JP3284952B2 - ジアリルフタレート系樹脂化粧板用含浸紙布 - Google Patents

ジアリルフタレート系樹脂化粧板用含浸紙布

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面特性が優れたジア
リルフタレート系樹脂化粧板をショートサイクルプレス
を用いて製造するためのジアリルフタレート系樹脂含浸
紙布に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ジアリルフタレート系樹脂化粧板
は、耐候性、自然な風合い、耐熱性、耐薬品性、寸法安
定性を有する熱硬化性樹脂化粧板として知られている。
これまでジアリルフタレート系樹脂化粧板は、ジアリル
フタレートプレポリマー90〜93重量%、ジアリルフ
タレートモノマー7〜10重量%に硬化剤、離型剤、重
合調整剤、充填剤、紫外線吸収剤を含む樹脂溶解液ある
いはジアリルフタレートプレポリマー30〜90重量
%、不飽和ポリエステル10〜70重量%に硬化剤、離
型剤、重合調整剤、充填剤、紫外線吸収剤を含む樹脂溶
解液に印刷化粧紙を浸漬あるいは塗布乾燥した含浸塗布
化粧紙を基材と熱圧成型して化粧板を得ている。
【0003】又、特公平6−24808号、同6−24
809号及び特開平3−255138号に示されるよう
に、ジアリルフタレート樹脂に他の樹脂を添加して化粧
板としての特性を向上させることも行われている。そし
て上記の従来の技術では多段プレス機で成型温度130
〜150℃、成型圧力30〜80kg/cm、成型時
間10〜20分間の成型が通常であった。しかし最近は
単段ショートサイクルプレス機やダブルベルトプレス機
にみられるような低圧、例えば10〜25kg/c
、短時間成型、例えば20秒〜2分間がジアリルフ
タレート系樹脂化粧板の製造にも採用されてきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のようにジアリル
フタレート系樹脂化粧板の製造においても低圧、短時間
成型が行われるようになったため、低圧、短時間成型に
適したジアリルフタレート系樹脂化粧板製造用の含浸紙
布が求められるようになった。本発明はこのような要求
を解消しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は上記課
題を解決したもので、ジアリルフタレートプレポリマー
30〜90重量%、不飽和ポリエステル10〜70重量
%の混合樹脂100重量部に対し、分子内にアクリロイ
ル基又はメタクリロイル基を4個以上有するポリウレタ
ンアクリレート又はポリウレタンメタクリレートあるい
はこれらの混合物5〜30重量部と硬化剤よりなること
を特徴とするジアリルフタレート系樹脂組成物を含浸基
材に含浸又は塗布した短時間プレス成型用ジアリルフタ
レート系樹脂化粧板用含浸紙布である。
【0006】本発明にいうジアリルフタレートプレポリ
マーとはジアリルオルソフタレートプレポリマー、ジア
リルイソフタレートプレポリマー、ジアリルテレフタレ
ートプレポリマーの単独あるいはそれらの共重合体又は
それらの混合物である。
【0007】また不飽和ポリエステルとしては、通常の
液体状もしくは固体状の不飽和ポリエステル樹脂、例え
ばマレイン酸、フマル酸、イタコン酸、フタル酸、アジ
ピン酸等の多塩基性の不飽和酸あるいは飽和酸との混合
物とエチレングリコール、プロピレングリコール、ジエ
チレングリコール等の多価アルコールとの反応生成物、
あるいは空気硬化型不飽和ポリエステル樹脂、例えば上
記酸成分の他に、テトラヒドロフタル酸、3,6−エン
ドメチレンテトラフタル酸、メチル−3,6−エンドメ
チレンテトラヒドロフタル酸等の脂肪族環状不飽和酸を
含む酸、又はアルコール成分として上記の他、アリルグ
リシジルエーテルを含むアルコールとより製造されたポ
リエステル樹脂が適当である。
【0008】本発明にいう硬化剤としては、例えばベン
ゾイルパーオキサイド、ターシャリーブチルパーベンゾ
エイト、メチルエチルケトンパーオキサイド、ジクミル
パーオキサイド等の過酸化物系硬化剤をあげることがで
きる。
【0009】また硬化剤以外にも必要に応じて他種の反
応性モノマーや該技術分野に通常用いられる添加剤、例
えば内部離型剤、充填剤、難燃剤、重合調整剤、紫外線
吸収剤、顔料等を添加することができる。
【0010】含浸基材としては印刷紙(印刷パターン
紙)、クラフト紙、不織布、織布等があげられる。本発
明組成物を用いて含浸紙布を製造するには、適当な溶
剤、例えばアセトン、トルエン、メチルエチルケトン等
の有機溶剤に本発明樹脂組成物を溶解させ樹脂液を前記
含浸基材に適量含浸せしめて乾燥後、必要に応じてプレ
キュアすればよい。尚含浸量は80〜250g/m
ればよい。
【0011】本発明に用いられる分子内にアクリロイル
基又はメタクリロイル基を4個以上有するポリウレタン
アクリレート又はポリウレタンメタクリレートとは、イ
ソシアネートと水酸基のあるアクリレート又はメタクリ
レートを反応させたものであり、酸価は1.0以下のも
のをいう。イソシアネートは水との反応、ジオールとの
反応、イソシアネートの二量体、三量体等の種々の反応
でプレポリマーを得て、これらのプレポリマーとヒドロ
キシアクリレート、ヒドロキシメタクリレートとの反応
でポリウレタンアクリレートプレポリマー、ポリウレタ
ンメタクリレートプレポリマーを得ることができる。
【0012】かかるものとして共栄社化学(株)製ウレ
タンアクリレートである下記のものをあげることができ
る。
【0013】本発明においてはポリウレタンアクリレー
ト又はポリウレタンメタクリレートの分子内にアクリロ
イル基またはメタクリロイル基を4個以上有することが
必要で、4個未満ではジアリルフタレート系樹脂は低
圧、短時間成型では完全に硬化しないのである。
【0014】本発明における樹脂組成物の配合は、ジア
リルフタレートプレボリマー30〜90重量%、不飽和
ポリエステル10〜70重量%の混合樹脂100重量部
に対し、分子内にアクリロイル基又はメタクリロイル基
を4個以上有するポリウレタンアクリレート又はポリウ
レタンメタクリレートあるいはこれらの混合物5〜30
重量部で、好ましくは分子内にアクリロイル基又はメタ
クリロイル基を4個以上有するポリウレタンアクリレー
ト又はポリウレタンメタクリレートあるいはこれらの混
合物7〜20重量部の範囲が適当である。
【0015】5重量部未満では本発明の目的とする低
圧、短時間成型により表面特性の優れた化粧板が得られ
ず、30重量部を越えると加熱成型時に樹脂の流動性が
高く美麗な化粧面が得られず、低圧、短時間成型が出来
なく硬化物にクラックが生じる。
【0016】本発明の樹脂含浸紙布は、化粧板の基材で
ある合板、パーティクルボード、MDF基材、無機質
板、金属板基材等に積層熱圧成型されて化粧板となるの
である。成型は時間20秒〜2分、圧力10〜25kg
/cm、温度160〜180℃という短時間、低圧で
完全に硬化した化粧板が得られるのである。尚化粧板に
は積層化粧板も含むものである。次に実施例、比較例に
よって本発明を詳細に説明する。実施例、比較例の部は
重量部を示す。
【0017】
【実施例、比較例】実施例1 ジアリルオルソフタレートプレポリマー(メチルエチル
ケトン50重量%溶液粘度(30℃)96.5cp、ヨ
ウ素価56.7、ダイソー(株)製)70部、イソフタ
ル酸3モル/フマル酸7モル/プロピレングリコール6
モル/エチレングリコール4モル組成で酸価10の不飽
和ポリエステル30部、ポリウレタンヘキサアクリレー
ト(共栄社化学(株)製、UA−306H)10部、ベ
ンゾイルパーオキサイド3部、内部離型剤(DR−20
S、ダイソー(株)製)0.5部、ハイドロキノン(重
合調製剤)0.05部、微粉末シリカ(カープレック
ス、塩野義製薬(株)製)5部をアセトン、トルエンに
溶解して樹脂液を調整し、80g/mの印刷パターン
紙に含浸して180g/mの含浸紙を得た。
【0018】15mmのパーティクルボードに160
℃、15kg/cm、1分の単段ショートサイクルプ
レスで化粧板を得た。得られた化粧パーティクルボード
の表面はアセトン、クロロホルムの15分スポットテス
トに合格し、完全硬化していることを示した。
【0019】実施例2 ジアリルオルソフタレートプレポリマー80部、無水フ
タル酸1モル/フマル酸1モル/エチレングリコール2
モル組成で酸価20の不飽和ポリエステル20部、ポリ
ウレタンテトラメタクリレート(共栄社化学(株)製、
UA−101H)20部、ベンゾイルパーオキサイド
3.6部、内部離型剤0.6部、ハイドロキノン0.0
6部、微粉末シリカ6部をアセトン、トルエンに溶解し
て樹脂液を調整し、80g/mの印刷パターン紙に含
浸して180g/mの含浸紙を得た。実施例1と同様
にして得られた化粧パーティクルボードはクロロホル
ム、アセトンの溶剤試験に合格した。
【0020】実施例3 ジアリルオルソフタレートプレポリマー50部、無水フ
タル酸1モル/フマル酸1モル/エチレングリコール2
モル組成で酸価20の不飽和ポリエステル50部、ポリ
ウレタンヘキサアクリレート(共栄社化学(株)製、U
A−306I)10部、ベンゾイルパーオキサイド3
部、内部離型剤0.5部、ハイドロキノン0.05部、
微粉末シリカ5部をアセトン、トルエンに溶解して樹脂
液を調整し、80g/mの印刷パターン紙に含浸して
180g/mの含浸紙を得た。15mmのパーティク
ルボードに170℃、15kg/cm、45秒の単段
ショートサイクルプレスで化粧板を得た。得られた化粧
パーティクルボードの表面はアセトン、クロロホルムの
15分スポットテストに合格した。
【0021】実施例4 ジアリルオルソフタレートプレポリマー30部、無水フ
タル酸0.5モル/フマル酸1.5モル/エチレングリ
コール1モル/プロピレングリコール1モル組成で酸価
20の不飽和ポリエステル70部、ポリウレタンヘキサ
アクリレート(共栄社化学(株)製、UA−306T)
10部、ベンゾイルパーオキサイド3部、内部離型剤
0.5部、ハイドロキノン0.05部、微粉末シリカ5
部をアセトン、トルエンに溶解して樹脂液を調整し、8
0g/mの印刷パターン紙に含浸して180g/m
の含浸紙を得た。15mmのパーティクルボードに17
0℃、15kg/cm、60秒の単段ショートサイク
ルプレスで化粧板を得た。得られた化粧パーティクルボ
ードの表面はアセトン、クロロホルムの15分スポット
テストに合格した。
【0022】実施例5 ジアリルオルソフタレートプレポリマー40部、無水フ
タル酸1モル/フマル酸1モル/エチレングリコール2
モル組成で酸価20の不飽和ポリエステル60部、ポリ
ウレタンテトラメタクリレート(共栄社化学(株)製、
UA−101I)30部、ベンゾイルパーオキサイド3
部、内部離型剤0.5部、ハイドロキノン0.05部、
微粉末シリカ5部をアセトン、トルエンに溶解して樹脂
液を調整し、80g/mの印刷パターン紙に含浸して
180g/mの含浸紙を得た。15mmのパーティク
ルボードに170℃、10kg/cm、60秒の単段
ショートサイクルプレスで化粧板を得た。得られた化粧
パーティクルボードの表面はアセトン、クロロホルムの
15分スポットテストに合格した。
【0023】実施例6 ジアリルオルソフタレートプレポリマー50部、無水フ
タル酸1モル/フマ酸1モル/エチレングリコール2モ
ル組成で酸価20の不飽和ポリエステル50部、ポリウ
レタンヘキサアクリレート(共栄社化学(株)製、UA
−306H)10部、ベンゾイルパーオキサイド3部、
内部離型剤0.5部、ハイドロキノン0.05部、微粉
末シリカ5部をアセトン、トルエンに溶解して樹脂液を
調整し、80g/mの印刷パターン紙に含浸して18
0g/mの含浸紙を得た。15mmのパーティクルボ
ードに180℃、15kg/cm、30秒の単段ショ
ートサイクルプレスで化粧板を得た。得られた化粧パー
ティクルボードの表面はアセトン、クロロホルムの15
分スポットテストに合格した。
【0024】実施例7 ジアリルオルソフタレートプレポリマー50部、無水フ
タル酸1モル/フマル酸1モル/エチレングリコール2
モル組成で酸価20の不飽和ポリエステル50部、ポリ
ウレタンヘキサアクリレート(共栄社化学(株)製、U
A−306I)10部、ベンゾイルパーオキサイド3
部、内部離型剤0.5部、ハイドロキノン0.05部、
微粉末シリカ5部をアセトン、トルエンに溶解して樹脂
液を調整し、100g/mの印刷パターン紙に含浸し
て220g/mの含浸紙を得た。15mmのパーティ
クルボードに180℃、15kg/cm、30秒成型
で化粧板を得た。得られた化粧パーティクルボードの表
面はアセトン、クロロホルムの15分スポットテストに
合格した。
【0025】実施例8 ジアリルオルソフタレートプレポリマー50部、無水フ
タル酸1モル/フマル酸1モル/エチレングリコール2
モル組成で酸価20の不飽和ポリエステル50部、ポリ
ウレタンテトラアクリレート(共栄社化学(株)製、U
A−101H)5部、ポリウレタンヘキサアクリレート
(共栄社化学(株)製、UA−306H)5部、ベンゾ
イフレパーオキサイド3部、内部離型剤0.5部、ハイ
ドロキノン0.03部、微粉末シリカ5部をアセトン、
トフレエンに溶解して樹脂液を調整し、80g/m
印刷パターン紙に含浸して180g/mの含浸紙を得
た。15mmのパーティクルボードに180℃、15k
g/cm、30秒の成型で化粧板を得た。得られた化
粧パーティクルボードの表面はアセトン、クロロホルム
の15分スポットテストに合格した。
【0026】実施例9 ジアリルオルソフタレートプレポリマー70部、無水フ
タノレ酸1モル/フマル酸1モル/エチレングリコール
2モル組成で酸価20の不飽和ポリエステル30部、ポ
リウレタンテトラアクリレート(共栄社化学(株)製、
UA−101H)30部、ベンゾイルパーオキサイド3
部、内部離型剤0.5部、ハイドロキノン0.03部、
微粉末シリカ5部をアセトン、トルエンに溶解して樹脂
液を調整し、80g/mの印刷パターン紙に含浸して
180g/mの含浸紙を得た。15mmのパーティク
ルボードに170℃、15kg/cm、1分の成型で
化粧板を得た。得られた化粧パーティクルボードの表面
はアセトン、クロロホルムの15分スポットテストに合
格した。
【0027】実施例10 ジアリルオルソフタレートプレポリマー80部、無水フ
タノレ酸1モル/フマル酸1モル/エチレングリコール
2モル組成で酸価20の不飽和ポリエステル20部、ポ
リウレタンヘキサアクリレート(共栄社化学(株)製、
UA−306T)10部、ベンゾイルパーオキサイド3
部、内部離型剤0.5部、ハイドロキノン0.05部、
微粉末シリカ5部をアセトン、トルエンに溶解して樹脂
液を調整し、80g/mの印刷パターン紙に含浸して
160g/mの含浸紙を得た。15mmのMDF基材
に170℃、15kg/cm、1分の成型で化粧板を
得た。得られた化粧MDFの表面はアセトン、クロロホ
ルムの15分スポットテストに合格した。
【0028】実施例11 実施例1のパターン含浸紙をヒーメン社のダブルベルト
プレス機を用いて、15mmパーティクルボードに17
0℃、15kg/cm、滞留時間20秒で積層成型し
た。得られた化粧板はアセトン、クロロホルムの15分
スポットテストに合格した。
【0029】実施例12 実施例1のパターン含浸紙と同じ組成の樹脂液を用いて
含浸した150g/mのクラフト含浸紙(RC40
%)2枚と重ねてヒーメン社のダブルベルトプレス機で
160℃、15kg/cm、滞留時間60秒で積層化
粧板を成型した。得られた化粧板はアセトン、クロロホ
ルムの15分スポットテストに合格した。
【0030】比較例1 ジアリルオルソフタレートプレポリマー50部、無水フ
タル酸1モル/フマル酸1モル/エチレングリコール2
モル組成で酸価20の不飽和ポリエステル50部、ベン
ゾイノレパーオキサイド3部、内部離型剤0.5部、ハ
イドロキノン0.05部の配合樹脂液から得られた化粧
パーティクノレボードは実施例1の条件ではクロロホル
ム、アセトン試験は不合格であった。
【0031】比較例2 ジアリルオルソフタレートプレポリマー50部、無水フ
タル酸1モル/フマル酸1モル/エチレングリコール2
モル組成で酸価20の不飽和ポリエステル30部、ポリ
ウレタンジアクリレート(共栄社化学(株)製、AH−
600)20部、ベンゾイルパーオキサイド3.6部、
内部離型剤0.6部、ハイドロキノン0.06部の配合
樹脂液から得られた化粧パーティクルボードは実施例1
の条件ではクロロホルム、アセトン試験は不合格であっ
た。このようにアクリロイル基を2個しか含んでいない
ポリウレタンアクリレートを使用した場合、ジアリルフ
タレート系樹脂は完全硬化しなかった。
【0032】比較例3 ジアリルオルソフタレートプレポリマー70部、無水フ
タル酸1モル/フマル酸1モル/エチレングリコール2
モル組成で酸価20の不飽和ポリエステル30部、ポリ
ウレタンテトラアクリレート(共栄社化学(株)製、U
A−101H)40部、ベンゾイルパーオキサイド4.
2部、内部離型剤0.7部、ハイドロキノン0.06
部、微粉末シリカ7部をアセトン、トルエンに溶解して
樹脂液を調整し、80g/mの印刷パターン紙に含浸
して160g/mの含浸紙を得て、15mmのパーテ
ィクルボードに170℃、15kg/cm、1分のホ
ット・ホット成型では化粧板は得られなかった。
【0033】
【発明の効果】本発明のジアリルフタレート系樹脂化粧
板用含浸紙布は、多官能ポリウレタンアクリレート又は
ポリウレタンメタクリレートを必要量含んでいるので硬
化が早く低圧、短時間成型でも表面特性の優れた化粧板
が得られるという効果及び低圧、短時間成型が可能なの
で生産性も高いという効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06M 13/00 - 15/715 C08L 75/14 C08L 67/06 C08J 5/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジアリルフタレートプレポリマー30〜
    90重量%、不飽和ポリエステル10〜70重量%の混
    合樹脂100重量部に対し、分子内にアクリロイル基又
    はメタクリロイル基を4個以上有するポリウレタンアク
    リレート又はポリウレタンメタクリレートあるいはこれ
    らの混合物5〜30重量部と硬化剤よりなることを特徴
    とするジアリルフタレート系樹脂組成物を含浸基材に含
    浸又は塗布した短時間プレス成型用ジアリノレフタレー
    ト系樹脂化粧板用含浸紙布。
  2. 【請求項2】 分子内にアクリロイル基又はメタクリロ
    イル基を4個以上有するポリウレタンアクリレート又は
    ポリウレタンメタクリレートがグリセリンジメタクリレ
    ートヘキサメチレンジイソシアネートウレタンプレポリ
    マー、グリセリンジメタクリレートイソホロンジイソシ
    アネートウレタンプレポリマー、グリセリンジメタクリ
    レートトリレンジイソシアネートウレタンプレポリマ
    ー、ペンタエリスリトールトリアクリレートヘキサメチ
    レンジイソシアネートウレタンプレポリマー、ペンタエ
    リスリトールトリアクリレートイソホロンジイソシアネ
    ートウレタンプレポリマー、ペンタエリスリトールトリ
    アクリレートトリレンジイソシアネートウレタンプレポ
    リマーのいずれかである請求項1記載のジアリルフタレ
    ート系樹脂化粧板用含浸紙布。
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JP2009074065A (ja) * 2007-08-24 2009-04-09 Daiso Co Ltd 耐衝撃性に優れたジアリルフタレート系樹脂組成物
NL2005685C2 (nl) * 2010-11-12 2012-05-15 Visker Beheer B V Bekledingssysteem, toepassing daarvan, en werkwijze voor het vervaardigen daarvan.

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