JP4277550B2 - 信号処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents

信号処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、信号処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、例えば、画像の中のエッジを強調し過ぎることなく、エッジに囲まれた内部のテクスチャを強調する場合に用いて好適な信号処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ビデオカメラにおいては、CCD(Charge Coupled Device),CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)などの撮像素子により撮像された画像のコントラスト(明暗の差)および鮮鋭度(境界の明確さ)を向上させる方法として、階調変換によるコントラスト強調方法や画像中の高域成分のコントラストを強調する高域成分強調方法が考えられている。
【0003】
コントラスト強調方法としては、画像の各画素に対して、その画素レベルを所定の入出力関係を持つ関数(以下、これをレベル変換関数と称する)で変換するトーンカーブ調整や、画素レベルの頻度分布に応じてレベル変換関数を適応的に変化させるヒストグラムイコライゼーションと呼ばれる方法が提案されている。
【0004】
高域成分強調方法としては、画像からエッジを抽出し、当該抽出したエッジを強調するいわゆる輪郭強調を行うアンシャープマスクと呼ばれる方法が提案されている。
【0005】
しかしながら、コントラスト強調方法においては、画像の全ダイナミックレンジ(最大レベルと最小レベルの差)のうち一部の輝度域しかコントラストを向上させることができない問題があることに加えて、トーンカーブ調整の場合には画像の最明部と最暗部において、またヒストグラムイコライゼーションの場合には頻度分布の少ない輝度域付近において、逆にコントラストが低下するという問題があった。さらに高域成分強調方法においては、画像の高域成分のコントラストのみが強調され、これにより画像のエッジ付近が不自然に強調され、画質が劣化することを避け得ないという課題があった。
【0006】
そこで、従来、図1に示すように構成される画像信号処理装置により、入力画像データのうち、画素値の変化が急峻なエッジを保存した状態で当該エッジ以外の部分を増幅することにより、エッジ以外の部分を強調する方法が存在する(例えば、特許文献1)。
【0007】
図1に示された画像信号処理装置において、入力された画像信号は、εフィルタ1、および減算部2に入力される。εフィルタ1は、図2Aに示されるような急峻なエッジを挟んで僅かに変動する画像信号を入力とし、図2Bに示されるようなエッジのみが抽出された画像信号に変換して、減算部2および加算部4に出力する。
【0008】
εフィルタ1の具体的な処理について、図3および図4を参照して説明する。εフィルタ1は、入力画像の各画素を順次、注目画素Cに決定し、図3に示すように、注目画素Cを中心として水平方向に連続する複数の近傍画素(いまの場合、6画素L3,L2,L1,R1,R2,R3)からなるタップを設定し、次式(1)のように、注目画素Cおよび複数の近傍画素の画素値を、タップ係数(例えば、{1,2,3,4,3,2,1})用いて加重平均して、注目画素Cに対応する変換結果C’として出力する。
C’=(1・L3+2・L2+3・L1+4・C
+3・R1+2・R2+1・R3)/16 …(1)
【0009】
ただし、図4に示すように、注目画素Cの画素値との差分が、所定の閾値ε以上である近傍画素(図4の場合、近傍画素R2,R3)については、画素値を注目画素Cのものと置換して計算するようにする。すなわち、図4の場合、次式(2)が計算される。
C’=(1・L3+2・L2+3・L1+4・C
+3・R1+2・C+1・C)/16 …(2)
【0010】
図1に戻る。減算部2は、前段から入力される画像信号(εフィルタ1に対する入力と同一のもの)から、εフィルタ1から入力される画像信号を減算することにより、エッジ以外の僅かに変動している画像信号を抽出して増幅部3に出力する。増幅部3は、減算部2の出力を増幅して加算部4に出力する。加算部4は、増幅部3から出力されるエッジ以外の部分が増幅されている画像信号と、εフィルタ1から入力されるエッジのみが抽出された画像信号を加算する。この加算結果が、急峻なエッジが保持された状態で当該エッジ以外の部分が増幅されている画像信号となっている。
【0011】
【特許文献1】
特開2001−298621号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図1に示された画像信号処理装置のεフィルタ1では、所定の閾値εが100であって、例えば、図5に示されるように、画素値が急峻に変化するエッジの画像信号が入力された場合、当該エッジの高さが100以上であれば、εフィルタ1から出力される画像信号は、図6に示すように、エッジの形状が保持されるが、当該エッジの高さが閾値εよりも僅かでも小さい場合(例えば、エッジの高さが99の場合)、εフィルタ1から出力される画像信号は、図7に示すように、エッジの形状が保持されない。なお、図5等において、横軸は画素の配置、縦軸は画素値を示している。
【0013】
また、例えば、図8に示されるような形状のエッジの画像信号が入力された場合、当該エッジの高さが100以上であれば、εフィルタ1から出力される画像信号は、図9に示すように、エッジの形状が保持されるが、当該エッジの高さが閾値εよりも僅かでも小さい場合(例えば、エッジの高さが99の場合)、εフィルタ1から出力される画像信号は、図10に示すように、エッジの形状が保持されない。
【0014】
すなわち、従来のεフィルタ1では、入力された画像信号に含まれるエッジの高さが、閾値εを挟んで微少に変動した場合、フィルタリング後の画像信号ではエッジが大きく変動してしまい、視覚的に見映えが悪くなるという課題があった。
【0015】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、画素値の変化が急峻なエッジを正確に保持した状態で、エッジ以外の部分を平滑化するフィルタリング処理において、入力された画像信号に含まれるエッジの高さが微少に変動していた場合、変換後の画像信号でもエッジが緩やかに変動するようにすることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の信号処理装置は、連続的に配置されている信号を、順次、注目信号に指定する指定手段と、定された注目信号を基準として、連続的に配置されている信号のなかから所定の間隔毎に複数の近傍信号を決定する決定手段と、注目信号と複数の近傍信号を、異なる複数の係数組を用いて加重平均し、複数の平滑化信号を演算する演算手段と、注目信号と複数の近傍信号とのレベルの差分をそれぞれ算出し、算出した差分を予め設定された第1の閾値および第1の閾値よりも小さい第2の閾値と比較し、比較結果に基づいて重み付け係数を算出する算出手段と、算出された重み付け係数に従い、算された複数の平滑化信号を合成する合成手段とを含み、算出手段は、差分が第1の閾値よりも大きい場合は重み付け係数を1とし、差分が第2の閾値より小さい場合は重み付け係数を0とする
【0017】
前記信号は、画像を構成する画素の画素値とすることができる。
【0018】
前記指定手段、前記決定手段、前記演算手段、前記算出手段、および前記合成手段を含む信号処理系が複数存在し、複数の信号処理系は、直列に配置されているようにすることができる。
【0019】
前記複数の信号処理系にそれぞれ含まれる前記決定手段は、所定の間隔がそれぞれ異なるようにすることができる。
【0020】
本発明の信号処理方法は、連続的に配置されている信号を、順次、注目信号に指定する指定ステップと、定された注目信号を基準として、連続的に配置されている信号のなかから所定の間隔毎に複数の近傍信号を決定する決定ステップと、注目信号と複数の近傍信号を、異なる複数の係数組を用いて加重平均し、複数の平滑化信号を演算する演算ステップと、注目信号と複数の近傍信号とのレベルの差分をそれぞれ算出し、算出した差分を予め設定された第1の閾値および第1の閾値よりも小さい第2の閾値と比較し、比較結果に基づいて重み付け係数を算出する算出ステップと、算出された重み付け係数に従い、算された複数の平滑化信号を合成する合成ステップとを含み、算出ステップは、差分が第1の閾値よりも大きい場合は重み付け係数を1とし、差分が第2の閾値より小さい場合は重み付け係数を0とする
【0021】
本発明の記録媒は、連続的に配置されている信号を、順次、注目信号に指定する指定ステップと、定された注目信号を基準として、連続的に配置されている信号のなかから所定の間隔毎に複数の近傍信号を決定する決定ステップと、注目信号と複数の近傍信号を、異なる複数の係数組を用いて加重平均し、複数の平滑化信号を演算する演算ステップと、注目信号と複数の近傍信号とのレベルの差分をそれぞれ算出し、算出した差分を予め設定された第1の閾値および第1の閾値よりも小さい第2の閾値と比較し、比較結果に基づいて重み付け係数を算出する算出ステップと、算出された重み付け係数に従い、算された複数の平滑化信号を合成する合成ステップとを含み、算出ステップは、差分が第1の閾値よりも大きい場合は重み付け係数を1とし、差分が第2の閾値より小さい場合は重み付け係数を0とする処理を信号処理装置のコンピュータに実行させるプログラムが記録されている。
【0022】
本発明のプログラムは、連続的に配置されている信号を、順次、注目信号に指定する指定ステップと、定された注目信号を基準として、連続的に配置されている信号のなかから所定の間隔毎に複数の近傍信号を決定する決定ステップと、注目信号と複数の近傍信号を、異なる複数の係数組を用いて加重平均し、複数の平滑化信号を演算する演算ステップと、注目信号と複数の近傍信号とのレベルの差分をそれぞれ算出し、算出した差分を予め設定された第1の閾値および第1の閾値よりも小さい第2の閾値と比較し、比較結果に基づいて重み付け係数を算出する算出ステップと、算出された重み付け係数に従い、算された複数の平滑化信号を合成する合成ステップとを含み、算出ステップは、差分が第1の閾値よりも大きい場合は重み付け係数を1とし、差分が第2の閾値より小さい場合は重み付け係数を0とする処理をコンピュータに実行させる。
【0023】
本発においては、指定された注目信号を基準として、連続的に配置されている信号のなかから所定の間隔毎に複数の近傍信号が決定され、注目信号と複数の近傍信号が、異なる複数の係数組を用いて加重平均されて複数の平滑化信号が演算される。さらに、注目信号と複数の近傍信号とのレベルの差分がそれぞれ算出され、算出した差分が予め設定された第1の閾値および第1の閾値よりも小さい第2の閾値と比較され、比較結果に基づいて重み付け係数が算出され、算出された重み付け係数に従い、算された複数の平滑化信号が合成される。なお、差分が第1の閾値よりも大きい場合は重み付け係数が1とされ、差分が第2の閾値より小さい場合は重み付け係数が0とされる。
【0024】
【発明の実施の形態】
図11は、本発明を適用した非線形フィルタの第1の構成例を示している。この非線形フィルタ11は、図1に示された画像信号処理装置のεフィルタ1と置換して用いるものであり、入力された画像信号に含まれるエッジの高さが、所定の閾値を挟んで微少に変動していた場合、変換後の画像信号でもエッジが緩やかに変動するようにするものである。より具体的には、画像信号に含まれる画素値のエッジの高さが、所定の閾値ε1よりも小さくなったとしても、閾値ε2(ε2<ε1)よりも小さくなるまでは、変換後の画像信号に含まれるエッジの変動を緩やかするものである。
【0025】
非線形フィルタ11は、上段から入力される画像信号に基づいて重み付け係数w1,w3を発生し、制御信号として合成部14に出力する制御信号発生部12、上段から入力された画像信号に、例えば、図12に示すような注目画素Cを中心として左右に隣接する画素からなるタップ(すなわち、インターバル1のタップ)を設定し、タップに含まれる5画素の画素値を3種類のタップ係数を用いて加重平均し、3種類の平滑化信号F1,F3,F5を演算するLPF(Low Pass Filter)13、および制御信号発生部12により発生される制御信号に従って平滑化信号F1,F3,F5を合成する合成部14から構成される。
【0026】
図13は、LPF13において用いられるタップ係数の一例を示している。LPF13においては、タップに含まれる5画素L2,L1,C、R1,R2が設定され、次式(3)に示されるように、タップ係数{0,0,1,0,0}を用いて、平滑化信号F1が演算される。
F1=(0・L2+0・L1+1・C+0・R1+0・R2)/1 …(3)
【0027】
また、LPF13においては、次式(4)に示されるように、タップ係数{0,1,2,1,0}を用いて、平滑化信号F3が演算される。
F3=(0・L2+1・L1+2・C+1・R1+0・R2)/4 …(4)
【0028】
また、LPF13においては、次式(5)に示されるように、タップ係数{1,2,2,2,1}を用いて、平滑化信号F5が演算される。
F5=(1・L2+2・L1+2・C+2・R1+1・R2)/8 …(5)
【0029】
次に、非線形フィルタ11の動作について、図14のフローチャートを参照して説明する。
【0030】
ステップS1において、制御信号発生部12は、入力された画像信号を構成するラスター順の画素を、順次、1画素ずつ注目画素Cに決定する。ステップS2において、制御信号発生部12は、図2に示されたように、注目画素Cを中心として左右に隣接する画素L2,L1,R1,R2からなるタップを設定する。以下、タップに含まれる画素L2,L1,R1,R2を、近傍画素L2,L1,R1,R2と記述する。
【0031】
ステップS3において、LPF13は、制御信号発生部12によって決定された注目画素Cと近傍画素L2,L1,R1,R2を、式(1)乃至(3)を用いて加重平均し、その結果得られる平滑化信号F1,F3,F5を、合成部14に出力する。
【0032】
ステップS4において、制御信号発生部12は、注目画素Cと各近傍画素L2,L1,R1,R2との画素値の差分|L2−C|,|L1−C|,|R1−C|,|R2−C|を演算する。
【0033】
ステップS5において、制御信号発生部12は、ステップS4の処理で算出した差分に基づき、合成部14において用いられる重み付け係数w1,w3を算出する。具体的は、注目画素Cと、注目画素Cを中心として対称の位置にある近傍画素L1,R1との画素値の差分|L1−C|,|R1−C|のうち、大きい方を変数d1に代入し、
d1=MAX[|L1−C|,|R1−C|]
図15に示すように、変数d1に従って重み付け係数w1を算出する。
d1<ε2である場合、 w1=0
ε2≦d1<ε1である場合、w1=(d1−ε2)/(ε1−ε2)
ε1≦d1である場合、 w1=1
【0034】
同様に、注目画素Cと、注目画素Cを中心として対称の位置にある近傍画素L2,R2との画素値の差分|L2−C|,|R2−C|のうち、大きい方を変数d2に代入し、
d2=MAX[|L2−C|,|R2−C|]
変数d2に従って重み付け係数w3を算出する。
d2<ε2である場合、 w3=0
ε2≦d2<ε1である場合、w3=(d2−ε2)/(ε1−ε2)
ε1≦d2である場合、 w3=1
【0035】
このようにして算出された重み付け係数w1,w3は、制御信号として合成部14に出力される。ステップS6において、合成部14は、LPF13により演算された平滑化信号F1,F3,F5を、制御信号発生部12により算出された重み付け係数w1,w3を用い、次式(6)に従って合成して、注目画素Cのフィルタリング後の値C’として出力する。
C’=w1・F1+(1−w1)・w3・F3
+(1−w1)・(1−w3)・F5 …(6)
【0036】
以上で非線形フィルタ11の動作の説明を終了する。この非線形フィルタ11によれば、例えば、閾値ε1が100、閾値ε2が70であって、図5に示されたように、画素値が急峻に変化するエッジの画像信号が入力された場合、当該エッジの高さが閾値ε1以上の100であれば、非線形フィルタ11から出力される画像信号は、図16に示すように、エッジの形状が保持されたものとなり、当該エッジの高さが閾値ε1より小さい90,80となっても、非線形フィルタ11から出力される画像信号は、図17、図18に示すように、エッジの形状が若干変化しただけで保持される。さらに、当該エッジの高さが徐々に小さくなるに従い、非線形フィルタ11から出力される画像信号は、エッジの形状が徐々に変化し、当該エッジの高さが閾値ε2と等しい70となった段階で、非線形フィルタ11から出力される画像信号のエッジの形状は、図19に示す程度となる。
【0037】
図19と、従来のεフィルタ1の出力を示した図7を比較して明らかなように、従来のεフィルタ1では、入力される画像信号のエッジの高さが、閾値ε=100よりも僅かに小さい99であっても、図7に示されたように、フィルタリング後のエッジの形状は大きく変化してしまったが、本発明を適用した非線形フィルタ11では、入力される画像信号のエッジの高さが、閾値ε1より小さくなっても、閾値ε2までの間では、フィルタリング後のエッジの形状は緩やかに変化することになる。
【0038】
次に、図20は、本発明を適用した非線形フィルタの第2の構成例を示している。この非線形フィルタ21は、図1に示された画像信号処理装置のεフィルタ1と置換して用いるものであり、インターバル4の5画素のタップを設定してフィルタリング処理を行う狭帯域処理部22、狭帯域処理部22の出力に対してインターバル2の5画素のタップを設定してフィルタリング処理を行う中帯域処理部26、および中帯域処理部26の出力に対してインターバル1の5画素のタップを設定してフィルタリング処理を行う広帯域処理部30から構成される。
【0039】
インターバル4のタップは、図21に示すように、水平方向に配置された画素列のうち、注目画素Cを基準として左側の8番目、4番目、右側の4番目、8番目の画素l8,l4,r4,r8が、それぞれ近傍画素L2,L1,R1,R2とされる。
【0040】
インターバル2のタップは、図22に示すように、水平方向に配置された画素列のうち、注目画素Cを基準として左側の4番目、2番目、右側の2番目、4番目の画素l4,l2,r2,r4が、それぞれ近傍画素L2,L1,R1,R2とされる。
【0041】
インターバル1のタップは、図23に示すように、水平方向に配置された画素列のうち、注目画素Cを基準として左側の2番目、1番目、右側の1番目、2番目の画素l2,l1,r1,r2が、それぞれ近傍画素L2,L1,R1,R2とされる。
【0042】
図20に戻る。狭帯域処理部22は、図11に示された非線形フィルタ11と同様に構成される。すなわち、狭帯域処理部22の制御信号発生部23、LPF24、および合成部25が、それぞれ非線形フィルタ11の制御信号発生部12、LPF13、および合成部14に相当する。狭帯域処理部22の非線形フィルタ11に対する相違点は、非線形フィルタ11では図12に示されたインターバル1のタップを設定することに対して、狭帯域処理部22では図21に示されたインターバル4のタップを設定することである。
【0043】
中帯域処理部26も、図11に示された非線形フィルタ11と同様に構成される。すなわち、中帯域処理部26の制御信号発生部27、LPF28、および合成部29が、それぞれ非線形フィルタ11の制御信号発生部12、LPF13、および合成部14に相当する。中帯域処理部26の非線形フィルタ11に対する相違点は、図22に示されたインターバル2のタップを設定することである。
【0044】
さらに、広帯域処理30も、図11に示された非線形フィルタ11と同様に構成される。すなわち、中帯域処理部26の制御信号発生部31、LPF32、および合成部33が、それぞれ非線形フィルタ11の制御信号発生部12、LPF13、および合成部14に相当する。中帯域処理部26は、非線形フィルタ11と同様に、図23に示されたインターバル1のタップを設定する。
【0045】
図24は、狭帯域処理部22のLPF24、中帯域処理部26のLPF28、および広帯域処理部30のLPF32において用いられるタップ係数の一例を示している。
【0046】
LPF24において、インターバル4のタップが設定され、平滑化信号F11が演算されるとき、式(3)と同様に、タップ係数{0,0,1,0,0}が用いられる。この演算は、従来のεフィルタ1において、17画素からなるタップが設定され、タップ係数{0,0,0,0,0,0,0,0,1,0,0,0,0,0,0,0,0}を用いて加重平均することに相当する。
【0047】
LPF24において、インターバル4のタップが設定され、平滑化信号F13が演算されるとき、式(4)と同様に、タップ係数{0,1,2,1,0}が用いられる。この演算は、従来のεフィルタ1において、17画素からなるタップが設定され、タップ係数{0,0,0,0,1,0,0,0,2,0,0,0,1,0,0,0,0}を用いて加重平均することに相当する。
【0048】
LPF24において、インターバル4のタップが設定され、平滑化信号F15が演算されるとき、式(5)と同様に、タップ係数{1,2,2,2,1}が用いられる。この演算は、従来のεフィルタ1において、17画素からなるタップが設定され、タップ係数{1,0,0,0,2,0,0,0,2,0,0,0,2,0,0,0,1}を用いて加重平均することに相当する。
【0049】
LPF28において、インターバル2のタップが設定され、平滑化信号F21が演算されるとき、式(3)と同様に、タップ係数{0,0,1,0,0}が用いられる。この演算は、従来のεフィルタ1において、9画素からなるタップが設定され、タップ係数{0,0,0,0,1,0,0,0,0}を用いて加重平均することに相当する。
【0050】
LPF28において、インターバル2のタップが設定され、平滑化信号F23が演算されるとき、式(4)と同様に、タップ係数{0,1,2,1,0}が用いられる。この演算は、従来のεフィルタ1において、9画素からなるタップが設定され、タップ係数{0,0,1,0,2,0,1,0,0}を用いて加重平均することに相当する。
【0051】
LPF28において、インターバル2のタップが設定され、平滑化信号F25が演算されるとき、式(5)と同様に、タップ係数{1,2,2,2,1}が用いられる。この演算は、従来のεフィルタ1において、9画素からなるタップが設定され、タップ係数{1,0,2,0,2,0,2,0,1}を用いて加重平均することに相当する。
【0052】
LPF32において、インターバル1のタップが設定され、平滑化信号F31が演算されるとき、式(3)と同様に、タップ係数{0,0,1,0,0}が用いられる。
【0053】
LPF32において、インターバル1のタップが設定され、平滑化信号F33が演算されるとき、式(4)と同様に、タップ係数{0,1,2,1,0}が用いられる。
【0054】
LPF32において、インターバル1のタップが設定され、平滑化信号F35が演算されるとき、式(5)と同様に、タップ係数{1,2,2,2,1}が用いられる。
【0055】
次に、非線形フィルタ21の動作について説明する。まず、狭帯域処理部22のフィルタリング処理について、図14のフローチャートを流用して説明する。
【0056】
ステップS1において、制御信号発生部23は、入力された画像信号を構成するラスター順の画素を、順次、1画素ずつ注目画素Cに決定する。ステップS2において、制御信号発生部23は、図21に示されたように、注目画素Cを中心とするインターバル4のタップを設定する。
【0057】
ステップS3において、LPF24は、制御信号発生部23によって決定された注目画素Cと近傍画素L2,L1,R1,R2を、式(1)乃至(3)を用いて加重平均し、その結果得られる平滑化信号F11,F13,F15を、合成部254に出力する。
【0058】
ステップS4において、制御信号発生部23は、注目画素Cと各近傍画素L2,L1,R1,R2との画素値の差分|L2−C|,|L1−C|,|R1−C|,|R2−C|を演算する。さらに、制御信号発生部23は、注目画素Cと、近傍画素L2,R2よりも注目画素C側に位置していてタップには含まれない画素l7,l6,l5,l3,l2,l1,r1,r2,r3,r5,r6,r7との画素値の差分|l7−C|,|l6−C|,|l5−C|,|l3−C|,|l2−C|,|l1−C|,|r1−C|,|r2−C|,|r3−C|,|r5−C|,|r6−C|,|r7−C|を演算する。
【0059】
ステップS5において、制御信号発生部23は、ステップS4の処理で算出した差分に基づき、合成部25において用いられる重み付け係数w1,w3を算出する。
【0060】
具体的は、注目画素Cと、注目画素Cを中心として対称の位置にある近傍画素L1,R1以内に位置する画素の画素値の差分|L1−C|,|l3−C|,|l2−C|,|l1−C|,|r1−C|,|r2−C|,|r3−C|,|R1−C|のうち、最大のものを変数d1に代入し、
d1=MAX[|L1−C|,|l3−C|,|l2−C|,|l1−C|,|r1−C|,|r2−C|,|r3−C|,|R1−C|]
図15に示されたように、変数d1に従って重み付け係数w1を算出する。
d1<ε2である場合、 w1=0
ε2≦d1<ε1である場合、w1=(d1−ε2)/(ε1−ε2)
ε1≦d1である場合、 w1=1
【0061】
同様に、注目画素Cと、注目画素Cを中心として対称の位置にある近傍画素L2,R2以内に位置する画素の画素値の差分|L2−C|,|l7−C|,|l6−C|,|l5−C|,|r5−C|,|r6−C|,|r7−C|,|R2−C|のうち、最大のものを変数d2に代入し、
d2=MAX[|L2−C|,|l7−C|,|l6−C|,|l5−C|,|r5−C|,|r6−C|,|r7−C|,|R2−C|]
変数d2に従って重み付け係数w3を算出する。
d2<ε2である場合、 w3=0
ε2≦d2<ε1である場合、w3=(d2−ε2)/(ε1−ε2)
ε1≦d2である場合、 w3=1
【0062】
このようにして算出された重み付け係数w1,w3は、制御信号として合成部25に出力される。ステップS6において、合成部25は、LPF24により演算された平滑化信号F11,F13,F15を、制御信号発生部23により算出された重み付け係数w1,w3を用い、式(6)に従って合成して、注目画素Cのフィルタリング後の値C’として、中帯域処理部26に出力する。以上で、狭帯域処理部22によるフィルタリング処理の説明を終了する。
【0063】
狭帯域処理部22から出力された画像信号は、次に、中帯域処理部26でフィルタリング処理が施され、さらに、広帯域処理部30でもフィルタリング処理が施されることになる。なお、中帯域処理部26、および広帯域処理部30におけるフィルタリング処理は、上述した狭帯域処理部22によるフィルタリング処理と、タップのインターバルが異なることの他は同様であるので、その説明は省略する。
【0064】
この非線形フィルタ21によれば、例えば、閾値ε1が100、閾値ε2が70であって、図8に示されたように、急峻なエッジの幅がインターバル4に収まるような画像信号が入力された場合、当該エッジの高さが閾値ε1以上の100であれば、非線形フィルタ21から出力される画像信号は、図25に示すように、エッジの形状がほぼ保持されたものとなり、当該エッジの高さが閾値ε1より小さい90,80となった場合、非線形フィルタ21から出力される画像信号は、図26、図27に示すように、エッジの形状が徐々に変化したものとなる。さらに、当該エッジの高さが徐々に小さくなるに従い、非線形フィルタ21から出力される画像信号は、エッジの形状が徐々に変化し、当該エッジの高さが閾値ε2と等しい70となった段階で、非線形フィルタ21から出力される画像信号のエッジの形状は、図28に示す程度となる。
【0065】
図28と、従来のεフィルタ1の出力を示した図10を比較して明らかなように、従来のεフィルタ1では、入力される画像信号のエッジの高さが、閾値ε=100よりも僅かに小さい99であっても、図10に示されたように、フィルタリング後のエッジの形状は大きく変化してしまったが、本発明を適用した非線形フィルタ21では、入力される画像信号のエッジの高さが、閾値ε1より小さくなっても、閾値ε2までの間では、フィルタリング後のエッジの形状は緩やかに変化することになる。
【0066】
なお、本発明は、ビデオカメラ、ディジタルスチルカメラ、プリンタ、ディスプレイ、コンピュータ等の画像信号を扱うあらゆる装置に適用することが可能である。
【0067】
例えば、画像処理を実行するコンピュータに適用した場合、画像コントラストを修正する際、ダイナミックレンジを維持しながら高品位なコントラスト修正画像を得ることができ、また異なる照明条件下で得られた画像同士を合成する際、それぞれのコントラスト成分の違いだけを補正でき、自然な合成画像を生成することができる。
【0068】
ところで、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば、図29に示すように構成される汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
【0069】
このパーソナルコンピュータ50は、CPU(Central Processing Unit)51を内蔵している。CPU51にはバス54を介して、入出力インタフェース55が接続されている。バス54には、ROM(Read Only Memory)52およびRAM(Random Access Memory)53が接続されている。
【0070】
入出力インタフェース55には、ユーザが操作コマンドを入力するキーボード、マウス、リモートコントローラなどの入力デバイスよりなる入力部56、合成された映像信号をディスプレイに出力する出力部57、プログラムや各種データを格納するハードディスクドライブなどよりなる記憶部58、およびモデム、LAN(Local Area Network)アダプタなどよりなり、インタネットに代表されるネットワークを介した通信処理を実行する通信部59が接続されている。また、磁気ディスク61(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク62(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク63(MD(Mini Disc)を含む)、およびは半導体メモリ64などの記録媒体に対してデータを読み書きするドライブ60が接続されている。
【0071】
CPU51に上述した一連の処理を実行させるプログラムは、磁気ディスク61乃至半導体メモリ64に格納された状態でパーソナルコンピュータに供給され、ドライブ60によって読み出されて記憶部58に内蔵されるハードディスクドライブにインストールされている。あるいは、ネットワークを介して供給されることも考えられる。記憶部58にインストールされているプログラムは、入力部56に入力されるユーザからのコマンドに対応するCPU51の指令によって、記憶部58からRAM53にロードされて実行される。
【0072】
なお、本明細書において、各フローチャートを記述するステップは、記載された順序に従って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0073】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、画素値の変化が急峻なエッジを正確に保持した状態で、エッジ以外の部分を平滑化するフィルタリング処理において、入力された画像信号に含まれるエッジの高さが微少に変動していた場合、変換後の画像信号でもエッジが緩やかに変動させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像内の急峻なエッジを保存した状態でエッジ以外の部分を強調する画像信号処理装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】図1のεフィルタに入力される画像信号と、出力される画像信号を示す図である。
【図3】図1のεフィルタで用いられるタップの一例を示す図である。
【図4】図1のεフィルタの動作を説明するための図である。
【図5】フィルタ処理前の画像信号の一例を示す図である。
【図6】図5に示された画像信号に対応して、εフィルタから出力される画像信号を示す図である。
【図7】図5に示された画像信号に対応して、εフィルタから出力される画像信号を示す図である。
【図8】フィルタ処理前の画像信号の一例を示す図である。
【図9】図8に示された画像信号を入力として、εフィルタから出力される画像信号を示す図である。
【図10】図8に示された画像信号を入力として、εフィルタから出力される画像信号を示す図である。
【図11】本発明を適用した非線形フィルタの第1の構成例を示すブロック図である。
【図12】図11の非線形フィルタで設定されるタップを示す図である。
【図13】図11の非線形フィルタで用いられるタップ係数を示す図である。
【図14】図11の非線形フィルタによるフィルタリング処理を説明するフローチャートである。
【図15】重み付け係数の決定方法を説明するための図である。
【図16】図5に示された画像信号を入力として、図11の非線形フィルタから出力される画像信号を示す図である。
【図17】図5に示された画像信号を入力として、図11の非線形フィルタから出力される画像信号を示す図である。
【図18】図5に示された画像信号を入力として、図11の非線形フィルタから出力される画像信号を示す図である。
【図19】図5に示された画像信号を入力として、図11の非線形フィルタから出力される画像信号を示す図である。
【図20】本発明を適用した非線形フィルタの第2の構成例を示すブロック図である。
【図21】図20の狭帯域処理部で設定されるインターバル4のタップを示す図である。
【図22】図20の中帯域処理部で設定されるインターバル2のタップを示す図である。
【図23】図20の広帯域処理部で設定されるインターバル1のタップを示す図である。
【図24】図20の非線形フィルタで用いられるタップ係数を示す図である。
【図25】図8に示された画像信号を入力として、図20の非線形フィルタから出力される画像信号を示す図である。
【図26】図8に示された画像信号を入力として、図20の非線形フィルタから出力される画像信号を示す図である。
【図27】図8に示された画像信号を入力として、図20の非線形フィルタから出力される画像信号を示す図である。
【図28】図8に示された画像信号を入力として、図20の非線形フィルタから出力される画像信号を示す図である。
【図29】汎用のパーソナルコンピュータの構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 非線形フィルタ, 12 制御信号発生部, 13 LPF, 14 合成部, 21 非線形フィルタ, 22 狭帯域処理部, 23 制御信号発生部, 24 LPF, 25 合成部, 26 中帯域処理部, 27 制御信号発生部, 28 LPF, 29 合成部, 30 中帯域処理部, 31 制御信号発生部, 32 LPF, 33 合成部, 51 CPU, 61 磁気ディスク, 62 光ディスク, 63 光磁気ディスク, 64 半導体メモリ

Claims (7)

  1. 連続的に配置されている信号のレベルを調整する信号処理装置において、
    連続的に配置されている前記信号を、順次、注目信号に指定する指定手段と、
    定された前記注目信号を基準として、連続的に配置されている前記信号のなかから所定の間隔毎に複数の近傍信号を決定する決定手段と、
    前記注目信号と複数の前記近傍信号を、異なる複数の係数組を用いて加重平均し、複数の平滑化信号を演算する演算手段と、
    前記注目信号と複数の前記近傍信号とのレベルの差分をそれぞれ算出し、算出した前記差分を予め設定された第1の閾値および前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値と比較し、比較結果に基づいて重み付け係数を算出する算出手段と、
    算出された前記重み付け係数に従い、算された前記複数の平滑化信号を合成する合成手段とを含み、
    前記算出手段は、前記差分が第1の閾値よりも大きい場合は前記重み付け係数を1とし、前記差分が第2の閾値より小さい場合は前記重み付け係数を0とする
    信号処理装置。
  2. 前記信号は、画像を構成する画素の画素値である
    求項1に記載の信号処理装置。
  3. 前記指定手段、前記決定手段、前記演算手段、前記算出手段、および前記合成手段を含む信号処理系が複数存在し、複数の前記信号処理系は、直列に配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
  4. 前記複数の信号処理系にそれぞれ含まれる前記決定手段は、前記所定の間隔がそれぞれ異なる
    求項3に記載の信号処理装置。
  5. 連続的に配置されている信号のレベルを調整する信号処理装置の信号処理方法において、
    連続的に配置されている前記信号を、順次、注目信号に指定する指定ステップと、
    定された前記注目信号を基準として、連続的に配置されている前記信号のなかから所定の間隔毎に複数の近傍信号を決定する決定ステップと、
    前記注目信号と複数の前記近傍信号を、異なる複数の係数組を用いて加重平均し、複数の平滑化信号を演算する演算ステップと、
    前記注目信号と複数の前記近傍信号とのレベルの差分をそれぞれ算出し、算出した前記差分を予め設定された第1の閾値および前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値と比較し、比較結果に基づいて重み付け係数を算出する算出ステップと、
    算出された前記重み付け係数に従い、算された前記複数の平滑化信号を合成する合成ステップとを含み、
    前記算出ステップは、前記差分が第1の閾値よりも大きい場合は前記重み付け係数を1とし、前記差分が第2の閾値より小さい場合は前記重み付け係数を0とする
    信号処理方法。
  6. 連続的に配置されている信号のレベルを調整する信号処理装置の制御用のプログラムであって、
    連続的に配置されている前記信号を、順次、注目信号に指定する指定ステップと、
    定された前記注目信号を基準として、連続的に配置されている前記信号のなかから所定の間隔毎に複数の近傍信号を決定する決定ステップと、
    前記注目信号と複数の前記近傍信号を、異なる複数の係数組を用いて加重平均し、複数の平滑化信号を演算する演算ステップと、
    前記注目信号と複数の前記近傍信号とのレベルの差分をそれぞれ算出し、算出した前記差分を予め設定された第1の閾値および前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値と比較し、比較結果に基づいて重み付け係数を算出する算出ステップと、
    算出された前記重み付け係数に従い、算された前記複数の平滑化信号を合成する合成ステップとを含み、
    前記算出ステップは、前記差分が第1の閾値よりも大きい場合は前記重み付け係数を1とし、前記差分が第2の閾値より小さい場合は前記重み付け係数を0とする
    処理を信号処理装置のコンピュータに実行させるプログラムが記録されている記録媒体。
  7. 連続的に配置されている信号のレベルを調整する信号処理装置の制御用のプログラムであって、
    連続的に配置されている前記信号を、順次、注目信号に指定する指定ステップと、
    定された前記注目信号を基準として、連続的に配置されている前記信号のなかから所定の間隔毎に複数の近傍信号を決定する決定ステップと、
    前記注目信号と複数の前記近傍信号を、異なる複数の係数組を用いて加重平均し、複数の平滑化信号を演算する演算ステップと、
    前記注目信号と複数の前記近傍信号とのレベルの差分をそれぞれ算出し、算出した前記差分を予め設定された第1の閾値および前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値と比較し、比較結果に基づいて重み付け係数を算出する算出ステップと、
    算出された前記重み付け係数に従い、算された前記複数の平滑化信号を合成する合成ステップとを含み、
    前記算出ステップは、前記差分が第1の閾値よりも大きい場合は前記重み付け係数を1とし、前記差分が第2の閾値より小さい場合は前記重み付け係数を0とする
    処理をコンピュータに実行させプログラム。
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