JP3283965B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
半導体装置およびその製造方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、配線材料にAgを使用
した半導体装置およびその製造方法に関する。
した半導体装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の高集積化に伴い、配
線幅,配線膜厚の縮小化や多層配線化が進められてきて
いる。配線材料としては従来よりAlが用いられてき
た。しかし、素子の微細化によって配線断面積が縮小化
しても、信号電流の低減化が図られていないため、電流
密度が増加し、エレクトロマイグレ−ションによる断線
が問題となっている。また、多層配線化に伴い、配線は
複雑な熱履歴を受けるため、配線に加わる熱ストレスに
よるストレスマイグレ−ションによる断線も問題になっ
ている。
線幅,配線膜厚の縮小化や多層配線化が進められてきて
いる。配線材料としては従来よりAlが用いられてき
た。しかし、素子の微細化によって配線断面積が縮小化
しても、信号電流の低減化が図られていないため、電流
密度が増加し、エレクトロマイグレ−ションによる断線
が問題となっている。また、多層配線化に伴い、配線は
複雑な熱履歴を受けるため、配線に加わる熱ストレスに
よるストレスマイグレ−ションによる断線も問題になっ
ている。
【0003】そこで、Alよりも抵抗が低く、しかも、
エレクトロマイグレ−ションおよびストレスマイグレ−
ション耐性に優れた次世代配線材料として、Cu,Ag
の検討が始められている。しかし、Cuは約200℃の
低温でもその内部まで酸化されてしまう。このような酸
化は抵抗の増大を招くので防止する必要がある。
エレクトロマイグレ−ションおよびストレスマイグレ−
ション耐性に優れた次世代配線材料として、Cu,Ag
の検討が始められている。しかし、Cuは約200℃の
低温でもその内部まで酸化されてしまう。このような酸
化は抵抗の増大を招くので防止する必要がある。
【0004】これを実現するために、Cuを保護膜で被
覆するという手法が提案されている(特開昭63−15
6341)。この技術は図9(a)に示すように、ま
ず、シリコン基板81上にSiO2 膜82を形成し、こ
のSiO2 膜82上にTi膜83,TiN膜84,Cu
膜85,TiN膜86からなる積層膜を形成する。
覆するという手法が提案されている(特開昭63−15
6341)。この技術は図9(a)に示すように、ま
ず、シリコン基板81上にSiO2 膜82を形成し、こ
のSiO2 膜82上にTi膜83,TiN膜84,Cu
膜85,TiN膜86からなる積層膜を形成する。
【0005】次に図9(b)に示すように、上記積層膜
の側面がTiN膜87で被覆されるように、全面にTi
N膜87を堆積する。
の側面がTiN膜87で被覆されるように、全面にTi
N膜87を堆積する。
【0006】最後に、上記積層膜の側面以外のTiN膜
87を選択的に除去することにより、Cu膜85がTi
膜86,87で被覆された構造のCu配線が得られる。
87を選択的に除去することにより、Cu膜85がTi
膜86,87で被覆された構造のCu配線が得られる。
【0007】しかしながら、この方法は工程数が多く複
雑で実用が困難であるという問題がある。
雑で実用が困難であるという問題がある。
【0008】また、Cu膜を保護膜で被覆する他のCu
配線の形成方法として、熱処理を利用したものが提案さ
れている(特開昭64−59938)。これは図10
(a)に示すように、まず、絶縁膜91上に拡散バリア
メタル膜92,Cu・Ti合金膜93を順次堆積する。
配線の形成方法として、熱処理を利用したものが提案さ
れている(特開昭64−59938)。これは図10
(a)に示すように、まず、絶縁膜91上に拡散バリア
メタル膜92,Cu・Ti合金膜93を順次堆積する。
【0009】次に図10(b)に示すように、拡散バリ
アメタル膜92,Cu・Ti合金膜93を配線状にパタ
ーニングする。
アメタル膜92,Cu・Ti合金膜93を配線状にパタ
ーニングする。
【0010】最後に、図10(c)に示すように、Nを
含むガス雰囲気中での熱処理によって、Cu・Ti合金
膜93中のTiをCu・Ti合金膜93の上面および側
面に拡散させ、Cu・Ti合金膜93を保護膜であるT
iN膜94および配線であるCu配線95に変える。
含むガス雰囲気中での熱処理によって、Cu・Ti合金
膜93中のTiをCu・Ti合金膜93の上面および側
面に拡散させ、Cu・Ti合金膜93を保護膜であるT
iN膜94および配線であるCu配線95に変える。
【0011】しかしながら、この方法を用いて実際にT
iN膜93を形成してみると、低抵抗のCu配線95を
得るには熱処理温度を高くしなければならず、素子の拡
散層内の不純物が再拡散し、素子が劣化するという問題
があった。また、熱処理温度が低い場合には、Cu配線
95中にTiが残留し、配線抵抗が増大するという問題
があった。
iN膜93を形成してみると、低抵抗のCu配線95を
得るには熱処理温度を高くしなければならず、素子の拡
散層内の不純物が再拡散し、素子が劣化するという問題
があった。また、熱処理温度が低い場合には、Cu配線
95中にTiが残留し、配線抵抗が増大するという問題
があった。
【0012】一方、Agは、大気中で約70℃以上の加
熱により、容易に凝集を起こすため、現在までほとんど
その検討がされていない。
熱により、容易に凝集を起こすため、現在までほとんど
その検討がされていない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、次世代配
線材料としてCu,Agの検討が始められている。しか
し、Cuは約200℃の低温でもその内部まで酸化され
てしまう。そこで、Cuを保護膜で被覆するという技術
が提案された。
線材料としてCu,Agの検討が始められている。しか
し、Cuは約200℃の低温でもその内部まで酸化され
てしまう。そこで、Cuを保護膜で被覆するという技術
が提案された。
【0014】しかしながら、工程数が多く実用的でなか
ったり、配線抵抗を小さくするには高温熱処理が必要
で、この高温熱処理によって拡散層内の不純物が再拡散
し、素子が劣化するという問題があった。
ったり、配線抵抗を小さくするには高温熱処理が必要
で、この高温熱処理によって拡散層内の不純物が再拡散
し、素子が劣化するという問題があった。
【0015】一方、Agは、大気中で約70℃以上の加
熱により、容易に凝集を起こすため、現在までほとんど
その検討がされていなかった。
熱により、容易に凝集を起こすため、現在までほとんど
その検討がされていなかった。
【0016】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、Al配線に代わる実用
的な低抵抗の金属配線を有する半導体装置およびその製
造方法を提供することにある。
ので、その目的とするところは、Al配線に代わる実用
的な低抵抗の金属配線を有する半導体装置およびその製
造方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の半導体装置は、半導体基板上に形成され
た第1の金属膜と、この第1の金属膜上に形成された銀
を主成分とする第2の金属膜と、この第2の金属膜の少
なくとも上面を被覆し、前記第1の金属膜の金属元素の
酸化物または窒化物からなる保護膜と、前記半導体基板
と前記第1の金属膜との間に設けられた拡散バリア膜と
を備えたことを特徴とする。
めに、本発明の半導体装置は、半導体基板上に形成され
た第1の金属膜と、この第1の金属膜上に形成された銀
を主成分とする第2の金属膜と、この第2の金属膜の少
なくとも上面を被覆し、前記第1の金属膜の金属元素の
酸化物または窒化物からなる保護膜と、前記半導体基板
と前記第1の金属膜との間に設けられた拡散バリア膜と
を備えたことを特徴とする。
【0018】また、本発明の半導体装置の製造方法は、
半導体基板上に第1の金属膜を形成する工程と、この第
1の金属膜上に銀を主成分とする第2の金属膜を形成す
る工程と、所定元素が含まれるガス雰囲気中の熱処理に
よって、前記第1の金属膜中の一部の金属を前記第2の
金属膜の表面まで拡散させ、前記所定元素と前記第1の
金属膜中の一部の金属とからなる銀凝集防止用の保護膜
を前記第2の金属膜の表面に形成する工程とを備えたこ
とを特徴とする。
半導体基板上に第1の金属膜を形成する工程と、この第
1の金属膜上に銀を主成分とする第2の金属膜を形成す
る工程と、所定元素が含まれるガス雰囲気中の熱処理に
よって、前記第1の金属膜中の一部の金属を前記第2の
金属膜の表面まで拡散させ、前記所定元素と前記第1の
金属膜中の一部の金属とからなる銀凝集防止用の保護膜
を前記第2の金属膜の表面に形成する工程とを備えたこ
とを特徴とする。
【0019】また、上記第1の金属膜はチタン膜である
ことが好ましい。更に、上記熱処理の温度は450℃以
上750℃以下で、上記所定元素は酸素であることが好
ましい。
ことが好ましい。更に、上記熱処理の温度は450℃以
上750℃以下で、上記所定元素は酸素であることが好
ましい。
【0020】
【作用】本発明の半導体装置によれば、銀を主成分とす
る第2の金属膜は、保護膜で被覆された分だけ銀の凝集
が抑制され、信頼性の向上が図れる。
る第2の金属膜は、保護膜で被覆された分だけ銀の凝集
が抑制され、信頼性の向上が図れる。
【0021】また、上記第2の金属膜は少なくともその
上面が保護膜で被覆されているので、積層配線化に有利
である。すなわち、第1の金属膜と第2の金属膜とから
なる本構造の配線層を層間絶縁膜を介して積層するなど
して、各配線層にコンタクトする接続配線用の深さの異
なるコンタクトホールを形成する際に、上記保護膜がエ
ッチングストッパ膜として使用することができるので、
異なる深さのコンタクトホールを一度に形成できる。
上面が保護膜で被覆されているので、積層配線化に有利
である。すなわち、第1の金属膜と第2の金属膜とから
なる本構造の配線層を層間絶縁膜を介して積層するなど
して、各配線層にコンタクトする接続配線用の深さの異
なるコンタクトホールを形成する際に、上記保護膜がエ
ッチングストッパ膜として使用することができるので、
異なる深さのコンタクトホールを一度に形成できる。
【0022】また、本発明者等の研究によれば、第1の
金属膜と銀を主成分とする第2の金属膜との積層膜にお
いて、第2の金属膜に対する第1の金属膜の金属の拡散
速度は、第1の金属膜の金属と、第2の金属膜の金属と
からなる化合物若しくは合金に対する第1の金属膜の金
属の拡散速度よりも十分速いことが分かった。これは主
として第2の金属膜の粒界等を経由して第1の金属膜の
金属が拡散するためと思われる。
金属膜と銀を主成分とする第2の金属膜との積層膜にお
いて、第2の金属膜に対する第1の金属膜の金属の拡散
速度は、第1の金属膜の金属と、第2の金属膜の金属と
からなる化合物若しくは合金に対する第1の金属膜の金
属の拡散速度よりも十分速いことが分かった。これは主
として第2の金属膜の粒界等を経由して第1の金属膜の
金属が拡散するためと思われる。
【0023】このため、本発明の半導体装置の製造方法
によれば、熱処理工程において、主配線となる銀を主成
分とする第2の金属膜の表面に、保護膜を形成するのに
十分な量の第1の金属膜中の金属が拡散によって供給さ
れるため、第2の金属膜の表面に保護膜を形成できる。
によれば、熱処理工程において、主配線となる銀を主成
分とする第2の金属膜の表面に、保護膜を形成するのに
十分な量の第1の金属膜中の金属が拡散によって供給さ
れるため、第2の金属膜の表面に保護膜を形成できる。
【0024】したがって、本発明の半導体装置の製造方
法によれば、配線材料として抵抗値は低いけど凝集を起
こしやすい銀を使用しても、主配線となる第2の金属膜
に形成される保護膜により、第2の金属膜の銀の凝集を
抑制できるので、低抵抗という銀の特性を生かした実用
的な金属配線を得ることができる。また、第1の金属膜
の金属の拡散速度が速いため、銀を主成分とする第2の
金属膜中に第1の金属が残ることは防止され、配線抵抗
を低く抑えることができる。
法によれば、配線材料として抵抗値は低いけど凝集を起
こしやすい銀を使用しても、主配線となる第2の金属膜
に形成される保護膜により、第2の金属膜の銀の凝集を
抑制できるので、低抵抗という銀の特性を生かした実用
的な金属配線を得ることができる。また、第1の金属膜
の金属の拡散速度が速いため、銀を主成分とする第2の
金属膜中に第1の金属が残ることは防止され、配線抵抗
を低く抑えることができる。
【0025】更に、第1の金属膜および第2の金属膜を
溝内に形成すれば、溝上部の第2の金属膜の上面部分に
選択的に十分な量の第1の金属膜中の金属を供給できる
ので、第2の金属膜の上面部分に選択的に保護膜を形成
できる。
溝内に形成すれば、溝上部の第2の金属膜の上面部分に
選択的に十分な量の第1の金属膜中の金属を供給できる
ので、第2の金属膜の上面部分に選択的に保護膜を形成
できる。
【0026】したがって、図9に示した従来技術のよう
に、配線層を保護膜で覆うというプロセスに比べて、簡
単なプロセスで済む。
に、配線層を保護膜で覆うというプロセスに比べて、簡
単なプロセスで済む。
【0027】
【実施例】以下、図面を参照しながら実施例を説明す
る。
る。
【0028】図1は、本発明の一実施例に係る埋込みA
g配線の形成方法を示す工程断面図である。また、図1
1〜図13は実際に形成された形状の断面構造を示すS
EM写真で、図11〜図13はそれぞれ図1(a)〜
(c)に対応している。
g配線の形成方法を示す工程断面図である。また、図1
1〜図13は実際に形成された形状の断面構造を示すS
EM写真で、図11〜図13はそれぞれ図1(a)〜
(c)に対応している。
【0029】まず、図1(a)に示すように、シリコン
基板1上にSiO2 膜2を形成し、このSiO2 膜2に
埋込み配線用の溝を形成する。ここでは、絶縁膜として
SiO2 膜2を用いたが、他の絶縁膜、例えば、ポリイ
ミド膜を用いても良い。
基板1上にSiO2 膜2を形成し、このSiO2 膜2に
埋込み配線用の溝を形成する。ここでは、絶縁膜として
SiO2 膜2を用いたが、他の絶縁膜、例えば、ポリイ
ミド膜を用いても良い。
【0030】次いで拡散バリア膜として厚さ70nmの
TiN膜3を形成する。このTiN膜3の成膜は、例え
ば、スパッタ法により行ない、その条件は、例えば、ス
パッタ時圧力10-1Pa、Ar/N2 比50/50%、
残留O2 濃度約10ppm以下、電流5Aとする。この
後、600℃の温度の熱処理によってTiN膜3をデン
シファイする。
TiN膜3を形成する。このTiN膜3の成膜は、例え
ば、スパッタ法により行ない、その条件は、例えば、ス
パッタ時圧力10-1Pa、Ar/N2 比50/50%、
残留O2 濃度約10ppm以下、電流5Aとする。この
後、600℃の温度の熱処理によってTiN膜3をデン
シファイする。
【0031】次いでTiN膜3上に厚さ50nmのTi
膜4(第1の金属膜)、厚さ400nmのAg膜5(第
2の金属膜)を順次形成する。Ti膜4,Ag膜5の成
膜は、例えば、スパッタ法により行ない、その条件は、
例えば、スパッタ時圧力10-1Pa、Ar100%、残
留O2 濃度約10ppm以下(Ti膜4,Ag膜5に共
通)、1.5A(Ti膜4)、1kW(Ag膜5)とす
る。それぞれのスパッタ工程は真空を破らず連続的に行
なうことが好ましい次に図1(b)に示すように、Ag
膜5を平坦化する。この平坦化は、Ag膜5をスパッタ
法により成膜する場合には、例えば、Ag膜5のスパッ
タ成膜中或いは成膜後に400℃のアニールを行なっ
て、Ag膜5をリフローし、平坦化する。
膜4(第1の金属膜)、厚さ400nmのAg膜5(第
2の金属膜)を順次形成する。Ti膜4,Ag膜5の成
膜は、例えば、スパッタ法により行ない、その条件は、
例えば、スパッタ時圧力10-1Pa、Ar100%、残
留O2 濃度約10ppm以下(Ti膜4,Ag膜5に共
通)、1.5A(Ti膜4)、1kW(Ag膜5)とす
る。それぞれのスパッタ工程は真空を破らず連続的に行
なうことが好ましい次に図1(b)に示すように、Ag
膜5を平坦化する。この平坦化は、Ag膜5をスパッタ
法により成膜する場合には、例えば、Ag膜5のスパッ
タ成膜中或いは成膜後に400℃のアニールを行なっ
て、Ag膜5をリフローし、平坦化する。
【0032】次に図1(c)に示すように、溝部以外の
TiN膜3、Ti膜4、Ag膜5を除去して埋込みAg
配線層を形成する。これらTiN膜3、Ti膜4、Ag
膜5の除去は、ウエットエッチング,RIE,イオンミ
リング,研磨等により行なう。具体的には、ウエットエ
ッチングの場合には希硝酸溶液を用い、研磨の場合には
研磨材としてアルミナ若しくはシリカを用いる。
TiN膜3、Ti膜4、Ag膜5を除去して埋込みAg
配線層を形成する。これらTiN膜3、Ti膜4、Ag
膜5の除去は、ウエットエッチング,RIE,イオンミ
リング,研磨等により行なう。具体的には、ウエットエ
ッチングの場合には希硝酸溶液を用い、研磨の場合には
研磨材としてアルミナ若しくはシリカを用いる。
【0033】ここでは、表面が平坦になるようにAg膜
5を除去したが、Ag膜5が溝表面の下になるようにし
ても良い。更に、後工程で溝部以外のTiN膜3、Ti
膜4、Ag膜5を除去しても不都合がなければ、本工程
で溝部以外のTiN膜3、Ti膜4、Ag膜5を残して
おいても良い。
5を除去したが、Ag膜5が溝表面の下になるようにし
ても良い。更に、後工程で溝部以外のTiN膜3、Ti
膜4、Ag膜5を除去しても不都合がなければ、本工程
で溝部以外のTiN膜3、Ti膜4、Ag膜5を残して
おいても良い。
【0034】この後、シリコン基板1をアニール用処理
室に搬入し、このアニール用処理室内を10-6Torr
以下の真空まで減圧する。
室に搬入し、このアニール用処理室内を10-6Torr
以下の真空まで減圧する。
【0035】次に図1(d)に示すように、O2 (所定
元素)を含む希ガス、例えば、Arガスを導入し、この
Arガス雰囲気中で600℃の温度で30分間アニール
を行ない、Ag膜5の上面にTiO2 膜6を形成する。
このアニール工程において、上記O2 の分圧は10-10
Torr以上、Arは常圧とする。このとき、図14
(c)に示すように、TiがAg膜5の表面まで拡散し
ていることが分かる。また、Ag膜5の上面部分のXP
Sスペクトルを求めたところ、図2に示すような結果が
得られ、Ag膜5の上面部分にはTiO2 膜6が形成さ
れていることを確認できた。
元素)を含む希ガス、例えば、Arガスを導入し、この
Arガス雰囲気中で600℃の温度で30分間アニール
を行ない、Ag膜5の上面にTiO2 膜6を形成する。
このアニール工程において、上記O2 の分圧は10-10
Torr以上、Arは常圧とする。このとき、図14
(c)に示すように、TiがAg膜5の表面まで拡散し
ていることが分かる。また、Ag膜5の上面部分のXP
Sスペクトルを求めたところ、図2に示すような結果が
得られ、Ag膜5の上面部分にはTiO2 膜6が形成さ
れていることを確認できた。
【0036】上記アニール工程でAg膜5の上面部分に
TiO2 膜6が形成されるのは、Ti膜4中のTiがA
g膜5中を拡散してAg膜5の表面に達し、この表面に
達したTiが雰囲気中のO2 と反応するからだと考えら
れる。
TiO2 膜6が形成されるのは、Ti膜4中のTiがA
g膜5中を拡散してAg膜5の表面に達し、この表面に
達したTiが雰囲気中のO2 と反応するからだと考えら
れる。
【0037】しかも、Ag膜5に対するTiの拡散速度
は、AgとTiとの化合物若しくは合金に対するTiの
拡散速度よりも十分速いので、本実施例のように拡散層
内の不純物の再拡散を防止できる600℃の低温度のア
ニールでも、保護膜の成膜に必要な量のTiをAg膜5
の表面に供給できる。
は、AgとTiとの化合物若しくは合金に対するTiの
拡散速度よりも十分速いので、本実施例のように拡散層
内の不純物の再拡散を防止できる600℃の低温度のア
ニールでも、保護膜の成膜に必要な量のTiをAg膜5
の表面に供給できる。
【0038】図4は、AgとTiとからなる膜に対する
Tiの拡散速度が遅いことを示す図で、具体的には、ア
ニール前後におけるAgとTiとの化合物若しくは合金
のシート抵抗の変化を示す図である。ここで、膜厚は4
00nmである。
Tiの拡散速度が遅いことを示す図で、具体的には、ア
ニール前後におけるAgとTiとの化合物若しくは合金
のシート抵抗の変化を示す図である。ここで、膜厚は4
00nmである。
【0039】アニール前(曲線a)とアニール後(曲線
b)とでは、シート抵抗はあまり変わらず、アニールを
行なっても高シート抵抗のままである。これはTiの拡
散速度が遅く、Ag膜5とTi膜4との積層膜の場合の
ように、表面にTiが集まらず、AgとTiとの化合物
若しくは合金中に多くのTiが残るためである。
b)とでは、シート抵抗はあまり変わらず、アニールを
行なっても高シート抵抗のままである。これはTiの拡
散速度が遅く、Ag膜5とTi膜4との積層膜の場合の
ように、表面にTiが集まらず、AgとTiとの化合物
若しくは合金中に多くのTiが残るためである。
【0040】これはAgとTiとの化合物若しくは合金
の場合、Tiの拡散タイプが拡散速度の遅い体拡散であ
るのに対し、Ag膜5とTi膜4との積層膜の場合、T
iの拡散タイプが拡散速度の速い粒界拡散であることに
起因している。
の場合、Tiの拡散タイプが拡散速度の遅い体拡散であ
るのに対し、Ag膜5とTi膜4との積層膜の場合、T
iの拡散タイプが拡散速度の速い粒界拡散であることに
起因している。
【0041】ここで、750℃より高い温度でアニール
すると、図14(d)に示すように、AgとTiとが反
応し、空胴が発生するため、信頼性の低下を防止するに
は、上記アニールを750℃以下で行なう必要がある。
また、450℃より低い温度でアニールすると、図14
(b)に示すように、Ag膜5の表面にまでTiが拡散
せず、TiO2 膜6を形成できないので、TiO2 膜6
を確実に形成するには、上記アニールを450℃以上で
行なう必要がある。なお、図14(a)はAg膜5のス
パッタ堆積直後を示している。
すると、図14(d)に示すように、AgとTiとが反
応し、空胴が発生するため、信頼性の低下を防止するに
は、上記アニールを750℃以下で行なう必要がある。
また、450℃より低い温度でアニールすると、図14
(b)に示すように、Ag膜5の表面にまでTiが拡散
せず、TiO2 膜6を形成できないので、TiO2 膜6
を確実に形成するには、上記アニールを450℃以上で
行なう必要がある。なお、図14(a)はAg膜5のス
パッタ堆積直後を示している。
【0042】したがって、TiO2 膜6を形成するに
は、450℃以上750℃以下の温度のアニールを行な
う必要がある。また、特に本実施例のように600℃程
度の低温度のアニールであれば、拡散層内の不純物の再
拡散はより効果的に抑制され、素子の劣化を防止でき
る。
は、450℃以上750℃以下の温度のアニールを行な
う必要がある。また、特に本実施例のように600℃程
度の低温度のアニールであれば、拡散層内の不純物の再
拡散はより効果的に抑制され、素子の劣化を防止でき
る。
【0043】図15(a)は大気中でアニールを行なっ
た場合のAg膜の表面を示し、図15(b)は本実施例
の大気中でアニールを行なったAg膜の表面を示してい
る。図15から保護膜であるTiO2 膜6の存在によっ
て、Agの凝集が抑制され良好なAg配線層が形成され
ていることが分かる。また、TiO2 膜6はAgに対し
て拡散バリア膜として機能するので、Ag膜5中のAg
が後工程でSiO2 膜12上に形成される膜中に拡散す
るのを防止できる。
た場合のAg膜の表面を示し、図15(b)は本実施例
の大気中でアニールを行なったAg膜の表面を示してい
る。図15から保護膜であるTiO2 膜6の存在によっ
て、Agの凝集が抑制され良好なAg配線層が形成され
ていることが分かる。また、TiO2 膜6はAgに対し
て拡散バリア膜として機能するので、Ag膜5中のAg
が後工程でSiO2 膜12上に形成される膜中に拡散す
るのを防止できる。
【0044】また、本実施例の方法に従って作成した試
料(SiO2 膜,Ti膜,Ag膜,TiO2 膜の積層
膜)のRBSスペクトルを求めたところ、図3に示すよ
うに、Ag膜中のTiは検出限界(1atom%)以下であ
ることが分かった。
料(SiO2 膜,Ti膜,Ag膜,TiO2 膜の積層
膜)のRBSスペクトルを求めたところ、図3に示すよ
うに、Ag膜中のTiは検出限界(1atom%)以下であ
ることが分かった。
【0045】図5は、本実施例の方法に従って作成した
Ag配線(曲線d)のエレクトロマイグレーション耐性
を示す図である。
Ag配線(曲線d)のエレクトロマイグレーション耐性
を示す図である。
【0046】これはAg配線に1.6×107 A/cm
2 の電流を流し、電流を流す前後の抵抗値の変化(電流
を流した後の抵抗値/電流を流す前の抵抗値)を示して
いる。また、図5中、曲線cは比較例を示し、Ag配線
をTiO2 膜で被覆していない場合の抵抗値変化を示し
ている。
2 の電流を流し、電流を流す前後の抵抗値の変化(電流
を流した後の抵抗値/電流を流す前の抵抗値)を示して
いる。また、図5中、曲線cは比較例を示し、Ag配線
をTiO2 膜で被覆していない場合の抵抗値変化を示し
ている。
【0047】この図5から本実施例のAg配線の場合に
は、電流を流してから103 秒以上経ってから急激に抵
抗変化率が大きくなり断線が発生するのに対して、比較
例の場合には、数秒後に抵抗変化率が急激に大きくなり
断線が発生していることが分かる。この結果から本実施
例のAg配線は非常にエレクトロマイグレーション耐性
に優れたものであることが分かる。
は、電流を流してから103 秒以上経ってから急激に抵
抗変化率が大きくなり断線が発生するのに対して、比較
例の場合には、数秒後に抵抗変化率が急激に大きくなり
断線が発生していることが分かる。この結果から本実施
例のAg配線は非常にエレクトロマイグレーション耐性
に優れたものであることが分かる。
【0048】最後に、図1(d)に示すように、全面に
例えばPSG等の層間絶縁膜7を堆積して埋込み配線工
程が終了する。
例えばPSG等の層間絶縁膜7を堆積して埋込み配線工
程が終了する。
【0049】以上述べたように、本実施例のAg配線の
形成方法によれば、拡散層内の不純物の再拡散を招かな
い温度のアニールにより、Ag膜5の表面にAgの凝集
を防止するためのTiO2 膜6を形成できる。したがっ
て、素子の劣化や信頼性の低下を招かずに、埋込みAg
配線が得られる。しかも、上記アニールによってもAg
膜5中にはほとんどTiは残留しないので、Agの低抵
抗性を損なうこともない。更に、Ag膜5の上面部分に
選択的にTiO2 膜6を形成できるので、図9に示した
従来技術のように、配線層を保護膜で覆うというプロセ
スに比べて、簡単なプロセスで済む。
形成方法によれば、拡散層内の不純物の再拡散を招かな
い温度のアニールにより、Ag膜5の表面にAgの凝集
を防止するためのTiO2 膜6を形成できる。したがっ
て、素子の劣化や信頼性の低下を招かずに、埋込みAg
配線が得られる。しかも、上記アニールによってもAg
膜5中にはほとんどTiは残留しないので、Agの低抵
抗性を損なうこともない。更に、Ag膜5の上面部分に
選択的にTiO2 膜6を形成できるので、図9に示した
従来技術のように、配線層を保護膜で覆うというプロセ
スに比べて、簡単なプロセスで済む。
【0050】なお、本実施例ではArとO2 とを含むガ
ス雰囲気中でアニールを行なったが、その代わりに窒素
ガス雰囲気でのアニールによって、Ag膜5の表面を窒
化し、TiO2 膜6の代わりにTiN膜を形成しても、
TiO2 膜6と同様に良好な凝集耐性、拡散耐性が得ら
れた。
ス雰囲気中でアニールを行なったが、その代わりに窒素
ガス雰囲気でのアニールによって、Ag膜5の表面を窒
化し、TiO2 膜6の代わりにTiN膜を形成しても、
TiO2 膜6と同様に良好な凝集耐性、拡散耐性が得ら
れた。
【0051】ところで、比較のため、上記方法をCu
(400nm)/Ti(50nm)積層膜にも適用して
みた。図7は、このCu/Ti積層膜についてのアニー
ル温度とCu膜のシート抵抗との関係を示す特性図であ
る。なお、アニール時間は30分で、雰囲気はO2 を含
むArガス雰囲気である。
(400nm)/Ti(50nm)積層膜にも適用して
みた。図7は、このCu/Ti積層膜についてのアニー
ル温度とCu膜のシート抵抗との関係を示す特性図であ
る。なお、アニール時間は30分で、雰囲気はO2 を含
むArガス雰囲気である。
【0052】Cuの場合、図7から600℃程度以上シ
ート抵抗値は約100以上になってしまうが、Ag(4
00nm)/Ti(50nm)積層膜の場合、図6から
450℃以上の温度でシート抵抗値が約53以下とな
る。このようにCuの場合、シート抵抗が高くなるの
は、Ag膜に比べて、Cu膜中にTiが残り易く、この
残ったTiのために不純物による抵抗増大が生じている
からだと考えられる。特に600℃程度の温度から拡散
等が進み、保護膜が形成され始まるので、この効果が大
きくなる。
ート抵抗値は約100以上になってしまうが、Ag(4
00nm)/Ti(50nm)積層膜の場合、図6から
450℃以上の温度でシート抵抗値が約53以下とな
る。このようにCuの場合、シート抵抗が高くなるの
は、Ag膜に比べて、Cu膜中にTiが残り易く、この
残ったTiのために不純物による抵抗増大が生じている
からだと考えられる。特に600℃程度の温度から拡散
等が進み、保護膜が形成され始まるので、この効果が大
きくなる。
【0053】図8は、本発明の他の実施例に係る埋込み
Ag配線構造を示す図である。これは本発明を積層配線
に適用した例である。
Ag配線構造を示す図である。これは本発明を積層配線
に適用した例である。
【0054】これを形成工程に従い説明すると、まず、
シリコン基板1上にSiO2 膜2を形成した後、先の実
施例と同様に、TiN膜3,Ti膜4,Ag膜5および
TiO2 膜6,層間絶縁膜7を形成する。
シリコン基板1上にSiO2 膜2を形成した後、先の実
施例と同様に、TiN膜3,Ti膜4,Ag膜5および
TiO2 膜6,層間絶縁膜7を形成する。
【0055】次に層間絶縁膜7の表面に埋込み配線用の
溝を形成した後、TiN膜3,Ti膜4,Ag膜5およ
びTiO2 膜6の場合と同様な方法により、TiN膜3
a,Ti膜4a,Ag膜5aおよびTiO2 膜6aを形
成する。
溝を形成した後、TiN膜3,Ti膜4,Ag膜5およ
びTiO2 膜6の場合と同様な方法により、TiN膜3
a,Ti膜4a,Ag膜5aおよびTiO2 膜6aを形
成する。
【0056】次に全面に層間絶縁膜8を堆積した後、T
iO2 膜6,TiO2 膜6aをエッチングストッパ膜と
して用い、これらTiO2 膜6,TiO2 膜6aが露出
するまで、層間絶縁膜7,8をエッチングする。このよ
うに層間絶縁膜8の表面からTiO2 膜6,TiO2 膜
6aまでのそれぞれの距離が異なっていも、TiO2膜
6,TiO2 膜6aがエッチングストッパ膜として機能
するので、深さが異なる二つの溝を同時に形成できる。
iO2 膜6,TiO2 膜6aをエッチングストッパ膜と
して用い、これらTiO2 膜6,TiO2 膜6aが露出
するまで、層間絶縁膜7,8をエッチングする。このよ
うに層間絶縁膜8の表面からTiO2 膜6,TiO2 膜
6aまでのそれぞれの距離が異なっていも、TiO2膜
6,TiO2 膜6aがエッチングストッパ膜として機能
するので、深さが異なる二つの溝を同時に形成できる。
【0057】最後に、溝内のTiO2 膜6,TiO2 膜
6aを除去した後、接続配線7,7aを形成する。
6aを除去した後、接続配線7,7aを形成する。
【0058】かくして本実施例によれば、深さの異なる
コンタクトホールを同時に形成できるので、低抵抗で高
信頼の多層埋込みAg配線を簡単な工程で形成できる。
コンタクトホールを同時に形成できるので、低抵抗で高
信頼の多層埋込みAg配線を簡単な工程で形成できる。
【0059】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではない。例えば、上記実施例では、埋込み配線
の場合について説明したが他の構造の配線にも適用でき
る。
るものではない。例えば、上記実施例では、埋込み配線
の場合について説明したが他の構造の配線にも適用でき
る。
【0060】また、上記実施例では、保護膜となる材料
としてTiを用いたが他の材料、例えば、Si,In,
Nb,Pb,Sb,Sn,Mg,Al,Cr,Be,Z
rを用いても良い。すなわち、上記実施例では、Agと
Tiとの組み合わせについて述べたが、要は配線層中に
保護膜となる物質が残らなければ、他の物質の組み合わ
せでも良い。
としてTiを用いたが他の材料、例えば、Si,In,
Nb,Pb,Sb,Sn,Mg,Al,Cr,Be,Z
rを用いても良い。すなわち、上記実施例では、Agと
Tiとの組み合わせについて述べたが、要は配線層中に
保護膜となる物質が残らなければ、他の物質の組み合わ
せでも良い。
【0061】その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で、種々変形して実施できる。
で、種々変形して実施できる。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によればAg
膜中のAgの凝集を抑制できるので、低抵抗であるが凝
集が起こり易いため、現在までほとんど配線材料として
検討されていなかったAgを使用できるようになり、A
gの低抵抗性を生かした配線が得られる。
膜中のAgの凝集を抑制できるので、低抵抗であるが凝
集が起こり易いため、現在までほとんど配線材料として
検討されていなかったAgを使用できるようになり、A
gの低抵抗性を生かした配線が得られる。
【図1】本発明の一実施例に係わる埋込みAg配線の形
成方法を示す工程断面図。
成方法を示す工程断面図。
【図2】Ag膜の上面部分にTiO2 膜が形成されてい
ることを示すXPSスペクトル。
ることを示すXPSスペクトル。
【図3】Ag膜中にTiが残っていないことを示すRB
Sスペクトル。
Sスペクトル。
【図4】AgとTiとの化合物に本発明の熱処理(アニ
ール)が有効でないことを表す熱処理前後のシート抵抗
の変化を示す図。
ール)が有効でないことを表す熱処理前後のシート抵抗
の変化を示す図。
【図5】本発明によるエレクトロマイグレーション耐性
の向上を示す抵抗変化率と時間との関係を示す図。
の向上を示す抵抗変化率と時間との関係を示す図。
【図6】Agについてのアニール温度とシート抵抗との
関係を示す特性図。
関係を示す特性図。
【図7】Cuについてのアニール温度とシート抵抗との
関係を示す特性図。
関係を示す特性図。
【図8】本発明の他の実施例に係る埋込みAg配線構造
を示す図。
を示す図。
【図9】従来のCu配線の形成方法を示す工程断面図。
【図10】従来の他のCu配線の形成方法を示す工程断
面図。
面図。
【図11】基板上に形成された微細パターンを表す写
真。
真。
【図12】基板上に形成された微細パターンを表す写
真。
真。
【図13】基板上に形成された微細パターンを表す写
真。
真。
【図14】基板上に形成された微細パターンを表す写
真。
真。
【図15】基板上に形成された微細パターンを表す写
真。
真。
1…シリコン基板 2…SiO2 膜 3,3a…TiN膜 4,4a…Ti膜(第1の金属膜) 5,5a…Ag膜(第2の金属膜) 6,6a…TiO2 膜 7,8…層間絶縁膜 81…シリコン基板 82…SiO2 膜 83,86,87…Ti膜 84…TiN膜84 85…Cu膜 91…絶縁膜 92…拡散バリアメタル膜 93…Cu・Ti合金膜 94…TiN膜 95…Cu配線
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−102154(JP,A) 特開 平5−90258(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/3205 H01L 21/321 H01L 21/3213 H01L 21/768
Claims (9)
- 【請求項1】半導体基板上に形成された第1の金属膜
と、 この第1の金属膜上に形成された銀を主成分とする第2
の金属膜と、 この第2の金属膜の少なくとも上面を被覆し、前記第1
の金属膜の金属元素の酸化物または窒化物からなる保護
膜と、 前記半導体基板と前記第1の金属膜との間に設けられた
拡散バリア膜と を具備してなることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】半導体基板上に形成され、チタンからなる
第1の金属膜と、 この第1の金属膜上に形成された銀を主成分とする第2
の金属膜と、 この第2の金属膜の少なくとも上面を被覆し、酸化チタ
ンからなる保護膜と を具備してなることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項3】前記第1の金属膜は、Ti、Si、In、
Nb、Pb、Sb、Sn、Mg、Al、Cr、Be、ま
たはZrからなることを特徴とする請求項1に記載の半
導体装置。 - 【請求項4】半導体基板上に第1の金属膜を形成する工
程と、 この第1の金属膜上に銀を主成分とする第2の金属膜を
形成する工程と、 所定元素が含まれるガス雰囲気中の熱処理によって、前
記第1の金属膜中の一部の金属を前記第2の金属膜の表
面まで拡散させ、前記所定元素と前記第1の金属膜中の
一部の金属とからなる保護膜を前記第2の金属膜の表面
に形成する工程と を有することを特徴する半導体装置の製造方法。 - 【請求項5】前記第1の金属膜は、Ti、Si、In、
Nb、Pb、Sb、Sn、Mg、Al、Cr、Be、ま
たはZrからなることを特徴とする請求項4に記載の半
導体装置の製造方法。 - 【請求項6】前記所定元素は、酸素または窒素であるこ
とを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方
法。 - 【請求項7】前記第1の金属膜はチタンからなることを
特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項8】前記熱処理の温度が450℃以上750℃
以下であることを特徴とする請求項4に記載の半導体装
置の製造方法。 - 【請求項9】前記第1の金属膜はチタン、前記所定元素
は酸素、前記保護膜は酸化チタンからなることを特徴と
する請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13539893A JP3283965B2 (ja) | 1993-05-13 | 1993-05-13 | 半導体装置およびその製造方法 |
DE4400200A DE4400200C2 (de) | 1993-01-05 | 1994-01-05 | Halbleitervorrichtung mit verbesserter Verdrahtungsstruktur und Verfahren zu ihrer Herstellung |
DE4447597A DE4447597B4 (de) | 1993-01-05 | 1994-01-05 | Verfahren zur Herstellung einer Halbleitervorrichtung mit einer Verdrahtungsschicht |
US08/480,733 US5529954A (en) | 1993-01-05 | 1995-06-07 | Method of diffusing a metal through a silver electrode to form a protective film on the surface of the electrode |
US08/588,511 US5763953A (en) | 1993-01-05 | 1996-01-18 | Semiconductor device and method of manufacturing the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13539893A JP3283965B2 (ja) | 1993-05-13 | 1993-05-13 | 半導体装置およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06326102A JPH06326102A (ja) | 1994-11-25 |
JP3283965B2 true JP3283965B2 (ja) | 2002-05-20 |
Family
ID=15150787
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13539893A Expired - Fee Related JP3283965B2 (ja) | 1993-01-05 | 1993-05-13 | 半導体装置およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3283965B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
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---|---|---|---|---|
KR100205301B1 (ko) * | 1995-12-26 | 1999-07-01 | 구본준 | 금속배선구조 및 형성방법 |
JP3607424B2 (ja) * | 1996-07-12 | 2005-01-05 | 株式会社東芝 | 半導体装置及びその製造方法 |
JP5475820B2 (ja) * | 2012-03-23 | 2014-04-16 | 株式会社東芝 | 半導体装置の製造方法 |
-
1993
- 1993-05-13 JP JP13539893A patent/JP3283965B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06326102A (ja) | 1994-11-25 |
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