JP3285947B2 - 水ジェット推進艇の座席部構造 - Google Patents
水ジェット推進艇の座席部構造Info
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- JP3285947B2 JP3285947B2 JP23371792A JP23371792A JP3285947B2 JP 3285947 B2 JP3285947 B2 JP 3285947B2 JP 23371792 A JP23371792 A JP 23371792A JP 23371792 A JP23371792 A JP 23371792A JP 3285947 B2 JP3285947 B2 JP 3285947B2
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- seat
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、船上の幅方向中央部
に操作ハンドルおよび運転者用座席を備えた水ジェット
推進艇の座席部構造に関するものである。
に操作ハンドルおよび運転者用座席を備えた水ジェット
推進艇の座席部構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】最近、１〜２人乗りでジェット推進機を
備え、海上を高速で航走する水ジェット推進艇が広く用
いられている。この水ジェット推進艇は、船上の幅方向
中央部に操作ハンドルおよび運転者用座席を備え、船底
に形成された水導入口からジェット推進機により水を吸
引し、船尾後方に水を噴射することによって推進力を発
生させ、水面上を高速で滑走しかつ旋回する。そして運
転者用座席は、船体部材が上方に突出して形成された座
席台上に座席本体が取付けられることにより構成されて
いる。
備え、海上を高速で航走する水ジェット推進艇が広く用
いられている。この水ジェット推進艇は、船上の幅方向
中央部に操作ハンドルおよび運転者用座席を備え、船底
に形成された水導入口からジェット推進機により水を吸
引し、船尾後方に水を噴射することによって推進力を発
生させ、水面上を高速で滑走しかつ旋回する。そして運
転者用座席は、船体部材が上方に突出して形成された座
席台上に座席本体が取付けられることにより構成されて
いる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記構成では、陸上輸
送などの取り扱いの際に上部に突出した座席や座席台が
邪魔になることがあり、これらが取外し可能となれば梱
包サイズを小さくすることができて便利である。また水
ジェット推進艇はコンパクトな構成でスペースに余裕が
ないために物入れなどの収納空間が不足しているという
問題がある。
送などの取り扱いの際に上部に突出した座席や座席台が
邪魔になることがあり、これらが取外し可能となれば梱
包サイズを小さくすることができて便利である。また水
ジェット推進艇はコンパクトな構成でスペースに余裕が
ないために物入れなどの収納空間が不足しているという
問題がある。
【０００４】この発明は、このような従来の欠点を解消
するためになされたものであり、運搬などの際に突出部
を小さくしてコンパクトな状態にすることができ、また
座席台を利用してスペースの有効利用を図ることができ
る水ジェット推進艇の座席部構造を提供することを目的
とするものである。
するためになされたものであり、運搬などの際に突出部
を小さくしてコンパクトな状態にすることができ、また
座席台を利用してスペースの有効利用を図ることができ
る水ジェット推進艇の座席部構造を提供することを目的
とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この発明は、船底に水導
入口を有し、船尾後方に水を噴射することによって推進
力を発生させるジェット推進機を備え、船上には幅方向
中央部に操作ハンドルが設けられるとともにその後側に
運転者用座席が形成され、この運転者用座席の座席台
は、船体部材が上方に突出して形成されて、下部が座席
本体よりも幅が狭く、上部が下部よりも幅が狭い下側座
席台と、上部が下部よりも幅が広い上側座席台とに２分
割されていて、この上側座席台の上部に座席本体が取付
けられるとともに、下側座席台に上側座席台が着脱可能
に支持されているものである。
入口を有し、船尾後方に水を噴射することによって推進
力を発生させるジェット推進機を備え、船上には幅方向
中央部に操作ハンドルが設けられるとともにその後側に
運転者用座席が形成され、この運転者用座席の座席台
は、船体部材が上方に突出して形成されて、下部が座席
本体よりも幅が狭く、上部が下部よりも幅が狭い下側座
席台と、上部が下部よりも幅が広い上側座席台とに２分
割されていて、この上側座席台の上部に座席本体が取付
けられるとともに、下側座席台に上側座席台が着脱可能
に支持されているものである。
【０００６】上記上側座席台および下側座席台の後端
は、座席本体の後端より前側に位置するように形成する
とともに、その後側に後部デッキを形成することが好ま
しい。
は、座席本体の後端より前側に位置するように形成する
とともに、その後側に後部デッキを形成することが好ま
しい。
【０００７】
【作用】上記構成では、運転者用座席の座席台は、下部
が座席本体よりも幅が狭く、上部が下部よりも幅が狭い
下側座席台と、上部が下部よりも幅が広い上側座席台と
に２分割されていて、この上側座席台の上部に座席本体
が取付けられ、下側座席台に上側座席台が着脱可能に支
持されているから、座席本体の高さは一定に保ちながら
座席台の分割位置を変更することによって、座席本体を
取外した状態の下側座席台の高さを、船体の取り扱いに
便利なようにすることができる。さらに上側座席台およ
び下側座席台の後端を座席本体の後端より前側に位置す
るように形成するとともに、その後側に後部デッキを形
成すれば、船のスペースをより有効に利用することがで
きる。
が座席本体よりも幅が狭く、上部が下部よりも幅が狭い
下側座席台と、上部が下部よりも幅が広い上側座席台と
に２分割されていて、この上側座席台の上部に座席本体
が取付けられ、下側座席台に上側座席台が着脱可能に支
持されているから、座席本体の高さは一定に保ちながら
座席台の分割位置を変更することによって、座席本体を
取外した状態の下側座席台の高さを、船体の取り扱いに
便利なようにすることができる。さらに上側座席台およ
び下側座席台の後端を座席本体の後端より前側に位置す
るように形成するとともに、その後側に後部デッキを形
成すれば、船のスペースをより有効に利用することがで
きる。
【０００８】
【実施例】図１〜図４において、水ジェット推進艇の船
体１の内部にはエンジン２が装備され、このエンジン２
の前側には燃料タンク２１およびウォータロック機構２
２が設置されている。また船尾船底部にはエンジン２に
よって駆動されるジェット推進機２４が設置されてい
る。このジェット推進機２４は、内部に流路が形成され
た本体と、エンジン２からの回転力をインペラー軸２３
を介して伝達することによって流路中で回転するインペ
ラーと、船底に開口した水導入口２５から吸引された水
を船尾後方に噴射させる水噴射口２６とを備えている。
体１の内部にはエンジン２が装備され、このエンジン２
の前側には燃料タンク２１およびウォータロック機構２
２が設置されている。また船尾船底部にはエンジン２に
よって駆動されるジェット推進機２４が設置されてい
る。このジェット推進機２４は、内部に流路が形成され
た本体と、エンジン２からの回転力をインペラー軸２３
を介して伝達することによって流路中で回転するインペ
ラーと、船底に開口した水導入口２５から吸引された水
を船尾後方に噴射させる水噴射口２６とを備えている。
【０００９】また船上にはエンジン２の上部に開閉可能
なエンジンハッチ８が形成され、このエンジンハッチ８
は前端部でヒンジ８０により船体に対してその部分を中
心に揺動可能に取付けられ、周縁部ではパッキン８１を
介して船体開口部の縁部に圧着されてシールされてい
る。このエンジンハッチ８の後部付近にはハンドル支持
台４０が形成され、このハンドル支持台４０によって支
持された操作ハンドル４が船の幅方向中央部に設置さ
れ、その後側には運転者用座席を形成する座席本体５が
配置されている。
なエンジンハッチ８が形成され、このエンジンハッチ８
は前端部でヒンジ８０により船体に対してその部分を中
心に揺動可能に取付けられ、周縁部ではパッキン８１を
介して船体開口部の縁部に圧着されてシールされてい
る。このエンジンハッチ８の後部付近にはハンドル支持
台４０が形成され、このハンドル支持台４０によって支
持された操作ハンドル４が船の幅方向中央部に設置さ
れ、その後側には運転者用座席を形成する座席本体５が
配置されている。
【００１０】上記運転席用座席の両側には、図５および
図７に示すように、フートステップ６が形成され、この
フートステップ６の内側が上方に立上って下側座席台６
２が形成され、この座席台６２上に上側座席台７が載置
されるとともに、図９にも示されるように止め具６９に
よって着脱可能に取付けられ、この上側座席台７の上側
に上記座席本体５が着脱可能に支持されている。図７か
ら明らかなように、下側座席台６２は、下部の幅Ｗ１が
座席本体の幅Ｗ２よりも狭く、上部が下部よりも幅が狭
い台形状に形成され、上側座席台７は上部が下部よりも
幅が広い逆台形状に形成されている。すなわち、同図に
二点鎖線ａで示すように、下側座席台６２の台形状をそ
のまま延長した状態で上側座席台７も台形状とすると、
座席本体５のシート幅が狭くなる（符号５´参照）。ま
た、同図に二点鎖線ｂで示すように、座席本体５の幅に
合わせて下側座席台６２と上側座席台７を台形状に形成
すると、フートステップ６の幅が狭くなる。そこで、下
側座席台６２は、下部の幅Ｗ１を座席本体の幅Ｗ２より
も狭くし、上部が下部よりも幅を狭く、上側座席台７の
上部が下部よりも幅を広くすることにより、座席本体５
のシート幅とフートステップ６の幅の双方が広くなる。
上記下側座席台６２の後端部６２ａは座席本体５の後端
部５ａよりも前側に位置するように下側座席台６２の前
後方向の長さが短く構成され、これによって下側座席台
６２の後側に広いスペースの後部デッキ１４が形成され
ている。この上側座席台７と下側座席台６２の後方合面
部はそれぞれ傾斜面となり、これによってそれぞれの成
形を行なう際に成形品の抜き勾配を確保している。
図７に示すように、フートステップ６が形成され、この
フートステップ６の内側が上方に立上って下側座席台６
２が形成され、この座席台６２上に上側座席台７が載置
されるとともに、図９にも示されるように止め具６９に
よって着脱可能に取付けられ、この上側座席台７の上側
に上記座席本体５が着脱可能に支持されている。図７か
ら明らかなように、下側座席台６２は、下部の幅Ｗ１が
座席本体の幅Ｗ２よりも狭く、上部が下部よりも幅が狭
い台形状に形成され、上側座席台７は上部が下部よりも
幅が広い逆台形状に形成されている。すなわち、同図に
二点鎖線ａで示すように、下側座席台６２の台形状をそ
のまま延長した状態で上側座席台７も台形状とすると、
座席本体５のシート幅が狭くなる（符号５´参照）。ま
た、同図に二点鎖線ｂで示すように、座席本体５の幅に
合わせて下側座席台６２と上側座席台７を台形状に形成
すると、フートステップ６の幅が狭くなる。そこで、下
側座席台６２は、下部の幅Ｗ１を座席本体の幅Ｗ２より
も狭くし、上部が下部よりも幅を狭く、上側座席台７の
上部が下部よりも幅を広くすることにより、座席本体５
のシート幅とフートステップ６の幅の双方が広くなる。
上記下側座席台６２の後端部６２ａは座席本体５の後端
部５ａよりも前側に位置するように下側座席台６２の前
後方向の長さが短く構成され、これによって下側座席台
６２の後側に広いスペースの後部デッキ１４が形成され
ている。この上側座席台７と下側座席台６２の後方合面
部はそれぞれ傾斜面となり、これによってそれぞれの成
形を行なう際に成形品の抜き勾配を確保している。
【００１１】上記エンジンハッチ８は下側部材８２と上
側部材８３とからなり、上側部材８３には空気取入れ口
８６および空気排出口８７が形成されている。また下側
部材８２には上記ハンドル支持台４０が一体に形成さ
れ、このハンドル支持台４０によってハンドル軸４２が
回転可能に支持されている。また下側部材８２と上側部
材８３との間にはエンジンルーム内に空気を供給しある
いは排出するための空間が形成されている。この空間
は、ハンドル支持台４０の側部のパッキン４１によって
前後に仕切られて前部空間８４と、後部空間８５とが形
成され、ウォータロック機構２２の空気取入れ管２７が
下側部材８２を貫通して前部空間８４中に開口し、エン
ジンルーム用排気管２８が下側部材８２を貫通して後部
空間８５に開口している。またエンジン排気管２９はジ
ェット推進機２４の部分に導かれている。前部空間８４
は、仕切り壁８９によって前後に仕切られるとともに、
仕切り壁８９の上側には上側部材８３との間に隙間が形
成され、これによって空気取入れ口８６から水が打ち込
まれた場合に、その水が仕切り壁８９によって遮られて
空気のみが仕切り壁８９の上側の隙間を通って空気取入
れ管２７中に導入されるようにしている。
側部材８３とからなり、上側部材８３には空気取入れ口
８６および空気排出口８７が形成されている。また下側
部材８２には上記ハンドル支持台４０が一体に形成さ
れ、このハンドル支持台４０によってハンドル軸４２が
回転可能に支持されている。また下側部材８２と上側部
材８３との間にはエンジンルーム内に空気を供給しある
いは排出するための空間が形成されている。この空間
は、ハンドル支持台４０の側部のパッキン４１によって
前後に仕切られて前部空間８４と、後部空間８５とが形
成され、ウォータロック機構２２の空気取入れ管２７が
下側部材８２を貫通して前部空間８４中に開口し、エン
ジンルーム用排気管２８が下側部材８２を貫通して後部
空間８５に開口している。またエンジン排気管２９はジ
ェット推進機２４の部分に導かれている。前部空間８４
は、仕切り壁８９によって前後に仕切られるとともに、
仕切り壁８９の上側には上側部材８３との間に隙間が形
成され、これによって空気取入れ口８６から水が打ち込
まれた場合に、その水が仕切り壁８９によって遮られて
空気のみが仕切り壁８９の上側の隙間を通って空気取入
れ管２７中に導入されるようにしている。
【００１２】また下側座席台６２には上方に開口する収
納部６８が設けられ、この収納部６８中にパッキン６１
を介してバッテリ６０が収納されている。座席本体５
は、図５〜図７に示すように、プラスチックの発泡体な
どからなる芯材５０の外表面が外皮５１で覆われてな
り、かつ下面には底板５２が取付けられ、この底板５２
の下面中央部付近には下向きに開口する凹部５３が形成
されている。底板５２の前端部は両側で前方に延びて翼
部５５が形成され、この翼部５５がエンジンハッチ８の
後端部両側を挾み付けるように配置され、翼部５５に設
けられた係止片５６がエンジンハッチ８に設けられた係
止片１１に係止されるようにしている。また底板５２の
前側上部中央はクッション材５４を介してエンジンハッ
チ８の後端部に当接している。また底板５２の下部前側
には係止片５７が設けられ、これが船体に形成された係
止片１２に係止されるようにしている。
納部６８が設けられ、この収納部６８中にパッキン６１
を介してバッテリ６０が収納されている。座席本体５
は、図５〜図７に示すように、プラスチックの発泡体な
どからなる芯材５０の外表面が外皮５１で覆われてな
り、かつ下面には底板５２が取付けられ、この底板５２
の下面中央部付近には下向きに開口する凹部５３が形成
されている。底板５２の前端部は両側で前方に延びて翼
部５５が形成され、この翼部５５がエンジンハッチ８の
後端部両側を挾み付けるように配置され、翼部５５に設
けられた係止片５６がエンジンハッチ８に設けられた係
止片１１に係止されるようにしている。また底板５２の
前側上部中央はクッション材５４を介してエンジンハッ
チ８の後端部に当接している。また底板５２の下部前側
には係止片５７が設けられ、これが船体に形成された係
止片１２に係止されるようにしている。
【００１３】上記上側座席台７の中央部付近には、図
５、図７および図９に示すように、内面にねじ部７３が
形成された開口縁部７２がねじ７２ａによって上側座席
台７に取付けられ、これに対し外周ねじ部７５を有する
蓋７４が上記開口縁部７２に螺合することによって着脱
可能に取付けられている。そしてこの上側座席台７と座
席本体５の底板５２とが、それらの周縁部にパッキン７
０を介在させてボルト７１によって結合され、これによ
って上記凹部５３が密閉可能な物入れとなっている。ま
た下側座席台６２の上面には幅方向に一対のピンが突出
して設けられ、これに対応して上側座席台７には嵌合穴
７８が形成され、このピン７９を嵌合穴７８に嵌合させ
ることにより上側座席台７の取付け位置の位置決めがな
されるようにしている。
５、図７および図９に示すように、内面にねじ部７３が
形成された開口縁部７２がねじ７２ａによって上側座席
台７に取付けられ、これに対し外周ねじ部７５を有する
蓋７４が上記開口縁部７２に螺合することによって着脱
可能に取付けられている。そしてこの上側座席台７と座
席本体５の底板５２とが、それらの周縁部にパッキン７
０を介在させてボルト７１によって結合され、これによ
って上記凹部５３が密閉可能な物入れとなっている。ま
た下側座席台６２の上面には幅方向に一対のピンが突出
して設けられ、これに対応して上側座席台７には嵌合穴
７８が形成され、このピン７９を嵌合穴７８に嵌合させ
ることにより上側座席台７の取付け位置の位置決めがな
されるようにしている。
【００１４】また上側座席台７は、下側座席台６２上に
載置され、収納部６８の上部周縁にパッキン７６を介在
させることによって収納部６８内を密閉し、下側座席台
６２の後端部に設けられた止め具６９によって下側座席
台６２に対して着脱可能に結合されている。
載置され、収納部６８の上部周縁にパッキン７６を介在
させることによって収納部６８内を密閉し、下側座席台
６２の後端部に設けられた止め具６９によって下側座席
台６２に対して着脱可能に結合されている。
【００１５】またこの収納部６８の前側の船体には、乗
員の着座部に対応する下側座席台６２の上部から船底ま
で達する隔壁１９が形成され、座席本体５の重量および
その上の人の体重がこの隔壁１９によって支持されるよ
うにしている。そしてこの隔壁１９に取付けられたリブ
１８によって消火器用収納部１５の下端部が保持され、
この収納部１５は下側座席台６２の後端部に開口し、そ
の開口部に蓋１６が取付けられている。
員の着座部に対応する下側座席台６２の上部から船底ま
で達する隔壁１９が形成され、座席本体５の重量および
その上の人の体重がこの隔壁１９によって支持されるよ
うにしている。そしてこの隔壁１９に取付けられたリブ
１８によって消火器用収納部１５の下端部が保持され、
この収納部１５は下側座席台６２の後端部に開口し、そ
の開口部に蓋１６が取付けられている。
【００１６】上記構成において、通常の運転状態では、
図１〜図７に示すように下側座席台６２上に上側座席台
７を介して座席本体５が載置され、前側で係止片１１と
５６および係止片１２と５７によって係止されるととも
に、後側でピン７９を嵌合穴７８に嵌合させることによ
り上側座席台７の取付け位置の位置決めをするとともに
止め具６９によって外れないように結合されている。そ
してその状態では、物入れとなる凹部５３は周縁部がパ
ッキン７０、パッキン７６および蓋７４によってシール
されることにより、水密構造で密閉され、収納部６８も
パッキン７６によって水密構造に密閉されている。
図１〜図７に示すように下側座席台６２上に上側座席台
７を介して座席本体５が載置され、前側で係止片１１と
５６および係止片１２と５７によって係止されるととも
に、後側でピン７９を嵌合穴７８に嵌合させることによ
り上側座席台７の取付け位置の位置決めをするとともに
止め具６９によって外れないように結合されている。そ
してその状態では、物入れとなる凹部５３は周縁部がパ
ッキン７０、パッキン７６および蓋７４によってシール
されることにより、水密構造で密閉され、収納部６８も
パッキン７６によって水密構造に密閉されている。
【００１７】また必要に応じて止め具６９を外すととも
に、座席本体５を手で持って後向きに引き上げることに
より、図８に示すように座席本体５を上側座席台７とと
もに取外すことができる。そしてこの状態では収納部６
８は開かれ、また座席本体５および上側座席台７が取り
除かれたことによって下側座席台６２上に充分なスペー
スが形成されて、運搬などの際の取り扱いに便利にな
る。一方、取外された座席本体５および上側座席台７
は、蓋７４を回転させてねじ部７３と７５との螺合を外
すことにより、凹部５３の開口部を開くことができ、内
部（凹部５３内）に物の出し入れを行なうことができ
る。
に、座席本体５を手で持って後向きに引き上げることに
より、図８に示すように座席本体５を上側座席台７とと
もに取外すことができる。そしてこの状態では収納部６
８は開かれ、また座席本体５および上側座席台７が取り
除かれたことによって下側座席台６２上に充分なスペー
スが形成されて、運搬などの際の取り扱いに便利にな
る。一方、取外された座席本体５および上側座席台７
は、蓋７４を回転させてねじ部７３と７５との螺合を外
すことにより、凹部５３の開口部を開くことができ、内
部（凹部５３内）に物の出し入れを行なうことができ
る。
【００１８】このように、座席台を上下に分割してそれ
らの間で着脱可能としたために、座席本体の高さは一定
に保ちながら分割位置を変更することによって、座席本
体を取外した状態の下側座席台の高さを、船体の取り扱
いの便利なように突出量を小さくすることができる。
らの間で着脱可能としたために、座席本体の高さは一定
に保ちながら分割位置を変更することによって、座席本
体を取外した状態の下側座席台の高さを、船体の取り扱
いの便利なように突出量を小さくすることができる。
【００１９】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、運転者用座席の座席台は、下部が座席本体よりも幅
が狭く、上部が下部よりも幅が狭い下側座席台と、上部
が下部よりも幅が広い上側座席台とに２分割されてい
て、この上側座席台の上部に座席本体が取付けられ、下
側座席台に上側座席台が着脱可能に支持されているか
ら、座席本体の高さは一定に保ちながら座席台の分割位
置を変更することによって、座席本体を取外した状態の
下側座席台の高さを、船体の取り扱いに便利なようにす
ることができる。さらに上側座席台および下側座席台の
後端を座席本体の後端より前側に位置するように形成す
るとともに、その後側に後部デッキを形成すれば、船の
スペースをより有効に利用することができる。
ば、運転者用座席の座席台は、下部が座席本体よりも幅
が狭く、上部が下部よりも幅が狭い下側座席台と、上部
が下部よりも幅が広い上側座席台とに２分割されてい
て、この上側座席台の上部に座席本体が取付けられ、下
側座席台に上側座席台が着脱可能に支持されているか
ら、座席本体の高さは一定に保ちながら座席台の分割位
置を変更することによって、座席本体を取外した状態の
下側座席台の高さを、船体の取り扱いに便利なようにす
ることができる。さらに上側座席台および下側座席台の
後端を座席本体の後端より前側に位置するように形成す
るとともに、その後側に後部デッキを形成すれば、船の
スペースをより有効に利用することができる。
【図１】この発明の実施例を示す船体の部分断面側面説
明図である。
明図である。
【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。
【図３】図１のＢ−Ｂ線断面図である。
【図４】図１のＣ−Ｃ線断面図である。
【図５】図１の座席部の拡大断面図である。
【図６】図５のＤ−Ｄ線断面図である。
【図７】図５の横断面図である。
【図８】座席本体を取外した状態の座席部の断面図であ
る。
る。
【図９】座席部の分解斜視図である。
１ 船体 ２ エンジン ４ 操作ハンドル ５ 座席本体 ７ 上側座席台 ２４ ジェット推進機 ５３ 物入れとなる凹部 ６２ 下側座席台 ６８ 収納部 ６９ 止め具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B63B 35/73 B60N 2/24
Claims (2)
- 【請求項１】 船底に水導入口を有し、船尾後方に水を
噴射することによって推進力を発生させるジェット推進
機を備え、船上には幅方向中央部に操作ハンドルが設け
られるとともにその後側に運転者用座席が形成され、こ
の運転者用座席の座席台は、船体部材が上方に突出して
形成されて、下部が座席本体よりも幅が狭く、上部が下
部よりも幅が狭い下側座席台と、上部が下部よりも幅が
広い上側座席台とに２分割されていて、この上側座席台
の上部に座席本体が取付けられるとともに、下側座席台
に上側座席台が着脱可能に支持されていることを特徴と
する水ジェット推進艇の座席部構造。 - 【請求項２】 上記上側座席台および下側座席台の後端
は、座席本体の後端より前側に位置するように形成され
るとともに、その後側に後部デッキが形成されているこ
とを特徴とする請求項１記載の水ジェット推進艇の座席
部構造。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23371792A JP3285947B2 (ja) | 1992-09-01 | 1992-09-01 | 水ジェット推進艇の座席部構造 |
| US08/113,857 US5390621A (en) | 1991-11-01 | 1993-08-30 | Watercraft |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23371792A JP3285947B2 (ja) | 1992-09-01 | 1992-09-01 | 水ジェット推進艇の座席部構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0680094A JPH0680094A (ja) | 1994-03-22 |
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Family
ID=16959458
Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
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Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3285947B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09216598A (ja) * | 1996-02-14 | 1997-08-19 | Yamaha Motor Co Ltd | 水ジェット推進艇の点検口の構造 |
-
1992
- 1992-09-01 JP JP23371792A patent/JP3285947B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0680094A (ja) | 1994-03-22 |
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