JP3285794B2 - 埋設管列の縁切システム - Google Patents

埋設管列の縁切システム

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JP3285794B2
JP3285794B2 JP17754297A JP17754297A JP3285794B2 JP 3285794 B2 JP3285794 B2 JP 3285794B2 JP 17754297 A JP17754297 A JP 17754297A JP 17754297 A JP17754297 A JP 17754297A JP 3285794 B2 JP3285794 B2 JP 3285794B2
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buried pipe
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信彦 木村
光司 西村
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機動建設工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、推進工法における
埋設管列と外周地盤との摩擦力を低減させるための埋設
管列の縁切システムに関するものである。
【0002】
【従来技術】下水道や水道等の敷設は、公道下に埋設す
ることが原則となっている。市街地においては車両等の
交通に支障がなく、また、地下埋設物等に悪影響を与え
ることがない推進工法が多く採用されてきている。推進
工法は、埋設管を敷設する路線の両端部に、シールド掘
進機や埋設管を吊り降ろし設置して地中に推進していく
ための発進立坑と、シールド掘進機を撤去するための到
達立坑が構築される。推進施工中は、敷設管路の両端部
を除いて道路上を占有するものがなく、車両の通行を妨
げることはない。しかし、立坑部分においては車両通行
に悪影響を与えることになり、推進延長が短いと立坑数
も多くなり車両通行の支障も増大し、推進工法のメリッ
トが少なくなる。このため、推進延長をできるだけ長く
して立坑間の距離を離すことによって、立坑数を減らし
車両通行に余り支障がでない長距離推進工法が計画され
るようになってきた。しかし、推進工法は、埋設管を地
中に敷設する推進力を埋設管列の後端面にとるため、推
進延長が長くなると埋設管列の後端面には大きな推進力
が作用することとなり、埋設管の許容軸方向耐荷力より
大きな推進力が作用して管端面を破損したりする。この
ため、埋設管内に設けた注入孔より、地盤と埋設管外周
の間に滑材を注入して推進力を低減する方法が採用され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記推進工法で、滑材
を注入しながら長延長を低推進力で推進埋設することが
可能となった。しかし、通常、推進施工は、交通状況や
住宅状況等によって夜間または昼間のみの施工に限定さ
れることが多く、推進作業の休止時間は14時間前後と
長くなる。このため、埋設管列の外周は周辺地盤によっ
て序々に締め付けられて大きな摩擦力が作用した状態と
なり、早朝または夜間の推進作業開始時に埋設管の許容
軸方向耐荷力よりはるかに大きな推進力が発生すること
となる。この原因は、推進作業が長時間停止されるため
に、埋設管外周が地盤により締め付けられて摩擦力およ
び滑材の付着力が増加するためである。
【0004】このため、推進作業開始前に注入孔から滑
材を埋設管全周に注入して、地盤との摩擦力等を低減す
る方法が行われているが、埋設管外周は地盤に締め付け
られた状態となっているために、滑材が埋設管外周に完
全に廻らなく余り効果が発揮できないという問題があ
る。また、推進力の低減を確実にするためには埋設管列
の全体に滑材を注入することが必要となり、多くの時間
を費やすこととなる。さらに、埋設管列の継手部に複数
箇所の中押ジャッキを装備して推進力を分散する方法も
採用されいるが、複数箇所になると操作が繁雑となり、
やはり推進作業開始までに長時間を費やすという問題が
ある。
【0005】このため、本発明は中押ジャッキ装備を増
やすことなく、埋設管列と外周地盤との摩擦力を、確実
に低減できる埋設管列の縁切りシステムを提供するもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、先端
のシールド掘進機内の後方に複数のシールドジャッキを
設置し、埋設管列を反力として前記シールドジャッキを
伸長して一定長だけ前方にシールド掘進機を掘進させた
後、シールドジャッキを縮小させて埋設管列の先端とシ
ールド掘進機内の後方に一定長の空間を形成し、その
後、発進立坑内に設置した元押ジャッキに接続した間欠
推進手段により埋設管列を一定時間ごとに一定量だけ自
動的に間欠押圧して前進させ、埋設管列と外周地盤との
摩擦力を減少させる埋設管列の縁切システムである。
【0007】シールド掘進機内に装備されるシールドジ
ャッキとしては、夜間または中間の推進作業休止時に、
元押ジャッキにより間欠推進される推進延長分のストロ
ークを有していることが必要となり、間欠時間や1回の
推進延長を検討して決定される。
【0008】元押ジャッキを間欠推進させる間欠推進手
段としては、中央制御盤において1回の推進長および間
欠推進時間が設定される。中央制御盤はケーブルを介し
て油圧ユニット、電磁弁に接続され、油圧ユニットの起
動・停止や電磁弁の開閉を自動的におこなう。元押ジャ
ッキの推進長は、ジャッキ部に設置したストロークセン
サからケーブルによりインターフェイスを介して中央制
御盤へと送られ、管理される。
【0009】本発明のシステムは、推進作業の休止前に
中央制御盤で間欠推進時間および1回の推進長を設定
し、シールド掘進機内の後方に設置したシールドジャッ
キにより埋設管列を反力としてシールド掘進機を一定長
だけ掘進し、掘進機と管列の間に一定の空間を形成して
おく。中央制御盤からは、設定された時間に油圧ユニッ
トを起動する信号と、電磁弁を作動させる信号がださ
れ、元押ジャッキを伸長させる。元押ジャッキの伸長は
ストロークセンサで管理され、設定された推進長になる
と、中央制御盤から信号がだされ油圧ユニット、電磁弁
が停止される。設定した一定の時間毎に、上記操作が自
動的に行われていく。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の形態を図面に基づ
いて説明する。図1は、本発明の埋設管列の縁切りシス
テム全体を説明する縦断面図である。埋設管列11の先
端にはシールド掘進機1が設置され、シールド掘進機1
内の後方には複数本のシールドジャッキ2が装備されて
いる。発進立坑V内の埋設管列11の後端面には、埋設
管列11を前方に推進させる元押ジャッキ3が設置され
ている。元押ジャッキ3の後方には、元押ジャッキ3の
反力受けとなる支圧壁12が設置されている。元押ジャ
ッキ3の油圧ライン5は、電磁弁7を介して油圧ユニッ
ト8に接続されている。電磁弁7および油圧ユニット8
は、中央制御盤9とケーブル13、14により接続さ
れ、中央制御盤9からの信号により、油圧ユニット8の
起動および停止、電磁弁7の開閉が自動的に行われる。
元押ジャッキ3には、ジャッキ3のストローク長を計測
するためのストロークセンサ4が装備され、ストローク
センサ4のケーブル6は、インターフェイス10を介し
て中央制御盤9に接続されている。
【0011】中央制御盤9および油圧ユニット8の設置
場所は、本実施例では発進立坑V付近の地上に設置して
いるが、発進立坑V内の推進作業の支障とならない場所
に設置することも可能である。
【0012】次に本発明の埋設管列の縁切システムの稼
働状況について説明する。例えば昼間作業だけが行われ
る推進施工において、夕刻の推進作業停止前にシールド
掘進機1内に設置されたシールドジャッキ2が伸長さ
れ、シールド掘進機1が一定長だけ前方に掘進される。
シールド掘進機1の掘進が完了すると、シールドジャッ
キ2は縮小され、シールド掘進機1内の後方に一定長の
空間が形成される。そして地上に設置した中央制御盤に
は間欠推進時間と1回の推進長が予め設定されており、
所定の時間になると油圧ユニット8が起動し、電磁弁7
が開放されて油が油圧ユニット8より油圧ライン5を通
じて元押ジャッキ3に圧送られる。油圧の供給により元
押ジャッキ3は、伸長し埋設管列11を前方へと推進す
る。元押ジャッキ3の伸長は、常にストロークセンサ4
で検出されて中央制御盤9で管理されおり、設定した推
進長になると、油圧ユニット8と電磁弁7に信号が送ら
れ、油圧ユニット8の停止、電磁弁7の閉鎖が自動的に
行われる。上記操作が設定時間毎に間欠して自動的に行
われ、埋設管列11の外周と地盤は定期的に縁を切られ
ることとなり、比較的小さな推進力が維持される。
【0013】間欠推進時間の設定は、間隔が短いほど有
効であるが、シールド掘進機1内に設けられる空間の長
さに限界があることやシールドジャッキ2のストローク
が長くなるという問題点から、土質条件にもよるが、1
〜2時間が推進力の増加を防止するのに有効と考えられ
る。また、1回の推進長さは、長く取るほど推進力を低
減できるが上記した問題点があり、通常、設定される長
さとしては数センチ前後となる。
【0014】本実施形態においては、シールドジャッキ
2と元押ジャッキ3の基本的な縁切りシステムについて
例示したが、埋設管列11の間に中押装置を装備した場
合にも、中押ジャッキにストロークセンサを装備するこ
とにより、本願発明のシステムを用いて前方の中押装置
より一定長づつ自動的に縁切り推進させていくことは可
能となる。
【0015】
【発明の効果】本発明の埋設管列の縁切りシステムによ
り、地盤と埋設管列の摩擦力や付着力が定期的に縁切り
されるため、夜間等の長時間にわたる推進施工の停止が
なくなり、推進開始時にも従来のように大きな推進力が
作用することがなくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の埋設管列の縁切りシステム全体を説明
する縦断面図である。
【符号の説明】
1 シールド掘進機 2 シールドジャッキ 3 元押ジャッキ 4 ストロークセンサ 5 油圧ライン 6 ケーブル 7 電磁弁 8 油圧ユニット 9 中央制御盤 10 インターフェイス 11 埋設管列 12 支圧壁 13 ケーブル 14 ケーブル
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 9/06 311 E21D 9/06 301 E04G 11/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地中にトンネルを形成しながら埋設管を敷
    設していく推進工法で夜間等の推進作業の休止時に、時
    間の経過とともに増加していく埋設管列外周の摩擦力を
    低減させるための縁切システムにおいて、先端のシール
    ド掘進機内の後方にシールドジャッキを設置し、埋設管
    列を反力として前記シールドジャッキを伸長して一定長
    だけ前方にシールド掘進機を掘進させた後、シールドジ
    ャッキを縮小させて埋設管列の先端とシールド掘進機内
    の後方に一定長の空間を形成し、その後、発進立坑内に
    設置した元押ジャッキに接続した間欠推進手段により埋
    設管列を一定時間ごとに一定量だけ自動的に間欠押圧し
    て前進させることにより埋設管列と外周地盤との摩擦力
    を低減させることを特徴とする埋設管列の縁切システ
    ム。
JP17754297A 1997-05-28 1997-05-28 埋設管列の縁切システム Expired - Fee Related JP3285794B2 (ja)

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