JP3291113B2 - 音誘導装置 - Google Patents

音誘導装置

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JP3291113B2
JP3291113B2 JP04933894A JP4933894A JP3291113B2 JP 3291113 B2 JP3291113 B2 JP 3291113B2 JP 04933894 A JP04933894 A JP 04933894A JP 4933894 A JP4933894 A JP 4933894A JP 3291113 B2 JP3291113 B2 JP 3291113B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビルや地下街など不特
定多数の人がいる建造物における火災や地震などの災害
発生時に、建造物の通路に配置された複数のスピーカか
ら発せられる音によって建造物内に居る人を安全な経路
で避難場所に誘導するための音誘導装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、ビルや地下街など不特定多数の人
がいる建造物における火災や地震などの災害発生時に、
建造物の通路に配置された複数のスピーカから発せられ
る音によって建造物内に居る人を安全な経路で避難場所
に誘導するための音誘導装置として、種々のものが提案
されている((社)日本照明器具工業会:JIL5505積極避
難誘導システム技術基準(案)1993、(社)日本照明器
具工業会誘導灯認定委員会:音声誘導に関する基礎研究
報告書 1992.3、音声避難誘導のための方向判断に関す
る基礎実験 日本音響学会平成4年春季研究発表会講演
論文集 pp463〜4641992.3、ハース効果を利用した音声
による避難誘導 日本音響学会平成4年秋季研究発表会
講演論文集 pp859〜8601992.10、ハース効果を利用し
た音声による避難誘導―L字通路の場合―日本音響学会
平成5年春季研究発表会講演論文集 pp673〜6741993.3
参照)。
【0003】これらの音誘導装置は、建造物の通路に配
置され誘導音を発する複数のスピーカと、各スピーカよ
り発せられる誘導音が時間差を有するように複数のスピ
ーカを順次鳴動する鳴動手段とを備えて成るものであ
り、所定の避難場所に最も近く配置されたスピーカを基
準として、順次避難経路をさかのぼる順序に各スピーカ
からの誘導音を数十ミリ秒程度遅延させることによって
誘導音に時間差を持たせ、いわゆる先行音効果によって
建造物内に居る人(被誘導者)を安全な経路で避難場所
まで誘導するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成において
は、各スピーカ間の配置間隔は標準的な間隔として約1
0m程度にすることが望ましく、また、図12及び図1
3に示すように、L字通路6では、その角部7(図12
及び図13において点線で囲んだ部分)において被誘導
者の進行方向と交わる通路の壁面近くにスピーカSP2
を配置したり、或いは、被誘導者の進行方向と通路の壁
面との交わる点より若干ずれた位置にスピーカSP2
を配置したりしている。
【0005】ところが、L字通路6の角部7又はその近
傍に被誘導者が立ち止まった場合には、進行方向と交わ
る通路の壁面近くに配置されたスピーカSP2 や、進行
方向と通路の壁面との交わる点より若干ずれた位置に配
置されたスピーカSP2 ’の誘導音しか被誘導者に知覚
されず、特に被誘導者が視覚障害者である場合や火災時
の煙によって視界が悪い場合には、被誘導者自身が通路
の形状を把握することが困難であるため、被誘導者を本
来の安全な誘導経路の方向に誘導することができないと
いう問題がある。
【0006】また、上記従来構成においては、図14及
び図15に示すように、T字通路8の折曲部9(図14
において点線で囲んだ部分)、十字通路10の交差部1
1(図15において点線で囲んだ部分)を挟んだ異なる
方向の通路間において隣合うスピーカSP2 ,SP
3 (又はSP5 ,SP7 )の配置間隔は、直線状の1方
向の通路におけるスピーカSP1 ,SP2 の配置間隔
(約10m)と略等しく設定されており、L字通路6の
角部7、T字通路8の折曲部9、十字通路10の交差部
11又は居室の出入口と通路との境界部において、被誘
導者に右折若しくは左折させて誘導する場合の誘導音の
知覚し易さが、被誘導者に直進させて誘導する場合の誘
導音の知覚し易さに比べて低下するという問題がある。
【0007】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、L字通路の角部、T字通路の折曲部、十字通
路の交差部又は居室の出入口と通路との境界部におい
て、誘導音による誘導方向を被誘導者に容易に知覚させ
ることができる音誘導装置を提供しようとするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、建造物の通路に配置され誘導音
を発する複数のスピーカと、各スピーカより発せられる
誘導音が時間差を有するように複数のスピーカを所定の
場所を基準として誘導経路を遡る順に順次鳴動する鳴動
手段とを備え、上記誘導音によって建造物内に居る人を
所定の場所に誘導する音誘導装置であって、1方向の通
路には複数のスピーカを略等しい間隔で配置し、L字通
路の角部にはスピーカを配置しないことを特徴とする。
【0009】請求項2の発明は、上記目的を達成するた
めに、建造物の通路に配置され誘導音を発する複数のス
ピーカと、各スピーカより発せられる誘導音が時間差を
有するように複数のスピーカを順次鳴動する鳴動手段と
を備え、上記誘導音によって建造物内に居る人を所定の
場所に誘導する音誘導装置であって、1方向の通路には
複数のスピーカを略等しい間隔で配置し、L字通路の角
部、T字通路の折曲部、十字通路の交差部又は居室の出
入口と通路との境界部を挟んだ異なる方向の通路間にお
いては隣合うスピーカの配置間隔を上記1方向の通路に
おけるスピーカの配置間隔よりも短くしたことを特徴と
する。
【0010】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、1方向の通路において上記L字通路の角部、T字通
路の折曲部、十字通路の交差部又は居室の出入口と通路
との境界部を挟んで配置される2つのスピーカの配置間
隔を、角部、折曲部、交差部又は境界部を挟まずに1方
向の通路に配置される複数のスピーカの配置間隔と略等
しくしたことを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1の発明の構成では、建造物の通路に配
置され誘導音を発する複数のスピーカと、各スピーカよ
り発せられる誘導音が時間差を有するように複数のスピ
ーカを所定の場所を基準として誘導経路を遡る順に順次
鳴動する鳴動手段とを備え、上記誘導音によって建造物
内に居る人を所定の場所に誘導する音誘導装置であっ
て、1方向の通路には複数のスピーカを略等しい間隔で
配置し、L字通路の角部にはスピーカを配置しないの
で、建造物内に居る被誘導者がL字通路の角部又はその
近傍で立ち止まった場合でも、従来のように角部に配置
されたスピーカの方向に誤って誘導されてしまうことが
なく、誘導音の音源方向を被誘導者に容易に知覚させ、
被誘導者を正しい誘導経路に沿って誘導することができ
るものである。
【0012】請求項2の発明の構成では、建造物の通路
に配置され誘導音を発する複数のスピーカと、各スピー
カより発せられる誘導音が時間差を有するように複数の
スピーカを順次鳴動する鳴動手段とを備え、上記誘導音
によって建造物内に居る人を所定の場所に誘導する音誘
導装置であって、1方向の通路には複数のスピーカを略
等しい間隔で配置し、L字通路の角部、T字通路の折曲
部、十字通路の交差部又は居室の出入口と通路との境界
部を挟んだ異なる方向の通路間においては隣合うスピー
カの配置間隔を上記1方向の通路におけるスピーカの配
置間隔よりも短くしたので、上記L字通路の角部、T字
通路の折曲部、十字通路の交差部又は居室の出入口と通
路との境界部を被誘導者に曲がらせるような誘導を行う
場合に、誘導音の音源方向を被誘導者に容易に知覚さ
せ、被誘導者を正しい誘導経路に沿って誘導することが
できるものである。
【0013】請求項3の発明の構成では、1方向の通路
において上記L字通路の角部、T字通路の折曲部、十字
通路の交差部又は居室の出入口と通路との境界部を挟ん
で配置される2つのスピーカの配置間隔を、角部、折曲
部、交差部又は境界部を挟まずに1方向の通路に配置さ
れる複数のスピーカの配置間隔と略等しくしたので、上
記L字通路の角部、T字通路の折曲部、十字通路の交差
部又は居室の出入口と通路との境界部を通り越してその
まま同一方向の通路を誘導する場合に、誘導音の音源方
向を被誘導者に容易に知覚させ、被誘導者を正しい誘導
経路に沿って誘導することができるものである。
【0014】
【実施例】
(実施例1)以下、本実施例を図1乃至図5に基づいて
説明する。本実施例の音誘導装置は、図2のブロック図
に示すように、建造物の通路に配置される複数の密閉型
フルレンジスピーカ(以下、スピーカSP1 …と略
す。)と、パーソナルコンピュータから成る制御部1
と、ロータリースイッチまたはディップスイッチから成
る調整用スイッチ部2と、警報音及び誘導メッセージを
合成する音声合成部3と、音声合成部3からの音声信号
を遅延させて各スピーカSP1 …間の音声出力のタイミ
ングを遅延させるディジタルディレイ装置から成る遅延
部4と、遅延部4を経由して送られてくる音声信号を増
幅して各スピーカSP1 …を鳴動するアンプ部5とを備
えており、制御部1,調整用スイッチ部2,音声合成部
3,遅延部4及びアンプ部5によって鳴動手段が構成さ
れている。
【0015】上記構成では、鳴動手段を構成する各部に
電源が供給されると、先ず、制御部1が各スピーカSP
1…間の音声発生の遅延時間を調整するためのデータを
調整用スイッチ部2から取り込み、それに応じた値を遅
延部4にセットする。ここで、誘導方向はスピーカSP
1 の設置場所からスピーカSP 4 の設置場所に向かう方向
であるので、遅延時間の値は各スピーカSP 4 ,…,S
1 の順に数十ミリ秒程度ずつ大きな値にする。そし
て、建造物内に設備された火災受信機などの防災装置か
ら制御部1に誘導起動信号が入力されると、音声合成部
3が制御部1によって駆動され、警報音と誘導メッセー
ジ(例えば、チャイム及び女性の声による「非常口はこ
ちらです。」というメッセージ)から成る誘導音の音声
信号を遅延部4に出力する。遅延部4において誘導音の
音声信号に各スピーカSP1…ごとの遅延をかけた後、
各スピーカSP1…に対応した音声信号がアンプ部5で
増幅され、増幅された音声信号によって各スピーカSP
1…が鳴動される。ここで、遅延部4の遅延時間の値は
各スピーカSP 4 ,…,SP 1 の順に大きく設定されてい
るので、誘導音がスピーカSP 4 からスピーカSP 1 の順
に数十ミリ秒の時間差を持って順次通路に発せられる。
つまり、複数のスピーカSP 1 …のうちで所定の避難場
所に最も近く設置されたスピーカ(例えばスピーカSP
4 )を基準として、避難経路を遡る順に順次各スピーカ
SP 1 …から誘導音が発せられる。スピーカSP 1 …の間
にいる人には、その人を挟む2つのスピーカSP 1 …の
うちで誘導方向(例えば非常口のある方向)にあるスピ
ーカSP 1 …から発せられた音の方が他方のスピーカS
1 …から発せられた音よりも僅かに早く到達するた
め、いわゆる先行音効果により、他方のスピーカSP 1
…から発せされた音がマスキングされ、その人は誘導方
向のみから音がやってくるように知覚する。そのため、
複数のスピーカSP 1 …が配置された避難経路にて建造
物内にいる人(被誘導者)は、どの位置にいても常に誘
導方向からの誘導音が聞こえ、その方向に安全に避難す
ることができるものである。
【0016】ところで、一般的に建造物内には多数の通
路が設けられているが、それらは、概ね1方向の直線通
路、直線通路が曲がったL字通路6、1方向の直線通路
にそれと異なる方向の直線通路が合流したT字通路8及
び異なる方向の2つの直線通路が交差した十字通路10
に大別することができる。また、L字通路6、T字通路
8及び十字通路10には、そのうちの一方の通路が居室
から通路への出入口である場合が含まれる。そして、本
実施例は、上記L字通路6において被誘導者をより安全
確実に避難誘導することができるように各スピーカSP
1 …を配置したことを特徴とするもので、図1に示すよ
うに、A地点からB地点に至るL字通路6における角部
7(図中点線にて囲まれた部分)にはスピーカSP1
を配置せず、L字通路6の直線部においてはスピーカS
1 ,SP2 及びスピーカSP3,SP4 を所定の間隔
(本実施例においては約10m)にて配置したものであ
る。なお、スピーカSP1 〜SP4 の発音方向は誘導方
向(A地点からB地点に向かう方向)と逆向きで、且
つ、L字通路6の直線部の軸方向と略一致させてある。
【0017】本発明者は、本実施例の上記構成と図12
に示す従来構成との比較実験を行い、本発明による誘導
効果の向上を確認したので、以下にその実験結果につい
て説明する。実験場所、装置:図3は実験を行ったL字
通路6の概略図を示すものであり、直線通路の幅は約
1.2〜2.2m、天井の高さは約2.4mである。誘
導音は、チャイムと女性の声による「非常口はこちらで
す。」というメッセージからなる。誘導音の再生周波数
帯域は500Hz〜6kHzで、8台のスピーカSP0〜SP
7を床面から約2.1mの高さに主軸を略水平にして設
置した。実験場所の反響が比較的大きかったため、各ス
ピーカSP0〜SP7間の誘導音を発する時間差(遅延時
間)については、誘導音を発するタイミングが時間的に
隣り合う2つのスピーカSP 1 …の遅延時間が、そのス
ピーカSP 1 …間の音の伝播時間+45msになるよう
にした。なお、各スピーカSP0〜SP7の出力音圧は最
大約87dBA(但し、dBAはA特性の補正をした音
圧実効値を示す。以下同じ)とし、実験時の暗騒音は約
60dBAであった。
【0018】実験内容:通路のA地点からB地点に至る
L字通路6に8台のスピーカSP0〜SP7 を配置して
ある。ここで、L字通路6の異なる方向の各直線部の軸
が交わる点を原点Oとし、原点OからA地点に向かう向
きをy軸の正の向き、原点OからB地点に向かう向きを
x軸の正の向きとして座標を定義すると、各スピーカS
0 〜SP7 は、x軸又はy軸上に配置されている。す
なわち、スピーカSP 0 はy=10〔m〕の地点、スピ
ーカSP1 はy=4〔m〕の地点、スピーカSP2 はy
=−0.3〔m〕の地点、スピーカSP3 はx=4
〔m〕の地点、スピーカSP4 はx=7〔m〕の地点、
スピーカSP5 はx=10〔m〕の地点、スピーカSP
6 はx=14〔m〕の地点、スピーカSP7 はx=17
〔m〕の地点に各スピーカSP1 …の前面が位置するよ
うにそれぞれ配置されている。被験者数は53名(20
〜50歳代の男性38名、女性15名)とし、角部7よ
り約16m離れたA地点から、角部7より約50m離れ
たB地点に誘導するものとした。各被験者には、y=9
〔m〕の地点からy=3〔m〕の地点までは1m毎に、
y=3〔m〕の地点から原点Oの地点までは0.5m毎
に、さらに、原点Oからx=9〔m〕の地点までは1m
毎に立ち止まって誘導音を聴取し、後述する提示音声ご
とに音源を感ずる方向(A地点、B地点、角部7のスピ
ーカSP2 、わからない)とその方向のわかりやすさの
7段階評価(7:よくわかる〜1:全くわからない)を
回答させた。なお、1つの聴取地点毎の平均被験者数は
6.4人であった。また、上記提示音声の種類は以下の
ように設定した。 (1)角部7のスピーカSP2 を鳴動させる場合 条件1:スピーカSP5 −スピーカSP2 −スピーカS
0 の順に鳴動 条件2:スピーカSP6 −スピーカSP3 −スピーカS
2 −スピーカSP0の順に鳴動 (2)角部7のスピーカSP2 を鳴動させない場合 条件3:スピーカSP7 −スピーカSP4 −スピーカS
1 の順に鳴動 条件4:スピーカSP6 −スピーカSP3 −スピーカS
1 の順に鳴動 結果:上記実験の結果を図4に示す。横軸は各聴取地点
の原点Oからの距離〔m〕、縦軸はB地点へ誘導する上
記各条件1〜4の音声を提示した場合の「誘導方向のわ
かりやすさ」の平均値である。ここで、誘導方向を誤っ
てA地点または角部7のスピーカSP2 と回答した場合
の「わかりやすさ」は0点、誘導方向をわからないと回
答した場合の「わかりやすさ」は1点として計算してい
る。
【0019】図4に示すように、角部7のスピーカSP
2 を鳴動させる場合(条件1及び2の場合)において、
角部7の手前1〜3m(y=1〜y=3)のあたりで
は、角部7のスピーカSP2 を鳴動させない場合(条件
3及び4の場合)と比較して評価点が良いものの、条件
1のグラフから判断できるように、角部7および角部7
より避難口であるB地点側(これを角後と呼ぶ)1〜3
m(x=1〜x=3)あたりで評価点が低く、特に角部
7から1m未満(x=0〜x=1)の近傍では、角部7
のスピーカSP2 方向に誘導音の音源を知覚するため、
評価点が著しく悪くなった。
【0020】今回の実験では、被験者は通路形状を事前
に把握している視覚健常者であるため、「角部7のスピ
ーカSP2 方向には誘導されるはずがない」という先入
観が働き、条件2のように角後のスピーカSP3 〜SP
7 を角部7近く(角部7から4〜7m、x=4〜x=
7)に配置した場合でも、角部7において誘導方向を角
部7のスピーカSP2 方向に誤認する回答は少なかっ
た。しかしながら、視覚障害者を誘導する場合や、火災
の煙が充満して視界の悪い状況での誘導の場合のよう
に、通路形状が把握しにくい条件下では、誤って角部7
のスピーカSP2 方向にしか誘導されないことが十分考
えられる。
【0021】一方、角部7のスピーカSP2 を鳴動させ
ない場合(条件3及び4の場合)は、角後1〜3m(x
=1〜x=3)あたりで、条件1及び2と比較して全体
的に評価点が良い。よって、視覚障害者を誘導する場合
や火災の煙が充満して視界の悪い状況で誘導する場合の
ように、通路形状が把握しにくい条件下でも、被誘導者
が曲がり角(角部7)に到達して立ち止まった時に避難
口(B地点)に到達するために次に向かうべき方向に確
実に動き出せるためには、条件3及び4のように角部7
にはスピーカSP2 を設置しないことが好ましいと言え
る。
【0022】さらに、角部7の手前0〜4m(y=1〜
y=4)の聴取地点における条件3のグラフと条件4の
グラフの比較から、角部7をはさんだ2つのスピーカS
1,SP3 間の距離は直線通路における配置間隔(1
0m)よりも小さくする(今回の実験では8m)ことが
望ましいとの結論が得られる。上述のことから、図1に
おいて角部7の原点Oから角部7の前後のスピーカSP
2 ,SP3 の前面までの距離をそれぞa及びbとし、4
〔m〕≦a≦6〔m〕、3〔m〕≦b≦5〔m〕、7
〔m〕≦a+b≦9〔m〕の関係を満たすように各スピ
ーカSP1 …を配置すれば、角部7にスピーカSP2
配置する従来構成に比較して、L字通路6の曲がり角
(角部7)における誘導効果を向上させることができ
る。
【0023】なお、本実施例においては、A地点からB
地点への1方向の誘導のみについて説明したが、B地点
からA地点への誘導も可能な双方向の音誘導装置の場合
には、図5に示すように、各スピーカSP1 …に別のス
ピーカSP1 ’…を、それぞれの主軸を一致させ背向さ
せて、且つ、角部7の原点Oから角部7の前後のスピー
カSP2 ,SP3 及びスピーカSP2 ’,SP3 ’の後
端までの距離をそれぞa’及びb’とし、4〔m〕≦
a’≦5〔m〕、4〔m〕≦b’≦5〔m〕、8〔m〕
≦a’+b’≦9〔m〕の関係を満たすように各スピー
カSP1 …を配置すれば、双方向の誘導を行う場合にも
L字通路6の曲がり角(角部7)における誘導効果を向
上させることができる。
【0024】(実施例2)本実施例における音誘導装置
の構成は実施例1のものと共通であり、共通する部分に
は同一の符号を付して説明を省略し、特徴となる構成に
ついてのみ説明する。本実施例は、T字通路8における
スピーカSP1 …の配置において、図6に示すように、
1方向の直線通路がそれと異なる方向の直線通路に合流
したT字通路8の折曲部9(図6において点線にて囲ん
だ部分)を挟んで、異なる方向の2つの直線通路間にお
いて隣合うスピーカSP2 ,SP3 ,SP5 の配置間隔
を、直線通路における配置間隔(本実施例の場合には約
10m)よりも短くしたことを特徴とするものである。
【0025】本発明者は、本実施例の上記構成と図14
に示す従来構成との比較実験を行い、上記折曲部9を曲
がって被誘導者を誘導する場合には、折曲部9を挟む2
つのスピーカSP2 ,SP3 ,SP5 の配置間隔が直線
通路のスピーカSP1 …の配置間隔と等しい従来構成に
対して、本実施例の上記構成による誘導効果の向上を確
認したので、以下にその実験結果について説明する。
【0026】実験場所、装置:図7は実験を行ったT字
通路8の概略図を示すものであり、直線通路の幅は約
1.8m、天井の高さは約2.4mである。また、実施
例1にて説明したL字通路6での誘導実験とは異なる建
物で実施した。そして、6台のスピーカSP0 〜SP5
を床面から約2.15mの高さに主軸を水平面に対して
下向き45度に傾けて設置した。実験場所の反響が比較
的大きいかったため、各スピーカSP0 〜SP5 間の誘
導音を発する時間差(遅延時間)は、スピーカSP0
SP5 間の音の伝播時間+40msとした。なお、各ス
ピーカSP0 〜SP5 の出力音圧は最大約91dBAと
し、実験時の暗騒音は約32dBAであった。
【0027】実験内容:通路のA地点からB地点及びC
地点に至るT字通路8に6台のスピーカSP0 〜SP5
を配置してある。ここで、T字通路8の異なる方向の各
直線通路の軸が交わる点を原点Oとし、原点OからA地
点に向かう向きをy軸の正の向き、原点OからB地点に
向かう向きをx軸の正の向き、原点OからC地点に向か
う向きをxの負の向きとして座標を定義すると、各スピ
ーカSP0 〜SP5 は、x軸又はy軸上に配置されてい
る。すなわち、スピーカSP0 はy=6〔m」の地点、
スピーカSP1 はy=4〔m〕の地点、スピーカSP2
はx=4〔m〕の地点、スピーカSP3 はx=6〔m〕
の地点、スピーカSP4 はx=−4〔m〕の地点、スピ
ーカSP5 はx=−6〔m〕の地点にそれぞれ配置し
た。被験者数は22名(20〜50歳代の男性19名、
女性3名)とし、折曲部9より約35m離れたA地点か
ら、折曲部9より約20m離れたB地点若しくは折曲部
9より約25m離れたC地点に誘導するものとした。各
被験者には、y=2〔m〕の地点から原点Oまで、原点
Oからx=3〔m〕の地点まで、及び原点Oからx=−
3〔m〕の地点まで1m毎に立ち止まって誘導音を聴取
し、後述する提示音声ごとに音源を感ずる方向(A地
点、B地点、C地点、わからない)とその方向のわかり
やすさの7段階評価(7:よくわかる〜1:全くわから
ない)を回答させた。なお、1つの聴取地点毎の平均被
験者数は14.8人であった。また、上記提示音声の種
類は以下のように設定した。 (1)折曲部9の手前のスピーカSP1 を鳴動させる場
合 条件1:スピーカSP5 −スピーカSP1 の順に鳴動さ
せるC方向への誘導 条件2:スピーカSP4 −スピーカSP1 の順に鳴動さ
せるC方向への誘導 条件3:スピーカSP3 −スピーカSP1 の順に鳴動さ
せるB方向への誘導 条件4:スピーカSP2 −スピーカSP1 の順に鳴動さ
せるB方向への誘導 (2)折曲部9の手前のスピーカSP0 を鳴動させる場
合 条件5:スピーカSP5 −スピーカSP0 の順に鳴動さ
せるC方向への誘導 条件6:スピーカSP4 −スピーカSP0 の順に鳴動さ
せるC方向への誘導 条件7:スピーカSP3 −スピーカSP0 の順に鳴動さ
せるB方向への誘導 条件8:スピーカSP2 −スピーカSP0 の順に鳴動さ
せるB方向への誘導 結果:上記実験の結果を図8に示す。横軸は各聴取地点
の原点Oからの距離〔m〕、縦軸はB地点又はC地点へ
誘導する上記各条件の音声を提示した場合の「誘導方向
のわかりやすさ」の平均値である。ここで、本来の誘導
方向と異なる誘導方向を誤って回答した場合の「わかり
やすさ」は0点、誘導方向をわからないと回答した場合
の「わかりやすさ」は1点として計算した。実験の結
果、折曲部9の手前の2つのスピーカSP0 ,SP1
何れを鳴動させる場合にも、その結果の傾向に大差がな
かったので、(1)スピーカSP1 を鳴動させる場合
(条件1〜4)の結果のみを図8に示す。図8に示すよ
うに、条件1と2及び条件3と4を比較すると、折曲部
9を挟む2つのスピーカSP1 ,SP2 (又はスピーカ
SP4 )の配置間隔が小さいほうが、全体的に評価点が
良いことがわかる。曲がり角(折曲部9)でのスピーカ
出力音声の音圧減衰が直線通路でのそれより大きいこと
も考慮すると、折曲部9を曲がって被誘導者を誘導する
場合には、折曲部9を挟む2つのスピーカSP1 ,SP
2 (又はスピーカSP4 )の配置間隔は直線通路におけ
る配置間隔(本実施例では約10m)より短く(今回の
実験では約8m)することが望ましいという結論が得ら
れる。
【0028】また、上記の実験結果には示されていない
が、折曲部9を曲がることなく直線状に誘導する場合
(例えば、BからCへの誘導)は、折曲部9でのスピー
カ出力音声の音圧減衰が直線通路でのそれと大きくは変
わらないことを考慮すると、直線通路での配置間隔(本
実施例では約10m)と同じ間隔にするのが望ましい。
上述の結果から、図6において折曲部9の原点Oから折
曲部9の前後のスピーカSP2 ,SP3 ,SP5 の前面
までの距離をそれぞa,b,cとし、3〔m〕≦a≦5
〔m〕、4〔m〕≦b≦6〔m〕、4〔m〕≦c≦6
〔m〕、7〔m〕≦a+b≦9〔m〕、b+c=10
〔m〕の関係を満たすように各スピーカSP 1 …を配置
すれば、折曲部9を挟んで隣合う2つのスピーカ間の配
置間隔を直線通路の配置間隔と等しくした従来構成に比
較して、T字通路8の曲がり角(折曲部9)を被誘導者
に右折または左折させて誘導する場合の誘導効果を向上
させることができるのである。
【0029】なお、本実施例においては、A地点からB
地点(又はC地点)への1方向の誘導のみについて説明
したが、B地点(又はC地点)からA地点への誘導も可
能な双方向の音誘導装置の場合には、図9に示すよう
に、各スピーカSP1 …に別のスピーカSP1 ’…を、
折曲部9の原点Oから折曲部9の前後のスピーカS
1,SP2 ,SP4 及びスピーカSP1 ’,S
2 ’,SP4 ’の後端までの距離をそれぞa’,
b’,c’とし、4〔m〕≦a’≦5〔m〕、4〔m〕
≦b’≦5〔m〕、4〔m〕≦c’≦5〔m〕、8
〔m〕≦a’+b’≦9〔m〕、8〔m〕≦a’+c’
≦9〔m〕、8〔m〕≦b’+c’≦10〔m〕の関係
を満たすように各スピーカSP1 …を配置すれば、双方
向の誘導を行う場合にもT字通路8の曲がり角(折曲部
9)における誘導効果を向上させることができる。
【0030】(実施例3)本実施例における音誘導装置
の構成は実施例1及び2のものと共通であり、共通する
部分には同一の符号を付して説明を省略する。本実施例
は、異なる2方向の直線通路が交差する十字通路10に
おいて、実施例2のT字通路8におけるスピーカSP1
…の配置構成を拡張して適用したものである。すなわ
ち、図10に示すように、十字通路10の交差部11
(図10において点線にて囲んだ部分)を挟んで、異な
る方向の2つの直線通路間において隣合うスピーカSP
2 ,SP 3 ,SP5 ,SP6 の配置間隔を、直線通路に
おける配置間隔(本実施例の場合には約10m)よりも
短くしたことを特徴とするものである。
【0031】すなわち、交差部11において各直線通路
の軸の交差点(原点O)から交差部11に近接するスピ
ーカSP2 ,SP3 ,SP5 ,SP6 の前面までの距離
をそれぞa,b,c,dとし、3〔m〕≦a≦5
〔m〕、4〔m〕≦b≦6〔m〕、4〔m〕≦c≦6
〔m〕、3〔m〕≦d≦5〔m〕、7〔m〕≦a+b≦
9〔m〕、b+c=10〔m〕、7〔m〕≦b+d≦9
〔m〕の関係を満たすように各スピーカSP1 …を配置
すれば、交差部11を挟んで隣合う2つのスピーカ間の
配置間隔を直線通路の配置間隔と等しくした従来構成に
比較して、十字通路10の曲がり角(交差部11)を被
誘導者に右折または左折させて誘導する場合(A地点か
らB地点又はC地点に誘導する場合)の誘導効果を向上
させることができるのである。
【0032】また、図11に示すように双方向の誘導を
行う場合には、各スピーカSP1 …に別のスピーカSP
1 ’…を、それぞれの主軸を一致させ背向させて、且
つ、交差部10の原点Oから交差部10の前後のスピー
カSP2 ,SP3 ,SP5 ,SP6 及びスピーカS
2 ’,SP3 ’,SP5 ’,SP6 ’の後端までの距
離をそれぞa’,b’,c’,d’とし、4〔m〕≦
a’≦5〔m〕、4〔m〕≦b’≦5〔m〕、4〔m〕
≦c’≦5〔m〕、4〔m〕≦d’≦5〔m〕、8
〔m〕≦a’+b’≦9〔m〕、8〔m〕≦b’+c’
≦9〔m〕、8〔m〕≦c’+d’≦9〔m〕、8
〔m〕≦d’+a’≦9〔m〕、8〔m〕≦a’+c’
≦9〔m〕、8〔m〕≦b’+d’≦9〔m〕の関係を
満たすように各スピーカSP1 …を配置すれば、双方向
の誘導を行う場合にも十字通路10の曲がり角(交差部
11)を被誘導者に右折または左折させて誘導する場合
の誘導効果を向上させることができるのである。
【0033】なお、上記実施例1〜3において、少なく
とも1つの直線通路を居室からの出入口とした場合に
も、出入口と通路との境界部(L字通路6における角部
7、T字通路8における折曲部9、十字通路10におけ
る交差部11に対応する部分)において、被誘導者に右
折又は左折させて誘導する場合の誘導効果を向上させる
ことができる。
【0034】
【発明の効果】請求項1の発明は、建造物の通路に配置
され誘導音を発する複数のスピーカと、各スピーカより
発せられる誘導音が時間差を有するように複数のスピー
カを所定の場所を基準として誘導経路を遡る順に順次鳴
動する鳴動手段とを備え、上記誘導音によって建造物内
に居る人を所定の場所に誘導する音誘導装置であって、
1方向の通路には複数のスピーカを略等しい間隔で配置
し、L字通路の角部にはスピーカを配置しないので、建
造物内に居る被誘導者がL字通路の角部又はその近傍で
立ち止まったような場合でも、従来のように角部に配置
されたスピーカの方向に誤って誘導されてしまうことが
なく、誘導音の音源方向を被誘導者に容易に知覚させ、
被誘導者を正しい誘導経路に沿って誘導することがで
き、L字通路における音誘導装置の誘導効果を高めるこ
とができるという効果がある。
【0035】請求項2の発明は、建造物の通路に配置さ
れ誘導音を発する複数のスピーカと、各スピーカより発
せられる誘導音が時間差を有するように複数のスピーカ
を順次鳴動する鳴動手段とを備え、上記誘導音によって
建造物内に居る人を所定の場所に誘導する音誘導装置で
あって、1方向の通路には複数のスピーカを略等しい間
隔で配置し、L字通路の角部、T字通路の折曲部、十字
通路の交差部又は居室の出入口と通路との境界部を挟ん
だ異なる方向の通路間においては隣合うスピーカの配置
間隔を上記1方向の通路におけるスピーカの配置間隔よ
りも短くしたので、上記L字通路の角部、T字通路の折
曲部、十字通路の交差部又は居室の出入口と通路との境
界部を被誘導者に曲がらせるような誘導を行う場合に、
誘導音の音源方向を被誘導者に容易に知覚させ、被誘導
者を正しい誘導経路に沿って誘導することができ、被誘
導者にL字通路の角部、T字通路の折曲部、十字通路の
交差部又は居室の出入口と通路との境界部を曲がらせて
誘導する際の音誘導装置の誘導効果を高めることができ
るという効果がある。
【0036】請求項3の発明は、1方向の通路において
上記L字通路の角部、T字通路の折曲部、十字通路の交
差部又は居室の出入口と通路との境界部を挟んで配置さ
れる2つのスピーカの配置間隔を、角部、折曲部、交差
部又は境界部を挟まずに1方向の通路に配置される複数
のスピーカの配置間隔と略等しくしたので、上記L字通
路の角部、T字通路の折曲部、十字通路の交差部又は居
室の出入口と通路との境界部を通り越してそのまま同一
方向の通路を誘導する場合に、誘導音の音源方向を被誘
導者に容易に知覚させ、被誘導者を正しい誘導経路に沿
って誘導することができ、被誘導者にL字通路の角部、
T字通路の折曲部、十字通路の交差部又は居室の出入口
と通路との境界部を通り越させて誘導する際の音誘導装
置の誘導効果を高めることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1におけるスピーカの配置を示す平面図
である。
【図2】同上を示すブロック図である。
【図3】同上を説明するための説明図である。
【図4】同上を説明するための説明図である。
【図5】同上におけるスピーカの他の配置を示す平面図
である。
【図6】実施例2におけるスピーカの配置を示す平面図
である。
【図7】同上を説明するための説明図である。
【図8】同上を説明するための説明図である。
【図9】同上におけるスピーカの他の配置を示す平面図
である。
【図10】実施例3におけるスピーカの配置を示す平面
図である。
【図11】同上におけるスピーカの他の配置を示す平面
図である。
【図12】従来例におけるL字通路でのスピーカの配置
を示す平面図である。
【図13】同上におけるL字通路でのスピーカの他の配
置を示す平面図である。
【図14】同上におけるT字通路でのスピーカの配置を
示す平面図である。
【図15】同上における十字通路でのスピーカの配置を
示す平面図である。
【符号の説明】
6 L字通路 7 角部 SP1 〜SP4 スピーカ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−65293(JP,A) 特開 昭63−195797(JP,A) 特開 昭62−24300(JP,A) 特開 平5−135286(JP,A) 山崎芳男,公共空間における音による 避難誘導システム,騒音制御,日本, (社)日本騒音制御工学会,1991年 6 月30日,Vol.15,No.3,1991, p28−p38 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A62B 3/00 G08B 3/00 - 3/14 G08B 7/00 - 7/18 G08B 17/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建造物の通路に配置され誘導音を発する
    複数のスピーカと、各スピーカより発せられる誘導音が
    時間差を有するように複数のスピーカを所定の場所を基
    準として誘導経路を遡る順に順次鳴動する鳴動手段とを
    備え、上記誘導音によって建造物内に居る人を所定の場
    所に誘導する音誘導装置であって、1方向の通路には複
    数のスピーカを略等しい間隔で配置し、L字通路の角部
    にはスピーカを配置しないことを特徴とする音誘導装
    置。
  2. 【請求項2】 建造物の通路に配置され誘導音を発する
    複数のスピーカと、各スピーカより発せられる誘導音が
    時間差を有するように複数のスピーカを順次鳴動する鳴
    動手段とを備え、上記誘導音によって建造物内に居る人
    を所定の場所に誘導する音誘導装置であって、1方向の
    通路には複数のスピーカを略等しい間隔で配置し、L字
    通路の角部、T字通路の折曲部、十字通路の交差部又は
    居室の出入口と通路との境界部を挟んだ異なる方向の通
    路間においては隣合うスピーカの配置間隔を上記1方向
    の通路におけるスピーカの配置間隔よりも短くしたこと
    を特徴とする音誘導装置
  3. 【請求項3】 1方向の通路において上記L字通路の角
    部、T字通路の折曲部、十字通路の交差部又は居室の出
    入口と通路との境界部を挟んで配置される2つのスピー
    カの配置間隔を、角部、折曲部、交差部又は境界部を挟
    まずに1方向の通路に配置される複数のスピーカの配置
    間隔と略等しくしたことを特徴とする請求項2記載の音
    誘導装置
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JP2006340159A (ja) * 2005-06-03 2006-12-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 音声誘導装置および音声誘導方法
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山崎芳男,公共空間における音による避難誘導システム,騒音制御,日本,(社)日本騒音制御工学会,1991年 6月30日,Vol.15,No.3,1991,p28−p38

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