JPH0531690A - 工具保持装置 - Google Patents

工具保持装置

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JPH0531690A
JPH0531690A JP20861891A JP20861891A JPH0531690A JP H0531690 A JPH0531690 A JP H0531690A JP 20861891 A JP20861891 A JP 20861891A JP 20861891 A JP20861891 A JP 20861891A JP H0531690 A JPH0531690 A JP H0531690A
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lock
cylinder
piston
lock pin
tool
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JP20861891A
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Inventor
Hirokazu Naga
博和 那賀
Tei Hayasaka
禎 早坂
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】カムで複数のロックピンを放射方向に進出させ
る工具保持装置において、装着した工具の離脱を迅速か
つ確実に行なう。 【構成】放射方向に進退可能とした複数のロックピン2
1を配置したロック装置14を設け、この外側を囲むリ
ング状の被着部材7の内周面側に各ロックピン21の外
端部を衝合させて装着可能とし、各ロックピン21に対
して垂直の方向に設置したシリンダ17内をピストン1
6で区画して、ピストン16をロックピン21寄りに移
動させる第1のシリンダ室Pと,ピストン16をロック
ピン21から離間する側に移動させる第2のシリンダ室
Qとを形成し、ロックピン21とロックシリンダ27と
の間でピストン・シリンダ機構を構成させて、第2のシ
リンダ室Qへの圧縮空気の供給を行なう場合に、ロック
シリンダ27内にも圧縮空気を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、工業用ロボット等に
おいて工具を保持する工具保持装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば生産ライン等において、工業用ロ
ボットはその作動アームの先端に保持させた工具を用い
て、加工あるいは作業等の所要の生産動作を行なわせて
いる。
【0003】かかる生産ライン等においては、工業用ロ
ボットは保持させていた工具を別の工具と交換して生産
作業をすることが必要な場合がある。そのため、従来か
ら種々の構造の工具保持装置が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような工業用ロボ
ットの作動アームの先端に設けた装置本体に、工具を備
えた被着部材を着脱自在にする工具保持装置の着脱機構
として、例えば装置本体の単一のカムを用いて、複数の
ロックピンを放射方向に張り出させて被着部材を装置本
体に装着することとすれば、構造が簡単になる。
【0005】ところで、この種の工具保持装置において
は、工具の交換時間はそのまま生産ラインでの生産効率
に大きな影響を及ぼすので、工業用ロボットの工具の交
換が迅速で確実に行えることが求められており、工具の
交換を迅速に行なう上では、工具の離脱を迅速かつ確実
に行えることが必要である。
【0006】この発明は、このような事情に基づいてな
されたもので、工具の交換が迅速かつ確実に行なえる工
具保持装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、作動アームの先端に設けた
装置本体に、工具を備えた被着部材を着脱自在に装着す
る工具保持装置において、前記装置本体に、放射方向に
進退可能とした複数のロックピンを配置したロック装置
を設けるとともに、前記被着部材を前記ロック装置の外
側を囲むリング状に形成して、この被着部材に前記各ロ
ックピンの外端部を係合させることにより、この被着部
材を装置本体に装着可能にし、前記各ロックピンに対し
て垂直の方向に設置したシリンダ内にピストンを内装し
て、このピストンの両側にこのピストンを前記ロックピ
ン寄りに移動させる第1のシリンダ室と、前記ピストン
を前記ロックピンから離間する側に移動させる第2のシ
リンダ室とを形成し、少なくとも第2のシリンダ室への
加減圧により前記ピストンを進退駆動させるとともに、
このピストンの端部に前記各ロックピンの内端部に接触
して前記各ロックピンを進出駆動するカムを設け、さら
に前記ロックピンはこれを進退可能に支持するロックシ
リンダとの間でピストン・シリンダ機構を構成させて、
前記第2のシリンダ室内の加圧を行なう場合に、前記ロ
ックシリンダ内も加圧してロックピンを収納方向に付勢
させることを特徴としている。
【0008】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の工具保持装置において、前記ロックシリンダ内と、
前記第2のシリンダ室内とを連通する空気通路を形成し
たことを特徴としている。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明では、第2のシリンダ室内
の加圧を行なう場合に、ロックシリンダ内も加圧してロ
ックピンを収納方向に付勢させるので、シリンダ内のピ
ストンに設けたカムはロックピン側から離間し、これに
応じてロックピンがロックシリンダ内に迅速かつ確実に
収納される。このため、工具を備えた被着部材を装置本
体から迅速かつ確実に離脱することができる。
【0010】また、請求項2の発明では、前記ロックシ
リンダ内と、前記第2のシリンダ室内とを連通する空気
通路に圧縮空気を供給することで、ピストンとロックピ
ンが連動して作動する。
【0011】
【実施例】以下、この発明の工具保持装置の実施例を説
明する。図1は工業用ロボットでの使用状態説明図、図
2は工具保持装置のロック状態での断面図、図3は工具
保持装置のロック解除状態での断面図、図4は図2のIV
−IV線に沿う断面図、図5は圧縮空気供給回路の説明図
である。
【0012】図1において、工業用垂直多関節ロボット
1の作動アーム2の先端には工具保持装置3が設けられ
ており、この工具保持装置3には工具4が装着されてい
る。この工具保持装置3に装備されている工具4は、ワ
ークWのピックアンドプレース作業を行なう作業工具で
ある。即ち、工具4はハンドを有しており、このハンド
でワークWを把握することによって加工機5のドリルD
による加工を行なう。
【0013】工業用ロボット1で用いる各種の工具4を
予め工具置き台に載置しておくことにより、工業用ロボ
ット1は工具保持装置3に装着されている工具4を必要
に応じて交換して装備し、新たな工具4による所要の生
産作業が行なわれる。
【0014】この実施例の工具保持装置3は、装置本体
6と被着部材7とで構成されており、この工具保持装置
3には図5に示す空気回路10で圧縮空気が供給される
ようになっている。
【0015】装置本体6は、基板11と、この基板11
に固定されたシリンダ部材12と、このシリンダ部材1
2の下端に装着された保持部材13と、この保持部材1
3に装着されたロック装置14とを有する。
【0016】基板11は、前記作動アーム2へこの装置
本体6を取り付ける部材であって、この基板11には第
1の空気供給口19からシリンダ17の上部に延びる第
1の空気通路15が穿設されている。
【0017】シリンダ部材12は前記基板11の下面に
装着され、その内部に後述のピストン16を昇降可能と
したシリンダ17を形成するものである。なお、以下に
おいて中心軸Oはこのピストン16の中心線を示す。
【0018】そして、このシリンダ17内にはコイルス
プリング18で下方に弾発付勢されたピストン16が昇
降可能に配置されており、このシリンダ17内は前記ピ
ストン16により第1のシリンダ室Pと第2のシリンダ
室Qとに区画されており、前記第1の空気通路15は第
1のシリンダ室Pに連通されている。
【0019】なお、前記のようにピストン16がコイル
スプリング18で下向きに押圧されているのは、空気回
路10からのシリンダ室Pへの圧縮空気の供給が不意に
停止した場合に、工具4の不用意な脱落を防止するため
であり、コイルスプリング18を省略することも可能で
ある。
【0020】また、この実施例では第1のシリンダ室P
と第2のシリンダ室Qとに空気を供給して作動させてい
るが、これらにオイルを供給して加圧作動させるように
してもよい。さらに、第1のシリンダ室Pへの加圧をな
くしてピストン16の下降はスプリング18のみで行な
うようにし、第2のシリンダ室Qのみ加圧するようにし
てもよい。
【0021】このピストン16の下端部には、後述のロ
ックピン21を進出駆動する別体の円錐形のカム22が
スプリングピン23を介して前記シリンダ17の半径方
向に若干遊動可能な状態に装着されている。
【0022】また、円錐カム22はカム面22dを有し
ており、このカム面22dはピストン16の端部に、先
端に行くに従ってピストン中心線に近づくように傾斜し
ており、この円錐カム22はピストン16にロックピン
21が進退する方向に遊動可能に連結されている。
【0023】このカム22は、ピストン16の下降行程
においては、このカム22の周縁部上端面22aとピス
トン16の下端面16aとが衝接してピストン16の駆
動力が伝達されるものである。
【0024】そして、一部のロックピン21のみがカム
22に接触した場合には、このカム22がシリンダ17
の半径方向、即ちロックピン21の進退方向に遊動可能
であるのでその反力によりカム22がスライドして変位
し、これによってカム22はすべてのロックピン21と
均等に接触することができる。
【0025】ピストン16の上昇行程においては、前記
スプリングピン23を介して前記ピストン16から引き
上げ力を受ける。
【0026】かかるシリンダ部材12の下端部に装着さ
れる保持部材13は、その中心部に透孔13aが形成さ
れて前記カム22の下方への出没が可能とされている。
【0027】また、この保持部材13の下面の周縁部は
着座面6aとされ、後述の被着部材7の上端面に形成さ
れる装着面7aがゴムパッキング6bを介して押圧接触
するとともに、その装着面7aに形成された位置決め孔
24に挿入される位置決めピン25が設置されている。
【0028】そして、この実施例においては、前記シリ
ンダ17の気密性を高めるため、別体に形成したスリー
ブ部材26が前記透孔13aに装着されている。
【0029】この保持部材13に装着されるロック装置
14は、ロックピン21とロックシリンダ27とにより
ピストン・シリンダ機構として構成されたロックピン装
置28を前記ピストン16の中心軸Oまわりを3等分す
る放射方向に設置したものである(図4)。前記ロック
シリンダ27は保持部材13に設けた嵌合孔に嵌合して
保持されている。
【0030】前記ロックピン21はロックシリンダ27
内で進退可能に内挿されており、ロックピン21の頭部
(本願発明の内端部に相当する)21aの背後のロック
シリンダ27内に圧縮空気を供給することによりロック
ピン27は空気圧により中心軸O側に移動することがで
きる。
【0031】また、前記シリンダ部材12の側部に形成
された第2の空気供給口32からシリンダ17内で前記
ピストン16の下方空間に供給された圧縮空気が、スリ
ーブ部材26の外面の溝部34等の第2の空気通路33
を経て各ロックピン21の胴部21aの背後に供給され
るようになっている。
【0032】なお、この実施例において、このロックピ
ン21はコイルスプリング31により前記ピストン16
の中心軸O側に向けて格納方向に弾発付勢されており、
ロックピン21の格納動作が一層確実に行なわれるよう
に配慮されている。
【0033】また、このロック装置14の中心の下部に
は、コイルスプリング35を内蔵したセパレータ36が
設置されている。このセパレータ36は保持部材13に
支持ピン90を介して取付けられ、コイルスプリング3
5は保持部材13に形成されたバネ受13eに取付けら
れ、セパレータ36を常に保持部材13から離れる方向
へ付勢している。
【0034】このセパレータ36は、後述のようにして
装着した被着部材7を装置本体6から離脱させる場合
に、被着部材7の装着時に圧縮変形されたこのコイルス
プリング35の弾発力によって被着部材7を装置本体6
から円滑に離間させるものである。
【0035】このように構成された装置本体6に装着さ
れる被着部材7は、図4に示すように概ねリング状に形
成された部材であり、その上部内側に全周に渡って突出
するカム部37が形成されている。また、この被着部材
7には取付プレート39を取付ける取付プレート孔95
が6箇所に形成され、さらに空気供給挿入孔96が6箇
所に形成され、また電極接点97と電極端子98が10
箇所に設けられている。
【0036】このカム部37の下面側には前記各ロック
ピン21と共動するカム面38が形成されているととも
に、このカム部37の上面は被着部材7の装着面7aを
形成している。
【0037】即ち、この被着部材7の装着面7aは、前
記カム部37を設置することにより半径方向(前記ロッ
クピン21の進退する放射方向)での寸法が拡大されて
おり、これによってこの被着部材7を装置本体6の着座
面6aに装着した状態でのシール面幅が広く確保でき、
また被着部材7の接続剛性が高くなって工具4のガタが
抑制される利点がある。
【0038】そして、この被着部材7の下面には、工具
4を一体的に支持する取付プレート39が不図示のボル
ト等で固定されて有底容器形状に形成されている。
【0039】そのため、前記被着部材7を装置本体6に
装着すると、前記ロック装置14及びカム部37等は保
持部材13と、これらの被着部材7及び取付プレート3
9により密閉された空間内に格納された状態となる。こ
れにより、塵埃等の多い作業空間において、工業用ロボ
ット1を用いる場合であっても、前記ロック装置14や
カム面38に塵埃等が付着しにくく、ロック装置14の
作動が塵埃等により損なわれることが少なく、確実に円
滑な工具交換を行なうことができる。
【0040】そして、前記のように、カム部37により
装着面7aが幅広となる上、着座面6aと装着面7aと
の間に、幅広のゴムパッキン6bを介装してあるので防
塵機能及び防水機能はきわめて良好になっている。
【0041】このようにして、工具4は、前記被着部材
7を装置本体6に接続することにより工具保持装置3で
保持され、工業用ロボット1の作動アーム2の先端に装
着されるものである。
【0042】このような工具保持装置3による工具4の
装着は前記空気回路10により次のように行なわれ、こ
の実施例の空気通路10はピストン16と、ピストンピ
ン21を戻す空気通路33a,33bが装置本体6内部
で分岐されている。
【0043】まず、工業用ロボット1の作動アーム2の
先端に固定されている装置本体6を工具置き台の所要の
工具4に対応した位置に移動させ、作動アーム2をその
工具4に一体に設けた被着部材7に接近させ(図4中、
仮想線参照)、ロック装置14の外側に被着部材7を嵌
め合わせる。
【0044】この後、前記空気回路10の装置本体6と
圧縮空気源41との間に介装された電磁弁42を図5に
示す状態に操作する。この電磁弁42はソレノイドaに
よりソレノイドバルブを2位置に切り換えるものであ
り、ソレノイドaをオンすれば右に移動し、ソレノイド
aをオフすれば戻しバネbの力により左に移動して図5
の状態になり、前記基板11に形成した第1の空気供給
口19を経て圧縮空気を第1のシリンダ室Pに供給す
る。この場合、前記第2の空気供給口32への圧縮空気
の供給は停止しており、第2の空気供給口32は電磁弁
42を介して消音器43に接続され大気に連通してい
る。
【0045】これにより第1のシリンダ室Pが拡大し、
シリンダ17の上部に位置したピストン16は下降し、
前記カム22は3本のロックピン21の間に割り込んで
挿入される。
【0046】このとき、一部のロックピン21のみがカ
ム22に接触した場合には、前記のようにカム22がロ
ックピン21の進退方向に遊動可能であるのでその反力
によりカム22がスライドして変位し、これによってカ
ム22はすべてのロックピン21と均等に接触した状態
となる。
【0047】これにより、前記3本のロックピン21は
均等に放射方向外側に押し出され、ロックピン21の先
端部はその外側に位置する被着部材7のカム面38に衝
合する。
【0048】このロックピン21のカム面38への衝合
により、被着部材7は装置本体6側への押圧力を受け、
取付プレート39の上面39aは装置本体6の最下面1
3dに衝合され、図2の状態となる。またゴムパッキン
グ6bはわずかに弾性変形して装置本体6と被着部材7
との間のシールを確実に行う。
【0049】このように、被着部材7の装置本体6への
固定が前記ロックピン21やカム面38とは別個に行な
われるので、これらの接続駆動構造に付随するクリアラ
ンスは両者の接続に影響を与えず、両者を密着して接続
することができる。
【0050】そのため、装置本体6と被着部材7とを確
実にガタのない状態に接続し、装着された工具4のガタ
を確実に軽減することができる。
【0051】次に、装着した工具4を外す場合は、次の
ように作動する。
【0052】即ち、装着していた工具4による所要の作
業が終了すると、工業用ロボット1の作動アーム2を工
具置き台の所定位置に移動させ、前記電磁弁42を左位
置に切り換える。
【0053】これにより、第1のシリンダ室Pは電磁弁
42を介して消音器43に接続され、第2のシリンダ室
Q及びロックシリンダ27内には圧縮空気源41から圧
縮空気が供給される。
【0054】これに伴い、第2の空気供給口32から供
給された圧縮空気は、まず、第2のシリンダ室Q内に流
入し、この第2のシリンダ室Qを拡大することにより、
ピストン16を上昇駆動する。
【0055】これとともに、第2のシリンダ室Qに流入
した圧縮空気の一部は、第2の空気通路33及び溝部3
4を経て各ロックピン21の頭部21aの背後に到達
(図3参照)し、この空気圧とコイルスプリング31の
弾発力とによって、各ロックピン21は中心O側に後退
し、ロックピン21の先端は前記カム面38から離間す
る。
【0056】これによって被着部材7は装置本体6への
拘束が解除される。そして、これと同時に前記セパレー
タ36は圧縮状態のコイルスプリング35が伸張するこ
とによって被着部材7と装置本体6との間が離間され、
両者を円滑に離脱することができる。
【0057】したがって、工業用ロボット1の作動アー
ム2の先端から工具4を工具置き台の所定位置に格納す
ることができる。
【0058】そして、これに続いて他の工具4による作
業を行なう場合には、その工具4の位置に作動アーム2
を移動させた後、前記と同様にして所要の工具4を装着
することとすればよい。
【0059】このように、この実施例の工具保持装置3
によれば、圧縮空気を供給することによりカム22を進
退させるとともに、ロックピン21の収納操作が行える
ので、工業用ロボット1の工具交換に伴う段取り時間の
短縮をすることができ、生産ラインでの生産効率を向上
することができる。
【0060】そのうえ、単一のカム22の動作により複
数のロックピン21が動作し、これによって装置本体6
の最下面13dを取付プレート39の上面39aに押圧
して両者を接続するので、工具4を迅速かつ装置本体6
にガタの無い状態で確実に装着することができる。
【0061】さらに、前記電磁弁42は、その戻しバネ
bがソレノイドバルブを左方向へ移動し、右位置を連通
させて、ピストンピン21が突出する方向へ空気圧がか
かるようにソレノイドバルブを付勢している。従って、
工具4の装着時に停電等により、ソレノイドaが不意に
オフ状態になって、圧縮空気源41たるエアコンプレッ
サもオフ状態になり、圧縮空気の供給が停止した場合で
も、シリンダ室P内に空気が残留して被着部材7は装着
状態にあり、工具4が装置本体6から落下することもな
い。
【0062】以上説明した実施例においては、装置本体
6と圧縮空気源41との間に電磁弁42を設置した空気
回路10により圧縮空気の供給を制御したものである
が、図6に示す変形例の空気回路50のように、圧縮空
気の供給管路を構成してもよい。この実施例の空気回路
50はピストン16と、ピストンピン21を戻す空気通
路52,53が装置本体6外部で分岐されている。
【0063】即ち、図6は変形例の圧縮空気供給回路の
説明図であり、図6において、51は圧縮空気源41を
第1のシリンダ室Pに連通する管路、52は第2のシリ
ンダ室Qに連通する管路、53は各ロックシリンダ27
内に連通する管路であり、各管路51,52,53には
それぞれ電気的に開閉操作の可能な開閉弁51a,52
a,53aが設置されている。
【0064】この実施例においては、これらの管路5
1,52,53が共通の圧縮空気源41に接続されてい
るので、第1のシリンダ室Pへの供給空気量を確保して
カム22を迅速に作動させるために、管路51の断面積
を他の管路52,53より大きくしている。なお、前記
各管路51,52,53をそれぞれ独立として、別々の
圧縮空気源に接続して、所要の動作に必要な適切な圧縮
空気量を供給するようにしてもよい。
【0065】そして、これらの開閉弁51a,52a,
53aの開閉制御を行なうマイクロコンピュータ54が
設置されている。
【0066】このマイクロコンピュータ54は、工具4
の装着時には、開閉弁51aを開とし,かつ開閉弁52
a,53aをともに閉とする。また、工具4の離脱時に
は、開閉弁51aを閉とし,かつ開閉弁52a,53a
をともに開とする制御を行なうものである。これらの開
閉弁52a,53aの開閉動作は同時に行なわれるが、
場合により両者の動作に若干の時間的ずれを与えるよう
にしてもよい。
【0067】このようにして、工具4の装着時には、第
1のシリンダ室Pに圧縮空気が供給され、第2のシリン
ダ室Q及び各ロックシリンダ27には圧縮空気は供給さ
れない。また、工具4の離脱時には、第1のシリンダ室
Pには圧縮空気が供給されず、第2のシリンダ室Q及び
各ロックシリンダ27に圧縮空気が供給されるので、図
5に示した前記実施例の場合と同様に機能する。
【0068】以上説明した実施例においては、ロックピ
ン装置28として、ロックピン21の収納用コイルスプ
リング31を有するものを説明したが、この収納用コイ
ルスプリング31の設置を省略して、ロックピン装置2
8を構成することとしてもよい。
【0069】この収納用コイルスプリング31を省略し
た場合、ロックピン21は原則的に前記圧縮空気により
ロック装置14内に収納される。
【0070】なお、装置本体6の最下面13dと取付プ
レート39の上面39aとを全面で押圧して両者を接続
しているが、この両者を部分的に押圧して接続するよう
にしてもよく、また被着部材7の装着面7aと装置本体
6の着座面6aとを直接当接させて両者を接続するよう
にしてもよい。
【0071】図7及び図8は発明の工具保持装置の他の
実施例であり、図7は工具保持装置のロック状態での断
面図、図8は工具置き台の平面図である。図7に示す工
具保持装置3は前記実施例と同様に装置本体6と被着部
材7とで構成されているが、被着部材7には装置本体6
のロックピン21と対向する部分7bにロック穴100
が形成されている。このロック穴100はテーパ面10
0aを有しており、ロックピン21の挿着で保持部材1
3側のテーパ面100aが押圧されて、装置本体6の最
下面13dが取付プレート39の上面39aに密着する
ようになっている。ロック穴100の軸芯の部分にはピ
ン101が移動可能に設けられ、被着部材7の外側には
このピン101を軸芯とするロック解除穴103が形成
されている。なお、102はOリングである。
【0072】工具4を外す場合、このロック解除穴10
3に、図8に示す工具置き台200に設けられた支持ピ
ン201を挿入して、ピン101を押動することで、ロ
ックピン21が、ロック穴100に固着することなくロ
ックシリンダ27に供給される圧縮空気で中心軸O側へ
移動することができる。
【0073】工具置き台200はそれぞれの工具4に応
じて専用となっており、この工具置き台200の受板2
02は支柱203に支持され、この受板202の下側に
はシリンダ204が取付けられている。このシリンダ2
04で支持アーム205が進退し、この支持アーム20
5の両側にはロッド206,207が伸縮可能に設けら
れている。このロッド206,207には支持アーム2
08,209が支持ピン210,211を支点として回
動可能に連結されている。さらに、この支持アーム20
8,209にはガイド溝208a,209aが形成さ
れ、支持アーム208,209はこのガイド溝208
a,209aに挿通されたガイドピン212,213を
介して受板202に支持されている。この左右一対の支
持アーム208,209の先端部に支持ピン201がそ
れぞれ設けられ、また支持アーム205の中央部にも支
持ピン201が設けられている。
【0074】従って、工業用ロボット1の作動アーム2
に設けられた工具保持装置3で、その工具4を必要に応
じて交換する場合には工具保持装置3の装置本体6に挿
着した被着部材7を工具置き台200の3個の支持ピン
201の間に位置させる。そして、この状態で工具置き
台200のシリンダ204を駆動して支持アーム205
を被着部材7方向へ前進させるとともに、この支持アー
ム205のロッド206,207を両側へ伸ばす。
【0075】これにより、左右一対の支持アーム20
8,209がガイドピン212,213を支点として回
動し、その先端部の支持ピン201がそれぞれ被着部材
7のロック解除穴103に挿入されるとともに、支持ア
ーム205の支持ピン201もロック解除穴103に挿
入されて、3方向から被着部材7を支持する。このと
き、支持ピン201がピン101を押動するため、ロッ
クピン21が、ロック穴100に固着することなくロッ
クシリンダ27に供給される圧縮空気で中心軸O側へ移
動することができ、これで被着部材7が装置本体6から
確実に離脱され、次の被着部材7を装置本体6へ挿着可
能になる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明は、第2のシリンダ室内の加圧を行なう場合に、ロッ
クシリンダ内も加圧してロックピンを収納方向に付勢さ
せるので、前記シリンダ内のピストンに設けたカムは前
記ロックピン側から離間し、これと前後してロックピン
がロックシリンダ内に迅速確実に収納される。そのた
め、工具を備えた被着部材が装置本体から迅速確実に離
脱することにより、工具の交換を迅速かつ確実に行なう
ことができる。
【0077】また、請求項2記載の発明は、ロックシリ
ンダ内と、第2のシリンダ室内とを連通する空気通路に
圧縮空気を供給するから、ピストンとロックピンとを作
動させる空気通路が共用されて構造が簡単になると共
に、ピストンとロックピンが連動して作動するので、ロ
ックピンのロックシリンダ内への収納を一層迅速にでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】工業用ロボットでの使用状態説明図である。
【図2】工具保持装置のロック状態での断面図である。
【図3】工具保持装置のロック解除状態での断面図であ
る。
【図4】図2のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】実施例の圧縮空気供給回路の説明図である。
【図6】変形例の圧縮空気供給回路の説明図である。
【図7】工具保持装置のロック状態での断面図である。
【図8】工具置き台の平面図である。
【符号の説明】
P 第1のシリンダ室 Q 第2のシリンダ室 1 工業用ロボット 2 作動アーム 3 工具保持装置 4 工具 6 装置本体 6a 着座面 7 被着部材 7a 装着面 14 ロック装置 16 ピストン 17 シリンダ 21 ロックピン 22 カム 27 ロックシリンダ 33 第2の空気通路 38 カム面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動アームの先端に設けた装置本体に、
    工具を備えた被着部材を着脱自在に装着する工具保持装
    置において、前記装置本体に、放射方向に進退可能とし
    た複数のロックピンを配置したロック装置を設けるとと
    もに、前記被着部材を前記ロック装置の外側を囲むリン
    グ状に形成して、この被着部材に前記各ロックピンの外
    端部を係合させることにより、この被着部材を装置本体
    に装着可能にし、前記各ロックピンに対して垂直の方向
    に設置したシリンダ内にピストンを内装して、このピス
    トンの両側にこのピストンを前記ロックピン寄りに移動
    させる第1のシリンダ室と、前記ピストンを前記ロック
    ピンから離間する側に移動させる第2のシリンダ室とを
    形成し、少なくとも第2のシリンダ室への加減圧により
    前記ピストンを進退駆動させるとともに、このピストン
    の端部に前記各ロックピンの内端部に接触して前記各ロ
    ックピンを進出駆動するカムを設け、さらに前記ロック
    ピンはこれを進退可能に支持するロックシリンダとの間
    でピストン・シリンダ機構を構成させて、前記第2のシ
    リンダ室内の加圧を行なう場合に、前記ロックシリンダ
    内も加圧してロックピンを収納方向に付勢させることを
    特徴とする工具保持装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の工具保持装置において、
    前記ロックシリンダ内と、前記第2のシリンダ室内とを
    連通する空気通路を形成したことを特徴とする工具保持
    装置。
JP20861891A 1991-07-25 1991-07-25 工具保持装置 Pending JPH0531690A (ja)

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JP20861891A JPH0531690A (ja) 1991-07-25 1991-07-25 工具保持装置
US07/917,190 US5294209A (en) 1991-07-25 1992-07-22 Tool attaching device
DE69207982T DE69207982T2 (de) 1991-07-25 1992-07-27 Industrieroboter
EP92112800A EP0525699B1 (en) 1991-07-25 1992-07-27 Industrial robot

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6030718B1 (ja) * 2015-07-03 2016-11-24 上銀科技股▲分▼有限公司 末端効果器を交換する機械式交換装置
EP4279229A1 (en) * 2022-05-18 2023-11-22 Chieftek Precision Co., Ltd. Robotic arm end axle mechanical automatic tool changing mechanism

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