JP3284124B2 - 電磁式燃料噴射弁及びその製造方法 - Google Patents
電磁式燃料噴射弁及びその製造方法Info
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Description
を開閉可能な弁体を有する弁作動部がハウジングの前部
に設けられ,ボビンおよび該ボビンに巻装されるコイル
を有するとともに前記弁体を駆動する電磁力を発揮する
電磁駆動部がハウジングの後部に設けられ,ハウジング
の後端部が合成樹脂製モールド部で覆われる電磁式燃料
噴射弁及びその製造方法に関する。
えば実開昭63−87263号公報および実開平1−1
76746号公報等により既に知られている。
ものでは,ハウジングの後端部を覆うモールド部に,コ
イルに連なる一対の接続端子を臨ませたカプラが一体に
設けられており,該カプラによってコイルへの電気的接
続を果たすようにしている。しかるに,電磁式燃料噴射
弁のエンジンへの艤装位置付近には,エンジンヘッドカ
バー,燃料配管およびインテークマニホールド等が配設
されるものであり,電磁式燃料噴射弁への電気的接続お
よび接続解除操作を狭いスペースで行なわねばならず,
操作上充分なスペースを確保するためには電磁式燃料噴
射弁の周囲の部品の配置上の自由度が小さくなる。
のであり,電磁式燃料噴射弁から離れた位置で電気的接
続および接続解除操作を行なうことを可能として上記問
題を解決した電磁式燃料噴射弁及びその製造方法を提供
することを目的とする。
に,請求項1記載の発明は,弁口および該弁口を開閉可
能な弁体を有する弁作動部がハウジングの前部に設けら
れ,ボビンおよび該ボビンに巻装されるコイルを有する
とともに前記弁体を駆動する電磁力を発揮する電磁駆動
部がハウジングの後部に設けられ,ハウジングの後端部
が合成樹脂製モールド部で覆われる電磁式燃料噴射弁に
おいて,モールド部には,コイルに連なってボビンから
突出する一対の接続端子を内面に臨ませる接続筒部が設
けられ,コネクタに連なるとともに一端が両接続端子に
接合される一対のフレキシブルワイヤの一端部にゴム製
のブーツが装着され,該ブーツは,両接続端子および両
フレキシブルワイヤの接合部を全周にわたって覆い且つ
外端を開放するように形成されるとともに接続筒部に弾
発係合されるキャップ部と,該キャップ部の側部に連設
されるとともに両フレキシブルワイヤをその長手方向へ
の移動を可能として挿通させるが両フレキシブルワイヤ
の外面に弾発的に密接する保持部とから成り,前記接続
筒部内およびキャップ部内には,両接続端子および両フ
レキシブルワイヤの接合部を埋めるようにして充填材が
充填されることを特徴とする。
求項1記載の発明の構成に加えて,両接続端子と,両フ
レキシブルワイヤとはかしめ部材によるかしめ状態で相
互に溶接されることを特徴とする。
項1に記載の電磁式燃料噴射弁の製造方法であって,前
記ハウジングの後端部を前記モールド部で覆った後,前
記両接続端子と両フレキシブルワイヤ一端とを接合する
に当たっては,その両フレキシブルワイヤの一端をブー
ツから長く引き出した状態で前記接合がなされ,その接
合操作完了後に,ブーツを両フレキシブルワイヤの一端
側に移動させて,該ブ ーツのキャップ部を前記接続筒部
に弾発係合させ,その弾発係合後に該キャップ部内と接
続筒部内に,前記接合部を埋めるようにして充填材を充
填するようにしたことを特徴とする。
クタに連なる一対のフレキシブルワイヤがコイルに連な
る一対の接続端子に接合されるので,電磁式燃料噴射弁
から離隔した位置に在るコネクタによって電磁式燃料噴
射弁への電気的接続および接続解除操作を行なうことが
可能となり,またモールド部の接続筒部に弾発係合され
るブーツのキャップ部内および接続筒部内に,両接続端
子および両フレキシブルワイヤの接合部を埋める充填材
が充填されることにより,前記接合部の確実な防水,防
塵を果たすことが可能となる。
両接続端子および両フレキシブルワイヤが,かしめおよ
び溶接により接合されることになり,より確実な接合状
態が得られる。
に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説
明する。
弁の縦断面図,図2は図1の2−2線断面図である。
Vは,ハウジング5の前部に弁作動部6が,またハウジ
ング5の後部に電磁駆動部7が設けられて成るものであ
る。而してハウジング5は後端に閉塞板部5aを有した
有底円筒状に形成されるものであり,該ハウジング5の
先端部に弁ハウジング8が結合される。
側に臨む環状の段部5bを基端部内周側に形成して前方
に延びる薄肉円筒部5cが設けられており,該薄肉円筒
部5c内に,段部5bに後端を当接させる磁性リング
9,該磁性リング9の前端に後端を当接させるリング状
のストッパ10,ならびに後端をストッパ10の前端に
当接させる弁ハウジング8が順に挿入される。而して弁
ハウジング8は,半径方向外方に張出した鍔部8aを後
端に有して円筒状に形成されるものであり,薄肉円筒部
5cの先端部が鍔部8aにかしめ係合されることによ
り,磁性リング9,ストッパ10および弁ハウジング8
がハウジング5の前部に結合されることになる。
設けられる弁口11と,該弁口11を開閉可能として弁
ハウジング8内に摺動可能に嵌合されるニードル状の弁
体12とを備える。弁ハウジング8の前端部には,弁口
11を中心部に開口させたテーパ状の弁座13が軸方向
内方に臨んで設けられる。また弁体12は,弁座13に
着座可能な弁部14と,弁口11を貫通して前方に突出
するようにして弁部14に同軸に連なるピントル部15
と,弁部14よりも後方側で軸方向に間隔をあけけた一
対のガイド部16,17とを備え,それらのガイド部1
6,17は,燃料の流通を許容する通路を弁ハウジング
8の内面との間に確保しながら弁ハウジング8の内面に
摺接する。
7は,可動コア18と,ボビン19に巻装されたコイル
20と,戻しばね21と,固定スリーブコア22とを備
え,磁性リング9および閉塞板部5a間でハウジング5
内に配設される。
一体に連設されてハウジング5と同軸に配置され,合成
樹脂により円筒状に形成されるボビン19が固定スリー
ブコア22を同軸に囲繞するようにして磁性リング9お
よび閉塞板部5a間に挟持される。可動コア18は,ス
トッパ10および固定スリーブコア22間で軸方向移動
可能に配置されており,弁体12の後端に該可動コア1
8がかしめ結合される。また固定スリーブコア22には
円筒状の支持部材23が圧入されており,この支持部材
23と可動コア18との間に戻しばね21が縮設され
る。したがって可動コア18および弁体12は,弁体1
2の弁部14が弁座13に着座する方向に付勢される。
定スリーブコア22に同軸に連なって後方に延びる延長
筒24が一体に連設されており,この延長筒24の後端
にはフィルタ25が装着される。
びる一対の円筒部26…が並列して一体に設けられてお
り,これらの円筒部26…をそれぞれ貫通せしめる一対
の貫通孔27…がハウジング5の閉塞板部5aに設けら
れる。
コイル20に連なる一対の接続端子28…が,ボビン1
9の成形時に一部を埋設するようにして一体に結合され
る。これらの接続端子28…は,円筒部26…内を経て
該円筒部26…の後方すなわちハウジング5の後方側に
並列して突出する接続部28a,28aを有するもので
あり,それらの接続部28a,28aは,ハウジング5
の外側方側に向けて屈曲せしめられる。
脂から成るモールド部29で覆われるものであり,該モ
ールド部29には,両接続端子28…の接続部28a,
28aを並列して臨ませる円筒状の接続筒部29aが側
方にわずかに突出して設けられる。
には,一対のフレキシブルワイヤ30,30の一端が接
合されるものであり,これらのフレキシブルワイヤ3
0,30の一端部にはゴム製のブーツ311 が装着され
る。該ブーツ311 は,両接続端子28…の接続部28
a,28aおよび両フレキシブルワイヤ30,30の接
合部を全周にわたって覆うようにして外端を開放した円
筒状に形成されキャップ部32と,該キャップ部32の
側部に連設される保持部33とから成る。
径方向外方に張出した係合突部35が全周にわたって設
けられる。一方,キャップ部32は,接続筒部29aを
弾発的に嵌合させ得る程度の内径を有して円筒状に形成
されるものであり,このキャップ部32の内面には,前
記係合突部35を弾発的に係合させる環状の係止凹部3
6が設けられる。これによりキャップ部32は接続筒部
29aに弾発的に係合されることになる。
0,30をそれぞれ挿通させる一対の挿通孔37…が設
けられており,それらの挿通孔37…の内面の軸方向に
間隔をあけた複数個所には,フレキシブルワイヤ30,
30の外面に弾発的に密接する環状隆起部38,38…
が設けられる。
a,28aに両フレキシブルワイヤ30,30の一端を
接合するにあたっては,両フレキシブルワイヤ30,3
0の一端をブーツ311 から比較的長く引出した状態
で,各接続部28a,28aと各フレキシブルワイヤ3
0,30の一端とが,略U字状のかしめ部材39,39
によってかしめられた状態で,溶接たとえば半田付けに
よって接合されることになる。而してその接合操作完了
後には,ブーツ311 が両フレキシブルワイヤ30,3
0の一端側に移動せしめられ,該ブーツ311 が接続筒
部29aに弾発係合される。
続部28a,28aと両フレキシブルワイヤ30,30
との接合部が全周にわたって覆われた状態で,キャップ
部32および接続筒部29a内には,前記接合部を埋め
るようにして充填材34が充填される。この充填材とし
ては,たとえば紫外線硬化型の合成樹脂が用いられる。
式燃料噴射弁Vのエンジンへの艤装位置付近に配設され
るエンジンヘッドカバー,燃料配管およびインテークマ
ニホールド等から離れた位置まで延設されるものであ
り,両フレキシブルワイヤ30,30の他端には,電気
的接続および接続解除操作を行なうためのコネクタ40
が取付けられ,該コネクタ40に連結されるコネクタ4
1に電磁式燃料噴射弁Vへの供給電力を導く導線42が
接続される。
と,コネクタ40に連なる一対のフレキシブルワイヤ3
0,30が,電磁式燃料噴射弁Vのボビン19から突出
した一対の接続端子28…に直接接合されるので,電磁
式燃料噴射弁Vの周囲に配設される他の部品によって邪
魔されることのない位置で電磁式燃料噴射弁Vへの電気
的接続および接続解除操作を行なうことが可能であり,
上記各部品の配置上の自由度を大きくすることができ
る。
係合後には,キャップ部32および接続筒部29a内に
充填材34が充填されて,両接続端子28…および両フ
レキシブルワイヤ30,30の接合部が埋められるの
で,前記接合部の確実な防水,防塵を果たすことができ
る。
ルワイヤ30,30は,かしめ部材39によるかしめに
加えて溶接により相互に接合されるので,より確実な接
合状態が得られることになる。
レキシブルワイヤ30,30の外面に弾発的に密接して
両フレキシブルワイヤ30,30を挿通せしめるもので
あるので,両フレキシブルワイヤ30,30を保持部3
3で弾発的に保持することが可能であり,したがって両
接続端子28…および両フレキシブルワイヤ30,30
の接合部に加わる応力を低減することができ,接合状態
をより確実に維持することができる。
明は上記実施例に限定されるものではなく,特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
れば,モールド部には,コイルに連なってボビンから突
出する一対の接続端子を内面に臨ませる接続筒部が設け
られ,コネクタに連なるとともに一端が両接続端子に接
合される一対のフレキシブルワイヤの一端部にゴム製の
ブーツが装着され,該ブーツは,両接続端子および両フ
レキシブルワイヤの接合部を全周にわたって覆い且つ外
端を開放するように形成されるとともに接続筒部に弾発
係合されるキャップ部と,該キャップ部の側部に連設さ
れるとともに両フレキシブルワイヤをその長手方向への
移動を可能として挿通させるが両フレキシブルワイヤの
外面に弾発的に密接する保持部とから成り,接続筒部内
およびキャップ部内には,両接続端子および両フレキシ
ブルワイヤの接合部を埋めるようにして充填材が充填さ
れるので,電磁式燃料噴射弁の周囲に配設される他の部
品によって邪魔されることのない位置で電磁式燃料噴射
弁への電気的接続および接続解除操作を行なうことを可
能として電磁式燃料噴射弁の周囲の部品の配置上の自由
度を大きくすることができ,充填材により充分な防水,
防塵を得ることができ,ブーツの保持部により前記接合
部にかかる応力を低減して接合状態をより確実に維持す
ることができる。
求項1記載の発明の構成に加えて,両接続端子と,両フ
レキシブルワイヤとはかしめ部材によるかしめ状態で相
互に溶接されるので,より確実な接合状態を得ることが
できる。
Claims (3)
- 【請求項1】 弁口(11)および該弁口(11)を開
閉可能な弁体(12)を有する弁作動部(6)がハウジ
ング(5)の前部に設けられ,ボビン(19)および該
ボビン(19)に巻装されるコイル(20)を有すると
ともに前記弁体(12)を駆動する電磁力を発揮する電
磁駆動部(7)がハウジング(5)の後部に設けられ,
ハウジング(5)の後端部が合成樹脂製モールド部(2
9)で覆われる電磁式燃料噴射弁において, モールド部(29)には,コイル(20)に連なってボ
ビン(19)から突出する一対の接続端子(28)を内
面に臨ませる接続筒部(29a)が設けられ,コネクタ
(40)に連なるとともに一端が両接続端子(28)に
接合される一対のフレキシブルワイヤ(30)の一端部
にゴム製のブーツ(311 )が装着され,該ブーツ(3
11 )は,両接続端子(28)および両フレキシブルワ
イヤ(30)の接合部を全周にわたって覆い且つ外端を
開放するように形成されるとともに接続筒部(29a)
に弾発係合されるキャップ部(32)と,該キャップ部
(32)の側部に連設されるとともに両フレキシブルワ
イヤ(30)をその長手方向への移動を可能として挿通
させるが両フレキシブルワイヤ(30)の外面に弾発的
に密接する保持部(33)とから成り,前記接続筒部
(29a)内およびキャップ部(32)内には,両接続
端子(28)および両フレキシブルワイヤ(30)の接
合部を埋めるようにして充填材(34)が充填されるこ
とを特徴とする電磁式燃料噴射弁。 - 【請求項2】 両接続端子(28)と,両フレキシブル
ワイヤ(30)とはかしめ部材(39)によるかしめ状
態で相互に溶接されることを特徴とする請求項1記載の
電磁式燃料噴射弁。 - 【請求項3】 前記請求項1に記載の電磁式燃料噴射弁
の製造方法であって,前記ハウジング(5)の後端部を
前記モールド部(29)で覆った後,前記両接続端子
(28)と両フレキシブルワイヤ(30)一端とを接合
するに当たっては,その両フレキシブルワイヤ(30)
の一端をブーツ(31 1 )から長く引き 出した状態で前
記接合がなされ,その接合操作完了後に,ブーツ(31
1 )を両フレキシブルワイヤ(30)の一端側に移動さ
せて,該ブーツ(31 1 )のキャップ部(32)を前記
接続筒部(29a)に弾発係合させ,その弾発係合後に
該キャップ部(32)内と接続筒部(29a)内に,前
記接合部を埋めるようにして充填材(34)を充填する
ようにしたことを特徴とする,電磁式燃料噴射弁の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000134935A JP3284124B2 (ja) | 1994-04-30 | 2000-05-08 | 電磁式燃料噴射弁及びその製造方法 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP23759594A Division JP3151589B2 (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 電磁式燃料噴射弁 |
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JP2001032756A JP2001032756A (ja) | 2001-02-06 |
JP3284124B2 true JP3284124B2 (ja) | 2002-05-20 |
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Family Applications (1)
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JP2000134935A Expired - Fee Related JP3284124B2 (ja) | 1994-04-30 | 2000-05-08 | 電磁式燃料噴射弁及びその製造方法 |
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KR101904006B1 (ko) * | 2016-09-21 | 2018-10-05 | 동방테크 주식회사 | 일체형 솔레노이드 밸브와 일체형 노즐을 가진 인젝터 |
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- 2000-05-08 JP JP2000134935A patent/JP3284124B2/ja not_active Expired - Fee Related
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