができないため、養生鉄
板を敷く必要がある。また、高所作業車による天井貼り
や設備工事は結局土間コンクリートの打設・養生を待っ
て行わなければならないと言う難点がある。
【0004】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、工程能率がよく、人手の省力化が図られ、加え
て鉄骨建方、天井・設備工事の早期着手に寄与する建屋
内における土間床の施工方法を提供しようとするもので
ある。
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、工程能率がよく、人手の省力化が図られ、加え
て鉄骨建方、天井・設備工事の早期着手に寄与する建屋
内における土間床の施工方法を提供しようとするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、地表層に固化処理を施して地盤改良層
を形成し、該地盤改良層をクレーン車を走行させる作業
面として利用して鉄骨建方に着手、実施し、その後、該
地盤改良層上に鋼繊維コンクリートを打設して鋼繊維補
強コンクリートを形成することを特徴とする鉄骨建屋内
における土間床の施工方法により構成される。ここで、
地表層とは、地盤改良層となるべき地層のことであり、
元からある自然の地表の場合もあれば、床面レベルとの
関係で盛土或いは逆に掘削により造成する場合がある。
地表層の固化処理は、地盤の耐力を向上させる処理であ
り、改良対象土に固化材を注入或いは撒布等により添加
して行う。固化材の種類は地質を考慮してセメント系の
材料等を選ぶことができる。改良対象土への固化材を均
一な添加を図るため、攪拌羽根等により混合・攪拌する
ことが好ましい。鋼繊維補強コンクリートは鋼繊維とコ
ンクリートとを打設前に予め混合するか、あるいは打設
しながら混合することにより施工するが、従来の鉄筋コ
ンクリートの耐力と同等乃至それ以上のものとして調製
する。その曲げ耐力は30〜80kg/cm2であり、
そのためにはコンクリート1m3に対し20〜80kg
の鋼繊維を混合する。鋼繊維の寸法仕様は例えば直径
0.8mm、長さ60mmである。
めに、本発明は、地表層に固化処理を施して地盤改良層
を形成し、該地盤改良層をクレーン車を走行させる作業
面として利用して鉄骨建方に着手、実施し、その後、該
地盤改良層上に鋼繊維コンクリートを打設して鋼繊維補
強コンクリートを形成することを特徴とする鉄骨建屋内
における土間床の施工方法により構成される。ここで、
地表層とは、地盤改良層となるべき地層のことであり、
元からある自然の地表の場合もあれば、床面レベルとの
関係で盛土或いは逆に掘削により造成する場合がある。
地表層の固化処理は、地盤の耐力を向上させる処理であ
り、改良対象土に固化材を注入或いは撒布等により添加
して行う。固化材の種類は地質を考慮してセメント系の
材料等を選ぶことができる。改良対象土への固化材を均
一な添加を図るため、攪拌羽根等により混合・攪拌する
ことが好ましい。鋼繊維補強コンクリートは鋼繊維とコ
ンクリートとを打設前に予め混合するか、あるいは打設
しながら混合することにより施工するが、従来の鉄筋コ
ンクリートの耐力と同等乃至それ以上のものとして調製
する。その曲げ耐力は30〜80kg/cm2であり、
そのためにはコンクリート1m3に対し20〜80kg
の鋼繊維を混合する。鋼繊維の寸法仕様は例えば直径
0.8mm、長さ60mmである。
【0006】また、地盤改良層と鋼繊維補強コンクリー
トとの間に仕切層を介設することが好ましい。下部地盤
からの湿気を遮断するための防湿層には、例えばポリエ
チレンシートを使用し、断熱層とする場合にはさらにス
タイロフォーム等を加える。また、鋼繊維コンクリート
を打設するとともに該鋼繊維コンクリートにタンピング
(たたき)処理を施すことが好ましい。鋼繊維がコンク
リート表面に浮くことを防止するためである。タンピン
グ処理はエキスパンドメタル状土間均し器やサーフェイ
スバイブレーター等により行う。
トとの間に仕切層を介設することが好ましい。下部地盤
からの湿気を遮断するための防湿層には、例えばポリエ
チレンシートを使用し、断熱層とする場合にはさらにス
タイロフォーム等を加える。また、鋼繊維コンクリート
を打設するとともに該鋼繊維コンクリートにタンピング
(たたき)処理を施すことが好ましい。鋼繊維がコンク
リート表面に浮くことを防止するためである。タンピン
グ処理はエキスパンドメタル状土間均し器やサーフェイ
スバイブレーター等により行う。
【0007】
【作用】本発明は、地表層に固化処理を施して地盤改良
層を形成し、鉄骨建方のためのクレーン車の作業面を確
保するとともに、鉄筋の配筋を要することなく前記地盤
改良層上に鋼繊維コンクリートを打設して鋼繊維補強コ
ンクリートを形成して建屋床面を構築する。
層を形成し、鉄骨建方のためのクレーン車の作業面を確
保するとともに、鉄筋の配筋を要することなく前記地盤
改良層上に鋼繊維コンクリートを打設して鋼繊維補強コ
ンクリートを形成して建屋床面を構築する。
【0008】
【実施例】本発明の実施例を以下図面を参照して説明す
る。図1において、工場建屋の土間Aは、地盤改良層1
上に仕切層3を介在させて鋼繊維補強コンクリート2を
形成することにより構築する。地盤改良層1の厚みは本
例では250mmであり、セメント系の固化材を改良対
象土1m3 当たり80kg添加し、攪拌混合した。仕切
層3としてポリエチレンシートを用いた。鋼繊維補強コ
ンクリート2の厚みは150mmであり、コンクリート
1m3 当たり30kgの鋼繊維を混合した。鋼繊維コン
クリートの打設とともにタンピング処理を行い、鋼繊維
の浮上を防止した。本発明により、50m×80mの土
間の場合で50%の大幅な工期短縮という画期的な成績
を収めた。また、地盤改良層1は路盤耐力が大きいの
で、鉄骨建方のクレーン車の移動が安全でスムーズにで
き、土間コンクリートの打設を待たずに高所作業車によ
り1階天井の設備工事を先行して実施することができ
た。
る。図1において、工場建屋の土間Aは、地盤改良層1
上に仕切層3を介在させて鋼繊維補強コンクリート2を
形成することにより構築する。地盤改良層1の厚みは本
例では250mmであり、セメント系の固化材を改良対
象土1m3 当たり80kg添加し、攪拌混合した。仕切
層3としてポリエチレンシートを用いた。鋼繊維補強コ
ンクリート2の厚みは150mmであり、コンクリート
1m3 当たり30kgの鋼繊維を混合した。鋼繊維コン
クリートの打設とともにタンピング処理を行い、鋼繊維
の浮上を防止した。本発明により、50m×80mの土
間の場合で50%の大幅な工期短縮という画期的な成績
を収めた。また、地盤改良層1は路盤耐力が大きいの
で、鉄骨建方のクレーン車の移動が安全でスムーズにで
き、土間コンクリートの打設を待たずに高所作業車によ
り1階天井の設備工事を先行して実施することができ
た。
【0009】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成するので、
工程能率がよく、人手の省力化が図られ、加えて土間床
の最終的な完成を待たずに鉄骨建方の早期の着手を図る
ことができる。
工程能率がよく、人手の省力化が図られ、加えて土間床
の最終的な完成を待たずに鉄骨建方の早期の着手を図る
ことができる。
【図1】本発明の建屋内における土間床の施工方法を説
明する図である。
明する図である。
【図2】従来の建屋内における土間床の施工方法を説明
する図である。
する図である。
1 地盤改良層 2 鋼繊維補強コンクリート 3 仕切層 4 砕石 5 目つぶし砂 6 鉄筋コンクリート 7 ポリエチレンシート 8 鉄筋 A 土間コンクリート B 砕石転圧層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 3/00 E04G 21/14 E04B 5/32 E02D 3/12 E04F 15/12
Claims (4)
- 【請求項1】 地表層に固化処理を施して地盤改良層を
形成し、該地盤改良層をクレーン車を走行させる作業面
として利用して鉄骨建方に着手、実施し、その後、該地
盤改良層上に鋼繊維コンクリートを打設して鋼繊維補強
コンクリートを形成することを特徴とする鉄骨建屋内に
おける土間床の施工方法。 - 【請求項2】 鋼繊維補強コンクリートはコンクリート
1m 3 に対し20〜80kgの鋼繊維を混合することを
特徴とする請求項1記載の鉄骨建屋内における土間床の
施工方法。 - 【請求項3】 地盤改良層と鋼繊維補強コンクリートと
の間に仕切層を介設することを特徴とする請求項1記載
の鉄骨建屋内における土間床の施工方法。 - 【請求項4】 鋼繊維コンクリートを打設するとともに
該鋼繊維コンクリートにタンピング処理を施すことを特
徴とする請求項1又は請求項3記載の鉄骨建屋内におけ
る土間床の施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14684492A JP3292996B2 (ja) | 1992-05-14 | 1992-05-14 | 鉄骨建屋内における土間床の施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14684492A JP3292996B2 (ja) | 1992-05-14 | 1992-05-14 | 鉄骨建屋内における土間床の施工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05311857A JPH05311857A (ja) | 1993-11-22 |
JP3292996B2 true JP3292996B2 (ja) | 2002-06-17 |
Family
ID=15416816
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14684492A Expired - Fee Related JP3292996B2 (ja) | 1992-05-14 | 1992-05-14 | 鉄骨建屋内における土間床の施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3292996B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB0317880D0 (en) * | 2003-07-31 | 2003-09-03 | Keskin Ozgur D T | Improvements in and relating to structural building members |
CN106401144A (zh) * | 2016-06-23 | 2017-02-15 | 青岛海川建设集团有限公司 | 添加式耐磨混凝土地面施工工艺 |
CN107327117A (zh) * | 2017-07-03 | 2017-11-07 | 深圳新岩景观艺术有限公司 | 平模彩色混凝土地面的制备方法 |
-
1992
- 1992-05-14 JP JP14684492A patent/JP3292996B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05311857A (ja) | 1993-11-22 |
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