JP3283911B2 - 自動補償付ホールセンサ - Google Patents
自動補償付ホールセンサInfo
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Description
技術によって構成され、動作電流用の集積された電源装
置を具備しているホールセンサに関し、さらに、ヒステ
レシススイッチング装置を有するおよび有していないホ
ールセンサの製造誤差による感度の変動および温度に依
存したホールセンサの感度の自動補償方法に関する。
れており、磁界を測定するために使用される以外にも非
接触スイッチングが必要な場合に効果的に使用される。
例えばこのような技術的分野は自動車のギア装置あるい
はタコメータの回転速度の測定である。このようなスイ
ッチとしての利用において、交流あるいは単極の磁界の
方向および大きさはホール電圧によって決定され、しき
い値を超える時にカウントパルスが放出される。例え
ば、トランジスタのオープンコレクタによって表される
電気スイッチは、大抵の場合、集積回路の1部分であ
り、したがってホールセンサの1部分である。スイッチ
用として、ホールセンサは増幅する検知素子あるいはバ
ッファ増幅器を通常含み、シュミットトリガ段はヒステ
レシス、および電流および/または電圧電源装置を有す
る。
欠点は、ホール素子の製造誤差による感度の変動および
感度の温度依存性に対する補償がチップ形成中の個々の
調整ステップによって行われなければならないことであ
る。
ップによらない製造誤差による感度の変動および温度変
化による感度の変化の自動補償を可能にするホールセン
サ用の回路および感度の変化の自動補償方法を提供する
ことである。
調整の必要性が除去されることであり、簡単な半導体装
置製造技術が使用できる。さらに、調整のためにコンタ
クトを設ける必要がなくなり、そのような調整のための
コンタクトの占める面積は必要なチップの面積を増加さ
せることになるから、調整のためのコンタクトの領域が
必要なくなることによって必要な半導体チップの面積を
減少させることができる。自動的な補償は、測定用のた
めの線形ホールセンサ、および、例えばヒステレシスス
イッチング機能を含んでいるスイッチング機能を有する
ホールセンサの両方に適用できる。ある制限内にホール
センサの温度依存性を予め設定することも可能である。
自動補償が各半導体チップの技術的製造パラメータの追
跡によって制御のみされるので、これらのパラメータの
非線形効果も大きく補償される。
ィアの1つは、ホール素子の動作電流が半導体チップ上
の電源装置、例えばホール素子半導体領域と熱的および
構造的に結合される装置によって発生されることであ
る。ホール電圧(=uh)は以下のようなホール素子の
半導体領域の技術的なパラメータ、絶対温度(=T)、
および基準温度(=To)に依存される。以下の説明に
おいて変数に付けられた(T)は絶対温度Tに依存して
変化する変数であることを示し、また変数に付けられた
(To)は基準温度Toにおける変数値であることを示
している。例えばuh(T)はホール電圧uhが絶対温
度Tに依存して変化するものであることを示している。
である。
はホール素子のオーム抵抗であり、R(T)=R(T
o)×(1+a×ΔT)である。iv(T)は絶対温度
Tに依存して変化するホール素子の電源電流であり、B
は磁気誘導であり、aは基準温度のホール素子半導体領
域のシート抵抗率(=r' )の温度係数である。
存性は、式(1)に個々の依存性を置換することによっ
て得られる。温度依存係数(1+a×ΔT)は相殺さ
れ、磁気誘導Bが温度に無関係な場合に電源電流iv
(T)の温度依存性のみがホール電圧uh(T)に影響
する。
依存性に緊密に結合されることを示す。電源電流の温度
依存性がゼロに調整されるときにホール電圧は温度依存
性がないことを示すことは、特に興味がある。
力でオフセット電流jによってホール電圧uhに重畳さ
れる場合、オフセット電圧の値は次の通りである。
依存するオフセット電圧ujおよびオフセット電流jで
あり、rhはホール素子の等価抵抗である。したがっ
て、 (4) uj(T)=j(T)×rh(To)×(1+a×ΔT) 故に、基準温度Toでオフセット電圧の温度依存性をゼ
ロにするために、次の条件がオフセット電流j(T)に
対して満たされなければならない。
度依存性の追跡のために式(2)および(5)から導か
れる次の条件が満たされなければならない。
差であり、Δj(T)は絶対温度Tに依存するオフセッ
ト電流差である。式(6)は、係数(1+a×ΔT)を
有するホール素子の半導体領域のシート抵抗率r' の温
度依存性とホール素子の電源電流ivの温度依存性との
関係を規定している。このように式(6)にしたがっ
て、動作電流の温度依存性の絶対値は動作電流ivおよ
びjのいずれかに対して自由に予め設定することが可能
である。式(6)は任意の基準温度および全体の動作温
度領域に対して適用されるから、それは異なる回路変化
の温度補償を比較する優れた評価特徴を表す。
の和あるいは差を形成することによって、別の温度依存
性を有する合成された電流が形成されることをさらに認
識する。異なる温度依存性が大きいほど、この方法の反
復可能性は高い。本発明にしたがって、異なる温度特性
を有する少なくとも2つの補助電流の電源装置はホール
センサに集積される。各温度特性はほぼ線形であること
が仮定され、各スロープは、例えば333度K(絶対温
度)の基準温度Toで決定される。相対スロープは正あ
るいは負のppm値(ppm=parts per milion)として有
効的に与えられる。各ppm値を加算あるいは減算する
ことによって、各基準温度Toで補助電流の関係部分あ
るいは加重係数を容易に決定し、基準温度Toで所望の
温度係数を有する新しい電流を生ずる。この温度が全温
度領域を調整する良い方法は、基準温度Toの外側の正
確な温度特性を知ることなしには決定されない。温度の
近似は多少良好である。
に基づく次の簡単な実施例は、加重係数の決定を示すも
のである。I1は+5000ppmの温度依存性を有
し、I2は−2000ppmの温度依存性を有する。I
1と加重係数2.5のI 2との合計によって、総電流が
0ppmである温度依存性が得られる。すなわち、少な
くとも基準温度の温度依存性を示す。I 1+2.5×I
2は簡単なppm表記法で示す。
が簡単なppm表記法によって次の値を有する。
重係数の簡単な推定に関して、差電流は単一の電流I 1
あるいはI 2のオーダーであるべきである。異なる温度
依存性による電流の発生は、実施例に関連して説明され
る。
感度を自動的に補償する有効的な構成は、電源電流iv
(T)に依存する。以下の検討においてホール素子半導
体領域のシート抵抗率r' が電源電流ivおよびオフセ
ット電流jの大きさに共通の係数として関係することが
仮定される。
温度に無関係な場合、uh(T)も一定であるが、オフ
セット電流j(T)の温度依存性は次の条件に従わなけ
ればならない。
圧VDDを直接供給される場合、動作の別の有効なモー
ドが得られ、電源電流ivのためにホール素子の感度は
非常に良い。この場合、ホール素子の半導体領域の温度
依存性のほかに、電源電圧の通常の温度依存性を有する
電源電圧VDD(T)の値も電源電流ivの大きさに影
響を与える。電源電流iv(T)は次の式(8)によっ
て決定され、この式においてVDDoは一定にされた電
源電圧基準値あるいは標準化された値を表している。
Dに依存しなければならないことが導かれる。しかしな
がら、ホール素子の半導体領域の温度依存性は係数1/
(1+a×ΔT)2 でオフセット電流の大きさに関係し
なければならない。したがって、次の方程式によってオ
フセット電流j(T)が得られる。
の電流成分ik1 を乗算することによって達成され、i
k1 は1/(1+a×ΔT)に比例し、ik2は(VD
D/VDDo)/(1+a×ΔT)に比例する。したが
って、ik1 ×ik2 2 =jは所望するように(VDD
/VDDo)/(1+a×ΔT)2 に比例する。電流乗
算に関してゼロの温度係数を有する第3の電流成分ik
3は基準電流として必要とされる。第2の場合の好まし
い実施例については図2に示されている。
なモードにおけるホール素子は、調整されない電流電圧
VDDではなく温度安定化されたホール素子電源電圧
(=V)を供給される。2つの異なる電流成分ik1 ,
ik2 を乗算する代りに、電流成分ik1 を2乗する必
要があるだけである。ゼロの温度係数を有する基準電流
ik3が必要である。オフセット電流j(T)は次の式
によって与えられる。
(1+a×ΔT)2 が係数(1+2×a×ΔT)によっ
て近似的に置換できるために式はさらに簡単となり、異
なる温度特性を有する電流を加算あるいは減算すること
によって再び実現できる。この方法は式(8)および
(9)における二次係数に同様に適用できる。この第3
の好ましい実施例は図3に示されている。
照にしてさらに詳細に説明されるであろう。
するホールセンサの第1の実施例を概略的に示す。それ
はモノリシック集積回路技術を使用する自己補償付ホー
ルセンサであり、それにおける動作電流のための全ての
電源装置はチップ表面obに集積されている。ホールセ
ンサは3端子装置として設計され、電源電圧端子VD
D、接地端子Mおよびホールセンサの出力信号を出力す
る低インピーダンス出力端子Kを必要とするのみであ
る。
2および4に接続された比較器kの定められたスイッチ
ングを生ずるホール電圧uhにオフセット電圧を重ねる
ヒステレシススイッチング装置hsを含む。ホール素子
hは図1では簡単に表示されているが実際にはホール素
子の方向、すなわちホール素子のホール電流の流れる方
向が結晶の縁部に対して45°の方向である2つの並列
に接続されたホール素子が使用され、結晶格子上の理由
のために2つのホール素子の方向が原則として90°の
角度差になるように配置されている。
されることを可能にするために、オフセット電圧ujは
交互に切替えられ、スイッチングは比較器kの各状態に
よって影響される。このために、比較器kの出力は電子
切替えスイッチsの各位置を決定する制御装置stに接
続される。電子切替えスイッチsの位置によって、オフ
セット電流jは検知入力2あるいは検知入力4のいずれ
かを通りホール素子hに供給される。このオフセット電
流jは各検知端子2あるいは4と接地端子3の間のホー
ル素子等価抵抗rhを横切ってオフセット電圧ujを生
成する。
スイッチング装置hsは必要ない。この場合には比較器
kは高インピーダンスの線形検知装置によって置換され
る。この線形検知装置はホール電圧uhを検知し、低イ
ンピーダンス出力端子Kにおいて対応する電圧値を生成
する。
直接行われる必要はなく、直接結合されていない重畳装
置fによって行われてもよく、それは図1の右上の部分
に付加的な回路図と符号fとして示されている。この重
畳装置fのネットワークは、利得が等価補助抵抗器r
a,ra' によって同じ値に設定される2つの並列接続
されたトランジスタ段から構成される。比較器kは、オ
フセット電流jが注入されるコレクタ端子2' ,4' に
接続される。ベース端子2,4およびコレクタ端子2'
,4' は、それぞれホール素子hおよび電子切替えス
イッチsの同様の符号で示される端子に接続される。こ
こに示された重畳装置fは単なる例示である。電界効果
トランジスタを使用する実施例を含む別の実施例は当業
者によって容易に実行できる。オフセット電流jあるい
はその1部分はホール電圧uhに対称的に重畳され、ヒ
ステレシススイッチング装置hsを有さないでもよい。
ンジスタ技術あるいはハイブリッド技術におけるモノリ
シック集積に適当であることが明白に示される。個々の
回路パラメータの適合および個々の回路モジュールの最
適な設計は、当業者に良く知られている。
流ivおよびオフセット電流jはチップ表面obに集積
される電源装置によって発生される。これはホール素子
の半導体領域に動作電流を与え、同じ動作温度Tによる
変化が生じる。電源装置は第1の温度依存性を有する第
1の補助電流i1 のための第1の電流源q1 および第2
の温度依存性を有する第2の補助電流i2 のための第2
の電流源q2 を含む。第1および第2の電流源q1 およ
びq2 は、それぞれ少なくとも1つの第1の抵抗器r1
および第2の抵抗器r2 を含み、それぞれの半導体領域
はホール素子hの半導体領域と技術的に等価である。す
なわち、これらの半導体領域は技術的に問題となる半導
体領域の特性が同様のものである。第1の電流源q1 は
例えばトランジスタ対t1 ,t2 を有するバンドギャッ
プ回路bgを含み、そのエミッタ領域の面積比はAの数
値を有し、例えばA=14である。第1の補助電流i1
を決定するための第1の抵抗器r1 は、例えば24キロ
オームの抵抗器と207キロオームの抵抗器との直列回
路から構成される。
回路の動作は、ベースエミッタ電圧差がエミッタ領域の
面積比Aによって生じ、電圧比較において含まれる抵抗
器r1 の両端の電圧降下に等しいような値にトランジス
タ対t1 ,t2 の等しいエミッタ電流が調整回路によっ
て調整されることによって行われる。この電圧比較は、
入力が第1のトランジスタt1 のエミッタおよび第1の
抵抗器r1 の電圧分配器タップに接続される第1の制御
増幅器g1によって実行される。
換率によって第1の電流変換器b1を形成する制御され
た電流バンクの制御入力に結合される。上記に与えられ
る抵抗値に関して、バンドギャップ回路bgはトランジ
スタt1 ,t2 のそれぞれに5.7マイクロアンペアの
エミッタ電流を供給する。これは第1の補助電流i1 で
ある。
ップ回路の実施例は電界効果トランジスタ技術で構成す
るときに利点を有する。すなわち、トランジスタ対t1
,t2 は、CMOS技術を使用して容易に実現される
基板トランジスタから構成される。
2の電流源q2 に基準電圧として供給される温度安定性
バンドギャップ基準電圧vrを付加的に供給することで
ある。最も簡単な場合、第2の電流源q2 はホール素子
の半導体領域と同様の性質の半導体領域に形成された第
2の抵抗器r2 と第2の制御増幅器g2とを含み、この
第2の制御増幅器g2はバンドギャップ基準電圧vrと
第2の抵抗器r2 の両端間の電圧とを比較する。第2の
抵抗器r2 を通る電流、すなわち第2の電流i2 は第2
の制御される電流バンクである第2の電流変換器b2 に
よって第2の抵抗器r2 の両端の電圧とバンドギャップ
基準電圧とが等しくなるまで再調整される。第2の電流
源q2 は、電圧対電流変換器uiとして動作する。
のようにバンドギャップ回路によって決定される。 (11) i1 (T)=i1 (To)×(T/To)/(1+a×ΔT) 温度安定化されたバンドギャップ基準電圧vrのため、
第2の補助電流i2 の温度依存性は、次のとおりであ
る。(12) i2 (T)=i2 (To)/(1+a×Δ
T) 電圧対電流変換器uiの基準電圧vrが温度に無関係で
なく、温度係数b(第2の係数)によって決定される場
合、この温度依存性は方程式(12)に付加的な係数1+
b×ΔTとして組込まれなければならない。
ミッタ通路の温度依存性からのこの電圧を生成すること
によって実行される。これは、適当な付加的なバンドギ
ャップ回路において容易に実行される。
与えられる。1.2Vの温度安定性バンドギャップ基準
電圧および39キロオームの抵抗器r2 によって、21
マイクロアンペアの第2の補助電流i2 が設定される。
CMOS技術が使用される場合に、シート抵抗率r' の
n個のウェルのホール素子の半導体領域の温度係数は+
6220ppmである。これは、333度Kの基準温度
Toで、それぞれ第1および第2の補助電流i1 および
i2 に対して−2887ppmおよび−6220ppm
の温度係数を与える。
温度に無関係であるという仮定に基づいており、それに
は電源電圧iv(T)もまた温度に無関係なことが式
(2)に従って必要となる。第1の電流変換器b1 は第
1の成分電流i11,i12,…を出力し、第1の補助電流
i1 に関して一定の変換率c11,c12,…を有し、第2
の電流変換器b2 は第2の補助電流i2 を出力してそれ
が電流ミラーpにより一定の変換率c21,c22,…で変
換されて第2の成分電流i21,i22,…を出力する。加
算/減算装置における第1および第2の成分電流の加算
/減算によって、所望の温度依存性を有する動作電流i
v,jが発生され、加重係数c11,…から生ずる一定の
成分電流比率によって設定される。加算/減算装置は、
各成分電流が供給されるノードk1 ,k2 ,…によって
形成される。
つの電流変換器b1 ,b2 から直接各ノードに供給さ
れ、一方に減算に関して、1つの成分電流の流れの方向
はこの電流が関係したノードに与えられる前に電流ミラ
ーpによって反転される。電流の加算中に正確な符号の
ppmの値は基準温度に対して合計され、減算中に成分
電流が電流ミラーpによって方向が変えられて加算の前
にppmの値は反転される。
流ivは2つの成分電流から形成され、合成された電流
は、ホール素子の電源電流ivが例えば7ミリアンペア
であるために適当な変換率によって非常に高度に増幅さ
れなければならない。そのため、図1の実施例において
は異なる方法が採用され、ホール素子hの検知入力2に
おける電圧と基準電圧uvとが等しくなるまで制御増幅
器rを介して流れる電源電流ivを再調整する。制御は
第3の制御増幅器g3によって行なわれ、その出力はp
チャンネルトランジスタt3のゲート端子に結合され、
電源電圧VDDとホール素子電源端子1の間に電流制御
素子として接続される。基準電圧uvはホール素子の半
導体領域と同様の特性の半導体領域に形成された第3の
抵抗器r3によって生成され、第1のノードk1 から温
度に無関係な電流ir1 を供給される。実施例に関し
て、i11=45マイクロアンペアであり、i21=21マ
イクロアンペアであるため、ir1 =24マイクロアン
ペアである。加重係数c11,c21,…は、各成分電流i
11,i21,…の大きさによって定められる。
め、第2の電流変換器b2 の出力電流は式(7)に従っ
たオフセット電流j(T)の温度依存性を有する。それ
故、オフセット電流jは電流ミラーpの出力から加重係
数c23が得られ、その入力は第2の電流変換器b2 から
第2の補助電流i2 を供給される。ここに想定される実
施例において、電流ミラーへの入力は21マイクロアン
ペアであり、加重係数c23は0.74マイクロアンペア
の電流に相当する。前述のように電源電流ivが例えば
7ミリアンペアであるとすれば、電源電流ivはオフセ
ット電流jの約10,000倍の大きさである。
する電流ミラーpからの点線が示されており、加重係数
c22を有する一定のオフセット電流は必要な場合にホー
ル素子hの検知入力2へ与えられ、ホール電圧uhの非
対称のシフトを生ずる。
2の電流変換器b1 ,b2 からの破線は、別のppm値
でオフセット電流jが第3のノードk3 によって異なっ
て加重された成分電流から形成されることができること
を示す。
ノードk4に接続される第1の電流変換器b1 の出力を
さらに示し、第4のノードk4は電流ミラーpから加重
係数c23を供給される。この1点鎖線は加重係数を最適
にすることによって非線形の効果が高次の効果の補償能
力を与える電流の加算/減算を考慮することを概略的に
示している。基準温度Toのスロープを除いて、全温度
領域における成分電流の曲線は、平均で補償が改善され
るように考慮される。この最適化から生ずる加重係数
は、基準温度Toのみが考慮される加重係数とは異な
る。しかしながら、式(6)の条件に反してはならな
い。
置およびヒステレシススイッチング装置hsの領域にお
いて示される機能的装置は図1の機能的装置とほぼ等し
い。それ故、これらの機能的装置は図1と同様の基準特
性によって設計されるのでここで再び説明される必要は
ない。図1と異なって図2においては、ホール素子hは
電源電圧VDDに直接接続される。結果として、電源電
流ivはホール素子hのオーム抵抗Rによってのみ制限
される。これは、予め決められた電源電圧VDDで最大
の磁界感度を与える。
から導かれる。重要なことは材料による温度係数1+a
×ΔTは式(9)では2次式で与えられることがであ
る。図2の実施例において、これは乗算器mにおける第
1および第2の電流成分ik1 とik2 とを乗算するこ
とによって行われる。第1の電流成分ik1 は、温度依
存性が式(12)によって与えられる第2の補助電流i2
から生ずる。第2の電流成分ik2 は電源電圧VDDに
比例し、ホール素子半導体領域のシート抵抗率r' に対
して反比例する。第2の電流成分ik2 の条件式は次の
通りである。
様の特性を有する半導体領域に第3の電流源q3が形成
され、この第3の電流源q3は電流設定をする第4の抵
抗器r4を含んでいる。この抵抗器r4の両端の電圧
は、電源電圧VDDあるいはそれに比例する1部分は、
所望な依存性が確保されるように選択されるべきであ
る。図3に示される第3の電流源q3は、抵抗器r4お
よびpnp電流ミラートランジスタのベースエミッタ経
路の直列結合ためのこの要求を満足する。さらに正確で
あるが高価な回路は当業者に良く知られている。それら
は、制御段として主に構成される。
望の温度依存性を有するオフセット電流jを出力する。
かあるいは電界効果技術か、特にCMOS技術によって
形成されるかを区別しなければならない。バイポーラ技
術ではベースエミッタ電圧とエミッタあるいはコレクタ
電流の間の指数特性が通常使用され、一方電界効果トラ
ンジスタ技術ではゲートソース電圧とドレイン電流の間
の2乗関係が使用される。両方の場合において、乗算器
mの基準電流入力brは温度に無関係でなければならな
い第3の電流成分ik3 を供給されなければならない。
2つの成分電流の加重された加算/減算による第3の電
流成分ik3の発生は、第5のノードk5によって図2
に略図的に示されている。例えば、このような温度に無
関係な電流は、図1の実施例における温度に無関係な電
流ik1 である。それ故、詳細な説明は必要ない。
(1987年6月の「IEEE Journalof Solid-State Cir
cuit 」第sc-22 巻、第3号、第357 乃至365 頁)に記
載されている。例えば、バイポーラ技術における乗算器
は文献(1978年Springer-Verlag 社のU.Tietze氏および
Ch.Schenk 氏らによる「Advanced Electronic Circuit
s」第36乃至37頁)に記載されている。その図1.39
において与えられる例は、基準電圧Uzを使用する2つ
のアナログ電圧値UxおよびUyの乗算を示す。しかし
ながら、入力抵抗R1 ,R2 ,R2'を除去することによ
って、回路は簡単な方法で入力電流用に変換される。さ
らに、電流出力は電圧対電流変換器によって電圧出力U
oから形成されなければならない。
1が調整されていない電源電圧VDDには接続されず、
温度安定化されたホール素子の電源電圧Vに接続されて
いる点で図2の実施例とは異なる。ホール素子の電源電
圧Vは、図2あるいは図3の上記電力電源装置の一部を
形成する調整された電圧源vgによって発生される。最
良の解決法は、温度安定化された出力電圧vrを発生す
るバンドギャップ回路vgである。この電圧は、再び適
当な制御回路によって行われる通常の回路手段によって
ホール素子の電源電圧Vの値まで上げられることが必要
である。
電流源q1 ,q2 は、第2の補助電流i2 が第2の抵抗
器r2 の両端の温度に無関係な電圧降下を生成するよう
に互いに結合される。ホール素子と第2の抵抗器r2 の
半導体領域のシート抵抗は等しく、第2の電流バンクb
2 の増加された電流は温度に無関係なホール素子のオー
ム抵抗の両端の電圧降下を生成し、それも温度に無関係
なものである。この構成は図3の実施例において略図的
に示され、ホール素子の電源端子1は電流変換器b2 か
ら供給される。
により、回路は乗算器mの領域で簡単にされる。第2の
電流成分ik2 はもはや必要ではなく、第1の電流成分
ik1 のみが形成されることが必要であり、それが2乗
される。基準電流入力brに与えられる第3の電流成分
ik3 は不変に保持される。第1の電流成分ik1の2
乗は、例えば上記乗算器mによって形成される2乗装置
mqによって行われ、2つの乗算入力は第1の電流成分
を供給される。
算は、合成電流jにおける2次係数1/(1+a×Δ
T)2 を生ずる。a×ΔTが1よりもずっと小さい場
合、2次の項は係数1/(1+2×a×ΔT)によって
置換えられる。しかしながら、この温度に無関係な電流
は図1の実施例に示されるように2つの成分電流の加重
された加算/減算によって発生され、電流の比較的複雑
な乗算あるいは2乗の必要性を除去する。この変形は第
6のノードk6 および第1および第2の電流変換器b1
,b2 への破線の電流接続によって図3に示されてい
る。第6のノードk6 の出力は、所望のオフセット電流
jを出力する。
センサの第1の好ましい実施例のブロック図。
第2の好ましい実施例のブロック図。
している第3の好ましい実施例のブロック図。
j…電流、k1 ,k2…加算/減算装置、q1 ,q2 …
電流源。
Claims (16)
- 【請求項1】 モノリシック集積回路技術によって構成
され、動作電流用の集積された電源装置を具備している
ホールセンサにおいて、 電源装置が第1の温度依存性を有する第1の補助電流の
第1の電流源および第2の温度依存性を有する第2の補
助電流の第2の電流源を含み、 第1および第2の電流源がそれぞれ第1の抵抗器および
第2の抵抗器を含み、それら第1の抵抗器および第2の
抵抗器が形成されている半導体領域がホール素子の半導
体領域と同様な特性を有しており、 第1の電流変換器および第2の電流変換器が第1の成分
電流および第2の成分電流を出力し、それぞれが第1お
よび第2の補助電流に対する予め決められた変換率を有
し、 加算/減算装置が第1および第2の成分電流の加算/減
算を行うことによって所望の温度依存性を有する動作電
流を発生することを特徴とするホールセンサ。 - 【請求項2】 ホール電圧を検知するための素子がチッ
プ表面に集積されることを特徴とする請求項1記載のホ
ールセンサ。 - 【請求項3】 動作電流が電源電流およびオフセット電
流を含み、 重畳装置がホール電圧にオフセット電流によるオフセッ
ト電圧を重畳し、 重畳がホール素子において直接的に行われるか、または
ホール素子の半導体領域と同様な特性を有している半導
体領域に形成された1以上の補助抵抗器にオフセット電
流が供給されるときホール素子に結合されないで行わ
れ、 aをホール素子半導体領域のシート抵抗率の温度係数と
し、 Tを絶対温度とし、 Toを基準温度とし、 ΔT=T−Toを基準温度差とし、 Δiv(T)を絶対温度Tに依存する供給電流差とし、 Δj(T)を絶対温度Tに依存するオフセット電流差と
するとき、 オフセット電流の温度依存性は、式 Δiv(T)/Δj(T)=1+a×ΔT によって与えられることを特徴とする請求項2記載のホ
ールセンサ。 - 【請求項4】 検知素子が高レベルと低レベルの2つの
状態のいずれであるかを比較する2状態比較器であり、 重畳装置が各スイッチ位置によりヒステレシス電圧の方
向を決定するヒステレシススイッチング装置を具備し、 ヒステレシススイッチング装置の制御入力が比較器の出
力に接続されていることを特徴とする請求項3記載のホ
ールセンサ。 - 【請求項5】 第1の電流源がエミッタ領域の面積比A
を有するトランジスタ対および第1の抵抗器によって第
1の補助電流を発生するバンドギャップ回路を含み、第
1の補助電流は、 i1 (T)=i1 (To)×(T/To)/(1+a×ΔT) の温度依存性を有し、 第2の電流源が第2の抵抗器を含み、その両端に第1の
抵抗器の両端の電圧とは異なる温度依存性を有する電圧
を発生し、 第2の補助電流の温度依存性がホール素子の半導体領域
のシート抵抗率の温度係数である第1の係数aと第2の
抵抗器の両端の電圧の温度係数である第2の係数bとに
よって、式 i2 (T)=i2 (To)×(1+b×ΔT)/(1+a×ΔT) によって与えられ、 第1および第2の電流変換器が、出力が予め決められた
変換率によって成分電流を出力する第1の制御電流バン
クおよび第2の制御電流バンクであることを特徴とする
請求項4記載のホールセンサ。 - 【請求項6】 第2の抵抗器の両端の電圧がバンドギャ
ップ回路からの温度安定化された電圧であることを特徴
とする請求項5記載のホールセンサ。 - 【請求項7】 ホール素子に要求される動作電流が、チ
ップ表面のホール素子と共に集積されている電源装置に
よって生成されて電源装置と熱的に緊密に結合されてい
るホール素子に供給され、 電源装置が第1の温度依存性を有する第1の補助電流お
よび第1の温度依存性とは異なる第2の温度依存性を有
する第2の補助電流を発生し、 r' をホール素子半導体領域のシート抵抗率とし、 aをホール素子半導体領域のシート抵抗率の温度係数と
し、 Tを絶対温度とし、 Toを基準温度とし、 ΔT=T−Toを基準温度差とするとき、 共通の温度依存係数が(1+a×ΔT)であり、温度依
存性のホール素子半導体領域のシート抵抗率r' ×(1
+a×ΔT)が第1および第2の補助電流の大きさおよ
び温度依存性を決定し、 加算/減算装置による第1および第2の補助電流の比例
した加算あるいは減算の割合によって、ホール素子の動
作電流が形成され、動作電流の温度依存性が各補助電流
部分の大きさによって決定されるステップによってホー
ル素子の製造誤差およびホール素子の温度依存性に対す
るホールセンサの自動的な補償方法。 - 【請求項8】 電源装置がホール素子の半導体領域と同
様な特性を有している半導体領域に形成された電流設定
抵抗器を含むことを特徴とする請求項7記載の方法。 - 【請求項9】 ホール素子の動作電流は、その温度依存
性が、 aをホール素子半導体領域のシート抵抗率の温度係数と
し、 Tを絶対温度とし、 Toを基準温度とし、 ΔT=T−Toを基準温度差でとし、 Δiv(T)を絶対温度Tに依存する供給電流差とし、 Δj(T)を絶対温度Tに依存するオフセット電流差と
して、 Δiv(T)/Δj(T)=1+a×ΔT によって与えられることを特徴とする請求項8記載の方
法。 - 【請求項10】 第1の補助電流がバンドギャップ回路
によって発生され、第1の補助電流の大きさが第1の抵
抗器によって決定され、この第1の抵抗器はホール素子
の半導体領域と同様な特性を有している半導体領域に形
成され、トランジスタ対はエミッタ領域の面積比Aを有
し、第2の補助電流がホール素子の半導体領域と同様な
特性を有している半導体領域に形成された第2の抵抗器
によって形成され、この第2の抵抗器の両端の電圧の温
度依存性が第1の抵抗器の両端の電圧の温度依存性とは
異なることを特徴とする請求項8記載の方法。 - 【請求項11】 第2の抵抗器の両端の電圧がバンドギ
ャップ回路からの温度安定化された電圧であることを特
徴とする請求項10記載の方法。 - 【請求項12】 電源電流が、動作領域の温度依存性が
ゼロになるように調整され、 オフセット電流についての動作領域の温度依存性が次の
式 j(T)=j(To)/(1+a×ΔT)によって決定
されるように調整されていることを特徴とする請求項9
記載の方法。 - 【請求項13】 自動補償によって、温度依存性の非線
形部分が第1および第2の補助電流の比例した付加的な
加算あるいは減算によって第1および第2の補助電流の
比例した加算あるいは減算の線形の温度係数に加えて非
線形の温度係数を考慮することによって減少され、第1
および第2の補助電流の各部分が予め設定されている付
加的な変換率によって決定されることを特徴とする請求
項7記載の方法。 - 【請求項14】 ホール素子に要求される電源電流がホ
ール素子の抵抗およびそれに供給される電源電圧によっ
て決定され、 ホール素子に要求されるオフセット電流がチップ表面の
ホール素子と共に集積される電源装置によって生成され
て電源装置と熱的に緊密に結合されているホール素子に
供給され、 ヒステレシススイッチング装置に供給されるオフセット
電流が乗算器によって第1および第2の電流成分から形
成され、乗算器の基準入力が基準温度における温度依存
性がゼロである第3の電流成分を受け、 第1の電流成分が相互作用する第1の電流源および第2
の電流源によって形成され、第1の電流成分は、 ik1 (T)=ik1 (To)×(T/To)/(1+a×ΔT) に依存し、ここで、aはホール素子半導体領域の温度係
数(=第1の係数)であり、Tは絶対温度であり、To
は基準温度であり、ΔT=T−Toは基準温度差であ
り、 第2の電流成分が第3の電流源によって形成され、この
第3の電流源は電源電圧が、式 ik2 (T,VDD) =ik2 (To)×(VDD/VDDo)/(1+a×ΔT) によって第2の電流成分に温度依存性を与えるように設
計され、 ここで、VDDは電源電圧であり、VDDoは一定にさ
れた電源電圧の基準値であり、 第3の電流成分が第1の電流源からの第1の補助電流お
よび第2の電流源からの別の温度依存性を有する第2の
補助電流の比例した加算あるいは減算による第1のノー
ドによって形成され、各電流部分が、合成電流(=第3
の電流成分)が少なくとも基準温度で温度依存性がない
ように固定されるステップを有することを特徴とするヒ
ステレシススイッチング装置を具備しているホールセン
サのホール素子の製造誤差および温度誘導ヒステレシス
スイッチング感度を自動的に補償する方法。 - 【請求項15】 ホール素子用の調整されていない電源
電圧が調整された電圧源からの電圧および温度安定化さ
れたホール素子の電源電圧によって置換えられる場合、
乗算器が2乗装置によって置換えられ、第1の電流成分
が2乗され、第3の電流成分が2乗装置の基準電流入力
に与えられることを特徴とする請求項14記載の方法。 - 【請求項16】 オフセット電流の二次温度依存性係数 1/(1+a×ΔT)2 が第2のノードにより第1およ
び第2の補助電流の比例した加算あるいは減算によって
置換され、それによって合成電流(=オフセット電流)
が形成され、その基準温度Toにおける温度依存性係数 1/(1+2×a×ΔT)によって近似的に決定される
ことを特徴とする請求項14あるいは15記載の方法。
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