JP3281165B2 - 高電圧抵抗体の製造方法 - Google Patents
高電圧抵抗体の製造方法Info
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Description
置等に使用される高電圧抵抗体の製造方法に関し、それ
によりボイドレスであって耐電圧、耐クラック性に優れ
た高電圧抵抗体が製造できる。
したように、絶縁筒10に抵抗線11を巻回し、巻回し
た抵抗線の外周に含浸基材を巻き付けた後に、エポキシ
樹脂等の熱硬化性樹脂12を含浸硬化成形し、絶縁筒1
0内側に引き出した抵抗線11の端13,14をシール
ド電極15の図示した箇所に接合していた。抵抗線端を
絶縁筒10内側に引き出すためには、絶縁筒10上下 2
箇所に丸穴16,17をあけ、抵抗線の巻始め端13を
丸穴16に差し込み、瞬間接着剤で仮止めして巻線を行
う。巻終り端14も同様な方法で固定していた。
は、巻線を仮止めするために使用した瞬間接着剤中の微
小気泡を取り除くことが大変困難でボイドレスとするこ
とは難しい。また、抵抗線11を絶縁筒10内側に引き
出す丸穴16,17から、含浸する熱硬化性樹脂の樹脂
漏れをシールする必要があり、このシール部のボイドレ
ス化をすることも難しい。これらの箇所のボイドレス化
が出来ないため、従来の高電圧抵抗体には高電圧特性の
信頼性に問題があった。また絶縁筒10内側に引き出し
た抵抗線端13,14も断線しやすく、一度断線すると
再生できないという欠点があった。
ので高電圧特性、耐クラック性に優れ、抵抗線の断線し
にくいボイドレス高電圧抵抗体を提供しようとするもの
である。
を達成しようと鋭意研究を重ねた結果、抵抗線の端を銅
パイプに圧着密封し、この線端部の銅パイプを予めボビ
ンに設けた溝に固定させることによって、上記の目的を
達成できることを見いだし、本発明を完成したものであ
る。
端を挿入し銅パイブ両端を圧着密封して抵抗線の線端部
を形成し、予めボビンに設けた固定用溝に上記抵抗線の
線端部を係止する工程と、ボビンに抵抗線を巻回しさら
にその外周に含浸基材を巻き付け、熱硬化性樹脂を含浸
硬化させ成形する工程と、前記抵抗線の固定された線端
部を機械加工して銅パイプの露出した内壁に金属電極か
らのリード線を接合させる工程とを有することを特徴と
する高電圧抵抗体の製造方法である。
求される抵抗値に応じて線径、抵抗値を選択して使用す
る。具体的な抵抗線としては、例えばポリエステル被覆
抵抗線、ポリイミド被覆抵抗線、ポリエステル繊維やガ
ラス繊維の糸巻きや編組被覆抵抗線等を挙げることがで
きる。
る抵抗線の線径にできるだけ近い内径を有し、外径、長
さは耐クラック性の理由からできるだけ小さいことが望
ましい。この銅パイプは接着性や耐クラック性を向上さ
せるために、サンドブラスト処理やプライマー処理をし
ておくことが望ましい。前記の抵抗線の絶縁剥離をした
端を銅パイプに挿入しパイブ両端を圧着密封させて、ボ
ビンに係止固定する抵抗線の線端部をつくる。
で耐SF6 分解ガス性のある絶縁筒又は絶縁棒等が使用
される。これらの耐SF6 の絶縁筒又は絶縁棒にはポリ
エステル不織布、ポリアミド不織布、絶縁紙基材に熱硬
化性樹脂を真空含浸し加圧成形したものが使用される。
ボビンに強度が必要な場合は、ガラスクロス基材も使用
されるが、この場合必要部分には耐SF6 分解ガス性基
材を張り合わせ一体成形するのがよい。このボビンに、
抵抗線の巻出し線端部と巻終り線端部の銅パイプを係止
するために、それが巻回テンションで動かない構造の線
端部固定用溝を加工する。溝加工の大きさ寸法は、銅パ
イプの寸法に応じて決定される。
ては、ポリエステル不織布、ポリアミド不織布、絶縁紙
等を使用するが、ボビンに使用した基材と同一であるこ
とが好ましい。
粘度で、耐クラック性に優れたものであれば特に制限は
ないが、エポキシ樹脂が好ましく使用される。ボビンに
使用した熱硬化性樹脂と同じ樹脂を用いることによりい
っそう本発明の効果を発揮させることができる。
ず、ボビンの抵抗線を巻き出す箇所および巻き終る箇所
に線端部の固定用溝を設ける。次いで、抵抗線の巻出し
線端部の銅パイプを巻き出し箇所の固定用溝に係止し
て、適当な張力で抵抗線をボビンに巻回する。抵抗線の
巻回を終了したら巻出し箇所と同様に抵抗線の巻終り線
端部の銅パイプを巻き終り箇所の固定用溝に係止する。
次いでこの巻線の外周に含浸基材を巻いた後、熱硬化性
樹脂を真空含浸して加圧硬化すれば固定溝のなかにも含
浸した熱硬化性樹脂により抵抗線の線端部も完全に固定
された成形体が得られる。
断されるように機械加工して銅パイプの穴内壁を露出さ
せ、その穴に金属電極からのリード線を半田付けして金
属電極と接合させて高耐電圧抵抗体を製造することがで
きる。
抵抗線の端を銅パイプに挿入し圧着密封した線端部を形
成することによって、リード線口出し部のボイドレス化
を実現し高電圧信頼性を向上させることができる。ま
た、ボビン端面を加工すれば樹脂付着のない銅パイプの
内壁を露出させることができ、そこに簡単にリード線を
半田付けすることができ、さらに万が一、リード線が断
線しても再結線が容易に可能であるため高価な本体は再
利用することができる。
発明はこの実施例によって限定されるものではない。
実施例を示す縦断面図を、図2(a )には、図1の一点
鎖線A部で示した抵抗線の線端部とボビンの固定用溝を
含む箇所の一部拡大縦断面図を、図2(b )には、成形
後ボビンの端面、即ち図2(a )の一点鎖線Bに沿う横
断面図を示した。
は抵抗線2を巻き出す箇所および巻き終る箇所に抵抗線
線端部の固定用溝3が設けられている。図2(a )に示
すように、抵抗線2の端が挿入された短い銅パイプ5の
両端は圧着密封されて抵抗線2の線端部が形成されてい
る。ボビンの固定用溝3には、その線端部の銅パイプ5
が引っ掛け係止あるいは固定される。固定用溝3は、図
2(b )に示したように銅パイプ5が丁度入いるような
大きさで、その断面形状は特に制限はないが、銅パイプ
5が抵抗線2の巻回張力で飛び出すことのないような形
状、例えばアリ溝状に作られる。次に図1に示すよう
に、銅パイプ5が固定用溝3に係止された抵抗線2をボ
ビン1の外周に適当な張力で巻回し、その外周にはさら
に含浸基材が巻回され含浸されて熱硬化性樹脂4の層が
形成されて成形体が作られる。
の位置まで機械加工して銅パイプ5を切断してパイプ内
壁を露出させ、そのパイプ内壁にリード線6を半田付け
し、また他端を金属電極7と接合させて高耐電圧抵抗体
を製造することができる。
の高耐電圧抵抗体の製造方法によれば耐クラック性に優
れ、抵抗線の断線しにくい、ボイドレスで高電圧特性の
信頼性の高い高耐電圧抵抗体を製造することができる。
よる高耐電圧抵抗体の一実施例を示す縦断面図である。
を固定した図1一点鎖線円Aの箇所の一部拡大縦断面
図、図2(b )は、図2(a )の一点鎖線Bに沿う部分
横断面図を示す。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 短い銅パイプに抵抗線の端を挿入し銅パ
イブ両端を圧着密封して抵抗線の線端部を形成し、予め
ボビンに設けた固定用溝に上記抵抗線の線端部を係止す
る工程と、ボビンに抵抗線を巻回しさらにその外周に含
浸基材を巻き付け、熱硬化性樹脂を含浸硬化させ成形す
る工程と、前記抵抗線の固定された線端部を機械加工し
て銅パイプの露出した内壁に金属電極からのリード線を
接合させる工程とを有することを特徴とする高電圧抵抗
体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03909494A JP3281165B2 (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | 高電圧抵抗体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03909494A JP3281165B2 (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | 高電圧抵抗体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07226308A JPH07226308A (ja) | 1995-08-22 |
JP3281165B2 true JP3281165B2 (ja) | 2002-05-13 |
Family
ID=12543499
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03909494A Expired - Lifetime JP3281165B2 (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | 高電圧抵抗体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3281165B2 (ja) |
-
1994
- 1994-02-14 JP JP03909494A patent/JP3281165B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07226308A (ja) | 1995-08-22 |
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