JP3292684B2 - 光沢塗被紙の製造方法 - Google Patents
光沢塗被紙の製造方法Info
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Description
剤を有する塗被液を塗被した後、ソフトカレンダー処理
し表面仕上げする工程において、塗被紙の紙厚プロファ
イルあるいは光沢プロファイルに優れた塗被紙の製造法
に関するものである。
ンフレット、ダイレクトメール等広告、宣伝を目的とし
た商業印刷分野での需要が伸びている。これら商業印刷
物は、それ自体の商品価値は低いが、宣伝媒体として目
的が達成されることが重要であるので、低コストで印刷
仕上がりの良いものが求められてきている。
ため、紙メーカーでは高品質を維持したまま生産性を上
げ、コストダウンを図ることが重要な技術課題である。
り大きく影響される。光沢付け工程の生産性を向上させ
る手段としては、高温条件でのソフトカレンダー処理が
知られている(特開昭54−125712号公報)。こ
れは、光沢塗被紙が従来塗被装置(以下コータと称す)
で塗被した塗被紙を一旦巻取った後、スーパーカレンダ
ーを使用し、低温且つ通常10〜14段の多段ニップ条
件で処理して光沢を付与し、製品化されるのに対し、コ
ータで塗被液を塗被した後そのままオンラインで且つ高
温でソフトカレンダー処理することにより生産性を向上
するものである。
トンロールは、内部発熱の問題で耐熱性が劣り、耐圧・
耐久性も劣るため高速化に限界があり、現状で操業可能
な最高速度は約800m/分程度である。従って、近年の
塗被速度が1000m/分を越えるコータと併用するためには
オンラインでスーパーカレンダー処理することは不可能
であり、一旦巻き取って、改めて2台のスーパーカレン
ダーに掛けるオフライン処理とならざるを得ず、生産性
と設置スペースの点で問題となる。これに対し耐熱、耐
圧性に優れるプラスチックの弾性ロールを有するソフト
カレンダーの場合には、1000m/分を越える速度の操業も
可能となり、コータにオンラインで設置できることから
生産性の向上と省スペース化を図ることができる。
ことにより、一層省スペース化でき、品質的にも、高温
により紙表層部のみを可塑化した状態で金属ロールの表
面を紙表面に転写させるため、スーパーカレンダーと比
較した場合、同一の厚さまで紙を潰した場合、優れた表
面性、印刷適性が得られる。
れるスチールカレンダーで紙を潰した場合には、紙の凸
部を選択的に潰すため、紙厚プロファイルが非常に優れ
る。それに対しソフトカレンダーやスーパーカレンダー
のように硬度の軟らかい弾性ロールを有するものは、紙
の表面の凹凸に沿った形で紙を潰すため、紙厚プロファ
イルが劣る問題がある。
を改善する方法については、各ロールメーカー、電気、
計測機器メーカー等で種々検討されている。例えば、金
属ロールの幅方向プロファイルを改善するために、(1)
ロールの内部加圧部をいくつかのゾーンに分割し、各ゾ
ーンごとに加圧力の制御を行うゾーンコントロールタイ
プクラウン可変ロールの使用、(2)電磁誘導発熱原理を
応用し、ロール内部にコイルとコアからなる誘導コイル
を組み込み、内部に密封された熱媒体の熱移動(気液2
相)によって紙厚変化に対応した部分の温度コントロー
ルにより均一な幅方向紙厚プロファイルを得る方法等が
ある。
対応して更に優れたプロファイル制御を行うため、外部
加熱または外部冷却方式を補助装置として採用する傾向
がある。例えば、(1)ロール表面を外部から誘導加熱コ
イルを使って電気的に加熱しゾーンコントロールする方
法、(2)パワーユニット(1ゾーン当たり出力3kW)で
高温に加熱したジェット気流をロールに噴射しゾーンコ
ントロールする方法、(3)細かな霧をロールに向けて噴
射し、水が瞬時に気化する際に発生する気化熱を利用
し、逆にロールを冷却しゾーンコントロールする方法、
(4)カレンダーニップ直前に、紙表面に高温の蒸気を付
与しゾーンコントロールする方法(5)あるいはこれらの
方法の組み合わせ等がある。(1)、(2)、(3)の方式は、ロ
ール表面温度を紙幅方向に対し精密にコントロールする
ことにより、紙厚あるいは光沢を改善しようとする方式
であり、(4)は逆に水分を付与することによりニップ効
果を高めてプロファイルの改善を図る方式である。前記
水霧噴霧法は、ステンレス構造の特別なバルブを個々の
ステッピングモーターで駆動して噴霧量を調整する方式
であり、装置とロールとの距離は約200mmである。ま
た高温の蒸気を付与する方法は、低圧(蒸気圧1kg/cm2
G以下)で、流量の低い(Max.80kg/Hr/m幅)蒸気を紙の
走行方向と逆方向に吹き出し、ステッピングモーターで
駆動するバルブの開度で吹き出し量を調整するものであ
る。
で嵩高な紙が求められることから、より嵩高化するため
ソフトカレンダーの処理温度は出来る限り高くし、より
低い線圧で処理する傾向がある。しかし、ソフトカレン
ダー法は紙表面を加熱により可塑化し、非常に平滑な金
属ロール表面を紙表面に転写する原理であるため、ロー
ル温度が高く、線圧が低い状態で紙表面を処理するほ
ど、紙表面の凹凸にしたがい、紙厚だけでなく光沢度の
プロファイルも悪化する問題が一層顕著になる傾向にあ
る。
み、本発明の課題は、高温ソフトカレンダー処理時に品
質管理上問題となる紙厚あるいは光沢度のプロファイル
を改善する最適な方法を提供し、光沢塗被紙を製造する
ことにある。
題について鋭意研究を重ねた結果、原紙に顔料と接着剤
を有する塗被液を塗被した後、金属ロールと弾性ロール
で構成される2ロールタンデムタイプで、総ニップ数が
4ニップ以上のソフトカレンダーで表面処理する仕上げ
工程において、ロール幅方向に分割制御可能な電磁誘導
作用による少なくとも2台の外部誘導加熱装置を、1ニ
ップ目及び2ニップ目の少なくとも一方の金属ロール側
並びに4ニップ目の金属ロール側に設置し、更に前記外
部誘導加熱装置を設置した1ニップ目及び2ニップ目の
金属ロール表面温度は90〜170℃の範囲内で、また
4ニップ目の金属ロール表面温度は70℃以下で表面仕
上げすることにより、本発明を成すに至った。
ァイルを改善する目的で、カレンダーロールを内部で細
かくゾーンコントロールする手法あるいは外部加熱装置
を併用してゾーンコントロールする方法が試みられてい
る(R.Vyse et.al.紙パルプ技術タイムス,3
8(8),30(1995))が、本発明者等はそれぞ
れの効果発現の程度は、紙の種類やカレンダー条件によ
っても異なり、それぞれの方法で一長一短があることを
認め、その最も有効な方法について種々検討を重ねた結
果新たに以下のことを認めた。
ネルギーを供給あるいは除去し、出来る限り迅速に幅方
向のロール温度プロファイルを制御するためには、内部
加熱あるいは内部加圧方式でゾーンコントロールする装
置では不十分であり、ゾーンコントロール可能な外部加
熱装置の併用は不可欠であることを認めた。
って電気的に加熱する方法と、高温に加熱した空気をジ
ェット気流としてロールに噴射しゾーンコントロールす
る方法を比較評価したところ、誘導加熱コイル方式の方
がロール表面温度の加温特性、加温スピードに優れ、紙
厚、光沢プロファイルに優れていた。更に熱ジェット気
流方式でロール表面を加熱した場合には、金属ロール表
面に部分的に黒ずみが発生する問題があることを認め
た。この理由は明確ではないが、大気中の微小なちりや
ほこりと思われるものが炭化してジェット気流に乗って
ロールに付着したものと考えられた。
射し、ロールを冷却しゾーンコントロールする方法や、
カレンダーニップ直前に紙表面に高温の蒸気を付与しゾ
ーンコントロールする方法についても評価した結果、こ
れらの方法はいずれも加湿を伴うので顔料塗被液を塗被
しない紙あるいは、塗被量の非常に少ない塗被紙をカレ
ンダー処理する場合には問題ないが、通常の塗被紙を通
紙した場合には、加湿された塗被紙表面の塗被層が、連
続操業中に徐々に金属ロールに転移し、それに伴って塗
被紙の光沢度も低下していく問題が認められ、最終的に
はロール汚れが発生する問題が生じた。
るいは光沢プロファイルを得るためには、電磁誘導作用
原理に基づく外部誘導加熱装置を用いることが有効であ
った。
置と各ソフトカレンダーニップの処理条件についても検
討した結果、2ロールタンデムタイプで、総ニップ数が
4ニップ以上のソフトカレンダーにおいて、少なくとも
2台の外部誘導加熱装置を1ニップ目及び2ニップ目の
少なくとも一方の金属ロール側並びに4ニップ目の金属
ロール側に設置することにより、金属ロールの温度ムラ
あるいは通紙前の紙厚ムラを効率よく改善できることを
見出し、更に外部誘導加熱装置を設置した1ニップ目及
び2ニップ目の金属ロール表面温度は90〜170℃
で、4ニップ目の金属ロール表面温度は70℃以下とす
ることにより、一層効率良く優れた改善効果を得ること
ができた。
際の塗被量は、片面当たり固形分で8〜15g/m2の時が
より顕著に紙厚あるいは光沢プロファイルを改善すると
いう効果を得ることができ、操業性にも優れていた。塗
被量が8g/m2より少ない場合には紙厚あるいは光沢プロ
ファイルの問題は発生しにくい。塗被量が15g/m2より
多い場合には、ソフトカレンダー処理による影響よりも
塗被量自体のプロファイルが紙厚あるいは光沢プロファ
イルに及ぼす影響が大きくなる。
イルを効率的に制御することができる理由は明らかでは
ないが、概ね以下のように考えられる。1ニップ目及び
2ニップ目の少なくとも一方に外部誘導加熱装置を設置
することは、通紙前の紙の含有水分も多く、処理時に紙
厚、光沢度の変化幅が大きいからである。但しその場合
でも、ロール表面温度が170℃より高くなると、外部
誘導加熱装置を用いても放熱の影響もあり、外部誘導加
熱による表面温度上昇幅が小さく、表面温度上昇速度も
非常に遅くなるため、通紙される紙の水分率や厚みの変
動に対応する紙厚、光沢プロファイルの制御に与える影
響が小さくなる。ロール表面温度が90℃より低くなる
と、品質的に表面性(光沢度、平滑度)が低下する問題
が生じる。4ニップ目は、紙温度を低下させるために金
属ロールの表面温度を70℃以下にするが、ここに外部
誘導加熱装置を設置することにより、外部誘導加熱によ
る表面温度上昇幅が大きくなり、表面温度上昇速度も非
常に速くなることから、紙厚、光沢プロファイルをより
高精度に制御することができる。
70℃以下にすることにより紙の表面温度を下げる効果
があり、その結果、その後のワインダー処理、包装、出
荷、印刷に至る過程で生じる紙の温度あるいは水分変化
幅を小さくできるため、紙の加熱あるいは吸湿による不
均一な寸法変化が抑えられ、荷姿不良や表面皺等外観の
悪化を最小限に抑えることが可能となる。
ニップが好ましい。4ニップよりニップ数を多くして
も、5ニップ以後は塗被紙の水分が低くなった領域でカ
レンダー処理することになり、その場合紙厚や光沢度の
変化幅が非常に少なくなり、省スペース化、生産効率向
上という高温ソフトカレンダー本来のメリットが充分に
は活かせない。
る顔料には、主に重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシ
ウム、カオリン、クレー、デラミネーテッドクレー、タ
ルク、サチンホワイト、シリカ、硫酸バリウム、硫酸カ
ルシウム、酸化亜鉛、二酸化チタンなどの無機顔料、プ
ラスチックピグメントなどの有機顔料等を用いることが
でき、これらの顔料は必要に応じて単独または2種以上
混合で使用することができる。
はラテックスあるいはその他の水性接着剤から必要に応
じ1種あるいは2種以上を選択して使用する。ラテック
スとしては、スチレン・ブタジエン共重合体、メタクリ
レート・ブタジエン共重合体等の共役ジエン系共重合体
ラテックス、アクリル酸エステルおよび/またはメタク
リル酸エステルの重合体または共重合体等のビニル系重
合体ラテックス、あるいはこれらを更にカルボキシル基
等の官能基含有単量体で変性したものである。
は、例えばカゼイン、大豆蛋白、合成蛋白等の蛋白質
類、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、オ
レフィン・無水マレイン酸樹脂、メラミン樹脂等の合成
樹脂系接着剤、酸化澱粉、陽性澱粉、尿素燐酸エステル
化デンプン等のエステル化澱粉、ヒドロキシエチルエー
テル化澱粉等のエーテル化澱粉、デキストリン等の澱粉
類、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、ヒドロキシメチルセルロース等のセルロース
誘導体等の通常の塗工用接着剤である。
水剤、消泡剤、耐水化剤等の各種助剤を併用しても良
い。
れる坪量30〜400g/m2程度の紙ベースや板紙ベース
の原紙が適宜用いられるが、抄紙方法については特に限
定されるものではない。
マシン、二者を併用した板紙マシン、ヤンキードライヤ
ーマシン等を用いて、酸性抄紙、中性抄紙、アルカリ性
抄紙方式で抄紙した原紙のいずれであっても良く、もち
ろんメカニカルパルプを含む中質原紙及び回収古紙パル
プを含む原紙及び上質原紙も使用できる。
ーコータ、ロールコータ、エアナイフコータ、リバース
ロールコータ、カーテンコータ、サイズプレスコータ、
ゲートロールコータ等を用いて、一層もしくは二層以上
を原紙上に片面あるいは両面塗被する。特に二層以上塗
被する場合には、塗被液の下塗り塗被には、ゲートロー
ルコータ、ブレードあるいはロッドメタリングサイズプ
レスコータ等のフィルムトランスファー方式が、更に引
き続く上塗り塗被にはファウンテンあるいはロールアプ
リケーション等によるブレード方式を採用することが好
ましい。
は、通紙の容易さ、省スペースを考慮してタンデムタイ
プの2ロールで4スタックの型式のものが好ましい。タ
ンデムタイプとは、一対の金属ロールと弾性ロールを重
ねた2ロールを並列に並べたタイプのソフトカレンダー
である。また、弾性ロールの材質は、耐熱性に優れる変
性ウレタン系、エポキシ系、ポリエーテル系等のプラス
チックから成り、ショア硬度Dは85〜93が好まし
い。尚、ソフトカレンダー処理した塗被紙の光沢度は、
50%以上が好ましい。
1に示すようにソフトカレンダーの金属ロール表面の外
部に設置され、金属ロール表面と外部誘導加熱装置の加
熱面との最短距離は8〜20mmが好ましい。また、外
部加熱誘導装置は、加熱コイルと、コイルに高周波電流
を供給するインバータによって構成されるものであり、
加熱コイルとインバータが一体型になったものとセパレ
ート型になったもののどちらでも良い。加熱方式は高周
波(3〜20kHz)の交流電源がコイル巻線に通電さ
れ、ロールシェルに誘導磁界が生じ、磁界はロール表面
に浸透し、ロール中に抵抗加熱が生じる方式である。ロ
ール幅方向のゾーン制御ピッチは、75〜150mm程度
であり、ゾーン当たりの定格電力は4〜20kWである。
またその他加熱ユニットに純水を流す冷却装置やロール
温度センサー(サーミスタ)等が併設しても良い。
す。なお、例中の部数及び%はそれぞれ重量部、重量%
を示す。品質評価方法は次に示す通りである。
定装置SHC5000を用いて、重量累積分布の50%点を平
均粒子径として測定した。 (2)白紙光沢度:JIS P-8142に従い角度75度で測定し
た。 (3)プロファイル制御性評価:外部電磁誘導式加熱装置
による金属ロール表面温度上昇速度を℃/分の値で示し
た。数値が大きいほど、制御性良好。 (4)紙厚プロファイル評価:リールで巻き取られた巻き
取りを電子式ペーパーロール硬さ試験機(パロテスタ
ー:富士物産(株)製)を使用し、巻き取りの幅方向の
硬さプロファイルで相対評価した。 ○:紙厚プロファイル非常に良好、△:紙厚プロファイ
ル若干悪い、 ×:紙厚プロファイル悪い (5)光沢プロファイル評価:各プロファイル制御装置を
作動させた直後から2分経過後の巻き取りの幅方向の白
紙光沢度プロファイルを相対評価した。 ○:光沢プロファイル非常に良好、△:光沢プロファイ
ル若干悪い、×:光沢プロファイル悪い (6)ロール操業性評価:通紙時のロール汚れを観察し
た。 (7)外観(表面皺)評価:ワインダーで巻き取った製品
巻き取りをそのまま24時間室温で放置した後、巻き取
り表層部にマシン方向に部分的に発生する皺の程度を目
視評価した。 ○:皺の発生なし、△:皺の発生若干有り、×:皺の発
生多い
70μmの重質炭酸カルシウム95部及び、0.50μ
mカオリン5部を含有する顔料100部に対して、ポリ
アクリル酸ソーダ系分散剤0.3部を添加し、カウレス
分散機を用いて水に分散し、接着剤としてリン酸エステ
ル化デンプン25部とカルボキシ変性スチレン・ブタジ
エン共重合ラテックスを4部配合して固形分濃度38%
の下塗り塗被液を調製し、坪量59g/m2の広葉樹晒しク
ラフトパルプ単独配合原紙に、下塗り塗被する装置とし
て高速ゲートロールコータを使用し塗被速度1000m/分
で、下塗り塗被液を両面で7g/m2塗被し乾燥した。
カオリン40部を含有する顔料100部に対して、ポリ
アクリル酸ソーダ系分散剤0.3部を添加し、カウレス
分散機を用いて水に分散し、接着剤としてリン酸エステ
ル化デンプン4部とカルボキシ変性スチレン・ブタジエ
ン共重合ラテックスを10部配合して固形分濃度65%
の塗被液を調製し、高速ファウンテンフ゛レート゛コータを使用し、塗被
速度1200m/分で、両面16g/m2を上塗り塗被し乾燥し
た。
有する2ロール・4スタックのソフトカレンダー(バル
メット社製)を使用し、2ニップ目及び4ニップ目の金
属ロールの外部に、ゾーン毎に分割してコントロール可
能な電磁誘導加熱方式の加熱装置を設置し、1〜3ニッ
プ金属ロールの表面温度を内部加熱によりいずれも15
0℃に設定し、線圧250kg/cmとし、4ニップ目の金
属ロール表面温度を内部加熱により40℃に設定し、線
圧を100kg/cmに設定してカレンダー処理した。
金属ロールの外部に電磁誘導加熱装置を設置し、1〜3
ニップの金属ロール表面温度を内部加熱によりいずれも
120℃に設定し、線圧を280kg/cmとし、4ニップ
目の金属ロール表面温度を内部加熱により60℃に設定
し、130kg/cmに設定してカレンダー処理した以外は
上記実施例1と全く同様に光沢塗被紙を製造した。
方式から、高温に加熱したジェット気流をロールに噴射
しゾーンコントロールする方式の加熱装置に替えた以外
は実施例1と全く同様に光沢塗被紙を製造した。
に、水の細かな霧を金属ロール表面に向けて噴射するこ
とによって表面を冷却しゾーンコントロールする方式の
冷却装置を使用した以外は実施例1と全く同様に光沢塗
被紙を製造した。
に、カレンダーニップ直前に、紙表面に高温の蒸気を付
与しゾーンコントロールする加湿装置に以外は実施例1
と全く同様に光沢塗被紙を製造した。
温度を150℃でカレンダー処理した以外は実施例1と
全く同様に光沢塗被紙を製造した。
方式から、高温に加熱したジェット気流をロールに噴射
しゾーンコントロールする方式の加熱装置に替え、1〜
3ニップの金属ロール表面温度を185℃、線圧を20
0kg/cmとして、4ニップ目の金属ロール表面温度を8
0℃、線圧40kg/cmに設定してカレンダー処理した以
外は実施例1と全く同様に光沢塗被紙を製造した。
に、1ニップ目及び4ニップ目に水の細かな霧を金属ロ
ール表面に向けて噴射することによって表面を冷却しゾ
ーンコントロールする方式の冷却装置を使用し、1〜3
ニップの金属ロール表面温度を85℃、線圧を300kg
/cmとして、4ニップ目の金属ロール表面温度150
℃、線圧200kg/cmに設定してカレンダー処理した以
外は実施例1と全く同様に光沢塗被紙を製造した。
に、2ニップ目及び3ニップ目のカレンダーニップ直前
に、紙表面に高温の蒸気を付与しゾーンコントロールす
る加湿装置を使用した以外は実施例1と全く同様に光沢
塗被紙を製造した。
金属ロールの外部に電磁誘導加熱装置を設置した以外は
実施例1と全く同様に光沢塗被紙を製造した。
部だけに電磁誘導加熱装置を設置した以外は実施例1と
全く同様に塗被紙を製造した。
表面温度をいずれも190℃に設定してカレンダー処理
した以外は上記実施例1と全く同様に塗被紙を製造し
た。以上の結果を表1及び表2に示した。
1及び2はプロファイル制御性が高く、紙厚及び光沢プ
ロファイルに優れる。またロール操業性、巻き取りの外
観にも優れた光沢塗被紙であった。
性が劣り、紙厚、光沢プロファイルが劣る上、ロールに
黒ずみが発生した。比較例2及び3は紙厚、光沢プロフ
ァイルが劣る上、ロール汚れが発生した。比較例4は紙
厚、光沢プロファイルが劣る上、巻き取りの外観が劣る
ものであった。
厚、光沢プロファイルが劣る上、ロールに黒ずみが発生
し、外観が劣り、比較例6は白紙光沢度が低く、紙厚、
光沢プロファイルが劣る上、ロール汚れが発生し、外観
が劣るものであった。
上、ロール汚れが発生し、比較例8及び9は紙厚、光沢
プロファイルが劣り、比較例10はプロファイル制御性
が低く、紙厚、光沢プロファイルが劣るものであった。
紙は従来にない安定した品質を与え、その効果は極めて
大なるものがある。
の製造方法において問題となる紙厚あるいは光沢プロフ
ァイルに優れ、表面皺や荷姿不良などなく外観に優れ、
操業性に優れた光沢塗被紙を得ることができる。
略図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 原紙に、顔料と接着剤を有する塗被液を
塗被した後、金属ロールと弾性ロールで構成される2ロ
ールタンデムタイプで、総ニップ数が4ニップ以上のソ
フトカレンダーで表面処理する仕上げ工程において、ロ
ール幅方向に分割制御可能な電磁誘導作用による少なく
とも2台の外部誘導加熱装置を、1ニップ目及び2ニッ
プ目の少なくとも一方の金属ロール側並びに4ニップ目
の金属ロール側に設置し、更に前記外部誘導加熱装置を
設置した1ニップ目及び2ニップ目の金属ロール表面温
度は90〜170℃の範囲内で、また4ニップ目の金属
ロール表面温度は70℃以下で表面仕上げすることを特
徴とする光沢塗被紙の製造方法。 - 【請求項2】 前記塗被液の塗被量が片面当たり8〜1
5g/m2である塗被紙を前記ソフトカレンダー処理するこ
とを特徴とする請求項1に記載の光沢塗被紙の製造方
法。
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JP22479497A JP3292684B2 (ja) | 1997-08-21 | 1997-08-21 | 光沢塗被紙の製造方法 |
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