JP3288187B2 - 光学素子の成形方法 - Google Patents

光学素子の成形方法

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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレンズ、プリズム等のガ
ラスよりなる光学素子をプレス成形により製造する方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】研磨工程を必要としないでガラス素材の
プレス成形によってレンズを製造する技術は、従来のレ
ンズの製造において必要とされた複雑な工程をなくし、
簡単かつ安価にレンズを製造することを可能とし、今日
レンズのみならずプリズムその他のガラスよりなる光学
素子の製造に使用されるようになった。
【0003】このようなガラスの光学素子のプレス成形
に使用される型材に要求される性能として、耐擦傷性、
耐熱性、離型性及び鏡面加工性に優れていること、また
成形に適した熱物性を有していることが挙げられる。
【0004】従来、この種の型材として、金属、合金、
セラミックス及びそれらをコーティングした材料等、数
多くの提案がされている。いくつかの例を挙げるなら
ば、特開昭49−51112号公報には13Crマルテ
ンサイト鋼が、特開昭52−45613号公報にはSi
C及びSi34 が、特開昭60−246230号公報
には超硬合金上に貴金属を形成した型材が提案されてい
る。
【0005】特開昭61−136928号公報には金属
とセラミックスからなる複合材母材上に窒化物、酸化物
及び金属の中間層を介して貴金属を形成した材料が提案
されている。また、特開昭60−81032号公報には
ガラス状カーボン、炭化珪素、窒化珪素、サイアロンの
型材が提案されている。
【0006】更に、近年の薄膜技術の進歩に従い、特開
昭61−183134号公報には超硬合金上にダイヤモ
ンドあるいはダイヤモンド状炭素膜を形成した型材が提
案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開昭61−
183134号公報に開示されている超硬合金上にダイ
ヤモンドあるいはダイヤモンド状炭素膜を形成して離型
性を得る試み、あるいは特開昭60−246230号公
報に開示されている超硬合金上に貴金属膜を形成して離
型性を得る試みは、プレス成形後、この温度を越えて強
制的に成形品と型を離した場合成形品あるいは型が破損
する温度、いわゆる離型温度が高過ぎるという欠点があ
った。特に、連続成形初期shotで成形品の肉厚が薄
い場合、型と成形品がより付着し易い。
【0008】このように、十分に低い温度まで冷却しな
ければ良好に離型できないのでは、成形時間も長くな
り、成形装置の駆動率が低下する。
【0009】従って、本発明の第1の目的は、プレス成
形後にこれまでより高い温度で、成形品あるいは型のい
かなる損傷も伴わずに、成形品と型を離型することが可
能で、成形時間を短縮することにより成形品のコスト低
減を実現した光学素子の成形方法を提供することにあ
る。
【0010】また、本発明の第2の目的は、特定の元素
により離型性を向上させた型を用いた光学素子の成形方
法を提供することにある。
【0011】また、本発明の第3の目的は、離型元素を
型成形面に極めて簡易に形成した型を用いた光学素子の
成形方法を提供することにある。
【0012】また、本発明の第4の目的は、離型元素種
及び離型元素濃度を良好に制御して、離型元素を型成形
面に形成した型を用いた光学素子の成形方法を提供する
ことにある。
【0013】また、本発明の第5の目的は、離型元素を
含む酸化物あるいは弗化物を制御性良く形成した型を用
いた光学素子の成形方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】後述の第1、第2及び第
の本発明は、プレス成形後、成形品から型を離型する
温度をこれまでより高くしても、型と成形品の付着ある
いは成形品の割れ、融着が起こらず、成形時間の短縮を
可能にした。
【0015】後述の第1、第2及び第3の本発明におい
は、アルカリ金属及びアルカリ土類金属がLi,N
a,K,Mg,Ca,Sr及びBaから選ばれることが
好ましいこれらの元素は、特に高温離型性に優れ、型
成形面への制御性ある離型層の形成を可能にした。
【0016】第の本発明は、型の成形面に近似した形
状のガラスを該成形面に接触した状態で加熱することに
より、成形面にアルカリ金属、アルカリ土類金属、その
酸化物及びその弗化物から選ばれる1種類以上を含有す
る離型層が形成された型を用いて、ガラス素材をプレス
成形することを特徴とする光学素子の成形方法である。
該方法は、離型元素を含有したガラスを成形面上に保持
して、一定時間加熱するという簡易な方法で、離型元素
を含んだ堆積層が成形面に形成され、この型を用いてプ
レス成形することにより、ガラス粘度で1013dPa・
sに相当する高い離型温度(Tg付近)を可能にした。
【0017】第の本発明は、アルカリ金層、アルカリ
土類金属、その酸化物及びその弗化物から選ばれる1種
類以上をイオン注入することにより、成形面にアルカリ
金属、アルカリ土類金属、その酸化物及びその弗化物か
ら選ばれる1種類以上を含有する離型層が形成された
を用いて、ガラス素材をプレス成形することを特徴とす
光学素子の成形方法である。該方法は、離型元素のう
ち特定元素を成形面に定量性良く形成でき、しかも成形
面に密着性良く形成できることから、連続プレス成形に
おいても、高い離型温度を実現したのみでなく、離型層
の剥離という問題も解決した。
【0018】第の本発明は、イオンビームミキシング
法により、成形面にアルカリ金属、アルカリ土類金属、
その酸化物及びその弗化物から選ばれる1種類以上を含
有する離型層が形成された型を用いて、ガラス素材をプ
レス成形することを特徴とする光学素子の成形方法であ
る。該方法は、離型成分として化合物を用いる場合に、
イオンビームミキシング法と化合物蒸発用の電子線蒸着
法とを組み合わせることにより、離型層の成分及び膜厚
を良好に制御でき、しかも離型層の耐剥離性を向上し
た。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。 (実施例1)図1は本発明の成形方法を実施するための
装置を概略的に示しており、図中1は成形チャンバー、
2はガラス素材を予備加熱するための予熱用ヒーター、
3は搬送軸、4はガラスホルダー、5はガラス素材であ
る。予熱用ヒーター2はガラス素材を集中的に加熱する
のに適当な形状を有し適当な位置に取り付けられてお
り、またガラスホルダー4には高温のガラスとの融着を
防ぐため高密度の炭素材を使用している。なお、6はシ
リンダー、7は上軸、8はシリンダー、9は下軸、10
は上型部材、11は下型部材、12は胴型、13はヒー
ター、14は搬送軸、15は吸着治具である。
【0020】レンズ成形前の離型層形成工程を示す。図
1の成形装置において、N2 雰囲気に保ったチャンバー
1内に予めセットした上型10と下型11の間に、型成
形面Rにほぼ近い形状に加工したSK12(nd =1.
58313、νd =59.4、Tg=550℃、At=
588℃)ブランクを、不図示の置換室を経由して吸着
治具15により挿入し、上型10をブランクの上面付近
まで上軸7を介してシリンダー6により下降させた後、
ヒーター13に通電して胴型12を630℃に加熱し、
1時間保持する。次いで、型を550℃(Tg)まで冷
却した後、上型10を上昇させ、吸着治具15によりブ
ランクを真空槽外に取り出す。
【0021】その結果、上型10及び下型11の成形面
には、図2に模式的に示す通り、ガラスからの揮発物が
堆積して、離型元素堆積層60が形成された離型元素堆
積層形成上型61及び下型62が得られた。この離型元
素堆積層60には表面分析によりNa元素及びBa元素
が含まれることが確認された。
【0022】以下にプレス成形の実施例を示す。離型元
素堆積層60が形成されている状態で、レンズ成形素材
である所定形状のガラス素材(SK12)5を、不図示
の置換室を経由して、搬送軸3を介してガラスホルダー
4によりN2 雰囲気に保った成形チャンバー1内に搬送
し、予熱用ヒーター2の直下の加熱ポイントに停止さ
せ、次いで予熱用ヒーター2に通電してガラス素材5を
予熱した後、ガラスホルダー4を移動して下型11(堆
積層形成下型62)上に載せる。次に、ヒーター13の
通電電力を増加して胴型12を630℃に加熱し、上型
10(堆積層形成上型61)を下降させて所定圧力でプ
レス成形を行ない、次いで型を550℃(Tg)まで冷
却した後、上型10を上昇させ、吸着治具15で成形レ
ンズを吸着し、不図示の置換室を経由して取り出す。以
上のプレス成形工程を繰り返す連続成形によりレンズを
製造した。
【0023】プレス成形後の冷却時の上型10を上昇さ
せる温度(離型温度)は、成形レンズの面転写形状(面
精度)を低下させないために、ガラスのTg以下にする
必要があるが、成形のタクトタイムを短かくして生産性
を向上させるためには、その範囲内でできるだき離型温
度を高くできることが要求される。離型元素堆積層60
をプレス成形前に形成することにより、Tg付近の高温
においても安定に離型することができ、型への成形レン
ズの付着というような不都合は発生しなかった。
【0024】(実施例2)図3は本発明の成形方法を実
施するために用いた成形型の構成を模式的に示したもの
である。70は超硬合金を加工した型母材、71は成形
面に被覆した硬質窒化物あるいは硬質炭化物膜、72は
炭素主成分の膜、73は72の表面にイオン注入法によ
りアルカリあるいはアルカリ土類金属を注入した離型元
素注入炭素層である。
【0025】バインダレス超硬合金(TJ05:フジダ
イス製)を所定の型形状に加工して型母材70とし、成
形面には反応性イオンプレーティングあるいは反応性ス
パッタリングにより硬質窒化物(TiN,TaN,Hf
N等)あるいは硬質炭化物(TiC,TaC,HfC,
SiC等)膜71を約2μm形成し、その上にCH4
2 ガスを前駆体としたイオンビーム成膜法により水素
化非晶質炭素膜72を0.1μm形成した。その後、炭
素膜72上にイオン注入によりNa元素を180keV
で1×1017ions/cm2 注入して離型元素注入炭
素層73を形成して、成形型75とした。
【0026】この成形型75を図1に示した上型10及
び下型11として用い、実施例1に示した成形方法と同
様の連続成形を行なった。離型元素注入炭素層73を形
成した型を用いた成形においては、初期shot成形か
ら、離型温度が550℃(Tg)付近でも良好な離型が
できた。
【0027】一方、離型元素注入層73を形成しなかっ
た図6に模式的に示した型74を用いた成形において
は、離型温度を490℃付近まで下げないと良好な離型
ができず、型と成形レンズの付着が発生し、タクトタイ
ムを短かくした連続成形に支障をきたした。
【0028】(実施例3)図4は本発明の成形方法を実
施するために用いた別の成形型の構成を模式的に示した
ものである。80は焼結窒化ケイ素を加工した型母材、
81は熱フィラメントCVD法により形成したダイヤモ
ンド膜、82はダイヤモンド膜81の表面にイオン注入
法によりアルカリ、アルカリ土類金属元素を注入した離
型元素注入ダイヤモンド層である。
【0029】本実施例は、離型層の成分元素及び離型層
の下地となる物質を変えても本発明の効果が得られるこ
とを示すものである。
【0030】静水圧焼結(HIP)により製作した焼結
窒化ケイ素(NS461:住友電工(株)製)を所定の
型形状に加工して型母材80とし、成形面には熱フィラ
メントCVD法によりダイヤモンド膜81を約40μm
堆積した後、鏡面研磨して表面粗さをP−V値30nm
以下、RMS値5nm以下にした後、ダイヤモンド膜8
1の表面にイオン注入法によりLi元素を50keVで
1×1017ions/cm2 イオン注入し、離型元素注
入ダイヤモンド層82を形成して、成形型85とした。
【0031】この成形型85を図1に示した上型10及
び下型11として用い、実施例1に示した成形方法と同
様の連続成形を行なった。この場合も、実施例2と同様
に、初期shot成形から、離型温度が550℃(T
g)付近でも良好な離型ができた。
【0032】一方、離型元素注入層を形成しない型を用
いた成形においては、離型温度を460℃付近まで下げ
ないと良好な離型ができず、型と成形レンズの付着が発
生し、タクトタイムを短かくした連続成形に支障をきた
した。
【0033】(実施例4)図5は本発明の成形方法を実
施するために用いた別の成形型の構成を模式的に示した
ものである。90は金型鋼を加工した型母材、91は反
応性イオンプレーティングあるいは反応性スパッタリン
グにより形成した硬質窒化物膜あるいは硬質炭化物膜、
92は硬質窒化物膜あるいは硬質炭化物膜91上にイオ
ンビームミキシング法で形成したアルカリ、アルカリ土
類金属を主成分とした離型元素ミキシング層である。
【0034】金型鋼(YHD50FM:日立金属(株)
製)を所定の型形状に加工して型母材90とし、成形面
を鏡面研磨して表面粗さをP−V値30nm以下、RM
S値5nm以下にし、成形面には反応性イオンプレーテ
ィングあるいは反応性スパッタリングにより硬質炭化物
(TiC,TaC,HfC,SiC等)膜91を約1μ
m厚さ形成し、その上にCH4 とH2 ガスを前駆体とし
たイオンビーム成膜法(加速電圧9kV)とLiFの電
子線蒸着の組み合わせにより、LiF含有水素化非晶質
膜92を0.1μm形成して、成形型95とした。
【0035】この成形型95を図1に示した上型10及
び下型11として用い、実施例1に示した成形方法と同
様の連続成形を行なった。離型元素ミキシング層92を
形成した成形においては、初期shot成形から、離型
温度が550℃(Tg)付近良好な離型をした。
【0036】一方、離型元素ミキシング層92を形成し
ない図7に模式的に示した型94を用いた成形において
は、離型温度を460℃付近まで下げないと離型ができ
ず、離型後の成形レンズに割れあるいは型へのガラス融
着が発生し、連続成形に支障をきたした。
【0037】
【発明の効果】後述の第1、第2及び第3の本発明によ
れば、成形面にアルカリ金属、アルカリ土類金属、その
酸化物及びその弗化物から選ばれる1種類以上を含有す
る離型層が形成された型を用いて、ガラス素材をプレス
成形することにより、プレス成形後、成形品(レンズ)
から型を離す温度(離型温度)を従来より高温にして
も、型と成形品の付着力が非常に小さいため、成形品の
割れ、融着あるいは型の破損等の不都合が発生せず、成
形タクトを短かくできることから成形品のコストの低減
を図れる。
【0038】また、後述の第1、第2及び第3の本発明
においては、Li,Na,K,Mg,Ca,Sr,B
a、その酸化物あるいはその弗化物離型成分として優
れるため、成形品の外観が良好で、実用的な型表面の耐
久性(1000shot程度)を得ることができる。な
お、離型元素としては、アルカリ金属がアルカリ土類金
属より効果が大きい。
【0039】また、第の本発明によれば、離型層の形
成方法が成形装置を用いた簡易な方法であるため、新た
に離型層形成装置を必要とせずコスト低減が図れる。
【0040】また、第の本発明によれば、特定の離型
成分を特定量、成形面に形成でき、しかも注入法である
ため離型層の剥離が生じないことから、連続成形sho
t数は1000shot程度まで可能であり、離型性向
上による成形タクトの短縮の他、成形装置の稼働率が向
上した。
【0041】第の本発明によれば、離型成分としてア
ルカリ金属及びアルカリ土類金属の酸化物あるいは弗化
物を用い、イオンビームミキシング法と電子線蒸着法を
組み合わせて離型層を形成することにより、離型層の成
分及び膜厚を良好に制御できる。膜厚は30nm〜10
0nm程度が好ましい。30nm未満では離型性が低下
し、100nmを越えると膜の耐剥離性が低下する傾向
がある。炭素とのイオンビームミキシングによる離型層
形成においては、良好な離型性及び外観を得るために
は、離型成分がアルカリ金属(Li,Na,K)の場合
その含有率が2重量%〜20重量%程度、アルカリ土類
金属(Mg,Ca,Sr,Ba)の場合その含有率が1
0重量%〜20重量%程度であることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係るプレス成形装置である。
【図2】実施例1に係る離型元素堆積層形成型である。
【図3】実施例2に係る離型元素注入炭素層形成型であ
る。
【図4】実施例3に係る離型元素注入ダイヤモンド層形
成型である。
【図5】実施例4に係る離型元素ミキシング層形成型で
ある。
【図6】実施例2において離型元素注入を行わなかった
型である。
【図7】実施例4において離型元素ミキシングを行わな
かった型である。
【符号の説明】
1 成形チャンバー 2 予熱用ヒーター 3 搬送軸 4 ガラスホルダー 5 ガラス素材 6 シリンダー 7 上軸 8 シリンダー 9 下軸 10 上型部材 11 下型部材 12 胴型 13 ヒーター 14 搬送軸 15 吸着治具 60 離型元素堆積層 61 離型元素堆積層形成上型 62 離型元素堆積層形成下型 70 型母材 71 硬質窒化物あるいは膜硬質炭化物膜 72 炭素膜 73 離型元素注入炭素層 74 離型元素注入層のない炭素膜型 75 離型元素注入炭素層形成型 80 型母材 81 ダイヤモンド膜 82 離型元素注入ダイヤモンド層 85 離型元素注入ダイヤモンド層形成型 90 型母材 91 硬質炭化物膜 92 離型元素ミキシング層 94 離型元素ミキシング層のない型 95 離型元素ミキシング層形成型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新垣 誠一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 田中 弘江 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−243524(JP,A) 特開 平2−107532(JP,A) 特開 平2−59450(JP,A) 特開 平6−72728(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C03B 11/00 C03B 40/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型の成形面に近似した形状のガラスを該
    成形面に接触した状態で加熱することにより、成形面に
    アルカリ金属、アルカリ土類金属、その酸化物及びその
    弗化物から選ばれる1種類以上を含有する離型層が形成
    された型を用いて、ガラス素材をプレス成形することを
    特徴とする光学素子の成形方法。
  2. 【請求項2】 アルカリ金層、アルカリ土類金属、その
    酸化物及びその弗化物から選ばれる1種類以上をイオン
    注入することにより、成形面にアルカリ金属、アルカリ
    土類金属、その酸化物及びその弗化物から選ばれる1種
    類以上を含有する離型層が形成された型を用いて、ガラ
    ス素材をプレス成形することを特徴とする光学素子の成
    形方法。
  3. 【請求項3】 イオンビームミキシング法により、成形
    面にアルカリ金属、アルカリ土類金属、その酸化物及び
    その弗化物から選ばれる1種類以上を含有する離型層が
    形成された型を用いて、ガラス素材をプレス成形するこ
    とを特徴とする光学素子の成形方法。
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