JP3289866B2 - 紙幣自動入出金装置 - Google Patents

紙幣自動入出金装置

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JP3289866B2
JP3289866B2 JP15134494A JP15134494A JP3289866B2 JP 3289866 B2 JP3289866 B2 JP 3289866B2 JP 15134494 A JP15134494 A JP 15134494A JP 15134494 A JP15134494 A JP 15134494A JP 3289866 B2 JP3289866 B2 JP 3289866B2
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義成 小林
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銀行等の金融機関に設
置される紙幣自動入出金装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12は紙幣自動取引装置の概略構成を
表す斜視図である。図において、101は紙幣自動取引
装置の本体、102はこの紙幣自動取引装置に搭載さ
れ、紙幣の入出金に関する処理を行う紙幣自動入出金装
置である。103は前記紙幣自動入出金装置102を構
成する入出金部で、この入出金部103は紙幣自動入出
金装置102の側方から着脱が可能で、紙幣を収納する
スタッカ等を備えた紙幣収納ユニット105と、この紙
幣収納ユニット105に対して紙幣の収納および繰り出
しを行う機構を備えた入出金ユニット104から構成さ
れる。
【0003】図13は入出金部の外観斜視図で、入出金
ユニット104は紙幣収納ユニット105に対して開閉
できるようになっている。ここで、紙幣自動取引装置で
行われる入金取引において、顧客が入金した紙幣が紙幣
収納ユニットのスタッカ内に収納されるようになってい
るが、顧客が取引を中断した場合等、取り込んだ紙幣を
顧客に返す作業が必要であり、このため、取り込んだ紙
幣を一時保留し、取引が成立するとこれをスタッカに収
納し、取引が成立しない場合は一時保留した紙幣を顧客
の返すことができるような機構が備えられている。
【0004】すなわち、スタッカの上部に開閉可能な一
時保留板を備え、該スタッカ上部の開口部を閉じること
で、入出金ユニット104内の機構により送られてきた
紙幣はこの一時保留板上に集積され、取引が成立する
と、この一時保留板を開くことで載っていた紙幣をスタ
ッカ内に収納し、取引が成立しないと入出金ユニット1
04内の機構により一時保留板上から再度紙幣を繰り出
して、顧客に返却できるようになっている。
【0005】ここで、入出金部103を紙幣自動入出金
装置102から取り出して、入出金ユニット104を開
放することで、この入出金ユニット104内の機構の保
守,点検を行うことができるが、このとき、紙幣収納ユ
ニット105のスタッカ内の紙幣のセキュリティーを確
保するため、一時保留板5の下方に開閉可能なシャッタ
を備え、入出金ユニット104を開放するときは、シャ
ッタを手動で閉じた後に行うようになっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成であると、一時保留板の下方に一時保留板とは別にシ
ャッタを配置しているため、その分スペースが多く必要
で、スタッカの収納容量を多くできないという問題があ
る。本発明はこのような問題を解決するためになされた
もので、スペース効率を向上させて紙幣収納量を増加さ
せるとともに、操作性をも向上させることが可能な紙幣
自動入出金装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、紙幣を収納する上方が開口したスタッカ
を少なくとも1つ備えた紙幣収納ユニットと、前記紙幣
収納ユニットの上部に位置し、スタッカに対する紙幣の
繰り出し,収納を行う機構が搭載されているとともに、
紙幣収納ユニットに対して開閉可能な入出金ユニット
と、前記入出金ユニットを紙幣収納ユニットに対して開
放不可にロックする入出金ユニットロック機構と、前記
スタッカの上方に開閉可能にかつ上下動可能に設けら
れ、閉じた状態でスタッカと入出金ユニットとの間の仕
切りになって、該スタッカに収納される紙幣を一時的に
集積し、開くことで一時的に集積した紙幣をスタッカに
落下させて収納する一時保留板と、前記一時保留板を開
閉する駆動機構と、前記駆動機構により閉状態となった
一時保留板の開放方向への移動を抑える第1の抑止機構
と、前記一時保留板の上方に設けられ、前記一時保留板
上の紙幣を繰り出す繰り出し機構と、前記駆動機構によ
り閉状態となった一時保留板の上昇方向への移動を抑え
る第2の抑止機構と、前記駆動機構により一時保留板が
閉状態となったときに、前記入出金ユニットロック機構
による入出金ユニットのロックを解除する入出金ユニッ
トロック解除機構を設けたことを特徴とする。
【0008】また、本発明は、外部より操作可能なノブ
と、ノブが操作されることにより発生する駆動力を前記
駆動機構に伝達する駆動力伝達機構と、所定の鍵により
施錠,解錠の操作が行われる施錠機構と、入出金ユニッ
トが開いていて施錠機構を所定の鍵で解錠状態にしたと
きのみ前記ノブの操作により発生する一時保留板を開く
方向の駆動力を駆動力伝達機構から前記駆動機構に伝達
し、それ以外のときは伝達しないように切り換える切替
機構を備えたことを特徴とする。
【0009】
【作用】上述した構成を有する本発明において、一時保
留板を閉状態とすると、該一時保留板の開方向への移動
が抑止されるとともに、入出金ユニットを閉状態として
いるロックが解除され、該入出金ユニットが開放でき
る。このとき、上述したように、一時保留板の開方向へ
の移動が抑止されているので、一時保留板を開けること
はできない。なお、所定の鍵を持つものであれば、施錠
を解くことで、ノブにより手動で一時保留板を開くこと
ができる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して実施例を説明する。図
1は本発明の一実施例における紙幣自動入出金装置の要
部側面図、図2は図1の正面図、図3は図1の要部平面
図である。図において、1は紙幣の繰り出しや収納を行
うための機構が搭載された入出金ユニット、2はこの入
出金ユニット1の下部に位置し、紙幣を収納するための
機構が搭載された紙幣収納ユニット、3は紙幣が集積状
態で収納される金種別スタッカ、4は紙幣収納ユニット
2に対する入出金ユニット1の開閉時の回転支点であ
り、金種別スタッカ3は紙幣収納ユニット2に1個また
は複数個固定されている。そして、この入出金ユニット
1,紙幣収納ユニット2から構成される入出金部が、図
12で説明したように、紙幣自動入出金装置に対して着
脱できるようになっている。
【0011】5は金種別スタッカ3上に開閉可能に設け
られた一時保留板、6は前記一時保留板5を開閉するた
めの駆動力を伝達するドライブギヤ、6aはこのドライ
ブギヤ6の中心からずれた位置でその面から突出するよ
うに設けられたローラ、6bはドライブギヤ6の回転支
点で、ドライブギヤ6は金種別スタッカ3を挟んでその
左右両側に設けられ、左右のドライブギヤ6の間は、図
示しないカウンタシャフトおよびギヤにより接続されて
連動している。
【0012】なお、このドライブギヤ6には、図示しな
いモータより駆動力が伝達されるようになっている。こ
こで、このモータが入出金部側に取り付けられている場
合は、入出金部が紙幣自動入出金装置に搭載されること
で電源および制御信号の供給がなされ、モータが紙幣自
動入出金装置側に取り付けられている場合は、入出金部
が紙幣自動入出金装置に搭載されることでギヤがかみ合
う等して駆動力の伝達がなされるようになっている。
【0013】7はドライブギヤ6の駆動力を一時保留板
5に伝達するドライブレバ、7aはこのドライブレバ7
に設けられ、前記ドライブギヤ6のローラ6aが入り込
む長穴、7bはドライブレバ7の一端側に位置する該ド
ライブレバ7の回転支点、7cはドライバレバ7の他端
側に突出するように設けられたローラである。8は一時
保留板5の側部に突出形成された突起5aが入り込む溝
部8aが設けられ、該一時保留板5を搭載するキャリ
ア、9は金種別スタッカ3,一時保留板5を囲むように
配置されたインナーフレーム、9aは一時保留板5のス
ライド方向に沿ってインナーフレーム9に設けられた長
穴、10はインナーフレーム9の長穴9aに通したボス
10aがキャリア8に固定されることで、該キャリア8
とともにインナーフレーム9に対して摺動自在な第1の
スライドプレート、11は自身に設けられた長穴11a
に第1のスライドプレート10に設けられたボス10b
が通されていることで、該第1のスライドプレート10
に対して摺動自在な第2のスライドプレート、11bは
この第2のスライドプレート11に設けられ、前記ドラ
イブレバ7に設けられたローラ7cが入り込む長溝、1
2は第1のスライドプレート10と第2のスライドプレ
ート11をつなぐバネであり、ドライブギヤ6の回転動
作がドライブレバ7を介して第2のスライドプレート1
1に伝達され、これがバネ12あるいは長穴11a,ボ
ス10bとの組み合わせを介して第1のスライドプレー
ト10に伝達され、第1のスライドプレート10はボス
10aをインナーフレーム9の長穴9aに通すことで該
インナーフレーム9に支持されているので、ドライブギ
ヤ6の回転により第1のスライドフレーム10は長穴9
aに沿って摺動し、これにより、第1のスライドフレー
ム10に固定されているキャリア8および一時保留板5
がスライド移動するようになっている。また、一時保留
板5は、その突起5aがキャリア8の溝部8aに入り込
んでいることで、突起5aが溝部8aに沿って移動でき
るので、インナーフレーム9に対して上下動できるよう
になっている。
【0014】13は入出金ユニット1を閉状態でロック
するためのロックレバ、13a,13bはロックレバ1
3の両面側に突出するように設けられたローラ、13c
はロックレバ13の一端側に位置する該ロックレバ13
の回転支点である。14は入出金ユニット1に設けられ
たロックブラケット、14aはこのロックブラケット1
4に突出形成された突起で、この突起14aに前記ロッ
クレバ13の他端に形成されたフック部13dが引っ掛
かるようになっており、フック部13dが突起14aに
引っ掛かった状態では、入出金ユニット1を開放するこ
とができないようになっている。
【0015】15はストッパ、15aはストッパ15に
設けられた長穴で、この長穴15aにインナーフレーム
9に設けられたボス9bが入り込んでおり、これによ
り、ストッパ15は第2のスライドフレーム11の移動
方向に沿って移動できるようになっている。また、15
bは前記ストッパ15から上方に突出するように設けら
れ、一時保留板5の上昇を検知する検知板である。
【0016】16は一時保留板5の上昇のガイドとなる
サイドガイド、16a,16bはこのサイドガイド16
に設けられた長溝で、長溝16aに前記検知板15bが
入り込んでおり、一時保留板5の突起5aは長溝16
a,16bに入り込んで上昇するようになっている。図
4〜図6は本実施例における各部の動作を表す側面図で
あり、以下、一時保留板5を閉じて入出金ユニット1を
開放するまでの動作を説明する。
【0017】入出金部が紙幣自動入出金装置に搭載され
ている状態で、保守作業者等が図示しない操作パネルを
操作して一時保留板5を閉じる指令を出すと、図4に表
される一時保留板5が開放している状態から、図示しな
いモータによりドライブギヤ6が矢印a方向に回転す
る。ドライブギヤ6が矢印a方向に回転すると、ドライ
ブレバ7による第2のスライドプレート11を移動させ
る力でバネ12で第1のスライドプレート10を引っ張
り、これによりキャリア8を介して一時保留板5を矢印
b方向に移動させる。
【0018】開放状態の一時保留板5が矢印b方向に移
動して、図5に表されるように、金種別スタッカ3の図
示しない開口部を覆う位置にくると、キャリア8は図示
しないストッパに突き当たり、その移動が停止させられ
る。これにより、キャリア8に搭載されている一時保留
板5およびキャリア8に固定されている第1のスライド
プレート10の移動も停止させられる。
【0019】なお、通常の取引時において一時保留板5
を閉じるときは、図示しないセンサによりキャリア8が
図示しないストッパに突き当たる位置を検知し、ここで
図示しないモータの駆動を停止する。図7はストッパ1
5の動作を表す平面図で、キャリア8が図示しないスト
ッパに突き当たった状態では、ストッパ15は図7
(a)に表される位置にあり、このとき、キャリア8の
溝部8aの上部は覆われておらず、一時保留板5は上昇
可能である。これにより、入金取引で取り込んだ紙幣を
一時保留板5上に一時保留した後、取引が成立せず、こ
の紙幣を返却する場合は、金種別スタッカ3内の図示し
ないステージを上昇させることで一時保留板5を押し上
げ、該一時保留板5上の紙幣を入出金ユニット1内の図
示しない繰り出しローラに押しつけて、該紙幣の繰り出
しを行い、顧客に返却するものである。
【0020】ここでは保守等のために一時保留板5を閉
じるため、上述したように図示しないストッパにキャリ
ア8が突き当たった状態からさらに図示しないモータに
よりドライブギヤ6を矢印a方向に回転させると、第2
のスライドプレート11は、長穴11aの長さ分だけ、
バネ12に抗して矢印a方向に移動し、ストッパ15に
突き当たる。そして、図示しないバネで矢印c方向に付
勢されているストッパ15を、図6に表されるように矢
印b方向に移動させる。
【0021】図7(b)はストッパ15が矢印b方向に
移動した状態を表し、ストッパ15が矢印b方向に移動
すると、キャリア8の溝部8aの上部が覆われ、一時保
留板5は上昇できなくなる。また、ストッパ15が矢印
b方向に移動すると、図示しないバネにより矢印d方向
に付勢されているロックレバ13のローラ13aに突き
当たり、該ロックレバ13を押す。これにより、ロック
レバ13は図示しないバネに抗して回転支点13cを中
心に矢印e方向に回転し、フック部13dと入出金ユニ
ット1に設けられたブラケット14の突起14aとの引
っ掛かりが外れる。
【0022】これにより、入出金ユニット1の閉状態の
ロックが解除され、入出金部を紙幣自動入出金装置から
取り出すことで、入出金ユニット1を開放することがで
きるようになる。ここで、ドライブギヤ6を回転させる
図示しないモータは、上述したように、ロックレバ13
のフック部13dが突起14aから外れる位置まで該ロ
ックレバ13が押されたことを図示しないセンサで検知
することで停止するようになっているが、このとき、ド
ライブギヤ6のローラ6aとドライブレバ7の長穴7a
が死点となるような位置関係となっているので、一時保
留板5を開こうとする該一時保留板5の矢印f方向への
移動は、直接ドライブギヤ6を回転させない限り不可能
となっている。また、入出金ユニット1を開放した状態
では、ストッパ15により一時保留板5の上昇が規制さ
れている。そして、ドライブギヤ6は紙幣収納ユニット
2の外部からは操作できないようになっているので、入
出金ユニット1が開放した状態において、一時保留板5
は金種別スタッカ3の図示しない開口部を覆う位置で固
定されることになり、一時保留板5にシャッタの役目を
持たすことができるものである。
【0023】次に、入出金部が紙幣自動入出金装置から
取り出されることで紙幣収納ユニット2に供給される電
源がOFFされて、上述した動作手順で一時保留板5を
閉じることができない場合に、手動で一時保留板5を閉
じるための構造について、図1,図2を用いて説明す
る。20は一時保留板5を手動で開閉するためのノブ
で、紙幣収納ユニット2の外側から操作可能となってい
る。21はギヤ、22は一端に前記ノブ20が固定さ
れ、他端にギヤ21が固定されているシャフトで、この
シャフト22は紙幣収納ユニット2のフレーム26に回
転自在に取り付けられている。
【0024】23は前記ギヤ21とかみ合う連結ギヤ、
24はこの連結ギヤ23の回転支点であるシャフト、2
5は前記シャフト22を回転支点に該シャフト22に対
して回転自在に取り付けられているとともに、一端に前
記シャフト24を介して連結ギヤ23を回転自在に支持
しているギヤブラケットである。27はシャフト22を
回転支点に該シャフト22に対して回転自在に取り付け
られているプッシュリンクで、このプッシュリンク27
は図示しないバネにより矢印g方向に付勢されており、
プッシュリンク27の一端側でギヤ23のシャフト24
を押すことで、該ギヤ23をドライブギヤ6にかみ合わ
せることができるようになっている。27aは前記プッ
シュリンク27の他端側に設けたローラである。
【0025】28はL字形状のリンク、28aはリンク
の回転支点、28bはリンク28の一方の端部側に突出
形成したスタッドであり、このリンク28の一端側に、
前記プッシュリンク27の他端側に設けたローラ27a
が接している。29は入出金ユニット1側に設けられた
突起部で、この突起部29は入出金ユニット1の開閉に
より、前記リンク28の他端側の押圧部28cに対して
接したり離れたりするようになっており、入出金ユニッ
ト1が閉じた状態で押圧部28cを押圧して、リンク2
8の回転を停止している。
【0026】30は錠、31は鍵であり、錠30には鍵
31により回転するキーカム32が固定されている。3
3はキースライダ、33aはこのキースライダ33に設
けられた長穴で、この長穴33aに紙幣収納ユニット2
側に設けられたスタッド34aが通されていることで、
キースライダ33はスライド移動可能となっている。そ
して、キースライダ33は、図示しないバネの力で矢印
k方向に付勢され、キーカム32に接するようになって
いる。
【0027】33bはキースライダ33に設けられ、前
記ロックレバ13に設けられたローラ13bを該キース
ライダ33のスライド動作により押すためのプッシュブ
ラケットである。33cはキースライダに設けられた角
穴で、この角穴33cに前記リンク28に設けられたス
タッド28bが接している。ここで、錠30が施錠状態
のとき(キーカム32が図1の状態のとき)、リンク2
8はキースライダ33の角穴33cに係止されて回転す
ることができないが、錠30が解錠状態のときは、キー
スライダ33が矢印b方向に移動しており、リンク28
もある程度回転することができるようになる。
【0028】以上のことにより、入出金ユニット1が開
放状態にあって突起部29がリンク28から離れた状態
で、かつ、鍵31によって錠30が解錠状態にあり、キ
ースライダ33が矢印m方向に回転したキーカム32に
より押されて矢印b方向に移動した状態でなければ、リ
ンク28は回転することができない。よって、図示しな
いバネによって矢印g方向に付勢されているプッシュリ
ンク27も、ローラ27aによりリンク28に接してい
るので、リンク28が回転できる上記状態以外のときは
回転できないことになる。
【0029】すなわち、入出金ユニット1が閉状態のと
き、リンク28は突起部29に押圧され、回転すること
はできない。また、錠30が施錠状態のときも、リンク
28はスタッド28bがキースライダ33の角穴33c
に係止されて回転することができない。よって、入出金
ユニット1が閉状態のとき、または錠30が施錠状態の
ときは、図示しないバネにより矢印g方向に付勢されて
いるプッシュリンク27も、バネの力で矢印g方向に回
転することはできないようになっている。
【0030】図8〜図11は本実施例における各部の動
作を表す側面図であり、以下、手動で一時保留板5を閉
じる動作を説明する。なお、図8は入出金ユニット1が
閉じた状態で錠30が施錠状態のとき、図9は入出金ユ
ニット1が閉じた状態で錠30が解錠状態のとき、図1
0は入出金ユニット1が開放した状態で錠30が施錠状
態のとき、図11は入出金ユニット1が開放した状態で
錠30が解錠状態のときを表している。
【0031】ここで、図8,図9の状態においては、入
出金ユニット1が閉じていることにより、リンク28が
突起部29に押され、これによりリンク28が回転でき
ないので、プッシュリンク27も回転できず、連結ギヤ
23をドライブギヤ6に押し付けることができない。ま
た、図10の状態においては、錠30が施錠状態である
ことにより、リンク28はスタッド28bがキースライ
ダ33の角穴33cに係止されて回転することができな
いので、やはりプッシュリンク27も回転できず、連結
ギヤ23をドライブギヤ6に押し付けることができな
い。
【0032】この図8,図9,図10の状態において、
ノブ20を矢印h方向に回転させると、同軸上のギヤ2
1も矢印h方向に回転する。ギヤ21が矢印h方向に回
転することで、その回転が連結ギヤ23に伝達される
と、連結ギヤ23とドライブギヤ6とがかみ合う。すな
わち、連結ギヤ23はドライブギヤ6に押しつけられて
はいないが、ギヤ21の回転方向が該ギヤ21と連結ギ
ヤ23とがかみこむ方向であるので、連結ギヤ23がド
ライブギヤ6に押しつけられることになり、これによ
り、連結ギヤ23とドライブギヤ6とがかみ合い、ノブ
20を回転させることで発生する駆動力がドライブギヤ
6に伝達され、該ドライブギヤ6が矢印a方向に回転す
る。そして、ドライブギヤ6が矢印a方向に回転するこ
とにより、図4〜図6で説明した動作により、一時保留
板5を閉状態とすることができる。
【0033】上記図8,図9,図10の状態で、今度は
ノブ20を前記とは逆の矢印i方向に回転させると、同
軸上のギヤ21も矢印i方向に回転する。ギヤ21が矢
印i方向に回転すると、その回転が連結ギヤ23に伝達
されるが、ギヤ21の回転方向が連結ギヤ23をドライ
ブギヤ6から離す方向であるので、ギヤブラケット25
がシャフト22を中心にして矢印i方向に回転してしま
い、連結ギヤ23とドライブギヤ6とはかみ合うことが
できない。これにより、ドライブギヤ6にはノブ20か
らの駆動力が伝達されず、錠30が施錠状態であると
き、あるいは入出金ユニット1が閉じた状態であると
き、およびその両方であるときは、一時保留板5を手動
により開くことはできない。
【0034】しかしながら、図11の状態においては、
入出金ユニット1が開放しているので、突起部29はリ
ンク28を押圧せず、また、錠30が解錠してキーカム
32がキースライダ33を押すことで、該キースライダ
33の角穴33cでリンク28のスタッド28bを係止
することも無く、これにより、リンク28が回転自在と
なる。リンク28が回転自在となることで、該リンク2
8により回転を抑止されているプッシュリンク27は、
リンク28を矢印l方向に回転させながらシャフト22
を中心に図示しないバネの力で矢印g方向に回転する。
【0035】プッシュリンク27が矢印g方向に回転す
ることで、該プッシュリンク27はシャフト24を押
し、連結ギヤ23はドライブギヤ6と常時かみ合うこと
になる。これにより、ノブ20を矢印h方向に回転させ
ると、同軸上のギヤ21も矢印h方向に回転し、連結ギ
ヤ23を介してドライブギヤ6が矢印a方向に回転し
て、ドライブギヤ6が矢印a方向に回転することによ
り、図4〜図6で説明した動作により、一時保留板5を
閉状態とすることができる。
【0036】また、ノブ20を矢印i方向に回転させる
場合でも、連結ギヤ23がドライブギヤ6と常時かみ合
っているので、ドライブギヤ6に駆動力が伝達され、こ
れにより、入出金ユニット1が開放状態で錠30が解錠
状態のときは、閉状態の一時保留板5を手動で開く方向
に移動させることができる。なお、錠30を鍵31によ
り解錠することでキーカム32を回転させ、キースライ
ダ33を図示しないバネに抗して矢印B方向に移動させ
ると、キースライダ33に設けられたプッシュブラケッ
ト33bがロックブラケット13に設けられたローラ1
3bを押し、該ロックブラケット13が回転支点13c
を中心に矢印e方向に回転する。
【0037】これにより、入出金ユニット1に設けられ
たロックブラケット14の突起14aがロックブラケッ
ト13のフック部13dから外れ、入出金ユニット1が
開放可能となる。このように、錠30を鍵31により解
錠することで、一時保留板5が閉じていなくとも入出金
ユニット1の開放を可能としており、保守を容易に行え
るようにしている。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、閉状態
となった一時保留板の開放方向への移動を抑止するとと
もに、一時保留板が閉状態となったときに、入出金ユニ
ットを開放できるようにしたので、一時保留板に入出金
ユニットを開放する際のスタッカ内の紙幣のセキュリテ
ィーを確保するためのシャッタの役目を持たすことがで
き、一時保留板とシャッタとを兼用することで、スペー
ス効率が向上し、紙幣収納量を向上させることができ
る。
【0039】また、一時保留板はモータにより開閉され
るものであり、入出金ユニットを開く前にシャッタの役
目として一時保留板を閉じるときも、自動で閉じること
ができるので、操作手順の簡略化が図れる。また、一時
保留板を閉じると、この一時保留板は第1の抑止機構に
より開く方向への移動が規制され、しかも入出金ユニッ
トのロックを解除したとき第2の抑止機構により一時保
留板の上昇方向への移動が規制されるようにしているの
で、確実なセキュリティー性を実現することができる。
【0040】さらに、必要に応じて手動で一時保留板を
開くことができるようにノブを設けた構成では、所定の
鍵で施錠を解かないとノブからの駆動力が一時保留板ま
で伝わらず、一時保留板を開くことができないようにな
っているので、鍵を持つものでないと一時保留板を手動
で開くことはできず、セキュリティー性を確保すること
ができ、しかもノブにより手動で一時保留板を開くとき
は、入出金ユニットが開放していなければならないの
で、一時保留板上がよく見える状態で該一時保留板を開
くことになり、誤って一時保留板を開き、一時保留板上
の顧客の紙幣をスタッカ内に落として顧客の紙幣と金融
機関側の紙幣とを混合してしまうことがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における紙幣自動入出金装置
の要部側面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1の要部平面図である。
【図4】本実施例における各部の動作を表す側面図であ
る。
【図5】本実施例における各部の動作を表す側面図であ
る。
【図6】本実施例における各部の動作を表す側面図であ
る。
【図7】ストッパの動作を表す平面図である。
【図8】本実施例における各部の動作を表す側面図であ
る。
【図9】本実施例における各部の動作を表す側面図であ
る。
【図10】本実施例における各部の動作を表す側面図で
ある。
【図11】本実施例における各部の動作を表す側面図で
ある。
【図12】紙幣自動取引装置の概略構成を表す斜視図で
ある。
【図13】入出金部の外観斜視図である。
【符号の説明】
1 入出金ユニット 2 紙幣収納ユニット 3 金種別スタッカ 5 一時保留板 6 ドライブギヤ 6a ローラ 7 ドライブレバ 7a 長穴 8 キャリア 10 第1のスライドプレート 11 第2のスライドプレート 13 ロックレバ 14 ロックブラケット 20 ノブ 23 連結ギヤ 25 ギヤブラケット 27 プッシュリンク 28 リンク 29 突起部 30 錠 31 鍵 32 キーカム 33 キースライダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平6−2480(JP,U) 実開 平6−2479(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07D 1/00 - 13/00 G07F 19/00 G06F 17/60 - 19/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙幣を収納する上方が開口したスタッカ
    を少なくとも1つ備えた紙幣収納ユニットと、 前記紙幣収納ユニットの上部に位置し、スタッカに対す
    る紙幣の繰り出し,収納を行う機構が搭載されていると
    ともに、紙幣収納ユニットに対して開閉可能な入出金ユ
    ニットと、 前記入出金ユニットを紙幣収納ユニットに対して開放不
    可にロックする入出金ユニットロック機構と、 前記スタッカの上方に開閉可能にかつ上下動可能に設け
    られ、閉じた状態でスタッカと入出金ユニットとの間の
    仕切りになって、該スタッカに収納される紙幣を一時的
    に集積し、開くことで一時的に集積した紙幣をスタッカ
    に落下させて収納する一時保留板と、 前記一時保留板を開閉する駆動機構と、 前記駆動機構により閉状態となった一時保留板の開放方
    向への移動を抑える第1の抑止機構と、前記一時保留板の上方に設けられ、前記一時保留板上の
    紙幣を繰り出す繰り出し機構と、 前記駆動機構により閉状態となった一時保留板の上昇方
    向への移動を抑える第2の抑止機構と、 前記駆動機構により一時保留板が閉状態となったとき
    に、前記入出金ユニットロック機構による入出金ユニッ
    トのロックを解除する入出金ユニットロック解除機構を
    設けたことを特徴とする紙幣自動入出金装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の紙幣自動入出金装置にお
    いて、 外部より操作可能なノブと、 ノブが操作されることにより発生する駆動力を前記駆動
    機構に伝達する駆動力伝達機構と、所定の鍵により施錠,解錠の操作が行われる施錠機構
    と、 入出金ユニットが開いていて施錠機構を所定の鍵で解錠
    状態にしたときのみ前記ノブの操作により発生する一時
    保留板を開く方向の駆動力を駆動力伝達機構か ら前記駆
    動機構に伝達し、それ以外のときは伝達しないように切
    り換える切替機構を備えた ことを特徴とする紙幣自動入
    出金装置。
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