JP4457787B2 - 映像信号処理装置および方法、ならびにプログラム - Google Patents
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Description
現フレームのヒストグラム値h[k]
=1フレーム前のヒストグラム値h[k]+α
とする処理を行う。
これにより、1フレーム前のヒストグラム値に対して値αを超える変動があったとしても、現フレームのヒストグラム値h[k]としては、その変動値がαに制限されることになる(ヒストグラム値の変動に制限が掛けられることになる)。
Δy[0]=f0(h[0],h[1],…h[n])
Δy[1]=f1(h[0],h[1],…h[n])
(途中省略)
Δy[m]=fm(h[0],h[1],…h[n])
……(数式1)
Y=X+ΔY
となる。この概念を図7に示す。横軸は入力輝度レベル、縦軸は出力輝度レベルを示す。図7では、Δy[m]のm=8としている。また、Δy[0]=0,Δy[8]=0として固定値としている。
hsigave=Σh[i]/8 ……(数式2)
Σh[i]は、この例ではh[i]のi=0〜7までの和を示す。
このhsigaveは、ヒストグラムデータの平均値となる。次に各ヒストグラムデータとこの平均値との差分を取る。差分をh_new[i]とする。
h_new[i]=h[i]−hsigave ……(数式3)
Δy[0]=0
Δy[1]=Δy[0]+w・h_new[0]
Δy[2]=Δy[1]+w・h_new[1]
Δy[3]=Δy[2]+w・h_new[2]
(途中省略)
Δy[7]=Δy[6]+w・h_new[6]
Δy[8]=Δy[7]+w・h_new[7]
……(数式4)
Y=X+ΔY
となるが、この処理はLUT(ルックアップテーブル)等を用いると実現可能となる。ここで、すべての輝度レベルについて補正を行う場合、輝度補正成分生成部6から階調補正部2への補正データの受け渡しが増大(数式1,2のmの数が増大)することが考えられる。nビットのデジタル信号の場合には、例えば2のnビット乗個のデータ出力が必要となる。そこで、輝度補正成分生成部6から階調補正部2へのデータ量(m)を減らし、代表的な輝度レベルについての補正データのみを出力する処理を行うことが、メモリ量の削減の点などから好ましい。この場合、データのない中間部分については、Cubic補間、直線補間処理といった方法を使って補間による階調補正を行えば良い。補間の具体例として、例えば特開2004−140702には、Cubic補間による方法が記載されている。
なお、本発明は、以上で説明した実施の形態に限定されず、さらに種々の変形実施が可能である。例えば、本実施の形態による階調補正を行った場合に、補正後の階調特性曲線(Y=X+ΔY)は、例えば図8(A)のように、補正前の曲線(Y=X)に対してプラス側に補正される場合と、図8(B)のようにマイナス側に補正される場合とが考えられる。マイナス側に補正されるというのは、元の映像の輝度が暗く補正されることを意味する。この場合、必要以上に平均輝度レベルが低くなるような補正が行われないようにしても良い。
Claims (6)
- 入力された映像信号の階調特性を補正する映像信号処理装置であって、
入力映像信号が取りうる輝度レベルを複数の輝度エリアに分割し、前記各輝度エリアごとの頻度を算出して各フレームごとにヒストグラムを算出するヒストグラム抽出手段と、
前記入力映像信号の階調特性を補正するための階調補正データを算出する補正量算出手段と、
前記階調補正データに基づいて、前記入力映像信号の階調特性を補正する階調補正手段と
を備え、
前記補正量算出手段は、
前記各輝度エリアのヒストグラム値の変動に応じて、前記各輝度エリアのヒストグラム値を補正する処理を行うヒストグラム補正手段と、
前記ヒストグラム補正手段により補正されたヒストグラムに基づいて、前記階調補正データを算出する補正成分生成手段と
を有し、
前記ヒストグラム補正手段は、
隣接するフレーム間で、ヒストグラム値が所定値以上変動している輝度エリアが存在しているか否かを判定する第1の判定を行うと共に、
前記第1の判定において所定値以上変動している輝度エリアが存在していると判定された場合には、さらに、その輝度エリアとその輝度エリアに隣接する輝度エリアとのヒストグラム値の和を算出し、その和が隣接するフレーム間で所定値以上変動しているか否かを判定する第2の判定を行い、
前記第2の判定において、前記ヒストグラム値の和が変動していると判定された場合には、その輝度エリアについては、ヒストグラム値を補正することなくそのまま出力し、前記ヒストグラム値の和が変動していないと判定された場合には、その輝度エリアについて、ヒストグラム値を補正する処理を行うようになされている
映像信号処理装置。 - 前記ヒストグラム補正手段は、
前記ヒストグラム値を補正する処理として、前記所定値以上変動している輝度エリアとそれに隣接する輝度エリアとについて、現フレームのヒストグラム値に代えて1フレーム前のヒストグラム値を出力する処理を行うようになされている
請求項1に記載の映像信号処理装置。 - 前記ヒストグラム補正手段は、
前記ヒストグラム値を補正する処理として、前記所定値以上変動している輝度エリアとそれに隣接する輝度エリアとについて、1フレーム前のヒストグラム値に対して変動値が所定範囲内に収まるように現フレームのヒストグラム値を調整して出力する処理を行うようになされている
請求項1に記載の映像信号処理装置。 - 前記補正量算出手段は、
前記ヒストグラム補正手段により補正されたヒストグラムに対して、1フレーム内における前記各輝度エリア間のヒストグラム値の変動を抑制するフィルタリング処理を施すフィルタ手段をさらに有し、
前記補正成分生成手段は、前記ヒストグラム補正手段により補正され、前記フィルタ手段によりフィルタリング処理されたヒストグラムに基づいて、前記階調補正データを算出するようになされている
請求項1に記載の映像信号処理装置。 - 入力された映像信号の階調特性を補正する映像信号処理方法であって、
入力映像信号が取りうる輝度レベルを複数の輝度エリアに分割し、前記各輝度エリアごとの頻度を算出して各フレームごとにヒストグラムを算出するヒストグラム抽出ステップと、
前記入力映像信号の階調特性を補正するための階調補正データを算出する補正量算出ステップと、
前記階調補正データに基づいて、前記入力映像信号の階調特性を補正する階調補正ステップと
を含み、
前記補正量算出ステップが、
前記各輝度エリアのヒストグラム値の変動に応じて、前記各輝度エリアのヒストグラム値を補正する処理を行うヒストグラム補正ステップと、
前記ヒストグラム補正ステップにより補正されたヒストグラムに基づいて、前記階調補正データを算出する補正成分生成ステップと
を含み、
前記ヒストグラム補正ステップでは、
隣接するフレーム間で、ヒストグラム値が所定値以上変動している輝度エリアが存在しているか否かを判定する第1の判定を行うと共に、
前記第1の判定において所定値以上変動している輝度エリアが存在していると判定された場合には、さらに、その輝度エリアとその輝度エリアに隣接する輝度エリアとのヒストグラム値の和を算出し、その和が隣接するフレーム間で所定値以上変動しているか否かを判定する第2の判定を行い、
前記第2の判定において、前記ヒストグラム値の和が変動していると判定された場合には、その輝度エリアについては、ヒストグラム値を補正することなくそのまま出力し、前記ヒストグラム値の和が変動していないと判定された場合には、その輝度エリアについて、ヒストグラム値を補正する処理を行う
映像信号処理方法。 - 入力された映像信号の階調特性を補正する映像信号処理プログラムであって、
入力映像信号が取りうる輝度レベルを複数の輝度エリアに分割し、前記各輝度エリアごとの頻度を算出して各フレームごとにヒストグラムを算出するヒストグラム抽出手段と、
前記入力映像信号の階調特性を補正するための階調補正データを算出する補正量算出手段と、
前記階調補正データに基づいて、前記入力映像信号の階調特性を補正する階調補正手段との各手段を、コンピュータにより機能させるプログラムであり、
かつ、前記補正量算出手段を、
前記各輝度エリアのヒストグラム値の変動に応じて、前記各輝度エリアのヒストグラム値を補正する処理を行うヒストグラム補正手段と、
前記ヒストグラム補正手段により補正されたヒストグラムに基づいて、前記階調補正データを算出する補正成分生成手段として、コンピュータにより機能させるプログラムであり、
さらに、前記ヒストグラム補正手段が、
隣接するフレーム間で、ヒストグラム値が所定値以上変動している輝度エリアが存在しているか否かを判定する第1の判定を行うと共に、
前記第1の判定において所定値以上変動している輝度エリアが存在していると判定された場合には、さらに、その輝度エリアとその輝度エリアに隣接する輝度エリアとのヒストグラム値の和を算出し、その和が隣接するフレーム間で所定値以上変動しているか否かを判定する第2の判定を行い、
前記第2の判定において、前記ヒストグラム値の和が変動していると判定された場合には、その輝度エリアについては、ヒストグラム値を補正することなくそのまま出力し、前記ヒストグラム値の和が変動していないと判定された場合には、その輝度エリアについて、ヒストグラム値を補正する処理を行うように、コンピュータを機能させるプログラムである
映像信号処理プログラム。
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