JP3281817B2 - 可変分周装置 - Google Patents
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Description
(PLL)で構成される周波数シンセサイザー等に使用
される可変分周装置に関し、より詳しくは、N+1/2
分周を行ない得る可変分周装置に関する。
る可変分周装置に関する。
装置を用いたPLLに関する。
サイザーは、図34のように電圧制御発振器(VCO)
181、可変分周装置182、位相比較器183及び低
周波濾波器(LPF)184で構成され、可変分周装置
182内のプログラマブル分周器185の分周比Nを変
更することにより、基準周波数frの整数N倍となる電圧
制御発振器(VCO)181の局部発振周波数fo=N×fr
を安定に発振することができるもので、受信機の局部発
振回路をこの周波数シンセサイザーで構成し、基準周波
数frを受信バンドの局間周波数に対応させ、分周比Nを
1ずつ変更することにより、局間周波数ステップで局部
発振周波数foが得られるシンセサイザー受信機が用いら
れている。
局部発振周波数foは基準周波数frの整数倍で発振される
ため、例えば受信機において基準周波数frを100KH
zに設定すると、局間周波数が50KHzの局が受信で
きないと言う問題があった。そこで、基準周波数frの分
数倍にPLLをロックさせることが要望され、そのよう
な要望に答えるPLLが特公昭51−49540号公報
や実公昭62−30352号公報に開示されている。図
35のような回路の一例を示したものである。
回路193を介してプリセッタブル計数器192に入力
される。ゲート回路193は、計数器192の計数値が
所定値に達する毎に出力の位相を反転する。従って、図
36に示すように、計数器192はある計数サイクルで
は、局部発振周波数foの信号の立上がり計数し、次の計
数サイクルでは立ち下がりを計数する。このようにして
N+1/2分周が行なわれる。
構成においては、N+1/2の出力がプリセッタブル計
数器にプリセット信号として入力されている。従って、
計数サイクルの切換え時(図36のNから1になる時)
は局部発振周波数の1/2周期でカウントする必要があ
り、プリセッタブル計数器の動作速度は、2倍必要であ
った。
分周装置ICSA8025はN+B/C(B及びCは整
数でB≦C)の分数分周が可能である。この分数分周装
置はN分周回路を備え、アキュムレータのオーバーフロ
ーに基づきN’分周とN’+1分周を組み合わせてN’
+B/C分周を行うものである。
う場合(B=2,C=5)の動作を図37に基づき説明
する。この場合アキュムレータには毎回2(分子Bの
値)が加算され、5(分母Cの値)以上でオーバーフロ
ーとなる。1回目の加算が行なわれるとアキュムレータ
の値は2となり、オーバーフローが起きていないので
N’分周を行う。2回目の加算が行なわれるとアキュム
レータの値は4となり、オーバーフローが起きていない
のでN’分周を行う。3回目の加算を行なうと加算の結
果は6となり、オーバーフローが起きたので5減算して
アキュムレータの値は1となり、オーバーフローが起き
たのでN’+1分周を行う。4回目の加算を行なうとア
キュムレータの値は3となり、オーバーフローが起きて
いないのでN’分周を行う。5回目の加算を行なうとア
キュムレータの値は5となり、オーバーフローが起きた
ので5減算して0となり、オーバーフローが起きたので
N’+1分周を行う。このように5分周期の平均の分周
比はN’+2/5となり、斯くしてN’+2/5分周が
達成される。
キュムレータの値に相当する誤差を生じる。この誤差は
アキュムレータの値により位相誤差を推定し、PLL内
の位相比較器(例えば図34の183)の出力からその
誤差を差し引くような補正を行えばよい。然し乍ら、実
際にはPLL内の低周波濾波器(例えば図34の18
4)内部のチャージポンプの電流に合致させることや、
チャージポンプの出力と同時に補正を出力させること
や、N’分周数に正しくスケールさせることが困難なた
めに完全な補正は行われない。従って、分数分周装置の
アキュムレータの値に相当する誤差を無視することがで
きず、この誤差を小さくする必要があった。
されたものであり、その目的は、N分周と同じ速度で動
作するカウンタないしそれを含むプログラマブル分周器
を用いてN+1/2分周をすることのできる可変分周装
置を提供することにある。
を組み合わせて分数の分周を行う従来の分数分周装置に
比較して、誤差の少ない分数分周装置を提供することに
ある。
が可能な可変分周回路を有し、それ自体立上がりまたは
立下がりの一方でしか位相比較を行なえない位相比較器
を用いて、基準信号の立上がり及び立ち下がりの双方で
位相比較を行ない得るPLLを提供することにある。
周比N(Nは整数)と分周比N+1で交互に分周するプ
ログラマブル分周手段と、前記プログラマブル分周手段
の出力信号に同期した第1の信号を発生する第1の信号
発生手段と、前記第1の信号を前記入力信号の1/2周
期遅らせた第2の信号を発生する第2の信号発生手段
と、前記第1の信号と前記第2の信号を交互に出力する
出力手段とを有する可変分周装置を提供するものであ
る。
整数)或いは分周M+1で分周する2モジュラスプリス
ケーラと、前記2モジュラスプリスケーラの分周をP2
回行なわせるコースカウンタ部と、前記2モジュラスプ
リスケーラのM+1分周をP2回中P1回行なわせるス
ワロカウンタ部とを有し、前記入力信号を分周比M×P
2+P1で分周するパルススワロ手段とを備え、前記パ
ルススワロ手段を分周比Nのモードに設定されたときM
×P2’+P1’分周を行なわせ、分周比N+1/2の
モードに設定されたときM×P2’+P1’分周とM×
P2’+P1’+1分周を交互に行なわせる制御手段
と、前記コースカウンタ部の出力に同期した第1の信号
を出力する第1の信号発生手段と、前記第1の信号を前
記入力信号の1/2周期遅延させた第2の信号を出力す
る第2の信号発生手段と、分周比Nのモードに設定され
たとき前記第1の信号を選択し、分周比N+1/2のモ
ードに設定されたとき前記第1の信号と前記第2の信号
を交互に出力する出力手段とをさらに備えた可変分周装
置を提供するものである。
て、分周比Nまたは分周比N+1/2で分周する分周手
段と、所与の整数N’、B及びC(但し、B<C)を受
け、前記分周手段にN’とN’+1を与えて、N’分周
かN’+1分周を行わせ、または前記分周手段にN’を
与えて、N’+1/2分周を行わせ、前記分周手段の分
周比の平均がN’+B/Cとなる様に前記分周手段を制
御する制御手段とを有する可変分周装置を提供するもの
である。
圧制御発振器の出力をN+1/2(Nは整数)の分周比
で分周する可変分周装置と、該可変分周装置の出力パル
スを奇数番目と偶数番目に分離する分離手段と、基準信
号と前記奇数番目のパルスの位相を比較する第1の位相
比較器と、前記基準信号を反転させる反転手段と、該反
転手段の出力と前記偶数番目のパルスの位相を比較する
第2の位相比較器と、前記第1の位相比較器の出力と前
記第2の位相比較器の出力を制御電圧に変換し前記電圧
制御発振器に入力する低周波濾波器とを備えたPLLを
提供するものである。
説明する。
装置の概略構成を示すブロック図であり、図3は図1の
動作説明図である。
れる信号であり、例えば、電圧制御発振器(VCO)か
ら供給される局部発振周波数(fo)の信号またはそれを図
1には示さないプリスケーラ(例えば図7に符号25で
示すもの)により分周したものである。信号P0は、図
3に示す如く、ON/OFF時間が互いに等しいクロッ
クパルスである。1はプログラマブル分周器であり、プ
リセッタブルカウンタ回路2と、一致回路3とを有す
る。カウンタ回路2は、例えば入力端子D1〜D4にプ
リセット値を指定する信号J1〜J4(それぞれ1(H
igh)または0(Low))を受け、端子PEの信号が
Highになると、プリセット値をロードし、その値を
初期値として端子CPに加えられる入力パルスのカウン
トダウンを開始する。なお、以下の説明で可変分周装置
に入力されるパルス、即ち図1の実施の形態では端子C
Pに加えられるパルスを入力パルスと呼び、またその周
期を入力周期(または単に「周期」)と呼ぶことがあ
る。
分周装置のカウンタ回路は、例えば図2に示すように、
複数個(図2では3つ)の10進ダウンカウンター2
a,2b,2cを縦続接続することにより構成され、入
力端子Ja1〜Ja4,Jb1〜Jb4,Jc1〜Jc
4(それぞれHigh=1かLow=0の信号)に2進
化10進符号で表わされたプリセット値の各桁(各4ビ
ット)を与えられものであるが、以下では図1に示すよ
うに、プリセット値が4ビットの信号J1〜J4で表わ
されるものとして説明する。
〜E4の出力が所定値例えば「2」になったとき検出出
力P1がH(High)になる。
クパルスとして一致回路3の出力P1をP0の1入力周
期遅延させた信号P2を出力する。
の出力を反転させた信号を出力する。ここではP0が、
ON/OFF時間が互いに等しいクロックパルスである
ために、P3がP0に対して1/2入力周期シフトする
こととなる。D−フリップフロップ6は、インバータ5
の出力P3をクロックパルスとしてD−フリップフロッ
プ4の出力P2をP3の1周期遅延させた信号P4を出
力する。P3はP0に対して1/2入力周期シフトして
いるために、P4はP2に対してP0の1/2入力周期
遅延することとなる。
クパルスとしてD−フリップフロップ4の出力P2をP
0の1周期遅延させた信号P5及びP5を反転させた信
号P6を出力する。
フロップ7の反転の出力P6をクロックパルスとし、そ
の反転の出力P8を入力信号として帰還しており、P6
の立ち上がりに同期してON/OFF(HighからL
ow, LowからHighへの反転)を繰返す信号P
7,P8を出力する。
号を交互に出力するもので、3つのNANDゲート1
0,11,12で構成され、D−フリップフロップ8の
出力P7とP8に同期して、D−フリップフロップ4の
出力P2とD−フリップフロップ7の出力P5を交互に
選択して、信号P11をプリセット信号として出力す
る。P2とP5は1入力周期ずれているために、P11
はN分周とN+1分周を交互に繰り返すパルス信号とな
る。プリセット信号P11はカウンタ回路2のプリセッ
ト端子PEに入力される。
パルスを出力するものであり、3つのNANDゲート1
4,15,16で構成され、D−フリップフロップ8の
出力P7とP8に同期して、D−フリップフロップ4の
出力P2とD−フリップフロップ6の出力P4を交互に
(1分周期ごとに)選択して、選択信号P14を分周信
号として出力する。P7及びP8のON/OFF時間は
1分周期異なっており、またP2とP4は1/2入力周
期ずれているために、P14はN+1/2分周のパルス
信号となる。この信号P14(周波数fv)は可変分周装
置の出力信号として位相比較器へ入力される。
る。上記の分周装置にN+1/2分周を行なわせるため
には、信号J1〜J4はプリセット値Nを示すものに設
定される。以下の説明ではN=7と仮定する。入力信号
P0(fi)がカウンタ回路1に入力され、一致回路3に
て「2」が検出されると、検出信号P1が出力される。
D−フリップフロップ4の出力P2はP1より1入力周
期遅れる。D−フリップフロップ6の出力P4はインバ
ータの出力P3によりP2より1/2入力周期遅れる。
D−フリップフロップ7の出力P5,P6はP2より1
入力周期遅れる。D−フリップフロップ8の出力P7,
P8はP6の立ち上がりに同期してON/OFF(Hi
ghからLow, LowからHighへの反転)を繰り
返す。
て、P7がONで、P2がONのときに限ってOFFで
ある。言換えれば、P7のON中の、P2のONがP9
により検出される。P10はP5とP8のNAND出力
であって、P7(P8の反転)がOFFでP5(P2を
1入力周期遅らせたもの)がONのときに限ってOFF
である。言換えれば、P7のOFF中の、P5のONが
P10により検出される。P11(PE)はP9とP1
0のNAND出力であって、P2のON信号と、P5
(P2を1入力周期遅らせたもの)のON信号を交互に
出力する。この信号P11によりプログラマブル分周器
1がプリセットされ、図3のように「7」からカウント
ダウンする。この際、P11のON時間の継続により、
「7」のカウントは2入力周期連続する。即ち、次のプ
リセットのON信号を受信するまで7,7,6,5,
4,・・・とカウントダウンを続ける。このように、プ
リセット信号は、N(=7)入力周期及びN+1(=
8)入力周期の交互する間隔で発生される。プリセット
を、先行するプリセットから(N+1)番目の入力周期
まで遅らせるために、N番目の入力周期に発生するパル
ス(P2)よりも1入力周期遅れたパルス(P5)が用
いられる。
て、P7のON中のP2のONを検出する信号であり、
P7がONであって、P2がONであるときに限ってO
FFとなる。言換えれば、P7がON中の、P2のON
がP12により検出される。P13はP4とP8のNA
ND出力であって、P7のOFF中のP4(P2を1/
2入力周期遅らせたもの)を検出する信号であり、P7
(P8の反転)がOFFであってP4(P2を1/2入
力周期遅らせたもの)がONのときに限ってOFFであ
る。言換えれば、P7のOFF中の、P4のONがP1
3によって検出される。
出力であって、P2とP4(P2を1/2入力周期遅ら
せたもの)とが交互に選択されP14として出力され
る。結果として得られる信号P14はN+1/2分周さ
れた信号である。なぜならば、2N+1入力周期毎に2
つのパルスを有し、各2分周のうちの1分周期には(P
14の形成のために)1/2入力周期遅れたパルスが選
択され、2分周期のうちの他の1分周期には(P14の
形成のために)遅延しないパルスが選択されるからであ
る。
は、先行するプリセットからN番目の入力周期に発生す
るパルスと、先行するプリセットからN+1番目の入力
周期に発生するパルスとを交互に選択し、該選択パルス
(P11)でプログラマブル分周器をプリセットする手
段(ロジック回路9)と、プログラマブル分周器の出力
に同期した信号と、該信号を1/2入力周期シフトした
信号を交互に選択し、該選択信号を(P14)を分周信
号として出力する手段(ロジック回路13)とを備えた
ものである。
周期シフトした信号ではなく、1入力周期シフトした信
号を用いてプログラマブル分周器1をプリセットしてい
る。このために、プログラマブル分周器1のカウンタ回
路2が2倍の速度で動作しなくても、N+1/2分周が
可能である。即ち、カウンタ回路2は、N分周の場合と
同じ速度で動作すれば良い。
周装置の概略構成を示すブロック図であり、図1と同一
の符号は同一または対応する部材、信号を示す。
周装置と同じである。異なるのは、D−フリップフロッ
プ8のPE端子に分周モードを指示する信号J0が入力
されている点である。この信号J0は、N+1/2を指
示するときにH(High)であり、N分周を指示とき
にL(Low)である。信号J0がHのときは、P6
(CP端子の入力)の立上がりに同期してON/OFF
を繰返す信号P7、P8を出力し、信号J0がLのとき
は信号P7がH、信号P8がLを維持する。
/2分周の動作を説明する。信号J1〜J4は、図1の
場合と同じくNを示すものに設定されている。D−フリ
ップフロップ8のPE端子に入力されるJ0はH(Hi
gh)であり、N+1/2分周モードに設定されてい
る。このときの動作は、図1について説明したのと同様
であり、可変分周装置1は入力周波数fiである信号P0
を分周比N+1/2で分周する。
に基づき説明する。このときも、信号J1〜J4はNを
示すものに設定されている。D−フリップフロップ8の
PE端子に入力されるJ0はL(Low)であり、N分
周モードに設定されている。
路2に入力され、一致回路3にて「2」が検出される
と、検出信号P1を出力する。D−フリップフロップ4
の出力P2はP1より1入力周期遅れる。D−フリップ
フロップ6の出力P4はインバータ5の出力P3により
P2より1/2入力周期遅れる。D−フリップフロップ
7の出力P5,P6はP2より1入力周期遅れる。D−
フリップフロップ8の出力P7は常にHとなり、P8は
常にLとなる。
が、P7が常にHであるためP9はP2の否定信号とな
る。P10はP5とP8のNAND出力であるが、P8
が常にLであるためにP10は常にHとなる。P11
(カウンタ回路2のPE端子に入力される)はP9とP
10のNAND出力であるが、P9がP2の否定であり
P10が常にHであるためにP11はP2と同一にな
る。この信号P11によりカウンタ回路2がプリセット
され、図5のように「7」からカウントダウンする。こ
の際、P11のON時間の継続により、「7」のカウン
トは2連続する。即ち、次のプリセットのON信号を受
信するまで、「7,7,6,5,4,・・・」とカウン
トダウンを続け、「2」になったときに再びP2がON
となる。
て、P7が常にHであるためP9はP2の否定信号とな
る。P13はP4とP8のNAND出力であるが、P8
が常にLであるためにP10は常にHとなる。P14
(fv)はP12とP13のNAND出力であるが、P1
2がP2の否定でありP13が常にHであるためにP1
4はP2と同一となり、P14はN分周の信号となる。
E端子に入力されるJ0がLのとき、可変分周装置は周
波数fiの入力信号P0を分周比Nで分周する。従って、
上記図4の実施の形態の可変分周装置は分周比N+1/
2と分周比Nのいずれか選択的に分周を行うことができ
る。
力P14(fv)をプログラマブル分周器1にプリセット
信号として帰還させず、1/2入力周期ずれていないP
11をプリセットに用いている。このために、プログラ
マブル分周器1のカウンタ回路2は、N+1/2分周で
あっても、N分周の場合と同じ速度で動作すれば良い。
して、図4の可変分周装置を用いてPLLを構成した例
を、図6を参照して説明する。
あって、分周比Nによる分周又は分周比N+1/2によ
る分周を選択的に行なうことができる。可変分周装置で
局部発振周波数foを分周比NAで分周して基準周波数fo
と等しく且つ同相になるよう制御される周波数fvを得る
場合、分周比N+1/2が不可能な従来の可変分周装置
の場合、分周比NAは1ずつ変えられる。一方、本実施
の形態の可変分周装置では、分周比を0.5ずつ変えら
れる。従って、局部発振周波数を2倍にし(2foとな
る)、分周比NAを半分にし(NA/2になる)するこ
とができる。これを式で表すと次のようになる。
1/2)×2)/2と考えることにより、fo=NA×
fr は fo=(NA/2)×2frとなる。これを
AMバンドに適応して説明する。AMバンドは522K
Hz〜1629KHzであり、中間周波数fmとして45
9KHzを使用すれば、掃引範囲は522KHz+45
9KHz〜1629KHz+459KHz=981KH
z〜2088KHzとなる。本実施の形態では、基準周
波数を18KHzとし、分周比を54.5から116の
範囲で、0.5ずつ変更する。これに対し、従来の構成
では、基準周波数を9KHzとし、分周比を109から
232の範囲で1ずつ変更する。
波数が2倍になるために、ループゲインが上がってロッ
クアップ時間が短縮される。
り、図8は図7と等価な従来例を示すブロック図であ
る。周波数が高いFMラジオ受信機では局部発振部で必
要とする発振出力は、通常プログラマブル分周器を構成
するTTLまたはC−MOSICの動作速度の限界近く
になり、設計が困難になる。このためにプリスケーラ方
式が用いられる。従来のプリスケーラ方式は図8で示す
とおり、局部発振周波数foを固定分周器25で周波数を
半分にして可変分周装置27のプログラマブル分周器2
1に入力していた。そして、固定分周器25の補正とし
て、固定分周器26を追加し、位相比較器22に入力す
る基準周波数frを半分にしていた。
を用いれば、N+1/2の分周比が可能なため、図7の
如く、固定分周器25を追加しても、基準出力はfrのま
まであり、固定分周器26を省略することができる。即
ち、可変分周装置27の動作周波数を2倍に改善するこ
とができる。また、動作周波数を同一で使用すれば、消
費電力を低減することができる。
変分周装置21の用途は多い。PLLに組込が可能で、
分周比N+1/2が可能な可変分周装置21は図4に示
すものに限らず、例えば、局部発振周波数foを反転させ
る方式(図35)等でも可能である。しかしながら、従
来の可変分周装置は、内蔵のカウンターが高い周波数で
動作し得る能力を持たなければならないという問題があ
る。本実施の形態の可変分周装置は上述の如く、この問
題を解決することができる。
可変分周装置の構成を示すブロック図である。図1、図
4と同一の符号は同一または対応する部材、信号を示
す。
J1〜J4を入力端子B1〜B4で受け、端子Aに入力
された後述の信号P24がLowのときは端子B1〜B
4に入力されているNを表わす信号J1〜J4で表わさ
れる値Nをそのまま出力端子C1〜C4を介してカウン
タ回路2のプリセット値入力端子D1〜D4に供給し、
P24がHigh(1)のときは信号J1〜J4で表わ
される設定値Nに「1」を加算した値を出力端子C1〜
C4を介してカウンタ回路2のプリセット値入力端子D
1〜D4に供給する。図1、図4の実施の形態と同様、
N+1/2分周、N分周を行なう場合、J1〜J4はN
を示すものに設定される。
クロックパルスとし、端子D1〜D4に供給されている
プリセット値(NまたはN+1)を初期値としてカウン
トダウンする。カウンタ回路2は、端子PEに加えられ
ている後述の信号P25がHighになると、プリセッ
トされる。
ックパルスとし、その反転出力P24をアダー31のA
入力端子に帰還している。そして、端子PEへ入力され
る信号J0がLowの場合はP1の立ち上がりに同期し
てON/OFFを繰り返す信号P23を端子Qから出力
し、P23を反転させた信号P24を端子反転Qから出
力する。信号J0がHighの場合はP23はHigh
となり、P24はLowとなる。
ックパルスとして一致回路3の出力P1を1入力周期
(P0の1周期)遅延させた信号P25を端子Qから出
力する。
P26を出力する。ここで、P0はON/OFF時間が
互いに等しいクロックパルスであるために、P26はP
0に対して1/2入力周期シフトすることとなる。
て1/2入力周期シフトしているP26をクロックパル
スとしているために、P25をP0の1/2入力周期遅
延させた信号P27を端子Qから出力する。
NAND出力である信号P28を出力する。NANDゲ
ート39は、P24とP27のNAND出力である信号
P29を出力する。NANDゲート40は、P28とP
29のNAND出力である信号P30(fv)を出力す
る。P30はP23とP24に同期してP25とP27
を交互に出力する信号となる。即ち、3つのNANDゲ
ート38、39,40で構成される選択回路41はD−
フリップフロップ34の出力の周期により交互に2つの
信号P25とP27を切り替えて出力することになる。
説明する。可変分周装置はJ0がLow(「0」)の時
にN+1/2分周を行い、J0がHigh(「1」)の
ときN分周を行うものである。
周)の動作を、図10を参照して説明する。
5」を表わすものとなる。最初にP24がLowである
と、この設定値「N=5」はそのままカウンタ回路2に
入力され、カウンタ回路2は「5」を初期値としてP0
のパルスをカウントダウンする。一方、P24がHig
hであると「5」に「1」を加えた「6」がカウンタ回
路2に供給され、カウンタ回路2は「6」からカウント
ダウンする。一致回路3で「2」が検出されると、
「2」でHighとなる検出信号P1を出力する。
フリップフロップ34の出力P23,P24はJ0がL
owであるため、P1の立ち上がりに同期してLow/
Highを繰り返す。D−フリップフロップ35の出力
P25はP1より1入力周期遅れる。P25のHigh
はカウンタ回路2をプリセットする。D−フリップフロ
ップ37の出力P27はインバータ36の出力P26の
ためにP25より1/2入力周期遅れる。
とP25のNAND出力であり、P1より1入力周期遅
延した信号P25のパルスを抽出する。NANDゲート
39の出力P29はP24とP27のNAND出力であ
り、P25より1/2入力周期遅延した信号P27のパ
ルスを抽出する。NANDゲート40の出力P30(f
v)はP28とP29のNAND出力であり、P25と
P27のパルスが組合せられ、即ちD−フリップフロッ
プ34に同期して交互に選択されてP30が形成され
る。
力されるために、P24がLowのときにP25がHi
ghになるとカウンタ回路2は5にプリセットされ、P
24がHighのときにP25がHighになるとカウ
ンタ回路2は「6」にプリセットされる。従って、カウ
ンタ回路2のカウントは5,5,4,3,2,6,6,
5,4,3,2を繰り返す。このようにして、J0が
「0」の場合、カウンタ回路2がカウントダウンして2
になったときに、プリセットを「5」から「6」あるい
は「6」から「5」に切り替える。そして、プリセット
が「5」(5分周)のときはP0の立上がりと同期した
「2」の検出信号P25のHighを抽出し、プリセッ
トが「6」(6分周)のときはP0の立ち下がりと同期
し、P25より半周期遅れたP27のHighを抽出す
る。このような交互の抽出によりにより、5.5入力周
期毎のパルスが得られる。すなわち、5.5分周が行な
われる。即ち、J0が「0」の場合、可変分周装置は周
波数fiの入力信号P0を分周比N+1/2で分周するこ
とができる。
としたが、P24の初期値がHighのときは、カウン
タ回路2の最初のプリセット値が「6」となり、P27
が最初に選択されるが、その他の点では上記と同様の動
作が行なわれる。
を、図11を参照して説明する。
「5」を表わす信号となり、カウンタ回路2に入力さ
れ、その値がアダー31からカウンタ回路2に供給され
る。カウタ回路2は、P0をカウントダウンし、一致回
路3で「2」が検出されると、検出信号P1がHigh
となる。D−フリップフロップ34はJ0がHighで
あるため、P23はHighとなり、P24はLowと
なる。アダー31の端子Aに入力されるP24は常にL
owであるために、カウンタ回路2のプリセット値は常
に5である。また、P23が常にHighであり、P2
4が常にLowであるため、選択回路41はP25を選
択し続ける。即ち、P30(fv)はP25と同じである。
様、P25はP1より1入力周期遅れたものであり、P
25のパルスによりカウンタ回路2がプリセットされ
る。
フリップフロップ34はカウンタ回路2を常に5分周さ
せるように、また、選択回路を常にP25を選択するよ
うに動作するために、P30は5分周信号となる。即
ち、J0が「1」のとき、可変分周装置は周波数fiの入
力信号P0を分周比Nで分周することができる。
によりN分周とN+1/2分周の動作を切り替えること
ができる。この切り替えは所定のタイミング(例えば、
P25またはP27の信号がLowになった直後)で行
われる。
せることができる。従って、図4の実施の形態について
述べたのと同様、分周比が半分になり、基準周波数が2
倍になるために、ループゲインが上がってロックアップ
時間が短縮される。
ずれたパルスをカウンタ回路2のプリセットに用いてい
ないために、カウンタ回路は、N+1/2の分周比であ
っても、Nの分周比と同様の速度で動作することができ
る。
に適応させた他の実施の形態を説明する。近年パルスス
ワロ方式がFMや短波放送の受信機に使用されている。
この原理を図12に示す。46は2モジュラスプリスケ
ーラであり、分周比M(Mは正整数)又は分周比M+1
の分周を行う。その1サイクルの合計回数はコースカウ
ンタ48に設定されている分周比P2であり、このう
ち、M+1分周が行われる回数はスワロカウンタ47に
設定されている分周比P1である。
×P1+M×(P2−P1)=M×P2+P1となる。
ここで、P2≧P1である。このように、パルススワロ
方式の可変分周装置では、P1とP2を変えることによ
り分周比を色々に変えることができる。しかも、高周波
数で動作するプログラマブル分周器の分周数は2種類
(MとM+1)相互間で切換えられるだけであり、伝搬
遅延時間を小さくでき、動作速度が向上する。
+P1となり、P1が1の位の数値を表わし、P2(P
2≦9ならば)が10の位の数値を表わす2桁の数値と
なる。
方式に適用すれば、分周比M×P2+P1+1/2で分
周を行ない得る可変分周装置を得ることができる。
=2として、52.5分周あるいは52分周をするパル
ススワロ方式の可変分周装置を説明する。図13は本実
施の形態の構成を示すブロック図である。図9の構成部
品と同様の構成部品には同一番号を付し、説明を省略す
る。
うときに「0」となり、N分周を行なうときに「1」と
なる信号J0と、下位の分周比P1を指定する信号J1
〜J4及び上位の分周比P2を指定する信号J5〜J8
と、入力信号P0(fi)が入力される。J0〜J8はL
ow(「0」)かHigh(「1」)の信号であり、P
0はLow/High時間が互いに等しいパルス信号で
ある。
端子10/11に入力される後述の信号R4がHighであ
ると入力信号P0を10分周した信号R2を出力し、L
owであると11分周した信号R2を出力する。52は
ORゲートであり、R2とR4の論理和である信号R3
を出力する。53はアダーであり、端子Aに入力される
信号R7がLowのときは端子B1〜B8に入力された
信号J1〜J8の設定値をそのままスワロカウンタ54
及びコースカウンタ55に出力する。R7がHighの
ときはJ1〜J4の設定値に「1」を加算した値をP1
として端子C1〜C4を介してスワロカウンタ54に供
給する。加算にともない繰上げがある場合には、J5〜
J8の設定値も1が加算される。そのような繰上げはP
2の(10進数で表わした場合の)桁数がP1の(10
進数で表わした場合の)桁数よりも大きいとき、例えば
P2が2桁であり、P1が1桁の場合に起こる。
された設定値を初期値としてR3をカウントダウンし、
一致回路56はスワロカウンタ54の「0」を検出した
ときにHighとなる信号R4を出力する。コースカウ
ンタ55と一致回路57(2検出)は夫々図9の実施の
形態におけるカウンタ回路2と一致回路3に相当し、詳
細な説明は省略する。
夫々図9の実施の形態でのD−フリップフロップ34,
35,37に相当し、詳細な説明を省略する。D−フリ
ップフロップ59のクロックパルスはR2であり、その
出力R8はコースカウンタ55とスワロカウンタ54の
PE端子に入力される。
スは、インバータ61により反転されたP0の反転信号
R9をクロックパルスとしR2を入力とするD−フリッ
プフロップ62の出力R10である。これにより(1)D
−フリップフロップ60の出力R11はD−フリップフ
ロップ59の出力R8よりP0の半周期遅れる。
Lowの場合は、スワロカウンタ54がカウントダウン
して0になると、2モジュラスプリスケーラ51が11
分周から10分周となる。即ち、(2)スワロカウンタ5
4のプリセット値(で与えられる回数)だけ11分周を
行う。
プリセットされるまでHighに維持される。R4とR
2の論理和出力R3により、10分周が継続される。こ
のR8はコースカウンタ55の値が「2」になったとき
にHighとなる信号R5をR2の1周期遅延したもの
である。従って、(3)10分周はコースカウンタ55の
プリセット値(5)からスワロカウンタ54のプリセッ
ト値(2または3)を差し引いた回数行われる。
ときは、分周比M×P2+P1+1/2で、J0が
「1」のときは、分周比M×P2+P1で分周を行うこ
とができる。
5分周動作を示す図であり、このときJ0は「0」、J
1〜J4は「2」、J5〜J8は「5」である。図15
は図13の実施の形態の52分周動作を示す図であり、
このときJ0は「1」、J1〜J4は「2」、J5〜J
8は「5」である。
ワロ方式に適応させることができる。即ち、パルススワ
ロ方式であっても、コースカウンタ55の一致回路57
からの出力R5に基づいて状態が反転する信号R7によ
りアダーによる1の加算を1分周期おきに行なうことに
より、M×P2+P1分周とM×P2+P1+1分周を
交互に出力するようにし、且つこのR5と同期した信号
R8と、R5を入力信号P0の1/2周期遅延させた信
号R11を交互に出力させることにより、M×P2+P
1+1/2分周を行なうことができる。
の可変分周装置の構成を示すブロック図である。図1、
図4、図9と同一の符号は同一又は対応する部材、信号
を示す。
4を論理和した信号P62を出力する。カウンタ回路2
は、入力端子D1〜D4に加えられたプリセット値Nを
初期値として端子CPに入力されるクロックパルスP6
2をカウントダウンし、端子反転PEに加えられた後述
の信号P65のLowによりカウントを初期値Nより再
スタートする。一致回路3は、カウンタ回路2の出力が
「2」になったときHighとなる検出信号P1を出力
する。
ックパルスとして一致回路3の出力P1を1入力周期遅
延させた信号P64を端子Qから出力し、P64を反転
させた信号P65を端子反転Qから出力する。D−フリ
ップフロップ75は、P0をクロックパルスとしてP6
4を1入力周期遅延させた信号P66を端子Qから出力
し、P66を反転させた信号P67を端子反転Qから出
力する。
ロックパルスとし、その反転出力P69をD入力端子に
帰還している。そして、反転PEへ入力される信号J0
がHighの場合はP67の立ち上がりに同期してON
/OFFを繰り返す信号P68を端子Qから出力し、P
68を反転させた信号P69を端子反転Qから出力す
る。信号J0がLowの場合はP68はHighとな
り、P69はLowとなる。
P70を出力する。ここで、P0はON/OFF時間が
互いに等しいクロックパルスであるために、P70がP
0に対して1/2入力周期シフトすることとなる。D−
フリップフロップ78は、P70をクロックパルスとし
てP64をP70の1周期遅延させた信号P71を端子
Qより出力する。P70はP0に対して1/2入力周期
シフトしているために、P71はP64に対して1/2
入力周期遅延することとなる。
ックパルスとしてP66を1入力周期遅延させた信号P
72を端子Qから出力する。ANDゲート80は、P7
2とJ0の論理積である信号P73を出力する。AND
ゲート81は、P73とP68の論理積である信号P7
4を出力する。
NAND出力である信号P75を出力する。NANDゲ
ート83は、P71とP69のNAND出力である信号
P76を出力する。NANDゲート84は、P75とP
76のNAND出力である信号P77を出力する。P6
8とP69は互いに反転の関係にあるために、この場
合、P77はP68とP69に同期してP64とP71
のパルスを交互に出力する信号となる。即ち、3つのN
ANDゲート82,83,84で構成される選択回路8
5はD−フリップフロップ76の周期により交互に2つ
の信号P64,P71を切り替えて出力することにな
る。
説明する。J1〜J4にNが設定されており、J0が
「1」のときにN+1/2分周が行なわれ、J0が
「0」のときN分周が行なわれる。
周)の動作を、図17を参照して説明する。J0〜J4
は、「5」を表わすものに設定される。この状態で周波
数fiの信号P0がORゲート71に入力される。P74
の値は不明のため、とりあえずP62はP0と同じであ
ると考える。P62がカウンタ回路2に入力され、一致
回路3で「2」が検出されると、「2」でHighとな
る検出信号P1を出力する。
P65はP1より1入力周期遅れる。P65のLowは
カウンタ回路2をプリセットさせる。D−フリップフロ
ップ75の出力P66,P67はP64より1入力周期
遅れる。D−フリップフロップ76の出力P68,P6
9はJ0がHighであるため、P67の立ち上がりに
同期してON/OFFを繰り返す。D−フリップフロッ
プ78の出力P71はインバータ77の出力P70のた
めにP64より1/2入力周期遅れる。
P66より1入力周期遅れる。ANDゲート80の出力
P73はJ0とP72の論理積であり、J0がHigh
のためにP72と同一である。ANDゲート81の出力
P74はP68とP73の論理積であり、P73のHi
gh部分がP68により一つおきに削除された信号とな
る。
ゲート71の出力P62はP0と類似のパルス列である
が、P74がHighの期間における2つのパルスが一
つになったものとなる。このため、カウンタ回路2のプ
リセット値は「5」であるが、P0のパルスが6個入力
されてはじめて一致信号P1がHighとなる。
はP64とP68のNAND出力であり、P1を1入力
周期遅らせたP64のHighを抽出する。NANDゲ
ート83の出力P76はP71とP69のNAND出力
であり、P64を1/2入力周期遅らせたP71のHi
ghを抽出する。NANDゲート84の出力P77はP
75とP76のNAND出力であり、P75とP76の
抽出部を複合する。即ち、前述のとおり、P77はD−
フリップフロップ76に同期してP64とP71を交互
に出力する信号となる。P64とP71は1/2入力周
期ずれているために、P77は5.5分周となる。
装置は周波数fiが入力信号P0を分周比N+1/2で分
周することができる。
を、図18を参照して説明する。J0は「0」に設定さ
れ、J1〜J4は「5」に設定される。この状態で入力
信号P0(fi)がORゲート71に入力される。
出力P73はLowとなる。P73がLowのためにA
NDゲート81の出力P74はLowとなる。
1の出力P62はP0と同じになる。従って、J0が1
のときのようにP0のパルスの立ち上がりが1つ減じら
れることはない。即ち、J0のパルスが5つ入力される
毎に一致信号P1がHighとなり、これを1入力周期
遅らせた信号P65によりカウンタ回路2がプリセット
され、「5」を初期値とするカウントダウンを開始す
る。
ップフロップ76の出力P68はHighに保たれ、P
69はLowに保たれる。従って、P1を1入力周期遅
らせた信号P64が選択され続け、これがP77(fv)と
なる。
5入力周期毎に発生されるパルスからなるものであり、
5分周された信号である。
は周波数fiの入力信号P0を分周比Nで分周することが
できる。
置もまた信号J0によりN分周とN+1/2分周の動作
を切り替えることができる。この切り替えは所定のタイ
ミング(例えば、P77の信号がLowになった直後)
で行われる。
方式に適応させたさらに他の実施の形態を図19を参照
して説明する。図16の構成部品と同様の構成部品には
同一番号に「′」を付加した番号を付し、説明を省略す
る。
かを指定する信号J0と、スワロカウンタ93のプリセ
ット値P1を指定する信号J1〜J4と、コースカウン
タ98のプリセット値P2を指定する信号J5〜J8
と、入力信号P0(fi)が入力される。J0〜J8はL
ow(「0」)かHigh(「1」)の信号であり、P
0はLow/High時間が互いに等しいパルス信号で
ある。
端子10/11に入力される後述の信号R25がHighで
あると入力信号P0を10分周した信号R23を出力
し、Lowであると11分周した信号R23を出力す
る。92はORゲートであり、R23とR25の論理和
である信号R24を出力する。
定された値P1を初期値としてR24をカウントダウン
し、一致回路(0検出)94はスワロカウンタ93の
「0」を検出したときにHighとなる信号R25を出
力する。コースカウンタ98はJ5〜J8により設定さ
れる値P2を初期値としてR23をカウントダウンし、
一致回路(2検出)99はコースカウンタ98の「2」
を検出したときにHighとなる信号R26を出力す
る。
ルスはR23であり、その反転出力R28はコースカウ
ンタ98とスワロカウンタ93のPE端子に入力され
る。
ルスは、インバータ77’によって反転されたP0の反
転信号R33をクロックパルスとしR23を入力とする
D−フリップフロップ95の出力R34である。これに
より(1)D−フリップフロップ78′の出力R35はD
−フリップフロップ74′の出力R27よりP0の半周
期遅れる。
る信号R36のHigh時間はP0の10倍あるいは1
1倍あるために、P0をクロックとするD−フリップフ
ロップ96でP0の1周期遅延させ、この信号R37と
R36をANDゲート97で論理積して、P0の1周期
と同じHigh時間の信号R38とする。R38はOR
ゲート71’に入力される。これにより、(2)R40が
Highとなったときに、R22はP0のパルスを1つ
削除した信号となる。
カウンタ93がカウントダウンして0となると、2モジ
ュラスプリスケーラ91が11分周から10分周とな
る。即ち、(3)スワロカウンタ93のプリセット値だけ
11分周を行う。
めにR28によりプリセットされるまで10分周が継続
される。このR28はコースカウンタ98の分周サイク
ルでHighを出力する信号であるために、(4)10分
周はコースカウンタ98のプリセット値からスワロカウ
ンタ93のプリセット値を差し引いた回数行われる。
「1」のときは、分周比M×P2+P1+1/2で、J
0が「0」のときは、分周比M×P2+P1で分周を行
うことができる。
スワロ方式に適応させることができる。即ち、パルスス
ワロ方式であっても、コースカウンタ98の一致回路9
9からの出力R26に基づき図16と同様にパルスを削
除することによりM×P2+P1分周とM×P2+P1
+1分周を交互に出力するようにし、且つこのR26と
同期した信号R27と、R26を入力信号P0の1/2
周期遅延させた信号R35を交互に出力させることによ
り、M×P2+P1+1/2分周を行なうことができ
る。
の分数分周装置の概略構成を示すブロック図である。こ
の実施の形態の分周装置は、帯分数N’+B/Cで分周
を行ない得るものである。101は可変分周回路であ
り、N分周を行うN分周回路102とN+1/2分周を
行うN+1/2分周回路103を有する。
N+1/2分周回路103は分離して図示されている
が、これは説明の便宜のためであり、発明の実施の形態
に当たっては、制御信号に応じてN+1/2分周とN分
周とを選択的に行ない得る回路を用いても良い。そのよ
うな可変分周装置としては、図4、図9、図16に示し
たものを用い得る。代りに、N分周回路とN+1/2分
周回路は夫々独立した回路で、制御回路により選択的に
動作させてもよい。この場合、N+1/2分周を行なう
分周回路103として図1に示したものを用い得る。
アキュムレータ105を有し、外部からの分周比N’+
B/Cの指定に基づき可変分周回路101を制御する。
106はROMであり、制御回路104が動作を行うた
めのプログラムを記憶する。107はRAMであり、制
御回路104の動作に必要なデータを記憶する。
N’、B、C指定する信号を受け、ROM106に記憶
されたプログラムに従って動作し、端子J0〜J4から
出力する信号により可変分周回路101の動作を制御す
る。
数)を表わすものであり、端子J0からの信号が「0」
のときは、可変分周回路はm分周を行なう。
のであり、端子J0からの信号が「1」のときは、可変
分周回路はm+1/2分周を行なう。
/C分数を行なうために、mの値をN’と等しい値にし
たり、N’+1に等しい値にしたり、またJ0から出力
される信号を「0」にしたり「1」にしたりする。
する。図21は制御回路104の動作を示すフローチャ
ートである。変数Iは分周の回数をカウントするもので
あり、制御回路104内部のレジスタ104aに記憶さ
れる。変数Aはアキュムレータ105に記憶される変数
であり、誤差を示すものでもある。変数B,Cは指定さ
れた帯分数分周比の真分数部分の分子,分母であり、R
AM107に記憶される。
回路104は変数Iを0、変数Aを0として記憶し、変
数BとCを指定された帯分数分周比の真分数部分の分
子,分母として記憶させる(S1)。次に、分子Bの2
倍が分母C以下か否か(2×B≦Cかどうか)を判断し
(S2)、即ち、N’+1分周を必要とするか否かを判
断する。
を「1」だけインクリメントする(S3)。そして、変
数AにB/C分周分の誤差を加算する(S4)。このB
/C分周分の誤差はN’分周を行ったとした場合の誤差
を表す。この加算された変数Aが1/2より小さいか否
かを調べる(S5)。変数Aが1/2より小さい場合は
N’分周を行い(S6)、ステップS9に進む。ステッ
プS5で変数Aが1/2以上であればN’+1/2分周
を行い(S7)、変数Aから1/2を差し引き(S
8)、ステップS9に進む。アキュムレータ105が1
/2でオーバーフローとなるように設定していれば、自
動的に1/2が差し引かれることとなる。但し、この場
合、ステップS5の後ではアキュムレータAの値が1/
2を減じた値になっているので、ステップS5において
は、そのようなオーバーフローがあったかどうかの判断
が行なわれる。ステップS9で変数IがCになったか否
かを調べる。即ち、1サイクルの分周が行われたか否か
を調べる。変数IがCになっていなかったら、ステップ
S3に戻って次の分周を行う。ステップS9で変数Iが
Cになっていたら、変数Iを0に戻して(S10)ステ
ップS3に戻る。
数Iを「1」だけインクリメントする(S11)。そし
て、変数AにB/Cを加算する(S12)。この加算さ
れた変数Aが1より小さいか否かを調べる(S13)。
変数Aが1より小さい場合はN’+1/2分周を行い
(S14)、変数Aから1/2を差し引き(S15)、
ステップS18に進む。ステップS13で変数Aが1以
上であればN’+1分周を行い(S16)、変数Aから
1を差し引き(S17)、ステップS18に進む。ステ
ップS18で変数IがCになったか否かを調べる。即
ち、1サイクルの分周が行われたか否かを調べる。変数
IがCになっていなかったら、ステップS11に戻って
次の分周を行う。ステップS18で変数IがCになって
いたら、変数Iを0に戻して(S19)ステップS11
に戻る。
周)の平均分周比がN’+B/Cになることを説明す
る。まず、2×B≦Cの場合(S3〜S10)を考え
る。 (1) Aの初期値が0であり、加算されるB/Cが0≦B
/C≦1/2であり、そしてA≧1/2のときに1/2
減算されるために、ステップS9の直前のAの値(誤
差)は0≦A<1/2となる。 (2) C回の分周を行う間にS4でAに加算された値の合
計は(B/C)×C回=B(整数)であり、一方S8で
Aから減算された値の合計は1/2の倍数である。従っ
て、上記加算された値と上記減算された値の差(これが
C回の分周が終った時点でのステップS9の直前のAの
値に等しい)も1/2の倍数である。 (3) 上記(1)及び(2)の条件を共に満たすAの値は、0の
みである。
プS9の直前のAの値は0であると言える。このように
C回の分周でBが加算されるので、平均分周比はN’+
B/Cとなる。
2×B≦Cの場合を1/2シフトさせたものであるの
で、同様に平均がN’+B/Cとなる。
<B/C<1であり、そしてA<1のときに1/2減算
され、A≧1のときに1減算されるために、ステップS
18の直前のAの値(誤差)は0≦A<1/2となる。 (5) C回の分周を行う間にS12でAに加算された値の
合計は(B/C)×C回=B(整数)であり、一方S1
5、S17でAから減算された値の合計は1/2の倍数
である。従って、上記加算された値と上記減算された値
の差(これがC回の分周が終った時点でのステップS1
8の直前のAの値に等しい)も1/2の倍数である。 (6) 上記(4)及び(5)の条件を共に満たすAの値は、0の
みである。
プS18の直前のAの値は0であると言える。このよう
にC回の分周でBが加算されるので、平均分周比はN’
+B/Cとなる。
いは1分周分を越える直前にN’+1/2分周あるいは
N’+1分周によって誤差が縮められる。この方法はア
キュムレータ105を使用した簡単な構成により実施す
ることができる。
を上記の実施の形態と、従来例(N分周回路とN+1分
周回路とによりN’+2/5分周を行なう)とについて
比較して示すタイムチャートである。図23は動作及び
誤差を表で示した図である。図24は図22と同様の図
であるが、分周比はN’+4/5である。図22〜図2
4から明らかなように本実施の形態における誤差の変動
幅、従って位相の変動幅は従来の半分である。
図25を参照して説明する。この例の制御回路104を
用いれば、図21の動作をする場合に比べ、誤差がより
小さくなる。
回路104は変数Iを0、変数Aを0として記憶し、変
数BとCを指定された帯分数分周比の真分数部分の分
子、分母として記憶させる(S20)。変数Iに1を加
算する(S21)。そして、変数AにB/C分周分を加
算する(S22)。
か否かを調べる(S23)。変数Aが1/4より小さい
場合はN’分周を行い(S24)、ステップS30に進
む。ステップS22で変数Aが1/4以上であれば変数
Aが3/4より小さいか否かを調べる(S25)。変数
Aが3/4より小さい場合はN’+1/2分周を行い
(S26)、変数Aから1/2差し引き(S27)、ス
テップS30に進む。ステップS25で変数Aが3/4
以上であればN’+1分周を行い(S28)、変数Aか
ら1差し引き(S29)、ステップS30に進む。
かを調べる。即ち、1サイクルの分周が行われたか否か
を調べる。変数IがCになっていなかったら、ステップ
S21に戻って次の分周を行う。ステップS30で変数
IがCになっていたら、変数Iを0に戻して(S3
1)、ステップS21に戻る。
及びN’+1分周のうち、どれを行なったほうが最も誤
差が少ないかを予め計算して分周を行う。
の分周)の平均分周比がN’+B/Cになることを説明
する。
1/4のときはその後のステップで減算されることなく
S21に戻り、S23、S25で1/4≦A<3/4の
ときはS27で1/2減算されてからS21に戻り、S
23、S25で3/4≦A(1巡目は3/4≦A<1)
のときはS29で1を減算されてからS21に戻るの
で、1巡目を終えた時点でS21の直前の変数Aの値
は、−1/4≦A<1/4である。2巡目以降は、S2
8の直前において3/4≦A<5/4となることを除け
ば1巡目と同じであるので、2巡目を終えた時点以降に
おけるS21の直前のAの値も−1/4≦A<1/4で
ある。これらを条件として、また0≦B/C<1である
ことを考慮すれば、1巡目、2巡目以降を問わず、S2
3の直前の変数Aは、−1/4≦A<5/4である。S
23、S24の条件を考慮すれば、S24の直前、直後
のいずれにおいても、−1/4≦A<1/4、S26の
直前では、1/4≦A<3/4、S28の直前では、3
/4≦A<5/4、S27の直後では、−1/4≦A<
1/4、S29の直後でも、−1/4≦A<1/4、従
って、S30の直前の変数Aの値はいずれにしても−1
/4≦A<1/4である。
加算される値の合計は、B/C×C=B(整数)であ
り、また、S27、S29で減算される値の合計は1/
2の倍数であり、加算される値の合計と減算される値の
合計の差(これがC回の分周が終った時点でのステップ
S30の直前のAの値に等しい)も1/2の倍数であ
る。これらの条件を満たすAは0である。即ち、C回の
分周毎に誤差は0となり、分周比の平均はN’+B/C
となる。
を上記の実施の形態と、従来例(N分周回路とN+1分
周回路とによりN’+2/5分周を行なう)とについて
比較して示すタイムチャートである。図26から明らか
なように本実施の形態における誤差の変動幅、従って位
相の変動幅は従来の半分以下である。
方式としては、図1、図4、図9、図16以外のもの、
たとえば、実公昭62−30352号公報の如く反転に
より立ち上がりと立ち下がりによるカウントダウンを交
互に切り替える方式を用いても良い。
を示したものである。
Pの固定分周器131と、分周比N/Pの可変分周器1
32とを従属接続したものである。可変分周器132と
しては、図1、図4、図9、図13、図16、或いは図
20に示された可変分周装置を用い得る。固定分周器1
31は、可変分周器132の分周比を表わす分数の分母
に等しい分周比で分周を行なうものである。例えば可変
分周器132が図1の如きN/2分周を行なうものであ
れば、固定分周器131の分周比は2である。
132の組合せは、図7のPLLの固定分周器25及び
可変分周器21として用い得る。図27の回路の組合せ
の一例は図28(b)に示されている。この図では、可
変分周装置の固定分周器及び可変分周器に、図7と同じ
符号を用いて示している。図28(a)は、図28
(b)の可変分周装置と同じ分周比を持つ従来例を示
す。図28(b)の可変分周器21は、例えば、図1の
構成を成しており、それぞれ例えばT−FFで構成され
る、分周比が「2」の、4つの分周素子21a〜21d
を従属接続したものである。これと等価な従来の可変分
周装置133は、5つの分周素子133a〜133e
(それぞれ分周比が2)を有する。
属接続された分周素子21a〜21d、133a〜13
3eはプリセット信号のフィードバックの時間遅延のた
めに、入力周波数に対する同さ速度効率が20〜30%
程度となる。そこで、VCOの出力の周波数foを30M
Hzとし、動作速度効率を30%とすると、図28
(a)に示す従来の可変分周装置133では、5つの分
周素子133a〜133eは100MHzで動作する能
力が必要となる。一方、図28(b)に示す本発明の可
変分周装置では、固定分周器25にはフィードバックが
掛らないために、15MHzで動作する能力を持てば良
く、固定分周器25の出力(15MHz)を入力とする
可変分周器21の4つの分周素子21a〜21dは50
MHzで動作する能力を持てば良い。
属接続する構成を採用すれば、可変分周素子(21a〜
21d)として動作周波数の低いものを用いることがで
きる。こうすれば、単にデバイスとして低コストのもの
を用い得るだけでなく、電力消費を少なくすることがで
きる。電力消費は動作周波数が高い程大きいからであ
る。
する。実公昭59−31060号公報に開示される如
く、分周器の一部を構成するカウンタの内容を検出する
信号を遅延させ、この信号を一致信号(プリセット信
号)として用いることにより、許容伝搬遅延時間を入力
信号の1クロックとることができる周波数エクステンダ
方式が考えられた。許容伝搬遅延時間が長いということ
は、より高い周波数の入力信号で用いることができると
いうことである。
9に示す可変分周装置は、カウンターの内容を検出する
信号を遅延させる周波数エクステンダ方式である。そこ
で、これらの可変分周装置を図27に示す可変分周器と
して用いると、可変分周装置への入力は、固定分周器1
31へ入力される。従って、一致信号の許容伝搬遅延時
間は固定分周器の分周比に応じて長くなる。例えば、図
28(b)では、固定分周器25の分周比が2であるの
で、一致信号の許容伝搬遅延時間は2倍になる。
るという効果について説明する。EX−OR位相比較器
は−π/2≦φ≦π/2に区間において完全な直線であ
るために、位相差があっても誤差信号を出力しないとい
う不感帯がなく、雑音が少ない。しかしながら、EX−
OR位相比較器に入力する可変分周装置の出力信号はデ
ューティ比50%(ONとOFF時間が同じ)の矩形波
でなければならないという条件がある。(参照:総合電
子出版社、柳沢健著「PLL(位相同期ループ)応用回
路」第24頁) 図29はEX−OR位相比較器への適応を示すブロック
図である。図29は位相比較器134を周波数引き込み
に使用し、EX−OR位相比較器135を位相同期に使
用するPLL回路図である。図30に示すごとく、N/
2分周の可変分周器21の出力fv’は、従来のN分周と
同様、ON時間がfiの1周期となるためにOFF時間と
等しくなく、デューティ比50%ではない。しかし、f
v’を分周 比2の固定分周器で分周することにより、fv
がfv’の1周期でONとOFFを繰 り返すこととな
り、デューティ比50%となる。このように、分周比1
/2の可変分周器を使用することにより、EX−OR位
相比較器への適応を可能にすることができる。
説明した可変分周装置を用いてPLLを構成した場合に
は、以下のような問題点があった。
出力の位相を比較する位相比較器183(図34)はパ
ルスの立ち上がりか立ち下がりの一方でしか動作しな
い。図31は所定タイミングで立上がりパルスを発生す
るように構成された可変分周装置182を有するPLL
回路の動作を示したものである。N+1/2分周の場
合、可変分周装置182の出力パルスfvの奇数番目(整
数分周位置)のパルスを基準周波数frの立ち上がりに合
わせると、偶数番目(1/2分周位置)のパルスが基準
周波数frの立ち下がりになるために、偶数番目の位相の
比較ができないという問題があった。
解決するためのものである。図32は、本実施の形態の
PLL回路の概略構成を示すブロック図であり、図33
は図32で示すPLL回路の動作説明図である。
振器(VCO)142の出力信号P0(局部発振周波数
fo)をN+1/2倍に分周する。
示す装置の動作と同様であり、局部発振周波数foである
信号P0を分周比N+1/2で分周する。
変分周装置141の出力R54(fv)をクロックパルスと
し、その反転の出力R56を入力信号として帰還してお
り、R54の立ち上がりに同期してON/OFFを繰り
返す信号R55,R56を出力する。
55を入力してR54の奇数番目(整数分周位置)のパ
ルス信号R57を出力する。151はANDゲートであ
り、R54とR56を入力してR54の偶数番目(1/
2分周位置)のパルス信号R58を出力する。152は
第1の位相比較器であり、基準周波数frである信号R5
9と可変分周装置141の出力パルスの奇数番目である
信号R57の位相をパルスの立ち上がりで比較する。1
53は第2の位相比較器であり、インバータ154で反
転された基準周波数frの反転信号R60と可変分周装置
141の出力パルスの偶数番目である信号R58の位相
をパルスの立ち上がりで比較する。
第1の位相比較器152の出力と第2の位相比較器15
3の出力を制御電圧に変換し電圧制御発振器142に入
力する。
31に基づいて説明する。まず、可変分周回路141の
動作は図1の回路について図3を参照して説明した通り
である。
5,R56はR54の立ち上がりに同期してON/OF
Fを繰り返す。R57はR54とR55の論理積であっ
て、R54の奇数番目のパルス信号である。R58はR
54とR56の論理積であって、R54の偶数番目のパ
ルス信号である。
ある信号R59とR57の位相を比較する。即ち、R5
4の奇数番目のパルスの立上がりの位置(A)を比較す
る。
反転である信号R60とR58の位相を比較する。即
ち、R54の偶数番目のパルスの立上がりの位置(B)
を比較する。
3の出力は、低周波濾波器155で制御電圧に変換さ
れ、電圧制御発振器2に入力される。
がりの一方でしか比較することができない位相比較器を
有したPLL回路に分周比N+1/2の可変分周装置を
適応させることができる。
N+1/2が可能な可変分周装置としては、図1に示す
ものに限らず、図4、図9、図16、図20、図27、
図28に示すものでもの良く、また従来から知られてい
るもの、例えば、特公昭51−49540号公報に開示
される如き局部発振周波数foを反転させる方式のもので
あっても良い。
のカウンタは、N+1/2の分周比であっても、N分周
の分周比と同様な速度で動作することができる。従っ
て、プログラマブル分周器の動作速度を上げることな
く、N+1/2分周を行うことができる可変分周装置を
供給することができる。また、パルススワロ方式にも容
易に適応することができる。更に、N分周しかできない
可変分周装置と同じ局部発振周波数foを得るのに、基準
周波数を分周比Nのときの2倍の2frとすることができ
る。このために、ループゲインが上がってロックアップ
時間が短縮される。
態によれば、N分周とN+1分周を組み合わせて分数の
分周を行う従来の分数分周装置に比較して、誤差の少な
い分数分周装置を提供することができる。
形態によれば、立ち上がりあるいは立ち下がりの一方で
しか比較することができない位相比較器を有したPLL
回路に、分周比N+1/2の可変分周装置を適応させる
ことができる。
装置の構成を示すブロック図である。
ック図である。
図である。
ク図である。
る。
置を使用したPLLを示すブロック図である。
置を使用したプリスケーラ方式のPLLを示すブロック
図である。
方式のPLLを示すブロック図である。
置の構成を示すブロック図である。
図である。
ある。
である。
すブロック図である。
説明図である。
図である。
装置の構成を示すブロック図である。
明図である。
である。
装置の構成を示すブロック図である。
数分周装置の構成を示すブロック図である。
例を示すフローチャートである。
すタイムチャートである。
すタイムチャートである。
の例を示すフローチャートである。
すタイムチャートである。
装置を示すブロック図である。
装置を示すブロック図である。
装置を示すブロック図である。
る。
の動作説明図である。
LL回路(図1の可変分周装置を備えた)の構成を示す
ブロック図である。
路の動作説明図である。
成を示すブロック図である。
図である。
表で示す図である。
Claims (14)
- 【請求項1】 入力信号を分周比N(Nは整数)と分周
比N+1で交互に分周するプログラマブル分周手段と、
前記プログラマブル分周手段の出力信号に同期した第1
の信号を発生する第1の信号発生手段と、前記第1の信
号を前記入力信号の1/2周期遅らせた第2の信号を発
生する第2の信号発生手段と、前記第1の信号と前記第
2の信号を交互に出力する出力手段とを有する可変分周
装置。 - 【請求項2】 前記第1の信号を前記入力信号の1周期
遅延した遅延信号を出力する遅延手段と、前記遅延信号
と、前記第1の信号を交互に選択し、この選択信号によ
り前記プログラマブル分周手段をプリセットするプリセ
ット信号発生手段とをさらに備えたことを特徴とする請
求項1に記載の可変分周装置。 - 【請求項3】 前記出力手段は、分周比Nのモードに設
定されたとき前記第1の信号を出力し、分周比N+1/
2のモードに設定されたとき前記第1の信号と前記第2
の信号を交互に出力することを特徴とする請求項2に記
載の可変分周装置。 - 【請求項4】 前記プリセット信号発生手段は、分周比
Nのモードに設定されたとき、前記第1の信号をプリセ
ット信号として前記プログラマブル分周手段に出力し続
け、分周比N+1/2のモードに設定されたとき、前記
第1の信号と前記遅延信号とを交互に選択し、この選択
信号をプリセット信号として前記プログラマブル分周手
段に出力することを特徴とする請求項2に記載の可変分
周装置。 - 【請求項5】 前記プログラマブル分周手段は、分周比
Nのモードに設定されたとき分周比Nの分周信号を出力
し、分周比N+1/2のモードに設定されたとき分周比
Nと分周比N+1の分周信号を交互に出力することを特
徴とする請求項1に記載の可変分周装置。 - 【請求項6】 前記プログラマブル分周手段は、プリセ
ット信号が入力されると分周比設定値をプリセットする
ものであることを特徴とする請求項1に記載の可変分周
装置。 - 【請求項7】 前記プログラマブル分周手段は、分周比
N(Nは整数)と分周比N+1の設定信号を交互に出力
するアダー手段と、該アダー手段の前記設定信号に基づ
いた分周比で分周するプログラマブル分周器とを備えた
ことを特徴とする請求項1に記載の可変分周装置。 - 【請求項8】 前記アダー手段は、分周比Nのモードに
設定されたとき分周比Nの設定信号を出力し、分周比N
+1/2のモードに設定されたとき分周比Nと分周比N
+1の設定信号を交互に出力し、前記出力手段は、分周
比Nのモードに設定されたとき、前記第1の信号を出力
し、分周比N+1/2のモードに設定されたとき、前記
第1の信号と前記第2の信号を交互に出力することを特
徴とする請求項7に記載の可変分周装置。 - 【請求項9】 前記プログラマブル分周手段は、入力信
号の2N+1個中1個のパルスを削除して出力する削除
回路と、前記入力信号を前記削除回路を通して受け、前
記削除回路の出力をN回計数する毎にパルスを一つ出力
することにより、前記入力信号に対してN分周とN+1
分周を交互に行うプログラマブル分周器とを有すること
を特徴とする請求項1に記載の可変分周装置。 - 【請求項10】 前記削除回路は、分周比N+1/2の
モードが設定されているとき、入力信号の2N+1個中
1個のパルスを削除して出力し、分周比Nのモードが設
定されているとき、入力信号の2N+1個中1個のパル
スを削除することなく出力し、前記出力手段は、分周比
N+1/2のモードが設定されているとき、前記第1の
信号発生手段の出力と前記第2の信号発生手段の出力を
交互に出力し、これにより、分周比設定信号に基づい
て、前記入力信号に対してN分周動作あるいはN+1/
2分周動作が行われることを特徴とする請求項9に記載
の可変分周装置。 - 【請求項11】 入力信号を分周比M(Mは整数)或い
は分周比M+1で分周する2モジュラスプリスケーラ
と、前記2モジュラスプリスケーラの分周をP2回行わ
せるコースカウンタ部と、前記2モジュラスプリスケー
ラのM+1分周をP2回中1回行わせるスワロカウンタ
部とを有し、前記入力信号を分周比M×P2+P1で分
周するパルススワロ手段とを備え、前記パルススワロ手
段を分周比Nのモードに設定されたときM×P2’+P
1’分周を行わせ、分周比N+1/2のモードに設定さ
れたときM×P2’+P1’分周とM×P2’+P1’
+1分周を交互に行わせる制御手段と、前記コースカウ
ンタ部の出力に同期した第1の信号を出力する第1の信
号発生手段と、前記第1の信号を前記入力信号の1/2
周期遅延させた第2の信号を出力する第2の信号発生手
段と、分周比Nのモードに設定されたとき前記第1の信
号を選択し、分周比N+1/2のモードに設定されたと
き前記第1の信号と前記第2の信号を交互に出力する出
力手段とをさらに備えた可変分周装置。 - 【請求項12】 前記制御手段は、回数P1(P1は整
数)と回数P2(P2は整数)の設定信号を出力するア
ダー手段を有し、前記コースカウンタ部は、前記2モジ
ュラスプリスケーラの分周を前記アダー手段からの設定
信号に基づきP2回行わせ、前記スワロカウンタ部は、
前記2モジュラスプリスケーラのM+1分周を前記アダ
ー手段からの設定信号に基づきP2回中P1回行わせ、
前記アダー手段は分周比Nモードに設定されたとき回数
P1と回数P2の設定信号を出力し、分周比N+1/2
モードに設定されたとき回数P1と回数P2を表わす設
定信号と、回数P1+1と回数P2またはこれにP1+
1の加算により生じ得るキャリーを加えたものを表わす
設定信号を交互に出力することを特徴とする請求項11
に記載の可変分周装置。 - 【請求項13】 与えられた整数Nに従って、分周比N
または分周比N+1/2で分周する分周手段と、所与の
整数N’、B及びC(但し、B<C)を受け、前記分周
手段にN’とN’+1を与えて、N’分周かN’+1分
周を行わせ、または前記分周手段にN’を与えて、N’
+1/2分周を行わせ、前記分周手段の分周比の平均が
N’+B/Cとなる様に前記分周手段を制御する制御手
段とを有する可変分周装置。 - 【請求項14】 電圧制御発振器と、該電圧制御発振器
の出力をN+1/2(Nは整数)の分周比で分周する可
変分周装置と、該可変分周装置の出力パルスを奇数番目
と偶数番目に分離する分離手段と、基準信号と前記奇数
番目のパルスの位相を比較する第1の位相比較器と、前
記基準信号を反転させる反転手段と、該反転手段の出力
と前記偶数番目のパルスの位相を比較する第2の位相比
較器と、前記第1の位相比較器の出力と前記第2の位相
比較器の出力を制御電圧に変換し前記電圧制御発振器に
入力する低周波濾波器とを備えたPLL。
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JPH09261048A (ja) | 1997-10-03 |
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