JP3286166B2 - 車両多重伝送装置 - Google Patents

車両多重伝送装置

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JP3286166B2
JP3286166B2 JP17806696A JP17806696A JP3286166B2 JP 3286166 B2 JP3286166 B2 JP 3286166B2 JP 17806696 A JP17806696 A JP 17806696A JP 17806696 A JP17806696 A JP 17806696A JP 3286166 B2 JP3286166 B2 JP 3286166B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両多重伝送装置
に関し、特に単位時間当たりのデータの専有率を低減す
る車両多重伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両多重伝送装置においては、バスに複
数のユニットが接続され、車両運転情報をシリアルで多
重伝送している。例えば、バスにはエンジン系ユニッ
ト、ボディ系ユニット、メータ多重ユニットなどが接続
され、バスを介して他の通信ユニットとの間でデータを
送受信する。
【0003】この場合、バスを転送するデータの速度と
しては、例えば、10kbps程度の低速、10kbp
s〜100kbps程度の中速、100〜1Mbps程
度の高速にクラス分けすることができ、ランプ、エンジ
ンなどの各部からの低速から高速までのデータがバスを
通る。
【0004】この種の車両多重伝送装置の公知の技術と
して、例えば、特開平6−169488号公報に記載さ
れたものがある。この車両多重伝送装置においては、図
9(a)(b)に示すように、データフレームは、メッ
セージの開始を示すSOM、複数のノード(ユニット)
が同時にデータを送信した時に優先順位を決定するPR
I、可変長のデータ領域DATA1〜DATA6、エラ
ーチェックコードCRC、データの終了を示すEOD、
全てのノード(ユニット)からビット対応で受領信号を
返送させる受信信号領域RSP、メッセージの終了を示
すEOM、データフレームの終了を示すアイドル領域I
DLから構成される。
【0005】図9(a)において、主要データのうち、
データ転送周期が短い速度計と回転計の各データをDA
TA1とDATA2とに格納し、補助データSOM〜I
DLを付けて、一つのデータフレームを構成する。
【0006】また、図9(b)に示すように、主要デー
タのうち、データ転送周期が燃料計から警報表示器まで
の各データをDATA3からDATA6に格納し、補助
データSOM〜IDLを付けて、一つのデータフレーム
を構成する。
【0007】すなわち、前者のデータフレームを短い周
期で転送し、後者のデータフレームを比較的長い周期で
転送するので、データ転送周期の短いデータとデータ転
送周期が長い他のデータとから構成されるデータフレー
ムを、短い周期で転送していた従来のやり方よりも、単
位時間当たりのデータの専有率が低減される。
【0008】また、前記特開平6−169488号公報
に記載されたものを用いて、あるユニットから他のユニ
ットに各データをバスを介して転送する場合に各データ
毎に予め定められたベースタイムT1,T2・・・Tn
毎に各データを転送する。
【0009】例えば、転送周期の短いデータから転送周
期の最も長いデータまでのデータをいくつかのクラスに
分類し、図10に示すように、カウント時間が時間T1
(例えば、20ms)になると(ステップS101)、
データD1を転送する(ステップS102)。
【0010】カウント時間が時間T2(例えば、100
ms)になると(ステップS103)、データD2を転
送し(ステップS104)、さらに、カウント時間が時
間Tn(例えば、1s)になると(ステップS10n−
1)、データDnを転送する(ステップS10n)。
【0011】しかしながら、あるユニットで多くのデー
タを送信すると、バス上の専有率が上昇するため、他の
ユニットのデータ送信が大幅に制限される。
【0012】さらに、データを高速で転送すると、ノイ
ズが多くなったり、シールド効果が低減するという問題
があった。
【0013】そこで、できるだけ、データを低速で転送
すれば、データの専有率が低減される。すなわち、時分
割多重方式を採用しているので、あるユニットからのデ
ータの専有率が低い程、他のユニットからのデータがバ
スに入りやすくなり、データの送信遅れが少くなる。こ
のため、できるだけ、低い転送速度(ボーレート)で効
率良くバスを使用することが望まれていた。
【0014】さらに、バスに接続された複数のユニット
において、例えば、AユニットにあるデータをBユニッ
ト及びCユニットが必要とする場合がある。この場合に
は、図11に示すように、Bユニットは、カウント時間
が所定時間T1に達したとき(ステップS201)、必
要なデータaをAユニットにバスを介して要求する(ス
テップS203)。
【0015】次に、Bユニットは、Aユニットからバス
を介して受信したデータが必要なデータaかどうかを判
定し(ステップS205)、受信したデータが必要なデ
ータaである場合には必要なデータaをメモリに記憶す
る(ステップS205)。
【0016】一方、Aユニットは、図12に示すよう
に、Bユニットからの要求信号を受信し(ステップS2
11)、必要なデータaの要求かどうかを判定し(ステ
ップS213)。さらに、Aユニットは、メモリから必
要データを読み出し(ステップS215)、読み出され
た必要データaをBユニットに送信する(ステップS2
17)。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、Cユニ
ットがAユニットにあるデータを要求する場合にも、前
記Bユニットの処理と同一の処理を行っていた。すなわ
ち、CユニットがAユニットにバスを介して要求信号を
発行し、Aユニットからバスを介して必要なデータを受
信する。このため、バス上のデータの専有率が上昇して
いた。
【0018】そこで、本発明の目的は、データの専有率
を低減することにより、複数のユニットからのデータを
効率良く伝送することのできる車両多重伝送装置を提供
することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下の手段を採用した。請求項1の発明
は、少なくとも第1のデータ要求ユニットと第2のデー
タ要求ユニットとデータ供給ユニットとがバスに接続さ
れ、前記第1のデータ要求ユニットは、各ユニット相互
間において共有すべきデータを要求するための要求信号
を、前記データ供給ユニットに発行する第1のデータ要
求部と、発行された要求信号に応答して前記データ供給
ユニットから供給される共有すべきデータを受信する送
受信部とを備え、前記データ供給ユニットは、前記第1
のデータ要求部からの要求信号に基づき共有すべきデー
タを前記第1のデータ要求ユニットに送信する送受信部
を備え、前記第2のデータ要求ユニットは、前記第1の
データ要求部からの要求信号の発行を検知するデータ要
求検知部と、前記データ要求検知部が要求信号を検知す
ることによって、前記データ供給ユニットから前記第1
のデータ要求ユニットへ供給される共有すべきデータを
受信する送受信部とを備える。
【0020】この発明によれば、第1のデータ要求部
が、各ユニット相互間において共有すべきデータを要求
するための要求信号をデータ供給ユニットに発行する
と、データ供給ユニット内の送受信部は、第1のデータ
要求部からの要求信号に基づき前記共有すべきデータを
前記第1のデータ要求ユニットに送信する。
【0021】第2のデータ要求ユニット内において、デ
ータ要求検知部が前記第1のデータ要求部からの要求信
号の発行を検知し、第1のデータ要求ユニット内の送受
信部が、前記データ供給ユニットから供給される前記共
有すべきデータを受信するとき、前記第2のデータ要求
ユニット内の送受信部は、前記共有すべきデータを受信
する。
【0022】すなわち、ユニット間で共有すべきデータ
は代表ユニットである第1のデータ要求ユニットの要求
により、共有すべきデータを必要とする第2のデータ要
求ユニットも受信するので、第2のデータ要求ユニット
は、要求信号をデータ供給ユニットに発行しなくて済む
から、その分だけバス上のデータの専有率が低減でき
る。
【0023】請求項2の発明において、前記第2のデー
タ要求ユニットは、前記データ要求検知部が前記要求信
号の発行の有無の検知を開始した時刻から時間をカウン
トする第1のカウンタと、前記第1のカウンタによりカ
ウントされた時間が予め定められた時間に達したとき、
前記第1のデータ要求ユニットから前記要求信号が発行
されていないとして、前記要求信号を前記データ供給ユ
ニットに対して発行する第2のデータ要求部とを備え
る。
【0024】この発明によれば、第1のカウンタは、デ
ータ要求監視部が要求信号の発行の有無の検知を開始し
た時刻から時間をカウントし、第2のデータ要求部は、
前記第1のカウンタによりカウントされた時間が予め定
められた時間に達したとき、前記第1のデータ要求ユニ
ットから前記要求信号が発行されていないとして、前記
要求信号を前記データ供給ユニットに対して発行する。
【0025】すなわち、カウントされた時間が予め定め
られた時間に達したときには、第1のデータ要求ユニッ
トに不具合等により要求信号がデータ供給ユニットに対
して発行されていないとして、第2のデータ要求ユニッ
ト内の第2のデータ要求部が要求信号をデータ供給ユニ
ットに発行することで、共有すべきデータを受信するこ
とができる。
【0026】請求項3の発明において、前記各々の送受
信部は、他の送受信部と相互にデータを送受信し、前記
各々のユニットは、前回送信されたデータの送信時刻か
ら時間をカウントする第2のカウンタと、送信すべきデ
ータが前記共有すべきデータにより変化し、前回送信さ
れたデータの送信時刻から前記送信すべきデータの変化
時刻までにカウントされた時間が、前記送信すべきデー
タに設定された最小処理時間よりも大きいとき、前記送
信すべきデータの送信を前記送受信部に指示し、または
前記送信すべきデータが変化せず、カウントされた時間
が、前記送信すべきデータに設定された最大処理時間に
達したとき、前記送信すべきデータの送信を前記送受信
部に指示するデータ送信指示部とを備えることを特徴と
する。
【0027】この発明によれば、カウンタが前回送信さ
れたデータの送信時刻から時間をカウントし、データ送
信指示部は、送信すべきデータが共有すべきデータによ
り変化し、かつ、前回送信されたデータの送信時刻から
送信すべきデータの変化時刻までにカウントされた時間
が、送信すべきデータに設定された最小処理時間よりも
大きいとき、送信すべきデータの送信を前記送受信部に
指示する。
【0028】さらに、データ送信指示部は、送信すべき
データが変化せず、かつ、カウントされた時間が、送信
すべきデータに設定された最大処理時間に達したとき、
送信すべきデータの送信を前記送受信部に指示する。
【0029】すなわち、データが変化したときには、少
なくとも設定された最小処理時間を越える時間で、デー
タが送信され、また、データが変化しないときには、少
なくとも設定された最大処理時間でデータが送信される
ので、データの転送速度が低くなる。その結果、データ
の専有率が低減されるから、複数のノード間で、より多
くのデータを効率良く送受信することができる。
【0030】請求項4の発明において、前記データは、
転送周期の異なる複数のデータからなり、前記データ送
信指示部は、転送周期の異なるデータ毎に、前記最小処
理時間及び前記最大処理時間を設定することを特徴とす
る。
【0031】これによれば、転送速度の異なるデータ毎
に、前記最小処理時間及び前記最大処理時間が設定され
るので、さらに、データの専有率が低減される。
【0032】請求項5の発明において、前記データ送信
指示部は、送信すべきデータの送信を前記送受信部に指
示したとき、前記カウントされた時間をリセットするた
めのリセット信号を前記カウンタに出力することを特徴
とする。
【0033】この発明によれば、データ送信指示部は、
前記カウントされた時間をリセットするためのリセット
信号を前記カウンタに出力するので、前記カウンタはカ
ウントされた時間をリセット信号によってリセットさ
れ、今回送信されたデータの送信時刻から時間をカウン
トすることになる。
【0034】請求項6の発明において、前記データ送信
指示部は、送信すべきデータが変化し、かつ前記カウン
トされた時間が、前記送信すべきデータに設定された最
小処理時間よりも小さいとき、または、送信すべきデー
タが変化せず、かつ前記カウントされた時間が、前記送
信すべきデータに設定された最大処理時間よりも小さい
とき、前記送信すべきデータの転送周期よりも長い転送
周期を有するデータの送信指示を、そのデータに設定さ
れた最小処理時間及び最大処理時間に基づいて決定する
ことを特徴とする。
【0035】この発明によれば、送信すべきデータが変
化し、かつ前記カウントされた時間が、前記送信すべき
データに設定された最小処理時間よりも小さいとき、ま
たは、送信すべきデータが変化せず、かつ前記カウント
された時間が、前記送信すべきデータに設定された最大
処理時間よりも小さいとき、前記送信すべきデータの転
送周期よりも長い転送周期を有するデータの送信指示
を、そのデータに設定された最小処理時間及び最大処理
時間に基づいて決定するので、転送周期の異なる各デー
タについて、データの専有率が低減されるから、複数の
ユニット間でより多くのデータを効率良く送受信するこ
とができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の車両多重伝送装置
の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0037】<実施の形態1>図1に本発明の車両多重
伝送装置の実施の形態1の構成図を示す。図1におい
て、バス3には、データ供給ユニットとしてのボディ系
ユニット1a、第1のデータ要求ユニットとしてのメー
タ系ユニット1b、第2のデータ要求ユニットとしての
表示系ユニット1cが接続される。
【0038】ボディ系ユニット1aは、CPU(中央処
理装置)11a、CPU11aに接続されるCAN(コ
ントロールエリアネットワーク)20aを備える。CA
N20aは、送受信部21a、データ処理部23a、メ
モリ25aを備える。
【0039】ボディ系ユニット1aには、車両の各部に
設けられ走行状態を検出するセンサ31及びスイッチ3
3が接続される。なお、図1においては、センサ31及
びスイッチ33をそれぞれ1個しか示していないが、実
際には、センサ31及びスイッチ33は、それぞれにつ
いて、複数個設けられているものとする。
【0040】送受信部21aは、他のユニットからデー
タの要求信号を受信し、要求信号に合ったデータを他の
ユニットに送信する。メモリ25aは、センサ31によ
り検出された走行距離データ、バッテリ電圧データ、エ
ンジンの回転数データ、スピードデータ、燃料残量デー
タ、温度データ等を記憶する。データ処理部23aは、
前記受信した要求信号に基づき各ユニット相互間におい
て共有すべきデータをメモリ26aから読み出して前記
送受信部21aに出力する。
【0041】メータ系ユニット1bは、CPU11b、
CPU11bに接続されるCAN20bを備える。CA
N20bは、送受信部21b、データ処理部23b、デ
ータ要求部24b、メモリ25b、カウンタ30bを備
える。メータ系ユニット1bには、メータ35が接続さ
せる。
【0042】カウンタ30bは時間をカウントする。デ
ータ要求部24bは、各ユニット相互間において共有す
べきデータを要求するための要求信号を前記ボディ系ユ
ニット1aに対して発行する。送受信部21bは、前記
データ要求部24bで発行された要求信号に応答して前
記データ供給ユニット1aから供給される前記共有すべ
きデータを受信する。
【0043】データ処理部23bは、送受信部21bで
受信した共有すべきデータが自己に必要かどうかを判定
し、共有すべきデータが自己に必要である場合に、その
共有すべきデータをメモリ25bに記憶させる。
【0044】前記表示系ユニット1cは、CPU11
c、CPU11cに接続されるCAN20cを備える。
CAN20cは、送受信部21c、データ処理部23
c、データ要求部24c、メモリ25c、データ要求検
知部28c、カウンタ30cを備える。前記表示系ユニ
ット1cには、多重表示器37が接続される。
【0045】前記送受信部21cは、メータ系ユニット
1b内の送受信部21bが前記ボディ系ユニット1aか
ら共有すべきデータを受信する際に、前記共有すべきデ
ータを受信する。データ処理部23cは、受信した共有
すべきデータが自己に必要なデータかどうかを判定し、
共有すべきデータが自己に必要なデータである場合に
は、その共有すべきデータを前記メモリ25cに記憶さ
せる。
【0046】データ要求検知部28cは、前記メータ系
ユニット1b内のデータ要求部24bの要求信号の発行
を検知する。カウンタ30cは前記データ要求検知部2
8cが前記要求信号の発行の有無の検知を開始した時刻
から時間をカウントする。
【0047】データ要求部24cは、前記カウンタ30
cによりカウントされた時間が予め定められた時間に達
したとき、前記要求信号を前記ボディ系ユニット1aに
対して発行する。
【0048】次に、このように構成された車両多重伝送
装置の実施の形態1の動作を図面を参照して説明する。
図2にメータ系ユニット1bの処理のフローチャートを
示す。図3にボティ系ユニット1aの処理のフローチャ
ートを示す。図4に表示系ユニット1cの処理のフロー
チャートを示す。
【0049】まず、表示系ユニット1cでは、データ要
求検知部28cは、前記メータ系ユニット1b内のデー
タ要求部24bが要求信号を前記ボディ系ユニット1a
に対して発行したかどうかを監視する(ステップS3
1)。
【0050】次に、メータ系ユニット1bにおいて、カ
ウンタ20bが時間をカウントし、カウント時間が予め
定められた時間T1に達したとき(ステップS11)、
データ要求部24bが自己に必要なデータa、すなわ
ち、各ユニットが共有すべきデータを要求するための要
求信号をバス3を介してボディ系ユニット1aに発行す
る(ステップS13)。
【0051】この要求信号には、送信元であるメータ系
ユニット1bの送信元アドレス”1b”と送信先である
ボディ系ユニット1aの送信先アドレス”1a”とメー
タ系ユニット1bが要求するデータaを示す識別情報が
付加されている。
【0052】すると、ボディ系ユニット1a内の送受信
部21aは、要求信号に付加されたアドレスにより、メ
ータ系ユニット1bからデータの要求があったとして、
メータ系ユニット1bからの要求信号を受信する(ステ
ップ21)。
【0053】データ処理部23aは、前記要求信号に含
まれる識別情報に対応する必要なデータaがメモリ25
aにあるかどうかを判定し(ステップS23)、必要な
データaがメモリ25aにある場合には、データ処理部
23aは、メモリ25aから必要なデータaを読み出す
(ステップS25)。
【0054】例えば、必要なデータaとしてバッテリ電
圧データを読み出す。このバッテリ電圧データは、メー
タ系ユニット1b及び表示系ユニット1cが共有すべき
データである。
【0055】データ処理部23aは、このデータaに、
送信元であるボディ系ユニット1aの送信元アドレス”
1a”と送信先であるメータ系ユニット1bの送信先ア
ドレス”1b”とを付加する。
【0056】送受信部21aは、ボディ系ユニット1a
の送信元アドレス”1a”とメータ系ユニット1bの送
信先アドレス”1b”とが付加された必要なデータaを
メータ系ユニット1bに送信する(ステップS27)。
【0057】すると、メータ系ユニット1b内の送受信
部21bは、ボディ系ユニット1aの送信元アドレス”
1a”とメータ系ユニット1bの送信先アドレス”1
b”とに基づき、自己へのデータ送信であるとして、必
要なデータaを受信する。
【0058】データ処理部23bは、受信したデータが
必要なデータaかどうかを判定する(ステップS1
5)。受信したデータが必要なデータaである場合に
は、データ処理部23bは、必要なデータaをメモリ2
5bに記憶させる(ステップS17)。
【0059】一方、表示系ユニット1c内の送受信部2
1cは、メータ系ユニット1b内の送受信部21bが必
要なデータaを受信したとき、同時に、ボディ系ユニッ
ト1aの送信元アドレス”1a”とメータ系ユニット1
bの送信先アドレス”1b”に基づき、メータ系ユニッ
ト1bへの共有すべきデータ送信であるとして、ボディ
系ユニット1aからの必要なデータaを受信する(ステ
ップS33)。
【0060】次に、データ処理部23cは、受信したデ
ータが必要なデータaかどうかを判定する(ステップS
35)。受信したデータが必要なデータaである場合に
は、データ処理部23cは、必要なデータaをメモリ2
5cに記憶させる(ステップS37)。
【0061】一方、ステップS31において、メータ系
ユニット1bがボディ系ユニット1aに対して要求信号
を発行しない場合には、メータ系ユニット1bに不具合
が発生したことになる(ステップS39)。
【0062】また、カウンタ30cは、データ要求検知
部28cが前記要求信号の発行の有無の検知を開始した
時刻から時間をカウントし、カウント時間が予め定めら
れた時間T2に達したとき(ステップS41)、データ
要求部24cは、必要なデータaを要求するための要求
信号をボディ系ユニット1aに発行する(ステップS4
3)。
【0063】さらに、送受信部21cは、ボディ系ユニ
ット1aから必要なデータaを受信し、データ処理部2
3cは、受信したデータが必要なデータaかどうかを判
定する(ステップS35)。受信したデータが必要なデ
ータaである場合には、データ処理部23cは、必要な
データaをメモリ25cに記憶させる(ステップS3
7)。
【0064】このように、実施の形態1によれば、ユニ
ット間で共有すべきデータは、代表ユニットであるメー
タ系ユニット1bの要求により、共有すべきデータを必
要な表示系ユニット1cも受信するので、表示系ユニッ
ト1cは、要求信号をボディ系ユニット1aに発行しな
くて済むから、その分だけバス3におけるデータの専有
率が低減できる。
【0065】また、カウントされた時間が予め定められ
た時間に達したときには、メータ系ユニット1bに不具
合等により、要求信号がボディ系ユニット1aに対して
発行されていないとして、表示系ユニット1c内のデー
タ要求部24cが要求信号をボディ系ユニット1aに発
行することで、共有すべきデータを受信することができ
る。
【0066】なお、前記実施の形態1では、ボディ系ユ
ニット1aがデータ供給ユニットとし、メータ系ユニッ
ト1bが第1のデータ要求ユニットとし、表示系ユニッ
ト1cが第2のデータ要求ユニットとして説明した。
【0067】例えば、ボディ系ユニット1aが第1のデ
ータ要求ユニットとし、表示系ユニット1cが第2のデ
ータ要求ユニットとし、メータ系ユニット1bがデータ
供給ユニットであってもよい。この場合には、ボディ系
ユニット1aがカウンタ、データ要求部を備えればよ
い。さらには、その他の場合であっても、本発明は適用
できる。
【0068】<実施の形態2>次に、本発明の車両多重
伝送装置の実施の形態2を説明する。図5に本発明の車
両多重伝送装置の実施の形態2の構成図を示す。バス3
には、ボディ系ユニット2a、メータ系ユニット2b、
表示系ユニット2cが接続され、各ユニット間で相互に
データの送受信を行う。
【0069】ボディ系ユニット2aは、CPU11a、
CPU11aに接続されるCAN18aを備える。CA
N18aは、送受信部21a、データ処理部23a、デ
ータ要求部24a、メモリ25a、カウンタ27a,3
0a、データ送信指示部29aを備える。ボディ系ユニ
ット2aには、センサ31及びスイッチ33が接続され
る。
【0070】メータ系ユニット2bは、CPU11b、
CPU11bに接続されるCAN18bを備える。CA
N18bは、送受信部21b、データ処理部23b、メ
モリ25b、カウンタ27b、データ送信指示部29b
を備える。
【0071】メータ系ユニット2bには、ボディ系ユニ
ット2aからの走行距離データ、バッテリ電圧データ、
エンジンの回転数データ、スピードデータ、燃料残量デ
ータ、温度データ等を指針で示すメータ35が接続され
る。
【0072】表示系ユニット2cは、CPU11c、C
PU11cに接続されるCAN18cを備える。CAN
18cは、送受信部21c、データ処理部23c、デー
タ要求部24c、メモリ25c、カウンタ27c,30
c、データ要求検知部28c、データ送信指示部29c
を備える。
【0073】表示系ユニット2cには、ボディ系ユニッ
ト2aからの走行距離データ、バッテリ電圧データ、ス
ピードデータ、燃料残量データ、故障警報データに基づ
きメッセージの表示などを行う多重表示器37が接続さ
れる。
【0074】前記送受信部21a〜21cの各々は、デ
ータを他のユニットに送信すると共に他のユニットから
のデータを受信する。カウンタ27a〜27cの各々
は、前回送信されたデータの送信時刻から時間をカウン
トする。
【0075】データ送信指示部29a〜29cの各々
は、データ処理部内の送信すべきデータが変化した場合
に、前回送信されたデータの送信時刻から送信すべきデ
ータの変化時刻までにカウントされた時間が、送信すべ
きデータに設定された最小処理時間よりも大きいかどう
かを判定し、カウントされた時間が、送信すべきデータ
に設定された最小処理時間よりも大きいとき、送信すべ
きデータを送信するように対応する送受信部に指示す
る。
【0076】データ送信指示部29a〜29dの各々
は、送信すべきデータが変化しない場合に、カウントさ
れた時間が、送信すべきデータに設定された最大処理時
間に達したかどうかを判定し、カウントされた時間が、
送信すべきデータに設定された最大処理時間に達したと
き、送信すべきデータを送信するように対応する送受信
部に指示する。
【0077】ここで、最小処理時間及び最大処理時間を
設定したのは以下の理由による。送信すべきデータの変
化のみでデータの送信を行うと、例えば、エンジンの回
転数のように、転送周期の短いデータにあっては、デー
タの変化が頻繁に発生するので、不具合が発生する。こ
のため、最小処理時間を設定することにより、少なくと
も最小処理時間を越える時間で送信すべきデータを送信
する。
【0078】また、送信すべきデータが変化しないとき
には、データが全く送信されないことになる。このた
め、少なくとも最大処理時間でデータを送信する。
【0079】なお、実施の形態2において、実施の形態
1の部分と同一部分は、同一符号を付し、その詳細は省
略する。
【0080】次に、このように構成された車両多重伝送
装置の実施の形態2の動作を、図面を参照して説明す
る。図6に実施の形態2の動作を説明するフローチャー
トを示す。図7に実施の形態2の動作を説明するタイミ
ングチャートを示す。
【0081】まず、ここでは、ボディ系ユニット2a内
のカウンタ30aによりカウントされた時間が所定時間
T1に達したとき、データ要求部24aが必要なデータ
を要求するための要求信号をメータ系ユニット2bに発
行したとする。そして、ボディ系ユニット2a内の送受
信部21aがメータ系ユニット2bから必要なデータを
受信したとする。
【0082】さらに、送受信部21aが受信した必要な
データによって、データ処理部23a内の送信すべきデ
ータが変化したり、あるいは、送信すべきデータが変化
しないとき、ボディ系ユニット2aからメータ系ユニッ
ト2b及び表示系ユニット2cに送信すべきデータを送
信する場合について説明する。
【0083】また、ここでは、転送周期が比較的短いス
ピードデータやエンジン回転数データでは、最小処理時
間が例えば、20msに設定され、最大処理時間が例え
ば、120msに設定されているとする。
【0084】転送周期が中位のゲージデータでは、最小
処理時間が例えば、500msに設定され、最大処理時
間が例えば、1sに設定されている。転送周期が比較的
長いランプデータやドアの開閉データでは、最小処理時
間が例えば、1sに設定され、最大処理時間が例えば、
10sに設定されているものとする。
【0085】最初に、複数のセンサ31により、走行距
離、バッテリ電圧、燃料残量、エンジン回転数、スピー
ド、温度、ゲージ、ランプの点灯消灯、ドアの開閉が検
知されると、これらの検知されたデータはボディ系ユニ
ット2a内のCAN18aのデータ処理部23aに入力
される。
【0086】CAN18aでは、送受信部21aがデー
タ処理部23aからの前記複数の検知されたデータを転
送周期の短いものから順番に、他のユニット2b,2c
に送信することになる。
【0087】例えば、スピードデータやエンジン回転数
データは、比較的転送周期が短く、ランプデータやドア
の開閉データは、比較的転送周期が長い。また、ゲージ
データは、比較的転送周期が中位の周期である。
【0088】この場合、データ処理部23aには、送受
信部21aを介して前記メータ系ユニット2bからの必
要なデータが送られてくる。また、カウンタ27aは、
前回送信されたスピードデータD1(パルスP10)の
送信時刻t1から時間をカウントしている。
【0089】データ送信指示部29aは、データ処理部
23a内の転送周期が比較的短いデータD1、例えば、
送信すべきスピードデータやエンジン回転数データが前
記必要なデータの”有または無”により、変化したかど
うかを判定する(ステップS51)。
【0090】ここで、時刻t2において、送信すべきス
ピードデータD1(パルスP2)が変化した場合には、
データ送信指示部29aは、前回送信されたスピードデ
ータD1(パルスP10)の送信時刻t1から送信すべ
きスピードデータD1(パルスP2)の変化時刻t2ま
でにカウントされた時間TX11が、スピードデータD
1に設定された最小処理時間T1MINよりも大きいか
どうかを判定する(ステップS53)。
【0091】データ送信指示部29aは、カウントされ
た時間TX11が、スピードデータD1に設定された最
小処理時間T1MINよりも大きいとき、送信すべきス
ピードデータD1を送信するように送受信部21aに指
示するので、送受信部21aは、送信すべきスピードデ
ータD1(パルスP11)を時刻t2で送信する(ステ
ップS55)。
【0092】また、前記データ送信指示部29aは、前
記カウントされた時間Tx11 をリセットするためのリセ
ット信号をカウンタ27aに送り、カウンタ27aがリ
セット信号によりリセットされる(ステップS57)。
さらに、カウンタ27aは、時刻t2から時間のカウン
トを開始する。また、カウンタ27aのリセット後に
は、処理がステップS51の処理に戻る。
【0093】次に、ステップS51において、送信すべ
きスピードデータD1が前記必要なデータの”無”によ
り変化しない場合には、データ送信指示部29aは、カ
ウントされた時間TX12 が、スピードデータD1に設定
された最大処理時間T1MAXに達したかどうかを判定
する(ステップS59)。
【0094】データ送信指示部29aは、カウントされ
た時間TX12が、スピードデータD1に設定された最
大処理時間T1MAXに達したとき、送信すべきデータ
を送信するように対応する送受信部21aに指示するの
で、送受信部21aは、送信すべきスピードデータD1
(パルスP12)を時刻t3で送信する(ステップS5
5)。
【0095】さらに、前記データ送信指示部29aは、
前記カウントされた時間TX12 をリセットするためのリ
セット信号をカウンタ27aに送り、カウンタ27aが
リセット信号によりリセットされる(ステップS5
7)。さらに、カウンタ27aは、時刻t3から時間の
カウントを開始する。また、カウンタ27aのリセット
後には、処理がステップS51の処理に戻る。
【0096】次に、ステップS53において、前回送信
されたデータの送信時刻から送信すべきデータの変化時
刻までにカウントされた時間が、送信すべきデータに設
定された最小処理時間よりも小さいとき、または、ステ
ップS59において、カウントされた時間が、送信すべ
きデータに設定された最大処理時間よりも小さいとき、
前記送信されたスピードデータの転送周期の次に長い転
送周期の送信すべきデータD2の送信の判定処理が行わ
れる。
【0097】例えば、図7に示す例では、前回送信され
た送信すべきスピードデータD1(パルスP12)の送
信時刻t3から送信すべきスピードデータD1(パルス
P3)の変化時刻t4までにカウントされた時間T
X13が、スピードデータD1に設定された最小処理時
間T1MINよりも小さいので、送信すべきゲージデー
タD2の送信の判定処理が行われる。
【0098】データ送信指示部29aは、データ処理部
23a内の中程度の転送周期のデータD2、例えば、送
信すべきゲージデータが前記必要なデータの”有または
無”により、変化したかどうかを判定する(ステップS
61)。
【0099】ここで、時刻t6において、送信すべきゲ
ージデータD2(パルスP22)が変化した場合には、
データ送信指示部29aは、前回送信されたゲージデー
タD2(パルスP25)の送信時刻t5から送信すべき
ゲージデータD2(パルスP22)の変化時刻t6まで
にカウントされた時間TX21が、ゲージデータD2に
設定された最小処理時間T2MINよりも大きいかどう
かを判定する(ステップS63)。
【0100】データ送信指示部29aは、カウントされ
た時間TX21が、ゲージデータD2に設定された最小
処理時間T2MINよりも大きいとき、送信すべきゲー
ジデータD2を送信するように送受信部21aに指示す
るので、送受信部21aは、送信すべきゲージデータD
2(パルスP26)を時刻t6で送信する(ステップS
65)。
【0101】また、前記データ送信指示部29aは、前
記カウントされた時間TX21 をリセットするためのリセ
ット信号をカウンタ27aに送り、カウンタ27aがリ
セット信号によりリセットされる(ステップS67)。
さらに、カウンタ27aは、時刻t6から時間のカウン
トを開始する。また、カウンタ27aのリセット後に
は、処理がステップS61の処理に戻る。
【0102】次に、ステップS61において、送信すべ
きゲージデータD2が前記必要なデータの”無”により
変化しない場合には、データ送信指示部29aは、カウ
ントされた時間TX22が、ゲージデータD2に設定さ
れた最大処理時間T2MAXに達したかどうかを判定す
る(ステップS69)。
【0103】データ送信指示部29aは、カウントされ
た時間TX22が、ゲージデータD2に設定された最大
処理時間T2MAXに達したとき、送信すべきデータを
送信するように対応する送受信部21aに指示するの
で、送受信部21aは、送信すべきゲージデータD2
(パルスP27)を時刻t7で送信する(ステップS6
5)。
【0104】さらに、前記データ送信指示部29aは、
前記カウントされた時間TX22 をリセットするためのリ
セット信号をカウンタ27aに送り、カウンタ27aが
リセット信号によりリセットされる(ステップS6
7)。さらに、カウンタ27aは、時刻t7から時間の
カウントを開始する。また、カウンタ27aのリセット
後には、処理がステップS61の処理に戻る。
【0105】そして、以上に説明したスピードデータや
ゲージデータの送信の判定処理を残りの各データについ
ても繰り返し行うことになる。この場合、転送周期の短
い順番にデータの送信の判定処理を行う。
【0106】最後に、転送周期の最も長いデータ、例え
ば、ランプデータ、ドア開閉データについて、データの
送信の判定処理が行われる(ステップSn1〜ステップ
Sn9)。
【0107】このようにして、ボディ系ユニット2aか
らバス3に転送された各データは、メータ系ユニット2
b、表示系ユニット2cに送られる。メータ系ユニット
2bでは、入力された各データをCAN18b、CPU
11bを介してメータ35に送る。
【0108】これにより、図8に示すメータ35におい
て、エンジン回転数が回転計41に示され、スピードが
速度計43に示される。バッテリ電圧がバッテリ電圧計
45に示され、温度が温度計47に示され、燃料残量が
燃料計49に示される。
【0109】また、表示系ユニット2cでは、入力され
た各データをCAN18c、CPU11cを介して多重
表示器37に送る。これにより、メッセージの表示、ド
アの開閉の表示等が行われる。
【0110】このように、前述した実施の形態2によれ
ば、最小処理時間を設定することにより、少なくとも最
小処理時間を越える時間で、送信すべきデータを送信す
るので、例えば、エンジンの回転数のように、転送周期
の短いデータであっても、不具合が発生しなくなる。
【0111】また、送信すべきデータが変化しないとき
であっても、送信すべきデータに設定された最大処理時
間でデータが送信されることになるので、データの転送
速度が低くなる。その結果、データの専有率が低減され
るから、複数のユニット間で、より多くのデータを効率
良く送受信することができる。
【0112】また、転送速度の異なるデータ毎に、前記
最小処理時間及び前記最大処理時間が設定されるので、
さらに、データの専有率が低減される。
【0113】さらに、カウンタはリセット信号によりリ
セットされ、今回送信されたデータの送信時刻から時間
をカウントすることができる。
【0114】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではない。ネットワークの形態は前記実施の形態
で説明したネットワーク形態に限定されず、バスに接続
された各ユニットが順番に送信権(優先権)を得るよう
にしたトークンパッシング方式であってもよく、その他
のネットワーク形態であってもよい。
【0115】
【発明の効果】本発明によれば、第1のデータ要求部
が、各ユニット相互間において共有すべきデータを要求
するための要求信号をデータ供給ユニットに発行する
と、データ供給ユニット内の送受信部は、第1のデータ
要求部からの要求信号に基づき前記共有すべきデータを
前記第1のデータ要求ユニットに送信する。
【0116】第2のデータ要求ユニット内において、デ
ータ要求検知部が前記第1のデータ要求部からの要求信
号の発行を検知し、第1のデータ要求ユニット内の送受
信部が、前記データ供給ユニットから供給される前記共
有すべきデータを受信するとき、前記第2のデータ要求
ユニット内の送受信部は、前記共有すべきデータを受信
する。
【0117】すなわち、ユニット間で共有すべきデータ
は代表ユニットである第1のデータ要求ユニットの要求
により、共有すべきデータを必要とする第2のデータ要
求ユニットも受信するので、第2のデータ要求ユニット
は、要求信号をデータ供給ユニットに発行しなくて済む
から、その分だけバス上のデータの専有率が低減でき
る。
【0118】また、第1のカウンタは、データ要求監視
部が要求信号の発行の有無の検知を開始した時刻から時
間をカウントし、第2のデータ要求部は、前記第1のカ
ウンタによりカウントされた時間が予め定められた時間
に達したとき、前記第1のデータ要求ユニットから前記
要求信号が発行されていないとして、前記要求信号を前
記データ供給ユニットに対して発行する。
【0119】すなわち、カウントされた時間が予め定め
られた時間に達したときには、第1のデータ要求ユニッ
トに不具合等により要求信号がデータ供給ユニットに対
して発行されていないとして、第2のデータ要求ユニッ
ト内の第2のデータ要求部が要求信号をデータ供給ユニ
ットに発行することで、共有すべきデータを受信するこ
とができる。
【0120】また、カウンタが前回送信されたデータの
送信時刻から時間をカウントし、データ送信指示部は、
送信すべきデータが変化し、前回送信されたデータの送
信時刻から送信すべきデータの変化時刻までにカウント
された時間が、送信すべきデータに設定された最小処理
時間よりも大きいとき、送信すべきデータの送信を送受
信部に指示する。データ送信指示部は、送信すべきデー
タが変化せず、カウントされた時間が、送信すべきデー
タに設定された最大処理時間に達したとき、送信すべき
データの送信を送受信部に指示する。
【0121】すなわち、データが変化したときには、少
なくとも送信すべきデータに設定された最小処理時間を
越える時間で、データが送信され、また、データが変化
しないときには、送信すべきデータに設定された最大処
理時間でデータが送信されるので、データの転送速度が
低くなる。その結果、データの専有率が低減されるか
ら、複数のユニット間で、より多くのデータを効率良く
送受信することができる。
【0122】また、転送速度の異なるデータ毎に、前記
最小処理時間及び前記最大処理時間が設定されるので、
さらに、データの専有率が低減される。
【0123】さらに、データ送信指示部は、前記カウン
トされた時間をリセットするためのリセット信号を前記
カウンタに出力するので、前記カウンタはカウントされ
た時間をリセット信号によってリセットされ、今回送信
されたデータの送信時刻から時間をカウントすることが
できる。
【0124】また、送信すべきデータが変化し、かつ前
記カウントされた時間が、前記送信すべきデータに設定
された最小処理時間よりも小さいとき、または、送信す
べきデータが変化せず、かつ前記カウントされた時間
が、前記送信すべきデータに設定された最大処理時間よ
りも小さいとき、前記送信すべきデータの転送周期より
も長い転送周期を有するデータの送信指示を、そのデー
タに設定された最小処理時間及び最大処理時間に基づい
て決定するので、転送周期の異なる各データについて、
データの専有率が低減されるから、複数のユニット間で
より多くのデータを効率良く送受信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両多重伝送装置の実施の形態1を示
す構成図である。
【図2】実施の形態1のメータ系ユニットの動作を説明
するフローチャートである。
【図3】実施の形態1のボディ系ユニットの動作を説明
するフローチャートである。
【図4】実施の形態1の表示系ユニットの動作を説明す
るフローチャートである。
【図5】本発明の車両多重伝送装置の実施の形態2を示
す構成図である。
【図6】実施の形態2の車両多重伝送装置の動作を説明
するフローチャートである。
【図7】実施の形態2の車両多重伝送装置の動作を説明
するタイミングチャートである。
【図8】実施の形態2の車両多重伝送装置内のメータの
詳細な構成を示す図である。
【図9】従来の車両多重伝送装置のデータフレームの一
例を示す図である。
【図10】従来の車両多重伝送装置の他の一例の動作を
示すフローチャートである。
【図11】従来の車両多重伝送装置のデータを要求する
ユニットの動作を示すフローチャートである。
【図12】従来の車両多重伝送装置のデータを供給する
ユニットの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1a,2a ボディ系ユニット 1b,2b メータ系ユニット 1c,2c 表示系ユニット 11a〜11c CPU 18a〜18c,20a〜20c CAN 21a〜21c 送受信部 23a〜23c データ処理部 24a〜24c データ要求部 25a〜25c メモリ 27a〜27c,30a〜30c カウンタ 28c データ要求検知部 29a〜29c データ送信指示部 31 センサ 33 スイッチ 35 メータ 37 多重表示器 41 回転計 43 速度計 45 バッテリ電圧計 47 温度計 49 燃料計 T1MIN 最小処理時間 T1MAX 最大処理時間 D1,D2 データ

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも第1のデータ要求ユニットと
    第2のデータ要求ユニットとデータ供給ユニットとがバ
    スに接続され、 前記第1のデータ要求ユニットは、 各ユニット相互間において共有すべきデータを要求する
    ための要求信号を、前記データ供給ユニットに発行する
    第1のデータ要求部と、 発行された要求信号に応答して前記データ供給ユニット
    から供給される共有すべきデータを受信する送受信部と
    を備え、 前記データ供給ユニットは、前記第1のデータ要求部か
    らの要求信号に基づき共有すべきデータを前記第1のデ
    ータ要求ユニットに送信する送受信部を備え、 前記第2のデータ要求ユニットは、 前記第1のデータ要求部からの要求信号の発行を検知す
    るデータ要求検知部と、 前記データ要求検知部が要求信号を検知することによっ
    て、前記データ供給ユニットから前記第1のデータ要求
    ユニットへ供給される共有すべきデータを受信する送受
    信部とを備える、 ことを特徴とする車両多重伝送装置。
  2. 【請求項2】 前記第2のデータ要求ユニットは、前記
    データ要求検知部が前記要求信号の発行の有無の検知を
    開始した時刻から時間をカウントする第1のカウンタ
    と、 前記第1のカウンタによりカウントされた時間が予め定
    められた時間に達したとき、前記第1のデータ要求ユニ
    ットから前記要求信号が発行されていないとして、前記
    要求信号を前記データ供給ユニットに対して発行する第
    2のデータ要求部と、 を備えることを特徴とする請求項1に記載の車両多重伝
    送装置。
  3. 【請求項3】 前記各々の送受信部は、他の送受信部と
    相互にデータを送受信し、 前記各々のユニットは、 前回送信されたデータの送信時刻から時間をカウントす
    る第2のカウンタと、 送信すべきデータが前記共有すべきデータにより変化
    し、かつ前回送信されたデータの送信時刻から前記送信
    すべきデータの変化時刻までにカウントされた時間が、
    前記送信すべきデータに設定された最小処理時間よりも
    大きいとき、前記送信すべきデータの送信を前記送受信
    部に指示し、または前記送信すべきデータが変化せず、
    かつカウントされた時間が前記送信すべきデータに設定
    された最大処理時間に達したとき、前記送信すべきデー
    タの送信を前記送受信部に指示するデータ送信指示部
    と、 を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    の車両多重伝送装置。
  4. 【請求項4】 前記データは、転送周期の異なる複数の
    データからなり、前記データ送信指示部は、転送周期の
    異なるデータ毎に、前記最小処理時間及び前記最大処理
    時間を設定することを特徴とする請求項3に記載の車両
    多重伝送装置。
  5. 【請求項5】 前記データ送信指示部は、送信すべきデ
    ータの送信を前記送受信部に指示したとき、前記カウン
    トされた時間をリセットするためのリセット信号を、前
    記カウンタに出力することを特徴とする請求項3または
    請求項4に記載の車両多重伝送装置。
  6. 【請求項6】 前記データ送信指示部は、送信すべきデ
    ータが変化し、かつ前記カウントされた時間が、前記送
    信すべきデータに設定された最小処理時間よりも小さい
    とき、または、送信すべきデータが変化せず、かつ前記
    カウントされた時間が、前記送信すべきデータに設定さ
    れた最大処理時間よりも小さいとき、前記送信すべきデ
    ータの転送周期よりも長い転送周期を有するデータの送
    信指示を、そのデータに設定された最小処理時間及び最
    大処理時間に基づいて決定することを特徴とする請求項
    4または請求項5に記載の車両多重伝送装置。
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