JP2008066318A - 半導体波長可変レーザ - Google Patents

半導体波長可変レーザ Download PDF

Info

Publication number
JP2008066318A
JP2008066318A JP2006239142A JP2006239142A JP2008066318A JP 2008066318 A JP2008066318 A JP 2008066318A JP 2006239142 A JP2006239142 A JP 2006239142A JP 2006239142 A JP2006239142 A JP 2006239142A JP 2008066318 A JP2008066318 A JP 2008066318A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
waveguide
ring resonator
gain region
gain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006239142A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4942429B2 (ja
Inventor
Shinji Matsuo
慎治 松尾
Toru Segawa
徹 瀬川
Takaaki Kakitsuka
孝明 硴塚
Hiroyuki Suzuki
博之 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2006239142A priority Critical patent/JP4942429B2/ja
Publication of JP2008066318A publication Critical patent/JP2008066318A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4942429B2 publication Critical patent/JP4942429B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】波長可変範囲が大きなリング共振器を用いた半導体波長可変レーザを提供すること。
【解決手段】本発明の一実施形態に係る波長可変レーザ1は、一定の周波数間隔(FSR)で透過率の極大値を有するリング共振器3a、3bを備えている。リング共振器3aと3bとでは、互いに異なる周波数間隔を有する。また、波長可変レーザ1は、ゲイン領域2と、モード形状変換領域4とを備えている。このモード形状変換領域4は、光のモード形状を連続的に変換させるためのものであり、ゲイン領域2とリング共振器3a(リング共振器3b)とのうち、光の進行方向において前段側から出力される光のモード形状を、進行方向の後段側を伝搬する光のモード形状に連続的に変換する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体波長可変レーザに関し、より詳細には、波長多重大容量通信を支えるための重要な光部品である半導体波長可変レーザに関する。
近年、インターネットにおける爆発的なトラフィックの増加により、ノード間を結ぶ伝送において波長多重を用いることが注目されている。この波長多重によってノード間の伝送容量を増加させることができる。
波長可変レーザはこのような波長多重伝送において欠かすことのできない重要な部品である。
このような中で、リング共振器を波長フィルタとして用いる波長可変レーザが非特許文献1に提案されている(図16)。図16において、符号161a〜161dは導波路であり、符号162aおよび162bはリング共振器であり、符号163はゲイン領域であり、符号164aおよび164bは吸収領域である。
リング共振器は周期的な透過ピークを持つことを特徴としているが、この、透過ピークが現れる波長範囲が原理的には無限であること、かつ、透過帯域幅がグレーティングと比較して狭いため二つのリング共振器のFSRの差を小さくしても十分な波長選択性が確保されるなどの特徴が予想され、広い波長可変領域を持つ可能性が示されている。
Bin Liu, et al., "Wide Tunable Double Ring Resonator Coupled Lasers", IEEE Photonics Technology. Letters, vol.14, pp.600-602,(2002) Dominik G. Rabus, et al., "A GaInAs-InP Double-Ring Resonator Coupled Laser" IEEE Photonics Technology. Letters, vol.17, pp.1770-1772, 2005
しかしながら、実際に作製された素子では非特許文献2に示されるように波長可変範囲も狭く、出力強度も小さい。これは、ゲイン領域は埋め込み構造、あるいはリッジ導波路構造を用いているがリング共振器では急峻な曲げ半径が必要なためコアおよび下部クラッド領域まで垂直にエッチングしたハイメサ導波路構造が必要になるからである。このため接続領域での損失あるいは反射が特性を劣化させる。また、リング共振器の光結合部分に方向性結合器を用いているため結合効率および損失が増大し結果としてリング共振器の損失増大が特性劣化の原因として考えられる。また、波長可変範囲を大きくするためにリング共振器のFSRを大きくする場合、リング共振器の全長を短くしなければならない。これに伴い光結合器の長さも短くしなければならない。方向性結合器で光結合器長を短くする場合には二本の導波路の導波路間隔を0.1ミクロン程度に短くする必要があるが、この際、0.1ミクロン程度の溝を形成することは加工上非常に困難で素子の損失が増大する。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、波長可変範囲が大きなリング共振器を用いた半導体波長可変レーザを提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1記載の発明は、一定の周波数間隔(FSR)で透過率の極大値を有するリング共振器であって、互いに異なる周波数間隔を有する、少なくとも2つ以上のリング共振器と、ゲイン領域と、光のモード形状を連続的に変換させるためのモード形状変換領域であって、前記ゲイン領域と前記リング共振器とのうち、光の進行方向において前段側から出力される光のモード形状を、前記進行方向の後段側を伝搬する光のモード形状に連続的に変換するモード形状変換領域とを備えることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記モード形状変換領域では、前記ゲイン領域の導波路形状と前記リング共振器の導波路形状とを徐々に一致させるように、導波路の幅が変化していることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、導波する光の位相を調整するための位相調整領域をさらに備え、前記位相調整領域により、発振波長を微調整可能とすることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、前記ゲイン領域と前記リング共振器とで異なるコア幅を有し、前記ゲイン領域と前記リング共振器との間に、コア幅を連続的に変化させて前記ゲイン領域のコア幅と前記リング共振器のコア幅とを一致させる導波路幅変換領域をさらに備えることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明において、前記リング共振器の全てが、前記ゲイン領域の片側の出力導波路側に配置されていることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明において、前記ゲイン領域を複数備え、前記複数のゲイン領域のうちの第1のゲイン領域と第2のゲイン領域との間に、前記リング共振器の全てが配置されていることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明において、前記リング共振器は、マルチモード干渉計結合器を含むことを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1乃至7のいずれかに記載の発明において、前記半導体波長可変レーザの出力端に光変調器、受光素子、または半導体光アンプの少なくとも1つを集積することを特徴とする。
本発明によれば、ゲイン領域とリング共振器との間にテーパー形状変換領域を設けたので、ゲイン領域とリング共振器との接続の際に生じる損失や反射を低減することが可能となる。よって、これまで実現できなかった大きな波長可変領域を持つ波長可変レーザを提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
本発明の一実施形態に係る波長可変レーザは、基本的に二つの重要な部分(ゲイン領域とリング共振器)を備えているが、それぞれに最適な構造(特に導波路構造)が異なっている。このため二つの領域を接続する際に損失や反射が生じ特性が劣化している。このような問題を解決するために、本発明の一実施形態では以下の手法を取っている。
(第1の実施形態)
本実施形態に係る波長可変レーザの構成を図1に示す。図1に示されるように、波長可変レーザ1は、ゲイン領域2、一定の周波数間隔(FSR)で透過率の極大値を持つリング共振器3a、3b、モード形状変換領域4、導波路幅変換領域5、光結合器6a〜6d、出力導波路7a、7b、導波路8a、8b、位相調整領域9、端面10a、10bを備えている。
リング共振器3aおよび3bは、互いに異なるFSRを持ちバーニア効果により波長可変領域の拡大を実現させている。モード形状変換領域4はリング共振器3a、3bとゲイン領域2との間で光の損失、反射を小さくするために導波光のモード形状を損失なく、ないしは損失を低減して変換する。また、導波路幅変換領域によりゲイン領域2とリング共振器部分の導波路幅の変換を実現する。
さらに、位相調整用の導波路(位相調整領域9)をレーザ共振器内に設けることにより、縦モード間隔を微調し、正確に所望の周波数間隔で波長可変動作可能としている。この位相調整領域9では、温度、電流、または圧力などを調節することによって、通過する光の位相を調節することができる。
図2は、図1のA―A線にて切断した断面図である。すなわち、図2に、作製した素子のエピタキシャル成長層の断面構造を示す。図2において、n−InP基板21上にn−InP層22が形成されており、n−InP層22上には、InGaAsP/InP多重量子井戸構造(MQW)の活性層(フォトルミネッセンスピーク波長1.53μm)と活性層の上下をSCH(Separate-confinement heterostructure)層で閉じこめる構造とした層(“InGaAsP/InP MQW活性層+SCH”とも呼ぶ)23と、1.4Q組成InGaAsP光導波路24がそれぞれ所望のパターンで形成されている。このInGaAsP/InP MQW活性層+SCH23と1.4Q組成InGaAsP光導波路との繋ぎ目がバットジョイント27である。InGaAsP/InP MQW活性層+SCH23および1.4Q組成InGaAsP光導波路24上には、p−InP層25が形成されており、p−InP層25上にはp−InGaAs層26が形成されている。図2において、InGaAsP/InP MQW活性層+SCH23および1.4Q組成InGaAsP光導波路24は、導波路のコアに相当する。
次に、図2に示したエピタキシャル成長層の作製方法を説明する。まず、n−InP基板21上にn−InP層22およびInGaAsP/InP MQW活性層+SCH23をこの順でエピタキシャル成長により形成する。次に、SiO膜をスパッタリングにより成膜し、ゲイン領域2となる部分を除きエッチングにより除去、さらにパターン化されたSiO膜をマスクとして活性層を除去する。次に選択成長により1.4Q組成InGaAsP光導波路層を成長し、最後にSiO層を除去して基板全体にp−InP層25、p−InGaAs層26を成長する。
図3(a)〜(d)に本実施形態に係るモード形状変換領域の詳細を示す。図3(a)は、本実施形態に係るモード形状変換領域を説明するための上面図である。図3(a)において、符号31はp−InP層であり、該p−InP層31を挟むようにしてSI(Semi-Insulating :半絶縁性)−InP(SI−InP32およびテーパーSI−IんP36)が形成されており、該SI−InPやp−InP層31を挟むようにして、SI−InP32よりも屈折率が小さいポリイミド30が形成されている。
図3(b)は、ゲイン領域の断面図である。図3(b)から分るように、ゲイン領域では、n−InP基板33上にn−InP層34が形成され、n−InP層34上に、コアとなるInGaAsP/InP MQW活性層+SCH35が形成され、InGaAsP/InP MQW活性層+SCH35上にp−InP層31が形成されている。さらに、n−InP層34、InGaAsP/InP MQW活性層+SCH35、およびp−InP層31を挟むようにしてSI−InP32が形成されているので、コアとなるInGaAsP/InP MQW活性層+SCH35は四方をクラッドに囲まれることになるので、ゲイン領域は埋め込み型導波路となる。
符号36は、テーパー形状のSI−InP(テーパーSI−InPとも呼ぶ)であり、SI−InP32と同一の材料であるが、ゲイン領域からリング共振器へと続く導波路に向ってその幅が連続的に細くなる形状である。本明細書において、「幅」とは、ある構成要素における、長手方向と垂直方向の長さであって、上記構成要素が形成される材料(例えば、基板)の面内方向に平行な方向の長さである。
図3(c)は、モード形状変換領域の断面図である。図3(c)から分るように、モード形状変換領域では、n−InP基板33上にn−InP層34が形成され、n−InP層34上に、コアとなる1.4Q組成InGaAsP光導波路37が形成され、1.4Q組成InGaAsP光導波路37上にp−InP層31が形成されている。さらに、n−InP層34、1.4Q組成InGaAsP光導波路37、およびp−InP層31を挟むようにして、テーパーSI−InP36が形成されているので、モード形状変換領域においては、コアとなる1.4Q組成InGaAsP光導波路37は四方をクラッドに囲まれることになる。よって、モード形状変換領域においても、クラッドの一部を形成するSI−InPは徐々にその幅を小さくしているが、埋め込み型導波路となる。
図3(d)は、リング共振器に続く導波路(図1では、光導波路8a、8bに相当)の断面図である。図3(d)から分るように、リング共振器に続く導波路では、n−InP基板33上にn−InP層34が形成され、n−InP層34上に、コアとなる1.4Q組成InGaAsP光導波路37が形成され、1.4Q組成InGaAsP光導波路37上にp−InP層31が形成されている。この領域では、SI−InPが形成されておらず、導波路はハイメサ構造となる。
さて、本実施形態ではゲイン領域はSI−InP36を用いた埋め込み構造としている。リング共振器は大きなFSRを得るためにリング半径を小さくする必要があるのでコア層および下部InP層まで垂直にエッチングしたハイメサ構造を用いている。ハイメサ構造の両側はポリイミドで埋め込んでいるが屈折率は2よりも小さいため光はほとんど半導体部分に閉じこめられている。一方、ゲイン領域は四方をInPで埋め込まれており、活性層との屈折率差も小さいためInP層へ光が広がっている。このようにモード形状の異なる導波路を直接接続すると光の損失や反射が起こり半導体レーザの特性を劣化させる。そこで図3(a)に示すようにテーパーSI−InP層36の幅をリング共振器部分に向かって連続的に徐々に細くすることによりスムーズにモード形状を変換させている。
すなわち、本実施形態では、ゲイン領域とリング共振器との導波路構造が異なるので、その異なる導波路構造を接続する領域が存在する。導波路構造が異なると、モード形状も異なるので、上記異なる導波路構造をそのまま接続すると、モード形状の不一致により光の損失や反射が起こってしまう。すなわち、本実施形態では、リング共振器はハイメサ構造となっており、ゲイン領域とリング共振器とを繋ぐ光導波路(図1では、光導波路8a、8b)もハイメサ構造となっている。このハイメサ構造では、コアの両側には、ゲイン領域のコアに対して、幅方向に対向するように形成された部材(図3では、SI−InP32)の屈折率よりも小さな屈折率のもの(図3では、ポリイミド30)が存在する。よって、ゲイン領域とリング共振器とでは、コアの幅方向の対向する面と接するもの(SI−InPやポリイミド)と、コアとの屈折率差が異なり、ゲイン領域における上記屈折率差は、リング共振器における上記屈折率よりも大きくなる。よって、上記モード形状の違いが生じる。
よって、本実施形態では、一方の導波路構造から出力される光のモード形状を他方の導波路構造を伝搬する光のモード形状に徐々に連続的に近づかせることによって、上記接続における光の損失や反射を抑えることが重要である。そのために、接続領域において、ゲイン領域のコアに対して、幅方向に対向するように形成された部材を、ゲイン領域側からリング共振器側に向ってその幅を連続的に小さくしている。
なお、上記一方の導波路構造は、光の進行方向によって決まる。例えば、図1においてゲイン領域2側から光結合器6b側に光が進行する場合は、一方の導波路構造はゲイン旅域2の導波路構造となり、他方の導波路構造はリング共振器3aに導波路構造となる。また、光結合器6b側からゲイン領域2側に光が進行する場合は、一方の導波路構造はリング共振器3aの導波路構造となり、他方の導波路構造はゲイン領域2に導波路構造となる。
なお、本実施形態では、ゲイン領域のコアとして機能するInGaAsP/InP MQW活性層+SCH35と、1.4Q組成InGaAsP光導波路37とを、バットジョイント部分38にて接続している。よって、ゲイン領域に1.4Q組成InGaAsP光導波路37が含まれることになる。しかしながら、本実施形態では、InGaAsP/InP MQW活性層+SCHのみによりゲイン領域を形成することが本質ではない。本実施形態の本質は、ゲイン領域とリング共振器との間にモード形状変換領域を設けることである。よって、ゲイン領域には、ゲイン領域として機能するために、少なくともInGaAsP/InP MQW活性層+SCH35を含んでいれば良いのである。
本実施形態では、リング共振器の光結合器として方向性結合器を用いているが、図4(a)に方向性結合器の断面図を示し、図4(b)に、結合効率の導波路幅依存性を示す。図4(a)において、n−InP基板41上に0.1ミクロンの間隔でn−InP層41a、41bが形成されている。n−InP層41aおよび41b上にはそれぞれ、1.4Q組成InGaAsP光導波路42aおよび42bが形成されており、該1.4Q組成InGaAsP光導波路42aおよび42b上にはそれぞれ、p−InP層43aおよび43bが形成されている。n−InP層41a、1.4Q組成InGaAsP光導波路42a、およびp−InP層43aが、図1における光導波路8a、8bに対応しており、n−InP層41b、1.4Q組成InGaAsP光導波路42b、およびp−InP層43b
が、図1におけるリング共振器3a、3bに対応している。
導波路間隔は0.1ミクロン、長さは50ミクロンとしている。図4(b)に示すように、導波路幅が狭いほど結合効率が大きくなることがわかる。本発明ではリング共振器の全長を短くするほど波長可変域を大きく取ることが可能になることから光結合器長は短いことが重要である。ゲイン領域は素子抵抗や大きな光出力を得ることが必要となることから1ミクロン以上の導波路幅が必要とされるため図1に示されるように導波路幅変換領域5を用いることの有用性が示される。
すなわち、導波路幅変換領域5では、コアの幅をゲイン領域2側から光結合器6a(6b)側に向って徐々に小さくすることによって、ゲイン領域2およびモード形状変換領域4に含まれるコアの幅を、該幅よりも小さな幅を有する、リング共振器3a、3b、光結合器6a〜6d、および光導波路8a、8bのコアの幅に変えている。
このように導波路幅変換領域を設けることによって、ゲイン領域とリング共振器とにそれぞれ最適な特性が出せるように異なる導波路幅(コア幅)で波長可変レーザを作製することができる。よって、素子特性を向上させることが可能となる。
なお、図1では、導波路幅変換領域5を、モード形状変換領域と光結合器との間に設けているが、この配置に限らない。すなわち、本実施形態では、ゲイン領域と光結合器との間で上記コアの幅の変換が行われれば良いので、ゲイン領域とモード形状変換領域との間に導波路幅変換領域を設けても良い。また、モード形状変換領域の少なくとも一部と、導波路幅変換領域の少なくとも一部とが重なるように設けて、上記重なる領域において、モード形状と導波路幅とを同時に変換するようにしても良い。
本実施形態の波長可変レーザの動作原理を次に説明する。
ゲイン領域2の図1中の右側から出射された光は、光導波路8aを介して光結合器6bに入射し、該光結合器6bによりリング共振器3aに結合される。このときリング共振器3aに結合する光はリング共振器3aの全周に対応する複数の共振周波数を持つ光である。それ以外の周波数の光はリング共振器3aに結合せず、放射されて損失となる。共振周波数は図5の符号51に示した周波数スペクトルのピークである。これらの共振周波数と一致する周波数を持つ光は、光結合器6aにより出力導波路7aに結合され、端面10aで反射率に対応して出射光と反射光とに分かれる。
端面10aによる反射光は、再び光結合器6a、リング共振器3a、光結合器6bを通ってゲイン領域に2再び入射する。次にゲイン領域2で光強度が増幅されて、光結合器6c、リング共振器3b、光結合器6dと伝搬されるが、このとき出力導波路7bに出力される光の周波数は図5に示す二つのリング共振器の透過ピークの一致した周波数のみである。図5において符号52はリング共振器3bに対する周波数スペクトルであり、周波数スペクトル51と52のそれぞれの透過ピークの一致した周波数が出力導波路7bに出力される。
この二つのリング共振器3a、3bを通過した周波数の光のみが端面10bで反射され再びゲイン領域2にフィードバックされレーザ発振する。つまり本実施形態に係る波長可変レーザでは、二つのリング共振器3a、3bの透過ピークが一致した周波数でレーザ発振が起こることになり、温度あるいは電流注入、電圧印加によりリング導波路の屈折率を変化させて共振周波数を制御することにより発振波長を可変とすることが可能となる。
ところで、リング共振器を用いた波長可変レーザの波長可変範囲Δλは、非特許文献1に記載されているように次式で与えられる。
Δλ=M×FSR
ここで増倍係数Mは、l1、l2をそれぞれリング共振器の全長とすると、
Figure 2008066318
で表され、FSRは、nを屈折率とすると、
Figure 2008066318
で表される。
従って、波長可変範囲は、増倍係数M、あるいはFSRが大きくなると増加する。
一方、WDMに使用する半導体レーザでは、単一の波長で発振することが必要である。レーザは、反射率の大きな波長(縦モード)で発振するが、このとき、隣接する縦モードとの反射率の差が小さいと複数の縦モードで発振してしまい、WDM用光源として使用するのは困難となる。
ここで縦モードとは、レーザ発振に必要は位相条件を満たす波長であり、レーザ共振器長の逆数に比例して一定間隔で存在する。従って、隣接する縦モードの反射率差が大きい程、安定した単一モード発振が得られる。例えば、4.2THzの波長可変域を得るためのFSRと増倍係数Mの関係、およびそのときの隣接縦モード間の反射率の差は図17で与えられる。図17に示されるように、FSRが大きくなるほど増倍係数Mは小さくなり、隣接モードの反射率差が大きくなることが分る。
また、同じFSRを用いた場合は、導波路損失が小さくなるほど反射率差が大きくなることから、光結合器の損失を含むリング共振器の損失低減が重要であることが分る。一般にリング共振器の損失は半径が小さいほど大きくなるため、同じFSRを持つリング共振器を作製する場合には光結合器長は短い方が損失が小さくなる。
そのため、本実施形態のように損失無く、ないしは損失を低減して任意の導波路幅の設定が可能な導波路幅変換領域を用いることにより光結合器長をも短くすることが可能になり、リング共振器の損失を低減することができる。また、モード形状変換領域を用いることにより、リング共振器に最適な導波路形状であるハイメサ導波路構造をレーザ共振器内で損失無く、ないしは損失を低減して用いることが可能となる。すなわち、モード形状変換領域を用いることが重要となるのである。このような理由により、本実施形態では、大きな波長可変範囲を得ることができる。
図6に作製した波長可変レーザの波長可変特性を示している。このときゲイン領域2は100mAの電流注入を行いリング共振器3bに電流注入を行った場合の発振波長の変化を示している。このように電流注入することにより発振波長が制御可能なことが確認された。
この場合リング共振器のFSRを600GHzと700GHzとしたが、これらの値の調整やリング共振器の数の増加により波長可変範囲を大きくすることが可能となる。
(第2の実施形態)
一般に二つのフィルタ領域(本発明ではリング共振器)を持つ波長可変レーザでは、ゲイン領域の両側にフィルタが配置されている。ところが波長を変化させるためにフィルタ領域に電流を注入するとフィルタ領域の損失は電流注入量に比例して増大する。このためゲイン領域から出力されたレーザ光はフィルタ部分を通って出力されることになるので、出力光強度は発振波長により大きく変化してしまうことになる。そこで本実施形態では、リング共振器をゲイン領域の片側の出力導波路側に配置することにより、波長制御のために電流注入した場合でも光出力の変動を小さく抑えることを可能としている。
本実施形態に係る波長可変レーザの構成を図7に示す。図1に示されるように、波長可変レーザ71は、ゲイン領域72、一定の周波数間隔(FSR)で透過率の極大値を持つリング共振器73a、73b、モード形状変換領域74、導波路幅変換領域75、位相調整領域77、端面78a、78bを備えている。本実施形態では、リング共振器73aは、MMI結合器76a、76bを有し、リング共振器73bは、MMI結合器76c、76dを有している。
なお、図7では、導波路幅変換領域75において、図面を見やすくするために導波路幅が一定となるように記載してあるが、実際は導波路幅は変化している。
上述のように本実施形態では、リング共振器73a、73bをゲイン領域72の片側の出力導波路側に配置していることを特徴としている。波長可変レーザにおいてナノ秒オーダーで高速に波長を切り替える場合には、リング共振器への電流注入による屈折率変化を用いる。この場合、リング共振器において、電流量の増加に従って吸収量も増加し、リング共振器の損失も増加する。従って、レーザからの出力光強度が、リング共振器への電流注入量によって変動するという問題が生じる。
しかしながら、本実施形態のようにフィルタがゲイン領域72の片側に配置されている構造ではこのような問題がなく、発振波長による出力光強度の変動が少なくなることが期待される。すなわち、本実施形態では、2つのリング共振器73a、73bをゲイン領域72の片側の出力導波路に配置し、リング共振器が配置されていない方の端面である端面78aからのレーザ光を用いることにより、波長可変のためにリング共振器73a、73bへの注入電流量を変えても、端面78aから出力されるレーザ光の強度の変動を抑えることができる。
なぜなら、ゲイン領域72から出力される光の強度は、リング共振器73a、73bへの電流注入に関係なく一定の強度であるからである。リング共振器73a、73bに電流注入を行う場合に端面78bから出力されるレーザ光については、電流注入量に応じてリング共振器73a、73bにて損失量が異なるので、上記電流注入量に応じて出力強度が変わってくる。しかしながら、端面78aからの出力強度は、端面78a側にリング共振器が無いので、リング共振器の電流注入による損失の影響は受けず、安定したものとなる。よって、本実施形態に係る波長可変レーザは、より高品位に波長可変を行うことができる。
また、第1の実施形態では、光結合器に方向性結合器を用いてきたが、本実施形態ではマルチモード干渉計(MMI)結合器を用いている。MMI結合器は損失が少ない上、方向性結合器でもっとも問題となる光結合効率がプロセス精度にあまり依存せず一定となるため作製が容易となる。
すなわち、従来のリング共振器の光結合器には方向性結合器を用いてきたが、本発明では導波路幅をそれぞれの構成部品で最適化可能なため、従来、サイズが大きくなると言う欠点をもつマルチモード干渉計(MMI)結合器をコンパクトに作製可能となる。
図8は、図7のB―B線にて切断した断面図である。すなわち、図8に、作製した素子のエピタキシャル成長層の断面構造を示す。図8において、n−InP基板81上にn−InP層82が形成されており、n−InP層82上には、1.4Q組成InGaAsP光導波路83が形成されている。1.4Q組成InGaAsP光導波路83上の一部には、InGaAsP/InP MQW活性層84が形成されており、InGaAsP/InPMQW活性層84上、および該InGaAsP/InP MQW活性層84が形成されていない1.4Q組成InGaAsP光導波路83上にp−InP層85が形成されている。さらに、p−InP層85上にはp−InGaAs層86が形成されている。
次に、図8に示したエピタキシャル成長層の作製方法を説明する。まず、n−InP基板81上にn−InP層82、1.4Q組成InGaAsP光導波路83、およびInGaAsP/InP MQW活性層をエピタキシャル成長により形成する。次にゲイン領域とする部分以外のInGaAsP/InP MQW活性層を除去する。こうして、InGaAsP/InP MQW活性層84を形成する。その後、p−InP層85及びp−InGaAs層86を全面にエピタキシャル成長する。
本実施形態では、ゲイン領域はリッジ構造としたため、モード形状変換領域は図9のようになる。すなわち、1.4Q組成InGaAsP光導波路83とn−InP層82の幅をハイメサ導波路側に向かってだんだん細くしている。
図9(a)〜(d)に本実施形態に係るモード形状変換領域の詳細を示す。図9(a)は、本実施形態に係るモード形状変換領域を説明するための上面図である。図9(a)において、符号91は1.4Q組成InGaAsP光導波路であり、符号92は、1.4Q組成InGaAsP光導波路91上に形成されたp−InP層である。なお、このリッジ導波路の周囲には、第1の実施形態と同様にポリイミドが形成されているが、図面を簡単にするために、図9(a)〜(d)においては、上記ポリイミドを省略する。
図9(b)は、ゲイン領域の断面図である。図9(b)から分るように、ゲイン領域では、n−InP基板93上にn−InP層94が形成され、n−InP層94上に、1.4Q組成InGaAsP光導波路91が形成され、1.4Q組成InGaAsP光導波路91上にp−InP層92が形成されている。このように、本実施形態では、ゲイン領域においてリッジ導波路が形成されている。なお、図9(b)は、モード形状変換領域との界面付近の断面であるので、InGaAsP/InP MQW活性層などの活性層が無い構造であるが、ゲイン領域において活性層がある領域では、図8に示す通り、1.4Q組成InGaAsP光導波路94とp−InP層92との間にInGaAsP/InP MQW活性層などの活性層が形成されていることは言うまでも無い。
符号95は、テーパー形状の1.4Q組成InGaAsP光導波路(テーパー1.4Q組成InGaAsP光導波路とも呼ぶ)であり、1.4Q組成InGaAsP光導波路91と同一の材料であるが、その形状がゲイン領域から、リング共振器へと続く導波路に向ってその幅が連続的に細くなる形状である。
図9(c)は、モード形状変換領域の断面図である。図9(c)から分るように、モード形状変換領域では、n−InP基板93上にテーパー形状のn−InP層(テーパーn−InP層とも呼ぶ)96が形成され、テーパーn−InP層96上に、テーパー1.4Q組成InGaAsP光導波路95が形成され、テーパー1.4Q組成InGaAsP光導波路95上にp−InP層92が形成されている。上記テーパーn−InP層96は、n−InP層94と同一の材料であるが、その形状がゲイン領域から、リング共振器へと続く導波路に向ってその幅が連続的に細くなる形状である。テーパー形状変換領域においても、図9(b)から分るようにリッジ導波路となる。
すなわち、本実施形態のテーパー形状変換領域では、ゲイン領域において同じ幅を有する、1.4Q組成InGaAsP光導波路およびn−InP層が、ゲイン領域側からリング共振器側に向って同じ変化率でその幅を変化させている。この結果、ゲイン領域ではリッジ構造であった導波路構造は、テーパー形状変換領域により導波路形状が徐々に変化することによって、後述のようにハイメサ構造となる。
図9(d)は、リング共振器に続く導波路の断面図である。図9(d)から分るように、リング共振器に続く導波路では、n−InP基板93上にn−InP層98が形成され、n−InP層98上に、1.4Q組成InGaAsP光導波路97が形成され、1.4Q組成InGaAsP光導波路97上にp−InP層92が形成されている。この領域では、導波路はハイメサ構造となる。
このように、本実施形態においても、ゲイン領域とリング共振器とでは導波路構造が異なるが、テーパー形状変換領域によって、導波路形状をゲイン領域からリング共振器に徐々に変化させるので、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
本実施形態に係るモード形状変換領域の光導波の様子(シミュレーション)を図10(a)および(b)に示す。図10(a)にモード形状変換領域付きの場合、図10(b)に直接リッジ導波路とハイメサ導波路とを結合させた場合についての計算結果を示している。図10(a)に示すように、モード形状変換領域を設けることにより、99%の結合効率が得られることが示された。また、図10(b)に示したように、直接接続した場合の結合効率は91%となる。
図11に本実施形態に係るMMI光結合器の構造を示している。MMI光結合器は、方向性結合器に較べてプロセスが容易でかつ低損失であるという特徴を持つ。MMI光結合器111の長さ(LMMI)は次式で表される。
Figure 2008066318
ここで、neqは等価屈折率、wwgは導波路幅、wgapは導波路間隔、λは使用波長である。本式に示されるように光結合器の長さはMMI幅の二乗に比例することがわかる。
図12(a)に、導波路間隔を0.5μmとした場合のMMI光結合器長の最適値を示す。導波路幅を細くするほどMMI光結合器長が短くなることがわかる。また、図12(b)に、リング導波路の半径のMMI光結合器長依存性を示す。図12(b)に示されるように同じFSRを得るためのリング半径はMMI長が短くなるほど大きくなる。一般にリング半径が小さくなると導波路損失が増加するため、同じFSRを得るためにMMI長を短くしてリング半径を大きくした方がリング共振器の特性の向上が期待される。このように導波路幅の変換はMMI光結合器を用いた場合にも有効である。
図13に作製した波長可変レーザの波長可変特性を示している。このときゲイン領域72は90mAの電流注入を行いリング共振器73aに電流注入を行った場合の発振波長の変化を示している。このように電流注入することにより発振波長が制御可能なことが確認された。また、発振波長にかかわらず出力光強度もほぼ一定となっていることも確認された。
(第3の実施形態)
本実施形態では、第2の実施形態にて説明した波長可変レーザの出力部分に光変調器および半導体光アンプをモノリシック集積している。ゲイン領域とEA変調器の間にドライエッチングにより反射鏡を作製しレーザ部と光変調器部分を分離している。
本実施形態に係る波長可変レーザの構成を図14に示す。図14において、基本構成は、第2の実施形態で説明した図7の構成と同一である。本実施形態では、レーザ発振部と、EA変調器や半導体光アンプ(SOA)などの他の素子をモノリシックに集積することを特徴とする。
図14において、波長可変レーザ141は、ギャップ142にて、ゲイン領域72の端面78aと所定の距離を置いてEA変調器143およびSOA144がモノリシックに形成されている。モノリシックに形成されているので、EA変調器143およびSOA144と、ゲイン領域72との光軸は一致していることは言うまでも無い。
図15は、図14のC―C線にて切断した断面図である。すなわち、図15に、作製した素子のエピタキシャル成長層の断面構造を示す。図15において、EA変調器143に対応する領域では、n−InP基板81上にn−InP層82が形成されており、n−InP層82上には、EA変調器層151が形成されている。EA変調器151上には、p−InP層85が形成されており、p−InP層85上にはp−InGaAs層86が形成されている。図15からも分るように、EA変調器とゲイン領域との間にはギャップ142が形成されている。
また、SOA144に対応する領域では、n−InP基板81上にn−InP層82が形成されており、n−InP層82上には、1.4Q組成InGaAsP光導波路83が形成されている。1.4Q組成InGaAsP光導波路83上の一部には、InGaAsP/InP MQW活性層84が形成されており、InGaAsP/InPMQW活性層84上、および該InGaAsP/InP MQW活性層84が形成されていない1.4Q組成InGaAsP光導波路83上にp−InP層85が形成されている。さらに、p−InP層85上にはp−InGaAs層86が形成されている。
次に、図15に示したエピタキシャル成長層の作製方法を説明する。まず、n−InP基板81上にn−InP、1.4Q組成InGaAsP光導波路層、InGaAsP/InP MQW活性層を成長する。次にゲイン領域72とする部分以外のInGaAsP/InP MQW活性層を除去する。さらにEA変調器層151を作製する領域の1.4Q組成InGaAsP光導波路層を除去し Butt-joint 成長によりEA変調器層151を成長する。そして、p−InP及びp−GaAs層を全面に成長する。最後に、ゲイン領域72とEA変調器143との間にドライエッチングによりギャップ142を形成する。これにより、EA変調器143とSOA144とをモノシリック集積した波長可変レーザ141を作製する。
本実施形態では、出力部分に光変調器、受光素子、あるいはブースター用半導体光アンプをモノリシック集積することが可能なため様々な機能が実現可能となる。
本実施形態では、変調器としてEA変調器を用いたが、これに限らずマッハツェンダー光変調器、さらには受光素子や光ANDゲートを集積した波長変換素子などを作製することも可能である。
最後に、上述の各実施形態では、InP系の化合物半導体を用いたがGaAs系やSiとSiOやポリイミドなどで構成されるシリコン細線導波路でもゲイン媒質をハイブリット接続すれば同様に実現できることを付記しておく。また、上述の各実施形態では電流注入による屈折率変化を用いたが、電圧や熱による屈折率変化を用いても、波長可変動作を得ることができる。
(第4の実施形態)
本実施形態では、複数のゲイン領域を設け、該複数のゲイン領域のうちの2つのゲイン領域の間に2つ以上のリング共振器を設けている。
本実施形態に係る波長可変レーザを図18に示す。
図18において、波長可変レーザ181は、ゲイン領域182aおよび182b、リング共振器183aおよび183b、モード形状変換領域184aおよび184b、導波路幅変換領域185aおよび185b、光結合器186a〜186d、位相調整領域187、端面188aおよび188bを備えている。
図18に示すように、本実施形態では、ゲイン領域を2つに分け(ゲイン領域182aおよび182b)、2つのリング共振器183aおよび183bを挟むように、ゲイン領域182aおよび182を配置している。そして、ゲイン領域182aと光結合器186aとの間にモード形状変換領域184aおよび導波路幅変換領域185aが設けられ、ゲイン旅域182aとリング共振器183aとの間で光のモード形状および導波路幅を変換している。同様に、ゲイン領域182bと光結合器186dとの間にもモード形状変換領域184bおよび導波路幅変換領域185bが設けられ、ゲイン旅域182bとリング共振器183bとの間で光のモード形状および導波路幅を変換している。また、端面188bは、ゲイン領域182bに形成されている。すなわち、ゲイン領域182bが直接出力端面と接していることになる。
本実施形態では、第2の実施形態と同様に、端面188aや188bからの出力は、リング共振器への電流注入量に伴う出力光強度の変動を抑えることが可能となる。さらに、本実施形態による構成では、リング共振器の損失が大きくなった場合でも安定な波長可変動作が可能となる。これについて図19を用いて説明する。
図19(b)は、第2の実施形態に係る波長可変レーザの模式図であり、図19(c)は、本実施形態に係る波長可変レーザの模式図である。図19(b)、(c)において、各記号a〜fはそれぞれ、波長可変レーザ中の所定の点を示す。図19(a)において、実線は、第2の実施形態に係る波長可変レーザの点a〜fにおける光強度の変化を示しており、破線は、本実施形態に係る波長可変レーザの点a〜fにおける光強度の変化を示している。よって、図19(a)の横軸の記号a〜fは、図19(b)および(c)中の記号a〜fにそれぞれ対応する。
図19(b)および19(c)において、光は点a⇒b⇒c⇒d⇒e⇒fの順に通過し、再び点aに戻ってくる。この場合、トータルのゲイン領域の長さや、各リング共振器の損失は、光が2つのリング共振器を一度ずつ通過すると10dBの損失が生じるものと仮定する。
図19(a)から明らかなように、点aに再び戻ってきたときの光強度は、第2の実施形態に係る波長可変レーザと本実施形態に係る波長可変レーザとでは同じであるが、第2の実施形態に係る波長可変レーザでは、点cでの損失が本実施形態に係る波長可変レーザにおける、最も損失が大きい点と比較して10dB以上の損失になっていることが分る。従って、本実施形態によれば、リング共振器の損失が大きな場合であっても、ゲイン領域からのノイズなどの影響を抑え、第2の実施形態よりも安定してレーザ発振することが可能となる。すなわち、本実施形態では、リング共振器の損失が大きい場合であっても、最大の損失は10dBであり、安定な波長可変動作を得ることができる。
上述の各実施形態から分るように、本発明の一実施形態では、複数のリング共振器と少なくとも1つ以上のゲイン領域とを設けることが可能であり、様々な配置方法でそれらを配置することができる。ただし、本発明の一実施形態では、複数のリング共振器と少なくとも1つ以上のゲイン領域とを配置する場合、複数のリング共振器のうち、ゲイン領域と接続する対象となるリング共振器と、該リング共振器と接続するゲイン領域との間に、モード形状変換領域を設けることが必要である。すなわち、上記間にモード形状変換領域を設けさえすれば、いずれの配置方法をとっても良い。なお、上記間に導波路幅変換領域を設ける形態は、より好ましい形態である。
本発明の一実施形態に係る波長可変レーザを説明するための図である。 図1のA―A線にて切断した断面図である。 (a)は、本発明の一実施形態に係るモード形状変換領域の上面図であり、(b)〜(d)はそれぞれ(a)の一点鎖線における断面図である。 (a)は、本発明の一実施形態に係る方向性結合器の断面図であり、(b)は、(a)に示した方向性結合器の導波路幅に対するリング共振器との結合効率の割合を示す図である。 本発明の一実施形態に係るリング共振器からの反射特性を示す図である。 本発明の一実施形態に係る波長可変レーザの発振特性を示す図である。 本発明の一実施形態に係る波長可変レーザを説明するための図である。 図7のB―B線にて切断した断面図である。 (a)は、本発明の一実施形態に係るモード形状変換領域の上面図であり、(b)〜(d)はそれぞれ(a)の一点鎖線における断面図である。 (a)および(b)は、本発明の一実施形態に係るモード形状変換領域の光導波の様子(シミュレーション)を示す図である。 本発明の一実施形態に係るMMI光結合器の上面図である。 (a)は、本発明の一実施形態に係るMMI光結合器の導波路幅と光結合器長の関係を示す図であり、(b)は、MMI光結合器の光結合器長とリング半径の関係を示す図である。 本発明の一実施形態に係る波長可変レーザの発振特性を示す図である。 本発明の一実施形態に係る波長可変レーザを説明するための図である。 図14のC―C線にて切断した断面図である。 従来のリング共振器を用いた波長可変レーザを示す図である。 本発明の一実施形態に係る、FSRと増倍係数との関係、およびそのときの隣接縦モード間の反射率の差を示す図である。 本発明の一実施形態に係るリング共振器からの反射特性を示す図である。 (a)〜(c)は、本発明の第2の実施形態と第4の実施形態のそれぞれに係る波長可変レーザにおける所定の点での光強度の変化を示した図である。
符号の説明
1、71 波長可変レーザ
2、72 ゲイン領域
3a、3b、73a、73b リング共振器
4、74 モード形状変換領域
6a〜6d 光結合器
5、75 導波路幅変換領域
7a、7b 出力導波路
8a、8b 光導波路
9 位相調整領域
10a、10b、78a、78b 端面
76a〜76d MMI光結合器
77 位相調整領域

Claims (8)

  1. 一定の周波数間隔(FSR)で透過率の極大値を有するリング共振器であって、互いに異なる周波数間隔を有する、少なくとも2つ以上のリング共振器と、
    ゲイン領域と、
    光のモード形状を連続的に変換させるためのモード形状変換領域であって、前記ゲイン領域と前記リング共振器とのうち、光の進行方向において前段側から出力される光のモード形状を、前記進行方向の後段側を伝搬する光のモード形状に連続的に変換するモード形状変換領域と
    を備えることを特徴とする波長可変レーザ。
  2. 前記モード形状変換領域では、前記ゲイン領域の導波路形状と前記リング共振器の導波路形状とを徐々に一致させるように、導波路の幅が変化していることを特徴とする請求項1記載の半導体波長可変レーザ。
  3. 導波する光の位相を調整するための位相調整領域をさらに備え、
    前記位相調整領域により、発振波長を微調整可能とすることを特徴とする請求項1または2記載の半導体波長可変レーザ。
  4. 前記ゲイン領域と前記リング共振器とで異なるコア幅を有し、前記ゲイン領域と前記リング共振器との間に、コア幅を連続的に変化させて前記ゲイン領域のコア幅と前記リング共振器のコア幅とを一致させる導波路幅変換領域をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体波長可変レーザ。
  5. 前記リング共振器の全てが、前記ゲイン領域の片側の出力導波路側に配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の半導体波長可変レーザ。
  6. 前記ゲイン領域を複数備え、
    前記複数のゲイン領域のうちの第1のゲイン領域と第2のゲイン領域との間に、前記リング共振器の全てが配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の半導体波長可変レーザ。
  7. 前記リング共振器は、マルチモード干渉計結合器を含むことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の半導体波長可変レーザ。
  8. 前記半導体波長可変レーザの出力端に光変調器、受光素子、または半導体光アンプの少なくとも1つを集積することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の半導体波長可変レーザ。
JP2006239142A 2006-09-04 2006-09-04 半導体波長可変レーザ Expired - Fee Related JP4942429B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006239142A JP4942429B2 (ja) 2006-09-04 2006-09-04 半導体波長可変レーザ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006239142A JP4942429B2 (ja) 2006-09-04 2006-09-04 半導体波長可変レーザ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008066318A true JP2008066318A (ja) 2008-03-21
JP4942429B2 JP4942429B2 (ja) 2012-05-30

Family

ID=39288794

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006239142A Expired - Fee Related JP4942429B2 (ja) 2006-09-04 2006-09-04 半導体波長可変レーザ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4942429B2 (ja)

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009278015A (ja) * 2008-05-16 2009-11-26 Nec Corp 平面光波回路及びこれを備えた波長可変レーザ装置
JP2010050162A (ja) * 2008-08-19 2010-03-04 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 半導体波長可変レーザ
JP2010185966A (ja) * 2009-02-10 2010-08-26 Nec Corp 接続路および光通信システムとそれらの製造方法
US8149889B2 (en) 2009-08-26 2012-04-03 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Semiconductor laser device
US8155161B2 (en) 2009-06-16 2012-04-10 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Semiconductor laser
US8384980B2 (en) 2010-08-05 2013-02-26 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Semiconductor optical modulation device, Mach-Zehnder interferometer type semiconductor optical modulator, and method for producing semiconductor optical modulation device
US8457452B2 (en) 2009-10-21 2013-06-04 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Integrated semiconductor optical device
US8472760B2 (en) 2009-10-21 2013-06-25 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Integrated semiconductor optical device
US8488637B2 (en) 2010-03-25 2013-07-16 Sumitomo Electric Industries Ltd. Semiconductor laser
WO2013145195A1 (ja) * 2012-03-28 2013-10-03 富士通株式会社 光半導体デバイス
US8737446B2 (en) 2010-03-25 2014-05-27 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Semiconductor laser
JP2015109303A (ja) * 2013-12-03 2015-06-11 日本電信電話株式会社 波長可変レーザ光源
US9065251B2 (en) 2011-10-13 2015-06-23 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Wavelength monitor, wavelength lockable laser diode and method for locking emission wavelength of laser diode
WO2015112157A1 (en) * 2014-01-24 2015-07-30 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Ring laser optical system
WO2015133093A1 (ja) * 2014-03-07 2015-09-11 日本電気株式会社 光導波路、それを用いた光部品および波長可変レーザ
WO2016152274A1 (ja) * 2015-03-20 2016-09-29 古河電気工業株式会社 波長可変レーザ素子およびレーザモジュール
JP2016178283A (ja) * 2015-03-20 2016-10-06 古河電気工業株式会社 波長可変レーザ素子およびレーザモジュール
WO2019043917A1 (ja) * 2017-09-01 2019-03-07 三菱電機株式会社 レーザ装置
JP2019091780A (ja) * 2017-11-14 2019-06-13 日本電信電話株式会社 半導体光素子
WO2019156226A1 (ja) * 2018-02-08 2019-08-15 古河電気工業株式会社 波長可変レーザおよび光モジュール
WO2020162451A1 (ja) * 2019-02-06 2020-08-13 古河電気工業株式会社 光機能素子およびレーザ素子
JP2021501462A (ja) * 2017-11-01 2021-01-14 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーションInternational Business Machines Corporation 横方向電流注入電気光学デバイス、シリコン・フォトニック・チップおよび電気光学デバイスの作製方法
US11495935B2 (en) 2018-11-02 2022-11-08 Denso Corporation Optical filter, and laser light source and optical transceiver using the same

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002118324A (ja) * 2000-10-10 2002-04-19 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 半導体リングレーザ
US20040258360A1 (en) * 2003-03-25 2004-12-23 Lim Desmond R. External gain element with mode converter and high index contrast waveguide
WO2005096462A1 (ja) * 2004-03-31 2005-10-13 Nec Corporation 波長可変レーザ
JP2005327881A (ja) * 2004-05-13 2005-11-24 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 波長可変半導体レーザ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002118324A (ja) * 2000-10-10 2002-04-19 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 半導体リングレーザ
US20040258360A1 (en) * 2003-03-25 2004-12-23 Lim Desmond R. External gain element with mode converter and high index contrast waveguide
WO2005096462A1 (ja) * 2004-03-31 2005-10-13 Nec Corporation 波長可変レーザ
JP2005327881A (ja) * 2004-05-13 2005-11-24 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 波長可変半導体レーザ

Cited By (39)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009278015A (ja) * 2008-05-16 2009-11-26 Nec Corp 平面光波回路及びこれを備えた波長可変レーザ装置
JP2010050162A (ja) * 2008-08-19 2010-03-04 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 半導体波長可変レーザ
JP2010185966A (ja) * 2009-02-10 2010-08-26 Nec Corp 接続路および光通信システムとそれらの製造方法
US8155161B2 (en) 2009-06-16 2012-04-10 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Semiconductor laser
US8149889B2 (en) 2009-08-26 2012-04-03 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Semiconductor laser device
US8457452B2 (en) 2009-10-21 2013-06-04 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Integrated semiconductor optical device
US8472760B2 (en) 2009-10-21 2013-06-25 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Integrated semiconductor optical device
US8737446B2 (en) 2010-03-25 2014-05-27 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Semiconductor laser
US8488637B2 (en) 2010-03-25 2013-07-16 Sumitomo Electric Industries Ltd. Semiconductor laser
US8384980B2 (en) 2010-08-05 2013-02-26 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Semiconductor optical modulation device, Mach-Zehnder interferometer type semiconductor optical modulator, and method for producing semiconductor optical modulation device
US9065251B2 (en) 2011-10-13 2015-06-23 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Wavelength monitor, wavelength lockable laser diode and method for locking emission wavelength of laser diode
WO2013145195A1 (ja) * 2012-03-28 2013-10-03 富士通株式会社 光半導体デバイス
US9002147B2 (en) 2012-03-28 2015-04-07 Fujitsu Limited Optical semiconductor device
JPWO2013145195A1 (ja) * 2012-03-28 2015-08-03 富士通株式会社 光半導体デバイス
JP2015109303A (ja) * 2013-12-03 2015-06-11 日本電信電話株式会社 波長可変レーザ光源
WO2015112157A1 (en) * 2014-01-24 2015-07-30 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Ring laser optical system
US9755395B2 (en) 2014-01-24 2017-09-05 Hewlett Packard Enterprise Development Lp Ring laser optical system
WO2015133093A1 (ja) * 2014-03-07 2015-09-11 日本電気株式会社 光導波路、それを用いた光部品および波長可変レーザ
US10263392B2 (en) 2014-03-07 2019-04-16 Nec Corporation Optical waveguide, and optical component and variable wavelength laser which use the same
US9899799B2 (en) 2014-03-07 2018-02-20 Nec Corporation Optical waveguide, and optical component and variable wavelength laser which use the same
JPWO2015133093A1 (ja) * 2014-03-07 2017-04-06 日本電気株式会社 光導波路、それを用いた光部品および波長可変レーザ
JP2018156104A (ja) * 2014-03-07 2018-10-04 日本電気株式会社 光導波路、それを用いた光部品および波長可変レーザ
JP2016178283A (ja) * 2015-03-20 2016-10-06 古河電気工業株式会社 波長可変レーザ素子およびレーザモジュール
US10193305B2 (en) 2015-03-20 2019-01-29 Furukawa Electric Co., Ltd. Wavelength tunable laser device and laser module
WO2016152274A1 (ja) * 2015-03-20 2016-09-29 古河電気工業株式会社 波長可変レーザ素子およびレーザモジュール
CN107431331A (zh) * 2015-03-20 2017-12-01 古河电气工业株式会社 波长可变激光元件以及激光模块
WO2019043917A1 (ja) * 2017-09-01 2019-03-07 三菱電機株式会社 レーザ装置
JPWO2019043917A1 (ja) * 2017-09-01 2020-01-16 三菱電機株式会社 レーザ装置
CN111095692A (zh) * 2017-09-01 2020-05-01 三菱电机株式会社 激光装置
CN111095692B (zh) * 2017-09-01 2021-10-26 三菱电机株式会社 激光装置
JP2021501462A (ja) * 2017-11-01 2021-01-14 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーションInternational Business Machines Corporation 横方向電流注入電気光学デバイス、シリコン・フォトニック・チップおよび電気光学デバイスの作製方法
JP7108366B2 (ja) 2017-11-01 2022-07-28 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション 横方向電流注入電気光学デバイス、シリコン・フォトニック・チップおよび電気光学デバイスの作製方法
JP2019091780A (ja) * 2017-11-14 2019-06-13 日本電信電話株式会社 半導体光素子
JPWO2019156226A1 (ja) * 2018-02-08 2021-01-28 古河電気工業株式会社 波長可変レーザおよび光モジュール
WO2019156226A1 (ja) * 2018-02-08 2019-08-15 古河電気工業株式会社 波長可変レーザおよび光モジュール
JP7269185B2 (ja) 2018-02-08 2023-05-08 古河電気工業株式会社 波長可変レーザおよび光モジュール
US11909173B2 (en) 2018-02-08 2024-02-20 Furukawa Electric Co., Ltd. Wavelength-tunable laser and optical module
US11495935B2 (en) 2018-11-02 2022-11-08 Denso Corporation Optical filter, and laser light source and optical transceiver using the same
WO2020162451A1 (ja) * 2019-02-06 2020-08-13 古河電気工業株式会社 光機能素子およびレーザ素子

Also Published As

Publication number Publication date
JP4942429B2 (ja) 2012-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4942429B2 (ja) 半導体波長可変レーザ
JP5458194B2 (ja) 半導体波長可変レーザ
JP5764875B2 (ja) 半導体光装置
JP5772989B2 (ja) レーザ素子
CN106104947B (zh) 可调谐soi激光器
JP5811273B2 (ja) 光素子、光送信素子、光受信素子、ハイブリッドレーザ、光送信装置
JP5206187B2 (ja) 光半導体装置
US10126501B2 (en) Tunable reflectors based on multi-cavity interference
JP2009244868A (ja) 回折格子デバイス、半導体レーザ及び波長可変フィルタ
JP5357214B2 (ja) 光集積回路
US20140254617A1 (en) Tunable laser diode device with amzi-fp filter
JP2011142191A (ja) 半導体波長可変レーザ
JP2005327881A (ja) 波長可変半導体レーザ
JP5001239B2 (ja) 半導体波長可変レーザ
CN113644543B (zh) 一种波长可调谐的半导体激光器
JP5375620B2 (ja) 波長可変光源
WO2020145173A1 (ja) 波長可変レーザ
JP5735364B2 (ja) 半導体波長可変フィルタ及び半導体波長可変レーザ
JP7189431B2 (ja) 波長可変レーザ
JPWO2005060058A1 (ja) 半導体レーザーおよびその製造方法
JP2019091780A (ja) 半導体光素子
JP5475839B2 (ja) 半導体波長可変フィルタ及び半導体波長可変レーザ
JP5034572B2 (ja) 光源装置
WO2020145176A1 (ja) 波長可変レーザ
JP2007248901A (ja) 光トランシーバ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080806

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20100517

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100517

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20100906

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120131

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120224

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120228

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4942429

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150309

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees