JP2004042152A - マシニングセンタ - Google Patents
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Abstract
【課題】マシニングセンタ内への部品の搬入搬出を、主軸に取り付けた部品の保持が可能な保持具を用いて行う。
【解決手段】互いに直交するX軸、Y軸、Z軸に移動位置決め可能な主軸21の工具取付部21aに、部品の保持が可能な保持具1Aを取り付ける。保持具1Aの移動可能範囲内にマシニングセンタ20内へ部品の搬入を行う搬入路14の部品取出位置27、および部品の搬出を行う搬出路16の部品搬出位置28を配置する。これにより、保持具1Aを用いて部品取出位置27から加工治具17への部品の搬入、よび加工治具17から部品搬出位置28への部品の搬出を自動で行うことができる。
【選択図】 図1
【解決手段】互いに直交するX軸、Y軸、Z軸に移動位置決め可能な主軸21の工具取付部21aに、部品の保持が可能な保持具1Aを取り付ける。保持具1Aの移動可能範囲内にマシニングセンタ20内へ部品の搬入を行う搬入路14の部品取出位置27、および部品の搬出を行う搬出路16の部品搬出位置28を配置する。これにより、保持具1Aを用いて部品取出位置27から加工治具17への部品の搬入、よび加工治具17から部品搬出位置28への部品の搬出を自動で行うことができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マシニングセンタを用いた部品等の搬送に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、部品の切削、穴あけ加工等を行うマシニングセンタにおいて、マシニングセンタ内の加工位置への部品の搬入、搬出の自動化を図るため、部品の搬入、搬出のための専用機、あるいはロボット等をマシニングセンタ本体に併設していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の方法にあっては、部品の搬入、搬出のための専用機、あるいはロボット等をマシニングセンタ本体に併設しているため、マシニングセンタの設備の大型化が避けられないといった問題があった。
【0004】
したがって本発明はこのような従来の問題点に鑑み、設備の大型化を避け、自動で部品の搬入、搬出を行うマシニングセンタを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸方向に移動位置決め可能な主軸の工具取付部に、対象物を保持する保持具を脱着可能に取り付け、保持具によって対象物を保持し、主軸を移動させることによって対象物を移動させるものとした。
【0006】
【発明の効果】
本発明によれば、主軸に取り付けられた保持具によって対象物を保持し、主軸を任意の方向に移動させることにより、対象物の移動を行うことができる。
また、主軸の工具取り付け部に保持具を取り付け、主軸を移動させた際の保持具の移動可能範囲内に加工対象部品の搬入を行う搬入路の部品取出位置、および加工後の部品の搬出を行う搬出路の部品搬出位置を配置することにより、保持具を用いて自動でマシニングセンタ内の加工治具への部品の搬入、およびマシニングセンタ外への部品の搬出を行うことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を実施例により説明する。
図1に本発明を用いたマシニングセンタを示す。図は前面カバーを外して示している。
マシニングセンタ20の内部に、コラム26から水平方向に伸びる主軸21を備える。主軸21は、互いに直行するX軸、Y軸、Z軸の3方向に移動可能である。また主軸21の先端の工具取付部21aには脱着可能な保持具1Aが取り付けられている。保持具1Aは部品24を保持する機能を有する。主軸21の上方に、ドリル加工やタップ加工等を行う工具23が保持されたマガジン22が備えられている。図示しない工具交換機構によって、工具取付部21aに取り付けられた工具23または保持具1Aと、マガジン22に保持された工具23または保持具1Aとの自動交換が可能である。
【0008】
工具交換機構として、例えば実開平1−149232号公報記載のようなものがある。この工具交換機構(工具交換手段)は、コラムから伸びる回動軸の先端と、交換アームの中央部とを連結する。この交換アームの両端にそれぞれ工具を保持する把持爪を備える。
一方の把持爪によってマガジンから所定の工具を受け取り、他方の把持爪によって主軸の工具取付部に取り付けられた工具を取り外して保持し、交換アームを180度回転させて、マガジンから受け取った工具を工具取付部に取り付ける。その後マガジンの所定位置に、工具取付部から取り外した工具を取り付ける。このように工具交換機構によって自動で工具交換が行われる。
【0009】
主軸21の下方に、加工治具17が固定されたテーブル18を備える。加工治具17は、部品24を固定するものであり、固定する部品24の形状に応じて適宜所定の加工治具を選択する。
工具取付部21aと工具23とが一体に回転し、加工治具17に固定された部品24の切削、穴あけ加工等を行う。
【0010】
マシニングセンタ20の正面側外装面上方に、部品24を搬入するための搬入窓13が設けられ、搬入窓13を通じて、マシニングセンタ20の外部から内部へ部品24を搬入する搬入路14が備えられている。また、搬入窓13の下方に搬出窓15を備え、搬出窓15を通じて、マシニングセンタ20内部から外部へ部品24を搬出するための搬出路16が備えられている。
【0011】
マシニングセンタ20の外部に操作部19を備え、操作部19等から入力されるデータによって、主軸21の移動や工具23の交換等の制御が行われる。さらにマシニングセンタ20の上部に警告灯25を備え、マシニングセンタ20の異常等を、警告灯25の点灯により操作者に知らせる。
【0012】
またマシニングセンタ20には、切削油を供給する図示しない切削油供給部を備える。主軸21内部に、切削油供給部から工具取付部21aに通じる油路を備え、切削油供給部から供給された切削油は、工具取付部21aに取り付けられた工具23または保持具1Aに供給される。この切削油は、工具23に設けられた切削油路を通じて部品24に送出され、部品加工時の工具23の磨耗等を抑制する。
【0013】
図2にマシニングセンタを側面から見た図を示す。
図中破線で囲んだ範囲Aは、主軸21を稼動させた際に、主軸21に取り付けた保持具1Aが対象物を保持することができる範囲を示している。搬入路14のマシニングセンタ20側端部の部品取出位置27と、搬出路16のマシニングセンタ20側端部の部品搬出位置28が、範囲A内に入るように搬入路14および搬出路16を配置する。
【0014】
保持具1Aを用いて、搬入路14の部品取出位置27に供給された部品24を保持し、部品24を加工治具17へ搬送する。搬入路14には傾斜がつけられ、搬入路14の部品取出位置27にある部品24を取ると、次の部品24が順次部品取出位置27まで滑り降りてくる。
加工後の部品24は、保持具1Aを用いて加工治具17から部品搬出位置28へ搬送される。搬出路16にも傾斜がつけられており、部品搬出位置28に置かれた部品24が搬出路16を滑り降り、マシニングセンタ20外部へ搬出される。
【0015】
図3を用いて保持具を説明する。
保持具1Aの保持具ボディ12の一端に、シャンク部7を備え、シャンク部7と工具取付部21aとを脱着可能に取り付ける。また保持具ボディ12の他端から中央近傍にかけて、内部に円筒状のシリンダ3が形成されている。また保持具ボディ12の中心軸上に、切削油を工具取付部21aからシリンダ3に導入する切削油導入管6が備えられている。
【0016】
保持具ボディ12のシャンク部7近傍の外周面に、グリップ溝9が形成されている。工具交換機構は、保持具1Aのグリップ溝9を挟み込んで工具取付部21aから取り外し、他の工具23を工具取付部21aに取り付けた後、保持具1Aをマガジン22に固定する。
保持具1Aは工具取付部21aに取り付けられる際、切削油導入管6が工具取付部21aの給油口と整合するようになっている。
【0017】
シリンダ3の内部に、シリンダ3の内径よりも小さな一般外径を持つピストン2が備えられている。ピストン2の奥底部には、戻り位置調整ネジ5がねじ込みで取り付けられている。またピストン2の奥底部にフランジ2aを備え、フランジ2aの外周縁とシリンダ3の内周壁とが摺動可能に当接している。フランジ2a外周縁とシリンダ3の内周面との摺動可能な当接により、シリンダ3内においてフランジ2aをはさんで、リターンスプリング4側とシリンダ底部3a側とがシールされている。
【0018】
ピストン2の小径部外周面と、シリンダ3の内周面との間隙にリターンスプリング4が備えられている。シリンダ3の開口端に、ピストン2の一般外径と同径の穴を備えたシリンダキャップ8が嵌め込まれている。ピストン2の外周面と、シリンダキャップ8の穴の内周面とが摺動可能に接している。リターンスプリング4の一端は、シリンダキャップ8の内方側端面に当接し、他端はフランジ2aの側端面に当接して、両端面を押し広げる向きに押圧している。
【0019】
リターンスプリング4の押圧により、ピストン2はシリンダ底部3a方向に押し付けられ、戻り位置調整ネジ5の端面がシリンダ底部3aと当接している。ピストン2がリターンスプリング4に押圧された際の、ピストン2の戻り位置は、フランジ2aの底面からの戻り位置調整ネジ5の飛び出し長さを変更することによって、調整が可能である。
【0020】
シリンダキャップ8は、外側端縁から伸びるクランパ支持部8aを備える。クランパ支持部8aに、弓形状のクランパ11a、11bの一端が回動可能に取り付けられ、クランパ11a、11bの他端には、加工対象の部品等を挟み込んで保持する保持部29a、29bが取り付けられている。
【0021】
ピストン2は、外側端面から外方に伸びるクランク接手支持部2bを備える。このクランク接手支持部2bに、クランク接手10a、10bの一端が回動可能に取り付けられている。クランパ11a、11bにおける、クランパ支持部8aとの取り付け部近傍に、クランク接手10a、10bの他端が回動可能に取り付けられる。
【0022】
切削油導入管6を通じて切削油がシリンダ3に供給されると、切削油が戻り位置調整ネジ5の端面およびフランジ2aの側面を押圧し、リターンスプリング4を押し縮めてピストン2を外方に押し出す。クランク接手10a、10bおよびピストン2がクランク機構を構成することにより、ピストン2が外方へ移動するとクランパ11a、11bが閉じて、部品等を挟み込むことができる。
【0023】
シリンダ3への切削油の供給が停止すると、リターンスプリング4がフランジ2aを押圧しシリンダ3内の切削油が切削油導入管6を通じて保持具1A外へ排出される。リターンスプリング4の押圧によるピストン2の移動とともに、クランク機構を介してクランパ11a、11bの挟み口が広がる。
クランパ11a、11bの回動角度は、戻り位置調整ネジ5によってピストン2の戻り位置を調整することにより、変更可能である。
【0024】
次に、保持具1Aを用いて部品24を挟み込む際の各部の動作を説明する。
部品取出位置27に供給された加工前の部品24を加工治具17に設置するため、工具交換機構は、マガジン22から保持具1Aを受け取り、保持具1Aを工具取付部21aに取り付る。次に保持具1Aによって、部品取出位置27の部品24を挟み込むことができる最適位置に主軸21が移動する。
【0025】
最適位置に主軸21が移動すると、切削油供給部から保持具1A内部のシリンダ3へ切削油が供給される。切削油がピストン2を押圧し、クランク機構を介してクランパ11a、11bが閉じることにより部品24を保持する。
保持具1Aに切削油を供給し部品24を保持したまま、主軸21が、加工治具17によって部品24を固定することができる最適位置に移動する。移動後、加工治具17は部品24を保持し、切削油供給部は、保持具1Aへの切削油の供給を解除する。
【0026】
保持具1Aのシリンダ3内に供給されていた切削油は、供給の解除とともにリターンスプリング4の作用により急速に保持具1A外部へ排出される。
その後保持具1Aは、部品24の加工を行うための工具23と、工具交換機構によって自動交換されマガジン22に取り付けられる。
【0027】
工具23を用いた部品24の加工が終了すると、部品24をマシニングセンタ20外部へ搬出するため、工具交換機構によって保持具1Aが工具取付部21aに取り付けられる。主軸21は、保持具1Aによって加工済みの部品24を保持することができる最適位置に移動する。
主軸21の移動後、切削油供給部から保持具1A内部のシリンダ3へ切削油が供給され、クランパ11a、11bが閉じることにより部品24を保持する。保持具1Aによる部品の保持の後、加工治具17による部品24の固定が解除される。
【0028】
保持具1Aによって部品24を保持したまま、主軸21が移動し、部品24を部品搬出位置28まで搬送する。搬送後、切削油供給部は切削油の供給を解除することにより、保持具1Aによる部品24の保持が解除される。部品24は搬出路16の傾斜によって滑り降り、マシニングセンタ20の外部へ搬出される。
本実施例において、工具交換機構が本発明における工具交換手段を構成し、ピストン2、クランク接手10a、10bおよびクランパ11a、11bが本発明における挟み動作変換部を構成する。
【0029】
本実施例は以上のように構成され、工具取付部21aから供給される切削油の圧力を、クランク機構を介してクランプ動作に変換して部品を保持する保持具1Aを、工具取付部21aに脱着可能に取り付ける。保持具1Aが部品を保持することができるので、保持具1Aによって部品を保持し主軸21を移動させることにより、部品を任意の場所へ自動的に移動させることができる。
【0030】
部品取出位置27および部品搬出位置28を、主軸21が移動した際に保持具1Aによって部品をつかむことができる範囲A内に配置することにより、保持具1Aを用いて加工前の部品を部品取出位置27から加工治具17へ、加工後の部品を加工治具17から部品搬出位置28へ自動的に移動させることができる。また、保持具1Aを用いて加工治具17を保持することにより、上記部品交換と同様に加工治具の交換を自動的に行うことができる。
【0031】
このように保持具1Aを用いて部品の搬入、搬出および加工治具17の交換を行うことができるので、マシニングセンタ20に併設して部品搬入、搬出のための装置や、加工治具の交換のための設備を備える必要がない。よって、部品搬入、搬出、加工治具の交換のための設備を備える必要がないので、設備の購入設置費用、保全費用等が不要となる。
【0032】
保持具1Aを用いて自動で部品交換や、加工治具の交換を行うので、部品交換や、加工治具の交換のたびにマシニングセンタを停止させる必要がなく、生産効率の向上を図ることができる。
また保持具1Aによって部品を保持したまま工具取付部21aを任意角度回転させることにより、部品の工具取付部21a回転方向の姿勢変換が可能となる。
【0033】
次に本発明における保持具の第1の変形例を説明する。
本発明は、上記第1の実施例における保持具1Aの構造を異ならせたものである。
図4を用いて、コレット拡張を適用した保持具を説明する。
保持具1Bの保持具ボディ30の一端に、シャンク部7を備える。このシャンク部7と、主軸21の工具取付部主軸21aとが脱着可能に接合する。また保持具ボディ30の他端から中央近傍にかけて内部に円筒状のシリンダ34が形成されている。また保持具ボディ30の中心軸上に、切削油を工具取付部21aからシリンダ34に導入する切削油導入管6が備えられている。
保持具ボディ30のシャンク部7近傍の外周面に、グリップ溝9が形成されている。上記実施例と同様に、工具交換機構はグリップ溝9を保持して、マガジン22に取り付けられた他の工具23と自動交換を行う。
【0034】
油路36a、36bによって、切削油導入管6からシリンダ34に通じる油路が形成される。この油路36a、36bによって形成された油路は、保持具ボディ30の中心軸円周方向に所定本数形成されている。
保持具ボディ30のシリンダ34の開口端側から、シリンダ34の内径と同径の外径をもつピストン31が摺動可能に嵌め込まれている。ピストン31は、保持具ボディ30の開口端側からくり抜いて形成されたボルト差込穴31aを備え、ピストン31の奥底部にはボルト差込穴31aの内径よりも小径のボルト差込穴31bを備える。ピストン31の開口端側端部外周はテーパー形状に形成されている。
【0035】
ピストン31の開口端側から、ボルト差込穴31a、31bを通じてボルト35が差し込まれ、シリンダ底部シリンダ34aにねじ込みで取り付けられる。またボルト35の取り付けの際に、ボルト35の軸外周面とピストン31の内周面との間隙にリターンスプリング38を備える。リターンスプリング38は、ボルト35のボルト頭35aとピストン31の奥底部との間隔を押し広げる方向に押圧し、ピストン31をシリンダ底部34a方向に押し付けている。
【0036】
ボルト頭35a側面とボルト差込穴31aの内周面は摺動可能に当接している。またボルト35のボルト軸外周面とボルト差込穴31bの内周面とが摺動可能に当接し、ボルト軸外周面とボルト差込穴31との当接により、シリンダ34とリターンスプリング38側の空間とをシールしている。また、シリンダ34の内周面とピストン31の外周面との当接により、シリンダ34とピストン31の開口端側外界とをシールしている。
【0037】
保持具ボディ30の端部開口縁に、リング形状の拡張部32が嵌めこまれている。拡張部32は、外方に伸びる複数の保持部としての爪部33を備える。爪部33の外方端部内面は、ピストン31のテーパー形状に沿うように形成されている。爪部33の外方端部内面のテーパー形状と、ピストン31開口端側外周のテーパー形状とがコレット拡張機構を構成している。
【0038】
次に保持具1Bを用いて部品を保持する際の各部の動作について説明する。
部品を保持具1Bによって保持する際には、部品の凹部に拡張部32を差込む。工具取付部21aから、切削油導入管6および油路36a、36bを通じてシリンダ34に切削油が供給されると、切削油がピストン31の底面を押圧し、リターンスプリング38を圧縮しながらピストン31を外方へ押し出す。ピストン31の移動によって、ピストン31のテーパー部が爪部33を押し広げる。この爪部33の拡張により、爪部33の外周面で部品凹部の内面を押圧して、部品を保持する。
【0039】
切削油のシリンダ34への供給が停止すると、リターンスプリング38がピストン31をシリンダ底部34a方向へ押圧し、シリンダ34内の切削油が油路36b、36a、切削油導入管6を通じて保持具1B外へ排出される。リターンスプリング38の押圧によるピストン31の移動とともに、爪部33の拡張が収縮し、部品の保持が解除される。
【0040】
本変形例は以上のように構成され、工具取付部21aから供給される切削油の圧力を、ピストン31のテーパー形状によって爪部33を押し広げるコレット拡張に変換して、爪部33の外周面によって部品の凹部内面を押圧し、部品を保持する。よって保持具1Bによって部品を保持したまま主軸21を移動させることにより、上記実施例と同様に部品の搬入、搬送を行うことができる。
【0041】
また加工治具についても、保持具1Bによって保持し主軸21を移動させることにより、自動で交換を行うことができる。
保持具1Bによって部品を保持したまま工具取付部21aを任意角度回転させることにより、部品の工具取付部21a回転方向の姿勢変換が可能となる。
【0042】
次に本発明における保持具の第2の変形例を説明する。
図5を用いて、部品の前後向き変更機能を備えた保持具を説明する。
工具取付部21aに、保持具1Cが脱着可能に接合する。保持具1Cの中央部に回転軸変換部40を備え、回転軸変換部40の側面には回り止めピン41が取り付けられている。回り止めピン41の先端は主軸21に備えられたブロック42に差し込まれている。回転軸変換部40と保持具ボディ43aは相対回転可能であり、工具取付部21aと一体に保持具ボディ43aが回転しても、回転軸変換部40は回り止めピン41によって回転が規制される。
【0043】
回転軸変換部40内には歯車等が備えられ、保持具ボディ43aの回転を90度軸変換して保持具ボディ43bに伝達する。
保持具ボディ43bから保持部29a、29bにかけての構成および動作は、上記図3におけるグリップ溝9より右側の構成と同様であり説明を省略する。また回転軸変換部40内部には油路が設けられ、切削油は工具取付部21aから回転軸変換部40内部の油路を通じて保持具ボディ43b内のシリンダ3に供給される。
本変形例において、回り止めピン41およびブロック42が本発明における回り止め手段を構成する。
【0044】
本変形例は以上のように構成され、回転軸変換部40によって工具取付部主軸21aの回転軸を90度軸変換し、保持具ボディ43bに伝達することにより、クランパ11a、11bを閉じて保持した部品を、工具取付部主軸21aの回転軸に対して90度異なる軸方向の任意角度に姿勢変換することができる。よって、たとえば主軸21に対して、部品の前後面の姿勢変換が可能となる。
保持具1Cによって部品の回転が可能となるので、加工治具回転装置を用いることなく、部品の前後面の加工を行うことができる。
なお本変形例において、回り止めピン41とブロック42を用いて回転軸変換部40の回転を防止したが、これに限定されず他の方法により回転軸変換部40の回転を防止するようにしてもよい。
【0045】
図6に本発明における保持具の第3の変形例を示す。
本変形例は、上記実施例における保持具1Aのクランパ11a、11bとクランパ支持部8aとの接続を異ならせたものである。
ピストン2外側端縁から外方に伸びるクランク接手支持部2bに、クランク接手10a、10bのそれぞれの一端が回動可能に接続される。クランク接手10aの他端にクランパ46aの一端が接続され、同様にクランク接手10bの他端にクランパ46bの一端が接続される。クランパ46a、46bは交差され、その交点はクランパ支持部8aの端部に回動可能に接続される。クランパ46aの他端には保持部29aが備えられ、同様にクランパ46bの他端には保持部29bが備えられている。
他の構成は上記実施例と同様であり同じ番号を付して説明を省略する。
【0046】
工具取付部21aから切削油が切削油導入管6を介してシリンダ3内に供給されると、ピストン2が外方に移動する。クランク接手10a、10bおよびピストン2がクランク機構を構成することにより、ピストン2の外方への移動とともにクランパ11a、11bが開く。よって、保持部29a、29bを部品凹部に差込み、シリンダ3へ切削油を供給することにより、クランパ11a、11bが開き保持部29a、29bの外面が部品凹部の内面を押圧して、部品を保持することができる。また、クランパ46a、46bの長さやクランパ支持部8aとの接合位置、クランク接手10a、10bの長さ等を変更することにより、保持部29a、29bの広がり量を調整することができる。
本変形例において、ピストン2、クランク接手10a、10bおよびクランパ46a、46bが本発明における拡張動作変換手段を構成する。
【0047】
これにより、たとえば上記第1の変形例で示したコレット拡張を用いた保持具1Bの爪部33の拡張幅では保持することができない凹部を持つ部品に対しても、保持具1Dを用いることにより、部品の保持を行うことができる。
【0048】
図7に本発明における保持具の第4の変形例を示す。
保持具1Eの保持具ボディ12に、シリンダ3から外部へ通じる切削油排出路45を形成し、切削油排出路45の外方側に調圧弁44を備える。調圧弁44は、シリンダ3内に供給された切削油の圧力が所定値を超えた場合に、切削油をシリンダ3から切削油排出路45を通じて外部に排出する圧力調整用の弁である。他の構成および動作は上記実施例と同様であり、同じ番号を付して説明を省略する。また図7は、シリンダ3に切削油が供給されてクランパ11a、11bが閉じ、保持部29a、29bによって部品48を保持している状態を示す。
【0049】
保持具1Eに、シリンダ3内の切削油圧力を調整するための調圧弁44を備えることにより、たとえば高圧の切削油供給ポンプを有するマシニングセンタ20で保持具1Eを使用した際に、保持具の耐圧限界、クランプ圧等のセッティングを行うことができる。よって、保持具の破損防止、部品を保持する際のクランプ圧力の適正化が可能となる。
【0050】
さらに上記実施例および各変形例における保持具の保持具ボディに、工具取付部21aの回転数を所定の回転数に変換し、保持具の部品保持側に伝達する回転数変換部を備えてもよい。この場合、回転数変換部の側面には回り止めピンを備え、回り止めピンの先端は主軸21に備えられたブロックに差し込まれる。回り止めピンが主軸21のブロックに差し込まれていることにより、工具取付部21aが回転した際にも、回転数変換部の回転は規制される。この回り止めピンとブロックが本発明における回り止め手段を構成する。
【0051】
よって、たとえばマシニングセンタ20が工具取付部21aの回転数を1回転ごとの制御しかできない場合でも、工具取付部21aの回転数を所定回転数に変換して保持部29a、29bに伝達することにより、部品の任意角度の回転が可能となる。
【0052】
なお上記実施例および各変形例において、切削油を保持具のシリンダ内に導入してピストンを移動させ、このピストン移動をクランク機構やコレット拡張に変換して部品を保持するものとしたが、これに限定されず工具交換時に保持具に吹きかける吐出払拭用圧縮空気等を用いて、ピストンを移動させてもよい。
また、シリンダ内に切削油導入管6を通じて切削油を導入したがこれに限定されず、保持具ボディ外部から切削油をシリンダ内に導いてもよい。
【0053】
また上記実施例および各変形例において示したクランク機構やコレット拡張のための構造等についても、これに限定されず他のクランク機構やコレット拡張のための構造を適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】マシニングセンタを示す斜視図である。
【図2】マシニングセンタを示す側面図である。
【図3】保持具の構成を示す図である。
【図4】保持具の変形例を示す図である。
【図5】保持具の変形例を示す図である。
【図6】保持具の変形例を示す図である。
【図7】保持具の変形例を示す図である。
【符号の説明】
1A、1B、1C、1D、1E 保持具
2 ピストン
3 シリンダ
4 リターンスプリング
6 切削油導入管
10a、10b、 クランク接手
11a、11b、46a、46b クランパ
21 主軸
21a 工具取付部
22 マガジン
23 工具
27 部品取出位置
28 部品搬出位置
【発明の属する技術分野】
本発明は、マシニングセンタを用いた部品等の搬送に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、部品の切削、穴あけ加工等を行うマシニングセンタにおいて、マシニングセンタ内の加工位置への部品の搬入、搬出の自動化を図るため、部品の搬入、搬出のための専用機、あるいはロボット等をマシニングセンタ本体に併設していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の方法にあっては、部品の搬入、搬出のための専用機、あるいはロボット等をマシニングセンタ本体に併設しているため、マシニングセンタの設備の大型化が避けられないといった問題があった。
【0004】
したがって本発明はこのような従来の問題点に鑑み、設備の大型化を避け、自動で部品の搬入、搬出を行うマシニングセンタを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸方向に移動位置決め可能な主軸の工具取付部に、対象物を保持する保持具を脱着可能に取り付け、保持具によって対象物を保持し、主軸を移動させることによって対象物を移動させるものとした。
【0006】
【発明の効果】
本発明によれば、主軸に取り付けられた保持具によって対象物を保持し、主軸を任意の方向に移動させることにより、対象物の移動を行うことができる。
また、主軸の工具取り付け部に保持具を取り付け、主軸を移動させた際の保持具の移動可能範囲内に加工対象部品の搬入を行う搬入路の部品取出位置、および加工後の部品の搬出を行う搬出路の部品搬出位置を配置することにより、保持具を用いて自動でマシニングセンタ内の加工治具への部品の搬入、およびマシニングセンタ外への部品の搬出を行うことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を実施例により説明する。
図1に本発明を用いたマシニングセンタを示す。図は前面カバーを外して示している。
マシニングセンタ20の内部に、コラム26から水平方向に伸びる主軸21を備える。主軸21は、互いに直行するX軸、Y軸、Z軸の3方向に移動可能である。また主軸21の先端の工具取付部21aには脱着可能な保持具1Aが取り付けられている。保持具1Aは部品24を保持する機能を有する。主軸21の上方に、ドリル加工やタップ加工等を行う工具23が保持されたマガジン22が備えられている。図示しない工具交換機構によって、工具取付部21aに取り付けられた工具23または保持具1Aと、マガジン22に保持された工具23または保持具1Aとの自動交換が可能である。
【0008】
工具交換機構として、例えば実開平1−149232号公報記載のようなものがある。この工具交換機構(工具交換手段)は、コラムから伸びる回動軸の先端と、交換アームの中央部とを連結する。この交換アームの両端にそれぞれ工具を保持する把持爪を備える。
一方の把持爪によってマガジンから所定の工具を受け取り、他方の把持爪によって主軸の工具取付部に取り付けられた工具を取り外して保持し、交換アームを180度回転させて、マガジンから受け取った工具を工具取付部に取り付ける。その後マガジンの所定位置に、工具取付部から取り外した工具を取り付ける。このように工具交換機構によって自動で工具交換が行われる。
【0009】
主軸21の下方に、加工治具17が固定されたテーブル18を備える。加工治具17は、部品24を固定するものであり、固定する部品24の形状に応じて適宜所定の加工治具を選択する。
工具取付部21aと工具23とが一体に回転し、加工治具17に固定された部品24の切削、穴あけ加工等を行う。
【0010】
マシニングセンタ20の正面側外装面上方に、部品24を搬入するための搬入窓13が設けられ、搬入窓13を通じて、マシニングセンタ20の外部から内部へ部品24を搬入する搬入路14が備えられている。また、搬入窓13の下方に搬出窓15を備え、搬出窓15を通じて、マシニングセンタ20内部から外部へ部品24を搬出するための搬出路16が備えられている。
【0011】
マシニングセンタ20の外部に操作部19を備え、操作部19等から入力されるデータによって、主軸21の移動や工具23の交換等の制御が行われる。さらにマシニングセンタ20の上部に警告灯25を備え、マシニングセンタ20の異常等を、警告灯25の点灯により操作者に知らせる。
【0012】
またマシニングセンタ20には、切削油を供給する図示しない切削油供給部を備える。主軸21内部に、切削油供給部から工具取付部21aに通じる油路を備え、切削油供給部から供給された切削油は、工具取付部21aに取り付けられた工具23または保持具1Aに供給される。この切削油は、工具23に設けられた切削油路を通じて部品24に送出され、部品加工時の工具23の磨耗等を抑制する。
【0013】
図2にマシニングセンタを側面から見た図を示す。
図中破線で囲んだ範囲Aは、主軸21を稼動させた際に、主軸21に取り付けた保持具1Aが対象物を保持することができる範囲を示している。搬入路14のマシニングセンタ20側端部の部品取出位置27と、搬出路16のマシニングセンタ20側端部の部品搬出位置28が、範囲A内に入るように搬入路14および搬出路16を配置する。
【0014】
保持具1Aを用いて、搬入路14の部品取出位置27に供給された部品24を保持し、部品24を加工治具17へ搬送する。搬入路14には傾斜がつけられ、搬入路14の部品取出位置27にある部品24を取ると、次の部品24が順次部品取出位置27まで滑り降りてくる。
加工後の部品24は、保持具1Aを用いて加工治具17から部品搬出位置28へ搬送される。搬出路16にも傾斜がつけられており、部品搬出位置28に置かれた部品24が搬出路16を滑り降り、マシニングセンタ20外部へ搬出される。
【0015】
図3を用いて保持具を説明する。
保持具1Aの保持具ボディ12の一端に、シャンク部7を備え、シャンク部7と工具取付部21aとを脱着可能に取り付ける。また保持具ボディ12の他端から中央近傍にかけて、内部に円筒状のシリンダ3が形成されている。また保持具ボディ12の中心軸上に、切削油を工具取付部21aからシリンダ3に導入する切削油導入管6が備えられている。
【0016】
保持具ボディ12のシャンク部7近傍の外周面に、グリップ溝9が形成されている。工具交換機構は、保持具1Aのグリップ溝9を挟み込んで工具取付部21aから取り外し、他の工具23を工具取付部21aに取り付けた後、保持具1Aをマガジン22に固定する。
保持具1Aは工具取付部21aに取り付けられる際、切削油導入管6が工具取付部21aの給油口と整合するようになっている。
【0017】
シリンダ3の内部に、シリンダ3の内径よりも小さな一般外径を持つピストン2が備えられている。ピストン2の奥底部には、戻り位置調整ネジ5がねじ込みで取り付けられている。またピストン2の奥底部にフランジ2aを備え、フランジ2aの外周縁とシリンダ3の内周壁とが摺動可能に当接している。フランジ2a外周縁とシリンダ3の内周面との摺動可能な当接により、シリンダ3内においてフランジ2aをはさんで、リターンスプリング4側とシリンダ底部3a側とがシールされている。
【0018】
ピストン2の小径部外周面と、シリンダ3の内周面との間隙にリターンスプリング4が備えられている。シリンダ3の開口端に、ピストン2の一般外径と同径の穴を備えたシリンダキャップ8が嵌め込まれている。ピストン2の外周面と、シリンダキャップ8の穴の内周面とが摺動可能に接している。リターンスプリング4の一端は、シリンダキャップ8の内方側端面に当接し、他端はフランジ2aの側端面に当接して、両端面を押し広げる向きに押圧している。
【0019】
リターンスプリング4の押圧により、ピストン2はシリンダ底部3a方向に押し付けられ、戻り位置調整ネジ5の端面がシリンダ底部3aと当接している。ピストン2がリターンスプリング4に押圧された際の、ピストン2の戻り位置は、フランジ2aの底面からの戻り位置調整ネジ5の飛び出し長さを変更することによって、調整が可能である。
【0020】
シリンダキャップ8は、外側端縁から伸びるクランパ支持部8aを備える。クランパ支持部8aに、弓形状のクランパ11a、11bの一端が回動可能に取り付けられ、クランパ11a、11bの他端には、加工対象の部品等を挟み込んで保持する保持部29a、29bが取り付けられている。
【0021】
ピストン2は、外側端面から外方に伸びるクランク接手支持部2bを備える。このクランク接手支持部2bに、クランク接手10a、10bの一端が回動可能に取り付けられている。クランパ11a、11bにおける、クランパ支持部8aとの取り付け部近傍に、クランク接手10a、10bの他端が回動可能に取り付けられる。
【0022】
切削油導入管6を通じて切削油がシリンダ3に供給されると、切削油が戻り位置調整ネジ5の端面およびフランジ2aの側面を押圧し、リターンスプリング4を押し縮めてピストン2を外方に押し出す。クランク接手10a、10bおよびピストン2がクランク機構を構成することにより、ピストン2が外方へ移動するとクランパ11a、11bが閉じて、部品等を挟み込むことができる。
【0023】
シリンダ3への切削油の供給が停止すると、リターンスプリング4がフランジ2aを押圧しシリンダ3内の切削油が切削油導入管6を通じて保持具1A外へ排出される。リターンスプリング4の押圧によるピストン2の移動とともに、クランク機構を介してクランパ11a、11bの挟み口が広がる。
クランパ11a、11bの回動角度は、戻り位置調整ネジ5によってピストン2の戻り位置を調整することにより、変更可能である。
【0024】
次に、保持具1Aを用いて部品24を挟み込む際の各部の動作を説明する。
部品取出位置27に供給された加工前の部品24を加工治具17に設置するため、工具交換機構は、マガジン22から保持具1Aを受け取り、保持具1Aを工具取付部21aに取り付る。次に保持具1Aによって、部品取出位置27の部品24を挟み込むことができる最適位置に主軸21が移動する。
【0025】
最適位置に主軸21が移動すると、切削油供給部から保持具1A内部のシリンダ3へ切削油が供給される。切削油がピストン2を押圧し、クランク機構を介してクランパ11a、11bが閉じることにより部品24を保持する。
保持具1Aに切削油を供給し部品24を保持したまま、主軸21が、加工治具17によって部品24を固定することができる最適位置に移動する。移動後、加工治具17は部品24を保持し、切削油供給部は、保持具1Aへの切削油の供給を解除する。
【0026】
保持具1Aのシリンダ3内に供給されていた切削油は、供給の解除とともにリターンスプリング4の作用により急速に保持具1A外部へ排出される。
その後保持具1Aは、部品24の加工を行うための工具23と、工具交換機構によって自動交換されマガジン22に取り付けられる。
【0027】
工具23を用いた部品24の加工が終了すると、部品24をマシニングセンタ20外部へ搬出するため、工具交換機構によって保持具1Aが工具取付部21aに取り付けられる。主軸21は、保持具1Aによって加工済みの部品24を保持することができる最適位置に移動する。
主軸21の移動後、切削油供給部から保持具1A内部のシリンダ3へ切削油が供給され、クランパ11a、11bが閉じることにより部品24を保持する。保持具1Aによる部品の保持の後、加工治具17による部品24の固定が解除される。
【0028】
保持具1Aによって部品24を保持したまま、主軸21が移動し、部品24を部品搬出位置28まで搬送する。搬送後、切削油供給部は切削油の供給を解除することにより、保持具1Aによる部品24の保持が解除される。部品24は搬出路16の傾斜によって滑り降り、マシニングセンタ20の外部へ搬出される。
本実施例において、工具交換機構が本発明における工具交換手段を構成し、ピストン2、クランク接手10a、10bおよびクランパ11a、11bが本発明における挟み動作変換部を構成する。
【0029】
本実施例は以上のように構成され、工具取付部21aから供給される切削油の圧力を、クランク機構を介してクランプ動作に変換して部品を保持する保持具1Aを、工具取付部21aに脱着可能に取り付ける。保持具1Aが部品を保持することができるので、保持具1Aによって部品を保持し主軸21を移動させることにより、部品を任意の場所へ自動的に移動させることができる。
【0030】
部品取出位置27および部品搬出位置28を、主軸21が移動した際に保持具1Aによって部品をつかむことができる範囲A内に配置することにより、保持具1Aを用いて加工前の部品を部品取出位置27から加工治具17へ、加工後の部品を加工治具17から部品搬出位置28へ自動的に移動させることができる。また、保持具1Aを用いて加工治具17を保持することにより、上記部品交換と同様に加工治具の交換を自動的に行うことができる。
【0031】
このように保持具1Aを用いて部品の搬入、搬出および加工治具17の交換を行うことができるので、マシニングセンタ20に併設して部品搬入、搬出のための装置や、加工治具の交換のための設備を備える必要がない。よって、部品搬入、搬出、加工治具の交換のための設備を備える必要がないので、設備の購入設置費用、保全費用等が不要となる。
【0032】
保持具1Aを用いて自動で部品交換や、加工治具の交換を行うので、部品交換や、加工治具の交換のたびにマシニングセンタを停止させる必要がなく、生産効率の向上を図ることができる。
また保持具1Aによって部品を保持したまま工具取付部21aを任意角度回転させることにより、部品の工具取付部21a回転方向の姿勢変換が可能となる。
【0033】
次に本発明における保持具の第1の変形例を説明する。
本発明は、上記第1の実施例における保持具1Aの構造を異ならせたものである。
図4を用いて、コレット拡張を適用した保持具を説明する。
保持具1Bの保持具ボディ30の一端に、シャンク部7を備える。このシャンク部7と、主軸21の工具取付部主軸21aとが脱着可能に接合する。また保持具ボディ30の他端から中央近傍にかけて内部に円筒状のシリンダ34が形成されている。また保持具ボディ30の中心軸上に、切削油を工具取付部21aからシリンダ34に導入する切削油導入管6が備えられている。
保持具ボディ30のシャンク部7近傍の外周面に、グリップ溝9が形成されている。上記実施例と同様に、工具交換機構はグリップ溝9を保持して、マガジン22に取り付けられた他の工具23と自動交換を行う。
【0034】
油路36a、36bによって、切削油導入管6からシリンダ34に通じる油路が形成される。この油路36a、36bによって形成された油路は、保持具ボディ30の中心軸円周方向に所定本数形成されている。
保持具ボディ30のシリンダ34の開口端側から、シリンダ34の内径と同径の外径をもつピストン31が摺動可能に嵌め込まれている。ピストン31は、保持具ボディ30の開口端側からくり抜いて形成されたボルト差込穴31aを備え、ピストン31の奥底部にはボルト差込穴31aの内径よりも小径のボルト差込穴31bを備える。ピストン31の開口端側端部外周はテーパー形状に形成されている。
【0035】
ピストン31の開口端側から、ボルト差込穴31a、31bを通じてボルト35が差し込まれ、シリンダ底部シリンダ34aにねじ込みで取り付けられる。またボルト35の取り付けの際に、ボルト35の軸外周面とピストン31の内周面との間隙にリターンスプリング38を備える。リターンスプリング38は、ボルト35のボルト頭35aとピストン31の奥底部との間隔を押し広げる方向に押圧し、ピストン31をシリンダ底部34a方向に押し付けている。
【0036】
ボルト頭35a側面とボルト差込穴31aの内周面は摺動可能に当接している。またボルト35のボルト軸外周面とボルト差込穴31bの内周面とが摺動可能に当接し、ボルト軸外周面とボルト差込穴31との当接により、シリンダ34とリターンスプリング38側の空間とをシールしている。また、シリンダ34の内周面とピストン31の外周面との当接により、シリンダ34とピストン31の開口端側外界とをシールしている。
【0037】
保持具ボディ30の端部開口縁に、リング形状の拡張部32が嵌めこまれている。拡張部32は、外方に伸びる複数の保持部としての爪部33を備える。爪部33の外方端部内面は、ピストン31のテーパー形状に沿うように形成されている。爪部33の外方端部内面のテーパー形状と、ピストン31開口端側外周のテーパー形状とがコレット拡張機構を構成している。
【0038】
次に保持具1Bを用いて部品を保持する際の各部の動作について説明する。
部品を保持具1Bによって保持する際には、部品の凹部に拡張部32を差込む。工具取付部21aから、切削油導入管6および油路36a、36bを通じてシリンダ34に切削油が供給されると、切削油がピストン31の底面を押圧し、リターンスプリング38を圧縮しながらピストン31を外方へ押し出す。ピストン31の移動によって、ピストン31のテーパー部が爪部33を押し広げる。この爪部33の拡張により、爪部33の外周面で部品凹部の内面を押圧して、部品を保持する。
【0039】
切削油のシリンダ34への供給が停止すると、リターンスプリング38がピストン31をシリンダ底部34a方向へ押圧し、シリンダ34内の切削油が油路36b、36a、切削油導入管6を通じて保持具1B外へ排出される。リターンスプリング38の押圧によるピストン31の移動とともに、爪部33の拡張が収縮し、部品の保持が解除される。
【0040】
本変形例は以上のように構成され、工具取付部21aから供給される切削油の圧力を、ピストン31のテーパー形状によって爪部33を押し広げるコレット拡張に変換して、爪部33の外周面によって部品の凹部内面を押圧し、部品を保持する。よって保持具1Bによって部品を保持したまま主軸21を移動させることにより、上記実施例と同様に部品の搬入、搬送を行うことができる。
【0041】
また加工治具についても、保持具1Bによって保持し主軸21を移動させることにより、自動で交換を行うことができる。
保持具1Bによって部品を保持したまま工具取付部21aを任意角度回転させることにより、部品の工具取付部21a回転方向の姿勢変換が可能となる。
【0042】
次に本発明における保持具の第2の変形例を説明する。
図5を用いて、部品の前後向き変更機能を備えた保持具を説明する。
工具取付部21aに、保持具1Cが脱着可能に接合する。保持具1Cの中央部に回転軸変換部40を備え、回転軸変換部40の側面には回り止めピン41が取り付けられている。回り止めピン41の先端は主軸21に備えられたブロック42に差し込まれている。回転軸変換部40と保持具ボディ43aは相対回転可能であり、工具取付部21aと一体に保持具ボディ43aが回転しても、回転軸変換部40は回り止めピン41によって回転が規制される。
【0043】
回転軸変換部40内には歯車等が備えられ、保持具ボディ43aの回転を90度軸変換して保持具ボディ43bに伝達する。
保持具ボディ43bから保持部29a、29bにかけての構成および動作は、上記図3におけるグリップ溝9より右側の構成と同様であり説明を省略する。また回転軸変換部40内部には油路が設けられ、切削油は工具取付部21aから回転軸変換部40内部の油路を通じて保持具ボディ43b内のシリンダ3に供給される。
本変形例において、回り止めピン41およびブロック42が本発明における回り止め手段を構成する。
【0044】
本変形例は以上のように構成され、回転軸変換部40によって工具取付部主軸21aの回転軸を90度軸変換し、保持具ボディ43bに伝達することにより、クランパ11a、11bを閉じて保持した部品を、工具取付部主軸21aの回転軸に対して90度異なる軸方向の任意角度に姿勢変換することができる。よって、たとえば主軸21に対して、部品の前後面の姿勢変換が可能となる。
保持具1Cによって部品の回転が可能となるので、加工治具回転装置を用いることなく、部品の前後面の加工を行うことができる。
なお本変形例において、回り止めピン41とブロック42を用いて回転軸変換部40の回転を防止したが、これに限定されず他の方法により回転軸変換部40の回転を防止するようにしてもよい。
【0045】
図6に本発明における保持具の第3の変形例を示す。
本変形例は、上記実施例における保持具1Aのクランパ11a、11bとクランパ支持部8aとの接続を異ならせたものである。
ピストン2外側端縁から外方に伸びるクランク接手支持部2bに、クランク接手10a、10bのそれぞれの一端が回動可能に接続される。クランク接手10aの他端にクランパ46aの一端が接続され、同様にクランク接手10bの他端にクランパ46bの一端が接続される。クランパ46a、46bは交差され、その交点はクランパ支持部8aの端部に回動可能に接続される。クランパ46aの他端には保持部29aが備えられ、同様にクランパ46bの他端には保持部29bが備えられている。
他の構成は上記実施例と同様であり同じ番号を付して説明を省略する。
【0046】
工具取付部21aから切削油が切削油導入管6を介してシリンダ3内に供給されると、ピストン2が外方に移動する。クランク接手10a、10bおよびピストン2がクランク機構を構成することにより、ピストン2の外方への移動とともにクランパ11a、11bが開く。よって、保持部29a、29bを部品凹部に差込み、シリンダ3へ切削油を供給することにより、クランパ11a、11bが開き保持部29a、29bの外面が部品凹部の内面を押圧して、部品を保持することができる。また、クランパ46a、46bの長さやクランパ支持部8aとの接合位置、クランク接手10a、10bの長さ等を変更することにより、保持部29a、29bの広がり量を調整することができる。
本変形例において、ピストン2、クランク接手10a、10bおよびクランパ46a、46bが本発明における拡張動作変換手段を構成する。
【0047】
これにより、たとえば上記第1の変形例で示したコレット拡張を用いた保持具1Bの爪部33の拡張幅では保持することができない凹部を持つ部品に対しても、保持具1Dを用いることにより、部品の保持を行うことができる。
【0048】
図7に本発明における保持具の第4の変形例を示す。
保持具1Eの保持具ボディ12に、シリンダ3から外部へ通じる切削油排出路45を形成し、切削油排出路45の外方側に調圧弁44を備える。調圧弁44は、シリンダ3内に供給された切削油の圧力が所定値を超えた場合に、切削油をシリンダ3から切削油排出路45を通じて外部に排出する圧力調整用の弁である。他の構成および動作は上記実施例と同様であり、同じ番号を付して説明を省略する。また図7は、シリンダ3に切削油が供給されてクランパ11a、11bが閉じ、保持部29a、29bによって部品48を保持している状態を示す。
【0049】
保持具1Eに、シリンダ3内の切削油圧力を調整するための調圧弁44を備えることにより、たとえば高圧の切削油供給ポンプを有するマシニングセンタ20で保持具1Eを使用した際に、保持具の耐圧限界、クランプ圧等のセッティングを行うことができる。よって、保持具の破損防止、部品を保持する際のクランプ圧力の適正化が可能となる。
【0050】
さらに上記実施例および各変形例における保持具の保持具ボディに、工具取付部21aの回転数を所定の回転数に変換し、保持具の部品保持側に伝達する回転数変換部を備えてもよい。この場合、回転数変換部の側面には回り止めピンを備え、回り止めピンの先端は主軸21に備えられたブロックに差し込まれる。回り止めピンが主軸21のブロックに差し込まれていることにより、工具取付部21aが回転した際にも、回転数変換部の回転は規制される。この回り止めピンとブロックが本発明における回り止め手段を構成する。
【0051】
よって、たとえばマシニングセンタ20が工具取付部21aの回転数を1回転ごとの制御しかできない場合でも、工具取付部21aの回転数を所定回転数に変換して保持部29a、29bに伝達することにより、部品の任意角度の回転が可能となる。
【0052】
なお上記実施例および各変形例において、切削油を保持具のシリンダ内に導入してピストンを移動させ、このピストン移動をクランク機構やコレット拡張に変換して部品を保持するものとしたが、これに限定されず工具交換時に保持具に吹きかける吐出払拭用圧縮空気等を用いて、ピストンを移動させてもよい。
また、シリンダ内に切削油導入管6を通じて切削油を導入したがこれに限定されず、保持具ボディ外部から切削油をシリンダ内に導いてもよい。
【0053】
また上記実施例および各変形例において示したクランク機構やコレット拡張のための構造等についても、これに限定されず他のクランク機構やコレット拡張のための構造を適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】マシニングセンタを示す斜視図である。
【図2】マシニングセンタを示す側面図である。
【図3】保持具の構成を示す図である。
【図4】保持具の変形例を示す図である。
【図5】保持具の変形例を示す図である。
【図6】保持具の変形例を示す図である。
【図7】保持具の変形例を示す図である。
【符号の説明】
1A、1B、1C、1D、1E 保持具
2 ピストン
3 シリンダ
4 リターンスプリング
6 切削油導入管
10a、10b、 クランク接手
11a、11b、46a、46b クランパ
21 主軸
21a 工具取付部
22 マガジン
23 工具
27 部品取出位置
28 部品搬出位置
Claims (11)
- 互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸方向の任意位置に移動して位置決め可能な主軸を有するマシニングセンタにおいて、
前記主軸の工具取付部に、対象物を保持する保持具を脱着可能に取り付け、
該保持具を用いて対象物を保持し、前記主軸をX軸、Y軸、Z軸方向の任意位置に移動させることによって、前記対象物を任意の位置に移動可能としたことを特徴とするマシニングセンタ。 - 前記保持具および工具を収納するマガジンと前記工具取付部との間で、前記保持具または工具の自動交換を行う工具交換手段を有することを特徴とする請求項1記載のマシニングセンタ。
- 前記対象物が加工対象部品であって、
該加工対象部品の搬入を行う搬入路と加工対象部品の排出を行う搬出路とが付設され、
前記保持具を用いて前記加工対象部品の、前記搬入路の部品取出位置から加工位置への搬入、および該加工位置から前記搬出路の部品搬出位置への搬送を行うことによって、自動で部品の搬入搬出を行うことを特徴とする請求項1または2記載のマシニングセンタ。 - 前記保持具は、
シリンダと、該シリンダに摺動可能に嵌め込まれたピストンと、該ピストンに備えられたリンク機構を含む挟み動作変換手段と、保持部とを有し、
圧力流体を前記シリンダ内に導入して前記ピストンを押圧させ、該押圧によるピストン移動を、前記挟み動作変換手段が保持部の対象物を保持する挟み動作に変換することを特徴とする請求項1、2または3記載のマシニングセンタに用いる保持具。 - 前記保持具は、
シリンダと、シリンダに摺動可能に嵌め込まれたピストンと、該ピストンに備えられたコレット拡張機構と、爪状の保持部とを有し、
圧力流体を前記シリンダ内に導入して前記ピストンを押圧させ、該押圧によるピストン移動を、前記コレット拡張機構が保持部の前記対象物の凹部内面を保持するコレット拡張に変換することを特徴とする請求項1、2または3記載のマシニングセンタに用いる保持具。 - 前記保持具は、
シリンダと、該シリンダに摺動可能に嵌め込まれたピストンと、該ピストンに備えられたリンク機構を含む拡張動作変換手段と、保持部とを有し、
圧力流体を前記シリンダ内に導入して前記ピストンを押圧させ、該押圧によるピストン移動を、前記拡張動作変換手段が保持部の前記対象物の凹部内面を保持する拡張動作に変換することを特徴とする請求項1、2または3記載のマシニングセンタにおける保持具。 - 前記保持具は、
前記主軸の工具取付部における回転の回転軸変換を行い、前記保持部側に回転を伝達する回転軸変換手段と、
該回転軸変換手段を支持する支持部材と前記主軸との相対回転を防止する回り止め手段とを有することを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載のマシニングセンタに用いる保持具。 - 前記保持具は、
前記主軸の工具取付部の回転数を所定回転数に変換し、前記保持部側に回転を伝達する回転数変換手段と、
該回転数変換手段を支持する支持部材と前記主軸との相対回転を防止する回り止め手段とを有することを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6または7記載のマシニングセンタに用いる保持具。 - 前記保持具に備えられたシリンダに、調圧弁を設け、シリンダ内の圧力を調圧できることを特徴とする請求項4、5または6記載のマシニングセンタに用いる保持具。
- 前記圧力流体は、加工対象部品の加工部に吐出する切削油、または工具交換時に保持具に吹きかける吐出払拭用圧縮空気であることを特徴とする請求項4、5または6記載のマシニングセンタに用いる保持具。
- 互いに直交するX軸、Y軸、Z軸方向の任意位置に移動して位置決め可能な主軸を有するマシニングセンタにおいて、
前記主軸の工具取付部に取り付けられた工具を取り外し、対象物を保持する保持具を取り付け、
該保持具を用いて対象物を保持し、
前記主軸をX軸、Y軸、Z軸方向の任意位置に移動させることによって、前記対象物を任意の位置に移動可能としたことを特徴とするマシニングセンタを用いた対象物の移動方法。
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