JP3282084B2 - ボールペンの製造方法 - Google Patents

ボールペンの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はボールペンの製造方法に
関する。油性又は水性のボールペンインキ〔高粘度乃至
中粘度インキ(剪断減粘性インキを含む)〕を収容した
ボールペンまたはボールぺンレフィールの製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のボールペンの製造組立工程におい
て、図4に示すように、インキ収容管4内にボールペン
インキ2を充填した後、ボールペンチップ5へのボール
ペンインキの導出及び内部に残留した空気6(気泡)の
除去のために、前記ボールペンインキ2を強制的に前方
移動させている。そのため、インキ収容管4後端部に
は、前記インキ収容管4内のボールペンインキ2の前方
移動に相当する空間部7(インキ未充填箇所)が多かれ
少なかれ生じてしまう。つまり、従来の方法では、イン
キ収容管4の後端に至るまでボールペンインキを充満さ
せることは不可能であった。
【0003】また、透明状態のインキ収容管4にあって
は、ユーザーが使用前においてインキが既に消費された
印象を与え、外観性が損なわれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来の
問題点を解決するものであって、製品状態でのインキ収
容管後端部にほとんど空間部を残さずに、即ち、高充填
率にインキを充填させることが可能なボールペンの製造
方法を提供しようとするものである。
【0005】尚、本発明において、ボールペンとある
は、軸筒本体内に着脱自在のボールペンレフィールも含
めた表現である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明ボールペンの製造
方法は、インキ収容管4にボールペンインキ2を充填し
た後、前記ボールペンインキ2を強制的に前方へ移動さ
せ、その後、インキ収容管4後端部を除去することを要
件とする。
【0007】前記製造方法において、ボールペンインキ
2の充填は、先端に予めボールペンチップ5を備えたイ
ンキ収容管4になされてもよいし、ボールペンチップ5
が未装着のインキ収容管4になされてもよい。
【0008】前記製造方法において、ボールペンインキ
2を強制的に前方へ移動させる手段としては、遠心力を
利用するものが好ましい。また、インキ収容管4後端部
を除去する方法としては、切断、切削、折り曲げ、加熱
溶解、あるいはボールペンインキ2を充填する前に予め
インキ収容管4後端部に取り付けた筒状の別部材を取り
外すこと等、挙げられるが、簡易な方法として切断が好
ましい。
【0009】また、本発明ボールペンの製造方法は、ボ
ールペンインキ2を充填する前に予め、インキ収容管4
後端部にインキ収容管4内と連通する補助管部41を設
け、ボールペンインキ2を前記インキ収容管4に充填
し、そのボールペンインキ2を強制的に前方へ移動させ
た後、前記補助管部41を除去することを要件とする。
前記補助管部41は、インキ収容管4と一体成形されて
いてもよいし、インキ収容管4に着脱自在の別部材であ
ってもよいが、構造が簡易となる点で一体成形されたも
のが好ましい。
【0010】また、ボールペンインキ2の後端に逆流防
止栓3として、例えば、半流動性の逆流防止剤や、ボー
ルペンインキ2の消費に伴って前方移動するスライド栓
を挙げることができる。
【0011】
【作用】インキ収容管4にボールペンインキ2(又はボ
ールペンインキ2と逆流防止栓3)を充填した後、ボー
ルペンインキ2(又はボールペンインキ2と逆流防止栓
3)を前方へ強制的に移動させ、インキ収容管4後端部
に空間部7を生じさせる。その後、インキ収容管4後端
部を除去することによってその空間部7を取り除くこと
ができ、インキ収容管4にボールペンインキ2が高充填
率に充填されたボールペン1を得ることができる。
【0012】また、ボールペンインキ2を充填する前に
予め、インキ収容管4後端部にインキ収容管4内と連通
する補助管部41を設けたことにより、前記補助管部4
1にボールペンインキ2後端(又は逆流防止栓3)が達
するよう多量のボールペンインキ2をインキ収容管4に
充填させることができる。そして、前記ボールペンイン
キ2(又はボールペンインキ2と逆流防止栓3)を強制
的に前方移動させ、補助管部41内に空間部7を形成し
た後、前記補助管部41を除去することにより、インキ
収容管4にボールペンインキ2が高充填率に充填された
ボールペン1を得ることができる。
【0013】
【実施例】本発明の第一実施例を図1に示す。
【0014】合成樹脂製の半透明(又は透明)のインキ
収容管4の先端には、ボールペンチップ5が装着されて
いる。前記ボールペンチップ5は、先端に金属製のボー
ルが回動自在に抱持されたステンレススチール製の細管
51と、前部に前記細管51が固着された合成樹脂製の
ホルダー52とからなる。前記細管51先端には、細管
51外周を内方にカシメ変形させてボール受け座が形成
されている。また、前記インキ収容管4は、ポリプロピ
レンの押出成形体が、前記ホルダー52は、ポリプロピ
レンの射出成形体が採用されている。また、インキ収容
管4は、予めボールペン1完成時(製品時の軸方向寸
法)より長く設定されている(即ち、補助管部41が備
えられている)。
【0015】以下に製造工程を順に説明する。
【0016】先端にボールペンチップ5を装着したイン
キ収容管4の後端開口部から半流動性のボールペンイン
キ2(20℃における粘度100mPa・sのチクソト
ロピー性を有する水性インキ:比重1.04〜1.1
5)を注入し、そして逆流防止栓3(グリース状の逆流
防止剤:比重0.81〜0.88)を注入する。この
時、ボールペンチップ5内、ボールペンインキ2内、及
びボールペンインキ2と逆流防止栓3との間には、空気
6(気泡)が存在している〔図1(a)参照〕。
【0017】次に、ボールペンチップ5の先端を密閉状
態にして、ボールペンチップ5方向に遠心力を付与さ
せ、インキ収容管4内のボールペンインキ2及び逆流防
止栓3を強制的に前方へ移動させるとともに、前記空気
6(気泡)をインキ収容管4後端開口部から放出させ
る。この時、インキ収容管4後端部には、空間部7が存
在している。即ち、遠心分離作用により、インキ収容管
4内においてボールペンインキ2、逆流防止栓3、及び
空気が、その比重の差によって階層的に収容されること
となる〔図1(b)参照〕。
【0018】さらに次に、空間部7となった前記インキ
収容管4後端部の適宜寸法(補助管部41)をカッター
で切断除去し〔図1(c)参照〕、インキ収容管4内に
ボールペンインキ2が充満されたボールペン1を得る。
また、インキ収容管4が半透明(又は透明)である場
合、ユーザーが購入時に高充填率に充填されたボールペ
ンインキ2を外部より視覚することができ、商品の外観
性の面でも有効である〔図1(d)参照〕。
【0019】第二実施例を図2に示す。インキ収容管4
後端部に補助管部41が合成樹脂により一体成形されて
いる。前記補助管部41とインキ収容管4との間の接続
部分には、外周に切り欠き42が設けられて薄肉となっ
ている。それによって、ボールペンインキ2(又はボー
ルペンインキ2と逆流防止栓3)を充填し、そのボール
ペンインキ2を前方へ強制的に移動させた後、径方向の
衝撃力を与えることによって前記補助管部41を容易に
除去することができる。
【0020】第三実施例を図3に示す。インキ収容管4
後端開口部には、インキ収容管4と別部材の補助管部4
1が嵌着されている。ボールペンインキ2(又はボール
ペンインキ2と逆流防止栓3)を充填し、そのボールペ
ンインキ2を前方へ強制的に移動させた後、前記補助管
部41をインキ収容管4後端開口部から取り外すことに
より、補助管部41の除去操作が容易にできる。
【0021】
【発明の効果】本発明は前記構成にしたことにより、製
品状態でのインキ収容管後端部にほとんど空間部を残さ
ずに、高充填率にボールペンインキを充填させることが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造工程を説明する縦断面図である。
【図2】本発明の第二実施例を説明するインキ収容管後
端部の拡大縦断面図である。
【図3】本発明の第三実施例を説明するインキ収容管後
端部の拡大縦断面図である。
【図4】従来の製造工程を説明する縦断面図である。
【符号の説明】
1 ボールペン 2 ボールペンインキ 3 逆流防止栓 4 インキ収容管 41 補助管部 42 切り欠き 5 ボールペンチップ 51 細管 52 ホルダー 6 空気 7 空間部

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インキ収容管(4)にボールペンインキ
    (2)を充填した後、前記ボールペンインキ(2)を強
    制的に前方へ移動させ、その後、インキ収容管(4)後
    端部を除去するボールペンの製造方法。
  2. 【請求項2】先端にボールペンチップ(5)を備えたイ
    ンキ収容管(4)にボールペンインキ(2)を充填した
    後、前記ボールペンインキ(2)を強制的に前方へ移動
    させ、その後、インキ収容管(4)後端部を除去するボ
    ールペンの製造方法。
  3. 【請求項3】ボールペンインキ(2)を充填したインキ
    収容管(4)の先端にボールペンチップ(5)を装着し
    た後、ボールペンインキ(2)を強制的に前方へ移動さ
    せ、その後、インキ収容管(4)後端部を除去するボー
    ルペンの製造方法。
  4. 【請求項4】先端にボールペンチップ(5)を備えたイ
    ンキ収容管(4)にボールペンインキ(2)を充填した
    後、遠心力を作用させて前記ボールペンインキ(2)を
    強制的に前方へ移動させ、その後、インキ収容管(4)
    後端部を除去するボールペンの製造方法。
  5. 【請求項5】先端にボールペンチップ(5)を備えると
    共に製品状態での寸法より長く予め設定されたインキ収
    容管(4)にボールペンインキ(2)及び逆流防止栓
    (3)を充填した後、遠心力を作用させて前記ボールペ
    ンインキ(2)及び逆流防止栓(3)を強制的に前方へ
    移動させ、その後、インキ収容管(4)後端部の適宜寸
    法を切断するボールペンの製造方法。
  6. 【請求項6】 ボールペンインキ(2)を充填する前に
    予め、インキ収容管(4)後端部にインキ収容管(4)
    内と連通する補助管部(41)を設け、前記ボールペン
    インキ(2)を前記インキ収容管(4)に充填し、その
    ボールペンインキ(2)を強制的に前方へ移動させた
    後、前記補助管部(41)を除去するボールペンの製造
    方法。
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JP5114896B2 (ja) * 2006-08-31 2013-01-09 ぺんてる株式会社 ボールペン体の製造方法
JP2010089517A (ja) * 2010-01-25 2010-04-22 Mitsubishi Pencil Co Ltd ボールペンリフィール
JP5631620B2 (ja) * 2010-04-14 2014-11-26 ゼブラ株式会社 粘性流体の充填装置及び粘性流体の充填方法
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