JP3284089B2 - 椅子の起立転倒装置 - Google Patents

椅子の起立転倒装置

Info

Publication number
JP3284089B2
JP3284089B2 JP32258097A JP32258097A JP3284089B2 JP 3284089 B2 JP3284089 B2 JP 3284089B2 JP 32258097 A JP32258097 A JP 32258097A JP 32258097 A JP32258097 A JP 32258097A JP 3284089 B2 JP3284089 B2 JP 3284089B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arm
rising
rising arm
common drive
rotation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP32258097A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11152918A (ja
Inventor
晃之 木村
進 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokuyo Co Ltd
Original Assignee
Kokuyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kokuyo Co Ltd filed Critical Kokuyo Co Ltd
Priority to JP32258097A priority Critical patent/JP3284089B2/ja
Publication of JPH11152918A publication Critical patent/JPH11152918A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3284089B2 publication Critical patent/JP3284089B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動観覧席等に好
適に使用される椅子の起立転倒装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、移動観覧席の各段床に使用されて
いる椅子の起倒転倒装置として、例えば、図8に概略的
に示すように、段床102のリアビーム109の前面近
傍に起倒動作可能に枢設された複数の椅子保持用ライジ
ングアーム103と、これら各ライジングアーム103
における枢支点1X1の近傍を通過するようにして配設
された共通駆動軸104と、この共通駆動軸104の回
転動作を前記各ライジングアーム103の起倒動作に変
換する動作変換機構105とを具備してなり、前記共通
駆動軸104を電動機等により正逆回転させることによ
って、前記ライジングアームを倒伏位置G1から起立位
置H1までの間で一斉に同期回動させ得るように構成し
たものが知られている。
【0003】しかして、この図面に示された動作変換機
構は、ライジングアーム103の基端部に延出部151
を設けるとともに、この延出部151の近傍に前記共通
駆動軸104に軸装されたクランクアーム152を配設
し、このクランクアームの回動端に突設した伝動ピン1
55を前記ライジングアーム103の延出部151に設
けた長孔154に摺回動可能に係合させたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
構成のものでは、共通駆動軸を一定の角速度で回転させ
ても、ライジングアームの回動角速度は倒伏位置から起
立位置に至る途上において増減することになる。すなわ
ち、図示従来例のものでは、倒伏位置G1からライジン
グアーム103が起立し始める際には、クランクアーム
152の回転角速度に対するライジングアーム103の
回動角速度が小さいため、ライジングアーム103はゆ
っくりとした速度で動き始めるが、中間位置では伝動ピ
ン155が長孔154に案内されてライジングアーム1
03の枢支点1X1に接近するため、該ライジングアー
ム103は増速される。そして、ライジングアーム10
3が起立位置H1に近づくにつれて前記伝動ピン155
が長孔154の先端側に移行するため、該ライジングア
ーム103は減速される。
【0005】このような動きは、質量の大きな物体を移
動させる場合には合理的なものと見なされているが、多
数の椅子を長尺な共通駆動軸で駆動する場合には、共通
駆動軸に不測の負担を与えることがあり、該共通駆動軸
のねじれ変形を助長して椅子の起倒動作に乱れが生じる
という問題を招来する。すなわち、長尺な共通駆動軸で
椅子を保持する複数のライジングアームを駆動する場
合、前記共通駆動軸には、大なり小なりねじれ方向にひ
ずみが生じている。このひずみは外観的には小さなもの
であるが、この小さなひずみに起因して各部で椅子の増
速と減速が若干でも異なったタイミングで行われると、
その増減速の重なりによりひずみが自ら増大するといっ
た共振的な現象が生じるなどして、共通駆動軸には予期
せぬ累積的なねじれ応力が作用する場合がある。その結
果、一時的にねじれが大きくなって目に見えるほど大き
な椅子の不揃い現象や、椅子の振動現象が惹起されるこ
とがある。
【0006】かかる不揃い現象は、見栄えが悪いばかり
ではく、段床に大きな振動を発生させる原因となり、ま
た、共通駆動軸等に無理な応力を集中させて耐久性を低
下させるという不具合を招くことにもなる。この種の動
作変換機構としては他の形式のものも種々開発されてい
るが、従来の機構はいずれも始動直後と停止直前に速度
を低く設定し、中間域で増速するようにしているため、
共通駆動軸を径が大きく剛性の高いものにする等の対策
を講じておかないと、同様な現象を惹起する可能性があ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の問題点を解決する
ために、本発明は、椅子を保持するライジングアームの
起倒動作を速度変動の少ないものにして共通駆動軸に慣
性力等に起因したショックが加わり難い構造にしたこ
と、すなわち、前記ライジングアームが倒伏位置から起
立位置に至る途上においてこのライジングアームの回動
角速度が漸次連続的に減少するように設定していること
を特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係る椅子の起立転倒装置
は、起倒動作可能に枢設された複数の椅子保持用ライジ
ングアームと、これらライジングアームにおける枢支点
の近傍を通過するようにして配設された共通駆動軸と、
この共通駆動軸の回転動作を前記各ライジングアームの
起倒動作に変換する動作変換機構とを具備してなり、前
記共通駆動軸を正逆回転させることによって、前記ライ
ジングアームを倒伏位置から起立位置までの間で一斉に
同期回動させ得るように構成した椅子の起立転倒装置で
あって、前記各動作変換機構を、前記ライジングアーム
の枢支点から前記ライジングアームとは反対方向に延出
した被駆動部分と、この前記ライジングアームとは反対
方向に延出した被駆動部分における前記枢支点から偏位
した位置に設定した入力点に回動端を臨ませて回動可能
に設けられたクランクレバーと、このクランクレバーの
回動端に設定した出力点を前記被駆動部分の入力点に接
続する接続手段とを具備してなるものにし、前記共通駆
動軸の回転により前記クランクレバーを回動させて前記
ライジングアームを倒伏位置から起立位置までの間で回
動させ得るように構成するとともに、さらに前記共通駆
動軸と各クランクレバーとの間に該共通駆動軸の回転を
減速してクランクレバーに伝達するための減速要素をそ
れぞれ設け、前記倒伏位置から起立位置に至る途上にお
いて前記ライジングアームの回動角速度が漸次連続的に
減少するように設定していることを特徴としている。
【0009】このような構成によれば、ライジングアー
ムの起倒動作にあたって、増減速による振動要因が排除
されるため、共通駆動軸のねじれに起因して椅子間の起
倒動作に時間差が生じても、増減速の重なり等による不
揃い現象や共振的な現象は惹起されず、各椅子は、共通
駆動軸の若干のねじれによりわずかな時間差で駆動され
るものの、均整良く一斉に動作し、見栄えも良好なもの
となる。また、その結果、段床に大きな振動を発生させ
ることもなく、不測の大きなねじれが共通駆動軸に作用
してその耐久性を低下させるといった不具合をも防止す
ることができる。
【0010】特に、好ましい実施の形態としては、前期
と同様な基本構成において、各動作変換機構を、前記ラ
イジングアームの枢支点から前記ライジングアームとは
反対方向に延出した被駆動部分と、この前記ライジング
アームとは反対方向に延出した被駆動部分における前記
枢支点から偏位した位置に設定した入力点に回動端を臨
ませて回動可能に設けられたクランクレバーと、このク
ランクレバーの回動端に設定した出力点を前記被駆動部
分の入力点に接続する自由端リンクメンバとを具備して
なるものにし、前記共通駆動軸の回転により前記クラン
クレバーを回動させて前記ライジングアームを倒伏位置
から起立位置までの間で回動させ得るように構成すると
ともに、さらに前記共通駆動軸と各クランクレバーとの
間に該共通駆動軸の回転を減速してクランクレバーに伝
達するための減速要素をそれぞれ設け、前記倒伏位置か
ら起立位置に至る途上において前記自由端リンクメンバ
の軸線と前記枢支点との距離が漸次連続的に増大するよ
うに設定し、ライジングアームが起立位置に達して係止
された際に、前記入力点と前記出力点と前記クランクレ
バーの回転中心とが略一直線上に並ぶように構成したも
のを挙げることができる。
【0011】特に、ライジングアームを起立位置に係止
するためのストッパが、ライジングアームを枢支するフ
レームに固設されたねじ孔を有するナットブロックと、
このナットブロックのねじ孔に螺装されその先端でライ
ジングアームの背面を係止する係止ボルトとを具備して
なるものであり、この係止ボルトを螺合進退させること
によってライジングアームの係止位置を調整し得るよう
にしているので、使用時の椅子のがたつきを無くすこと
ができる。さらに、前記ナットブロックが、ライジング
アームを倒伏位置に係止するためのストッパとしての機
能をも備えているので、部品点数の削減をも図ることが
可能となる。
【0012】共通駆動軸に無理な応力が作用するのをよ
り有効に防止するには、共通駆動軸と各クランクアーム
との間に、該共通駆動軸の回転を減速してクランクアー
ムに伝達するための減速要素をそれぞれ設けておくのが
望ましい。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図1〜図7を参
照して説明する。図1、2はこの実施例における移動観
覧席1を示している。この移動観覧席1は、体育館や講
演会場で好適に用いられるものであり、複数の段床2を
雛壇状に展開した図1に示す展開位置Pと、上下に重合
する図2に示す収納位置Qとの間で前後に移動させ得る
ように構成されている。一方、各段床2上には複数の椅
子25が並設されており、これら椅子25は、使用位置
と、背座等が重合して水平状態に折り畳まれる折り畳み
位置とに一斉に切り替わるように支持されている。そし
て、各段床2を展開位置Pにするとともに椅子25を使
用位置にして観覧席として使用し、収納の際には椅子2
5を折り畳み位置にするとともに各段床2を上下に重合
させて収納位置Qにする。
【0014】しかして、本実施例に係る起立転倒装置1
00は、図3〜7に示すように、上述の椅子25を一斉
に折り畳み位置あるいは使用位置に駆動する際に用いら
れるものであり、起倒動作可能に枢設された複数の椅子
保持用ライジングアーム3と、これら各ライジングアー
ム3における枢支点X1の近傍を通過するようにして配
設された共通駆動軸4と、この共通駆動軸4の回転動作
を前記各ライジングアーム3の起倒動作に変換する動作
変換機構5とを具備してなる。
【0015】ライジングアーム3は、図3に示すように
長板状のもので、基端部に設けた枢支点X1において穿
設した軸貫通孔34と、先端に設けられ起立面33と上
向面32とを備えるようにした椅子保持部31を具備し
てなる。しかして、このライジングアーム3を、各段床
2上に固設され2枚の対向する板体状のフレーム61か
らなるアーム保持ボックス6にアーム支持軸35を介し
て枢結している。
【0016】共通駆動軸4は、段床2上に設けられた各
アーム保持ボックス6全てに共通して貫通させたもの
で、その一端には図示しない電動モータを連結してい
る。しかして、組み立て作業の便を図るため、この共通
駆動軸4を、各アーム保持ボックス6毎若しくは複数の
アーム保持ボックス6に共通して組み込めるようにした
分割体と、各分割体を連結するカップリング部材等とか
ら構成してもよい。なお、共通駆動軸4は、各フレーム
61にそれぞれ設けた駆動軸貫通孔62に貫通させ、両
側から図4に示すリング状のストッパ部材42を外嵌し
た後、止めねじ等でストッパ部材42を固定することに
より左右の動きを制限して配設している。
【0017】動作変換機構5は、図3および作用説明図
である図5〜7に示すように、アーム保持ボックス6内
に設けたもので、ライジングアーム3の基端部からこの
ライジングアームとは反対方向に一体に延出されその先
端部に入力点X2を有する被駆動部分51と、この被駆
動部分51の入力点X2に回動端を臨ませてアーム保持
ボックス6に枢支させたクランクレバー52と、このク
ランクレバー52の回動端に設定した出力点X3および
被駆動部分51の入力点X2に各端部をそれぞれピン1
0を介して枢結した接続手段たる自由端リンクメンバ5
3とを具備してなる。そして前記共通駆動軸4の回転に
より後述する減速要素8を介して前記クランクレバー5
2を回動させて前記ライジングアーム3を図5に示す倒
伏位置Gから図7に示す起立位置Hまでの間で回動させ
得るものである。各部材の位置関係について説明する
と、倒伏位置Gにおいては、被駆動部分51はライジン
グアーム3の逆側にあって水平状態となっているが、こ
の状態でクランクレバー52は直立状態となるように設
定している。しかしてクランクレバー52の出力点X3
と被駆動部分51の入力点X2とを結ぶ自由端リンクメ
ンバ53の軸線L1は略水平となるようにしており、こ
の軸線L1がライジングアーム3の枢支点X1の下方近
傍を通過するように設定している。起立位置において
は、被駆動部分51は枢支点X1から略垂下させた状態
となるが、クランクレバー52は、略水平状態となるよ
うにし、前記入力点X2、出力点X3、およびクランク
レバー52の回転中心X4とが略一直線上に並ぶように
構成している。
【0018】減速要素8は、図3および図5〜7に示す
ように、共通駆動軸4の回転を減速してクランクレバー
52に伝達するためのもので、共通駆動軸4のアーム保
持ボックス6内に位置する部位に形成したピニオン81
と、このピニオン81に噛合するホイール82と、この
ホイール82の軸82a上に形成したピニオン83と、
クランクレバー52と一体的に設けられクランクレバー
52と同期回転するとともにピニオン83に噛合するホ
イール84とを備えてなる。
【0019】本実施例ではさらに、ライジングアーム3
を起立位置Hおよび倒伏位置Gに係止するためのストッ
パ7を設けている。このストッパ7は、図3および図5
〜7に示すように、フレーム61間に横架され挿通孔7
4bを有した角柱状の横架材74およびこの挿通孔74
bに中心を一致させて横架材74の背面に固設したナッ
ト部材75から構成したナットブロック71と、このナ
ット部材75のねじ孔75aに螺装されるとともに挿通
孔74bを貫通してその先端73aでライジングアーム
3の背面3aを係止する係止ボルト73とを具備してな
るものである。そして、この係止ボルト73を螺合進退
させることによってライジングアーム3の起立位置Hに
おける係止位置を調整し得るようにしてある。また、被
駆動部分51の背面51aが、横架材74の下面74a
に当接してライジングアーム3を倒伏位置Gに係止する
ようにも機能する。
【0020】このように構成した起立転倒装置100の
作動について以下に説明する。ライジングアーム3を図
5に示す倒伏位置Gから、図6に示す中間位置を経て図
7に示す起立位置Hに回動させるには、共通回転軸4を
回転させ、減速要素8を介してクランクレバー52を直
立状態から同図中反時計方向に回転させ、さらに、自由
端リンクメンバ53、被駆動部分51を介してライジン
グアーム3を回動させる。この際、図5〜図7から明ら
かなように、倒伏位置Gにおいて最も近接している自由
端リンクメンバ53の軸線L1とライジングアーム3と
の距離tは、その後の回動にしたがって漸次増大するこ
とになり、自由端リンクメンバ53の軸線L1方向への
単位移動量に対するライジングアーム3の回動角度は漸
次小さくなることになる。この結果、自由端リンクメン
バ53の軸線L1方向への移動量がクランクレバー52
の回動に伴って漸次小さくなっていくことも加味され
て、クランクレバー52の回転角速度に対するライジン
グアーム3の回動角速度の割合は漸次連続的に減少する
ことになる。すなわち、共通駆動軸4およびクランクレ
バー52を一定回転角速度で回転させる本実施例の場
合、ライジングアーム3は、倒伏位置Gから起立位置H
に至る間に、漸次連続的にその回転角速度を減少してい
くことになる。
【0021】そして、起立位置Hに到達した時点で、ラ
イジングアーム3の背面3aが係止ボルト73の先端7
3aに当接して回動が制止される。一方、ライジングア
ーム3と係止ボルト73とが当接する位置は、係止ボル
ト73を螺進退させて調整し、入力点X2、出力点X
3、およびクランクレバー52の回転中心X4とが一直
線上に並ぶか、もしくはその直前でライジングアーム3
と係止ボルト73とが当接するように設定している。こ
のことにより、当接時にトグル作用的な効果が得られ、
ライジングアーム3を係止ボルト73に強く押圧密着さ
せることができ、起立位置Hでのライジングアーム3の
係止状態をがたのない良好なものにすることが可能にな
る。
【0022】また、起立位置Hから倒伏位置Gにライジ
ングアーム3を回動させるときの、ライジングアーム3
の動きは、前記と逆で、漸次連続的にその回転角速度を
増大していくことになる。しかして倒伏位置Gにおいて
は、被駆動部分51の背面51aが、ナットブロック7
1の下側面74aに当接してライジングアーム3は係止
されることになる。
【0023】このように構成した本実施例に係る椅子の
起立転倒装置100によれば、ライジングアーム3は起
倒動作にあたって増速のみもしくは減速のみ行うため、
増減速による振動要因を有さない。すなわち、共通駆動
軸4のねじれに起因して各椅子25の起倒動作に時間差
が生じても、増減速の重なり等による共振的な現象は惹
起されず、各椅子25は、共通駆動軸4のねじれにより
一定時間差で駆動されるものの、均整良く動作し、見栄
えも良好なものとなる。また、その結果として、段床2
に大きな振動を発生させることもなく、振動に起因する
不測の大きなねじれが共通駆動軸4に作用してその耐久
性を低下させるといった不具合をも防止することができ
る。
【0024】また、減速要素8を介して共通駆動軸4の
回転をライジングアーム3に伝達しているので、従来の
ものに比べ共通駆動軸4に作用するねじり力は小さなも
のとなり、ねじれ方向のひずみは減少して、より均一に
各椅子25を動作させることができるようになる。な
お、本発明は上述した実施例に限られるものではない。
例えば本起立転倒装置は複数の椅子ごとに設けるように
しても同様の効果を奏するものである。さらに、倒伏位
置と起立位置において切り替わるリミットスイッチなど
の位置検出手段を設けておき、倒伏位置と起立位置にお
いて、強制的に電動モータを停止させるようにしてもよ
い。また、本起立転倒装置は、移動観覧席のみならず、
椅子を一斉に駆動させるような構成の席であれば適用し
て同様の効果を奏するものである。
【0025】その他、本発明の構成は図示例に限られる
ものではなく種々の変形が可能である。
【0026】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、倒伏位
置から起立位置に至る途上においてライジングアームの
回動角速度が漸次連続的に減少するように設定している
ので、椅子を保持するライジングアームの起倒動作の速
度変動が少なく共通駆動軸に慣性力などに起因したショ
ックが加わり難いうえ、増減速による振動要因が排除さ
、さらに共通駆動軸に無理な応力が作用するのをより
有効に防止することができ、ねじれ方向のひずみが減少
するため、各椅子は、一斉に均整よく動作し、見栄えも
良好なものとなる。さらに、その結果として、段床に大
きな振動を発生させることもなく、不測の大きなねじれ
が共通駆動軸に作用してその耐久性を低下させると言っ
た不具合をも防止することもできる。
【0027】また、被駆動部分に設けた入力点と、この
クランクレバーの回動端に設定した出力点とを接続する
自由端リンクメンバを設け、ライジングアームが起立位
置に達して係止された際に、前記入力点と前記出力点と
前記クランクレバーの回転中心とが略一直線上に並ぶよ
うに構成しているので、トグル作用的な効果が得られ、
起立位置Hでのライジングアーム3の係止状態をがたの
ない良好なものにすることが可能になる。
【0028】また、ライジングアームを起立位置に係止
するためのストッパが、ライジングアームを枢支するフ
レームに固設されたねじ孔を有するナットブロックと、
このナットブロックのねじ孔に螺装されその先端でライ
ジングアームの背面を係止する係止ボルトとを具備して
なるものであり、この係止ボルトを螺合進退させること
によってライジングアームの係止位置を調整し得るよう
にしているので、起立位置における椅子のがたつきを係
止ボルトの進退調整により、容易に防止することができ
る。さらに、前記ナットブロックが、ライジングアーム
を倒伏位置に係止するためのストッパとしての機能を備
えているので、部品点数の削減をも図ることが可能とな
る。
【0029】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す移動観覧席の展開位置
での全体概略側断面図。
【図2】同実施例の移動観覧席の収納位置での全体概略
側断面図。
【図3】同実施例の起立転倒装置を示す分解斜視図。
【図4】同実施例の起立転倒装置を示す斜視全体図。
【図5】同実施例の起立転倒装置の動作説明図。
【図6】同実施例の起立転倒装置の動作説明図。
【図7】同実施例の起立転倒装置の動作説明図。
【図8】従来の起立転倒装置の機構を示す機構説明図。
【符号の説明】
100…起立転倒装置 1…移動観覧席 2…段床 25…椅子 3…ライジングアーム 3a…ライジングアームの背面 4…共通駆動軸 5…動作変換機構 51…被駆動部分 52…クランクレバー 53…接続手段(自由端リンクメンバ) 61…フレーム 7…ストッパ 71…ナットブロック 73…係止ボルト 75a…ねじ孔 8…減速要素 X1…枢支点 X2…入力点 X3…出力点 X4…クランクレバーの回転中心 L1…自由端リンクメンバの軸線 t…軸線と枢支点との距離 G…倒伏位置 H…起立位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 3/12 A47C 1/12 A47C 1/126

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】起倒動作可能に枢設された複数の椅子保持
    用ライジングアームと、これらライジングアームにおけ
    る枢支点の近傍を通過するようにして配設された共通駆
    動軸と、この共通駆動軸の回転動作を前記各ライジング
    アームの起倒動作に変換する動作変換機構とを具備して
    なり、前記共通駆動軸を正逆回転させることによって、
    前記ライジングアームを倒伏位置から起立位置までの間
    で一斉に同期回動させ得るように構成した椅子の起立転
    倒装置であって、 前記各動作変換機構を、前記ライジングアームの枢支点
    から反対方向に延出した被駆動部分と、この被駆動部分
    における前記枢支点から偏位した位置に設定した入力点
    に回動端を臨ませて回動可能に設けられたクランクレバ
    ーと、このクランクレバーの回動端に設定した出力点を
    前記被駆動部分の入力点に接続する自由端リンクメンバ
    とを具備してなるものにし、前記共通駆動軸の回転によ
    り前記クランクレバーを回動させて前記ライジングアー
    ムを倒伏位置から起立位置までの間で回動させ得るよう
    に構成するとともに、 前記倒伏位置から起立位置に至る途上において前記自由
    端リンクメンバの軸線と前記枢支点との距離が漸次連続
    的に増大するように設定し、ライジングアームが起立位
    置に達して係止された際に、前記入力点と前記出力点と
    前記クランクレバーの回転中心とが略一直線上に並ぶよ
    うにし、 ライジングアームを起立位置に係止するためのストッパ
    が、ライジングアームを枢支するフレームに固設された
    ねじ孔を有するナットブロックと、このナットブロック
    のねじ孔に螺装されその先端でライジングアームの背面
    を係止する係止ボルトとを具備してなるものであり、こ
    の係止ボルトを螺合進退させることによってライジング
    アームの係止位置を調整し得るようにしてあり、 前記ナットブロックが、ライジングアームを倒伏位置に
    係止するためのストッパとしての機能をも備えている
    子の起立転倒装置。
JP32258097A 1997-11-25 1997-11-25 椅子の起立転倒装置 Expired - Fee Related JP3284089B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32258097A JP3284089B2 (ja) 1997-11-25 1997-11-25 椅子の起立転倒装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32258097A JP3284089B2 (ja) 1997-11-25 1997-11-25 椅子の起立転倒装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11152918A JPH11152918A (ja) 1999-06-08
JP3284089B2 true JP3284089B2 (ja) 2002-05-20

Family

ID=18145286

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32258097A Expired - Fee Related JP3284089B2 (ja) 1997-11-25 1997-11-25 椅子の起立転倒装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3284089B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11152918A (ja) 1999-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7229134B2 (en) Seat apparatus for vehicle
US4787594A (en) Seat for motor vehicles
JP3284089B2 (ja) 椅子の起立転倒装置
JP3161032B2 (ja) 車両用パワーシート装置
JP2751060B2 (ja) 移動観覧席の座席起立装置
JP3248488B2 (ja) 椅子の起立転倒装置
JPH0471734B2 (ja)
JPH0730430Y2 (ja) リンク式レッグレスト
JP2003180762A (ja) 電動式寝台
JP3889895B2 (ja) ステアリングハンドルの位置調整装置
JP2633388B2 (ja) 格納式ドアミラーの駆動装置
JPH054757Y2 (ja)
CN219134022U (zh) 一种显示装置及汽车
JPS61108059A (ja) 自動車のステアリングハンドル位置調整装置
JP2560509Y2 (ja) ローリングシート
JP3086161B2 (ja) ドアミラーのブラケット
JP2003021497A (ja) 発射筒支持装置
JPH0547417B2 (ja)
JPS6124106Y2 (ja)
JP2000279259A (ja) 収納式椅子
JPS6342845Y2 (ja)
JPH0369836B2 (ja)
JPS6387338A (ja) 自動車用ドアミラ−装置
JP3484746B2 (ja) アウトサイドミラー装置
JPH018440Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080301

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090301

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100301

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100301

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110301

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130301

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140301

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees