JP4103647B2 - 信号処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents

信号処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、信号処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、例えば、画像の中のエッジを強調し過ぎることなく、エッジに囲まれた内部のテクスチャを強調する場合に用いて好適な信号処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
【0002】
【背景技術】
従来、ビデオカメラにおいては、CCD(Charge Coupled Device),CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)などの撮像素子により撮像された画像のコントラスト(明暗の差)および鮮鋭度(境界の明確さ)を向上させる方法として、階調変換によるコントラスト強調方法や画像中の高域成分のコントラストを強調する高域成分強調方法が考えられている。
【0003】
コントラスト強調方法としては、画像の各画素に対して、その画素レベルを所定の入出力関係を持つ関数(以下、これをレベル変換関数と称する)で変換するトーンカーブ調整や、画素レベルの頻度分布に応じてレベル変換関数を適応的に変化させるヒストグラムイコライゼーションと呼ばれる方法が提案されている。
【0004】
高域成分強調方法としては、画像からエッジを抽出し、当該抽出したエッジを強調するいわゆる輪郭強調を行うアンシャープマスクと呼ばれる方法が提案されている。
【0005】
しかしながら、コントラスト強調方法においては、画像の全ダイナミックレンジ(最大レベルと最小レベルの差)のうち一部の輝度域しかコントラストを向上させることができない問題があることに加えて、トーンカーブ調整の場合には画像の最明部と最暗部において、またヒストグラムイコライゼーションの場合には頻度分布の少ない輝度域付近において、逆にコントラストが低下するという問題があった。さらに高域成分強調方法においては、画像の高域成分のコントラストのみが強調され、これにより画像のエッジ付近が不自然に強調され、画質が劣化することを避け得ないという課題があった。
【0006】
そこで、従来、図1に示すように構成される画像信号処理装置により、入力画像データのうち画素値の変化が急峻なエッジを保存した状態で当該エッジ以外の部分を増幅することにより、エッジ以外の部分を強調する方法が存在する(例えば、特許文献1)。
【0007】
図1に示された画像信号処理装置において、入力された画像信号は、εフィルタ1、および減算部2に入力される。εフィルタ1は、図2Aに示されるような急峻なエッジを挟んで僅かに変動する画像信号を入力とし、図2Bに示されるようなエッジのみが抽出された画像信号に変換して、減算部2および加算部4に出力する。
【0008】
εフィルタ1の具体的な処理について、図3および図4を参照して説明する。εフィルタ1は、入力画像の各画素を順次、注目画素Cに決定し、図3に示すように、注目画素Cを中心として水平方向に連続する複数の近傍画素(いまの場合、6画素L3,L2,L1,R1,R2,R3)から成るタップを設定して、次式(1)のように、注目画素Cの画素値とタップを構成する近傍画素の画素値をタップ係数(例えば、{1,2,3,4,3,2,1})用いて加重平均して、注目画素Cに対応する変換結果C’として出力する。
Figure 0004103647
【0009】
ただし、図4に示すように、注目画素Cの画素値との差分が、所定の閾値εよりも大きい近傍画素(図4の場合、近傍画素R2,R3)については、画素値を注目画素Cのものと置換して計算するようにする。すなわち、図4の場合、次式(2)が計算される。
Figure 0004103647
【0010】
図1に戻る。減算部2は、前段から入力される画像信号(εフィルタ1に対する入力と同一のもの)から、εフィルタ1から入力される画像信号を減算することにより、エッジ以外の僅かに変動している画像信号を抽出して増幅部3に出力する。増幅部3は、減算部2の出力を増幅して加算部4に出力する。加算部4は、増幅部3から出力されるエッジ以外の部分が増幅されている画像信号と、εフィルタ1から入力されるエッジのみが抽出された画像信号を加算する。この加算結果が、急峻なエッジが保持された状態で当該エッジ以外の部分が増幅されている画像信号となっている。
【0011】
ところで、上述したεフィルタ1によって、急峻なエッジを保持した状態で当該エッジ以外の部分を平滑化する場合、平滑化の効果を充分に得るためには、タップを構成する近傍画素の数は7画素程度では不十分であって、より多くの画素でタップを構成する必要があり、計算量が多くなるという問題があった。
【0012】
そこで、本出願人は、構成する近傍画素の間隔(以下、インターバルと記述する)が異なる複数のタップを設定し、当該インターバルの異なる複数のタップを段階的に用いることにより、計算量を減らす方法を提案済である(例えば、特許文献2参照)。
【0013】
【特許文献1】
特開2001−298621号公報
【特許文献2】
特願2002−333488号
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献2の方法では、例えば、インターバル4(近傍画素の間隔が4画素)のタップが設定されていて、図5に示すように、画素値のエッジの幅がタップのインターバルに収まってしまう場合、εフィルタ1の出力は図6に示すとおりとなってしまい、当該エッジを正確に保持することができないという課題があった。
【0015】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、画素値の変化が急峻なエッジがタップのインターバルに収まってしまう場合においても、当該エッジを正確に保持した状態で、エッジ以外の部分を平滑化できるようにすることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の信号処理装置は、連続的に配置されている信号を段階的に平滑化する複数の平滑化手段を含み、平滑化手段は、連続的に配置されている信号を、順次、注目信号に指定する指定手段と、指定手段によって指定された注目信号を基準として、連続的に配置されている信号のなかから所定の間隔毎に複数の近傍信号を決定する決定手段と、注目信号と複数の近傍信号を、異なる複数の係数組を用いて加重平均し、複数の平滑化信号を算出する算出手段と、注目信号と、近傍信号および近傍信号から注目画素の方向の所定の間隔の間に配置されている信号とのレベルの差分をそれぞれ算出し、差分が所定の閾値よりも大きいか否かを判定して、算出した差分のうちの少なくとも1つが所定の閾値よりも大きいと判定した場合、近傍信号、および注目信号について近傍信号と対称の位置に配置されている近傍信号にフラグを立て、さらに、注目信号の位置を基準として、フラグを立てた近傍信号より遠方に配置されている近傍信号にもフラグを立てるフラグ設定手段と、算出手段を制御して、フラグが立てられている近傍信号の代わりに注目信号を用いて平滑化信号を算出させる制御手段と、フラグ設定手段の設定結果に対応して、算出手段によって算出された複数の平滑化信号のうちの1つを選択する選択手段とを含むことを特徴とする。
【0017】
前記信号は、画像を構成する画素の画素値とすることができる。
【0018】
前記複数の平滑化手段にそれぞれ含まれる前記決定手段は、前記所定の間隔がそれぞれ異なるようにすることができる。
【0019】
本発明の信号処理方法は、連続的に配置されている信号を段階的に平滑化する複数の平滑化ステップを含み、平滑化ステップの処理は、連続的に配置されている信号を、順次、注目信号に指定する指定ステップと、指定ステップの処理で指定された注目信号を基準として、連続的に配置されている信号のなかから所定の間隔毎に複数の近傍信号を決定する決定ステップと、注目信号と複数の近傍信号を、異なる複数の係数組を用いて加重平均し、複数の平滑化信号を算出する算出ステップと、注目信号と、近傍信号および近傍信号から注目画素の方向の所定の間隔の間に配置されている信号とのレベルの差分をそれぞれ算出し、差分が所定の閾値よりも大きいか否かを判定して、算出した差分のうちの少なくとも1つが所定の閾値よりも大きいと判定した場合、近傍信号、および注目信号について近傍信号と対称の位置に配置されている近傍信号にフラグを立て、さらに、注目信号の位置を基準として、フラグを立てた近傍信号より遠方に配置されている近傍信号にもフラグを立てるフラグ設定ステップと、算出ステップの処理を制御して、フラグが立てられている近傍信号の代わりに注目信号を用いて平滑化信号を算出させる制御ステップと、フラグ設定ステップの処理での設定結果に対応して、算出ステップの処理で算出された複数の平滑化信号のうちの1つを選択する選択ステップとを含むことを特徴とする。
【0020】
本発明の記録媒体のプログラムは、連続的に配置されている信号を段階的に平滑化する複数の平滑化ステップを含み、平滑化ステップの処理は、連続的に配置されている信号を、順次、注目信号に指定する指定ステップと、指定ステップの処理で指定された注目信号を基準として、連続的に配置されている信号のなかから所定の間隔毎に複数の近傍信号を決定する決定ステップと、注目信号と複数の近傍信号を、異なる複数の係数組を用いて加重平均し、複数の平滑化信号を算出する算出ステップと、注目信号と、近傍信号および近傍信号から注目画素の方向の所定の間隔の間に配置されている信号とのレベルの差分をそれぞれ算出し、差分が所定の閾値よりも大きいか否かを判定して、算出した差分のうちの少なくとも1つが所定の閾値よりも大きいと判定した場合、近傍信号、および注目信号について近傍信号と対称の位置に配置されている近傍信号にフラグを立て、さらに、注目信号の位置を基準として、フラグを立てた近傍信号より遠方に配置されている近傍信号にもフラグを立てるフラグ設定ステップと、算出ステップの処理を制御して、フラグが立てられている近傍信号の代わりに注目信号を用いて平滑化信号を算出させる制御ステップと、フラグ設定ステップの処理での設定結果に対応して、算出ステップの処理で算出された複数の平滑化信号のうちの1つを選択する選択ステップとを含むことを特徴とする。
【0021】
本発明のプログラムは、連続的に配置されている信号を段階的に平滑化する複数の平滑化ステップを含む処理をコンピュータに実行させ、平滑化ステップの処理は、連続的に配置されている信号を、順次、注目信号に指定する指定ステップと、指定ステップの処理で指定された注目信号を基準として、連続的に配置されている信号のなかから所定の間隔毎に複数の近傍信号を決定する決定ステップと、注目信号と複数の近傍信号を、異なる複数の係数組を用いて加重平均し、複数の平滑化信号を算出する算出ステップと、注目信号と、近傍信号および近傍信号から注目画素の方向の所定の間隔の間に配置されている信号とのレベルの差分をそれぞれ算出し、差分が所定の閾値よりも大きいか否かを判定して、算出した差分のうちの少なくとも1つが所定の閾値よりも大きいと判定した場合、近傍信号、および注目信号について近傍信号と対称の位置に配置されている近傍信号にフラグを立て、さらに、注目信号の位置を基準として、フラグを立てた近傍信号より遠方に配置されている近傍信号にもフラグを立てるフラグ設定ステップと、算出ステップの処理を制御して、フラグが立てられている近傍信号の代わりに注目信号を用いて平滑化信号を算出させる制御ステップと、フラグ設定ステップの処理での設定結果に対応して、算出ステップの処理で算出された複数の平滑化信号のうちの1つを選択する選択ステップとを含むことを特徴とする。
【0022】
本発明の信号処理装置および方法、並びにプログラムにおいては、連続的に配置されている信号が段階的に平滑化され、各平滑化の処理では、連続的に配置されている信号が、順次、注目信号に指定され、指定された注目信号を基準として、連続的に配置されている信号のなかから所定の間隔毎に複数の近傍信号が決定される。また、注目信号と、近傍信号および近傍信号から注目画素の方向の所定の間隔の間に配置されている信号とのレベルの差分がそれぞれ算出され、差分が所定の閾値よりも大きいか否かが判定されて、算出した差分のうちの少なくとも1つが所定の閾値よりも大きいと判定された場合、近傍信号、および注目信号について近傍信号と対称の位置に配置されている近傍信号にフラグが立てられ、さらに、注目信号の位置を基準として、フラグが立てられた近傍信号より遠方に配置されている近傍信号にもフラグが立てられる。そして、フラグが立てられている近傍信号の代わりに注目信号が用いられて、注目信号と複数の近傍信号が異なる複数の係数組を用いて加重平均され、複数の平滑化信号が算出される。また、フラグ設定の処理での設定結果に対応して、算出された複数の平滑化信号のうちの1つが選択される。
【0023】
【発明の実施の形態】
図5は、本発明の一実施の形態である非線形フィルタの構成例を示している。この非線形フィルタ11は、図1に示された画像信号処理装置のεフィルタ1と置換して用いるものであり、インターバル4の5画素のタップを用いてフィルタリングを行う狭帯域処理部12、狭帯域処理部12の出力に対してインターバル2の5画素のタップを用いてフィルタリングを行う中帯域処理部16、および中帯域処理部16の出力に対してインターバル1の5画素のタップを用いてフィルタリングを行う広帯域処理部20から構成される。
【0024】
なお、インターバル4のタップは、図8に示すように、水平方向に配置された画素列のうち、注目画素Cを基準として左側の8番目、4番目、右側の4番目、8番目の画素l8,l4,r4,r8が、それぞれ近傍画素L2,L1,R1,R2とされる。
【0025】
インターバル2のタップは、図9に示すように、水平方向に配置された画素列のうち、注目画素Cを基準として左側の4番目、2番目、右側の2番目、4番目の画素l4,l2,r2,r4が、それぞれ近傍画素L2,L1,R1,R2とされる。
【0026】
インターバル1のタップは、図10に示すように、水平方向に配置された画素列のうち、注目画素Cを基準として左側の2番目、1番目、右側の1番目、2番目の画素l2,l1,r1,r2が、それぞれ近傍画素L2,L1,R1,R2とされる。
【0027】
図7に戻る。狭帯域処理部12は、上段から入力される画像信号に基づいて制御信号を発生する制御信号発生部13、上段から入力された画像信号にインターバル4の5画素からなるタップを設定し、タップに含まれる画素の画素値を3種類のタップ係数を用いて加重平均し、3種類の平滑化信号F11,F13,F15を演算するLPF(Low Pass Filter)14、および制御信号発生部13により発生される制御信号に従って平滑化信号F11,F13,F15のうちの1つを後段の中帯域処理部16に出力するセレクタ15から構成される。
【0028】
中帯域処理部16は、上段から入力される画像信号に基づいて制御信号を発生する制御信号発生部17、狭帯域処理部12のセレクタ15から入力された画像信号にインターバル2の5画素からなるタップを設定し、タップに含まれる画素の画素値を3種類のタップ係数を用いて加重平均し、3種類の平滑化信号F21,F23,F25を演算するLPF18、および制御信号発生部17により発生される制御信号に従って平滑化信号F21,F23,F25のうちの1つを後段の広帯域処理部20に出力するセレクタ19から構成される。
【0029】
広帯域処理部20は、上段から入力される画像信号に基づいて制御信号を発生する制御信号発生部21、中帯域処理部16のセレクタ19から入力された画像信号にインターバル1の5画素からなるタップを設定し、タップに含まれる画素の画素値を3種類のタップ係数を用いて加重平均し、3種類の平滑化信号F31,F33,F35を演算するLPF22、および制御信号発生部21により発生される制御信号に従って平滑化信号F31,F33,F35のうちの1つを後段に出力するセレクタ23から構成される。
【0030】
図11は、LPF14,18,22において用いられるタップ係数の一例を示している。
【0031】
LPF14において、インターバル4のタップが設定され、平滑化信号F11が演算されるとき、次式(3)に示されるように、タップ係数{0,0,1,0,0}が用いられる。
F11=(0・L2+0・L1+1・C+0・R1+0・R2)/1 …(3)
【0032】
この演算は、従来のεフィルタ1において、17画素からなるタップが設定され、タップ係数{0,0,0,0,0,0,0,0,1,0,0,0,0,0,0,0,0}を用いて加重平均することに相当する。
【0033】
LPF14において、インターバル4のタップが設定され、平滑化信号F13が演算されるとき、次式(4)に示されるように、タップ係数{0,1,2,1,0}が用いられる。
F13=(0・L2+1・L1+2・C+1・R1+0・R2)/4 …(4)
【0034】
この演算は、従来のεフィルタ1において、17画素からなるタップが設定され、タップ係数{0,0,0,0,1,0,0,0,2,0,0,0,1,0,0,0,0}を用いて加重平均することに相当する。
【0035】
LPF14において、インターバル4のタップが設定され、平滑化信号F15が演算されるとき、次式(5)に示されるように、タップ係数{1,2,2,2,1}が用いられる。
F15=(1・L2+2・L1+2・C+2・R1+1・R2)/8 …(5)
【0036】
この演算は、従来のεフィルタ1において、17画素からなるタップが設定され、タップ係数{1,0,0,0,2,0,0,0,2,0,0,0,2,0,0,0,1}を用いて加重平均することに相当する。
【0037】
同様に、LPF18において、インターバル2のタップが設定され、平滑化信号F21が演算されるとき、式(3)に示されたように、タップ係数{0,0,1,0,0}が用いられる。この演算は、従来のεフィルタ1において、9画素からなるタップが設定され、タップ係数{0,0,0,0,1,0,0,0,0}を用いて加重平均することに相当する。
【0038】
LPF18において、インターバル2のタップが設定され、平滑化信号F23が演算されるとき、式(4)に示されたように、タップ係数{0,1,2,1,0}が用いられる。この演算は、従来のεフィルタ1において、9画素からなるタップが設定され、タップ係数{0,0,1,0,2,0,1,0,0}を用いて加重平均することに相当する。
【0039】
LPF18において、インターバル2のタップが設定され、平滑化信号F25が演算されるとき、式(5)に示されたように、タップ係数{1,2,2,2,1}が用いられる。この演算は、従来のεフィルタ1において、9画素からなるタップが設定され、タップ係数{1,0,2,0,2,0,2,0,1}を用いて加重平均することに相当する。
【0040】
また同様に、LPF22において、インターバル1のタップが設定され、平滑化信号F31が演算されるとき、式(3)に示されたように、タップ係数{0,0,1,0,0}が用いられる。
【0041】
LPF22において、インターバル1のタップが設定され、平滑化信号F33が演算されるとき、式(4)に示されたように、タップ係数{0,1,2,1,0}が用いられる。
【0042】
LPF22において、インターバル1のタップが設定され、平滑化信号F35が演算されるとき、式(5)に示されたように、タップ係数{1,2,2,2,1}が用いられる。
【0043】
ただし、上述した式(3)乃至(5)に示された演算において、近傍画素L2,L1,R1,R2の画素値は、注目画素Cの画素値との差分が所定の閾値εよりも大きいか否かに応じて、注目画素Cの画素値と置換されて演算される。
【0044】
上述したように、非線形フィルタ11の出力は、LPF14,18,22による3段階のフィルタリングが施されたものとなる。例えば、狭帯域処理部12のセレクタ15において平滑化信号F15が選択され、中帯域処理部16のセレクタ15において平滑化信号F25が選択され、広帯域処理部20のセレクタ23において平滑化信号F35が選択された場合、非線形フィルタ11の出力となる平滑化信号F35は、従来のεフィルタ1において、27画素からなるタップが設定され、タップ係数{1,2,3,4,6,8,10,12,13,14,15,16,16,16,16,16,15,14,13,12,10,8,6,4,3,2,1}を用いて加重平均した結果に相当することになる。
【0045】
次に、非線形フィルタ11の動作について説明する。まず、狭帯域処理部12のフィルタリング処理について、図12のフローチャートを参照して説明する。
【0046】
ステップS1において、制御信号発生部13は、入力された画像信号を構成するラスター順の画素を、順次、1画素ずつ注目画素Cに決定する。ステップS2において、制御信号発生部13は、図8に示されたように、注目画素Cを中心とするインターバル4の近傍画素L2,L1,R1,R2からなるタップを設定する。ステップS3において、制御信号発生部13は、注目画素Cと、注目画素Cの左側に位置する各画素l1乃至l8および右側に位置する各画素r1乃至r8との画素値の差分を算出する。
【0047】
ステップS4において、制御信号発生部13は、ステップS3の処理で算出した差分が所定の閾値εよりも大きいか否かを判定し、判定結果に基づいて、近傍画素に設けたフラグをオンとする。また、フラグをオンとした近傍画素と注目画素Cについて対称の位置にある近傍画素のフラグもオンとする。さらに、フラグをオンとした注目画素Cについて対称の位置にある左右の近傍画素よりも注目画素Cから見て遠方にある近傍画素のフラグもオンとする。
【0048】
例えば、近傍画素L1については、注目画素Cと各画素l1乃至l4との画素値の差分が所定の閾値εよりも大きいか否かが判定され、4つの差分|C−l1|,|C−l2|,|C−l3|,|C−l4|のうち、1つでも所定の閾値εよりも大きいと判定された場合、近傍画素L1のフラグがオンとされる。また、近傍画素L1と注目画素Cについて対称の位置にある近傍画素R1のフラグもオンとされる。さらに、注目画素Cから見て近傍画素L1,R1よりも遠方に位置する近傍画素L2,R2のフラグもオンとされる。
【0049】
近傍画素L2については、注目画素Cと各画素l5乃至l8との画素値の差分が所定の閾値εよりも大きいか否かが判定され、4つの差分|C−l5|,|C−l6|,|C−l7|,|C−l8|のうち、1つでも所定の閾値εよりも大きいと判定された場合、近傍画素L2のフラグがオンとされる。また、近傍画素L2と注目画素Cについて対称の位置にある近傍画素R2のフラグもオンとされる。
【0050】
近傍画素R1については、注目画素Cと各画素r1乃至r4との画素値の差分が所定の閾値εよりも大きいか否かが判定され、4つの差分|C−r1|,|C−r2|,|C−r3|,|C−r4|のうち、1つでも所定の閾値εよりも大きいと判定された場合、近傍画素R1のフラグがオンとされる。また、近傍画素R1と注目画素Cについて対称の位置にある近傍画素L1のフラグもオンとされる。さらに、注目画素Cから見て近傍画素L1,R1よりも遠方に位置する近傍画素L2,R2のフラグもオンとされる。
【0051】
近傍画素R2については、注目画素Cと各画素r5乃至r8との画素値の差分が所定の閾値εよりも大きいか否かが判定され、4つの差分|C−r5|,|C−r6|,|C−r7|,|C−r8|のうち、1つでも所定の閾値εよりも大きいと判定された場合、近傍画素R2のフラグがオンとされる。また、近傍画素R2と注目画素Cについて対称の位置にある近傍画素L2のフラグもオンとされる。
【0052】
さらに、ステップS4において、制御信号発生部13は、近傍画素L2,L1,R1,R2のフラグのオン/オフの状態を、制御信号としてLPF14およびセレクタ15に出力する。
【0053】
ステップS5において、LPF13は、注目画素Cと近傍画素L2,L1,R1,R2を、式(1)乃至(3)を用いて加重平均し、平滑化信号F11,F13,F15を算出して、セレクタ15に出力する。ただし、フラグがオンとされている近傍画素については、画素値を注目画素Cのものと置換して演算するようにする。
【0054】
例えば、近傍画素L2,R2のフラグがオンである場合、平滑化信号F11,F13,F15は、次式のように演算される。
F11=(0・C+0・L1+1・C+0・R1+0・C)/1
F13=(0・C+1・L1+2・C+1・R1+0・C)/4
F15=(1・C+2・L1+2・C+2・R1+1・C)/8
【0055】
ステップS6において、セレクタ15は、制御信号発生部13からの制御信号に基づき、近傍画素L1,R1のフラグがオンであるか否かを判定する。近傍画素L1,R1のフラグがオンであると判定された場合、処理はステップS7に進む。ステップS7において、セレクタ15は、LPF14から入力された平滑化信号F11,F13,F15のうち、平滑化信号F11を後段の中帯域処理部16に出力する。
【0056】
ステップS6において、近傍画素L1,R1のフラグがオンではないと判定された場合、処理はステップS8に進む。ステップS8において、セレクタ15は、制御信号発生部13からの制御信号に基づき、近傍画素L2,R2のフラグがオンであるか否かを判定する。近傍画素L2,R2のフラグがオンであると判定された場合、処理はステップS9に進む。ステップS9において、セレクタ15は、LPF14から入力された平滑化信号F11,F13,F15のうち、平滑化信号F13を後段の中帯域処理部16に出力する。
【0057】
ステップS8において、近傍画素L2,R2のフラグがオンではないと判定された場合、処理はステップS10に進む。ステップS10において、セレクタ15は、LPF14から入力された平滑化信号F11,F13,F15のうち、平滑化信号F15を後段の中帯域処理部16に出力する。以上、狭帯域処理部12によるフィルタリング処理の説明を終了する。
【0058】
なお、上述した説明においては、LPF14において平滑化信号F11,F13,F15を演算し、セレクタ15において、制御信号発生部13からの制御信号に従い、平滑化信号F11,F13,F15のうちの1つを後段に出力するようにしたが、LPF14において、制御信号発生部13からの制御信号に従い、平滑化信号F11,F13,F15のうちの1つを演算するようにし、セレクタ15を省略する用にしてもよい。
【0059】
狭帯域処理部12の出力は、中帯域処理部16によりフィルタリング処理が施されるが、その処理は、インターバル2のタップが設定されることの他、上述した狭帯域処理部12によるフィルタリング処理と同様であるので、その説明は省略する。
【0060】
中帯域処理部16の出力は、広帯処理部20によりフィルタリング処理が施されるが、その処理も、インターバル1のタップが設定されることの他、上述した狭帯域処理部12によるフィルタリング処理と同様であるので、その説明は省略する。
【0061】
以上説明した非線形フィルタ11の動作により、例えば、図5に示されたように、画素値の変化が急峻なエッジの幅がタップのインターバルに収まる画像信号が入力された場合においても、その出力は、図13に示すように、当該エッジが正確に保持されたものとなる。
【0062】
なお、本発明は、ビデオカメラ、ディジタルスチルカメラ、プリンタ、ディスプレイ、コンピュータ等の画像信号を扱うあらゆる装置に適用することが可能である。
【0063】
例えば、画像処理を実行するコンピュータに適用した場合、画像コントラストを修正する際、ダイナミックレンジを維持しながら高品位なコントラスト修正画像を得ることができ、また異なる照明条件下で得られた画像同士を合成する際、それぞれのコントラスト成分の違いだけを補正でき、自然な合成画像を生成することができる。
【0064】
ところで、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば、図14に示すように構成される汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
【0065】
このパーソナルコンピュータ50は、CPU(Central Processing Unit)51を内蔵している。CPU51にはバス54を介して、入出力インタフェース55が接続されている。バス54には、ROM(Read Only Memory)52およびRAM(Random Access Memory)53が接続されている。
【0066】
入出力インタフェース55には、ユーザが操作コマンドを入力するキーボード、マウス、リモートコントローラなどの入力デバイスよりなる入力部56、合成された映像信号をディスプレイに出力する出力部57、プログラムや各種データを格納するハードディスクドライブなどよりなる記憶部58、およびモデム、LAN(Local Area Network)アダプタなどよりなり、インタネットに代表されるネットワークを介した通信処理を実行する通信部59が接続されている。また、磁気ディスク61(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク62(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク63(MD(Mini Disc)を含む)、およびは半導体メモリ64などの記録媒体に対してデータを読み書きするドライブ60が接続されている。
【0067】
CPU51に上述したフィルタリング処理を実行させるプログラムは、磁気ディスク61乃至半導体メモリ64に格納された状態でパーソナルコンピュータに供給され、ドライブ60によって読み出されて記憶部58に内蔵されるハードディスクドライブにインストールされている。あるいは、ネットワークを介して供給されることも考えられる。記憶部58にインストールされているプログラムは、入力部56に入力されるユーザからのコマンドに対応するCPU51の指令によって、記憶部58からRAM53にロードされて実行される。
【0068】
なお、本明細書において、各フローチャートを記述するステップは、記載された順序に従って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0069】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、画素値の変化が急峻なエッジの幅がタップのインターバルに収まるような画像信号を、当該エッジを正確に保持した状態で、エッジ以外の部分を平滑化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像内の急峻なエッジを保存した状態でエッジ以外の部分を強調する画像信号処理装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】図1のεフィルタに入力される画像信号と、出力される画像信号を示す図である。
【図3】図1のεフィルタで用いられるタップの一例を示す図である。
【図4】図1のεフィルタの動作を説明するための図である。
【図5】εフィルタに入力する画像信号の一例を示す図である。
【図6】図5に示された画像信号に対応する、フィルタリング後の画像信号の一例を示す図である。
【図7】本発明を適用した非線形フィルタの構成例を示すブロック図である。
【図8】インターバル4のタップを示す図である。
【図9】インターバル2のタップを示す図である。
【図10】インターバル1のタップを示す図である。
【図11】タップ係数を示す図である。
【図12】図7の狭帯域処理部によるフィルタリング処理を説明するフローチャートである。
【図13】図5に示された画像信号を入力として、図7の非線形フィルタから出力される画像信号を示す図である。
【図14】汎用のパーソナルコンピュータの構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 非線形フィルタ, 12 狭帯域処理部, 13 制御信号発生部, 14 LPF, 15 セレクタ, 16 中帯域処理部, 17 制御信号発生部, 18 LPF, 19 セレクタ, 20 広帯域処理部, 21 制御信号発生部, 22 LPF, 23 セレクタ, 51 CPU, 61 磁気ディスク, 62 光ディスク, 63 光磁気ディスク, 64 半導体メモリ

Claims (6)

  1. 連続的に配置されている信号のレベルを調整する信号処理装置において、
    連続的に配置されている前記信号を段階的に平滑化する複数の平滑化手段を含み、
    前記平滑化手段は、
    連続的に配置されている前記信号を、順次、注目信号に指定する指定手段と、
    前記指定手段によって指定された前記注目信号を基準として、連続的に配置されている前記信号のなかから所定の間隔毎に複数の近傍信号を決定する決定手段と、
    前記注目信号と複数の前記近傍信号を、異なる複数の係数組を用いて加重平均し、複数の平滑化信号を算出する算出手段と、
    前記注目信号と、前記近傍信号および前記近傍信号から前記注目画素の方向の前記所定の間隔の間に配置されている信号とのレベルの差分をそれぞれ算出し、前記差分が所定の閾値よりも大きいか否かを判定して、算出した前記差分のうちの少なくとも1つが所定の閾値よりも大きいと判定した場合、前記近傍信号、および前記注目信号について前記近傍信号と対称の位置に配置されている近傍信号にフラグを立て、さらに、前記注目信号の位置を基準として、フラグを立てた前記近傍信号より遠方に配置されている近傍信号にもフラグを立てるフラグ設定手段と、
    前記算出手段を制御して、前記フラグが立てられている前記近傍信号の代わりに前記注目信号を用いて前記平滑化信号を算出させる制御手段と、
    前記フラグ設定手段の設定結果に対応して、前記算出手段によって算出された前記複数の平滑化信号のうちの1つを選択する選択手段とを含む
    ことを特徴とする信号処理装置。
  2. 前記信号は、画像を構成する画素の画素値である
    ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
  3. 前記複数の平滑化手段にそれぞれ含まれる前記決定手段は、前記所定の間隔がそれぞれ異なる
    ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
  4. 連続的に配置されている信号のレベルを調整する信号処理方法において、
    連続的に配置されている前記信号を段階的に平滑化する複数の平滑化ステップを含み、
    前記平滑化ステップの処理は、
    連続的に配置されている前記信号を、順次、注目信号に指定する指定ステップと、
    前記指定ステップの処理で指定された前記注目信号を基準として、連続的に配置されている前記信号のなかから所定の間隔毎に複数の近傍信号を決定する決定ステップと、
    前記注目信号と複数の前記近傍信号を、異なる複数の係数組を用いて加重平均し、複数の平滑化信号を算出する算出ステップと、
    前記注目信号と、前記近傍信号および前記近傍信号から前記注目画素の方向の前記所定の間隔の間に配置されている信号とのレベルの差分をそれぞれ算出し、前記差分が所定の閾値よりも大きいか否かを判定して、算出した前記差分のうちの少なくとも1つが所定の閾値よりも大きいと判定した場合、前記近傍信号、および前記注目信号について前記近傍信号と対称の位置に配置されている近傍信号にフラグを立て、さらに、前記注目信号の位置を基準として、フラグを立てた前記近傍信号より遠方に配置されている近傍信号にもフラグを立てるフラグ設定ステップと、
    前記算出ステップの処理を制御して、前記フラグが立てられている前記近傍信号の代わりに前記注目信号を用いて前記平滑化信号を算出させる制御ステップと、
    前記フラグ設定ステップの処理での設定結果に対応して、前記算出ステップの処理で算出された前記複数の平滑化信号のうちの1つを選択する選択ステップとを含む
    ことを特徴とする信号処理方法。
  5. 連続的に配置されている信号のレベルを調整するためのプログラムであって、
    連続的に配置されている前記信号を段階的に平滑化する複数の平滑化ステップを含み、
    前記平滑化ステップの処理は、
    連続的に配置されている前記信号を、順次、注目信号に指定する指定ステップと、
    前記指定ステップの処理で指定された前記注目信号を基準として、連続的に配置されている前記信号のなかから所定の間隔毎に複数の近傍信号を決定する決定ステップと、
    前記注目信号と複数の前記近傍信号を、異なる複数の係数組を用いて加重平均し、複数の平滑化信号を算出する算出ステップと、
    前記注目信号と、前記近傍信号および前記近傍信号から前記注目画素の方向の前記所定の間隔の間に配置されている信号とのレベルの差分をそれぞれ算出し、前記差分が所定の閾値よりも大きいか否かを判定して、算出した前記差分のうちの少なくとも1つが所定の閾値よりも大きいと判定した場合、前記近傍信号、および前記注目信号について前記近傍信号と対称の位置に配置されている近傍信号にフラグを立て、さらに、前記注目信号の位置を基準として、フラグを立てた前記近傍信号より遠方に配置されている近傍信号にもフラグを立てるフラグ設定ステップと、
    前記算出ステップの処理を制御して、前記フラグが立てられている前記近傍信号の代わりに前記注目信号を用いて前記平滑化信号を算出させる制御ステップと、
    前記フラグ設定ステップの処理での設定結果に対応して、前記算出ステップの処理で算出された前記複数の平滑化信号のうちの1つを選択する選択ステップとを含む
    ことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。
  6. 連続的に配置されている信号のレベルを調整するためのプログラムであって、
    連続的に配置されている前記信号を段階的に平滑化する複数の平滑化ステップを含む処理をコンピュータに実行させ、
    前記平滑化ステップの処理は、
    連続的に配置されている前記信号を、順次、注目信号に指定する指定ステップと、
    前記指定ステップの処理で指定された前記注目信号を基準として、連続的に配置されている前記信号のなかから所定の間隔毎に複数の近傍信号を決定する決定ステップと、
    前記注目信号と複数の前記近傍信号を、異なる複数の係数組を用いて加重平均し、複数の平滑化信号を算出する算出ステップと、
    前記注目信号と、前記近傍信号および前記近傍信号から前記注目画素の方向の前記所定の間隔の間に配置されている信号とのレベルの差分をそれぞれ算出し、前記差分が所定の閾値よりも大きいか否かを判定して、算出した前記差分のうちの少なくとも1つが所定の閾値よりも大きいと判定した場合、前記近傍信号、および前記注目信号について前記近傍信号と対称の位置に配置されている近傍信号にフラグを立て、さらに、前記注目信号の位置を基準として、フラグを立てた前記近傍信号より遠方に配置されている近傍信号にもフラグを立てるフラグ設定ステップと、
    前記算出ステップの処理を制御して、前記フラグが立てられている前記近傍信号の代わりに前記注目信号を用いて前記平滑化信号を算出させる制御ステップと、
    前記フラグ設定ステップの処理での設定結果に対応して、前記算出ステップの処理で算出された前記複数の平滑化信号のうちの1つを選択する選択ステップとを含む
    ことを特徴とするプログラム。
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