JP3289260B2 - リチウム二次電池 - Google Patents
リチウム二次電池Info
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Description
するものであり、特に、高エネルギー密度で、かつ充放
電容量が大きく、しかもサイクル寿命が長い電池特性を
有する負極活物質を用いたリチウム二次電池に関するも
のである。
進み、その電源として高エネルギー密度を有する電池の
開発が要求されている。このような要求に応える電池と
して、リチウム金属を負極活物質として用いたリチウム
二次電池が期待されている。
いる各種の二次電池、例えばニッケルカドミウム電池、
鉛蓄電池に比べ、高電圧、高エネルギー密度を有してい
る。しかし、一般に負極活物質としてリチウム金属を用
いたリチウム二次電池は、充電時に針状リチウム(デン
ドライト)が生成し、放電時にこの針状リチウムが切れ
電極基盤から脱離するため、充放電に寄与しない死んだ
リチウムが生成する。また、析出した金属リチウム粒子
は非常に活性であるため、電解液との反応により、リチ
ウム金属が消費される。これらの理由で、負極活物質と
してリチウム金属を用いた電池は、サイクル寿命が短く
なるという問題を抱えており、負極にリチウム金属ある
いはリチウム合金を用いた電池系においてはサイクル寿
命の確保が難しい状況にある。
る新しい負極活物質として、リチウムのインターカレー
ション反応を利用した材料が注目されている。この代表
的なものとして、天然黒鉛や人造黒鉛等の炭素質材料や
五二酸化ニオブ(Nb2O5)、二酸化モリブデン(Mo
O2)、二硫化チタン(TiS2)等の無機材料が検討さ
れている。これらの材料は、リチウムをイオン化した状
態で骨格構造中に保持しているため、化学的に活性な金
属状態のリチウム負極に比べて安定であり、リチウム金
属で見られたデンドライトの生成もないためサイクル寿
命は改善される。
(金属リチウム)に対し、0〜1Vの卑な電極電位の範
囲において、安定にリチウムイオンを挿入脱離すること
ができ、150〜370mAh/gの充放電容量を有す
る。実際、負極活物質に炭素質材料を用いたリチウムイ
オン二次電池が実用化されている。
材料を用いた場合、最大リチウム収容量をLiC6とす
ると、重量当たりの容量は、370mAh/gと比較的
大きいものの、これら炭素質材料の密度は1.6〜2.
2g/cm3と小さく、電極シートに加工した際の密度
は、1〜1.5g/cm3程度であるため、負極容積当
たりの容量は370〜555mAh/cm3となる。し
かし、この値は理論値であって、実際は安全性の観点か
ら、200〜370mAh/cm3の容量しか取り出せ
ていない。
合、負極容積当たりの容量は2062mAh/cm3得
られるが、通常は上記で述べた金属リチウムの劣化を補
償するため、一般的に電池容量の3倍当量程度のリチウ
ムを電池内に充填するので、負極容積当たりの容量は6
87mAh/cm3となる。このように炭素質材料を負
極に用いた場合、負極容積当たりの比容量が、リチウム
金属の場合の約半分になり、炭素質材料を負極に用いた
電池のエネルギー密度は、リチウム金属を負極に用いた
電池に比べてかなり小さくなるという問題がある。
ウムイオンを挿入脱離することができる電極電位が、リ
チウム基準極に対して0.5〜2.0Vと高いため、こ
れら無機材料を負極に用いた場合、リチウム二次電池の
動作電位が0.5〜2.0V低下し、高電圧を達成でき
ないという問題がある。しかも、充放電容量が100〜
200mAh/gと小さいため、無機材料を負極に用い
た電池のエネルギー密度は、リチウム金属を負極に用い
た電池に比べてかなり小さくなるという問題がある。
し、0.0〜1.5Vの卑な電位で動作すると、リチウ
ムイオンの挿入脱離の電気化学反応が不可逆になり、上
記無機材料が分解すると言われている。実際、無機材料
をリチウム基準極に対し、0.0〜1.5Vの卑な電位
で動作した報告は、これまで殆どされていない。従っ
て、無機材料を負極活物質に用い、かつ電池の高電圧
化、高エネルギー密度化を図るためには、0.0〜1.
5Vの卑な電位で、リチウムイオンの挿入脱離の電気化
学反応が可逆である必要がある。
のかかる問題を解決し、高エネルギー密度で、かつ充放
電容量が大きく、しかもサイクル寿命が長いリチウム二
次電池を提供することにある。
め、充電によりリチウムイオンを吸蔵し、放電によりリ
チウムイオンを放出する負極活物質を主体とする負極
と、リチウムイオンと可逆的な電気化学反応が可能な正
極と、リチウムイオン導電性の非水電解液、電解液含浸
型ポリマー電解質、高分子電解質あるいは無機固体電解
質とからなるリチウム二次電池において、該負極活物質
が、組成式Li1+xMyN(但し、Mは、遷移金属に属す
る元素を表し、xは−0.2〜2.0の範囲にあり、y
は0.1〜0.5の範囲にある)で表される非晶質のリ
チウム含有遷移金属窒化物であることを特徴としてい
る。
質として、組成式Li1+xMyN(但し、Mは、遷移金属
に属する元素を表し、xは−0.2〜2.0の範囲にあ
り、yは0.1〜0.5の範囲にある)で表される非晶
質のリチウム含有遷移金属窒化物を用いる。
対して1.5V以下の電極電位において、安定にリチウ
ムイオンを挿入脱離することができ、高容量の充放電領
域を実験により見い出し、その認識の下に本発明を完成
した。本発明でいう遷移金属とは、元素番号が21のS
cから元素番号30のZnと元素番号39のYから元素
番号48のCdと元素番号57のLaから元素番号80
のHgまでを含む。
であると分解する恐れがある。またyが0.1未満であ
ると絶縁性が高くなり、電池性能が劣化するとともに、
分解する恐れを生じ、一方0.5を越えると遷移金属元
素の固溶が困難になる。
MyN(但し、Mは、遷移金属に属する元素を表し、x
は−0.2〜2.0の範囲にあり、yは0.1〜0.5
の範囲にある)で表される非晶質のリチウム含有遷移金
属窒化物は、例えば組成式Li3-yMyN(但し、Mは、
遷移金属に属する元素を表し、yは0.1〜0.5の範
囲にある)で表されるリチウム含有遷移金属窒化物(以
後は、前駆体という)を非晶質化することによって得ら
れる。非晶質化の方法について、種々の方法を試みた結
果、例えば、化学反応により前駆体からリチウムイオン
を脱離する方法や、電気化学反応により前駆体からリチ
ウムイオンを脱離する方法や、スパッタ法により前駆体
から非晶質の薄膜を形成する方法をとることができる。
まず、上記前駆体は、出発原料としてリチウム(Li)
あるいは窒化リチウム(Li3N)と遷移金属あるいは
遷移金属窒化物を用いることができ、組成式Li3-yMy
N(但し、Mは、遷移金属に属する元素を表し、yは
0.1〜0.5の範囲にある)に従って、所定量を秤量
し、混合後、窒素雰囲気中で焼成することにより合成す
ることができる。次に、該前駆体から、化学反応あるい
は電気化学反応によりリチウムイオンを脱離し非晶質化
させる。
ては、作用極に該前駆体を、対極にリチウム金属を、及
び電解液にリチウム塩を含む非水電解液を用いた酸化還
元系を組み、所定の電気量、充電(作用極からリチウム
イオンを脱離する方向)する方法がある。
しては、脱水したアセトニトリル中に所定量のヨウ素
(I2)を溶解し、これに該前駆体を加え、攪拌、濾過
する方法がある。またスパッタ法により非晶質化する方
法としては、通常のスパッタ装置で、ターゲットに前駆
体の焼結体を用い、Arガス雰囲気で非晶質の薄膜を形
成する方法がある。
電解液含浸型ポリマー電解質、高分子電解質あるいは無
機固体電解質が適当である。非水電解液は、一般に、溶
媒と、その溶媒に溶解するリチウム塩とから構成されて
いる。非水電解液の溶媒としては、エチレンカーボネイ
ト(EC)、プロピレンカーボネイト(PC)、ジメチ
ルカーボネイト(DMC)、ジエチルカーボネイト(D
EC)、メチルエチルカーボネイト(MEC)等の鎖状
エステル類、γ−ブチロラクトン等のγ−ラクトン類、
1,2−ジメトキシエタン(DME)、1,2−ジエト
キシエタン(DEE)、エトキシメトキシエタン(EM
E)等の鎖状エーテル類、テトラヒドロフラン等の環状
エーテル類、アセトニトリル等のニトリル類等から選ば
れた少なくとも1種類以上の溶媒を用いることができ
る。特に、後述の実施例より明らかなように、エチレン
カーボネイトを使用した電池は良好な電池特性を示すこ
とが明らかとなった。このエチレンカーボネイトと鎖状
エステル、例えばジメチルカーボネイト、ジエチルカー
ボネイトまたはメチルエチルカーボネイトの混合溶媒、
あるいはエチレンカーボネイトと鎖状エーテル類、例え
ば1,2−ジメトキシエタンまたは1,2−ジエトキシ
エタンの混合溶媒を使用することによって、良好な電池
特性を示す。
sF6、LiBF4、LiPF6、LiAlCl4、LiC
lO4、LiCF3SO3、LiSbF6、LiSCN、L
iCl、LiC6H5SO3、LiN(CF3SO2)、L
iC(CF3SO2)3、C4F9SO3Li等のリチウム塩
及びこれらの混合物を用いることができる。
エチレンオキサイド等のポリエーテル化合物にLiCF
3SO3等のリチウム塩を溶解した系や高分子ラテックス
に上記非水電解液を含浸させた系を用いることができ、
無機固体電解質には、、Li2S−SiS2−Li3PO4
系やLi4SiO4−Li3VO4系等を用いることができ
る。
次電池に用いる場合、正極活物質には、リチウムを含有
する、チタン、モリブデン、タングステン、ニオブ、バ
ナジウム、マンガン、鉄、クロム、ニッケル、コバルト
などの遷移金属の複合酸化物や複合硫化物等を用いるこ
とができる。特に、リチウム金属極に対する電極電位が
3V以上であり、高電圧、高エネルギー密度が期待でき
る、LiMn2O4、LiCoO2、LiNiO2が、正極
活物質として好適である。
MyN(但し、Mは、遷移金属に属する元素を表し、x
は−0.2〜2.0の範囲にあり、yは0.1〜0.5
の範囲にある)で表される非晶質のリチウム含有遷移金
属窒化物は、リチウム基準極(金属リチウム)に対し、
1.5V以下の卑な電極電位の範囲において、高容量の
充放電領域を有する。
CoyN、Li1+xNiyNあるいはLi1+xCuyN(但
し、xは−0.2〜2.0の範囲にあり、yは0.1〜
0.5の範囲にある)は、X線粉末回折法において、回
折角をθとして2θで30〜70゜の範囲に回折ピーク
を持たない非晶質であり、従来技術のLi2.5Co0.5N
とは、マクロ的に全く異なった特性を有する負極活物質
であり、しかも、この非晶質のLi 1+x Co y N、Li
1+x Ni y NあるいはLi 1+x Cu y N(但し、xは−0.
2〜2.0の範囲にあり、yは0.1〜0.5の範囲に
ある)は、可逆的にリチウムイオンの脱挿入ができ、か
つ高充放電容量を有することを実験により発見し、従来
技術に比べて、充放電容量を著しく向上することを見い
出した。すなわち、X線粉末回折法において回折角2θ
で30〜70゜に回折ピークを有さない非晶質であれ
ば、電池特性が改良されることがわかった。
電容量が大きく、かつ比重も炭素質材料に比べて同等ま
たは大きいため、従来この種の電池の負極活物質として
用いられてきた炭素質材料に比べて、負極単位容積当た
りの充放電容量も大きくなる。
の拡散が速く、充放電による分極が小さいため、大電流
での充放電が可能であり、さらに充放電の繰り返しによ
る不可逆物質の生成等の劣化が殆ど見られず、極めて安
定でサイクル寿命の長い電池特性を得ることができる。
従って、負極活物質として、本発明の組成式Li 1+x M y
N(但し、Mは、遷移金属に属する元素を表し、xは−
0.2〜2.0の範囲にあり、yは0.1〜0.5の範
囲にある)で表される非晶質のリチウム含有遷移金属窒
化物を用いることにより、高エネルギー密度で、かつ充
放電容量が大きく、しかも安全性が確保され、サイクル
寿命が長いリチウム二次電池を提供することができる。
説明する。
極活物質の性能評価に用いたテストセルの断面図であ
る。図1において、1は対極ケースであり、ステンレス
鋼板の板を絞り加工したものである。2は金属リチウム
であり、所定の厚みのリチウム金属箔を直径16mmに
打ち抜いたものを圧着した対極である。3は非水電解液
であり、ECとDEEの体積比1:1の混合溶媒に、L
iClO4を1モル/リットル溶解したものである。4
はポリプロピレンまたはポリエチレンの多孔質フィルム
からなるセパレータである。5はステンレス鋼の板を絞
り加工した作用極ケースである。6はLiCo0.4Nを
用いて構成された作用極である。この作用極は、上述し
た化学反応により合成した非晶質のLiCo0.4Nと導
電剤であるアセチレンブラックと結着剤であるポリテト
ラフルオロエチレンを重量比70:25:5で混合、圧
延し、シートを作製し、直径16mmに打ち抜いたもの
である。7はTiネット製の集電体であり、前記作用極
6にかぶせた状態で、作用極ケース5にスポット溶接さ
れている。8はガスケットであり対極ケース1と作用極
ケース5との間の電気的絶縁を保つと共に、作用極ケー
ス開口縁が内側に折り曲げられ、かしめられることによ
って、電池内容物を密閉、封止している。
たLiCo0.4Nの回折パターンを示す。X線回折装置
の管球には、Cuを用い、管電圧30kV、管電流10
0mAで測定した。2θ=25゜付近にブロードなピー
クが認められたが、このピーク以外、2θで10〜70
゜の範囲において回折ピークは認められず、LiCo
0.4Nは非晶質であることを確認した。
範囲、1mAの電流で充放電試験した。この時の3サイ
クル目の充放電曲線を図3に示す。図3から明らかなよ
うに、LiCo0.4Nは、0.0〜1.4Vの電圧範囲
で、可逆的にリチウムイオンを吸蔵、放出可能であっ
た。充放電に伴う容量の急激な低下は認められず、50
サイクル以上安定に充放電を繰り返した。しかも、安定
に充放電を繰り返している時の容量は、56mAh得ら
れ、これを作用極の負極活物質の重量当たりの容量に換
算すると、800mAh/gの比容量が得られた。ま
た、充放電試験終了後、テストセルを分解し、作用極表
面をSEMで観察したが、作用極表面にリチウム金属の
析出やデンドライトの成長を認めることができなかっ
た。また、作用極をX線回折装置で分析したが、リチウ
ム金属のX線回折パターンは認められなかった。
Vの電圧範囲、1mAの電流で充放電条件で試験した。
この時の3サイクル目の充放電曲線を図4に示す。図4
から明らかなように、LiCo0.4Nは、0.0〜1.
0Vの電圧範囲で、可逆的にリチウムイオンを吸蔵、放
出可能であった。充放電に伴う容量の急激な低下は認め
られず、50サイクル以上安定に充放電を繰り返した。
しかも、安定に充放電を繰り返している時の容量は、4
8mAh得られ、これを作用極の負極活物質の重量当た
りの容量に換算すると、600mAh/gの比容量が得
られた。また、充放電試験終了後、テストセルを分解
し、作用極表面をSEMで観察したが、作用極表面にリ
チウム金属の析出やデンドライトの成長を認めることが
できなかった。また、作用極をX線回折装置で分析した
が、リチウム金属のX線回折パターンを認めることはで
きなかった。
iCo0.3Nに替えてテストセルを作製した。この作用
極は、上述した電気化学反応により合成した非晶質のL
iCo0.3Nと導電剤であるアセチレンブラックと結着
剤であるポリテトラフルオロエチレンを重量比70:2
5:5で混合、圧延し、シートを作製し、直径16mm
に打ち抜いたものである。作用極6以外は、実施例1と
同じものを用いた。図5に、粉末X線回折装置を用いて
測定したLiCo0.3Nの回折パターンを示す。X線回
折装置の管球には、Cuを用い、管電圧30kV、管電
流100mAで測定した。2θ=25゜付近にブロード
なピークが認められたが、このピーク以外、2θで10
〜70゜の範囲において回折ピークは認められず、Li
Co0.3Nは非晶質であることを確認した。
範囲、1mAの電流で充放電条件で試験した。このLi
Co0.3Nも可逆的にリチウムイオンを吸蔵、放出可能
であり、充放電に伴う容量の急激な低下は認められず、
50サイクル以上安定に充放電を繰り返した。しかも、
安定に充放電を繰り返しているときの容量は、58mA
h得られ、これを作用極の負極活物質の重量当たりの容
量に換算すると、850mAh/gの比容量が得られ
た。また、充放電試験終了後、テストセルを分解し、作
用極表面をSEMで観察したが、作用極表面にリチウム
金属の析出やデンドライトの成長を認めることができな
かった。また、作用極をX線回折装置で分析したが、リ
チウム金属のX線回折パターンを認めることはできなか
った。
i1.2Co0.4Nに替えてテストセルを作製した。この作
用極は、上述した電気化学反応により合成した非晶質の
Li1.2Co0.4Nと導電剤であるアセチレンブラックと
結着剤であるポリテトラフルオロエチレンを重量比7
0:25:5で混合、圧延し、シートを作製し、直径1
6mmに打ち抜いたものである。作用極6以外は、実施
例1と同じものを用いた。図6に、粉末X線回折装置を
用いて測定したLi1.2Co0.4Nの回折パターンを示
す。X線回折装置の管球には、Cuを用い、管電圧30
kV、管電流100mAで測定した。2θ=25゜付近
にブロードなピークが認められたが、このピーク以外、
2θで10〜70゜の範囲において回折ピークは認めら
れず、Li1.2Co0.4Nは非晶質であることを確認し
た。
範囲、1mAの電流で充放電条件で試験した。このLi
1.2Co0.4Nも、可逆的にリチウムイオンを吸蔵、放出
可能であり、充放電に伴う容量の急激な低下は認められ
ず、50サイクル以上安定に充放電を繰り返した。しか
も、安定に充放電を繰り返している時の容量は、55m
Ah得られ、これを作用極の負極活物質の重量当たりの
容量に換算すると、780mAh/gの比容量が得られ
た。また、充放電試験終了後、テストセルを分解し、作
用極表面をSEMで観察したが、作用極表面にリチウム
金属の析出やデンドライトの成長を認めることができな
かった。また、作用極をX線回折装置で分析したが、リ
チウム金属のX線回折パターンを認めることはできなか
った。
iNi0.4Nに替えてテストセルを作製した。この作用
極は、上述した化学反応により合成した非晶質のLiN
i0.4Nと導電剤であるアセチレンブラックと結着剤で
あるポリテトラフルオロエチレンを重量比70:25:
5で混合、圧延し、シートを作製し、直径16mmに打
ち抜いたものである。作用極6以外は、実施例1と同じ
ものを用いた。図7に、粉末X線回折装置を用いて測定
したLiNi0.4Nの回折パターンを示す。X線回折装
置の管球には、Cuを用い、管電圧30kV、管電流1
00mAで測定した。2θ=25゜付近にブロードなピ
ークが認められたが、このピーク以外、2θで10〜7
0゜の範囲において回折ピークは認められず、LiNi
0.4Nは非晶質であることを確認した。
範囲、1mAの電流で充放電条件で試験した。この時の
2サイクル目の充放電曲線を図8に示す。図8から明ら
かなように、LiNi0.4Nも0.0〜1.2Vの電圧
範囲で、可逆的にリチウムイオンを吸蔵、放出可能であ
った。充放電に伴う容量の急激な低下は認められず、5
0サイクル以上安定に充放電を繰り返した。しかも、安
定に充放電を繰り返している時の容量は、16mAh得
られ、これを作用極の負極活物質の重量当たりの容量に
換算すると、200mAh/gの比容量が得られた。ま
た、充放電試験終了後、テストセルを分解し、作用極表
面をSEMで観察したが、作用極表面にリチウム金属の
析出やデンドライトの成長を認めることができなかっ
た。また、作用極をX線回折装置で分析したが、リチウ
ム金属のX線回折パターンを認めることはできなかっ
た。
iCu0.4Nに替えてテストセルを作製した。この作用
極は、上述した電気化学反応により合成した非晶質のL
iCu0.4Nと導電剤であるアセチレンブラックと結着
剤であるポリテトラフルオロエチレンを重量比70:2
5:5で混合、圧延し、シートを作製し、直径16mm
に打ち抜いたものである。作用極6以外は、実施例1と
同じものを用いた。図9に、粉末X線回折装置を用いて
測定したLiCu0.4Nの回折パターンを示す。X線回
折装置の管球には、Cuを用い、管電圧30kV、管電
流100mAで測定した。2θ=25゜付近にブロード
なピークが認められたが、このピーク以外、2θで10
〜70゜の範囲において回折ピークは認められず、Li
Cu0.4Nは非晶質であることを確認した。
範囲、1mAの電流で充放電条件で試験した。この時の
2サイクル目の充放電曲線を図10に示す。図10から
明らかなように、LiCu0.4Nも0.0〜1.4Vの
電圧範囲で、可逆的にリチウムイオンを吸蔵、放出可能
であり、充放電に伴う容量の急激な低下は認められず、
50サイクル以上安定に充放電を繰り返した。しかも、
安定に充放電を繰り返しているときの容量は、50mA
h得られ、これを作用極の負極活物質の重量当たりの容
量に換算すると、720mAh/gの比容量が得られ
た。また、充放電試験終了後、テストセルを分解し、作
用極表面をSEMで観察したが、作用極表面にリチウム
金属の析出やデンドライトの成長を認めることができな
かった。また、作用極をX線回折装置で分析したが、リ
チウム金属のX線回折パターンを認めることはできなか
った。
作製した非晶質ののLi1.5Co0.4Nを用いた。作用極
6は具体的に次のようにして作製した。一般的な高周波
スパッタ装置に、ターゲットとして組成Li2.6Co0.4
Nの焼結体を取り付け、基板として直径16mmのステ
ンレス板を取り付けた。チャンバーを真空引き後、Ar
ガスを導入し、Arガス雰囲気中(圧力1Pa)で、入
力パワー200Wで高周波スパッタ装置を動作させ、非
晶質のLi1.5Co0.4N薄膜をステンレス基板上に形成
し、作用極6とした。この時、薄膜の膜厚は、5μmで
あった。この作用極6は作用極ケース5にスポット溶接
されている。作用極6以外は、実施例1と同じものを用
いた。図11に、X線回折装置を用いて測定したLi
1.5 Co 0.4 N薄膜の回折パターンを示す。X線回折装置
の管球には、Cuを用い、管電圧30kV、管電流10
0mAで測定した。2θ=25゜付近にブロードなピー
クが認められたが、このピーク以外、2θで10〜70
゜の範囲において回折ピークは認められず、Li 1.5 C
o 0.4 Nは非晶質であることを確認した。
範囲、0.1mAの電流で充放電条件で試験した。この
Li 1.5 Co 0.4 Nも0.0〜1.4Vの電圧範囲で、可
逆的にリチウムイオンを吸蔵、放出可能であった。充放
電に伴う容量の急激な低下は認められず、50サイクル
以上安定に充放電を繰り返した。しかも、安定に充放電
を繰り返しているときの容量は、1.6mAh得られ、
これを作用極の負極活物質の重量当たりの容量に換算す
ると、800mAh/gの比容量が得られた。また、充
放電試験終了後、テストセルを分解し、作用極表面をS
EMで観察したが、作用極表面にリチウム金属の析出や
デンドライトの成長を認めることができなかった。ま
た、作用極をX線回折装置で分析したが、リチウム金属
のX線回折パターンを認めることはできなかった。
断面図である。図12において、9は負極ケースであ
る。10は負極活物質としてLiCo0.4Nを用いた負
極電極である。この負極電極は、次のようにして作製し
た。上述した化学反応により合成した非晶質のLiCo
0.4Nと導電剤であるアセチレンブラックと結着剤であ
るポリテトラフルオロエチレンを重量比90:7:3で
混合、圧延し、シートを作製し、直径16mmに打ち抜
き負極電極10を作製した。前記負極電極10は、Ni
ネット製の集電体13をかぶせた状態で、このネットを
スポット溶接することにより負極ケース9に固定されて
いる。3は非水電解液であり、ECとDEEの体積比
1:1の混合溶媒に、LiClO4を1モル/リットル
溶解したものである。4はポリプロピレンまたはポリエ
チレンの多孔質フィルムからなるセパレータである。1
1は正極ケースである。12は正極活物質としてリチウ
ムニッケル複合酸化物LiNiO2を用いた正極電極で
ある。この正極電極は、次のようにして作製した。正極
活物質であるLiNiO2は通常の焼成法によって合成
し、このLiNiO2と導電剤であるアセチレンブラッ
クと結着剤であるポリテトラフルオロエチレンを重量比
90:7:3で混合、圧延し、シートを作製し、直径1
6mmに打ち抜き、正極電極12を作製した。前記正極
電極12は、Tiネット製の集電体7をかぶせた状態
で、このネットをスポット溶接することにより、正極ケ
ース11に固定されている。この時、負極電極の容量と
正極電極の容量が同等になるように調整し、かつ、リチ
ウム二次電池の内容積と負極・正極電極の容積の和が等
しくなるようにした。8はガスケットであり負極ケース
9と正極ケース12との間の電気的絶縁を保つと共に、
正極ケース開口縁が内側に折り曲げられ、かしめられる
ことによって、電池内容物を密閉、封止している。
の電圧範囲、1mAの電流で充放電試験した。図13に
5サイクル目の充放電曲線を示す。図から明らかなよう
に容量は45mAh得られた。また、このリチウム二次
電池は非常に安定に充放電を繰り返し、サイクル寿命は
600回得られた。また、充放電試験終了後、電池を分
解し、負極電極表面をSEMで観察したが、負極電極表
面にリチウム金属の析出やデンドライトの成長を認める
ことができなかった。また、負極電極をX線回折装置で
分析したが、リチウム金属のX線回折パターンを認める
ことはできなかった。実施例9から16においても同様
の負極表面形態を示し、かつリチウム金属の析出は認め
られなかった。
極電極10の負極活物質にLiNi0.4Nを用いた。L
iNi0.4Nは、上述した化学反応により合成した非晶
質である。負極電極10の作製方法は実施例8と同じで
あり、負極電極10以外は、実施例8と同じものを用い
た。このリチウム二次電池も、2.5〜4.2Vの電圧
範囲、1mAの電流で充放電試験した。図14に5サイ
クル目の充放電曲線を示す。図から明らかなように容量
は30mAh得られた。また、このリチウム二次電池
も、安定に充放電を繰り返し、サイクル寿命は450回
であった。
負極電極10の負極活物質にLiCu0.4Nを用いた。
LiCu0.4Nは、上述した電気化学反応により合成し
た非晶質である。負極電極10の作製方法は実施例8と
同じであり、負極電極10以外は、実施例8と同じもの
を用いた。このリチウム二次電池も、2.5〜4.2V
の電圧範囲、1mAの電流で充放電試験した。図15に
5サイクル目の充放電曲線を示す。図から明らかなよう
に容量は40mAh得られた。また、このリチウム二次
電池も、安定に充放電を繰り返し、サイクル寿命は55
0回であった。
非水電解液3としてECとDMEの体積比1:1の混合
溶媒に、LiClO4を1モル/リットル溶解したもの
を用いた。非水電解液以外は、実施例8と同じものを用
いた。このリチウム二次電池も、2.5〜4.2Vの電
圧範囲、1mAの電流で充放電試験した。このリチウム
二次電池の安定に充放電を繰り返しているときの容量
は、43mAhであった。また、このリチウム二次電池
も、安定に充放電を繰り返し、サイクル寿命は580回
であった。
非水電解液3としてECとDMEの体積比1:1の混合
溶媒に、LiClO4を1モル/リットル溶解したもの
を用いた。非水電解液以外は、実施例8と同じものを用
いた。このリチウム二次電池も、2.5〜4.2Vの電
圧範囲、1mAの電流で充放電試験した。3.0〜4.
2Vの電圧範囲、1mAの電流で充放電試験した。図1
6に5サイクル目の充放電曲線を示す。図から明らかな
ように容量は42mAh得られた。また、このリチウム
二次電池も、安定に充放電を繰り返し、サイクル寿命は
550回であった。
て、非水電解液3の溶質をLiClO4からLiPF6に
替えた非水電解液を用いた。溶質の濃度は、1モル/リ
ットルである。非水電解液の溶質以外は、実施例12と
同じものを用いた。このリチウム二次電池も、2.5〜
4.2Vの電圧範囲、1mAの電流で充放電試験した。
図17に5サイクル目の充放電曲線を示す。図から明ら
かなように容量は42mAh得られた。また、このリチ
ウム二次電池も、安定に充放電を繰り返し、サイクル寿
命は580回であった。
非水電解液3としてECとDMCの体積比1:1の混合
溶媒に、LiClO4を1モル/リットル溶解したもの
を用いた。非水電解液以外は、実施例9と同じものを用
いた。このリチウム二次電池も、2.5〜4.2Vの電
圧範囲、1mAの電流で充放電試験した。このリチウム
二次電池の安定に充放電を繰り返しているときの容量
は、31mAhであった。また、このリチウム二次電池
も、安定に充放電を繰り返し、サイクル寿命は480回
であった。
て、非水電解液3としてECとDMCの体積比1:1の
混合溶媒に、LiClO4を1モル/リットル溶解した
ものを用いた。非水電解液以外は、実施例10と同じも
のを用いた。このリチウム二次電池も、2.5〜4.2
Vの電圧範囲、1mAの電流で充放電試験した。このリ
チウム二次電池の安定に充放電を繰り返しているときの
容量は、42mAhであった。また、このリチウム二次
電池も、安定に充放電を繰り返し、サイクル寿命は53
0回であった。
て、非水電解液3の溶質をLiClO4からLiPF6に
替えた非水電解液を用いた。溶質の濃度は、1モル/リ
ットルである。非水電解液の溶質以外は、実施例15と
同じものを用いた。このリチウム二次電池も、2.5〜
4.2Vの電圧範囲、1mAの電流で充放電試験した。
このリチウム二次電池の安定に充放電を繰り返している
ときの容量は、40mAhであった。また、このリチウ
ム二次電池も、安定に充放電を繰り返し、サイクル寿命
は550回であった。
て、非水電解液3としてECとDMCの体積比1:1の
混合溶媒に、LiClO4を1モル/リットル溶解した
ものを用いた。非水電解液の溶質以外は、実施例13と
同じものを用いた。このリチウム二次電池も、2.5〜
4.2Vの電圧範囲、1mAの電流で充放電試験した。
図18に5サイクル目の充放電曲線を示す。図から明ら
かなように容量は43mAh得られた。また、このリチ
ウム二次電池も、安定に充放電を繰り返し、サイクル寿
命は550回であった。
において、負極電極10の負極活物質を天然黒鉛に替え
た電池を作製した。この負極電極10は、次のようにし
て作製した。負極活物質である一般市販品の天然黒鉛
に、結着剤であるポリテトラフルオロエチレンを混合、
圧延し、シートを作製し、直径16mmに打ち抜き負極
電極を作製した。負極活物質、結着剤の重量比は95:
5である。負極電極10は、Niネット製の集電体13
をかぶせた状態で、このネットをスポット溶接すること
により負極ケース9に固定されている。負極電極以外は
実施例8と同じである。このリチウム二次電池も、2.
5〜4.2Vの電圧範囲、1mAの電流で充放電試験し
た。図19に5サイクル目の充放電曲線を示す。図から
明らかなように容量は30mAhしか得られず、実施例
8に比べて容量が低下した。また、このリチウム二次電
池は、非常に安定に充放電を繰り返し、サイクル寿命は
600回得られた。
において、非水電解液3としてPCとDEEの体積比
1:1の混合溶媒に、LiClO4を1モル/リットル
溶解したものを用いた。非水電解液以外は、実施例8と
同じものを用いた。このリチウム二次電池も、2.5〜
4.2Vの電圧範囲、1mAの電流で充放電試験した。
この非水電解液二次電池は、サイクル初期に、40mA
hの容量が得られたが、サイクルとともに容量が急激に
低下し、10回のサイクルで容量は0mAhになり、実
施例8に比べてサイクル特性は著しく低下した。
において、非水電解液3としてPCとDMCの体積比
1:1の混合溶媒に、LiClO4を1モル/リットル
溶解したものを用いた。非水電解液以外は、実施例8と
同じものを用いた。このリチウム二次電池も、2.5〜
4.2Vの電圧範囲、1mAの電流で充放電試験した。
この非水電解液二次電池は、サイクル初期に、42mA
hの容量が得られたが、サイクルとともに容量が急激に
低下し、15回のサイクルで容量は0mAhになり、実
施例8に比べてサイクル特性は著しく低下した。
において、非水電解液3としてPCとDMCの体積比
1:1の混合溶媒に、LiPF6を1モル/リットル溶
解したものを用いた。非水電解液以外は、実施例8と同
じものを用いた。このリチウム二次電池も、2.5〜
4.2Vの電圧範囲、1mAの電流で充放電試験した。
この非水電解液二次電池は、サイクル初期に、42mA
hの容量が得られたが、サイクルと共に容量が急激に低
下し、18回のサイクルで容量は0mAhになり、実施
例8に比べてサイクル特性は著しく低下した。
活物質を用いれば、リチウム金属基準極に対し、これま
で不可逆といわれていた1.5V以下の卑な電極電位の
範囲において、大きな充放電容量ならびに安定で長いサ
イクル寿命が得られる。このため、電池の動作電圧を著
しく低下することがなく、高電圧、高エネルギー密度を
達成することができる。しかも、比重が炭素質材料に比
べて同等または大きいため、負極電極容積当たりの充放
電容量もグラファイト系負極電極に比べて大きな容量を
得ることができる。さらに、充放電の繰り返しによる容
量の急激な低下は認められないことから、非常に長いサ
イクル寿命を得ることができる。また、充放電を繰り返
した負極活物質の電極表面にリチウム金属の析出やデン
ドライトの発生が認められないことから、安全上も問題
がない。
かつ充放電容量が大きく、しかも安全性が確保され、サ
イクル寿命が長いリチウム二次電池を得ることができる
という優れた効果を有する。
ンを示す図。
たテストセルの3サイクル目の充放電曲線を示す図。
たテストセルの3サイクル目の充放電曲線を示す図。
ンを示す図。
ーンを示す図。
ンを示す図。
たテストセルの3サイクル目の充放電曲線を示す図。
ンを示す図。
いたテストセルの3サイクル目の充放電曲線を示す図。
ターンを示す図。
ル目の充放電曲線を示す図。
ル目の充放電曲線を示す図。
クル目の充放電曲線を示す図。
クル目の充放電曲線を示す図。
クル目の充放電曲線を示す図。
クル目の充放電曲線を示す図。
ル目の充放電曲線を示す図。
Claims (7)
- 【請求項1】充電によりリチウムイオンを吸蔵し、放電
によりリチウムイオンを放出する負極活物質を主体とす
る負極と、リチウムイオンと可逆的な電気化学反応が可
能な正極と、リチウムイオン導電性の非水電解液、電解
液含浸型ポリマー電解質、高分子電解質あるいは無機固
体電解質とからなるリチウム二次電池において、該負極
活物質が、組成式Li1+xMyN(但し、Mは、遷移金属
に属する元素を表し、xは−0.2〜2.0の範囲にあ
り、yは0.1〜0.5の範囲にある)で表される非晶
質のリチウム含有遷移金属窒化物であることを特徴とす
るリチウム二次電池。 - 【請求項2】該組成式Li1+xMyNで表される非晶質の
リチウム含有遷移金属窒化物が、Li1+xCoyN、Li
1+xNiyNあるいはLi1+xCuyN(但し、xは−0.
2〜2.0の範囲にあり、yは0.1〜0.5の範囲に
ある)であることを特徴とする請求項1記載のリチウム
二次電池。 - 【請求項3】該組成式Li1+xMyNで表されるリチウム
含有遷移金属窒化物が、X線粉末回折法において、回折
角をθとして2θで30〜70゜の範囲に回折ピークを
持たない非晶質であることを特徴とする請求項1または
2記載のリチウム二次電池。 - 【請求項4】該非水電解液あるいは電解液含浸型ポリマ
ー電解質の溶媒に、エチレンカーボネイトが含まれるこ
とを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のリ
チウム二次電池。 - 【請求項5】該非水電解液あるいは電解液含浸型ポリマ
ー電解質の溶媒に、エチレンカーボネイトと、鎖状エス
テル類または鎖状エーテル類が含まれる混合溶媒を用い
たことを特徴とする請求項4記載のリチウム二次電池。 - 【請求項6】該鎖状エステル類の溶媒として、ジメチル
カーボネイト、ジエチルカーボネイト、またはメチルエ
チルカーボネイトを用いたことを特徴とする請求項5記
載のリチウム二次電池。 - 【請求項7】該鎖状エーテル類の溶媒として、1,2−
ジメトキシエタン、または1,2−ジエトキシエタンを
用いたことを特徴とする請求項5記載のリチウム二次電
池。
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