JP3286416B2 - ノミ防除剤 - Google Patents

ノミ防除剤

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、各種のノミに対し優
れた防除(殺虫)効力を有する新規な組成の防除剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】ノミの成虫は主に哺乳類や鳥類などの動
物に寄生し、その血液を吸って栄養分とすることによっ
て生息している。このため、多種の病原菌を媒介するこ
ともある。またノミは特に発達した足をもち、大きく跳
ることによって他の動物に容易に乗り移ることができ
る。近年のペットブームから、ノミが寄生している動物
と人との接する機会が増大したことに伴って、ノミを効
果的にかつ安全に防除することが要望されていた。
【0003】従来のノミ防除剤としては、アレスリン、
フタルスリン等のピレスロイド系の殺虫剤を主成分とす
るもの、またこの殺虫剤に昆虫忌避剤として知られてい
るジエチルトルアミド等を配合したもの、また相乗効果
を期待してこれらにピペロニルブトキサイド等の共力剤
を配合したものも用いられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一般に、ノミ
はハエ、蚊等に比べて殺虫剤に対する感受性は低く、上
記した従来のノミ防除剤では、より多量の薬剤を使用し
なければ十分なノミ防除効果を期待できず、また人畜に
対する安全性の面についても問題があった。
【0005】そこで、この発明は、各種のノミに対しよ
り増強された防除効果を発揮しかつより安全に使用でき
る新規な組成のノミ防除剤の提供を目的とした。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するため鋭意研究を重ねた結果得られたものであ
り、ノミ防除剤につき次のように構成した。即ち、この
発明は、ノミ防除剤につき、ペルメトリン、フェノトリ
ン、サイフェノトリン、d−レスメトリン、エンペント
リン、プラレトリンおよびシフルトリンから選択される
一種(以下、「ペルメトリン等」という。)と、N−
(2−エチルヘキシル)−ビシクロ(2,2,1)−ヘ
プト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド(以下、
「MGK」という。)とを重量比で1対1以上の割合で
配合したことを特徴とする。
【0007】上記した組成における各配合成分の一般名
は、次のとおりである。つまり、ペルメトリンは、3−
フェノキシベンジル(1RS)−シス,トランス−3−
(2,2−シクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロ
プロパンカルボキシラート、またフェノトリンは、3−
フェノキシベンジル(1R)−シス,トランス−クリサ
ンテマート、またサイフェノトリンは、(RS)−α−
シアノ−3−フェノキシベンジル(1R)−シス,トラ
ンス−クリサンテマート、またd−レスメトリンは、5
−ベンジル−3−フリルメチル(1R)−シス,トラン
ス−クリサンテマート、またエンペントリンは、(R
S)−(1)−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル
(1R)−シス,トランス−クリサンテマート、またプ
ラレトリンは、(S)−2−メチル−4−オキソ−3−
プロパルギルシクロペント−2−エニル(1R)−シ
ス,トランス−クリサンテマート、またシフルトリン
は、シアノ−(4−フルオロ−3−フェノキシフェニ
ル)−メチル−3−(2,2−ジクロロエチニール)−
2,2−ジメチル−シクロプロパンカルボキシラートで
ある。
【0008】ペルメトリン等とMGKとの配合割合は、
前記したように、重量比で1対1以上であるが、好まし
くは1対2〜20の範囲、特に経済性をも考えると、1対
5〜20の範囲の配合量とするのが好ましい。
【0009】この発明の製剤は上記した各成分を混合す
ることによって得られるが、これに他の殺虫剤、殺菌剤
等を適宜混合することもできる。
【0010】また、このようにして得られる製剤は、前
記従来のピレスロイド剤を単独使用する場合と同様に用
いることができる。またこの製剤は、ろ紙、不織布等の
基材に含浸して用いることができるほか、カオリン、ベ
ントナイト、タルク等の粉状固体、またはアルコール、
灯油等の液体、またはジメチルエーテル等の気体担体に
混合して用いることができる。また塩化ビニル等の樹脂
に練り込んで使用することもできる。
【0011】
【作用】この発明の製剤は、特に各種のノミ(例えば、
ネコノミ、イヌノミ、ヒトノミなど)に対し、ハエや蚊
に対する殺虫効果からは予期し得ないような極めて高く
増強された防除効力を生じる。
【0012】この防除効力の増強度は、後記するよう
に、ペルメトリン等と共力剤としてのピペロニルブトキ
サイドとからなるそれぞれの製剤との比較において、そ
の差異を顕著に確認することができる。
【0013】
【実施例】次に、この発明の実施例を説明する。先ず、
ペルメトリン量に対し、1.25重量倍(以下、単に
「倍」という。)、2.5倍、5.0倍、10.0倍及
び20.0倍のMGKをそれぞれ混合して、濃度別液状
製剤を得た。
【0014】次いで、これらの製剤をそれぞれ1mlず
つ各別にろ紙(10×10cm、東洋ろ紙No1)上に滴下
含浸させ、これを室温下で乾燥後、各濃度についてのノ
ミ防除材をそれぞれ得た。
【0015】また、フェノトリン、サイフェノトリン、
d−レスメトリン、エンペントリン、プラレトリン及び
シフルトリンについても、それぞれ上記同様に処理して
濃度別の製剤を得て各濃度についてのノミ防除材を得
た。
【0016】(試験例)上記した各ノミ防除材をそれぞ
れ試料として各別にシャーレ(高さ6cm、直径9c
m)内に敷きつめた。次いで、これらの試料面上にネコ
ノミの成虫(羽化後3日令までの成虫)を各15匹(雌雄
混合)ずつ放ち、温度27℃、湿度60%の恒温条件下で、
24時間後の供試ノミの死虫状態を観察した。
【0017】上記した試験を各試料について3回ずつ繰
り返して、それぞれの試料についてのLD50の平均値を
求めて次表1−1及び表1−2に示した。
【表1−1】
【表1−2】 また上表1−1及び表1−2には、ペルメトリン、フェ
ノトリン、サイフェノトリン、d−レスメトリン、エン
ペントリン、プラレトリン及びシフルトリンをそれぞれ
単独使用した場合について、上記同様の試験を行ったと
きのLD50値、及びこれらペルメトリン等にそれぞれピ
ペロニルブトキサイドを配合した場合について、上記同
様に試験したときのLD50値を併記した。
【0018】また、この得られたLD50値から、次式に
基づいてノミに対する防除効力の増強度(相対的効力
比)を求めた。
【数1】 この求めた防除効力の増強度を次表2−1及び表2−2
に示した。
【表2−1】
【表2−2】
【0019】なお、比較例として、従来、ノミ防除剤と
して多用されてきたd−アレスリンについて、上記した
試験例と同様に試験して求めたLD50の平均値を次表3
に示し、またこのLD50値から前記した計算式に基づい
て求めたノミに対する防除効力の増強度を次表4に示し
た。
【表3】
【表4】
【0020】表1−1、表1−2、表2−1及び表2−
2の結果から、この発明の防除剤によれば、ノミに対す
る防除効力の増強度が極めて高いことを確認することが
できる。またその増強度合は、ペルメトリンを殺虫成分
とする場合に最も大きく、またMGKの配合量に比例し
て大きくなることも認められる。
【0021】また、この効力増強度の向上がこの発明の
ペルメトリン、フェノトリン、サイフェノトリン、d−
レスメトリン、エンペントリン、プラレトリンまたはシ
フルトリンの殺虫成分とMGKとの相乗効果によること
も、効力増強度が比較的に低い状態に止まっている比較
例における表4の結果との対比から認められる。
【0022】
【発明の効果】上述したようにこの発明は構成されるか
ら、次のような効果が発揮される。即ち、ノミに対する
防除効力について、格段に優れた増強効力が発揮される
ことから、人畜に寄生するノミを効果的にかつ確実に防
除することができる。
【0023】また、このノミに対する防除効力の増強に
伴って、ペルメトリン等のピレスロイド剤の使用量を減
じることができることから、この発明によって人畜に対
しより安全でかつ安価なノミ防除剤を供給することが可
能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−172307(JP,A) 特開 昭64−38004(JP,A) 特開 昭62−45522(JP,A) 特開 昭61−229802(JP,A) 特開 昭58−65204(JP,A) 特開 昭63−2909(JP,A) 特開 平4−134005(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01N 37/32 101 A01N 53/00 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペルメトリン、フェノトリン、サイフェ
    ノトリン、エンペントリン、プラレトリンおよびシフル
    トリンから選択される一種と、N−(2−エチルヘキシ
    ル)−ビシクロ(2,2,1)−ヘプト−5−エン−
    2,3−ジカルボキシイミドとを重量比で1対1以上の
    割合で配合したことを特徴とするノミ防除剤。
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