JP3285157B2 - 位相情報観測方法及び位相情報観測用干渉装置 - Google Patents

位相情報観測方法及び位相情報観測用干渉装置

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JP3285157B2 JP21394392A JP21394392A JP3285157B2 JP 3285157 B2 JP3285157 B2 JP 3285157B2 JP 21394392 A JP21394392 A JP 21394392A JP 21394392 A JP21394392 A JP 21394392A JP 3285157 B2 JP3285157 B2 JP 3285157B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、位相情報観測方法及び
装置に関し、特に、電子線等の振幅分割が困難な波動を
用いる位相情報観測方法及び位相情報観測用干渉装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、極微小位相物体の像を観察するの
に電子線ホログラフィーが知られている。その原理を簡
単に説明すると、図3において、光軸の片側に試料2を
配置して、干渉性の高い平面電子波1を光軸に沿って入
射させる。この電子波1は、試料2を透過し、試料2で
変調された物体波と試料2を透過しない参照波とに波面
分割され、電子対物レンズ3により一旦集光され、中間
像面5に結像するが、対物レンズ3と結像面5の間に電
子バイプリズム4を配置し、その中央のフィラメントの
片側を通る物体波と、他方を通る参照波とを光軸に交差
するように曲げて、結像面5で重ね合わせ、干渉縞を形
成させる。この干渉縞を電子レンズ6で拡大して写真フ
ィルム7に記録して、ホログラム7を作成する。このよ
うに作成したホログラム7には、電子レンズによって空
間的に拡大された物体波の位相が干渉縞の位置ズレとし
て記録されている。この記録された物体波の位相は、ホ
ログラム7を光学的に再生し、再生された波面と例えば
平面波とを干渉させて測定することもでき、また、電子
線ホログラムをデジタル化して読み込み、読み込まれた
データを計算により変換して測定することもできる。
【0003】また、図4に示すように、3つの結晶1
1、12、13を用い、入射電子ビーム1を結晶11に
より回折させ、+1次回折波と−1次回折波に振幅分割
し、その+1次回折波と−1次回折波を、結晶12によ
り、それぞれ−1次と+1次に回折させ、その回折波の
一方が試料2を、もう一方が真空を通って結晶13に入
射するようにし、それぞれがまた−1次と+1次に回折
され、電子レンズ14を経て観測面15で重なり合って
干渉してホログラムを形成するようにして、電子線ホロ
グラムを形成することも提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の図3の波面分割
法による電子線ホログラフィーは広く実用されている
が、いくつかの問題点を抱えている。すなわち、干渉縞
パターンそのものは試料の等位相分布を直接表していな
いため、光学的あるいは計算により干渉縞パターンから
試料の位相分布を再生する必要がある。また、波面分割
をするために、高い干渉性の電子線源が必要となる。さ
らに、観測しようとする試料領域のすぐ隣に参照波を通
すための真空領域が必要であるが、実際の試料でこのよ
うに輪郭がハッキリしたものは少なく、理想的な測定が
行なえる試料は少ない。
【0005】また、図4の振幅分割法は、図示のように
理論通り作用する純結晶が得られ難く、また、その方位
合わせが大変難しいため、ほとんど実用化されていない
のが現状である。
【0006】本発明はこのような状況に鑑みてなされて
ものであり、その目的は、ハーフミラー等によって振幅
分割が困難な電子線等を用いる位相情報観測方法及び位
相情報観測用干渉装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の位相情報観測方法は、入射波をランダムに散乱させ
る2枚の散乱膜を共役に配置し、この2枚の散乱膜の間
に試料を配置し、両散乱膜を通過した波による第1の干
渉パターンを検出し、試料を取り外した同様の検出状態
で第2の干渉パターンを検出し、検出された両干渉パタ
ーンの差、和あるいは積をとることにより、試料の位相
情報を干渉縞として観測することを特徴とする方法であ
る。この場合、試料配置位置が入射側散乱膜を直進する
成分が絞られる位置であり、両干渉パターン検出位置が
試料配置位置と共役な位置であることが望ましい。ま
た、本発明の位相情報観測用干渉装置は、試料の位相情
報を干渉縞として観測可能にする干渉装置において、入
射波をランダムに散乱させる2枚の散乱膜と、この2枚
の散乱膜の間に置かれ、一方の散乱膜の像を他方の散乱
膜上に結像するレンズ系と、一方の散乱膜を直進する成
分が前記レンズ系又はその部分系により絞られる位置に
配置された試料の像を観測面に結像する第2のレンズ系
と、観測面に形成された干渉パターンを記録する装置と
を備えたことを特徴とするものである。入射波が電子線
の場合、散乱膜としてアモルファス膜を用いるのが望ま
しい。
【0008】
【作用】本発明においては、入射波をランダムに散乱さ
せる2枚の散乱膜を共役に配置し、この2枚の散乱膜の
間に試料を配置し、両散乱膜を通過した波による第1の
干渉パターンを検出し、試料を取り外した同様の検出状
態で第2の干渉パターンを検出し、検出された両干渉パ
ターンの差、和あるいは積をとることにより、試料の等
位相縞が直接観察できる。
【0009】
【作用】本発明においては、2枚の散乱膜を用い、その
1枚により入射波を物体波と参照波とに分け、もう1枚
はこの2つの波(物体波と参照波)を再び重ね合わせ干
渉させて、ランダムな位相分布で変調された形のランダ
ム干渉パターンが観測面に現れ、記録されるので、試料
を挿入した状態で記録したランダム干渉パターンと、試
料を取り外した状態で記録したランダム干渉パターンと
を検出し、両ランダム干渉パターンの差、和あるいは積
をとることにより、試料の等位相縞が直接観察できる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照にして本発明の位相情報観
測方法及び位相情報観測用干渉装置について説明する。
現在においても、電子線干渉縞を作るのに、電子バイプ
リズムはなくてはならないものである。しかし、本発明
においては、電子バイプリズムを用いずに、2枚のアモ
ルファス膜を使って干渉縞を作ることを考える。その1
枚により電子ビームを物体波と参照波とに分け、もう1
枚はこの2つの波(物体波と参照波)を再び重ね合わせ
干渉させる。つまり、物体波は、第1のアモルファス膜
によって散乱されてから第2のアモルファス膜を素通り
する成分で、参照波は、入射ビームが第1のアモルファ
ス膜を素通ってから第2のアモルファス膜によって散乱
される成分である。第1のアモルファス膜と第2のアモ
ルファス膜との間の適当な位置にレンズと試料を挟むこ
とにより、試料の等位相縞が直接観察できる。
【0011】以下、図面を参照にして本発明の原理を説
明する。図1において、散乱膜としてアモルファス膜A
1、A2を用い、これらと3枚の焦点距離fの電子レン
ズB1、B2、B3を用いて、図示のように、アモルフ
ァス膜A1の後方距離fの位置に電子レンズB1を配置
し、その後側焦点面に試料2を配置し、試料の後方距離
fの位置に電子レンズB2を配置し、その後側焦点面に
アモルファス膜A2を配置する。そして、アモルファス
膜A2の後方距離fの位置に電子レンズB3を配置し、
電子レンズB3の後側焦点面を観測面Cとする。したが
って、アモルファス膜A1とA2は相互に共役であり、
観測面Cは試料2の結像面である。
【0012】このような配置において、入射電子ビーム
1がアモルファス膜A1に入射し、その膜A1で散乱を
受けずに直進する成分は、電子レンズB1により試料面
の1点(参照点)に収束され、この点の位相を持って再
び発散し、電子レンズB2により平面波に変換され、ア
モルファス膜A1の像面にあるアモルファス膜A2に到
達し、そこで全方向に散乱されて、電子レンズB3によ
り試料2の像面である観測面Cに集められる。この成分
は参照波となる。また、アモルファス膜A1に入射し、
その膜A1で全方向に散乱された成分は、電子レンズB
1により試料面に集められ、試料2の位相分布情報を持
って電子レンズB2に到達し、そこでアモルファス膜A
2に収束し、この膜A2を素通って電子レンズB3によ
り試料2の像面である観測面Cに集められる。この成分
は物体波となる。また、両方のアモルファス膜A1、A
2を直進する成分もあり、図に実線で示すように、観測
面Cの1点に収束する。さらに、両方のアモルファス膜
A1、A2それぞれで散乱される成分もあるが、強度が
弱いので無視できる。
【0013】上記の参照波と物体波は観測面Cで干渉
し、参照点の位相に対する試料各点の位相差が、アモル
ファス膜A1とA2により生じるランダムな位相分布で
変調された形のランダム干渉パターンが観測面Cに現
れ、記録される。
【0014】次に、試料2を照射ビーム中から外して
(試料2の動的変化の観測の場合は、その変化後に)、
上記と同様な条件で試料2の位相情報を持たない干渉パ
ターン、すなわち、アモルファス膜A1とA2により生
じるランダムな位相分布のみのランダム干渉パターンを
記録し、試料2が照射ビーム中にある場合のランダム干
渉パターンとの差、和あるいは積を計算すると、その結
果が試料2の等位相分布を表す干渉パターンとなる。
【0015】この点を数式を用いて簡単に説明すると、
アモルファス膜A1による波面の変化を、 exp(iφ1 )≒1+iφ1 (薄い場合、すなわち、
φ1 ≪1) アモルファス膜A2による波面の変化を、 exp(iφ2 )≒1+iφ2 (薄い場合、すなわち、
φ2 ≪1) 試料2による波面の変化を、 exp(iφ0 ) とする。ここで、φ0 、φ1 、φ2 は光軸に垂直な座標
(x,y)の関数である。また、フーリエ変換をFで表
し、 F〔φ1 〕=a1 exp(iα1 ) F〔φ2 〕=a2 exp(iα2 ) F〔exp(iφ0 )〕=Φ とする。
【0016】入射電子ビーム1を1とすると、アモルフ
ァス膜A1の面直後では、 1+iφ1 試料2面直前では、 δ+ia1 exp(iα1 ) 試料2面直後では、 δexp(iφ0 (0,0))+ia1 exp(i
α1 )・exp(iφ0 ) アモルファス膜A2の面直前では、 exp(iφ0 (0,0))+iφ1 *Φ アモルファス膜A2の面直後では、 {exp(iφ0 (0,0))+iφ1 *Φ}・(1+
iφ2 ) 観測面C上では(波動関数)、 {δexp(iφ0 (0,0))+ia1 exp(iα
1 )・exp(iφ0 )} *{δ+ia2 exp(iα2 )} =δexp(iφ0 (0,0))+ia1 exp(i
(α1 +φ0 ))+ia2 exp(i(α2 +φ
0 (0,0)))−{a1 exp(i(α1
φ0 ))}*{a2 exp(iα2 )} となる。ここで、δexp(iφ0 (0,0))は中心
スポットで無視できる。また、{a1 exp(i(α1
+φ0 ))}*{a2 exp(iα2 )}は、両方のア
モルファス膜A1、A2で散乱された成分で、小さいの
で無視できる。
【0017】すなわち、試料2が照射ビーム中にあると
き、観測面C上での波は、 ia1 exp(i(α1 +φ0 ))+ia2 exp(i
(α2 +φ0 (0,0))) となり、これを二乗して強度にすると、 a1 2 +a2 2 +2a1 2 cos〔α1 −α2 +φ0 −φ0 (0,0)〕 (1) となる。ここで、(α1 −α2 )はアモルファス膜A
1、A2の位相に基づくランダム成分で、空間的にラン
ダムに分布するものであるから、この強度は空間的にラ
ンダムなものである。
【0018】次に、試料2を照射ビーム中からから外し
た観測面C上での強度は、同様に、 a1 2 +a2 2 +2a1 2 cos(α1 −α2 ) (2) となる。
【0019】したがって、試料2ありの場合の強度
(1)と試料2なしの場合の強度(2)との差をとる
と、 2a1 2 {cos〔α1 −α2 +φ0 −φ0 (0,
0)〕−cos(α1 −α2 )}=−4a1 2 sin
{α1 −α2 +〔φ0 −φ0 (0,0)〕/2}×si
n{〔φ0 −φ0 (0,0)〕/2} となる。a1 、a2 ほぼ均一であり、α1 、α2 はラン
ダムであるので、これは、試料2の位相分布sin
{〔φ0 −φ0 (0,0)〕/2}がランダム変調si
n{α1 −α2 +〔φ0 −φ0 (0,0)〕/2}を受
けたものとなり、試料2の位相分布を等高線(干渉縞)
で直接表したものとなる。
【0020】なお、試料2ありの場合の強度(1)と試
料2なしの場合の強度(2)との和をとると、 2(a1 2 +a2 2 )+4a1 2 cos{α1 −α2
+〔φ0 −φ0 (0,0)〕/2}×cos{〔φ0
φ0 (0,0)〕/2} となる。試料2の位相分布はcos{〔φ0 −φ
0 (0,0)〕/2}と表され、感度は小さいが、この
ような加算によっても試料2の位相分布を等高線で直接
表したものが得られる。
【0021】さらには、試料2ありの場合の強度(1)
と試料2なしの場合の強度(2)との積をとると、 2a1 2 cos〔α1 −α2 +φ0 −φ0 (0,
0)〕×cos(α1 −α2 ) =2a1 2 2 2 {cos〔2α1 −2α2 +2φ0
2φ0 (0,0)〕+cos〔φ0 −φ0 (0,
0)〕} となる。この場合も、cos〔φ0 −φ0 (0,0)〕
が試料2の位相分布の等高線を表す。
【0022】なお、試料2がある場合及びない場合の観
測面での強度分布の測定は光電変換により行ってもよ
く、また、写真的に行ってもよい。また、その差、和な
いし積の演算も、電子的に行ってもよく、写真的に行っ
てもよい。この演算を写真的に行うには、差の演算は困
難であり、和の演算は、試料ありの時に一旦露光し、試
料を取り除いてからもう一度露光(二重露光)して現像
処理をすればよく、積の演算は、試料ありの時に露光、
現像し、試料なしの時に別のフィルムに同様に露光、現
像してから、両フィルムを重ね合わせて通過光の分布を
見ればよい。
【0023】ところで、以上は、フラウンホーファ回折
が成り立つ場合について説明してきたが、フレネル回折
の場合も同様に成り立つ。したがって、図1の配置の代
わりに、図2のような配置により観測してもよい。すな
わち、この場合は、1枚の電子レンズB1を挟んでアモ
ルファス膜A1、A2を共役に配置し、電子レンズB1
の後側焦点面に試料2を配置し、アモルファス膜A2の
後方に配置した別の電子レンズB2の試料2と共役な位
置を観測面Cとして、図1と同様に観測して、演算すれ
ばよい。
【0024】なお、散乱膜A1、A2としては、ランダ
ムな分布を有するものであればよい。ここで、ランダム
の意味は、その分布をフーリエ変換したとき、振幅が一
定で、位相がランダムになることである。電子線の場
合、カーボン、ゲルマニウム等を中真空中で蒸着して作
製されたアモルファス膜が比較的この要件に合致し、適
している。
【0025】以上は、振幅分割が困難な電子線の場合に
ついて述べてきたが、他の波動、例えばX線、光、音波
等においても同様に適用できる。
【0026】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の位相情報観測方法及び位相情報観測用干渉装置による
と、入射波をランダムに散乱させる2枚の散乱膜を共役
に配置し、この2枚の散乱膜の間に試料を配置し、両散
乱膜を通過した波による第1の干渉パターンを検出し、
試料を取り外した同様の検出状態で第2の干渉パターン
を検出し、検出された両干渉パターンの差、和あるいは
積をとることにより、試料の等位相縞が直接観察でき
る。
【0027】本発明を電子線に適用した場合の従来法に
比べた利点としては、参照波のための真空領域を必要と
しないこと(連続的な分布を持つ磁場の測定に有利)、
直接及び実時間観察ができること(再生不要)、そし
て、干渉性の悪い電子線源でも干渉縞が得られることが
あげられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の位相情報観測の原理を説明するための
図である。
【図2】変形例を説明するための図である。
【図3】従来の電子バイプリズムを用いる電子線ホログ
ラフィーの原理を説明するための図である。
【図4】従来の結晶を用いた振幅分割による電子線ホロ
グラフィーの原理を説明するための図である。
【符号の説明】 1…入射電子ビーム 2…試料 A1、A2…アモルファス膜 B1、B2、B3…電子レンズ C…観測面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 37/26 - 37/295

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射波をランダムに散乱させる2枚の散
    乱膜を共役に配置し、この2枚の散乱膜の間に試料を配
    置し、両散乱膜を通過した波による第1の干渉パターン
    を検出し、試料を取り外した同様の検出状態で第2の干
    渉パターンを検出し、検出された両干渉パターンの差、
    和あるいは積をとることにより、試料の位相情報を干渉
    縞として観測することを特徴とする位相情報観測方法。
  2. 【請求項2】 試料配置位置が入射側散乱膜を直進する
    成分が絞られる位置であり、両干渉パターン検出位置が
    試料配置位置と共役な位置であることを特徴とする請求
    項1記載の位相情報観測方法。
  3. 【請求項3】 試料の位相情報を干渉縞として観測可能
    にする干渉装置において、入射波をランダムに散乱させ
    る2枚の散乱膜と、この2枚の散乱膜の間に置かれ、一
    方の散乱膜の像を他方の散乱膜上に結像するレンズ系
    と、一方の散乱膜を直進する成分が前記レンズ系又はそ
    の部分系により絞られる位置に配置された試料の像を観
    測面に結像する第2のレンズ系と、観測面に形成された
    干渉パターンを記録する装置とを備えたことを特徴とす
    る位相情報観測用干渉装置。
  4. 【請求項4】 入射波が電子線であり、散乱膜がアモル
    ファス膜からなることを特徴とする請求項3記載の位相
    情報観測用干渉装置。
JP21394392A 1992-08-11 1992-08-11 位相情報観測方法及び位相情報観測用干渉装置 Expired - Fee Related JP3285157B2 (ja)

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