JP2001168891A - 車両多重伝送装置 - Google Patents

車両多重伝送装置

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JP2001168891A
JP2001168891A JP34946999A JP34946999A JP2001168891A JP 2001168891 A JP2001168891 A JP 2001168891A JP 34946999 A JP34946999 A JP 34946999A JP 34946999 A JP34946999 A JP 34946999A JP 2001168891 A JP2001168891 A JP 2001168891A
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Kunihiko Miura
邦彦 三浦
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イニシャル時に、データのバス専有率を低減
することができ、これによって、複数の通信ユニット間
においてデータ送受信を効率良く行う。 【解決手段】 バス3に接続される各通信ユニット1に
おいて、CPU11は、イグニッションスイッチ4がオ
ンした時から所定時間経過時までのイニシャルフェーズ
を複数に区分した各フェーズ毎に、送受信すべきデータ
の優先順位を決定し、タイマ19は、各フェーズに対応
する各時間を管理し、通信IC13は、タイマ19で管
理された各時間とCPU11で決定された送受信すべき
データの優先順位に基づいて、イグニッションスイッチ
4がオンした時から各フェーズ毎に送受信すべきデータ
を送受信するため、イニシャル時に、データのバス専有
率を低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両多重伝送装置
に関し、特にバス上のデータの専有率を低減する車両多
重伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両多重伝送装置においては、バスに複
数の通信ユニットが接続され、車両運転情報をシリアル
で多重伝送している。例えば、バスにはエンジン系ユニ
ット、ボディ系ユニット、メータ多重ユニットなどの通
信ユニットが接続され、バスを介して他の通信ユニット
との間でデータを送受信する。
【0003】この場合、バスを転送するデータの速度と
しては、例えば、10kbps程度の低速、10kbp
s〜100kbps程度の中速、100〜1Mbps程
度の高速にクラス分けすることができ、ランプ、エンジ
ンなどの各部からの低速から高速までのデータがバスを
通る。
【0004】従来のこの種の車両多重伝送装置の公知の
技術として、例えば、特開平6−169488号公報に
記載されたものがある。この車両多重伝送装置において
は、図7(a)(b)に示すように、データフレーム
は、メッセージの開始を示すSOM、複数のユニットが
同時にデータを送信した時に優先順位を決定するPR
I、可変長のデータ領域DATA1〜DATA6、エラ
ーチェックコードCRC、データの終了を示すEOD、
全てのユニットからビット対応で受領信号を返送させる
受信信号領域RSP、メッセージの終了を示すEOM、
データフレームの終了を示すアイドル領域IDLから構
成される。
【0005】図7(a)において、主要データのうち、
データ転送周期が短い速度計と回転計の各データをDA
TA1とDATA2とに格納し、補助データSOM〜I
DLを付けて、一つのデータフレームを構成する。
【0006】また、図7(b)に示すように、主要デー
タのうち、データ転送周期が比較的長い燃料計から警報
表示器までの各データをDATA3からDATA6に格
納し、補助データSOM〜IDLを付けて、一つのデー
タフレームを構成する。
【0007】すなわち、前者のデータフレームを短い周
期で転送し、後者のデータフレームを比較的長い周期で
転送するので、データ転送周期の短いデータとデータ転
送周期が長い他のデータとから構成されるデータフレー
ムを、短い周期で転送していた従来のやり方よりも、バ
ス上での単位時間当たりのデータの専有率が低減され
る。
【0008】また、車両に設けられた複数の通信ユニッ
ト相互間のデータの送受信は、特に、イグニッションス
イッチをオンした後のイニシャル時に行われる。このと
きのデータの転送処理を図8のフローチャートに従って
説明する。
【0009】この場合、例えば、Aユニット及びBユニ
ット間でデータ送受信を行うものとすると、Aユニット
においては、まず、イグニッションスイッチがオンされ
ると(ステップS101)、入力されたイグニッション
信号に基づき現時点がイニシャル時かどうかを判定し
(ステップS103)、現時点がイニシャル時であれ
ば、AユニットからBユニットにデータを送信し(ステ
ップS105)、現時点がイニシャル時でなければ、通
常の通信処理を行う。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、イニシ
ャル時には複数のユニット間で非常に多くのデータの送
受信を行うため、データのバス上の専有率が上昇する。
このため、バス上でのデータ送受信可能な量が大幅に制
限される。
【0011】そこで、本発明は、イニシャル時に、デー
タのバス専有率を低減することにより、複数の通信ユニ
ット間においてデータ送受信を効率良く行うことができ
る車両多重伝送装置を提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下の手段を採用した。請求項1の発明
は、バスと、このバスに接続され且つバスを介して相互
にデータの送受信を行う複数の通信ユニットとを備え、
各々の通信ユニットは、イグニッションスイッチがオン
した時から所定時間経過時までのイニシャルフェーズを
複数に区分した各フェーズ毎に、送受信すべきデータの
優先順位を決定する優先順位決定手段と、前記各フェー
ズに対応する各時間を管理する時間管理手段と、この時
間管理手段で管理された前記各時間と前記優先順位決定
手段で決定された前記送受信すべきデータの優先順位に
基づいて、前記イグニッションスイッチがオンした時か
ら前記各フェーズ毎に前記送受信すべきデータを送受信
する送受信手段とを備えることを特徴とする。
【0013】請求項1の発明によれば、優先順位決定手
段は、イグニッションスイッチがオンした時から所定時
間経過時までのイニシャルフェーズを複数に区分した各
フェーズ毎に、送受信すべきデータの優先順位を決定
し、時間管理手段は、各フェーズに対応する各時間を管
理し、送受信手段は、時間管理手段で管理された各時間
と優先順位決定手段で決定された送受信すべきデータの
優先順位に基づいて、イグニッションスイッチがオンし
た時から各フェーズ毎に送受信すべきデータを送受信す
るため、イニシャル時に、データのバス専有率を低減す
ることができ、これによって、複数の通信ユニット間に
おいてデータ送受信を効率良く行うことができる。
【0014】請求項2の発明の前記送受信手段は、前記
データの送信を行う送信フェーズと前記データの受信を
行う受信フェーズとを交互に繰り返すことにより前記デ
ータを送受信することを特徴とする。
【0015】請求項2の発明によれば、送受信手段は、
データの送信を行う送信フェーズとデータの受信を行う
受信フェーズとを交互に繰り返すことによりデータを送
受信するため、イニシャル時に、データのバス専有率を
低減することができ、これによって、複数の通信ユニッ
ト間においてデータ送受信を効率良く行うことができ
る。
【0016】請求項3の発明の前記イニシャルフェーズ
は、開始フェーズである第1のフェーズ乃至終了フェー
ズである第4のフェーズからなり、前記送受信手段は、
前記第1のフェーズに優先順位の高いデータを送信し、
前記第2のフェーズに前記バスに接続される他の通信ユ
ニットに対して受信要求を行い、前記第3のフェーズに
優先順位の低いデータを送信し、前記第4のフェーズに
前記他の通信ユニットに対して受信要求を行うことを特
徴とする。
【0017】請求項3の発明によれば、送受信手段は、
第1のフェーズに優先順位の高いデータを送信し、第2
のフェーズにバスに接続される他の通信ユニットに対し
て受信要求を行い、第3のフェーズに優先順位の低いデ
ータを送信し、第4のフェーズに他の通信ユニットに対
して受信要求を行うため、イニシャル時に、データのバ
ス専有率を低減することができ、これによって、複数の
通信ユニット間においてデータ送受信を効率良く行うこ
とができる。
【0018】請求項4の発明の前記送受信手段は、前記
送信フェーズの期間において、前記データを再送するこ
とを特徴とする。
【0019】請求項4の発明によれば、送受信手段は、
送信フェーズの期間において、データを再送するため、
データの送受信が確実となり、データの信頼性を向上す
ることができる。
【0020】請求項5の発明の前記送受信手段は、前記
第1のフェーズの期間において、前記データを少なくと
も2回送信することを特徴とする。
【0021】請求項5の発明によれば、送受信手段は、
第1のフェーズの期間において、データを少なくとも2
回送信するため、データの送受信が確実となり、データ
の信頼性を向上することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の車両多重伝送装置
の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は実施の
形態の車両多重伝送装置の構成ブロック図である。図2
はバスインターフェイスの回路構成図である。図3はイ
グニッションスイッチがオンした後のイニシャル期間に
おける各フェーズを示す図である。
【0023】図4は各フェーズに対応した送受信すべき
データの優先順位を示す図である。図5は実施の形態の
車両多重伝送装置に設けられた第1の通信ユニット及び
第2の通信ユニット間の通信処理を示すフローチャート
である。図6は実施の形態の通信フレームのデータフォ
ーマットを示す図である。
【0024】図1において、第1の通信ユニット1a、
第1の通信ユニット1b、第3の通信ユニット1cのそ
れぞれの通信ユニットは、バス3に接続され、バス3を
介して各通信ユニット間で相互に車両データの送受信を
行う。第1の通信ユニット1aは、例えば、ボディ系ユ
ニットであり、第2の通信ユニット1bは、例えば、メ
ータ系ユニットである。
【0025】第1の通信ユニット1aは、中央処理装置
(CPU)11a、CPU11aに接続される通信集積
回路(通信IC)13a、この通信IC13a及びバス
3に接続されるバスインターフェイス(バスI/F)1
5a、CPU11aに接続される入出力インターフェイ
ス(入出力I/F)17a、CPU11aに接続される
タイマ19a、CPU11aに接続されるメモリ21a
を備える。
【0026】第1の通信ユニット1aに有する入出力イ
ンターフェイス17aには、イグニッションスイッチ
4、車両の各部に設けられ走行状態を検出するセンサ5
a及びアクチュエータ7aが接続される。アクチュエー
タ7aは、センサ5aからのセンサ信号に基づくCPU
11aの制御信号により作動する。
【0027】第1の通信ユニット1aは、センサ5aに
より検出された走行距離データ、バッテリ電圧データ、
エンジンの回転数データ、スピードデータ、オイルデー
タ、フューエルデータ、温度データ(テンプデータ)等
の車両データをバス3に出力する。第2の通信ユニット
1bは、例えば、バス3を介して第1の通信ユニット1
aからの車両データを受信する。
【0028】なお、第2の通信ユニット1b及び第3の
通信ユニット1cも第1の通信ユニット1aとほぼ同一
構成であるので、ここでは、その詳細は省略する。
【0029】通信IC13aは、送受信機能を有し、車
両データを含む通信フレームを自己の通信ユニット以外
の他の通信ユニットに送信すると共に他の通信ユニット
からの通信フレームを受信する。
【0030】CPU11aは、センサ5aからのデー
タ、通信IC13aで受信した他の通信ユニットからの
データを処理したり、これらのデータをメモリ21aに
記憶させる。
【0031】CPU11aは、本発明の優先順位決定手
段に対応し、イグニッションスイッチ4からのイグニッ
ション信号に応答して、イグニッションスイッチ4がオ
ンした時から所定時間経過時までのイニシャルフェーズ
を複数に区分した各フェーズ毎に、送受信すべきデータ
の優先順位を決定する。
【0032】前述したイニシャルフェーズは、図3に示
すように、xmsの時間を持つ第1のフェーズ、x′m
sの時間を持つ第2のフェーズ、ymsの時間を持つ第
3のフェーズ、y′msの時間を持つ第4のフェーズか
らなり、イニシャルフェーズの後には、通常の通信処理
を行う通常フェーズとなる。
【0033】また、CPU11aは、各フェーズ毎に、
送受信すべきデータの優先順位を決定するために、図4
に示すような優先順位テーブルをメモリ21a内部に作
成させる。この優先順位テーブルは、フェーズと送受信
すべきデータの優先順位とデータとをフェーズ毎に対応
させて記憶したものである。
【0034】第1のフェーズでは、高い優先順位(第1
の優先順位)PRI(H)及びこれに対応するデータD
11,D12,D13が設定され、第2のフェーズで
は、他の通信ユニットへのデータの受信要求(第2の優
先順位)が設定され、第3のフェーズでは、低い優先順
位(第3の優先順位)PRI(L)及びこれに対応する
データD21,D22,D23が設定され、第4のフェ
ーズでは、他の通信ユニットへのデータの受信要求(第
4の優先順位)が設定されている。
【0035】タイマ19aは、イグニッションスイッチ
4からのイグニッション信号に応答して、イグニッショ
ンスイッチ4がオンした時から、第1のフェーズ乃至第
4のフェーズの各フェーズに対応する各時間を管理す
る。
【0036】通信IC13aは、タイマ19aで管理さ
れた各時間とCPU11aで決定された送受信すべきデ
ータの優先順位に基づいて、イグニッションスイッチ4
がオンした時から各フェーズ毎に送受信すべきデータを
送受信する。
【0037】また、通信IC13aは、データの送信を
行う送信フェーズの期間において、データを他の通信ユ
ニットに再送するようになっていて、特に、送信フェー
ズである第1のフェーズの期間において、データを2回
送信する。
【0038】図6(a)(b)において、通信フレーム
は、フレームID(フレーム識別情報)、車両データの
送信先の通信ユニットのアドレスを示す宛先アドレス、
車両データの送信元の通信ユニットのアドレスを示す送
信元アドレス、データエリア、エラーチェックコードC
RCを有して構成される。
【0039】フレームIDは、8ビット列の同期信号を
7個連続して伝送して同期をとるためのプリアンブル
P、フレームの先頭を表す識別符号で8ビット列で構成
されるフレーム開始デリミタSFDからなる。
【0040】次に、図2に示すバスインターフェイス1
5(15a〜15c)について説明する。図2におい
て、電源Vccは、トランジスタ31のエミッタ、及び
パワー制御部39に供給され、このパワー制御部39
は、パワーコントロール信号P/Cに応答して電源Vc
cによる電源電圧をデータ送信用のバッファアンプ3
3、データ受信用の反転バッファ37に供給している。
【0041】バッファアンプ33の入力側には抵抗R1
を介して電圧Vddが供給され、図示しない通信IC1
3からの送信データTxを増幅する。トランジスタ31
は、ベースがバッファアンプ33の出力側に接続され、
コレクタが、バス3、ローパスフィルタ(LPF)35
の一端及び反転バッファ41の入力側に接続される。ロ
ーパスフィルタ(LPF)35は、他端が反転バッファ
37の入力側に接続され、反転バッファ37は、出力側
に抵抗R2を介して電圧Vddが供給され、受信データ
Rxを受信する。
【0042】このような構成のバスインターフェイスに
よれば、まず、データをバス3へ送出する場合には、パ
ワー制御部39により電源Vccがバッファアンプ33
に供給される。このため、送信データTxは、バッファ
アンプ33により増幅され、トランジスタ31を介して
バス3へ送出される。
【0043】次に、データをバス3から受信する場合に
は、パワー制御部39により電源Vccが反転バッファ
37に供給される。このため、バス3上のデータがトラ
ンジスタ31を介してLPF35に取り込まれ、LPF
35により、受信した受信データの高域ノイズ成分が除
去される。そして、反転バッファ37により、LPF3
5を介して受信データRxが受信される。
【0044】次に、このように構成された車両多重伝送
装置の実施の形態の動作を図面を参照して説明する。こ
こでは、図5のフローチャートを参照して、実施の形態
の車両多重伝送装置に設けられた第1の通信ユニット及
び第2の通信ユニット間の通信処理を説明する。
【0045】まず、第1の通信ユニット1aにおいて、
センサ5aにより、スピードデータ、バッテリ電圧デー
タ、エンジン回転数データ、オイルデータ、フューエル
データ、テンプデータ等が検知される。そして、これら
の検知された各データは入出力インターフェイス17a
介してCPU11aに入力される。
【0046】さらに、CPU11aは、これらのデータ
をメモリ21aに記憶させるとき、図4に示すような優
先順位テーブルをメモリ21a内部に作成し、イニシャ
ルフェーズの各フェーズ毎に、送受信すべきデータの優
先順位を決定する(ステップS10)。
【0047】次に、イグニッションスイッチ4がオンさ
れると(ステップS11)、イグニッション信号がCP
U11aに入力され、CPU11aがタイマ19aに計
時指示を出力するため、タイマ19aがイグニッション
オン時から計時を開始し計時情報をCPU11aに出力
する。
【0048】CPU11aは、タイマ19aからの計時
情報に基づいて、現時点がイニシャルフェーズかどうか
判定し(ステップS12)、現時点がイニシャルフェー
ズである場合には、現時点が第1のフェーズかどうかを
判定することになる(ステップS13)。
【0049】現時点が第1のフェーズである場合には、
CPU11aは、メモリ21a内部の優先順位テーブル
から、第1のフェーズに対応するデータD11,D1
2,D13を読み出して、通信IC13aに送出する。
【0050】通信IC13aは、これらのデータD1
1,D12,D13を図6(a)に示すデータエリアに
設定して通信フレームを作成し、この通信フレームを第
1の通信ユニット1aから第2の通信ユニット1bに送
信する。すなわち、第2の通信ユニット1bへ優先順位
の高いデータが送信される(ステップS15)。
【0051】その後、ステップS12の処理に戻り、ス
テップS12以降の処理を繰り返し行う。このとき、現
時点が第1のフェーズである場合には、この第1のフェ
ーズ間のデータ再送フェーズにおいて、データを再送す
ることができる。
【0052】次に、CPU11aは、第1のフェーズが
終了して、現時点が第1のフェーズでない場合には、現
時点が第2のフェーズかどうかを判定する(ステップS
17)。現時点が第2のフェーズである場合には、CP
U11aは、優先順位テーブルから、第2のフェーズに
対応する受信要求を読み出して、通信IC13aに送出
する。
【0053】通信IC13aは、受信要求に従って、第
1のフェーズで、第1の通信ユニット1aが第2の通信
ユニット1bから受信できなかったデータの受信要求
を、第2の通信ユニット1bに対して行う(ステップS
19)。その後、ステップS12の処理に戻り、ステッ
プS12以降の処理を繰り返し行う。
【0054】さらに、CPU11aは、第2のフェーズ
が終了して、現時点が第2のフェーズでない場合には、
現時点が第3のフェーズかどうかを判定する(ステップ
S21)。現時点が第3のフェーズである場合には、C
PU11aは、優先順位テーブルから、第3のフェーズ
に対応するデータD21,D22,D23を読み出し
て、通信IC13aに送出する。
【0055】通信IC13aは、これらのデータD2
1,D22,D23を図6(b)に示すデータエリアに
設定して通信フレームを作成し、この通信フレームを第
1の通信ユニット1aから第2の通信ユニット1bに送
信する。すなわち、第2の通信ユニット1bへ優先順位
の低いデータが送信される(ステップS23)。
【0056】その後、ステップS12の処理に戻り、ス
テップS12以降の処理を繰り返し行う。このとき、現
時点が第3のフェーズである場合には、この第3のフェ
ーズ間のデータ再送フェーズにおいて、データを再送す
ることができる。
【0057】さらに、CPU11aは、第3のフェーズ
が終了して、現時点が第3のフェーズでない場合には、
現時点が第4のフェーズかどうかを判定する(ステップ
S25)。現時点が第4のフェーズである場合には、C
PU11aは、優先順位テーブルから、第4のフェーズ
に対応する受信要求を読み出して、通信IC13aに送
出する。
【0058】通信IC13aは、受信要求に従って、第
3のフェーズで、第1の通信ユニット1aが第2の通信
ユニット1bから受信できなかったデータの受信要求
を、第2の通信ユニット1bに対して行う(ステップS
27)。その後、ステップS12の処理に戻り、ステッ
プS12以降の処理を繰り返し行う。
【0059】一方、ステップS12において、現時点が
イニシャルフェーズでない場合には、すなわち、イニシ
ャルフェーズが終了した場合には、通常の通信処理が実
行される(ステップS31)。
【0060】このように実施の形態の車両多重伝送装置
によれば、送受信すべきデータの優先順位をフェーズ毎
に決定し、各フェーズ毎に決定されたデータの優先順位
に従い、イニシャルフェーズにおいて、各フェーズ毎に
データの送受信を行うため、イニシャルフェーズにおい
て、バスへのデータ送受信すべき通信フレームの頻度を
低減させることができる。
【0061】従って、イニシャル時に、データのバス専
有率を低減することができ、これによって、複数の通信
ユニット間においてデータ送受信を効率良く行うことが
できる車両多重伝送装置を提供することができる。
【0062】また、送信フェーズである第1のフェーズ
または第3のフェーズの期間中に、データ再送フェーズ
を設けることにより、イニシャルフェーズにおいて、第
1の通信ユニット1aと第2の通信ユニット1bとの相
互間のデータの送受信が確実となり、データの信頼性を
向上することができる。
【0063】但し、車両多重伝送装置に設けられた第1
の通信ユニット1a乃至第3の通信ユニット1cの起動
時には、通信ユニット間の第1のフェーズの開始タイミ
ングに差異が発生する場合もある。例えば、イグニッシ
ョンスイッチ4がオンされた時から第1の通信ユニット
1aが起動するまでの時間と第2の通信ユニット1bが
起動するまでの時間とが相違する場合もある。
【0064】このような場合には、データの送受信ミス
となり、データ再送フェーズでのバス専有率が上昇す
る。このため、第1のフェーズにおいては、重要な通信
フレームを2回送信して、データの送受信を確実にする
ことで、データの信頼性を向上することができる。
【0065】なお、本発明は実施の形態に限定されるも
のではない。実施の形態では、第1の通信ニット1a及
び第2の通信ユニット1b間のデータの送受信を説明し
たが、例えば、第1の通信ユニット1a及び第3の通信
ユニット1c間のデータの送受信、あるいは第2の通信
ユニット1b及び第3の通信ユニット1c間のデータの
送受信においても本発明は適用することができる。
【0066】また、ネットワークの形態は実施の形態で
説明したネットワーク形態に限定されず、バスに接続さ
れた各ユニットが順番に送信権(優先権)を得るように
したトークンパッシング方式であってもよく、その他の
ネットワーク形態であってもよい。
【0067】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、優先順位決定
手段は、イグニッションスイッチがオンした時から所定
時間経過時までのイニシャルフェーズを複数に区分した
各フェーズ毎に、送受信すべきデータの優先順位を決定
し、時間管理手段は、各フェーズに対応する各時間を管
理し、送受信手段は、時間管理手段で管理された各時間
と優先順位決定手段で決定された送受信すべきデータの
優先順位に基づいて、イグニッションスイッチがオンし
た時から各フェーズ毎に送受信すべきデータを送受信す
るため、イニシャル時に、データのバス専有率を低減す
ることができ、これによって、複数の通信ユニット間に
おいてデータ送受信を効率良く行うことができる。
【0068】請求項2の発明によれば、送受信手段は、
データの送信を行う送信フェーズとデータの受信を行う
受信フェーズとを交互に繰り返すことによりデータを送
受信するため、イニシャル時に、データのバス専有率を
低減することができ、これによって、複数の通信ユニッ
ト間においてデータ送受信を効率良く行うことができ
る。
【0069】請求項3の発明によれば、送受信手段は、
第1のフェーズに優先順位の高いデータを送信し、第2
のフェーズにバスに接続される他の通信ユニットに対し
て受信要求を行い、第3のフェーズに優先順位の低いデ
ータを送信し、第4のフェーズに他の通信ユニットに対
して受信要求を行うため、イニシャル時に、データのバ
ス専有率を低減することができ、これによって、複数の
通信ユニット間においてデータ送受信を効率良く行うこ
とができる。
【0070】請求項4の発明によれば、送受信手段は、
送信フェーズの期間において、データを再送するため、
データの送受信が確実となり、データの信頼性を向上す
ることができる。
【0071】請求項5の発明によれば、送受信手段は、
第1のフェーズの期間において、データを少なくとも2
回送信するため、データの送受信が確実となり、データ
の信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の車両多重伝送装置の構成ブロック
図である。
【図2】バスインターフェイスの回路構成図である。
【図3】イグニッションスイッチがオンした後のイニシ
ャル期間における各フェーズを示す図である。
【図4】各フェーズに対応した送受信すべきデータの優
先順位を示す図である。
【図5】実施の形態の車両多重伝送装置に設けられた第
1の通信ユニット及び第2の通信ユニット間の通信処理
を示すフローチャートである。
【図6】実施の形態の通信フレームのデータフォーマッ
トを示す図である。
【図7】従来の車両多重伝送装置のデータフレームの一
例を示す図である。
【図8】従来の車両多重伝送装置の他の一例の動作を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
1a 第1の通信ユニット 1b 第2の通信ユニット 1c 第3の通信ユニット 3 バス 4 イグニッションスイッチ 5a〜5c センサ 7a〜7c アクチュエータ 11a〜11c CPU 13a〜13c 通信IC 15a〜15c バスインターフェイス(バスI/F) 17a〜17c 入出力インターフェイス(入出力I/
F) 19a〜19c タイマ 21a〜21c メモリ 31 トランジスタ 33 バッファアンプ 35 ローパスフィルタ(LPF) 37,41 反転バッファ 39 パワー制御部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バスと、このバスに接続され且つバスを
    介して相互にデータの送受信を行う複数の通信ユニット
    とを備え、 各々の通信ユニットは、 イグニッションスイッチがオンした時から所定時間経過
    時までのイニシャルフェーズを複数に区分した各フェー
    ズ毎に、送受信すべきデータの優先順位を決定する優先
    順位決定手段と、 前記各フェーズに対応する各時間を管理する時間管理手
    段と、 この時間管理手段で管理された前記各時間と前記優先順
    位決定手段で決定された前記送受信すべきデータの優先
    順位に基づいて、前記イグニッションスイッチがオンし
    た時から前記各フェーズ毎に前記送受信すべきデータを
    送受信する送受信手段と、を備えることを特徴とする車
    両多重伝送装置。
  2. 【請求項2】 前記送受信手段は、前記データの送信を
    行う送信フェーズと前記データの受信を行う受信フェー
    ズとを交互に繰り返すことにより前記データを送受信す
    ることを特徴とする請求項1記載の車両多重伝送装置。
  3. 【請求項3】 前記イニシャルフェーズは、開始フェー
    ズである第1のフェーズ乃至終了フェーズである第4の
    フェーズからなり、 前記送受信手段は、前記第1のフェーズに優先順位の高
    いデータを送信し、前記第2のフェーズに前記バスに接
    続される他の通信ユニットに対して受信要求を行い、前
    記第3のフェーズに優先順位の低いデータを送信し、前
    記第4のフェーズに前記他の通信ユニットに対して受信
    要求を行うことを特徴とする請求項2記載の車両多重伝
    送装置。
  4. 【請求項4】 前記送受信手段は、前記送信フェーズの
    期間において、前記データを再送することを特徴とする
    請求項2または請求項3記載の車両多重伝送装置。
  5. 【請求項5】 前記送受信手段は、前記第1のフェーズ
    の期間において、前記データを少なくとも2回送信する
    ことを特徴とする請求項3記載の車両多重伝送装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008260411A (ja) * 2007-04-12 2008-10-30 Fujitsu Ten Ltd ゲートウェイ装置、及びその制御方法
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