JP3289435B2 - 輝度信号強調処理装置 - Google Patents

輝度信号強調処理装置

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JP3289435B2
JP3289435B2 JP25976593A JP25976593A JP3289435B2 JP 3289435 B2 JP3289435 B2 JP 3289435B2 JP 25976593 A JP25976593 A JP 25976593A JP 25976593 A JP25976593 A JP 25976593A JP 3289435 B2 JP3289435 B2 JP 3289435B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンポーネントビデオ
信号における輝度信号を強調するための輝度信号強調処
理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、輝度信号を強調するための輝度信
号強調処理装置では、例えば、図7に原理図を示すよう
に、原信号にその2次微分値の定数倍を強調信号として
加算器20により加算してアンシャープマスキング信号
を形成するようにしたアンシャープマスキング処理が行
われている。また、ノイズ成分の増幅を抑さえるための
コアリング処理が併用されている。コアリング処理と
は、その入出力関係を図8に示してあるように、2次微
分の値がしきい値に満たない場合には原信号への加算を
行わないようにする処理である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】アンシャープマスキン
グ法を採用した従来の輝度信号強調処理装置では、振幅
の大きなステップ状エッジの両側に発生するプリオーバ
ーシュートが不自然な帯領域を形成し、主観的画質劣化
の要因となっている。上記オーバーシュートを抑さえる
ためには、原信号に加算する2次微分値の割合を小さく
すればよいが、この場合、本来アンシャープマスキング
法が有する2つの強調効果、すなわち、エッジ中央部に
おけるトランジェント改善効果、及びインパルス状信号
(立ち上がりの後すぐに立ち下がるような信号)に対す
るコントラスト向上効果が軽減されることになる。
【0004】そこで、上述の如き従来の輝度信号強調処
理装置の問題点に鑑み、本発明の目的は、エッジ中央部
のトランジェントを改善し、インパルス状信号のコント
ラストを向上させるとともに、振幅の大きなステップエ
ッジ周辺部のプリオーバーシュートを抑さえることがで
きるようにした輝度信号強調処理装置を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る輝度信号強
調処理装置は、入力輝度信号(x)から強調信号(y
)を生成する強調信号生成手段と、上記入力輝度信号
(x)の1次微分の絶対値を算出し、その値を該入力
輝度信号xのエッジ信号(v)とするエッジ信号生
成手段と、上記エッジ信号生成手段により生成されたエ
ッジ信号(v)の値に基づいて、ステップエッジの中
央部で大きくなり周辺部に向けて小さくなるというステ
ップエッジに関する条件(条件(a))と、インパルス
状の信号についてコントラストを増加させるためのイン
パルス信号に関する条件(条件(b))と、コントラス
ト不足の小振幅信号についてコントラストを増加させる
ための小振幅信号に関する条件(条件(c))と、から
構成される群に含まれる1または2以上の条件を満たす
重み係数(a)を、画素毎に算出する重み係数算出手
段と、上記強調信号生成手段により生成された強調信号
(y)と上記重み係数算出手段により算出された重み
係数(a)との積として補正強調信号(y’)を生
成する補正強調信号生成手段と、上記補正強調信号生成
手段により生成された補正強調信号(y’)を上記入
力輝度信号(x)に加算する信号加算手段とを有して
なることを特徴とする。
【0006】本発明に係る輝度信号強調処理装置におい
て、上記重み係数算出手段により算出される重み係数
は、さらに、ノイズとして見做せる微小振幅信号の増幅
を回避するためのノイズに関する条件(条件(d))を
満たす。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【作用】強調信号生成手段により入力輝度信号(x
から強調信号(y)を生成するとともに、エッジ信号
生成手段により上記入力輝度信号(x)の1次微分の
絶対値を算出し、その値を該入力輝度信号xのエッジ
信号(v)とし、上記エッジ信号生成手段により生成
されたエッジ信号(v)の値に基づいて、重み係数算
出手段により、ステップエッジの中央部で大きくなり周
辺部に向けて小さくなるというステップエッジに関する
条件(条件(a))と、インパルス状の信号についてコ
ントラストを増加させるためのインパルス信号に関する
条件(条件(b))と、コントラスト不足の小振幅信号
についてコントラストを増加させるための小振幅信号に
関する条件(条件(c))と、から構成される群に含ま
れる1または2以上の条件を満たす重み係数(a
を、画素毎に算出する。また、補正強調信号生成手段
は、上記強調信号生成手段により生成された強調信号
(y)と上記重み係数算出手段により算出された重み
係数(a)との積として補正強調信号(y’)を生
成する。そして、上記補正強調信号生成手段により生成
された補正強調信号(y’)を信号加算手段により上
記入力輝度信号(x)に加算する。
【0011】また、本発明に係る輝度信号強調処理装置
において、上記重み係数算出手段により算出される重み
係数は、さらに、ノイズとして見做せる微小振幅信号の
増幅を回避するためのノイズに関する条件(条件
(d))を満たす。
【0012】
【0013】
【0014】さらに、第5の発明に係る輝度信号強調処
理装置は、第3又は第4の発明に係る輝度信号強調処理
装置において、上記重み係数算出手段は、ノイズ係数算
出手段により上記エッジ信号vi の値に基づいて小振幅
信号中のノイズとして見做せる微小振幅信号を示すノイ
ズ係数si を算出し、このノイズ係数si の値が小さい
ほど上記重み係数ai を小さな値とする。
【0015】
【実施例】以下、本発明に係る輝度信号強調処理装置の
実施例について、図面を用いて詳細に説明する。
【0016】本発明に係る輝度信号強調処理装置は、例
えば図1のブロック図に示すように、入力輝度信号xi
が供給される強調信号生成部1,エッジ信号生成部2及
び信号加算器3と、上記エッジ信号生成部2からエッジ
信号vi が供給される重み係数算出部4と、上記強調信
号生成部1から強調信号yi が供給されるとともに上記
重み係数算出部4から重み係数ai が供給される係数乗
算器5とを備え、入力輝度信号xi から上記強調信号生
成部1により強調信号yi を生成するとともに上記エッ
ジ信号生成部2によりエッジ信号vi を生成し、上記重
み係数算出部4により上記エッジ信号vi の値に基づい
て画素毎に重み係数ai を算出し、上記係数乗算器5に
より次の(1)式に示すように上記強調信号yi と上記
重み係数ai との積として補正強調信号yi ’を生成し
て、上記信号加算器3により次の(2)式に示すように
上記補正強調信号yi ’を上記入力輝度信号xi に加算
することによって、強調処理済の輝度信号xi ’を生成
するようになっている。
【0017】
【数1】yi ’=ai i ・・・(1)
【0018】
【数2】xi ’=xi +yi ’ ・・・(2)
【0019】なお、上記強調信号生成部1,エッジ信号
生成部2及び信号加算器3に供給される入力輝度信号x
i は、等間隔にサンプリングされているものとし、
1 ,x 2 ,・・・,xN で表す。
【0020】上記強調信号生成部1は、次の(3)式に
より、入力輝度信号xi の2次微分値の定数倍を強調信
号yi として計算する。
【0021】
【数3】 yi =α(2.0xi −xi-di−xi+di) ・・・(3)
【0022】ここで、αは定数であり、diは微分値
(差分値)を計算するための遅延量を表す。
【0023】また、上記エッジ信号生成部2では、次の
(4)式により、入力輝度信号xiの1次微分の絶対値
を計算し、その値をエッジ信号vi として出力する。
【0024】
【数4】
【0025】さらに、上記重み係数算出部4は、上記エ
ッジ信号生成部2により生成されたエッジ信号vi の値
に基づいて画素毎に重み係数ai を算出するもので、例
えば図2に示すように、最大値検出器11,ステップエ
ッジ係数算出器12,インパルス信号係数算出器13,
小振幅信号係数算出器14,ノイズ係数算出器15及び
重み係数算出器16から構成されている。
【0026】上記最大値検出器11は、上記エッジ信号
生成部2により生成されたエッジ信号vi が供給されて
おり、このエッジ信号vi に対する次の(5)式,
(6)式及び(7)式で示される3種類の最大値vmx
L ,vmxR ,vmax を検出する。
【0027】
【数5】
【0028】
【数6】
【0029】
【数7】
【0030】ここで、Nは近傍の大きさであり、max
exp (val)はexpを満たすvalの中で最大のも
のを与える関数である。すなわちvmxL は、注目画素
iに対する左側近傍におけるエッジ信号の最大値を、v
mxR は右側近傍におけるエッジ信号の最大値を表して
いる。また、vmax は注目画素の両側近傍内で最大のエ
ッジ信号を表しているが、実際にはvmxL ,vmxR
及びvi の中の最大値が選ばれる。そして、上記各最大
値vmxL ,vmxR は上記インパルス信号係数算出器
13に供給され、また、上記最大値vmax は上記ステッ
プエッジ係数算出器12,小振幅信号係数算出器14及
びノイズ係数算出器15に供給される。
【0031】上記ステップエッジ係数算出器21は、上
記エッジ信号生成部2により生成されたエッジ信号vi
と上記最大値検出器11で検出された最大値vmax が供
給されており、上記エッジ信号vi とその両側最大値v
max から注目画素iにおけるからステップエッジ係数p
i を次の(8)式により計算する。
【0032】
【数8】pi =vi /vmax ・・・(8)
【0033】上記ステップエッジ係数pi は、両側最大
値vmax で正規化されたエッジ信号と考えられ、図3の
ように、ステップエッジに対してエッジ中央部では1.
0をとり、エッジ周辺に向けて0.0に近づいていくよ
うな変化を呈する。すなわち、上記ステップエッジ係数
i は注目画素がステップエッジの中心からどの程度離
れているかを示す値となる。
【0034】また、インパルス信号係数算出器13で
は、エッジ信号vi の左側最大値vmxL 及び右側最大
値vmxR からインパルス信号係数qi を次の(9)式
により計算する。
【0035】
【数9】 qi =min(vmxR /vmxL ,vmxL /vmxR ) ・・・(9)
【0036】ここで、min(a,b)は、aとbの小
さい方を出力する関数である。注目画素iの近傍にステ
ップエッジが存在している場合、エッジ信号vi の左側
及び右側最大値vmxL ,vmxR は大きく異なり、イ
ンパルス信号係数qi は小さい値となる。これに対して
インパルス状の信号では、左右の最大値がほぼ等しくな
るため、インパルス信号係数qi は1.0に近い値とな
る。従って、インパルス信号係数qi は入力信号のイン
パルス信号らしさを表わすものとなる。ステップエッジ
及びインパルス信号における各最大値vmxL ,vmx
R と注目画素iの関係を図4に示す。
【0037】また、上記小振幅信号係数算出器14で
は、エッジ信号vi の両側最大値vma x を次の(10)
式のように正規化することにより小振幅信号係数ri
計算する。
【0038】
【数10】
【0039】ここで、rmin ,rmax は正規化のための
定数であるが、小振幅信号として増幅したい範囲でri
の値が十分小さくなるように設定する。
【0040】また、上記ノイズ係数算出器15では、次
の(11)式によってノイズ係数s i を算出する。
【0041】
【数11】
【0042】この(11)式は、形式的には(10)式
と全く同じであるが、用いる定数s min ,smax の値が
異なる。(10)式のri で表わされる小振幅信号の中
にはノイズと見なせる微小振幅信号も含まれており、r
i の小さいところを全て増幅してしまうと、ノイズ成分
まで増幅することになる。si はこのようなノイズの増
幅を軽減するために用いる係数である。小振幅信号と微
小振幅のノイズを区別するために、smin ,smax は、
それぞれrmin ,rmax よりも小さな値に設定される。
図5に小振幅信号係数ri とノイズ係数si の関係を示
す。
【0043】さらに、上記重み係数算出器25は、ステ
ップエッジ係数pi ,インパルス信号係数qi ,小振幅
信号係数ri 及びノイズ係数si から、上記(1)式に
おける重み係数ai を次の(12)式により計算する。
【0044】
【数12】
【0045】なお、(12)式は次の(A)〜(D)を
表わしている。 (A)ノイズ係数si が小さいノイズ成分に対しては、
重み係数ai の値は小さくなる。ノイズ係数si が大き
い信号成分の重み係数ai は大括弧{}内の式によって
決まる。 (B)ノイズ係数si が大きく、小振幅信号係数ri
小さい小振幅の信号に対しては、重み係数ai の値は大
きくなる(大括弧{}内、第2項)。 (C)ノイズ係数si が大きく、小振幅信号係数ri
大きい大振幅の信号に対しては、正規化されたエッジ信
号(ステップエッジ係数pi )が大きい場合、すなわち
ステップエッジの中央部で重み係数ai の値は大きくな
る(中括弧[]内第1項)。 (D)ノイズ係数si が大きく、小振幅信号係数ri
大きい大振幅の信号に対して、ステップエッジ係数pi
が小さい場合でもインパルス信号係数qi の値が大き
い、すなわちインパルス状の信号である可能性が高い場
合には重み係数aiの値が大きくなる(中括弧[]内第
2項)。
【0046】すなわち、上記重み係数算出部4では、輝
度強調処理として実現すべき次の4条件(a)〜(d)
を考慮して各画素毎に重み係数ai を算出している。
【0047】(a)ステップエッジに関する条件 ステップエッジ中央部では、その傾きを増加させるため
に重み係数ai の値を大きくする。またステップエッジ
周辺部では、オーバーシュートを抑制するために重み係
数ai の値を小さくする(図6の(a)参照)。すなわ
ち、上記エッジ信号生成部2により生成されたエッジ信
号vi の値に基づいて上記ステップエッジ係数算出器1
2によりステップエッジの中心からの距離に応じて値が
減少するステップエッジ係数pi を算出し、上記重み係
数算出器16では、上記(12)式に従い上記ステップ
エッジ係数pi に応じて重み係数ai の値を変化させ
る。
【0048】(b)インパルス信号に関する条件 立ち上がりの後すぐに立ち下がるようなインパルス状の
信号に対してはそのコントラストを増加させるために重
み係数ai の値を大きくする(図6の(b)参照)。す
なわち、上記エッジ信号生成部2により生成されたエッ
ジ信号vi の値に基づいて上記インパルス信号係数算出
器13によりインパルス信号の左右の傾きの比に応じた
インパルス信号係数qi を算出し、上記重み係数算出器
16では、上記(12)式に従い上記インパルス信号係
数qi に応じて重み係数ai の値を変化させる。
【0049】(c)小振幅信号に関する条件 コントラストが不足しているような振幅の小さい信号は
そのコントラストを増加させるために重み係数ai の値
を大きくする(図6の(c)参照)。すなわち、上記エ
ッジ信号生成部2により生成されたエッジ信号vi の値
に基づいて上記小振幅信号係数算出器14により小振幅
信号として増幅したい範囲で小さな値となる小振幅信号
係数ri を算出し、上記重み係数算出器16では、上記
(12)式に従い上記小振幅信号係数ri に応じて重み
係数ai の値を変化させる。
【0050】(d)ノイズに関する条件 ノイズと見なせるような微小振幅の信号に対してはその
増幅を回避するために重み係数ai の値を小さくする
(図6の(d)参照)。すなわち、上記エッジ信号生成
部2により生成されたエッジ信号vi の値に基づいて上
記ノイズ係数算出器15により小振幅信号中のノイズと
して見做せる微小振幅信号を示すノイズ係数si を算出
し、上記重み係数算出器16では、上記(12)式に従
い上記ノイズ係数si に応じて重み係数ai の値を変化
させる。
【0051】ここで、上記(12)式では、上記(B)
に記したように、小振幅の信号は無条件に増幅されるこ
とになる。その結果、小振幅ステップエッジに対しては
プリオーバーシュートが付加されてしまい、条件(a)
と矛盾するように考えられるが、もともと振幅が小さい
ためにオーバーシュートの量もそれほど大きな(不自然
な)ものにはならない。むしろこのような振幅の小さい
ステップエッジにおいては、多少のオーバーシュートが
ついた方がコントラスト感が増加して好ましくなること
も考えられる。
【0052】このように、上記重み係数算出部4におい
て、上記4条件(a)〜(d)を考慮して各画素毎に算
出した重み係数ai を用いることにより、エッジ中央部
のトランジェントを改善し、立ち上がりの後すぐに立ち
下がるようなインパルス状の信号に対してそのコントラ
ストを向上させ、また、コントラストが不足しているよ
うな振幅の小さい信号に対してそのコントラストを向上
させるとともに、ノイズと見なせるような微小振幅の信
号に対してはその増幅を回避し、振幅の大きなステップ
エッジ周辺部のプリオーバーシュートを抑さえることが
できる。
【0053】そして、この実施例の輝度信号強調処理装
置では、上記係数乗算器5が補正強調信号生成手段とし
て機能し、上記(1)式に従って上記強調信号生成部1
からの強調信号yi と上記重み係数算出部4からの重み
係数ai との積として補正強調信号yi ’を生成する。
さらに、上記信号加算器3は、上記(2)式に従って上
記補正強調信号yi ’を上記入力輝度信号xi に加算す
ることにより強調処理済の輝度信号xi ’を生成する。
【0054】なお、上述の実施例では、上記重み係数算
出器25において上記4条件(a)〜(d)を考慮して
上記(12)式によりステップエッジ係数pi ,インパ
ルス信号係数qi ,小振幅信号係数ri 及びノイズ係数
i から上記(1)式における重み係数ai を算出した
が、原理的にステップエッジ係数pi に基づいて上記ス
テップエッジに関する条件(a)を満たすような重み係
数ai を算出すれば、エッジ中央部のトランジェントを
改善し、振幅の大きなステップエッジ周辺部のプリオー
バーシュートを抑さえることが可能となる。
【0055】また、上記重み係数算出器25において、
上記ステップエッジ係数pi 及びインパルス信号係数q
i に基づいて、上記ステップエッジに関する条件(a)
とともにインパルス信号に関する条件(b)を満たすよ
うな重み係数ai を算出するようにすれば、エッジ中央
部のトランジェントを改善し、立ち上がりの後すぐに立
ち下がるようなインパルス状の信号に対してそのコント
ラストを向上させるとともに、振幅の大きなステップエ
ッジ周辺部のプリオーバーシュートを抑さえることが可
能となる。
【0056】また、上記重み係数算出器25において、
上記ステップエッジ係数pi 及び小振幅信号係数ri
基づいて、上記ステップエッジに関する条件(a)とと
もに小振幅信号に関する条件(c)を満たすような重み
係数ai を算出するようにすれば、エッジ中央部のトラ
ンジェントを改善し、コントラストが不足しているよう
な振幅の小さい信号に対してそのコントラストを向上さ
せるとともに、振幅の大きなステップエッジ周辺部のプ
リオーバーシュートを抑さえることが可能となる。
【0057】また、上記重み係数算出器25において、
上記ステップエッジ係数pi ,インパルス信号係数qi
及び小振幅信号係数ri に基づいて、上記ステップエッ
ジに関する条件(a)とともにインパルス信号に関する
条件(b)及び小振幅信号に関する条件(c)を満たす
ような重み係数ai を算出するようにすれば、エッジ中
央部のトランジェントを改善し、立ち上がりの後すぐに
立ち下がるようなインパルス状の信号に対してそのコン
トラストを向上させ、また、コントラストが不足してい
るような振幅の小さい信号に対してそのコントラストを
向上させるとともに、振幅の大きなステップエッジ周辺
部のプリオーバーシュートを抑さえることが可能とな
る。
【0058】また、上記重み係数算出器25において、
上記ステップエッジ係数pi ,小振幅信号係数ri 及び
ノイズ係数si に基づいて、上記ステップエッジに関す
る条件(a)とともに小振幅信号に関する条件(c)及
びノイズに関する条件(d)を満たすような重み係数a
i を算出するようにすれば、エッジ中央部のトランジェ
ントを改善し、コントラストが不足しているような振幅
の小さい信号に対してそのコントラストを向上させると
ともに、ノイズと見なせるような微小振幅の信号に対し
てはその増幅を回避し、振幅の大きなステップエッジ周
辺部のプリオーバーシュートを抑さえることが可能とな
る。
【0059】そして、上記重み係数算出器25におい
て、上記ステップエッジ係数pi ,インパルス信号係数
i ,小振幅信号係数ri 及びノイズ係数si に基づい
て、上記ステップエッジに関する条件(a)とともにイ
ンパルス信号に関する条件(b)、小振幅信号に関する
条件(c)及びノイズに関する条件(d)を満たすよう
な重み係数ai を算出するようにすれば、上述の実施例
のように、エッジ中央部のトランジェントを改善し、立
ち上がりの後すぐに立ち下がるようなインパルス状の信
号に対してそのコントラストを向上させ、また、コント
ラストが不足しているような振幅の小さい信号に対して
そのコントラストを向上させるとともに、ノイズと見な
せるような微小振幅の信号に対してはその増幅を回避
し、振幅の大きなステップエッジ周辺部のプリオーバー
シュートを抑さえることが可能となる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る輝度
信号強調処理装置では、強調信号生成手段により入力輝
度信号(x)から強調信号(y)を生成するととも
に、エッジ信号生成手段により上記入力輝度信号
(x)の1次微分の絶対値を算出し、その値を該入力
輝度信号xのエッジ信号(v)とし、上記エッジ信
号生成手段により生成されたエッジ信号(v)の値に
基づいて、重み係数算出手段により、ステップエッジの
中央部で大きくなり周辺部に向けて小さくなるというス
テップエッジに関する条件(条件(a))と、インパル
ス状の信号についてコントラストを増加させるためのイ
ンパルス信号に関する条件(条件(b))と、コントラ
スト不足の小振幅信号についてコントラストを増加させ
るための小振幅信号に関する条件(条件(c))と、か
ら構成される群に含まれる1または2以上の条件を満た
す重み係数(a)を、画素毎に算出する。また、補正
強調信号生成手段は、上記強調信号生成手段により生成
された強調信号(y)と上記重み係数算出手段により
算出された重み係数(a)との積として補正強調信号
(y’)を生成する。そして、上記補正強調信号生成
手段により生成された補正強調信号(y’)を信号加
算手段により上記入力輝度信号(x)に加算すること
によって、強調処理済の輝度信号xi ’を生成すること
ができる。
【0061】また、本発明に係る輝度信号強調処理装置
では、上記重み係数算出手段によりノイズとして見做せ
る微小振幅信号の増幅を回避するためのノイズに関する
条件(条件(d))を満たす重み係数を算出することに
より、振幅の大きなステップエッジ周辺部のプリオーバ
ーシュートを抑さえることが可能となる。
【0062】
【0063】
【0064】
【0065】
【0066】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る輝度信号強調処理装置の構成を
示すブロック図である。
【図2】 上記輝度信号強調処理装置における重み係数
算出部の具体的な構成を示すブロック図である。
【図3】 ステップエッジに対するエッジ信号の変化の
状態を示す波形図である。
【図4】 エッジ信号の右側最大値及び左側最大値の変
化の状態を示す波形図である。
【図5】 上記重み係数算出部で算出する小振幅信号係
数ri とノイズ係数s i の関係を模式的に示す図であ
る。
【図6】 上記重み係数算出部で生成する重み係数ai
が満たすべき条件を模式的に示す波形図である。
【図7】 従来の輝度信号強調処理装置におけるアンシ
ャープマスキング処理を原理を模式的に示す図である。
【図8】 従来の輝度信号強調処理装置において上記ア
ンシャープマスキング処理と併用されるコアリング処理
を原理を模式的に示す図である。
【符号の説明】
1・・・・・強調信号生成部 2・・・・・エッジ信号生成部 3・・・・・信号加算器 4・・・・・重み係数算出部 5・・・・・係数乗算器 11・・・・・最大値検出器 12・・・・・ステップエッジ係数算出器 13・・・・・インパルス信号係数算出器 14・・・・・小振幅信号係数算出器 15・・・・・ノイズ係数算出器 16・・・・・重み係数算出器

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力輝度信号(x から強調信号(y
    を生成する強調信号生成手段と、 上記入力輝度信号(x )の1次微分の絶対値を算出
    し、その値を該入力輝度信号xのエッジ信号(v
    とするエッジ信号生成手段と、 上記エッジ信号生成手段により生成されたエッジ信号
    (v の値に基づいて、ステップエッジの中央部で大
    きくなり周辺部に向けて小さくなるというステップエッ
    ジに関する条件(条件(a))と、インパルス状の信号
    についてコントラストを増加させるためのインパルス信
    号に関する条件(条件(b))と、コントラスト不足の
    小振幅信号についてコントラストを増加させるための小
    振幅信号に関する条件(条件(c))と、から構成され
    る群に含まれる1または2以上の条件を満たす重み係数
    (a 、画素毎に算出する重み係数算出手段と、 上記強調信号生成手段により生成された強調信号
    (y )と上記重み係数算出手段により算出された重み
    係数(a )との積として補正強調信号(y ’)を生
    成する補正強調信号生成手段と、 上記補正強調信号生成手段により生成された補正強調信
    号( を上記入力輝度信号(x に加算する信
    号加算手段とを有してなることを特徴とする輝度信号強
    調処理装置。
  2. 【請求項2】 上記重み係数算出手段により算出される
    重み係数は、さらに、ノイズとして見做せる微小振幅信
    号の増幅を回避するためのノイズに関する条件(条件
    (d))を満たすことを特徴とする請求項1記載の輝度
    信号強調処理装置。
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