JP3292926B2 - 工具保持装置 - Google Patents

工具保持装置

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JP3292926B2
JP3292926B2 JP20861591A JP20861591A JP3292926B2 JP 3292926 B2 JP3292926 B2 JP 3292926B2 JP 20861591 A JP20861591 A JP 20861591A JP 20861591 A JP20861591 A JP 20861591A JP 3292926 B2 JP3292926 B2 JP 3292926B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、工業用ロボット等に
おいて工具を保持する工具保持装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、生産ライン等において、工業用
ロボットはその作動アームの先端に保持させた工具を用
いて加工あるいは作業等の所要の生産動作を行なわせて
いる。かかる生産ライン等においては、工業用ロボット
は保持させていた工具を別の工具と交換して生産作業を
することが必要な場合がある。そのため、従来から種々
の構造の工具保持装置が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の工
具保持装置においては、工具の交換時間はそのまま生産
ラインでの生産効率に大きな影響を及ぼすので工業用ロ
ボットの工具の交換が迅速で確実に行えることが求めら
れている。
【0004】このような事情を考慮すると、工業用ロボ
ットの作動アームの先端に設けた装置本体に、工具を備
えた被着部材を着脱自在に装着する着脱機構として、例
えば単一の円錐カムを用いて複数のロックピンを放射方
向に張り出させることとすれば、工具の着脱を迅速にす
ることができると考えられる。
【0005】しかし、単一の円錐カムにより複数のロッ
クピンを放射方向に張り出す構造をこの種の工具保持装
置に適用する場合、円錐カムやロックピンの形状誤差や
装置の組み付けによる芯ずれ等の製作誤差を伴うので、
放射方向に配置された複数のロックピンに単一の円錐カ
ムを同時に均等に接触し、等量の変位を生じさせるよう
にすることは困難であり、一部のロックピンの作動不良
のため装着動作の確実性を確保することができない場合
がある。
【0006】この発明は、このような事情に基づいてな
されたもので、円錐カムで複数のロックピンを放射方向
に確実に進出させることにより、工具の交換が簡単であ
りながら工具の交換動作が確実な工具保持装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、作動アームの先端に設けた
装置本体に、工具を備えた被着部材を着脱自在に装着す
る工具保持装置において、前記装置本体に、放射方向に
進退可能とした複数のロックピンを配置したロック装置
を設けるとともに、前記被着部材を前記ロック装置の外
側を囲むリング状に形成して、この被着部材に前記各ロ
ックピンの外端部を係合させて被着部材を装置本体に装
着可能にし、前記ロックピンの背面を押圧する円錐カム
と、この円錐カムを円錐カムの頂点方向に押圧する押圧
動作と反頂点方向に引っ張る牽引動作のそれぞれをする
駆動部材とを設け、前記円錐カムの凹部に、前記駆動部
材の凸部をクリアランスを有するように挿入され、前記
駆動部材の凸部には貫通孔が形成され、この貫通孔を通
過し貫通孔内径より小径の外径を有するピンの両端を前
記円錐カムの凹部周囲の円筒壁に固定し、前記円錐カム
は前記駆動部材に前記ロックピンが進退する方向に遊動
可能に連結され、前記各ロックピンに対して垂直の方向
に進退駆動される駆動部材を、前記各ロックピンの放射
状の中央部に配設するとともに、前記駆動部材の端部に
先端に行くに従って駆動部材中心線に近づくように傾斜
したカム面を有する円錐カムを前記ロックピンが進退す
る方向に遊動し、前記カム面に前記各ロックピンの内端
部に接触させて前記各ロックピンを進出駆動し、前記駆
動部材の押圧動作時、前記駆動部材の凸部外周の環状の
端面で前記円錐カムの凹部外周の円筒壁の端面を当接さ
せるようにすることを特徴としている。
【0008】この請求項1記載の発明では、各ロックピ
ンを進出駆動する円錐カムが、駆動部材の端部に先端に
行くに従って駆動部材中心線に近づくように傾斜したカ
ム面を有し、しかもこの円錐カムはロックピンが進退す
る方向に遊動可能に、駆動部材に連結してあるため、円
錐カムに一部のロックピンが接触し残りのロックピンが
接触しない場合には、円錐カムは接触したロックピンか
らの反力によりロックピンが進退する方向に変位するこ
とができ、その結果、放射状に配置されたすべてのロッ
クピンに均等に接触することができる。
【0009】また、円錐カムは、駆動部材にロックピン
が進退する方向に遊動可能に連結されているから、複数
のロックピンは、均等に接触しつつカム面に当接するの
で、被着部材を装置本体に円周上均等に押し付けて、被
着部材を装置本体に確実に保持することができる。
【0010】また、駆動部材の円錐カムへの押圧動作
時、駆動部材の凸部の周囲の環状の端面と円錐カムの凹
部周囲の円筒壁の同心状の端面は当接し、駆動部材の凸
部と円錐カムの凹部との嵌合空間、及び、駆動部材の凸
部の貫通孔を外部より隔離するので、被着工具を着して
いる間、常に貫通孔とピンとの間のクリアランスの遊動
連結部に異物が進入しなくなるので、ロックピンが進退
する方向における駆動部材に対する円錐カムの遊動可能
性が常に確保され、結果として被着工具側を脱着しても
着不良になりにくい。
【0011】
【実施例】以下、この発明の工具保持装置の実施例を説
明する。図1は工業用ロボットでの使用状態説明図、図
2は工具保持装置のロック状態での断面図、図3は工具
保持装置のロック解除状態での断面図、図4は図2のIV
−IV線に沿う断面図、図5は図2のV −V 線に沿う断面
図、図6は図5のVI−VI線に沿う断面図である。
【0012】図1において、工業用垂直多関節ロボット
1の作動アーム2の先端には工具保持装置3が設けられ
ており、この工具保持装置3には工具4が装着されてい
る。この工具保持装置3に装備されている工具4は、ワ
ークWのピックアンドプレース作業を行なう作業工具で
ある。すなわち、工具4はハンドを有しており、このハ
ンドでワークWを把握することによって、加工機5のド
リルDによる加工を行なう。
【0013】工業用ロボット1で用いる各種の工具4を
予め工具置き台に載置しておくことにより、工具保持装
置3に装着されている工具4を必要に応じて交換して装
備し、新たな工具4による所要の生産作業が行なわれ
る。
【0014】この実施例の工具保持装置3は、図2に示
すように装置本体6と被着部材7とで構成されている。
【0015】装置本体6は、基板11と、この基板11
に固定されたシリンダ部材12と、このシリンダ部材1
2の下端に装着された保持部材13と、この保持部材1
3に装着されたロック装置14とを有する。
【0016】基板11は、前記作動アーム2へこの装置
本体6を取り付ける部材であって、この基板11には第
1の空気供給口19からシリンダ17に延びる第1の空
気通路15が穿設されている。
【0017】シリンダ部材12は、前記基板11の下面
に装着されてその内部に後述の駆動部材であるピストン
16を昇降可能としたシリンダ17を形成するものであ
る。なお、以下において中心軸Oはピストン16の中心
線を示し、駆動部材中心線である。
【0018】そして、このシリンダ17内にはコイルス
プリング18で下方に弾発付勢されたピストン16が昇
降可能に配置されており、前記第1の空気通路15はこ
のピストン16の上方に連通されている。
【0019】このピストン16の下端部には、後述のロ
ックピン21を進出駆動する別体の円錐カム22がスプ
リングピン23を介して前記シリンダ17の半径方向に
若干遊動可能な状態に装着されている。
【0020】この円錐カム22とピストン16との連結
部は、図5及び図6に示すようになっている。即ち、ピ
ストン16の下面の中央には、円錐カム22との連結用
の凸部16bが突設され、この凸部16bの外側には環
状の端面となる下端面16aが同心状に形成されてい
る。一方、円錐カム22の上面の中央には、前記凸部1
6bと嵌め合う連結用の凹部22bが形成され、この凹
部22bの周囲の円筒壁の端面である環状の上端面22
aが形成されている。
【0021】そして、凸部16bの直径は凹部22bの
直径より若干小さく、両者を嵌め合わせた状態では両者
の間にクリアランスCが形成される。
【0022】また、凹部22bの深さ寸法は、凸部16
bの高さ寸法より若干大きく、両者を嵌め合わせた状態
では円錐カム22の上端面22aとピストン16の下端
面16aとが接触し、凹部22bの底面と凸部16bの
先端面との間にもクリアランスCが形成されている。
【0023】このような形状のピストン16と円錐カム
22との間を連結するピンであるスプリングピン23
は、ピストン16の凸部16bに穿設された貫通孔16
cに挿通され、ピンであるスプリングピン23の両端部
は円錐カム22の凹部周囲の円筒壁に形成された係止孔
22cに圧入して固定されている。ピストン16の貫通
孔16cの直径は、スプリングピン23の直径より若干
大きいものである。
【0024】また、円錐カム22はカム面22dを有し
ており、このカム面22dはピストン16の端部に先端
に行くに従ってピストン中心線に近づくように傾斜して
おり、この円錐カム22はピストン16にロックピン2
1が進退する方向に遊動可能に連結されている。
【0025】円錐カム22の凹部22bに、ピストン1
6の凸部16bをクリアランスCを有するように挿入さ
れ、凸部16bの貫通孔16cにスプリングピン23を
通過し、スプリングピン23の両端を円錐カム22の凹
部22bに固定し、円錐カム22をピストン16にロッ
クピン21が進退する方向に遊動可能に連結した。
【0026】このようにロックピン21の背面を押圧す
る円錐カム22と、この円錐カム22を円錐カム22の
頂点方向に押圧する押圧動作と反頂点方向に引っ張る牽
引動作のそれぞれをする駆動部材であるピストン16と
を設けた構造であり、かかる構造でピストン16に連結
された円錐カム22は、ピストン16に対して若干遊動
可能であり、ピストン16の昇降動作に際して次のよう
に動作する。
【0027】即ち、この円錐カム22は、ピストン16
の下降行程においては、この円錐カム22の上端面22
aとピストン16の下端面16aとが衝接してピストン
16の駆動力が伝達されるものである。
【0028】この時、ピストン16の凸部16bの周囲
の環状の下端面16aと、円錐カム22の凹部22b周
囲の円筒壁の環状の上端面22は当接し、凸部16bと
凹部22bとの嵌合空間、及び凸部16bの貫通孔16
cを外部より隔離するので、工具4を装着している間、
常に貫通孔16cとスプリングピン23との間のクリア
ランスCの遊動連結部に異物が進入しなくなるので、ロ
ックピン21が進退する方向における駆動部材であるピ
ストン16に対する円錐カム22の遊動可能性が常に確
保され、結果として被着工具側を脱着しても着不良にな
りにくい。
【0029】そして、一部のロックピン21のみが円錐
カム22に接触した場合には、この円錐カム22がピス
トン16の昇降方向と直交方向に遊動可能であるので、
その反力により円錐カム22が半径方向にスライドして
変位し、これによって円錐カム22はすべてのロックピ
ン21と均等に接触した状態となる。
【0030】ピストン16の上昇行程においては、スプ
リングピン23を介してピストン16から引き上げ力を
受けるものである。
【0031】かかるシリンダ部材12の下端部に装着さ
れる保持部材13は、その中心部に透孔13aが形成さ
れて、円錐カム22の下方への出没が可能とされてい
る。
【0032】また、この保持部材13の下面の周縁部は
着座面6aとされ、後述の被着部材7の上端面に形成さ
れる装着面7aがゴムパッキン6bを介して押圧接触す
るとともに、その装着面7aに形成された位置決め孔2
4に挿入される位置決めピン25が設置されている。
【0033】そして、この実施例においては、シリンダ
17の気密性を高めるため、別体に形成したスリーブ部
材26が透孔13aに装着されている。
【0034】かかる保持部材13に装着されるロック装
置14は、ロックピン21とロックシリンダ27との組
からなる3組のロックピン装置28をピストン16の中
心軸Oまわりを3等分する放射方向に設置して構成した
ものである(図4)。ロックシリンダ27は保持部材1
3に設けた嵌合孔13dに嵌合して保持されている。
【0035】ロックピン21はロックシリンダ27内で
進退可能に内挿されており、このロックピン21はコイ
ルスプリング31によりピストン16の中心軸O側に向
けて格納方向に弾発付勢され、複数のロックピン21は
放射方向、即ちピストン16の中心軸Oから外方に向か
って延びる方向へ進退可能になっている。
【0036】また、シリンダ部材12の側部に形成され
た第2の空気供給口32からシリンダ17内で前記ピス
トン16の下方空間に供給された圧縮空気が、スリーブ
部材26の外面の溝部34等の第2の空気通路33を経
て各ロックピン21の頭部21aの背後に供給されるよ
うになっている。
【0037】そして、このロック装置14の中心の下部
には、コイルスプリング35を内蔵したセパレータ36
が設置されている。このセパレータ36は保持部材13
に支持ピン90を介して取付けられ、コイルスプリング
35は保持部材13に形成されたバネ受13eに取付け
られ、セパレータ36を常に保持部材13から離れる方
向へ付勢している。
【0038】このセパレータ36は、後述のようにして
被着部材7の装着時に取付プレート39によりコイルス
プリング35を圧縮変形させ、この後、装着した被着部
材7を装置本体6から離脱させる場合に、そのコイルス
プリング35の弾発力によって取付プレート39を押圧
することにより被着部材7を装置本体6から円滑に離間
させるものである。
【0039】このように構成された装置本体6に装着さ
れる被着部材7は、図4に示すように概ねリング状に形
成された部材であり、その上部内側に全周に渡って突出
するカム部37が形成されている。また、この被着部材
7には取付プレート39を取付ける取付プレート取付孔
95が6箇所に形成され、さらに空気供給挿入孔96が
6箇所に形成され、また電極接点97と電極端子98が
10箇所に設けられている。
【0040】このカム部37の下面側には前記各ロック
ピン21と共動するカム面38が形成されているととも
に、このカム部37の上面は被着部材7の装着面7aを
形成している(図2)。
【0041】即ち、この被着部材7の装着面7aは、カ
ム部37を設置することにより半径方向(前記ロックピ
ン21の進退する放射方向)での寸法が拡大されてお
り、これによってこの被着部材7を装置本体6の着座面
6aに装着した状態でのシール面幅が広く、また被着部
材7の接続剛性が高く工具4のガタが抑制される利点が
ある。
【0042】そして、この被着部材7の下面には、工具
4を一体的に支持する取付プレート39が不図示のボル
ト等で固定されて有底容器形状に形成されている。な
お、取付プレート39は、被着部材7と一体に形成する
こととしてもよいし、またなくてもよい。
【0043】そのため、被着部材7を装置本体6に装着
すると、ロック装置14およびカム部37等は保持部材
13とこれらの被着部材7および取付プレート39によ
り密閉された空間内に格納された状態となる。これによ
り、塵埃等の多い作業空間において、工業用ロボット1
を用いる場合であっても、前記ロック装置14やカム面
38に塵埃等が付着しにくく、ロック装置14の作動が
塵埃等により損なわれることが少なく、確実に円滑な工
具交換を行なうことができる。
【0044】そして、前記のように、カム部37により
装着面7aが幅広となる上、着座面6aと装着面7aと
の間に幅広のゴムパッキン6bを介装してあるので、防
塵機能および防水機能はきわめて良好になっている。
【0045】このようにして、工具4は、前記被着部材
7を装置本体6に接続することにより工具保持装置3で
保持され、工業用ロボット1の作動アーム2の先端に装
着されるものである。
【0046】なお、この被着部材7に孔をあけて、この
孔にロックピン21が挿入されるように構成してもよ
い。
【0047】このような工具保持装置3による工具4の
装着は次のように行なわれる。
【0048】即ち、まず工業用ロボット1の作動アーム
2の先端に固定されている装置本体6を工具置き台の所
要の工具4に対応した位置に移動させ、作動アーム2を
その工具4に一体に設けた被着部材7に接近させ(図3
中、仮想線参照)、ロック装置14の外側に被着部材7
を嵌め合わせる。
【0049】この後、前記基板11に形成した第1の空
気供給口19を経てシリンダ17のピストン16の上方
空間に圧縮空気を供給する。
【0050】これによりピストン16は下降し、円錐カ
ム22は3本のロックピン21の間に割り込んで挿入さ
れる。
【0051】このとき、一部のロックピン21のみが円
錐カム22に接触した場合には、前記のように円錐カム
22がシリンダ17の半径方向、即ちロックピン21の
進退方向に遊動可能であるので、その反力により円錐カ
ム22がスライドして変位し、これによって円錐カム2
2はすべてのロックピン21と均等に接触した状態とな
る。
【0052】これにより、前記3本のロックピン21は
確実に均一な状態で放射方向外側に押し出され、ロック
ピン21の先端部はその外側に位置する被着部材7のカ
ム面38に衝合する。
【0053】このロックピン21のカム面38への衝合
により、被着部材7は装置本体6側への押圧力を受け、
取付プレート39の上面は装置本体6の最下面に衝合さ
れ、図2の状態となる。また、ゴムパッキン6bはわず
かに弾性変形して装置本体6と被着部材7との間のシー
ルを確実に行う。
【0054】このように、被着部材7の装置本体6への
固定が前記ロックピン21やカム面38とは別個に行な
われるので、これらの接続駆動構造に付随するクリアラ
ンスは、両者の接続に影響を与えず、両者を密着して接
続することができる。
【0055】そのため、装置本体6と被着部材7とを確
実にガタのない状態に接続し、装着された工具4のガタ
を確実に軽減することができる。
【0056】次に、装着した工具4を外す場合は、次の
ように作動する。
【0057】すなわち、装着していた工具4による所要
の作業が終了すると、工業用ロボット1の作動アーム2
を工具置き台の所定位置に移動させて、図2の状態の工
具保持装置3の第1の空気供給口19への圧縮空気の供
給を停止するとともに第2の空気供給口32への圧縮空
気の供給を行なう。
【0058】これに伴い、シリンダ17のピストン16
の下方空間に圧縮空気が供給され、ピストン16は上昇
動作を開始するとともに、前記溝部34等の第2の空気
通路33を経て各ロックピン21の背後にも圧縮空気が
供給されるので、各ロックピン21は中心軸O側に後退
し、ロックピン21の先端は前記カム面38から離間
し、これによって被着部材7は装置本体6への拘束が解
除される。
【0059】そして、これと同時に前記セパレータ36
は圧縮状態のコイルスプリング35が伸張することによ
って装着面7aと着座面6aとの間が離間され、両者を
円滑に分離することができる。
【0060】これによって、工業用ロボット1の作動ア
ーム2の先端から工具4を工具置き台の所定位置に格納
することができる。
【0061】そして、これに続いて他の工具4による作
業を行なう場合には、その工具4の位置に作動アーム2
を移動させた後、前記と同様にして所要の工具4を装着
することとすればよい。
【0062】このように、この実施例の工具保持装置3
によれば、圧縮空気を供給することにより円錐カム22
を進退させ、ロックピン21を操作することにより、被
着部材7のカム面38を介して工具4を迅速に着脱させ
ることができ、工業用ロボット1の工具交換に伴う段取
り時間の短縮をすることができ、生産ラインでの生産効
率を向上することができる。
【0063】そのうえ、単一の円錐カム22の動作によ
り複数のロックピン21が動作し、これによって装置本
体6の最下面を取付プレート39の上面に押圧して両者
を接続するので、工具4を迅速かつ装置本体6にガタの
無い状態で確実に装着することができる。
【0064】また、この実施例のロックピン21の復帰
格納を圧縮空気の圧力のみにより行い、前記コイルスプ
リング31を省略することとしてもよく、これらのロッ
クピン21の本数は3本に限らず中心軸Oまわりに複数
本設置するものであれば同様に実施することができる。
なお、ロックピン21の本数が3本以上の場合には、前
記したような円錐カムを用いることが好ましいが、例え
ば2本の場合にはロックピン21の軸方向へ押圧力を作
用させるカム面を有するものであればよい。
【0065】さらに、この実施例において、装着面7a
および着座面6aを全周に渡り連続する環状に形成した
ものを説明したが、これに限らず、前記ロック装置14
の周方向に適宜間隔で散点状に間欠的に形成してもよ
い。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、駆動部材の端部に先端に行くに従って駆動
部材中心線に近づくように傾斜したカム面を有する円錐
カムを、ロックピンが進退する方向に遊動可能に連結し
たから、円錐カムに一部のロックピンが接触し残りのロ
ックピンが接触しない場合には、円錐カムは接触したロ
ックピンからの反力によりロックピンの進退方向に変位
することができ、その結果、放射状に配置されたすべて
のロックピンに均等に接触することができ、工具保持装
置においては、放射状に設置されたすべてのロックピン
が有効に動作し、工具を備えた被着部材の装着動作が確
実に行なわれる。また、この工具保持装置は放射状に配
置された複数のロックピンを円錐カムで操作するもので
あるので、着脱動作が迅速であるという利点もある。
【0067】また、円錐カムは、駆動部材にロックピン
が進退する方向に遊動可能に連結されているから、複数
のロックピンは、均等に接触しつつカム面に当接するの
で、被着部材を装置本体に円周上均等に押し付けて、被
着部材を装置本体に確実に保持することができる。
【0068】また、駆動部材の円錐カムへの押圧動作
時、駆動部材の凸部の周囲の環状の端面と円錐カムの凹
部周囲の円筒壁の同心状の端面は当接し、駆動部材の凸
部と円錐カムの凹部との嵌合空間、及び、駆動部材の凸
部の貫通孔を外部より隔離するので、被着工具を着して
いる間、常に貫通孔とピンとの間のクリアランスの遊動
連結部に異物が進入しなくなるので、ロックピンが進退
する方向における駆動部材に対する円錐カムの遊動可能
性が常に確保され、結果として被着工具側を脱着しても
着不良になりにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】工業用ロボットでの使用状態説明図である。
【図2】工具保持装置のロック状態での断面図である。
【図3】工具保持装置のロック解除状態での断面図であ
る。
【図4】図2のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】図2のV −V 線に沿う断面図である。
【図6】図5のVI−VI線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 工業用ロボット 2 作動アーム 3 工具保持装置 4 工具 6 装置本体 6a 着座面 7 被着部材 7a 装着面 14 ロック装置 16 ピストン 17 シリンダ 21 ロックピン 21a 頭部(内端部) 22 円錐カム 37 カム部 38 カム面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B25J 15/00 - 15/08 B23B 31/107

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】作動アームの先端に設けた装置本体に、工
    具を備えた被着部材を着脱自在に装着する工具保持装置
    において、 前記装置本体に、放射方向に進退可能とした複数のロッ
    クピンを配置したロック装置を設けるとともに、前記被
    着部材を前記ロック装置の外側を囲むリング状に形成し
    て、この被着部材に前記各ロックピンの外端部を係合さ
    せて被着部材を装置本体に装着可能にし、 前記ロックピンの背面を押圧する円錐カムと、この円錐
    カムを円錐カムの頂点方向に押圧する押圧動作と反頂点
    方向に引っ張る牽引動作のそれぞれをする駆動部材とを
    設け、 前記円錐カムの凹部に、前記駆動部材の凸部をクリアラ
    ンスを有するように挿入され、前記駆動部材の凸部には
    貫通孔が形成され、この貫通孔を通過し貫通孔内径より
    小径の外径を有するピンの両端を前記円錐カムの凹部
    囲の円筒壁に固定し、前記円錐カムは前記駆動部材に前
    記ロックピンが進退する方向に遊動可能に連結され、 前記各ロックピンに対して垂直の方向に進退駆動される
    駆動部材を、前記各ロックピンの放射状の中央部に配設
    するとともに、前記駆動部材の端部に先端に行くに従っ
    て駆動部材中心線に近づくように傾斜したカム面を有す
    る円錐カムを前記ロックピンが進退する方向に遊動し、
    前記カム面に前記各ロックピンの内端部に接触させて前
    記各ロックピンを進出駆動し、前記駆動部材の押圧動作時、前記駆動部材の凸部外周の
    環状の端面で前記円錐カムの凹部外周の円筒壁の端面を
    当接させるようにする ことを特徴とする工具保持装置。
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