JP2000207547A - デジタルカラ―画像のト―ンスケ―ルの調整時における画像ディテ―ル保存方法 - Google Patents

デジタルカラ―画像のト―ンスケ―ルの調整時における画像ディテ―ル保存方法

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JP2000207547A
JP2000207547A JP11374877A JP37487799A JP2000207547A JP 2000207547 A JP2000207547 A JP 2000207547A JP 11374877 A JP11374877 A JP 11374877A JP 37487799 A JP37487799 A JP 37487799A JP 2000207547 A JP2000207547 A JP 2000207547A
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チャールズ ガラガー アンドリュー
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタルカラー画像のトーンスケールを修整
する時に空間ディテール情報を保存する方法を提供す
る。 【解決手段】 本方法によれば、デジタルカラー画像を
受け、デジタルカラー画像のトーンスケールを調整する
トーンスケール関数が生成され、デジタルカラー画像か
ら輝度信号が発生される。トーンスケール関数と、デジ
タルカラー画像の各カラーチャンネルに適用された制御
信号とを用いて、向上したデジタルカラー画像を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般にデジタル画
像処理の分野に関し、特にデジタルカラー画像のトーン
スケールを調整する時に画像ディテールを保存する方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルカラー画像にトーンスケールを
適用する既存の方法には、カラーチャンネル各々に独立
的にトーンスケールを適用する方法、中立チャンネルに
トーンスケールを適用してオリジナルのピクセル色差を
保存する方法、あるいは低周波域の画像だけにトーンス
ケールを適用する方法などがある。これらのトーンスケ
ール適用法では、処理された画像の色の鮮鋭性と発現性
とが変わり、特に後者の欠陥があると不愉快なアーティ
ファクトが発生する恐れがある。
【0003】デジタルカラー画像にトーンスケール関数
を適用する従来の方法では、トーンスケールが高周波域
のディテール情報の強度を変えてしまうので、画像の皮
相鮮鋭性が一部変わってしまう。この現象が起こるの
は、トーンスケール関数がカラーチャンネル各々に独立
的に適用される時、または中立チャンネルにトーンスケ
ールが適用されオリジナルのピクセル色差が保存される
時によく見られる。
【0004】ディテール情報を歪めることなくデジタル
画像にトーンスケール関数を適用する努力が行われてい
る中で、リー(Lee)らは米国特許第5,012,3
33号にて次の方法を提唱した。先ず、FIRフィルタ
を用いて画像を高周波域画像と低周波画像へ分離する。
次に、トーンスケールを低周波域画像のみに適用し、高
周波域画像は、トーンスケールが適用された低周波域画
像へ後から加える、というものである。
【0005】また、米国特許第5,454,044号で
ナカジマは画像コントラストを式:
【数1】Sproc=Sorg + f(Sus) で修整することを提示している。低周波域画像(Su
s)を単調減少関数である関数f()に通し、この信号
をオリジナル信号(Sorg)に加え、プロセッシング
された画像Sprocを生成する。
【0006】これらの方法は双方共に画像の高周波域を
保存するが、(閉塞境界または暗いシャドー部に特徴的
な)大きなエッジ部分の周辺では鮮鋭度の小さいマスク
タイプのアーティファクト(露出過剰と露出不足)が発
生する恐れがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、上記の欠陥を
克服する必要性が存在する。特に、デジタル画像にトー
ンスケール関数を適用して画像のマクロコントラストを
調整でき、高周波域のディテール情報を保存し、大きな
エッジ部近傍でアーティファクトが発生するのを防止す
る必要性が存在する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、デジタ
ルカラー画像にトーンスケールを適用するに当たって、
より効果的な方法を提供することである。その結果、処
理された画像はオリジナルの空間ディテールの大部分を
保持する。本発明の態様の一つに従えば、本発明はデジ
タルカラー画像のトーンスケールを調整する時にディテ
ールを保持する方法であって、本方法は、少なくとも2
つのカラーチャンネルを有するデジタルカラー画像を受
けるステップ、デジタルカラー画像のトーンスケールを
調整するトーンスケール関数を用意するステップ、デジ
タルカラー画像から輝度信号を発生するステップ、輝度
信号から誘導される制御信号を発生するステップ、及び
デジタルカラー画像の各カラーチャンネルに適用された
トーンスケールおよび制御信号を用いて、向上したデジ
タル画像を生成するステップを包含することを特徴とす
る。
【0009】本発明は、デジタルカラー画像のトーンス
ケールを変えつつ、空間ディテールとカラーエッジ部の
ディテールを保存するという利点を有する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下の説明では、本発明がソフト
ウェアプログラムの実施形態において記述される。当業
者ならば、そのようなソフトウェアと等価のものがハー
ドウェアで構成できることは容易に分かる。
【0011】図1を参照すると、ここには本発明の機能
ブロック図が示される。本発明では、各々ユニークカラ
ーに対応するデジタル画像チャンネルの集まりから構成
されるデジタルカラー画像が用いられる。最も普通の構
成のデジタルカラー画像は、3本のデジタル画像チャン
ネル(赤、緑、青)を含むものである。デジタル画像チ
ャンネル各々は光強度に対応するピクセル値から構成さ
れる二次元アレイである。
【0012】輝度信号は、輝度信号発生器10によって
デジタルカラー画像のデジタル画像チャンネルから計算
される。3原色カラー画像表示から輝度信号を生成する
方法は一つならず存在する。好ましい態様では、個々の
カラーデジタル画像チャンネルピクセル値の一次結合を
用いて、輝度信号ピクセル値を生成する。
【0013】
【数2】xij=Σkαkkij 項xijは、添え字i,jで示される空間座標での輝度値
を示す。項pkijは、同じ空間座標でk番目のカラーチ
ャンネルに対するピクセル値を指す。項αkは、k番目
のカラーチャンネルに対する重み付け係数を指す。好ま
しい態様では、α kの値0.30,0.59、0.11
それぞれを赤、緑、青の画像チャンネル重み付け係数に
対して用いる。
【0014】回避信号は、回避信号発生器20によって
輝度信号から計算される。マルチチャンネルプロセッサ
30は、回避信号、トーンスケール関数、およびオリジ
ナルのデジタルカラー画像から、変換されたカラー画像
出力を生成する。回避信号発生器20のこの出力信号
は、以降ではa(L)と称する。
【0015】図2を参照すると、ここには図1のマルチ
チャンネルプロセッサのダイアグラムが示されている。
赤、緑、青の画像チャンネルが、トーンスケール関数と
ともに、トーンスケールプロセッサ40への入力であ
り、トーンスケールプロセッサ40からは、処理された
画像チャンネルが出力される。処理された画像チャンネ
ルの集合が、変換されたデジタルカラー画像のカラーチ
ャンネルを構成する。
【0016】重要なので注記するが、トーンスケール適
用の目的次第で3色のカラーチャンネル全てに単一のト
ーンスケール関数を用いることもできるし、カラーチャ
ンネル各個に個別のトーンスケール関数を用いることも
できる。例えば、デジタルプリンタ装置向けにデジタル
カラー画像を調整する目的のトーンスケール関数の適用
では、単一のトーンスケール関数を3色チャンネル全て
に適用することになる。プリンタ装置の応答は、3本の
チャンネル全てに同一のことが多いので、単一トーンス
ケールでも所望の目的を達成できる。カラーバランスを
得るためにデジタルカラー画像を調整する時は、普通、
3個の異なるトーンスケール関数が必要である。この場
合では、赤バランス用のトーンスケール関数が、赤カラ
ーチャンネルと制御信号と共に、トーンスケールプロセ
ッサ40へ送られる。緑と青のカラーチャンネルも同様
に処理される。重要なので注記するが、3色チャンネル
全てに対して同じ制御信号a(L)を用いる。
【0017】図3を参照すると、ここにはトーンスケー
ルプロセッサ40の詳細図が示されている。デジタル表
現形式でのカラーチャンネルは、以下に詳細に説明され
るように、ペデスタルスプリッタ50によって二つの部
分、すなわちペデスタル信号とテクスチャ信号に分割さ
れる。図1の回避信号発生器20によって生成される制
御信号a(L)が、ペデスタルスプリッタ50への入力で
ある。ペデスタル信号へはトーンスケールアプリケータ
60を用いてトーンスケール関数を適用し、画像特性を
変えて画質を向上させる。トーンスケール関数は、カラ
ーチャンネルの相対的輝度、つまりコントラストを変え
る目的で適用できる。トーンスケールアプリケータ60
は、この技術分野において周知なように、ルックアップ
テーブル(LUT)を入力信号に適用するというやり方
で実現される。入力値と出力値との1対1マッピングを
示す例示のトーンスケールは、図7に示される。ペデス
タルスプリッタ50からのテクスチャ信号出力は、所望
ならばテクスチャ修整器70で増幅できるし、あるいは
当業者が望むままに何か別の方法で変えることができ
る。このテクスチャ修整器70の機能は、スカラ定数を
テクスチャ信号へ乗算することでもよい。本発明の好ま
しい態様では、このスカラ定数は1.0に設定される。
こうすると、テクスチャ信号は変わらない。ある適用目
的によっては、このスカラ定数を1.0より大きい値に
設定することが有利な場合がある。こうすると、テクス
チャ信号が増幅され、大略鋭敏に見える画像が得られ
る。同様に、スカラ定数が1.0以下の値に設定する場
合には、テクスチャ信号は小さくなり、鋭敏さが落ちる
画像が得られる。次に、修整テクスチャ信号と修整ペデ
スタル信号とが加算器80で加算され、変換されたカラ
ーチャンネルが形成される。加算器80による二つの信
号の加算はこの技術分野において周知であるので、本明
細書ではこれ以上の議論は行わない。
【0018】図4を参照すると、ここにはペデスタルス
プリッタ50の詳細図が示されている。ペデスタルスプ
リッタ50へ送られたカラーチャンネル入力信号は、周
波数スプリッタ90で、好ましくは標準偏差(σ)2.
5ピクセルのガウス型(Gaussian)フィルタでハイパス
信号とローパス信号へ分割される。ガウス型フィルタの
標準偏差の好ましい値は、画像サイズ次第で変えること
ができる。シグマ値として2.5ピクセルという値は、
本発明を1024×1536ピクセルサイズ画像につい
て最適化して導かれたものである。このガウス型フィル
タは、二次元巡回対称ローパスフィルタであり、そのフ
ィルタ係数は、当業者に周知の以下の式を用いて導かれ
る。
【0019】
【数3】G(i,j)= 1/((2π)1/2σ)・exp[−(i
2+j2)/2σ 2)] ここで、G(i,j)は、(i,j)番目ピクセルのガウス
型フィルタ係数であり、σはガウス型フィルタの標準偏
差(ここでの例では2.5)であり、πは円周率であ
る。
【0020】テクスチャ信号発生器100は、ハイパス
信号と回避信号a(L)と両方を受ける。ハイパス信号と
回避信号a(L)とはその中で乗算され、テクスチャ信号
が生成される。ペデスタル信号発生器110はオリジナ
ルのカラーチャンネルとテクスチャ信号を受け、カラー
チャンネルからテクスチャ信号を減算し、ペデスタル信
号が得られる。
【0021】図5を参照すると、ここには回避信号発生
器20の詳細ブロック図が示される。ここでは、輝度信
号が周波数スプリッタ90へ供給され、ローパス信号と
ハイパス信号が生成される。ハイパス信号を捨て、ロー
パス信号を非方向性勾配計算器120へ供給し、非方向
性勾配信号を生成する。この計算は、先ず目的ピクセル
とそれに上方垂直方向に隣接しているピクセルとの間の
差と、次に当該目的ピクセルとそれに右へ水平方向に隣
接しているピクセルとの間の差とが計算されて行われ
る。非方向性勾配自乗値は、これら二つの差の自乗の和
を取って計算される。次に、非方向性勾配自乗値をアー
ティファクト回避関数アプリケータ130でマッピング
し、回避信号発生器20の出力としてアーティファクト
回避信号a(L)を生成する。
【0022】図6を参照すると、ここには例示のアーテ
ィファクト回避関数av()が示されている。このマッピ
ング機能は、非方向性自乗勾配信号ndg(L)に、以下
の様に形成されたアーティファクト回避関数av()を施
すことによって行われる。本発明の好ましい態様は次の
式で定義されたアーティファクト回避関数を用いる。な
お、ここでC0とC1は定数である。
【0023】
【数4】C0<y<C1の場合、 av(y)=(1/2)(1+cos(π(y−C0)/(C1−C
0))) y≧C1の場合、 av(y)=0 y≦C0の場合、 av(y)=1 C0とC1に対する好ましい値は、入力データの範囲次第
で変わる。この好ましい態様を開発するのに用いられた
画像の入力データ範囲は、0〜4095であった。この
場合、C0に対する好ましい値は、148である。C1
対する好ましい値は、1300である。アーティファク
ト回避関数を構成する別の方法としては次式で与えられ
る。
【0024】
【数5】C0≦y≦C1の場合、 av(y)=1−((y−C0)/(C1−C0))1/2 又は、 av(y)=1−((y- C0)/(C1−C0)) y<C0の場合、 av(y)=1 y>C1の場合、 av(y)=0 アーティファクト回避信号a(L)はアーティファクト回
避関数アプリケータ130で発生される。これは、アー
ティファクト回避関数av()を非方向性勾配信号ndg
(L)に施して行うことができる。数学的な結果は次の式
から得られる。
【0025】
【数6】a(L)=av(ndg(L)) アーティファクト回避関数はルックアップテーブル(L
UT)として表すのが最も効率的である。
【0026】一般化された線形空間フィルタは次の式で
定義される。
【0027】
【数7】yij=Σcmnnm ここにxnm値は第(i,j)ピクセルの周りのローカル
ピクセル値を示し、c mnはピクセル値xnmによらない係
数を示す。本明細書に記載の非線形空間フィルタは、線
形空間フィルタの式では表すことができない空間フィル
タとして定義される。一般化された制御信号を入力信号
へ適用した時の出力は、入力信号に対して乗算関係を有
する。制御信号を適用した結果の例は、以下の式で与え
られる。
【0028】
【数8】yij=aijij ここにxij値は入力信号の第(i,j)ピクセルにおけ
る値を示し、aij値は制御信号の第(i,j)ピクセル
における値を示す。制御信号を入力信号へ適用した時の
結果は、制御信号が入力信号の空間フィルタ処理バージ
ョンから導かれた場合は、非線形空間フィルタの一般範
疇へ入る。回避信号a(L)は、輝度信号の空間フィルタ
処理バージョンから発生された制御信号の例である。好
ましい態様に記載のテクスチャ信号q(x)は、制御信号
をハイパス信号へ適用して得られる非線形空間フィルタ
の一例である。
【0029】図8を参照すると、ここにはトーンスケー
ルプロセッサ40の別の構成が示されている。この構成
では、カラーチャンネルを周波数スプリッタ90に通す
と、オリジナルのカラーチャンネルからローパス信号と
ハイパス信号とが発生する。この点、次にローパス信号
をトーンスケールアプリケータ60にかける。ハイパス
信号は次に、このトーンスケール処理されたローパス信
号へ、加算器80を用いて、加算される。
【0030】図8を再び参照すると、ここにはカラーチ
ャンネルをトーンスケールアプリケータ60にかけるこ
とも示されている。このトーンスケールアプリケータ6
0の信号出力は、回避加算器140の(1−a(L))入力
に与えられることが以下に詳細に説明される。加算器8
0の出力は、回避加算器140の(a(L))入力に与えら
れる。画像ピクセル全てがこのようなやり方で処理され
た後では、回避加算器140の出力が示すピクセルアレ
イは、トーンスケールで修整されつつオリジナルカラー
チャンネルの鮮鋭性を保持しアーティファクトを最小限
に抑えたカラーチャンネルとなる。このカラーチャンネ
ル出力は、従来技術により周知の方法で出力装置へかけ
てやると、好ましい態様の出力とビジュアル的に同じに
なる。
【0031】回避加算器140は、2つの加算される信
号と、回避信号発生器20の出力で与えられるアーティ
ファクト回避信号a(L)との3つの入力を必要とする。
上記2つの加算される信号は変換される。加算される信
号の一つは(a(L))を乗じる変換処理を施され、他方は
(1−a(L))を乗じる変換処理を施される。次に、これ
ら変換された信号が加算される。(a(L))倍された信号
入力は、回避加算器140の「(a(L))入力」であり、
(1−a(L))倍された信号入力は、回避加算器140の
「(1−a(L))入力」である。S1とS2が回避加算器
140で加算される信号であるとし、その結果をAとす
れば、前述の議論は次のように代数表現で簡略化され
る。
【0032】
【数9】A=(a(L))(S1)+(1−a(L))(S2) [数学的説明]好ましい態様の最終的に処理されたピク
セルは、次のように関数形式でも示すことができる。
【0033】
【数10】 t(x)=[x−[g(x)+a(L)h(x)]]+f(g(x)+a(L)h(x)) ………(1) ここで、xは入力カラーチャンネル、t(x)は変換され
たカラーチャンネルである。またg(x)はxのローパス
フィルタ処理バージョン、h(x)はxのハイパスフィル
タ処理バージョンであり、すなわち、h(x)=x−g
(x)である。f()は、いずれかのカラーチャンネルへ適
用されたトーンスケール関数であり、a(L)はアーティ
ファクト回避信号(制御信号)である。
【0034】アーティファクト回避信号a(L)は、略フ
ラットな領域(すなわち、米国特許第5,012,33
3号ではアーティファクトが出ない画像領域)にあるピ
クセルに対しては1である。信号a(L)は、高遷移エッ
ジ部を含む画像の領域(すなわち、米国特許第5,01
2,333号ではアーティファクトが出る画像領域)に
あるピクセルに対しては0である。信号a(L)は、画像
のローカル領域の構造次第で0.0〜1.0の範囲のど
のような値をもとることができる。
【0035】ここで、幾つかの近似を行うと便利であ
る。第一の近似は、画像処理に共通してスケール関数が
ほとんど線形であるというものである。すなわち大略、
【数11】 g(f(x))=f(g(x)) ………(2) である。
【0036】第二の近似は、トーンスケールf(x)が信
号xに適用される場合に関するもののであり、近似的に
次式が成立する。
【0037】
【数12】 f(x)=f(g(x))+f'(g(x))・(h(x)) ………(3) つまり、トーンスケールの大部分はほぼ線形(すなわち
第二微分係数の変化が緩やか)であるという性質がある
ので、画像信号へトーンスケールを適用するということ
は、オリジナルの画像チャンネルのローパス成分につい
てはトーンスケールを適用し、オリジナルの画像チャン
ネルのハイパス成分については、オリジナルの画像チャ
ンネルのローパス成分で評価されたトーンスケール関数
の勾配を乗じるということにほぼ等しい。
【0038】第三の近似は、第一と第二近似から直接導
かれるものであって、
【数13】 f'(g(x))・(h(x))=h(f(x)) ………(4) である。
【0039】従って、好ましい態様を総括する数式を上
の三つの近似式で評価してみると、比較的フラットな領
域(a(L)=1)の出力ピクセル値に対して得られる近
似は、
【数14】t(x)=f(g(x))+h(x) となる。この結果が示唆するのは、画像の比較的フラッ
トな領域では、処理されたピクセルのディテール信号は
オリジナルの(h(x))のディテール信号に等しいが、ロ
ーパス信号のコントラストはf(x)だけ修整されたとい
うことである。同様に、数式が、処理されるピクセルが
高遷移エッジ部(a(L)=0)の近くにあるという仮定
で単純化される時には、
【数15】t(x)=f(x) である。この結果が示唆するのは、オリジナルのピクセ
ルの処理されたバージョンは、高遷移エッジ部近くの領
域にあるオリジナルのピクセル値とトーンスケール関数
との関数にすぎないということである。この結果によっ
て、エッジ部領域にアーティファクトが起こるのが防止
される。
【0040】a(L)の中間値(0<a(L)<1)を有す
るピクセルに対しては、処理されたピクセルは、f(x)
とf(g(x))+h(x)とによって挟まれた範囲で定ま
る。
【0041】要約すれば、本発明の方法を用いることに
よって、トーンスケール関数を画像に適用した場合に、
ディテールを保存すると不自然なアーティファクトが生
じる領域は除いて、オリジナルのデジタル画像からのデ
ィテール情報を保存することができる。これらの領域で
は、トーンスケール関数をオリジナルのピクセルに適用
して、最終の出力ピクセルを生成する。
【0042】上記三つの近似式で評価する時に、
【数16】 a(L)=1に対して、t(x)=f(g(x))+h(x) a(L)=0に対して、t(x)=f(x) となる結果を生じる他の多くのフローダイアグラムを構
成することが可能である。
【0043】別法のトーンスケールプロセッサ(40で
示される)に対するこれらのフローダイアグラムは、好
ましい態様として以上に説明したものとは極めて異なる
ように見えるが、回避信号、空間フィルタ処理による周
波数分離、およびトーンスケール関数という同じ構成要
素を用いるものである。これら多種多様の方法で処理さ
れた画像は、数字的には小さな違いが含まれているが
(近似の違いにより)、ビジュアルには殆ど同じ様な結
果が得られる。
【0044】例えば、図8に示される別法の態様は、そ
のフローダイアグラムから見て、
【数17】t(x)=(1−a(L))f(x)+a(L)[f(g
(x)+h(x))] として代数的に書くことができる。この数式は、三つの
近似式(式(2)、(3)、(4))を用いて、a(L)
=1.0(すなわち、カラーチャンネルのフラット領
域)とa(x)=0(すなわち、画像のエッジ部領域)と
について評価すると、
【数18】 a(L)=1に対して、t(x)=f(g(x))+h(x) a(L)=0に対して、t(x)=f(x) となる。従って、本発明のこの別法態様も(数学的近似
の範囲内において)好ましい態様と同じである。
【0045】本発明の記載は、好ましい態様を参照して
行われたものである。しかし、当業者は、本発明の範囲
から逸脱せずに多くの変形や部分的改変を行うことがで
きるものと思われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の全体構成を示すブロック図である。
【図2】 図1に示すマルチチャンネルプロセッサの詳
細ブロック図である。
【図3】 図1に示すトーンスケールプロセッサの詳細
ブロック図である。
【図4】 図3に示すペデスタルスプリッタの詳細ブロ
ック図である。
【図5】 図1に示す回避信号発生器の詳細ブロック図
である。
【図6】 アーティファクト回避関数を示す模式的なグ
ラフである。
【図7】 典型的なトーンスケール関数の例を示す模式
的なグラフである。
【図8】 本発明の別の態様を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 輝度信号発生器、20 回避信号発生器、30
マルチチャンネルプロセッサ、40 トーンスケールプ
ロセッサ、50 ペデスタルスプリッタ、60トーンス
ケールアプリケータ、70 テクスチャ修整器、80
加算器、90周波数スプリッタ、100 テクスチャ信
号発生器、110 ペデスタル信号発生器、120 非
方向性勾配計算器、130 アーティファクト回避関数
アプリケータ、140 回避加算器。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタルカラー画像のトーンスケールを
    調整する時にディテール情報を保存する方法であって、 (a)少なくとも2つのカラーチャンネルを有するデジ
    タルカラー画像を受けるステップと、 (b)前記デジタルカラー画像の前記トーンスケールを
    調整するトーンスケール関数を用意するステップと、 (c)前記デジタルカラー画像から輝度信号を発生する
    ステップと、 (d)前記輝度信号から誘導される制御信号を発生する
    ステップと、 (e)前記トーンスケール関数と、前記デジタルカラー
    画像の前記各カラーチャンネルに適用された前記制御信
    号とを用いて、向上したデジタル画像チャンネルを得る
    ステップと、を含むことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記輝度信号を空間的にフィルタリング
    したものに基づいて前記制御信号を生成するステップを
    更に含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記ステップ(e)は、各カラーチャン
    ネルに対してハイパス信号およびローパス信号を発生す
    るステップと、前記ハイパス信号、前記ローパス信号、
    前記制御信号、およびオリジナルの前記複数のカラーチ
    ャンネルに基づいて非線形空間フィルタリングされたカ
    ラーチャネルを少なくとも2つ生成するステップと、を
    更に含むことを特徴とする請求項2記載の方法。
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