JP3282471B2 - 光ファイバの融着接続方法及び装置 - Google Patents
光ファイバの融着接続方法及び装置Info
- Publication number
- JP3282471B2 JP3282471B2 JP29532995A JP29532995A JP3282471B2 JP 3282471 B2 JP3282471 B2 JP 3282471B2 JP 29532995 A JP29532995 A JP 29532995A JP 29532995 A JP29532995 A JP 29532995A JP 3282471 B2 JP3282471 B2 JP 3282471B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core
- optical fiber
- fusion splicing
- fusion
- shape
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低損失に光ファイバを
融着接続することのできる方法及びその装置に関する。
融着接続することのできる方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ1を融着接続するには、図9
(a)に示すように、被覆層を除去した裸ファイバ1−
1が所定の間隙12を設けて保持される。次いで、電極
棒2の間の放電スパッタリング(予備加熱)11−1に
よってファイバ上の微小な付着物を除去し、コアの軸ズ
レ及び角度ズレを基にしたMarcuseの式を用いて
融着後に推定する。同図(b)に示すようにファイバの
端面が接触するように近ずけながら本加熱11−2によ
って融着接続する(昭和62年3月・住友電気・第13
0号、第7〜11頁 )。
(a)に示すように、被覆層を除去した裸ファイバ1−
1が所定の間隙12を設けて保持される。次いで、電極
棒2の間の放電スパッタリング(予備加熱)11−1に
よってファイバ上の微小な付着物を除去し、コアの軸ズ
レ及び角度ズレを基にしたMarcuseの式を用いて
融着後に推定する。同図(b)に示すようにファイバの
端面が接触するように近ずけながら本加熱11−2によ
って融着接続する(昭和62年3月・住友電気・第13
0号、第7〜11頁 )。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら融着接続
された部分を詳細に観察すると、図5に示すようにコア
は種々の形状に変形して接続されている。このようにコ
アが屈曲して接続されたところに上記Marcuseの
式を適用すると、接続損失の推定値と測定結果との間に
差が生じるという問題が生じた。そこで本発明は、かか
る問題点を解決し接続損失を正確に推定しながら光ファ
イバを融着接続する方法及びその装置について提供する
ことを目的とする。
された部分を詳細に観察すると、図5に示すようにコア
は種々の形状に変形して接続されている。このようにコ
アが屈曲して接続されたところに上記Marcuseの
式を適用すると、接続損失の推定値と測定結果との間に
差が生じるという問題が生じた。そこで本発明は、かか
る問題点を解決し接続損失を正確に推定しながら光ファ
イバを融着接続する方法及びその装置について提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる光ファイ
バの融着接続方法は、接続される光ファイバを所定の間
隙を設けて配置し、気中放電により予備加熱した後、光
ファイバ端面が接触するように移動せしめると共に本加
熱して融着接続する方法であって、融着接続されたコア
の形状を撮像して画像処理し、これをFD−BPM(差
分ビ―ム伝搬法)によって予め求めたデータベースと対
比して接続損失を推定する工程を含むことを特徴とす
る。
バの融着接続方法は、接続される光ファイバを所定の間
隙を設けて配置し、気中放電により予備加熱した後、光
ファイバ端面が接触するように移動せしめると共に本加
熱して融着接続する方法であって、融着接続されたコア
の形状を撮像して画像処理し、これをFD−BPM(差
分ビ―ム伝搬法)によって予め求めたデータベースと対
比して接続損失を推定する工程を含むことを特徴とす
る。
【0005】上記の方法は、接続されたコアの形状を撮
像し、これをFD−BPMによって予め求めたデータベ
ースと対比することでありより具体的には、接続された
コアの形状を分類すると共に変形したコアの曲率半径を
測定し、これを予めFD−BPMによって求めたデータ
ベースと対比することによって容易に接続損失を推定す
ることができる。
像し、これをFD−BPMによって予め求めたデータベ
ースと対比することでありより具体的には、接続された
コアの形状を分類すると共に変形したコアの曲率半径を
測定し、これを予めFD−BPMによって求めたデータ
ベースと対比することによって容易に接続損失を推定す
ることができる。
【0006】また、本発明に係わる他の接続方法は、接
続される光ファイバを所定の間隙を設けて配置し、気中
放電により予備加熱した後、光ファイバ端面が接触する
ように移動せしめると共に本加熱して融着接続する方法
であって、所定の間隔を設けて配置された端面近傍を撮
像して画像処理し、これをFD−BPMによって予め求
めたデータベースと対比して融着接続後のコアの形状を
予測し、予測されたコアの形状から予めFD−BPMに
よって求められたデータベースと対比して接続損失を推
定する工程を含むことを特徴とする。
続される光ファイバを所定の間隙を設けて配置し、気中
放電により予備加熱した後、光ファイバ端面が接触する
ように移動せしめると共に本加熱して融着接続する方法
であって、所定の間隔を設けて配置された端面近傍を撮
像して画像処理し、これをFD−BPMによって予め求
めたデータベースと対比して融着接続後のコアの形状を
予測し、予測されたコアの形状から予めFD−BPMに
よって求められたデータベースと対比して接続損失を推
定する工程を含むことを特徴とする。
【0007】上記の方法は、所定の間隔を設けて配置さ
れた端面近傍を撮像し、これをFD−BPMによって予
め求めたデータベースと対比して融着接続後のコアの形
状を予測し、予測されたコアの形状から予めFD−BP
Mによって求めたデータベースと対比して接続損失を推
定することでありより具体的には、所定の間隔を設けて
配置された端面の状態を分類すると共に端面の傾斜角並
びにコアの相対位置を測定し、これを予めFD−BPM
によって求めたデータベースと対比して融着接続後のコ
アの形状を予測すること、又、予測されたコアの形状を
分類すると共に該コアの形状から曲率半径を求め、これ
を予めFD−BPMによって求めたデータベースと対比
して接続損失を推定することができる。
れた端面近傍を撮像し、これをFD−BPMによって予
め求めたデータベースと対比して融着接続後のコアの形
状を予測し、予測されたコアの形状から予めFD−BP
Mによって求めたデータベースと対比して接続損失を推
定することでありより具体的には、所定の間隔を設けて
配置された端面の状態を分類すると共に端面の傾斜角並
びにコアの相対位置を測定し、これを予めFD−BPM
によって求めたデータベースと対比して融着接続後のコ
アの形状を予測すること、又、予測されたコアの形状を
分類すると共に該コアの形状から曲率半径を求め、これ
を予めFD−BPMによって求めたデータベースと対比
して接続損失を推定することができる。
【0008】本発明に係わる光ファイバの融着接続装置
は、光ファイバ保持ステージと、電極棒を備えた放電電
極保持ステージと、融着接続部の観測装置と、画像処理
装置及び制御装置を備え、光ファイバ保持ステージの間
隔は調整可能に取り付けられ、観測装置は融着部近傍の
コアの形状を識別可能に取り付けられ、制御装置はFD
−BPMによって求めたデータベースを内蔵しているこ
とを特徴とする。
は、光ファイバ保持ステージと、電極棒を備えた放電電
極保持ステージと、融着接続部の観測装置と、画像処理
装置及び制御装置を備え、光ファイバ保持ステージの間
隔は調整可能に取り付けられ、観測装置は融着部近傍の
コアの形状を識別可能に取り付けられ、制御装置はFD
−BPMによって求めたデータベースを内蔵しているこ
とを特徴とする。
【0009】
【作用】Marcuseの式は直線状のファイバに
軸ズレ及び接続方向にズレが生じた場合について接続
損失を計算している。しかし、現状は端面の傾斜及びそ
の組合せ等によって接続されたコアの形状が種々分類さ
れ、軸ズレあるいは端面の傾斜等が同じでも接続損失は
大きく左右されることがある。本発明のFD−BPMは
この点に立脚して接続状態を形状的に把握し、これを解
析してデータベースを構築したものである。上記の構成
によれば、本発明に係わる光ファイバの融着接続方法は
接続されたコアの形状を分類すると共にこの形状の曲率
半径等を測定し、これを予めFD−BPMによって蓄積
したデータベースと対比して接続損失を推定するので、
低損失の接続損失を得ることができる。また、ステージ
に保持されたファイバ端面の傾斜角あるいはコアの相対
位置等を測定し、これを予めFD−BPMによって蓄積
したデータベースと対比して融着接続後のコアの形状並
びに接続損失を予測するので、早期に対応を採ることが
できる。
軸ズレ及び接続方向にズレが生じた場合について接続
損失を計算している。しかし、現状は端面の傾斜及びそ
の組合せ等によって接続されたコアの形状が種々分類さ
れ、軸ズレあるいは端面の傾斜等が同じでも接続損失は
大きく左右されることがある。本発明のFD−BPMは
この点に立脚して接続状態を形状的に把握し、これを解
析してデータベースを構築したものである。上記の構成
によれば、本発明に係わる光ファイバの融着接続方法は
接続されたコアの形状を分類すると共にこの形状の曲率
半径等を測定し、これを予めFD−BPMによって蓄積
したデータベースと対比して接続損失を推定するので、
低損失の接続損失を得ることができる。また、ステージ
に保持されたファイバ端面の傾斜角あるいはコアの相対
位置等を測定し、これを予めFD−BPMによって蓄積
したデータベースと対比して融着接続後のコアの形状並
びに接続損失を予測するので、早期に対応を採ることが
できる。
【0010】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例を
説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一
符号を付し、重複する説明を省略する。図1は本実施例
に係わる光ファイバの融着接続装置の構成を示す概略図
であり、光ファイバ1、1は放電電極棒2によって融着
接続され、接続部1ー2の近傍を照明4と顕微鏡付きカ
メラ5からなる観測装置によってコア及びクラッドの形
状を認識し、画像処理装置6によって接続前、後の形状
及び寸法等を確定する。コアはクラッドとの屈折率差に
よってカメラ6には明暗となって現われる。さらに、本
装置は光ファイバを保持するステージ9及び放電電極棒
を保持したステージ8並びにCCDを主体とする制御装
置7を備え、光ファイバ保持ステージ9の間隔は移動装
置10によって調整可能に取り付けられ、観測装置は融
着部1−2近傍のコアの形状を識別可能に取り付けら
れ、制御装置7は FD−BPM (Finite d
efference beam propagatio
nmethod:差分ビーム伝搬法)によって接続損失
を推定する。ここで、制御装置7に予め求めたデータベ
ースを内蔵させると制御処理を円滑に行なうことができ
るので好ましい。データベースについては後で詳細に説
明する。
説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一
符号を付し、重複する説明を省略する。図1は本実施例
に係わる光ファイバの融着接続装置の構成を示す概略図
であり、光ファイバ1、1は放電電極棒2によって融着
接続され、接続部1ー2の近傍を照明4と顕微鏡付きカ
メラ5からなる観測装置によってコア及びクラッドの形
状を認識し、画像処理装置6によって接続前、後の形状
及び寸法等を確定する。コアはクラッドとの屈折率差に
よってカメラ6には明暗となって現われる。さらに、本
装置は光ファイバを保持するステージ9及び放電電極棒
を保持したステージ8並びにCCDを主体とする制御装
置7を備え、光ファイバ保持ステージ9の間隔は移動装
置10によって調整可能に取り付けられ、観測装置は融
着部1−2近傍のコアの形状を識別可能に取り付けら
れ、制御装置7は FD−BPM (Finite d
efference beam propagatio
nmethod:差分ビーム伝搬法)によって接続損失
を推定する。ここで、制御装置7に予め求めたデータベ
ースを内蔵させると制御処理を円滑に行なうことができ
るので好ましい。データベースについては後で詳細に説
明する。
【0011】本発明は上記の装置を用いて光ファイバを
融着接続する方法であって、接続される光ファイバ1、
1を所定の間隙12を設けて配置し、気中放電により予
備加熱11−1した後、光ファイバ端面が接触するよう
に移動せしめると共に本加熱11−2して融着接続する
方法であって、融着接続されたコアの形状を撮像して画
像処理し、これをFD−BPMによって接続損失を推定
する工程を含むことを特徴とする。
融着接続する方法であって、接続される光ファイバ1、
1を所定の間隙12を設けて配置し、気中放電により予
備加熱11−1した後、光ファイバ端面が接触するよう
に移動せしめると共に本加熱11−2して融着接続する
方法であって、融着接続されたコアの形状を撮像して画
像処理し、これをFD−BPMによって接続損失を推定
する工程を含むことを特徴とする。
【0012】また、他の方法は接続される光ファイバ
1、1を所定の間隙12を設けて配置し、気中放電によ
り予備加熱11−1後、光ファイバ端面が接触するよう
に移動すると共に本加熱11−2して融着接続する方法
であって、所定の間隔を設けて配置された端面1−2近
傍を撮像して画像処理し、これをFD−BPMによって
融着接続されるコアの形状を予測し、予測された形状か
らFD−BPMによって接続損失を推定する工程を含む
ことを特徴とする。
1、1を所定の間隙12を設けて配置し、気中放電によ
り予備加熱11−1後、光ファイバ端面が接触するよう
に移動すると共に本加熱11−2して融着接続する方法
であって、所定の間隔を設けて配置された端面1−2近
傍を撮像して画像処理し、これをFD−BPMによって
融着接続されるコアの形状を予測し、予測された形状か
らFD−BPMによって接続損失を推定する工程を含む
ことを特徴とする。
【0013】次に、本発明に係わるFD−BPMによっ
て接続損失を推定する方法並びに前述のデータベースに
ついて説明する。実験には単一モード型光ファイバを用
いた。図2はファイバ軸がずれた場合及びファイバ端面
が斜めに切断された端面を融着接続するときの各プロセ
スにおける状態を示す図である。同図(a)に示すよう
に溶融接続する前に軸ズレが生じている場合は、表面張
力により自己修正機能が働いてファイバの外形は平滑に
なるが、コアは融着後も軸ズレは残っている。これをα
型のコア変形という。図3には軸ズレとコア変形による
曲率半径Rとの関係を示す。軸ズレが大きい程曲率半径
は小さくなる。:(データベース1)
て接続損失を推定する方法並びに前述のデータベースに
ついて説明する。実験には単一モード型光ファイバを用
いた。図2はファイバ軸がずれた場合及びファイバ端面
が斜めに切断された端面を融着接続するときの各プロセ
スにおける状態を示す図である。同図(a)に示すよう
に溶融接続する前に軸ズレが生じている場合は、表面張
力により自己修正機能が働いてファイバの外形は平滑に
なるが、コアは融着後も軸ズレは残っている。これをα
型のコア変形という。図3には軸ズレとコア変形による
曲率半径Rとの関係を示す。軸ズレが大きい程曲率半径
は小さくなる。:(データベース1)
【0014】ファイバ端面が斜めに切断されて融着接続
された場合のコア変形の状態を図2(b)、(c)に示
す。同図(b)に示すように左右の傾斜が同じ場合はコ
アの変形は起こらない。しかし、同図(c)の場合はコ
ア変形が生じる。これをβ型のコア変形という。図4に
は切断されたファイバ端面の傾斜角|θL +θR |とコ
ア変形による曲率半径Rとの関係を示す。傾斜角が大き
くなると急激に曲率半径は小さくなる。:(データベー
ス2)
された場合のコア変形の状態を図2(b)、(c)に示
す。同図(b)に示すように左右の傾斜が同じ場合はコ
アの変形は起こらない。しかし、同図(c)の場合はコ
ア変形が生じる。これをβ型のコア変形という。図4に
は切断されたファイバ端面の傾斜角|θL +θR |とコ
ア変形による曲率半径Rとの関係を示す。傾斜角が大き
くなると急激に曲率半径は小さくなる。:(データベー
ス2)
【0015】図5は接続点におけるコア変形とこれによ
って生じる接続損失との関係を示す図である。コアの曲
率半径Rが同じ場合損失はβ型の方が小さく、いづれの
タイプも曲率半径Rが大きくなると損失は減少する。:
(データベース3)
って生じる接続損失との関係を示す図である。コアの曲
率半径Rが同じ場合損失はβ型の方が小さく、いづれの
タイプも曲率半径Rが大きくなると損失は減少する。:
(データベース3)
【0016】図6は融着接続前のファイバの軸ズレと接
続損失の関係を示す。実線はMarcuseの式、点線
はFD−BPMによって求めた値である。軸ズレが6.
1μmより小さいところでは実験データと良く一致する
が、それより大きくなるとMarcuseの式は誤差が
大きくなり使えない。:(データベース4)
続損失の関係を示す。実線はMarcuseの式、点線
はFD−BPMによって求めた値である。軸ズレが6.
1μmより小さいところでは実験データと良く一致する
が、それより大きくなるとMarcuseの式は誤差が
大きくなり使えない。:(データベース4)
【0017】図7は融着接続前のファイバの切断された
ファイバ端面の傾斜角と接続損失の関係を示す。傾斜角
が6.0度より大きくなるとFD−BPMは実験データ
と良く一致するが、Marcuseの式は誤差が大きく
なり使えない。:(データベース5)
ファイバ端面の傾斜角と接続損失の関係を示す。傾斜角
が6.0度より大きくなるとFD−BPMは実験データ
と良く一致するが、Marcuseの式は誤差が大きく
なり使えない。:(データベース5)
【0018】これらの結果から、図8にはFD−BPM
を用いた接続損失の推定値と実測値との関係を示す。推
定値の誤差をα型、β型共に±0.05dB以下であ
る。:(データベース6)
を用いた接続損失の推定値と実測値との関係を示す。推
定値の誤差をα型、β型共に±0.05dB以下であ
る。:(データベース6)
【0019】本発明はこれらのデータベースを予め求め
ておき、これを利用することによって、接続後のコアの
形状、あるいは接続損失を正確かつ円滑に推定すること
ができる。上記の説明はは1対の単心光ファイバを融着
接続する場合について説明したが、同様の方法が多心光
ファイバの融着接続にも適用できる。
ておき、これを利用することによって、接続後のコアの
形状、あるいは接続損失を正確かつ円滑に推定すること
ができる。上記の説明はは1対の単心光ファイバを融着
接続する場合について説明したが、同様の方法が多心光
ファイバの融着接続にも適用できる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わる光
ファイバの融着接続方法は接続されたコアの形状を分類
すると共にこの形状の曲率半径等を測定し、これを予め
FD−BPMによって蓄積したデータベースと対比して
接続損失を推定するので、低損失の接続損失を得ること
ができる。また、ステージに保持されたファイバ端面の
傾斜角あるいはコアの相対位置等を測定し、これを予め
FD−BPMによって蓄積したデータベースと対比して
融着接続後のコアの形状並びに接続損失を予測するの
で、早期に対応を採ることができる。
ファイバの融着接続方法は接続されたコアの形状を分類
すると共にこの形状の曲率半径等を測定し、これを予め
FD−BPMによって蓄積したデータベースと対比して
接続損失を推定するので、低損失の接続損失を得ること
ができる。また、ステージに保持されたファイバ端面の
傾斜角あるいはコアの相対位置等を測定し、これを予め
FD−BPMによって蓄積したデータベースと対比して
融着接続後のコアの形状並びに接続損失を予測するの
で、早期に対応を採ることができる。
【図1】本実施例に係わる光ファイバの融着接続装置の
構成を示す概略図である。
構成を示す概略図である。
【図2】融着接続されたコアの形状を示す縦断面図であ
る。
る。
【図3】軸ズレとそのために生じたコアの曲率半径との
関係を示す図である。
関係を示す図である。
【図4】端面の傾斜角とそのために生じたコアの曲率半
径との関係を示す図である。
径との関係を示す図である。
【図5】コアの曲率半径と接続損失との関係を示す図で
ある。
ある。
【図6】コアの軸ズレと接続損失との関係を示す図であ
る。
る。
【図7】コアの端面の傾斜角と接続損失との関係を示す
図である。
図である。
【図8】接続損失の実測値と推定値との関係を示す図で
ある。
ある。
【図9】従来の融着接続方法を説明するための図であ
る。
る。
1:光ファイバ 1−1:裸ファイバ 1−2:接続部 2:放電電極棒 3:照明用ライト 4:放電装置 5:カメラ 6:画像処理装置 7:制御装置 8:電極棒保持ステージ 9:光ファイバ保持ステージ 11:気中放電 11−1:気中放電(予備加熱) 11−2:気中放電(本加熱) 12:間隙 θL 、θR :ファイバ端面の傾斜角 d:コアの軸ズレ距離 R:コアの曲率半径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−196531(JP,A) 特開 平1−169408(JP,A) 特開 平1−239505(JP,A) 特開 昭60−70407(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/255 JICSTファイル(JOIS)
Claims (7)
- 【請求項1】 接続される光ファイバを所定の間隙を設
けて配置し、気中放電により予備加熱した後、光ファイ
バ端面が接触するように移動せしめると共に本加熱して
融着接続する方法であって、 融着接続されたコアの形状を撮像して画像処理し、これ
を差分ビーム伝搬法(以下「FD−BPM」という)に
よって予め求めたデータベースと対比して接続損失を推
定する工程を含むことを特徴とする光ファイバの融着接
続方法。 - 【請求項2】 接続されたコアの形状を分類すると共に
変形したコアの曲率半径を測定し、これを予めFD−B
PMによって求めたデータベースと対比することを特徴
とする請求項1に記載された光ファイバの融着接続方
法。 - 【請求項3】 接続される光ファイバを所定の間隙を設
けて配置し、気中放電により予備加熱した後、光ファイ
バ端面が接触するように移動せしめると共に本加熱して
融着接続する方法であって、 所定の間隔を設けて配置
された端面近傍を撮像して画像処理し、これを差分ビー
ム伝搬法(以下「FD−BPM」という)によって予め
求めたデータベースと対比して融着接続後のコアの形状
を予測し、予測されたコアの形状から予めFD−BPM
によって求めたデータベースと対比して接続損失を推定
する工程を含むことを特徴とする光ファイバの融着接続
方法。 - 【請求項4】 所定の間隔を設けて配置された端面の状
態を分類すると共に端面の傾斜角並びにコアの相対位置
を測定し、これを予めFD−BPMによって求めたデー
タベースと対比して融着接続後のコアの形状を予測する
ことを特徴とする請求項3に記載された光ファイバの融
着接続方法。 - 【請求項5】 予測されたコアの形状を分類すると共に
該コアの形状から曲率半径を求め、これを予めFD−B
PMによって求めたデータベースと対比して接続損失を
推定することを特徴とする請求項3に記載された光ファ
イバの融着接続方法。 - 【請求項6】 請求項1又は3に記載された光ファイバ
の融着接続方法が単心光ファイバ又は多心光ファイバの
接続に適用されることを特徴とする光ファイバの融着接
続方法。 - 【請求項7】 光ファイバ保持ステージと、電極棒を備
えた放電電極保持ステージと、融着接続部の観測装置
と、画像処理装置及び制御装置を備え、光ファイバ保持
ステージの間隔は調整可能に取り付けられ、観測装置は
融着部近傍のコアの形状を識別可能に取り付けられ、制
御装置は差分ビーム伝搬法(FD−BPM)によって求
めたデータベースを内蔵していることを特徴とする光フ
ァイバの融着接続装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29532995A JP3282471B2 (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | 光ファイバの融着接続方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29532995A JP3282471B2 (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | 光ファイバの融着接続方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09138318A JPH09138318A (ja) | 1997-05-27 |
JP3282471B2 true JP3282471B2 (ja) | 2002-05-13 |
Family
ID=17819211
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29532995A Expired - Fee Related JP3282471B2 (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | 光ファイバの融着接続方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3282471B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002286963A (ja) * | 2001-03-23 | 2002-10-03 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 光ファイバの融着接続方法 |
JP4032960B2 (ja) * | 2002-12-20 | 2008-01-16 | 住友電気工業株式会社 | 光ファイバ融着接続装置 |
JP4629994B2 (ja) * | 2004-04-01 | 2011-02-09 | 古河電気工業株式会社 | 融着接続機、接続損失推定プログラムおよび接続損失推定方法 |
JP5863190B2 (ja) * | 2012-11-27 | 2016-02-16 | 富士通株式会社 | 画像解析装置、及び光ファイバ融着接続システム |
CN108369315B (zh) * | 2015-09-24 | 2020-08-04 | 恩耐公司 | 用于控制光束参数积的装置和方法 |
JPWO2021230115A1 (ja) * | 2020-05-12 | 2021-11-18 |
-
1995
- 1995-11-14 JP JP29532995A patent/JP3282471B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09138318A (ja) | 1997-05-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9086538B2 (en) | Method for fusion splicing optical fibers | |
JP2005518566A (ja) | PMファイバの調整(alignment) | |
JPH01196531A (ja) | 光ファイバの接続損失推定法 | |
JPH0439044B2 (ja) | ||
JP3282471B2 (ja) | 光ファイバの融着接続方法及び装置 | |
JP4778520B2 (ja) | 光導波路のコアの偏心率を求める方法並びに光導波路を結合する方法および装置 | |
EP1281990A1 (en) | Single mode optical fibre coupled to spacer element and graded index fibre | |
US20090207402A1 (en) | Method for Detecting a Core of an Optical Fiber and Method and Apparatus for Connecting Optical Fibers | |
JP2000205997A (ja) | 光ファイバにおけるコア中心位置の検出方法 | |
EP1014070A2 (en) | Splice loss estimation based on image processing | |
JPH10507849A (ja) | ツインコアを有する光ファイバとシングルコアを有するファイバとの接続 | |
JP2843417B2 (ja) | 光結合回路に用いるファイバ結合用パイプの製造方法 | |
JP3111649B2 (ja) | 光ファイバの融着接続方法及び装置 | |
JP3609623B2 (ja) | 異径コアファイバ接続部の接続損失推定方法および異径コアファイバの接続方法 | |
JP3287700B2 (ja) | 光ファイバ融着接続装置 | |
JPH1114853A (ja) | 光ファイバ融着接続方法 | |
JPH0526167B2 (ja) | ||
JPH08184420A (ja) | Mtコネクタのコア位置ずれ測定方法 | |
JP4018298B2 (ja) | 光ファイバの捻じれ検出方法 | |
JP3273489B2 (ja) | 光ファイバのコア軸合せ方法 | |
JP2024529574A (ja) | ファイバ曲率を測定するための方法及びシステム | |
JP3642849B2 (ja) | 光ファイバの融着接続方法 | |
JPH0648323B2 (ja) | 光フアイバ軸ずれ測定方法 | |
JP2584651B2 (ja) | 光フアイバの融着接続方法 | |
JP2003526114A (ja) | シングルモードファイバのオンライン減衰装置と、その製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |