JP3290833B2 - ガラス板取付部の止水構造 - Google Patents
ガラス板取付部の止水構造Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラスカーテンウォー
ルを構成する場合等に採用されるガラス板の取付部、詳
しくは、ガラス板にその面外方向に貫通する状態に形成
した取付孔に嵌まってガラス板の面内方向移動を規制す
る取付軸部を設け、その取付軸部に、ガラス板のうち取
付孔周辺部をガラス板面外方向から挟んでガラス板の取
付軸部に対するガラス板面外方向移動を規制するための
一対の規制部を相対的にガラス板面外方向に移動自在に
取り付け、前記規制部を規制状態で取付軸部に固定する
固定手段を設け、前記取付軸部と取付孔との隙間を通し
てのガラス板両面間での通水を遮断する止水手段を設け
てあるガラス板取付部の止水構造に関する。
ルを構成する場合等に採用されるガラス板の取付部、詳
しくは、ガラス板にその面外方向に貫通する状態に形成
した取付孔に嵌まってガラス板の面内方向移動を規制す
る取付軸部を設け、その取付軸部に、ガラス板のうち取
付孔周辺部をガラス板面外方向から挟んでガラス板の取
付軸部に対するガラス板面外方向移動を規制するための
一対の規制部を相対的にガラス板面外方向に移動自在に
取り付け、前記規制部を規制状態で取付軸部に固定する
固定手段を設け、前記取付軸部と取付孔との隙間を通し
てのガラス板両面間での通水を遮断する止水手段を設け
てあるガラス板取付部の止水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のガラス板取付部によるときは、一
対の規制部によりガラス板の取付孔周辺部をガラス板面
外方向から挟むことにより、ガラス板を固定するから、
ガラス板に形成する取付孔として、加工が容易なストレ
ートの孔で済むという利点を有する。
対の規制部によりガラス板の取付孔周辺部をガラス板面
外方向から挟むことにより、ガラス板を固定するから、
ガラス板に形成する取付孔として、加工が容易なストレ
ートの孔で済むという利点を有する。
【0003】そのようなガラス板取付部の止水構造、つ
まり、取付孔を介する水の侵入を防止するための構造と
して従来では、図8に示すように、規制部7A,7Bと
ガラス板1との間にシリコンシーリング材23を充填し
て止水手段を構成したものが知られている。
まり、取付孔を介する水の侵入を防止するための構造と
して従来では、図8に示すように、規制部7A,7Bと
ガラス板1との間にシリコンシーリング材23を充填し
て止水手段を構成したものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術によるときは、シリコーンシーリング材の充填といっ
た手間が掛かり熟練を要する作業が必要で、かつ、シリ
コーンシーリング材を充填する前に規制部とガラス板と
の間にシリコーンシーリング材の充填型枠となるバック
アップ材を組み込む必要があったから、施工性に欠ける
という欠点があった。
術によるときは、シリコーンシーリング材の充填といっ
た手間が掛かり熟練を要する作業が必要で、かつ、シリ
コーンシーリング材を充填する前に規制部とガラス板と
の間にシリコーンシーリング材の充填型枠となるバック
アップ材を組み込む必要があったから、施工性に欠ける
という欠点があった。
【0005】しかも、シリコーンシーリング材に含まれ
るシリコーンオイルの周囲への飛散が不可避で、ガラス
板の取付部廻りにシリコーンオイルが筋条に垂れて汚れ
るという欠点もあった。
るシリコーンオイルの周囲への飛散が不可避で、ガラス
板の取付部廻りにシリコーンオイルが筋条に垂れて汚れ
るという欠点もあった。
【0006】本発明の第1の目的は、施工性が良く、し
かも、止水のためにガラス板が汚れることのないガラス
板取付部の止水構造を提供する点にあり、第2の目的
は、止水のためのメンテナンス性に優れたガラス板取付
部の止水構造を提供する点にある。
かも、止水のためにガラス板が汚れることのないガラス
板取付部の止水構造を提供する点にあり、第2の目的
は、止水のためのメンテナンス性に優れたガラス板取付
部の止水構造を提供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明第
1発明によるガラス板取付部の止水構造の特徴は、前記
止水手段を構成するに、前記規制部の少なくとも一方と
ガラス板との間に、取付軸部周りに沿ったリング状で、
かつ、リップと、前記規制部とガラス板との間隔を規制
するベースとを備えた成形シール材を、規制部とガラス
板とでガラス板面外方向で圧密されてそれら両者に密着
する状態に介装してある点にある。
1発明によるガラス板取付部の止水構造の特徴は、前記
止水手段を構成するに、前記規制部の少なくとも一方と
ガラス板との間に、取付軸部周りに沿ったリング状で、
かつ、リップと、前記規制部とガラス板との間隔を規制
するベースとを備えた成形シール材を、規制部とガラス
板とでガラス板面外方向で圧密されてそれら両者に密着
する状態に介装してある点にある。
【0008】請求項2記載の本発明第2発明によるガラ
ス板取付部の止水構造の特徴は、上記第1発明におい
て、前記成形シール材として合成ゴム製のものを設けて
ある点にある。
ス板取付部の止水構造の特徴は、上記第1発明におい
て、前記成形シール材として合成ゴム製のものを設けて
ある点にある。
【0009】請求項3記載の本発明第3発明によるガラ
ス板取付部の止水構造の特徴は、上記第1発明や第2発
明において、前記成形シール材に密着する規制部に、成
形シール材よりも半径方向外方に突出してガラス板との
間に成形シール材を底とする取付軸部周りに沿ったリン
グ状のシーリング材充填用溝を形成する溝形成部分を備
えさせてある点にある。
ス板取付部の止水構造の特徴は、上記第1発明や第2発
明において、前記成形シール材に密着する規制部に、成
形シール材よりも半径方向外方に突出してガラス板との
間に成形シール材を底とする取付軸部周りに沿ったリン
グ状のシーリング材充填用溝を形成する溝形成部分を備
えさせてある点にある。
【0010】
【作用】上記本発明第1発明によれば、規制部とガラス
板の取付孔周辺部との間に、ゴムや樹脂などからなるリ
ング状の成形シール材を、規制部及び取付孔周辺部に密
着するように介装して止水手段を構成するから、止水の
ための作業手間として、成形シール材を規制部と取付孔
との間に組み入れるといった簡便容易で手数の掛からな
い手段で済む。
板の取付孔周辺部との間に、ゴムや樹脂などからなるリ
ング状の成形シール材を、規制部及び取付孔周辺部に密
着するように介装して止水手段を構成するから、止水の
ための作業手間として、成形シール材を規制部と取付孔
との間に組み入れるといった簡便容易で手数の掛からな
い手段で済む。
【0011】しかも、成形シール材を用いるから、止水
するにあたって周囲のガラス板を汚染することがない。
するにあたって周囲のガラス板を汚染することがない。
【0012】その上、成形シール材として、リップと、
前記規制部とガラス板との間隔を規制するベースとを備
えたものを設けてあるから、作業手間少なく設置できな
がらも、確実な止水性能を発揮できる。
前記規制部とガラス板との間隔を規制するベースとを備
えたものを設けてあるから、作業手間少なく設置できな
がらも、確実な止水性能を発揮できる。
【0013】上記本発明第2発明によれば、成形シール
材として合成ゴム製のものを設けてあって、合成ゴムの
材料には、クロロプレンやシリコーン、EPDM(エチ
レンプロピレン三量体)など、耐候性に優れてシリコー
ンシーリング材に比較して経年劣化の少ないものがある
から、合成ゴムの材料として、耐候性に優れたものを容
易に、かつ、安価に選択することができ、そのため、コ
ストアップを可及的に抑制した状態で成形シール材を経
年劣化の少ないものにできる。
材として合成ゴム製のものを設けてあって、合成ゴムの
材料には、クロロプレンやシリコーン、EPDM(エチ
レンプロピレン三量体)など、耐候性に優れてシリコー
ンシーリング材に比較して経年劣化の少ないものがある
から、合成ゴムの材料として、耐候性に優れたものを容
易に、かつ、安価に選択することができ、そのため、コ
ストアップを可及的に抑制した状態で成形シール材を経
年劣化の少ないものにできる。
【0014】上記本発明第3発明によれば、規制部に溝
形成部分を備えさせて、規制部と取付孔との間のうち成
形シール材の外側にシーリング材充填用溝を形成してあ
るから、施工後にそのシーリング材充填用溝にシーリン
グ材を充填することができ、その充填で充填シーリング
材によっても止水することができる。そのため、施工後
に成形シール材に欠陥があると分かった場合や成形シー
ル材(合成ゴム)の耐用年数が過ぎた場合など、成形シ
ール材に対する止水面での信頼性が低下した場合、前記
のシーリング材充填用溝にシーリング材を充填するだけ
で容易迅速に止水性能を回復することができる。
形成部分を備えさせて、規制部と取付孔との間のうち成
形シール材の外側にシーリング材充填用溝を形成してあ
るから、施工後にそのシーリング材充填用溝にシーリン
グ材を充填することができ、その充填で充填シーリング
材によっても止水することができる。そのため、施工後
に成形シール材に欠陥があると分かった場合や成形シー
ル材(合成ゴム)の耐用年数が過ぎた場合など、成形シ
ール材に対する止水面での信頼性が低下した場合、前記
のシーリング材充填用溝にシーリング材を充填するだけ
で容易迅速に止水性能を回復することができる。
【0015】
【発明の効果】従って、請求項1記載の本発明第1発明
によれば、作業性良く、かつ、ガラスを汚すことなく止
水を行えるガラス板取付部の止水構造を提供できるよう
になった。
によれば、作業性良く、かつ、ガラスを汚すことなく止
水を行えるガラス板取付部の止水構造を提供できるよう
になった。
【0016】請求項2記載の本発明第2発明によれば、
止水性の破壊原因の一つとなる経年劣化が少ない合成ゴ
ム製の成形シール材を使用することで止水の耐用年数が
長くて、止水性能維持のためのメンテナンスが少なくて
済むガラス板取付部の止水構造を提供できるようになっ
た。
止水性の破壊原因の一つとなる経年劣化が少ない合成ゴ
ム製の成形シール材を使用することで止水の耐用年数が
長くて、止水性能維持のためのメンテナンスが少なくて
済むガラス板取付部の止水構造を提供できるようになっ
た。
【0017】特に請求項3記載のようにすれば、止水性
能を容易迅速に回復することができて、止水性能のより
一層の長期維持を行えることはもちろん、次のような利
点を有する。すなわち、ガラスカーテンウォールなどを
構成する場合、ガラス板は四隅など複数点で取り付けら
れることになるが、そのような複数の取付部の止水性能
が一度に損なわれることは非常に少なく、一般には、一
つか二つの取付部の止水性能が一度に損なわれることが
多い。そのような場合、止水性能が損なわれた取付部の
成形シール材を交換するとなると、ガラス板の取り外し
が必要となり、止水性能の維持に非常な手間を要するこ
とになる。ところが、第3発明では、シーリング材充填
用溝にシーリング材を充填するだけでその成形シール材
による止水性能が損なわれた取付部の止水性能を容易迅
速に回復させることができるから、ガラス板の取り外し
が不要で、止水性能の復旧を作業性良く行うことができ
る。
能を容易迅速に回復することができて、止水性能のより
一層の長期維持を行えることはもちろん、次のような利
点を有する。すなわち、ガラスカーテンウォールなどを
構成する場合、ガラス板は四隅など複数点で取り付けら
れることになるが、そのような複数の取付部の止水性能
が一度に損なわれることは非常に少なく、一般には、一
つか二つの取付部の止水性能が一度に損なわれることが
多い。そのような場合、止水性能が損なわれた取付部の
成形シール材を交換するとなると、ガラス板の取り外し
が必要となり、止水性能の維持に非常な手間を要するこ
とになる。ところが、第3発明では、シーリング材充填
用溝にシーリング材を充填するだけでその成形シール材
による止水性能が損なわれた取付部の止水性能を容易迅
速に回復させることができるから、ガラス板の取り外し
が不要で、止水性能の復旧を作業性良く行うことができ
る。
【0018】
【実施例】ガラスカーテンウォールへの適用例を示す。
ガラスカーテンウォールは、図2に示すように、壁面形
成予定箇所に、複数のガラス板1を上下左右の縦横格子
状に配置し、それらガラス板1を室内に配置した支柱2
に取り付けて構成されている。
ガラスカーテンウォールは、図2に示すように、壁面形
成予定箇所に、複数のガラス板1を上下左右の縦横格子
状に配置し、それらガラス板1を室内に配置した支柱2
に取り付けて構成されている。
【0019】ガラス板1は、図1に示すように、二枚の
板ガラスを合わせた強化ガラスである。
板ガラスを合わせた強化ガラスである。
【0020】前記支柱2は、トラス支柱などである。
【0021】そして、前記ガラス板1は、四隅において
取付装置3を介して支柱2に取り付けられている。
取付装置3を介して支柱2に取り付けられている。
【0022】前記取付装置3は、並置したガラス板群の
縦目地aと横目地bとの交差部にガラス板面外方向で対
向位置する状態に基台3Aを取り付け、その基台3A
に、各ガラス板1の隅部を取り付けるためのブラケット
3Bをアーム3Cを介して連接し、前記ブラケット3B
にガラス板1の隅部を取り付けるための取付部を支持さ
せて構成されている。つまり、縦目地aと横目地bとが
十字状に交差する箇所に位置して四枚のガラス板1を取
付対象とする取付装置3は、四つのブラケット3B、つ
まり、四つの取付部を有し、並置したガラス板1群の端
部に位置して二枚のガラス板1を取付対象とする取付装
置3は、二つのブラケット3Bを有する。4は目地材で
ある。
縦目地aと横目地bとの交差部にガラス板面外方向で対
向位置する状態に基台3Aを取り付け、その基台3A
に、各ガラス板1の隅部を取り付けるためのブラケット
3Bをアーム3Cを介して連接し、前記ブラケット3B
にガラス板1の隅部を取り付けるための取付部を支持さ
せて構成されている。つまり、縦目地aと横目地bとが
十字状に交差する箇所に位置して四枚のガラス板1を取
付対象とする取付装置3は、四つのブラケット3B、つ
まり、四つの取付部を有し、並置したガラス板1群の端
部に位置して二枚のガラス板1を取付対象とする取付装
置3は、二つのブラケット3Bを有する。4は目地材で
ある。
【0023】前記取付部は、図1に示すように、ガラス
板1にその面外方向に貫通する状態に形成した取付孔5
に嵌まってガラス板1の面内方向移動を規制する取付軸
部6を設け、その取付軸部6に、ガラス板1のうち取付
孔周辺部をガラス板面外方向から挟んでガラス板1の取
付軸部6に対する面外方向移動を規制するための一対の
規制部7A,7Bを相対的にガラス板面外方向に移動自
在に取り付け、前記規制部7A,7Bを規制状態で取付
軸部6に固定する固定手段を設け、前記取付軸部6と取
付孔5との隙間を通してのガラス板両面間での通水、つ
まり、内外間での通水を遮断する止水手段を設けて構成
されている。
板1にその面外方向に貫通する状態に形成した取付孔5
に嵌まってガラス板1の面内方向移動を規制する取付軸
部6を設け、その取付軸部6に、ガラス板1のうち取付
孔周辺部をガラス板面外方向から挟んでガラス板1の取
付軸部6に対する面外方向移動を規制するための一対の
規制部7A,7Bを相対的にガラス板面外方向に移動自
在に取り付け、前記規制部7A,7Bを規制状態で取付
軸部6に固定する固定手段を設け、前記取付軸部6と取
付孔5との隙間を通してのガラス板両面間での通水、つ
まり、内外間での通水を遮断する止水手段を設けて構成
されている。
【0024】前記取付孔5を形成する手段は、各板ガラ
スにストレート形状の孔を形成する手段である。
スにストレート形状の孔を形成する手段である。
【0025】前記取付軸部6及び規制部7A,7Bの構
成について詳述すると、ブラケット3Bに形成の孔8に
ガラス板面外方向に沿った姿勢でガラス板面内方向に位
置変更自在に挿入する取付ボルト9と、その取付ボルト
9に螺合装着してブラケット3Bを挟み付けることによ
り、取付ボルト9をブラケット3Bに位置固定状態に取
り付ける一対の固定ナット10と、その取付ボルト9に
螺合装着して一方の規制部7Aを形成する固定座がね1
1と、取付孔5に外側から挿入する状態で筒部12aで
取付ボルト9の先端に螺合装着して他方の規制部7Bを
形成する締めつけ座がね12と、その締めつけ座がね1
2の筒部12aに嵌めた樹脂製の一対のカラー13とが
設けられて、取付ボルト9、筒部12a、カラー13か
ら取付軸部6が形成されている。なお、筒部12aは、
固定座がね11への当接により固定座がね11と締めつ
け座がね12との間隔を規制する、つまり、締めつけ座
がね12の締めつけ量を規制する規制具となっている。
成について詳述すると、ブラケット3Bに形成の孔8に
ガラス板面外方向に沿った姿勢でガラス板面内方向に位
置変更自在に挿入する取付ボルト9と、その取付ボルト
9に螺合装着してブラケット3Bを挟み付けることによ
り、取付ボルト9をブラケット3Bに位置固定状態に取
り付ける一対の固定ナット10と、その取付ボルト9に
螺合装着して一方の規制部7Aを形成する固定座がね1
1と、取付孔5に外側から挿入する状態で筒部12aで
取付ボルト9の先端に螺合装着して他方の規制部7Bを
形成する締めつけ座がね12と、その締めつけ座がね1
2の筒部12aに嵌めた樹脂製の一対のカラー13とが
設けられて、取付ボルト9、筒部12a、カラー13か
ら取付軸部6が形成されている。なお、筒部12aは、
固定座がね11への当接により固定座がね11と締めつ
け座がね12との間隔を規制する、つまり、締めつけ座
がね12の締めつけ量を規制する規制具となっている。
【0026】従って、この構成によれば、取付ボルト9
のブラケット3Bに対するガラス板面外方向位置の変更
により、取付軸部6のブラケット3Bに対するガラス板
面外方向位置を調整し、固定座がね11の取付ボルト9
への螺合位置の変更により規制部7A,7Bの取付軸部
6に対するガラス板面外方向位置、つまり、ガラス板1
の出入り量を調整するようになっており、締めつけ座が
ね12を取付ボルト9に螺合装着する構成が、前記の固
定手段となっている。14及び15は、前記一方の固定
ナット10及び固定座がね11を回り止めするためのネ
ジである。
のブラケット3Bに対するガラス板面外方向位置の変更
により、取付軸部6のブラケット3Bに対するガラス板
面外方向位置を調整し、固定座がね11の取付ボルト9
への螺合位置の変更により規制部7A,7Bの取付軸部
6に対するガラス板面外方向位置、つまり、ガラス板1
の出入り量を調整するようになっており、締めつけ座が
ね12を取付ボルト9に螺合装着する構成が、前記の固
定手段となっている。14及び15は、前記一方の固定
ナット10及び固定座がね11を回り止めするためのネ
ジである。
【0027】前記止水手段は、規制部7A,7Bとガラ
ス板1との間のそれぞれに、取付軸部6周りに沿ったリ
ング状で、かつ、リップ16aを備えた成形シール材1
6を、規制部7A,7Bとガラス板1とでガラス板面外
方向で圧密されてそれら両者に密着する状態に介装し、
かつ、前記一対のカラー13間にオーリングRを介装し
て構成されている。つまり、二つの成形シール材16と
オーリングRとの三段で止水するように構成されてい
る。
ス板1との間のそれぞれに、取付軸部6周りに沿ったリ
ング状で、かつ、リップ16aを備えた成形シール材1
6を、規制部7A,7Bとガラス板1とでガラス板面外
方向で圧密されてそれら両者に密着する状態に介装し、
かつ、前記一対のカラー13間にオーリングRを介装し
て構成されている。つまり、二つの成形シール材16と
オーリングRとの三段で止水するように構成されてい
る。
【0028】前記成形シール材16は、クロロプレン、
シリコーン、EPDMなどの耐候性に優れた合成ゴム製
のものであって、硬度は50°〜90°程度であり、リ
ップ16aをガラス板1に接触させる姿勢で介装されて
おり、構造は、リップ16aと、規制部7A,7Bとガ
ラス板1とに挟まれて規制部7A,7Bとガラス板1と
の間隔を規制するベース16bとをソリッドゴムの一体
成形品とする構造である。
シリコーン、EPDMなどの耐候性に優れた合成ゴム製
のものであって、硬度は50°〜90°程度であり、リ
ップ16aをガラス板1に接触させる姿勢で介装されて
おり、構造は、リップ16aと、規制部7A,7Bとガ
ラス板1とに挟まれて規制部7A,7Bとガラス板1と
の間隔を規制するベース16bとをソリッドゴムの一体
成形品とする構造である。
【0029】かつ、前記固定座がね11及び締めつけ座
がね12、つまり、両規制部7A,7Bには、成形シー
ル材16よりも半径方向外方に突出してガラス板1との
間に成形シール材16を底とする取付軸部6周りに沿っ
たリング状のシーリング材充填用溝17を形成する溝形
成部7aが装備されており、前記溝形成部7aは、ガラ
ス板1側に突出している。つまり、規制部7A,7Bに
は、図3にも示すように、成形シール材16を嵌め込み
保持する溝18が形成されている。
がね12、つまり、両規制部7A,7Bには、成形シー
ル材16よりも半径方向外方に突出してガラス板1との
間に成形シール材16を底とする取付軸部6周りに沿っ
たリング状のシーリング材充填用溝17を形成する溝形
成部7aが装備されており、前記溝形成部7aは、ガラ
ス板1側に突出している。つまり、規制部7A,7Bに
は、図3にも示すように、成形シール材16を嵌め込み
保持する溝18が形成されている。
【0030】従って、上記の構成によれば、図3に示す
ように、固定座がね11及び締めつけ座がね12を成形
シール材16付きのものとして取り扱えるのであり、こ
れにより、特別に成形シール材16を設置するといった
操作が不要となり、また、何らかの原因で成形シール材
16による止水が損なわれた場合には、図4に示すよう
に、シーリング材充填用溝17にシーリング材19を充
填するだけで、止水性能を容易迅速に回復することがで
きるのである。
ように、固定座がね11及び締めつけ座がね12を成形
シール材16付きのものとして取り扱えるのであり、こ
れにより、特別に成形シール材16を設置するといった
操作が不要となり、また、何らかの原因で成形シール材
16による止水が損なわれた場合には、図4に示すよう
に、シーリング材充填用溝17にシーリング材19を充
填するだけで、止水性能を容易迅速に回復することがで
きるのである。
【0031】〔別実施例〕取付軸部6は、次のようにし
て構成しても良い。図5に示すように、固定座がね11
にブラケット3Bへの取付部20を一体に形成し、締め
つけ座がね12に、取付孔5に挿入するとともに、その
先端に連接の雄ねじ部21aで前記取付部20に形成の
ネジ孔に螺合装着する軸部21を一体に形成し、軸部2
1にカラー13を嵌めて、軸部21とカラー13とから
取付軸部6を構成する。
て構成しても良い。図5に示すように、固定座がね11
にブラケット3Bへの取付部20を一体に形成し、締め
つけ座がね12に、取付孔5に挿入するとともに、その
先端に連接の雄ねじ部21aで前記取付部20に形成の
ネジ孔に螺合装着する軸部21を一体に形成し、軸部2
1にカラー13を嵌めて、軸部21とカラー13とから
取付軸部6を構成する。
【0032】図6に示すように、固定座がね11に取付
孔5に挿入する筒部22を一体に形成し、締めつけ座が
ね12にこの筒部22に形成のネジ孔に螺合装着する雄
ねじ部23を一体に形成し、筒部22にカラー13を嵌
めて、、筒部22、カラー13、雄ねじ部23から取付
軸部6を構成する。
孔5に挿入する筒部22を一体に形成し、締めつけ座が
ね12にこの筒部22に形成のネジ孔に螺合装着する雄
ねじ部23を一体に形成し、筒部22にカラー13を嵌
めて、、筒部22、カラー13、雄ねじ部23から取付
軸部6を構成する。
【0033】要するに、取付軸部6の構造は適宜変更可
能であり、全体を組み付け可能なものであれば良い。な
お、図5に示すものにおいては、固定座がね11に端面
で当接する軸部21が固定座がね11と締めつけ座がね
12との間隔を規制する規制具となっており、図6に示
すものにおいては、締めつけ座がね12に端面において
当接する筒部22が固定座がね11と締めつけ座がね1
2との間隔を規制する規制具となっている。
能であり、全体を組み付け可能なものであれば良い。な
お、図5に示すものにおいては、固定座がね11に端面
で当接する軸部21が固定座がね11と締めつけ座がね
12との間隔を規制する規制具となっており、図6に示
すものにおいては、締めつけ座がね12に端面において
当接する筒部22が固定座がね11と締めつけ座がね1
2との間隔を規制する規制具となっている。
【0034】上記実施例では、成形シール材16とし
て、合成ゴム製のものを示したが、成形シール材16は
合成樹脂製のものであっても良い。
て、合成ゴム製のものを示したが、成形シール材16は
合成樹脂製のものであっても良い。
【0035】上記実施例では、成形シール材16とし
て、リップ16aとベース16bとがソリッドゴムの一
体成形品であるものを示したが、成形シール材16は、
図7に示すように、リップ16aがソリッドゴムよりも
柔軟性があってガラス板1への密着性の良いスポンジ状
の合成ゴムから構成され、ベース16bがソリッドゴム
から構成されたものであっても良い。
て、リップ16aとベース16bとがソリッドゴムの一
体成形品であるものを示したが、成形シール材16は、
図7に示すように、リップ16aがソリッドゴムよりも
柔軟性があってガラス板1への密着性の良いスポンジ状
の合成ゴムから構成され、ベース16bがソリッドゴム
から構成されたものであっても良い。
【0036】上記実施例では、二つの規制部7A,7B
とガラス板1との間のそれぞれに成形シール材16を装
填して実施したが、一方の規制部7Aとガラス板1との
間にのみ成形シール材16を装填して実施したり、或い
は、他方の規制部7Bとガラス板1との間にのみ成形シ
ール材16を装填して実施したりしても良い。
とガラス板1との間のそれぞれに成形シール材16を装
填して実施したが、一方の規制部7Aとガラス板1との
間にのみ成形シール材16を装填して実施したり、或い
は、他方の規制部7Bとガラス板1との間にのみ成形シ
ール材16を装填して実施したりしても良い。
【0037】上記実施例では、ガラス板1として合わせ
ガラスを示したが、ガラス板1は単板の強化ガラス、或
いは、板ガラスであっても良い。
ガラスを示したが、ガラス板1は単板の強化ガラス、或
いは、板ガラスであっても良い。
【0038】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】本発明の実施例を示す縦断面図
【図2】本発明の実施例を示す斜視図
【図3】本発明の実施例を示す分解状態の要部の一部切
り欠き側面図
り欠き側面図
【図4】本発明の実施例を示すシーリング材を施工した
状態の要部の縦断面図
状態の要部の縦断面図
【図5】別の実施例を示す要部の縦断面図
【図6】別の実施例を示す要部の縦断面図
【図7】別の実施例を示す要部の縦断面図
【図8】従来の技術を示す要部の一部切り欠き側面図
1 ガラス板 5 取付孔 6 取付軸部 7A 規制部 7B 規制部 7a 溝形成部 16 成形シール材 16a リップ 17 シーリング材充填用溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平6−74712(JP,U) 実開 昭56−39596(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 2/90 E06B 3/54
Claims (3)
- 【請求項1】 ガラス板(1)にその面外方向に貫通す
る状態に形成した取付孔(5)に嵌まってガラス板
(1)の面内方向移動を規制する取付軸部(6)を設
け、その取付軸部(6)に、ガラス板(1)のうち取付
孔周辺部をガラス板面外方向から挟んでガラス板(1)
の取付軸部(6)に対するガラス板面外方向移動を規制
するための一対の規制部(7A),(7B)を相対的に
ガラス板面外方向に移動自在に取り付け、前記規制部
(7A),(7B)を規制状態で取付軸部(6)に固定
する固定手段を設け、前記取付軸部(6)と取付孔
(5)との隙間を通してのガラス板(1)両面間での通
水を遮断する止水手段を設けてあるガラス板取付部にお
いて、前記止水手段を構成するに、前記規制部(7
A),(7B)の少なくとも一方とガラス板(1)との
間に、取付軸部(6)周りに沿ったリング状で、かつ、
リップ(16a)と、前記規制部(7A),(7B)と
ガラス板(1)との間隔を規制するベース(16b)と
を備えた成形シール材(16)を、規制部(7A又は7
B)とガラス板(1)とでガラス板面外方向で圧密され
てそれら両者に密着する状態に介装してあるガラス板取
付部の止水構造。 - 【請求項2】 前記成形シール材(16)として合成ゴ
ム製のものを設けてある請求項1記載のガラス板取付部
の止水構造。 - 【請求項3】 前記成形シール材(16)に密着する規
制部(7A又は7B)に、成形シール材(16)よりも
半径方向外方に突出してガラス板(1)との間に成形シ
ール材(16)を底とする取付軸部(6)周りに沿った
リング状のシーリング材充填用溝(17)を形成する溝
形成部(7a)を備えさせてある請求項1又は2記載の
ガラス板取付部の止水構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31228694A JP3290833B2 (ja) | 1994-12-16 | 1994-12-16 | ガラス板取付部の止水構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31228694A JP3290833B2 (ja) | 1994-12-16 | 1994-12-16 | ガラス板取付部の止水構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08165729A JPH08165729A (ja) | 1996-06-25 |
JP3290833B2 true JP3290833B2 (ja) | 2002-06-10 |
Family
ID=18027424
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31228694A Expired - Fee Related JP3290833B2 (ja) | 1994-12-16 | 1994-12-16 | ガラス板取付部の止水構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3290833B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4518227B2 (ja) * | 2000-10-05 | 2010-08-04 | 株式会社竹中工務店 | 恒常的に雨水がガラス面に当たる条件下における建築物の開口部構造及び外壁パネル |
-
1994
- 1994-12-16 JP JP31228694A patent/JP3290833B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08165729A (ja) | 1996-06-25 |
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