JP3291915B2 - 光フィルタ及び発振波長安定化光源 - Google Patents

光フィルタ及び発振波長安定化光源

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JP3291915B2 JP14365594A JP14365594A JP3291915B2 JP 3291915 B2 JP3291915 B2 JP 3291915B2 JP 14365594 A JP14365594 A JP 14365594A JP 14365594 A JP14365594 A JP 14365594A JP 3291915 B2 JP3291915 B2 JP 3291915B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光周波数或いは光波長
を弁別する光フィルタと、この光フィルタを用いた発振
波長安定化光源に関するものであり、光通信、光情報処
理の分野に利用される。
【0002】
【従来の技術】光周波数或いは光波長を弁別する光フィ
ルタには、グレーティングフィルタ、多重干渉を原理と
して用いたファブリペロ干渉計、リング干渉計の他、光
の光路長差による干渉を原理として用いたマッハツェン
ダ干渉計、アレー導波路格子等がある。
【0003】一方、半導体レーザを用いた発振波長安定
化光源には、波長の基準として温度変動の少ないガス、
例えばアセチレンガス等の吸収線が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の光
フィルタでは、光導波路を形成する材料の屈折率の温度
依存性のために透過波長(透過光周波数)が環境温度の
変化に伴って変動してしまう欠点がある。具体的には、
光導波路を形成する材料が半導体の場合、1℃の環境温
度変化で透過波長が約1オングストローム程度の値で変
動する。この透過波長変動をなくすためには、ペルチェ
素子及びその駆動電気回路により光フィルタの温度を一
定に保つことが必要となり、系が大きくなると共に価格
も高くなる問題点があった。
【0005】一方、上記従来の発振波長安定化光源で
は、吸収線の鋭さ、強度を増すためにガスをガラス管に
封入すると共に、ガスの気圧を低くし、ガラス管の長さ
を長くする必要があり、このため、系が大きなものとな
り、またガスを封入したガラス管の信頼性により安定化
光源の寿命が決定される問題点があった。
【0006】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、第1の目的は、環境温度の変化に対して透過波長
(透過光周波数)が変動しない光フィルタを提供するこ
とにあり、また、第2の目的は、この光フィルタを用い
て光源を構成することにより環境温度の変化に対して発
振波長が変動しないコンパクトな発振波長安定化光源を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決する手段】上記目的を達成するため、請求
項1の発明は、有効屈折率n 1 、有効屈折率の温度係数
∂n 1 /∂T、光路長Lの光導波路1と、有効屈折率
2 、有効屈折率の温度係数∂n 2 /∂T、該光導波路1
との光路長差がdLで光路長L+dLの光導波路2を有
し、光導波路間の光路長差による干渉効果を利用した
ッハツェンダ干渉計型光フィルタにおいて、有効屈折率
の温度係数∂n 1 /∂T、∂n 2 /∂Tに対して、光路長
差dLが、 (∂n 2 /∂T)/(∂n 1 /∂T)=L/L+dL を満たす値に設定された ことを特徴としている。
【0008】請求項2の発明は、有効屈折率n1、有効
屈折率の温度係数∂n 1 /∂T、光路長L 1 の光導波路1
を備えるとともに、該光導波路1から遠ざかる方へ一定
の光路長差(i/N)×dL(i=1,2,…,N)ず
つ長くなるようにアレー状に配置されたN本の光導波路
i+1を備え、全N+1本の光導波路間の光路長差によ
る干渉効果を利用したアレー導波路格子型光フィルタに
おいて、N本の光導波路i+1が、有効屈折率n 1 、有
効屈折率の温度係数∂n 1 /∂T、光路長L’ i+1 の光導
波路領域aと、有効屈折率n 2 、有効屈折率の温度係数
∂n 2 /∂T、光路長L” i+1 の光導波路領域bから構成
され、有効屈折率の温度係数∂n 1 /∂T、∂n 2 /∂T
に対して、該光路長L’ i+1 、該光路長L” i+1 及びL 1
とL N+1 の光路長差dLが、 (∂n 1 /∂T)(L’ i+1 −L 1 )+(∂n 2 /∂T)L” i+1 =0 (i/N)dL+L 1 =L’ i+1 +L” i+1 (i=1,2,…,N) を同時に満足する値に設定された ことを特徴としてい
る。
【0009】請求項3の発明は、請求項2記載の光フィ
ルタにおいて、光導波路領域aと光導波路領域bとを周
期性をもってしたことを特徴としている。
【0010】請求項4の発明は、請求項1乃至3何れか
1項記載の光フィルタにおいて、光導波路が半導体基板
上に形成されたことを特徴としている。
【0011】請求項5の発明は、請求項4記載の光フィ
ルタにおいて、半導体基板がInPからなり、光導波路
の光導波層がIn x Ga 1-x As y 1-y (0≦x≦1,0
≦y≦1)からなることを特徴としている。
【0012】請求項6の発明は、請求項記載の光フィ
ルタにおいて、半導体基板がSiからなり、光導波路の
光導波層がSiO 2 またはAl 2 3 からなることを特徴
としている。
【0013】請求項7の発明は、光源からの出力光が入
射される波長基準と、この波長基準を透過した光を受光
する受光器と、この受光器の出力に基づいて上記光源の
発振波長を制御する制御手段とを備えた発振波長安定化
光源において、請求項1乃至6何れか1項記載の光フィ
ルタを波長基準として用いたことを特徴としている。
【0014】
【0015】
【0016】請求項1乃至の発明では、光フィルタを
構成する光導波路の有効屈折率の温度係数を異ならせる
ことにより、環境温度の変化により光導波路の屈折率が
変動した場合における透過波長の変動を防止できる。
【0017】請求項の発明では、透過波長の安定した
請求項1乃至の光フィルタを波長基準として用い、光
源への注入電流を制御する帰還系を構成することによ
り、環境温度変化による発振波長の変動を防止できる。
【0018】
【実施例】
[第1実施例]図1は本発明の第1実施例に係るもの
で、ここではマッハツェンダ干渉計型の光フィルタを示
してある。
【0019】同図において、1,2は格子整合したイン
ジュウム・ガリューム・砒素・リン(InGaAsP)
の4元混晶を光導波層とする光導波路、3は両光導波路
1,2が形成された化合物半導体インジュウム・リン
(InP)基板、4,5は3dBカプラーである。
【0020】図の左から光導波路1の左端面に入射した
光は左側の3dBカプラー4で2分され、一方は光導波
路1を伝搬し、他方は光導波路2を伝搬する。各光導波
路1,2を伝搬した光は右側の3dBカプラー5で合波
され、干渉が生じる。
【0021】各光導波路1,2の光路長を2つのカプラ
ー4,5の中心間距離で表すと、光導波路1はLで、光
導波路2はL+dLである。依って、光導波路2を伝搬
した光は、光導波路1を伝搬した光に対し、距離dL分
の伝搬に要する位相の遅れを生じる。この位相の遅れが
波長の奇数倍に相当するとき光導波路1の右端面から出
射する光の強度は最小となり、偶数倍のとき最大とな
る。また、光導波路2の右端面から出射する光の強度は
光導波路1の場合と相補的になり、位相の遅れが波長の
奇数倍に相当するとき最大となり、偶数倍のとき最小と
なる。
【0022】光導波路1の光導波層1aはバンド端波長
が1.3ミクロン組成の4元混晶からなり、図2に示す
ように、幅2ミクロンのリッジ3aを備えたインジュウ
ム・リンよりなるクラッド層3bにより屈折率閉じ込め
型光導波路構造となっている。この光導波路1の有効屈
折率n1 を測定したところ、3.8232の値を得た。
【0023】ちなみに、波長λにおける有効屈折率n
eff は次の式で定義される。
【0024】 neff =neq(1−(λ/neq)・(∂neq/∂λ)) 式中のneqは光導波路の等価屈折率であり、半導体の場
合は半導体の屈折率の波長依存性が負の傾きを持つため
有効屈折率は等価屈折率よりも大きくなる。
【0025】また、光導波路1の長さを2mmとし、へ
き開により両端面を形成したファブリペロ・エタロンの
共振ピーク波長の温度依存性を測定したところ、図3に
示すように、共振ピーク波長の温度係数として1.14
オングストローム/℃の値を得た。これより、光導波路
1の有効屈折率n1 の温度係数(dn1 /dT)は、
2.8×10-4/℃であることがわかった。
【0026】一方、光導波路2の光導波層2aはバンド
端波長が1.15ミクロン組成の4元混晶からなり、光
導波路1と同様に、幅2ミクロンのリッジ3aを備えた
インジュウム・リンよりなるクラッド層3bにより屈折
率閉じ込め型光導波路構造となっている(図2参照)。
この光導波路2の有効屈折率n2 を測定したところ、
3.6335の値を得た。
【0027】また、光導波路2の長さを2mmとし、へ
き開により両端面を形成したファブリペロ・エタロンの
共振ピーク波長の温度依存性を測定したところ、図3に
示すように、共振ピーク波長の温度係数として1.00
オングストローム/℃の値を得た。これより、光導波路
2の有効屈折率n2 の温度係数(dn2 /dT)は、
2.3×10-4/℃であることがわかった。
【0028】上記の測定結果より、有効屈折率の温度係
数は光導波層を形成する材料のバンド端波長に大きく依
存するが、他の光導波路の構造パラメータにほとんど影
響されないことが判明した。
【0029】つまり、有効屈折率n1 の光導波路1と有
効屈折率n2 の光導波路2によりマッハツェンダ干渉計
を構成した場合には、干渉系の長さ及び有効屈折率の温
度係数に以下の関係、 (∂n2 /∂T)/(∂n1 /∂T)=L/(L+d
L) を持たせることにより透過波長の温度依存性をなくすこ
とができる。両光導波路1,2の環境温度の変化による
有効屈折率n1 ,n2 の温度係数の比が、上記の測定結
果から1:1.22であることが判明しているので、d
Lを0.22Lとすることにより温度依存性のない光フ
ィルタが得られることがわかる。また、光導波路1の光
路長Lを1cmとすることにより、透過する波長の波長
間隔を示すフリースペクトルレンジが100GHzのマ
ッハツェンダ干渉計を構成することができ、環境温度が
10〜80℃の範囲で透過波長変動のない光フィルタを
得ることができた。
【0030】尚、光導波路の光導波層は、InxGa1-x
Asy1-y(0≦x≦1,0≦y≦1)を満足するものであれ
ば種々採用できる。
【0031】[第2実施例]図4は本発明の第2実施例
に係るもので、ここではアレー導波路格子型の光フィル
タを示してある。
【0032】同図において、11は基準の光路長Lを持
つ光導波路、12はこれに対し一定の光路長だけ順次長
くなるN本(図中は6本)の光導波路、13は光導波路
11,12が形成された化合物半導体インジュウム・リ
ン(InP)基板、14は分波部、15は合波部であ
り、光導波路11とN本の光導波路12によりN+1本
のアレー状光導波路が構成されている。また、アレー状
光導波路の各光導波層には、第1実施例と同様のインジ
ュウム・ガリューム・砒素・リン(InGaAsP)の
4元混晶が用いられている。
【0033】図の左から入射した光は分波部14で(N
+1)波に分波され、N+1本のアレー状光導波路夫々
に入射する。アレー状光導波路を伝搬した光は合波部1
5で合波され、干渉が生じ、特定の波長のみ右側に出射
される。このアレー導波路格子型の光フィルタでは、位
相の異なる(N+1)波の光が干渉を起こすため、2波
の干渉を利用するマッハツェンダ干渉計型の光フィルタ
に比べ波長分解能がよい。
【0034】N+1本のアレー状光導波路のうち、最も
光路長の短い光導波路(長さL 1 )11は、第1実施例
と同じ有効屈折率n1 の光導波路のみにより形成されて
いる。また、N本の光導波路12は、第1実施例と同じ
有効屈折率n1 の光導波路領域12a(図中のV状破線
外側部分)と、第1実施例と同じ有効屈折率n2 の光導
波路領域12b(図中のV状破線内側部分)により形成
されている。ちなみに、N本の光導波路12のうち最も
光路長の長い光導波路(長さL N+1 ’+L N+1 ”)は、分
波部14及び合波部15に近い長さL N+1 ’/2の部分
が有効屈折率n1の光導波路領域12aで、中央の長さ
N+1 ”の部分が有効屈折率n2 の光導波路領域12b
となっている。
【0035】アレー状光導波路のうち光路長が最も長い
光導波路と最も短い光導波路との長さの差dLはdL=
N+1 ’+L N+1 ”−L 1 で表され、アレー状光導波路の
本数をN+1とすると、N本の各光導波路12は最も短
い光導波路11との光路長差がi/N×dLとなるよう
に構成されている。ちなみに、iは最も長さの短い光導
波路11に近い方の光導波路から順に1,2……Nとつ
けた番号である。
【0036】環境温度が変化した際に各光導波路間の光
路長差の関係が同じになるためには光導波路の長さ
1 ,L i+1 ’及びL i+1 ”と、有効屈折率n1 ,n2
温度係数dn1 /dT及びdn2 /dTが以下の式、 (∂n1 /∂T)・(L i+1 ’−L 1 )+(∂n2 /∂T)・L i+1 ”=0 を満たせばよい。
【0037】これより、各光導波路と最も短い光導波路
との差dL/Nが以下の二式、 (∂n1 /∂T)/(∂n2 /∂T) =1+((i/N)×dL/(L 1 −L i+1 ’)) L i+1 ”+L i+1 ’=L 1 (i/N)×dL を満たすように各光導波路の光路長を決定する。
【0038】また、最大光導波路長差dLは光フィルタ
のフリースペクトルレンジをfFSRを決定し、以下の
式、 fFSR =C/((n1 −n2 )・(L N+1 ’−L 1 )+n2 dL) で示される。式中のCは光速である。
【0039】光導波路11の光路長Lを1cmとした場
合に、dLを0.108cm、L N+1 ’を0.508c
m、L N+1 ”を0.600cmとすることにより、フリ
ースペクトルレンジ100GHzのアレー導波路格子
で、環境温度20〜80℃において透過波長変動のない
光フィルタを得ることができた。
【0040】[第3実施例]図5は本発明の第3実施例
に係るもので、ここではマッハツェンダ干渉計型の光フ
ィルタを示してある。
【0041】同図において、21は石英(SiO2 )を
光導波層とする光導波路、22はアルミナ(Al23
を光導波層とする光導波路、23は両光導波路21,2
2が形成された半導体シリコン基板、24,25は3d
Bカプラーである。
【0042】図の左から光導波路21の左端面に入射し
た光は左側の3dBカプラー24で2分され、一方は光
導波路21を伝搬し、他方は光導波路22を伝搬する。
各光導波路21,22を伝搬した光は右側の3dBカプ
ラー25で合波され、干渉が生じる。
【0043】各光導波路21,22の光路長を2つのカ
プラー24,25の中心間距離で表すと、光導波路21
はLで、光導波路22はL+dLとなる。依って、光導
波路22を伝搬した光は、光導波路21を伝搬した光に
対し、距離dL分の伝搬に要する位相の遅れを生じる。
この位相の遅れが波長の奇数倍に相当するとき光導波路
21の右端面から出射する光の強度は最小となり、偶数
倍のとき最大となる。また、光導波路22の右端面から
出射する光の強度は光導波路21の場合と相補的にな
り、位相の遅れが波長の奇数倍に相当するとき最大とな
り、偶数倍のとき最小となる。
【0044】光導波路21の光導波層21aは屈折率
1.5の石英(SiO2 )からなり、図6に示すよう
に、屈折率1.45の石英材料よりなるクラッド層21
bにより屈折率閉じ込め型光導波路構造となっている。
この光導波路21の有効屈折率n21を測定したところ、
1.47の値を得た。また、光導波路21の有効屈折率
21の温度係数(dn21/dT)を測定したところ、
1.00×10-5/℃の値を得た。
【0045】一方、光導波路22の光導波層22aは屈
折率1.80のアルミナ(Al23)からなり、図6に
示すように、屈折率1.70のプラスチックからなるク
ラッド層22bにより屈折率閉じ込め型光導波路構造と
なっている。この光導波路22の有効屈折率n22を測定
したところ、1.78の値を得た。また、光導波路22
の有効屈折率n22の温度係数(dn22/dT)を測定し
たところ、1.40×10-5/℃の値を得た。
【0046】つまり、有効屈折率n21の光導波路21と
有効屈折率n22の光導波路22によりマッハツェンダ干
渉計を構成した場合には、干渉系の長さ及び屈折率の温
度係数に第1実施例と同じく以下の関係、 (∂n22 /∂T)/(∂n21 /∂T)=L/(L+d
L) を持たせることにより透過波長の温度依存性をなくすこ
とができる。
【0047】両光導波路21,22の環境温度の変化に
よる屈折率変動率の比が、上記の測定結果から1:1.
4であることが判明しているので、dLを0.4Lとす
ることにより温度依存性のない光フィルタが得られるこ
とがわかる。また、光導波路21の光路長Lを2cmと
することにより、フリースペクトルレンジ54GHzの
マッハツェンダ干渉計を構成することができ、環境温度
が10〜80℃の範囲で透過波長変動のない光フィルタ
を得ることができた。
【0048】図7は本発明の第4実施例に係るもので、
ここではアレー導波路格子型の光フィルタを示してあ
る。
【0049】同図において、31は基準の光路長Lを持
つ光導波路、32はこれに対し一定の光路長だけ順次長
くなるN本(図中は6本)の光導波路、33は光導波路
31,32が形成された半導体シリコン基板、34は分
波部、35は合波部であり、光導波路31とN本の光導
波路32によりN+1本のアレー状光導波路が構成され
ている。また、アレー状光導波路の各光導波層には、第
3実施例と同様の石英(SiO2 )またはアルミナ(A
23)が用いられている。
【0050】図の左から入射した光は分波部34で(N
+1)波に分波され、N+1本のアレー状光導波路夫々
に入射する。アレー状光導波路を伝搬した光は合波部3
5で合波され、干渉が生じ、特定の波長のみ右側に出射
される。
【0051】N+1本のアレー状光導波路のうち、最も
光路長の短い光導波路(長さL1)31は、第3実施例
と同じ有効屈折率n22の光導波路のみにより形成されて
いる。また、N本の光導波路32は、第3実施例と同じ
有効屈折率n22の光導波路領域32a(図中のV状破線
外側部分)と、第3実施例と同じ有効屈折率n21の光導
波路領域32b(図中のV状破線内側部分)により形成
されている。ちなみに、N本の光導波路32のうち最も
光路長の長い光導波路(長さL N+1 ’+L N+1 ”)は、分
波部34及び合波部35に近い長さL N+1 ’/2の部分
が有効屈折率n22の光導波路領域32aで、中央の長さ
N+1 ”の部分が有効屈折率n21の光導波路領域32b
となっている。
【0052】アレー状光導波路のうち光路長が最も長い
光導波路と最も短い光導波路との長さの差dLはdL=
N+1 ’+L N+1 ”−L 1 で表され、アレー状光導波路の
本数をN+1とすると、N本の各光導波路32は最も短
い光導波路11との長さの差がi/N×dLとなるよう
に構成されている。ちなみに、iは最も長さの短い光導
波路11に近い方の光導波路から順に1,2……Nとつ
けた番号である。
【0053】環境温度が変化した際に各光導波路間の光
路長差の関係が同じになるためには光導波路の長さ
1 ,L i+1 ’及びL i+1 ”と、有効屈折率n21,n22
温度係数dn21/dT及びdn22/dTが以下の式、 (∂n22/∂T)・(L i+1 ’−L 1 )+(∂n21/∂T)・L i+1 ”=0 を満たせばよい。
【0054】これより、各光導波路と最も短い光導波路
との差dL/Nが以下の二式、 (∂n22/∂T)/(∂n21/∂T) =1+((i/N)×dL/(L 1 −L i+1 ’)) L i+1 ”=L 1 −L i+1 ’+(i/N)×dL を満たすように各光導波路の長さを決定する。
【0055】また、最大光導波路長差dLは光フィルタ
のフリースペクトルレンジをfFSRを決定し、以下の
式、 fFSR =C/((n22−n21)・(L N+1 ’−L 1 )+n21dL) で示される。式中のCは光速である。
【0056】光導波路31の光路長Lを2cmとした場
合に、dLを0.264cm、L N+1 ’を1.34c
m、L N+1 ”を0.924cmとすることにより、フリ
ースペクトルレンジ160GHzのアレー導波路格子
で、環境温度20〜80℃において透過波長変動のない
光フィルタを実現できた。
【0057】[第5実施例]図8は本発明の第5実施例
に係るもので、ここでは第1実施例の光フィルタを光周
波数弁別器として利用した発振波長安定化光源を示して
ある。
【0058】同図において、41は第1実施例の光フィ
ルタ、42は単一モード発振の半導体レーザ、43は受
光器、44は電気増幅器、45は電流源である。
【0059】単一モードで発振している半導体レーザ4
2の出力は、環境温度変化に対して安定な光フィルタ4
1へ入力される。光フィルタ41からの出力は受光器4
3により受光され電気信号に変換されて電気増幅器44
へ入力され、電流源45へと入力され、レーザの発振波
長を光フィルタ41の透過波長へと安定化する。
【0060】このとき、光フィルタ41の透過波長は環
境温度変化に対して変動しないので、本実施例の発振波
長安定化光源の波長は環境温度変化に対しても±1×1
-7ミクロンの精度で安定であり、20〜50℃の環境
温度で一定の波長(1.55±1×10-7ミクロン)の
光を出力することができた。
【0061】本実施例では、光導波路1の透過光強度と
光導波路2の透過光強度を別々の受光器43で検出し、
それを差動増幅し、半導体レーザ42の周波数安定化を
行なっている。半導体レーザ42の発振波長が光フィル
タ41の透過波長からずれると光導波路1の透過光強度
が減少し、光導波路2の透過光強度は増加する。このよ
うに、波長のずれに対して逆の特性を示す帰還信号が得
られるため、光導波路1の透過光強度のみから帰還をか
けるよりも安定性が良く波長安定化が達成される。
【0062】尚、半導体レーザ及び受光器は、インジュ
ウム・リン基板上にモノリシック集積したものでも良い
し、ハイブリッド集積したものでも良い。
【0063】[第6実施例]図9は本発明の第6実施例
に係るもので、ここでは第2実施例の光フィルタを光周
波数弁別器として利用した発振波長安定化光源を示して
ある。
【0064】同図において、51は第2実施例の光フィ
ルタ、52は単一モード発振の半導体レーザ、53は受
光器、54は電気増幅器、55は電流源である。
【0065】単一モードで発振している半導体レーザ5
2の出力は、環境温度変化に対して安定な光フィルタ5
1へ入力される。光フィルタ51からの出力は受光器5
2により受光され電気信号に変換されて電気増幅器54
へ入力され、電流源55へと入力され、レーザの発振波
長を光フィルタ51の透過波長へと安定化する。
【0066】このとき、光フィルタ51の透過波長は環
境温度変化に対して変動しないので、本実施例の発振波
長安定化光源の波長は環境温度変化に対しても±1×1
-7ミクロンの精度で安定であり、20〜50℃の環境
℃で一定の波長(1.55±1×10-7ミクロン)の光
を出力することができた。
【0067】本実施例では、波長分解能の良い光フィル
タ51を波長弁別器として用いているため、第5実施例
の光源のように差動増幅を用いなくても十分な波長安定
化が達成される。それは、透過光スペクトルが急峻なた
め、十分な負帰還をかけることができるからである。ま
た、同様の理由から,従来の波長安定化で行なわれてき
た発振波長の周波数変調は必要なく、これにより装置を
コンパクトにできる利点がある。
【0068】[第7実施例]図10は本発明の第7実施
例に係るもので、ここでは第3実施例の光フィルタを光
周波数弁別器として利用した発振波長安定化光源を示し
てある。
【0069】同図において、61は第3実施例の光フィ
ルタ、62は単一モード発振の半導体レーザ、63は受
光器、64は電気増幅器、65は電流源である。
【0070】単一モードで発振している半導体レーザ6
2の出力は、環境温度変化に対して安定な光フィルタ6
1へ入力される。光フィルタ61からの出力は受光器6
3により受光され電気信号に変換されて電気増幅器64
へ入力され、電流源65へと入力され、レーザの発振波
長を光フィルタ61の透過波長へと安定化する。
【0071】このとき、光フィルタ61の透過波長は環
境温度変化に対して変動しないので、本実施例の発振波
長安定化光源の波長は環境温度変化に対しても±1×1
-7ミクロンの精度で安定であり、20〜50℃の環境
温度で一定の波長(1.55±1×10-7ミクロン)の
光を出力することができた。本実施例で得られる作用,
効果は第5実施例と同様である。
【0072】[第8実施例]図11は本発明の第8実施
例に係るもので、ここでは第4実施例の光フィルタを光
周波数弁別器として利用した発振波長安定化光源を示し
てある。
【0073】同図において、71は第4実施例の光フィ
ルタ、72は単一モード発振の半導体レーザ、73は受
光器、74は電気増幅器、75は電流源である。
【0074】単一モードで発振している半導体レーザ7
2の出力は、環境温度変化に対して安定な光フィルタ7
1へ入力される。光フィルタ71からの出力は受光器7
2により受光され電気信号に変換されて電気増幅器74
へ入力され、電流源75へと入力され、レーザの発振波
長を光フィルタ71の透過波長へと安定化する。
【0075】このとき、光フィルタ71の透過波長は環
境温度変化に対して変動しないので、本実施例の発振波
長安定化光源の波長は環境温度変化に対しても±1×1
-7ミクロンの精度で安定であり、20〜50℃の環境
℃で一定の波長(1.55±1×10-7ミクロン)の光
を出力することができた。本実施例で得られる作用,効
果は第6実施例と同様である。
【0076】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1乃至
発明によれば、環境温度変化に対して透過波長が変動し
ない光フィルタを得ることができる。また、請求項
発明によれば、環境温度変化に対して発振波長が変動し
ないコンパクトな発振波長安定化光源を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す構成図
【図2】第1実施例に示した光導波路の断面図
【図3】第1実施例に示した光導波路における共振ピー
ク波長の温度係数と温度との関係を示す図
【図4】本発明の第2実施例を示す構成図
【図5】本発明の第3実施例を示す構成図
【図6】第3実施例に示した光導波路の断面図
【図7】本発明の第4実施例を示す構成図
【図8】本発明の第5の実施例を示す構成図
【図9】本発明の第6実施例を示す構成図
【図10】本発明の第7実施例を示す構成図
【図11】本発明の第8実施例を示す構成図
【符号の説明】
1,2…光導波路、1a,2a…光導波層、3…基板、
11,12…光導波路、13…基板、21,22…光導
波路、21a,22a…光導波層、23…基板、31,
32…光導波路、33…基板、41,51,61,71
…光フィルタ、42,52,62,72…半導体レー
ザ、43,53,63,73…受光器、44,54,6
4,74…電気増幅器、45,55,65,75…電流
源。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−74909(JP,A) 特開 平5−157920(JP,A) 特開 昭59−137344(JP,A) 特開 昭64−77002(JP,A) 特開 平6−317717(JP,A) Y.Kokubun et.al,I EEE Photonics Tech nology Letters,Vo l.5 No.11(November 1993),pp.1297−1300 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/12 - 6/14 G02B 6/28 - 6/293 G02F 1/00 - 1/035 G02B 5/28 H01S 5/022 - 5/026 H01S 5/06 - 5/0687

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有効屈折率n 1 、有効屈折率の温度係数∂
    1 /∂T、光路長Lの光導波路1と、有効屈折率n 2
    有効屈折率の温度係数∂n 2 /∂T、該光導波路1との
    光路長差がdLで光路長L+dLの光導波路2を有し、
    光導波路間の光路長差による干渉効果を利用したマッハ
    ツェンダ干渉計型光フィルタにおいて、有効屈折率の温度係数∂n 1 /∂T、∂n 2 /∂Tに対し
    て、光路長差dLが、 (∂n 2 /∂T)/(∂n 1 /∂T)=L/L+dL を満たす値に設定された ことを特徴とする光フィルタ。
  2. 【請求項2】有効屈折率n 1 、有効屈折率の温度係数∂
    1 /∂T、光路長L 1 の光導波路1を備えるとともに、
    該光導波路1から遠ざかる方へ光路長差(i/N)×d
    L(i=1,2,…,N)ずつ長くなるようにアレー状
    に配置されたN本の光導波路i+1を備え、全N+1本
    光導波路間の光路長差による干渉効果を利用したアレ
    ー導波路格子型光フィルタにおいて、前記N本の光導波路i+1が、有効屈折率n1、有効屈
    折率の温度係数∂n 1 /∂T、光路長L’ i+1 の光導波路
    領域aと、有効屈折率n 2 、有効屈折率の温度係数∂n 2
    /∂T、光路長L” i+1 の光導波路領域bから構成さ
    れ、 有効屈折率の温度係数∂n 1 /∂T、∂n 2 /∂Tに対し
    て、該光路長L’ i+1 、該光路長L” i+1 及びL 1 とL N+1
    の光路長差dLが、 (∂n 1 /∂T)(L’ i+1 −L 1 )+(∂n 2 /∂T)L” i+1 =0 (i/N)×dL+L 1 =L’ i+1 +L” i+1 (i=1,2,…,N) を同時に満足する値に設定された ことを特徴とする光フ
    ィルタ。
  3. 【請求項3】前記光導波路領域aと光導波路領域bと
    周期性をもってしたことを特徴とする請求項2記載の
    光フィルタ。
  4. 【請求項4】前記光導波路が半導体基板上に形成された
    ことを特徴とする請求項1乃至3何れか1項記載の光フ
    ィルタ。
  5. 【請求項5】前記半導体基板がInPからなり、光導波
    路の光導波層がIn x Ga 1-x As y 1-y (0≦x≦1,
    0≦y≦1)からなることを特徴とする請求項4記載の
    光フィルタ。
  6. 【請求項6】前記半導体基板がSiからなり、光導波路
    の光導波層がSiO 2 またはAl 2 3 からなることを特
    徴とする請求項記載の光フィルタ。
  7. 【請求項7】光源からの出力光が入射される波長基準
    と、この波長基準を透過した光を受光する受光器と、こ
    の受光器の出力に基づいて上記光源の発振波長を制御す
    る制御手段とを備えた発振波長安定化光源において、 請求項1乃至6何れか1項記載の光フィルタを波長基準
    として用いたことを特徴とする発振波長安定化光源。
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