JPH087818Y2 - 電動機 - Google Patents

電動機

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JPH087818Y2
JPH087818Y2 JP1990006715U JP671590U JPH087818Y2 JP H087818 Y2 JPH087818 Y2 JP H087818Y2 JP 1990006715 U JP1990006715 U JP 1990006715U JP 671590 U JP671590 U JP 671590U JP H087818 Y2 JPH087818 Y2 JP H087818Y2
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JP
Japan
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coil
lead wire
bobbin
end plate
storage chamber
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JP1990006715U
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JPH03101164U (ja
Inventor
修 上田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案はステータコアにボビンを介してコイルを巻装
してなるステータを備えた電動機に関する。
(従来の技術) 従来より、電動機例えば隈取りコイル形電動機として
は、ステータコアに樹脂製のボビンを介してコイルを巻
装してステータを構成し、そのボビンの端板にコイルの
口出し線を導出する切欠部を形成し、その口出し線に電
源リード線を接続してコイル接続部を形成するように構
成したものが供されている。
(考案が解決しようとする課題) 従来の構成では、隈取りコイル形電動機が湿度の高い
場所で使用されて結露を生ずると、コイルとコイル接続
部との間にコロナ放電が発生し、時には焼損事故に至る
ことがあった。又、ボビンの端板の切欠部からコイルの
口出し線が導出されているので、輸送時の振動等が加わ
った場合にその口出し線が切欠部の縁部に接触して該口
出し線の絶縁被膜が剥離される不具合があった。しか
も、ボビンの端板に切欠部が形成されているので、ボビ
ンの端板の機械的強度が小さくて該端板が外力に対して
弱いという不具合もあった。
本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的
は、コイルの口出し線とリード線との接続部たるコイル
接続部の絶縁性の向上を図ることができるとともに、口
出し線の振動等による絶縁被膜の剥離の不具合もなく、
ボビンの端板の機械的強度も大になし得る電動機を提供
するにある。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 本考案は、ステータコアにボビンを介してコイルを巻
装してなるステータを備えた電動機において、前記ボビ
ンの端板外面に該端板とで一面のみが開放する収納室を
形成する保護壁を設け、前記ボビンの端板に前記コイル
の口出し線を前記収納室内に導く切欠部を形成し、前記
保護壁にリード線を収納室内に導くリード線挿入口を形
成し、前記口出し線とリード線とを接続して前記収納室
内に収納されるコイル接続部を形成し、前記収納室内に
樹脂を注入して固化させることにより前記コイル接続部
を覆う絶縁層を形成する構成に特徴を有する。
(作用) 本考案の電動機によれば、収納室内に樹脂を注入して
固化させることにより絶縁層を形成するようにしたの
で、コイル接続部の絶縁性が向上するとともに、コイル
の口出し線がボビンの端板の切欠部部分で振動すること
はなく、更に、ボビンの端板における切欠部による機械
的強度の低下を絶縁層により補うことができ、しかも、
ボビン及びコイル全体を樹脂モールドする場合とは異な
り、成形型が不要で、小形且つ安価に製作することがで
きる。
(実施例) 以下本考案を隈取りコイル形電動機に適用した一実施
例につき図面を参照しながら説明する。
先ず、第1図に従って全体の構成について述べる。1
は隈取りコイル2を有するステータコアで、これにはそ
の一部をなすようにポール3が圧入して固定され、この
ポール3に樹脂製のボビン4が嵌め込んで固定されてお
り、更に、ボビン4にはコイル5が巻装されてワニス含
浸処理され、以上により、ステータ6が構成されてい
る。そして、ステータ6にはロータのシャフト7を支承
する軸受ブラケット8が取付けられている。
さて、第2図及び第3図をも参照してボビン4につい
て更に述べるに、ボビン4は100ボルト,200ボルト共用
で、その端板4a,4aは後述する如く構成されているが、
これらは左右対象となるだけであるので、以下一方の端
板4aを代表して説明する。端板4aの外面には保護壁9が
一体に形成されており、これらの端板4a及び保護壁9に
よって一面たる前面のみが開放する収納室10が形成さ
れ、端板4aには収納室10内に臨む切欠部11が形成されて
いる。又、保護壁9の奥壁は第1図における下端部(第
2図及び第3図における右端部)が浅く上端部が深くな
るように形成され、その浅奥壁9aと深奥壁9bとの間に傾
斜部9cが形成されている。そして、保護壁9の浅奥壁9a
にはリード線挿入口たる径大孔12及び径小孔13が形成さ
れ、端板4aの浅奥壁9a近傍には保持突片14が突設されて
いる。15は芯線15aに絶縁被覆15bを施こしてなるリード
線たる電源リード線であり、その先端部においては芯線
15aが所定の長さだけ露出するように絶縁被覆15bが除去
されている。この電源リード線15の先端部は保護壁9の
浅奥壁9aと保持突片14との間からその浅奥壁9aに導か
れ、絶縁被覆15bが径大孔12に挿入されるとともに、芯
線15aが径小孔13に挿通されて上方(第2図及び第3図
において)に突出されるようになっている。従って、電
源リード線5の先端部の基部部分は、保持突片14及び径
大孔12及び径小孔13により仮保持される。更に、上方に
突出する芯線15aの先端部には切欠部11から収納室10内
に導入された口出し線(コイル5の巻始め端部若しくは
巻終り端部)5aが所定回数巻付けられ、その巻付け部に
半田付け処理がなされることによって、コイル接続部16
が形成されている。そして、リード線15の芯線15aの先
端部はそのコイル接続部16が保護壁9の傾斜部9cに沿う
ように曲成され、しかる後、収納室10内に樹脂例えばエ
ポキシ樹脂が注入されて固化されることにより、絶縁層
17が形成されている。従って、収納部10は所謂成形型と
しての機能を有するもので、これによってコイル接続部
16は絶縁層17によって覆われてその内部に埋没した状態
になり、切欠部11も絶縁層17によって閉塞された状態に
なる。
このような本実施例によれば、次のような効果を得る
ことができる。即ち、ボビン4の端板4aの外面に保護壁
9を一体に形成してこれらの端板4a及び保護壁9によっ
て前面のみが開放する収納室10を形成し、端板4aに収納
室10内に臨む切欠部11を形成してこの切欠部11を介して
コイル5の口出し線5aを収納室10内に導くとともに、電
源リード線5の先端部を径大孔12及び径小孔13を介して
収納室10内に導いて口出し線5aに電源リード線15の芯線
15aを接続することによりコイル接続部16を形成し、そ
して、収納室10内にエポキシ樹脂を注入して固化させる
ことにより絶縁層17を形成するようにした。従って、コ
イル接続部16は絶縁層17によって完全に覆われることに
なるので、湿度の高い場所で使用されてもコイル接続部
16自体に結露を生ずることはなくなって、絶縁性の向上
を図り得るものとなり、従来とは異なり、コイル接続部
16とコイル5との間でコロナ放電が発生することはな
く、勿論、コロナ放電による焼損事故の虞れもない。
又、端板4aの切欠部11から収納室10内に導かれた口出し
線5aも絶縁層17内に埋設されて固定されるので、口出し
線5aが輸送時の振動等により切欠部11部分で振動するこ
とはなく、口出し線5aの絶縁被膜が剥離することもなく
て、信頼性の向上を図ることができる。そして、仮令、
口出し線5aの製作時にピンホール等の絶縁被膜の不良が
あったとしても、その口出し線5aは前述したように絶縁
層17により覆われるようになるので、絶縁性能上の問題
は全くない。更に、絶縁層17は固化することにより端板
4aと一体になるので、端板4aに口出し線5a導出用の切欠
部11を設けても充分に補強を図ることができ、外力に対
して強いものとなし得る。しかも、収納室10内にエポキ
シ樹脂を注入して固化させることにより絶縁層17を形成
するようにしたので、例えばコイル5,ボビン4及びポー
ル3全体を樹脂モールドする場合とは異なり、成形型が
不要で、それだけ、小形にして安価に製作できる。
ところで、最近では一般家庭においても200ボルト化
商品が普及してきており、これらに使用される電動機た
る隈取りコイル形電動機としても200ボルト仕様のもの
が要望される。そこで、本実施例では、ボビン4を100
ボルト,200ボルト共用としている。この場合、ボビン4
に巻装されるコイル5としては、200ボルト仕様の時に
は100ボルト仕様の時に比し1/2の径の細線を用いて2倍
の巻回数とする必要がある。このような細線のコイル5
を用いた場合、その巻始め端部若しくは巻終り端部たる
口出し線5aも当然のことながら細線となるので、これが
端板4aの切欠部11内で輸送時に振動すると、切欠部11の
縁部により絶縁被膜が剥離されるだけではなく簡単に断
線してしまう結果となる。しかしながら、本実施例によ
れば、前述したように口出し線5aは絶縁層17によって固
定されるので振動の発生はなく、従って、コイル5とし
て200ボルト仕様の細線が用いられても口出し線5aが振
動等により断線することはない。
尚、本考案は上記し且つ図面に示す実施例にのみ限定
されるものではなく、例えば隈取りコイル形電動機に限
らずコイルを巻装するためにボビンを用いる電動機全般
に適用し得る等、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変形し
て実施し得ることは勿論である。
[考案の効果] 本考案の電動機は以上説明したように、コイルを巻装
するボビンの端板に一面のみが開放する収納室を形成し
て、この収納室内にコイルの口出し線とリード線との接
続部たるコイル接続部を収納した上で、その収納室内に
樹脂を注入して固化させて絶縁層を形成するようにした
ので、コイル接続部の絶縁性の向上を図ることができる
とともに、コイルの口出し線の絶縁被膜に振動等により
剥離を生ずることを防止し得て信頼性の向上を図ること
ができ、更に、コイルの端板の補強も図り得て外力に強
いものとなり、しかも、小形にして安価に製作すること
ができるという実用的効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図は全体の正面
図、第2図は要部の断面図、第3図はボビン及びコイル
部分の斜視図である。 図面中、1はステータコア、3はポール、4はボビン、
4aは端板、5はコイル、5aは口出し線、6はステータ、
9は保護壁、10は収納室、11は切欠部、12及び13は径大
孔及び径小孔(リード線挿入口)、15は電源リード線
(リード線)、15aは芯線、16はコイル接続部、17は絶
縁層を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステータコアにボビンを介してコイルを巻
    装してなるステータを備えた電動機において、前記ボビ
    ンに端板外面に設けられ該端板とで一面のみが開放する
    収納室を形成する保護壁と、前記ボビンの端板に形成さ
    れ前記コイルの口出し線を前記収納室内に導く切欠部
    と、前記保護壁に形成されリード線を前記収納室内に導
    くリード線挿入口と、前記口出し線とリード線とを接続
    して形成され前記収納室内に収納されたコイル接続部
    と、前記収納室内に樹脂を注入して固化させることによ
    り形成され前記コイル接続部を覆う絶縁層とを具備して
    なる電動機。
JP1990006715U 1990-01-26 1990-01-26 電動機 Expired - Lifetime JPH087818Y2 (ja)

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JPH03101164U JPH03101164U (ja) 1991-10-22
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