JP2571290B2 - 光学素子成形用型 - Google Patents

光学素子成形用型

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    • C03B2215/30Intermediate layers, e.g. graded zone of base/top material

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はガラスよりなる光学素子のプレス成形に用い
る光学素子成形用型に関し、特に、容易に高精度を実現
でき且つ耐久性良好な光学素子成形用型に関する。この
様な光学素子成形用型は例えば直接光学面を形成する高
精度成形のための型として好適に利用される。
[従来の技術] 一般に、レンズ、プリズム、ミラー及びフィルタ等の
光学素子は、ガラス等の素材を研削して外形を所望の形
状とした後に、機能面即ち光が透過及びまたは反射する
面を研磨して光学面とすることにより製造されている。
以上の様な光学素子の製造においては、研削及び研磨
により所望の表面精度を得るためには、熟練した作業者
が相当の時間加工を行なうことが必要であった。また、
機能面が非球面である光学素子を製造する場合には、一
層高度な研削及び研磨の技術が要求され且つ加工時間も
長くならざるを得なかった。
そこで最近では、上記の様な伝統的な光学素子製造方
法に代って所定の表面精度を有する成形用金型内に光学
素子材料を収容して加熱しながら加圧することによりプ
レス成形にて直ちに機能面を含む全体的形状を形成する
方法が行なわれる様になってきている。これによれば、
機能面が非球面である場合でさえも比較的簡単かつ短時
間で光学素子の連続製造に適する。
以上の様なプレス成形において使用される型に要求さ
れる性質としては、十分な硬度、良好な耐熱性、耐酸化
性、良好な鏡面加工性及び成形時において光学素子材料
と融着を起さず、反応析出物を生じにくいこと等があげ
られる。
そこで、従来、この様なプレス成形用型としては、金
属セラミックス、及びこれらの適宜の材料をコーティン
グした材料等数多くの種類が提案されている。
たとえば、特開昭49−51112号公報には13Crマルテン
サイト鋼を用いた型が開示されており、特開昭52−4561
3号公報には炭化ケイ素(SiC)を用いた型及び窒化ケイ
素(Si3N4)を用いた型が開示されており、特開昭60−2
46230号公報には超硬合金に貴金属をコーティングした
型が開示されている。
[発明が解決しようとしている課題] しかしながら、上記13Crマルテンサイト鋼は酸化しや
すく更に高温のプレス成形時においてFeがガラス材料中
に拡散してガラスが着色する難点がある。また、上記Si
CやSi3N4は一般的には酸化されにくいのであるが、高温
ではある程度の酸化が生じ型表面にSiO2の膜が形成され
るためガラスとの融着を生じやすく更に硬度が高すぎる
ため加工性が極めて悪いという難点がある。
更に、表面に貴金属をコーティングした材料は硬度が
低いために傷付きやすく且つ変形しやすいという難点が
ある。
そこで、本発明は、上記従来技術に鑑み、容易に高精
度で製造でき且つプレス成形に際し精度劣化の少ない長
寿命の光学素子成形用型を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明に従って、ガラスよりなる光学素子のプレス成
形に用いる光学素子成形用型において、型母材の少なく
とも成形面に、複炭窒化膜が被覆されていることを特徴
とする光学素子成形用型が提供される。
本発明において「複炭窒化膜」とは、複数の金属が結
晶質および/または非晶質の炭窒化物の状態で混在した
膜であり、これには、例えばTaNCとTiNCからなる膜の他
にTaTiNC,(TaTi)2NC等所謂侵入型炭窒化物の構造が混
在している膜や、金属元素あるいは炭素、窒素が他の元
素と結合しない状態で混在していたり、炭化物、窒化物
が混在している膜なども含まれる。以下、TaNC−TiNC等
はこれらの膜を総称する意味の複炭窒化膜の金属組織を
主に表わすものとする。
複炭窒化膜を構成する金属としては、例えばアルミニ
ウム(Al)、ホウ素(B)、クロム(Cr)、ハフニウム
(Hf)、モリブデン(Mo)、ニオブ(Nb)、タンタル
(Ta)、チタン(Ti)、バナジウム(V)、タングステ
ン(W)、ジルコニウム(Zr)が挙げられる。従って複
炭窒化膜に含有される炭化物の形態としては、通常のAl
NC,BNC,CrNC,HfNC,MoNC,NbNC,TaNC,TiNC,VNC,WNC,ZrNC
等や、これらの所謂侵入型炭化物(TaTiNC,(TaTi)2NC
等)などが挙げられる。
複炭窒化膜は、その組成において金属と炭素との原子
比率をかなりの範囲で変化させることができるが、実用
的範囲としては、金属含有率が30〜50atom%程度のもの
が好のましい。
複炭窒化膜の膜厚は製造条件により適宜設定される
が、使用時に所望の特性が発揮できる様な膜厚(好まし
くは0.1〜10μm、より好ましくは1μm程度)とすれ
ばよい。
型母材の材料としては、例えば超硬合金や焼結SiCを
用いることができる。これらの材料を切削、研削、研摩
等の加工により所望の外形とし、特に成形面は所望の表
面精度に仕上げて型母材に用いる。
型母材の表面に複炭窒化膜を被膜するには、例えばス
パッタリング法、イオンプレーティング法等の物理蒸着
法(PVD法)やプラズマCVD法等の化学蒸着法(CVD法)
を用いる。
複炭窒化膜は、型母材との密着性を向上させる上で、
中間層を介して被覆されることが好ましく、またこの中
間層が複炭窒化膜を構成する金属と同一の金属からなる
ことがより好ましい。
このようにして被覆された複炭窒化膜は、特に高温で
の耐酸化性も高くガラスとの融着性が著しく低く離型性
が良好であるので、これまで型との融着のために高精度
成形を工業的に実施することが困難であるとされている
高融点のガラスを用いる成形にも良好に適用でき、更に
は一次成形されたガラスまたは溶融ガラスを型装置内に
収容してプレス成形する光学素子製造に適用して繰返し
使用しても良好な精度の光学素子を得ることができると
いう利点がある。
[実施例] 本発明を図面を参照しながら実施例により説明する。
実施例1 第1図及び第2図は本発明に係る光学素子成形用型の
1つの実施態様を示すものである。
第1図は光学素子のプレス成形前の状態を示し、第2
図は光学素子成形後の状態を示す。第1図中1,2は型母
材、1−a,2−aは該型母材のガラス素材の接触する成
形面に形成された複炭窒化膜、3はガラス素材であり、
第2図中4は光学素子である。第1図に示すように型の
間に置かれたガラス素材3をプレス成形することによっ
て、第2図に示すようにレンズ等の光学素子4が成形さ
れる。
複炭窒化膜が被覆された型の製造: 型母材は、超硬合金[WC(90%)+Co(10%)],焼
結SiCからなり、所定の形状に加工され、レンズ成形面
が鏡面加工されている。該型母材の成形面に複炭窒化膜
を被覆して、以下の通り本発明による型を製造した。ま
た、比較のために上記型母材の成形面に被覆を行なわな
い型及び該成形面にSiC層を形成した型を製造した。製
造した型の一覧表を第1表に示す。尚、表1において、
No.1〜No.30は本発明実施例である。
次に、上記No.1及びNo.2については、第3図に示され
る装置を用いて反応性スパッタリング法により型母材の
成形面上に炭化チタンタンタル層(TaNC−TiNC)膜が形
成した。
第3図において、20はスパッタリング装置の気密室で
ある。気密室20には排気口21が接続されており、排気口
21は不図示の減圧源に接続されている。気密室20内の上
部には加熱ヒータ22が配置されており、該ヒータにはヒ
ータ電源23が接続されている。ヒータ22の下方に型母材
支持体24が配置されており、該支持体には型母材バイア
ス電源25が接続されている。支持体24には型母材26が成
形面を下向きにして支持される。支持体24の下方に炭化
水素ガス及び窒素ガス導入用パイプ27、グロー放電発生
用コイル28が配置されており、該コイルには整合回路29
を介して高周波電源30が接続されている。気密室20の下
部にはカソード電極31が配置されている。電極31の上部
には面積比約1:1の割合に混合したチタンとタンタルの
混合ターゲット32が設けられており、下部には冷却水用
パイプ33が接続されている。電極31の上方にアルゴンガ
ス導入用パイプ34が配置されており、ターゲット32の上
方の近傍にはシャター35が配置されている。
炭窒化チタンタンタル(TaNC−TiNC)膜の形成時に
は、上前の様にして得られた型母材26をアセトンで洗浄
し、支持体24により支持した後、気密室20内を1×10-5
Torrまで減圧した。次に、パイプ34からアルゴンガス
(3×10-3Torr)を導入し、コイル28に高周波電界(1
3.56MHz、0.2kW・hr)を印加しアルゴンのグロー放電を
発生させ、バイアス電源25により型母材26に負バイアス
(−50V)を印加してアルゴンイオンによるスパッタク
リーニングを行う。その後、パイプ34からアルゴンガス
を導入しながらカソード電極31に高周波電界(13.56MH
z、0.5kW・hr)を印加しチタン・タンタル混合物ターゲ
ット32の近傍にアルゴンのグロー放電を発生させ、チタ
ン・タンタル混合物ターゲットにアルゴンイオンの衝撃
を与えてスパッタリングを行う。シャッター35を開い
て、同時にパイプ27により炭化水素ガス(メタン及びア
セチレン)及び窒素ガスを1×10-3Torr導入し型母材26
の近傍に吹き付け、コイル28に高周波電界(13.56MHz、
0.5kW・hr)を印加して炭素プラズマを形成させ、バイ
アス電極25により型母材26に負バイアス(−50V)を印
加して炭素及び窒素イオンを型母材26に引込みながらチ
タン・タンタル混合物の反応性スパッタリングを行って
型母材26の表面に炭化チタンタンタル層を形成した。こ
のとき型母材の温度は300℃であった。得られた炭窒化
チタンタンタル層の厚さは1μmであった。前記実施例
において、カソード電極に高周波電界の代りにDC電圧を
印加しても同様な炭窒化チタンタンタル層が得られた。
以下同様にしてNo.3〜No.30の複炭窒化膜を形成し
た。
また比較例については、第3図に示される装置を用い
て同様にして型母材の成形面上に炭化ケイ素層を形成し
た。この際に、チタン・アルミ混合物ターゲットの代り
にケイ素ターゲットを用いた。炭化ケイ素層の厚さは1
μmであった。
複炭窒化膜被覆型によるレンズのプレス成形: このよにして得られた型を用いて第4図に示す成形装
置によりレンズの成形試験を行なった。
第4図中、51は真空槽本体、52はそのフタ、53は光学
素子を成形する為の上型、54はその下型、55は上型をお
さえるための上型おさえ、56は胴型、57は型ホルダー、
58はヒーター、59は下型をつき上げるつき上げ棒、60は
該つき上げ棒を作動するエアシリンダ、61は油回転ポン
プ、62,63,64はバルブ、65は不活性ガス流入パイプ、66
はバルブ、67はリークパイプ、68はバルブ、69は温度セ
ンサー、70は水冷パイプ、71は真空槽を支持する台を示
す。
レンズを製作する工程を次に述べる。
まず、フリント系光学硝子(SF14)を所定の量に調整
し、球状にした硝子素材を型のキャビティー内に置き、
これを装置内に設置する。
ガラス素材を投入した型を装置内に設置してから真空
槽51のフタ52を閉じ、水冷パイプ70に水を流し、ヒータ
ー58に電流を通す。この時窒素ガス用バルブ66及び68は
閉じ、排気系バルブ62,63,64も閉じている。尚油回転ポ
ンプ61は常に回転している。
バルブ62を開け排気をはじめ10-2Torr以下になったら
バルブ62を閉じ、バルブ66を開いて窒素ガスをボンベよ
り真空槽内に導入する。所定温度になったらエアシリン
ダ60を作動させて80kg/cm2の圧力で5分間加圧する。圧
力を除去した後、冷却速度を−5℃/minで転移点以下に
なるまで冷却し、その後は−20℃/min以上の速度で冷却
を行い、200℃以下に下がったらバルブ66を閉じ、リー
クバルブ63を開いて真空槽51内に空気を導入する。それ
からフタ52を開け上型おさえをはずして成形物を取り出
す。
上記のようにして、フリント系光学硝子SF14(軟化点
Sp=586℃、転位点Tg=485℃)を使用して、第2図に示
すレンズ4を成形した。この時の成形条件すなわち時間
−温度関係図を第5図に示す。
以上の様なプレス成形(n=5000)の前後における型
部材53(上型),54(下型)の成形面の表面粗さ及び成
型された光学素子の光学面の表面粗さ、ならびに成形光
学素子と型部材53,54との離型性について表1に示す。
以上の様に、本発明実施例においては、繰返しプレス
成形に使用しても良好な表面精度を十分に維持でき、良
好な表面精度の光学素子が成形できた。
上記実施例では成形される光学ガラスとしてフリント
系のものが用いられているが、その他のクラウン系等の
ガラスについても同様に良好な精度での成形が可能であ
る。
上記実施例では型母材として超硬及び焼結SiCを用い
ているが、型母材はこの2つに限定されることなく高温
高強度な材料であればよい。
上記実施例では、PVD法やCDV法で型母材上に形成され
た複炭窒化膜をそのまま用いているが、該方法により複
炭窒化膜を比較的厚く形成しておき、その後表面を鏡面
研摩して用いることもできる。また、多数回のプレスに
より表面に欠陥が生じた場合にも、この様な研摩により
良好な表面を再生することができる。
また複炭窒化膜を構成する金属のatom比率は、この実
施例の比率に限定されることなくターゲットの金属の混
合比率を変えることによって適宜比率を変えることがで
きる。
実施例2 中間層を介して複炭窒化膜が被覆された型の製造: 上記No.27及びNo.28について、第3図に示した装置を
用いて反応性スパッタリング法により型母材の成形面上
に、中間層(TaTiHf)を介して、炭窒化タンタルチタン
ハフニウム(25TaNC−25TiNC−50HfNC)層を被覆した。
但し、第3図において、ターゲット32として面積比タ
ンタル:チタン:ハフニウム=1:2:2の割合に混合した
タンタルチタンハフニウムターゲットを用いた。
上記の様にして得られた型母材26をアセトンで洗浄
し、支持体24により支持した後気密室20内を1×10-5To
rrまで減圧した。次に、パイプ34からアルゴンガス(3
×10-3Torr)を導入し、コイル28に高周波電界(13.56M
Hz、0.5kW・hr)を印加しアルゴンのグロー放電を発生
させ、バイアス電源25により型母材26に負バイアス(−
50V)を印加してアルゴンイオンによるスパッタクリー
ニングを行う。その後、パイプ34からアルゴンガスを導
入しながらカソード電極31に高周波電界(13.56MHz、0.
5kW・hr)を印加しタンタルチタンハフニウムターゲッ
ト32の近傍にアルゴンのグロー放電を発生させ、ターゲ
ット32にアルゴンイオンの衝撃を与えてスパッタリング
を行う。まず、シャッター35を開けて中間層を0.2μm
の厚さで形成した。次に、パイプ27により炭化水素ガス
(メタン及びアセチレン)及び窒素ガスを1×10-3Torr
導入し型母材26の近傍に吹き付け、コイル28に高周波電
界(13.56MHz、0.5kW・hr)を印加して炭素及び窒素プ
ラズマを形成させ、バイアス電極25により型母材26に負
バイアス(−50V)を印加して炭素イオンを型母材26に
引込みながらタンタルチタンハフニウムの反応性スパッ
タリングを行って型母材26の表面に炭窒化タンタルチタ
ンハフニウム層を形成した。このとき型母材の温度は30
0℃であった。得られた炭窒化タンタルチタンハフニウ
ム層中の金属含有率は50atom%であった。また、該複炭
窒化膜の膜厚は1μmであった。前記実施例において、
カソード電極に高周波電界の代りにDC電圧を印加しても
同様な炭窒化タンタルチタンハフニウム層が得られた。
これらの型を実施例1と同様にして繰返しプレス成形
に使用すると、実施例1と同様に良好な表面精度を十分
に維持でき、良好な表面精度の光学素子が成形できた。
[発明の効果] 以上の様な本発明によれば、成形面が複炭窒化膜で被
覆されているので、繰返しプレス成形に際し精度劣化が
少なく、更に特に高温での使用においてもガラスとの融
着を生ずることのない長寿命の光学素子成形用型が提供
される。
更に、複炭窒化膜はヌープ硬さHkが2400〜3000kg/mm2
程度であり、高硬度であるため傷が付きにくく、このた
め使用時においてクリーニングを繰返しても傷付きにく
く、それ故に良好な表面精度の光学素子を長期にわたっ
て製造することができる。
また、本発明の型は型母材として加工性の良好なもの
を幅広く選択することができるので、製造が容易であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明に係る光学素子成形用型の
一実施態様を示す断面図で、第1図はプレス成形前の状
態、第2図はプレス成形後の状態を示す。第3図は本発
明の型を製造するため使用したスパッタリング装置の模
式図である。第4図は本発明に係る光学素子成形用型を
使用するレンズの成形装置を示す断面図である。第5図
はレンズ成形の際の時間温度関係図である。 1,2……型母材、 1−a,2−a……複炭窒化膜、 3……ガラス素材、4……成形されたレンズ、 20……気密室、21……排気口、 22……加熱ヒータ、23……ヒータ電源、 24……型母材支持体、25……バイアス電源、 26……型母材、 27……炭化水素ガス及び窒素ガス導入用パイプ、 28……グロー放電発生用コイル、 29……整合回路、30……高周波電源、 31……カソード電極、 32……ターゲット、 33……冷却水用パイプ、 34……アルゴンガス導入用パイプ、 35……シャッター、 51……真空槽本体、52……フタ、 53……上型、54……下型、 55……上型おさえ、56……胴型、 57……型ホルダー、58……ヒーター、 59……つき上げ棒、60……エアシリンダ、 61……油回転ポンプ、62,63,64……バルブ、 65……流入パイプ、66……バルブ、 67……流出パイプ、68……バルブ、 69……温度センサー、70……水冷パイプ、 71……台。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラスよりなる光学素子のプレス成形に用
    いる光学素子成形用型において、型母材の少なくとも成
    形面に、複炭窒化膜が被覆されていることを特徴とする
    光学素子成形用型。
  2. 【請求項2】複炭窒化膜を構成する金属が、アルミニウ
    ム(Al)、ホウ素(B)、クロム(Cr)、ハフニウム
    (Hf)、モリブデン(Mo)、ニオブ(Nb)、タンタル
    (Ta)、チタン(Ti)、バナジウム(V)、タングステ
    ン(W)、ジルコニウム(Zr)からなる群より選ばれた
    少なくとも2種である請求項1記載の光学素子成形用
    型。
  3. 【請求項3】複炭窒化膜が、中間層を介して被覆されて
    いる請求項1記載の光学素子成形用型。
  4. 【請求項4】中間層が、複炭窒化膜を構成する金属と同
    一の金属からなるものである請求項3記載の光学素子成
    形用型。
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