JP3280562B2 - 集積回路 - Google Patents

集積回路

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JP3280562B2
JP3280562B2 JP06130696A JP6130696A JP3280562B2 JP 3280562 B2 JP3280562 B2 JP 3280562B2 JP 06130696 A JP06130696 A JP 06130696A JP 6130696 A JP6130696 A JP 6130696A JP 3280562 B2 JP3280562 B2 JP 3280562B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集積回路が備える
バッファを構成する論理回路を、奇数個縦続接続してリ
ングオシレータを構成し、1つの論理回路に対する遅延
時間を求め、その遅延時間に基づいて集積回路全体の遅
延時間を測定することができる集積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、LSI(Large Scale Integrat
ed Circuit;大規模集積回路)ウエハ1上に構成される
モニタチップ2の配置例を示す平面図である。LSIウ
エハ1が、たとえば直径8インチ(20センチ)の場合
には、596個のLSIチップ3が作成される。LSI
チップ3の製造工程終了後に、同一ウエハ上に作成され
た複数のLSIチップ3の特性値が、予め定める範囲内
にあるかどうかを確認する試験が行われる。この試験の
ために、LSIウエハ1上には、複数個のモニタチップ
2が構成される。モニタチップ2は、LSIチップ3の
特性評価専用のLSIチップであり、LSIチップ内の
各種の抵抗、線巾、トランジスタの閾値電圧等を測定す
るための専用回路を搭載している。モニタチップ2は、
図6に示されるように、LSIウエハ1の全範囲に均等
に配置されている。このモニタチップ2によって測定さ
れる特性を評価することによって、LSIウエハ1に作
成されたLSIチップ3の特性を知ることができる。
【0003】近年、LSIチップの製造工程におけるウ
エハプロセスの微細化によって、LSIチップの大規模
化および高集積化が図られており、さらには高クロック
周波数の実現に伴って、LSIチップの高速化が図られ
ている。このため、LSIチップの特性値が、設計時に
想定する値から大きく変動していると、LSIチップの
動作は大きく影響を受ける。特に、LSIチップの特性
の中の遅延時間のずれに影響されて、LSIチップが搭
載されるデバイスの誤動作を招くおそれがある。またL
SIチップの設計時には、超高速デバイスの設計および
動作を考慮して、LSIチップ3内部に構成される回路
の内部遅延時間が、高精度にタイミングシミュレーショ
ンされる。これは、実際のLSIチップの遅延時間と、
LSIチップの設計時に想定される遅延時間との間にず
れが発生していると、超高速デバイスの設計および動作
に大きく影響するため、高精度に遅延時間を調べる必要
があるからである。
【0004】上述したモニタチップ2を用いて特性を測
定した場合、全ての特性項目の評価が可能であるが、L
SIチップ3を直接測定するわけではなく、かつモニタ
チップ2は、LSIウエハ1上に少数しか構成されない
ため、LSIウエハ1内の傾向的な特性しか知ることが
できない。このため、上述の方法では、個々のLSIチ
ップの遅延時間の測定を高精度に行うことができない。
【0005】個々のLSIチップの遅延時間の測定を高
精度に行う技術として、第1従来技術が特開平1−18
7968、第2従来技術が特開昭62−249081、
第3従来技術が特開平5−11030にそれぞれ開示さ
れている。
【0006】図7は、第1従来技術を説明するための回
路図である。第1従来技術では、複数のLSIチップの
遅延時間を個別に測定するために、各LSIチップ内に
それぞれリングオシレータ回路2Dを設ける。LSIチ
ップの製造工程終了後に個々のLSIチップの遅延時間
を測定する。LSIチップは、測定専用の回路として、
入力端子2A、出力端子2B、リングオシレータ回路2
Dおよび分周器2Cを備える。
【0007】リングオシレータ回路2Dは、n個(奇数
個)のNAND(否定論理積)回路2D1〜2Dnによ
って構成される。n個のNAND回路2D1〜2Dn
は、NAND回路2D1を第1段とし、NAND回路2
Dnを最終段とし、前段のNAND回路2Di(i=1
〜n−1)の出力を次段のNAND回路2D(i+1)
の2つの入力端子に共通に与えることによって縦続接続
される。なお、第1段のNAND回路2D1の一方入力
端子には入力端子2Aが接続され、他方入力端子には最
終段のNAND回路2Dnの出力が与えられる。NAN
D回路2Dnの出力は、分周器2Cを介して出力端子2
Bに与えられる。
【0008】遅延時間の測定を行う場合、たとえばハイ
レベルの検査信号が入力端子2Aからリングオシレータ
回路2Dに与えられる。検査信号は、NAND回路2D
1の一方入力端子に与えられ、したがってNAND回路
2D1は、他方入力端子の信号レベル(NAND回路2
Dnの出力信号レベル)を反転して次段のNAND回路
2D2に出力する。NAND回路2D2は、与えられた
信号レベルを反転して次段のNAND回路2D3に出力
する。以下、同様にして、縦続接続されるNAND回路
2D3〜2Dnは、順次信号レベルを反転しながら次段
に出力する。したがって、信号レベルが奇数回反転する
ことになるので、最終段のNAND回路2Dnは、第1
段のNAND回路2D1の他方入力端子に与える信号レ
ベルを反転させる。最終段のNAND回路2Dnの出力
信号レベルが反転する度に、第1段のNAND回路2D
1への入力信号レベルは反転し、n個のNAND回路の
出力信号レベルが順次変化するのに必要な時間経過後
に、最終段のNAND回路2Dnの出力も反転する。こ
の動作を繰り返すことによって、リングオシレータ回路
2Dは、一定周期のパルスを出力する。分周器2Cは、
この一定周期のパルスを、たとえば分周比1/2m(m
は自然数)で分周して出力端子2Bに出力する。
【0009】第1従来技術では、LSIチップ内の遅延
時間の測定は、入力端子2Aにハイレベルの検査信号が
与えられてから分周器2Cの出力が反転するまでの時間
Tを測定し、1つのNAND回路に対する遅延時間t0
を以下の式(1)によって求める。
【0010】 t0=(T/2m)×n …(1) その後、求めた遅延時間t0を基準として、LSIチッ
プの遅延時間が推定される。
【0011】第2従来技術では、異なる数の論理回路が
それぞれ縦続接続された2つの回路を並列に設け、この
2つの回路に同じタイミングで信号を入力したときの各
回路からの出力の差分に基づいて、1つの論理回路に対
する遅延時間を求めるスルーパス方式と、その縦続接続
した論理回路を用いてリングオシレータを構成し、その
リングオシレータを用いて遅延時間を求めるリングオシ
レータ方式との2つの方式を共用して遅延時間が測定さ
れる。
【0012】第3従来技術では、高速論理集積回路の内
部に構成される出力バッファをリング状に縦続接続し、
リングオシレータを構成する。上述の第1従来技術と同
様に、リングオシレータから出力されるパルスの周波数
を測定して、出力バッファであるSPL(Super Push-p
ull Logic)回路の遅延時間を測定する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】第1および第2従来技
術では、遅延時間の測定にしか用いられない構成要素と
して、論理回路、入力および出力端子を構成する必要が
あり、LSIチップの面積が増大するとともに、コスト
も増大する。その結果、LSIチップを搭載するデバイ
スの大型化およびコストの増大という問題を招来する。
【0014】第3従来技術では、リング状に縦続接続さ
れる出力バッファは、高速論理回路内のマクロセルに設
けられたものであり、外部の他のデバイスと高速論理集
積回路とを接続するための入力、出力および入出力端子
には接続されていないため、構成されたリングオシレー
タと遅延時間を測定する外部の測定装置との間の配線が
長くなる。このため、波形なまりの影響が大きくなり、
測定した遅延時間の精度が低下する。
【0015】また、LSIチップ内にリングオシレータ
のような測定のための専用回路を設けない従来技術で
は、高精度かつ高速に遅延時間の測定を行うためには、
高価な測定装置が必要である。
【0016】本発明の目的は、集積回路内のバッファを
構成する論理回路を用いて、リングオシレータを構成
し、安価かつ高精度に集積回路の遅延時間を測定するこ
とができる集積回路を提供することである。
【0017】
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、予め定める処
理を実行する機能回路と、バッファを介して機能回路に
接続され、外部からの信号が与えられる少なくとも1つ
の入力端子と、バッファを介して機能回路に接続され、
機能回路からの信号が与えられる少なくとも1つの出力
端子と、2つのバッファを並列かつ逆方向に接続して構
成される入出力バッファを介して機能回路に接続され、
外部からの信号または機能回路からの信号が与えられる
少なくとも1つの入出力端子とを備える集積回路におい
て、前記バッファは、2つのインバータ回路を直列に接
続して構成されており、検査の実行を指示する指示信号
が与えられる指示信号入力端子と、前記指示信号に応答
して、複数のバッファからそれぞれ選ばれたインバータ
回路を、いずれか1つの入力端子に接続されたものを第
1段とし、いずれか1つの出力端子に接続されたものが
最終段となるように、奇数個縦続接続する接続回路とを
含むことを特徴とする集積回路である。本発明に従え
ば、たとえば検査装置から指示信号入力端子を介して指
示信号が与えられると、接続回路によって、入力端子に
接続されているインバータ回路を第1段とし、出力端子
に接続されているインバータ回路を最終段として、奇数
個のインバータ回路が縦続接続される。その後、たとえ
ば検査装置によって、第1段のインバータ回路が接続さ
れている入力端子と最終段のインバータ回路が接続され
ている出力端子とが接続されて、入力端子に検査信号と
して最終段のインバータ回路の出力が与えられる。これ
によって、縦続接続されたインバータ回路はリングオシ
レータとして動作し、出力端子から一定の周波数の信号
を出力する。その信号の周波数を測定して、1つのイン
バータ回路に対する遅延時間を算出する。算出された遅
延時間に基づいて集積回路の遅延時間が求められる。し
たがって、測定のためだけに用いられる回路を独立して
集積回路内に構成していないので、回路規模の増加を最
小限に抑えることができ、またコストの増加を抑えるこ
とができる。さらに、入力端子および出力端子に接続さ
れた各論理回路を縦続接続しているため、縦続接続され
ている論理回路と検査装置との間の配線を短くできる。
したがって、配線が持つ浮遊容量などが原因で生じる波
形なまりによる遅延が小さくなるため、遅延時間の測定
への影響をより小さくすることができる。
【0019】
【0020】前記接続回路は、インバータ回路の縦続接
続の対象となるN(N≧2)個のバッファ間にそれぞれ
設けられるN−1個の選択回路を含み、特定の1つの選
択回路は、前記指示信号に基づいて、前段のバッファの
第1段のインバータ回路の出力信号および後段のバッフ
ァの種類に応じて入力させるべき信号のどちらか一方を
選択して、後段のバッファに与え、残余の選択回路は、
それぞれ、前記指示信号に基づいて、前段のバッファの
出力信号および後段のバッファの種類に応じて入力させ
るべき信号のどちらか一方を選択して、後段のバッファ
に与えることを特徴とする。本発明に従えば、特定の1
つの選択回路は、指示信号の信号レベルに基づいて、後
段のバッファに与える信号を選択する。たとえば、指示
信号がハイレベルである場合は、後段のバッファに対し
て、そのバッファの種類に応じた信号が入力される。入
力バッファであれば入力端子からの信号が入力され、出
力バッファであれば機能回路からの信号が入力される。
一方、指示信号がローレベルである場合は、前段のバッ
ファの第1段のインバータ回路の出力信号が後段のバッ
ファに入力される。また残余の選択回路は、指示信号の
信号レベルに基づいて、後段のバッファに与える信号を
選択する。たとえば、指示信号がハイレベルである場合
は、上述した特定の1つの選択回路と同様に、後段のバ
ッファに対して、そのバッファの種類に応じた信号が入
力される。一方、指示信号がローレベルである場合は、
前段のバッファの出力信号が後段のバッファに入力され
る。したがって、指示信号がローレベルの場合には、イ
ンバータ回路が奇数個縦続接続されて、遅延時間の測定
が行われる。
【0021】前記特定の1つの選択回路は、前段のバッ
ファの第1段のインバータ回路の出力信号と前記指示信
号の反転信号とが与えられる第1論理積回路と、後段の
バッファの種類に応じて入力させるべき信号と前記指示
信号とが与えられる第2論理積回路と、前記第1および
第2論理積回路の各出力の論理和演算を行い、演算結果
を後段のバッファに与える第1論理和回路とを含むこと
を特徴とする。本発明に従えば、特定の1つの選択回路
について、たとえば指示信号がハイレベルの場合は、第
1論理積回路は、ハイレベルの指示信号が反転して与え
られるため、常にローレベルを出力する。第2論理積回
路は、ハイレベルの指示信号が与えられるため、後段の
バッファの種類に応じて入力させるべき信号として、入
力端子、出力端子、入出力端子または機能回路から与え
られる信号の信号レベルをそのまま出力する。これによ
って、第1論理和回路は、入力端子、出力端子、入出力
端子または機能回路から与えられる信号の信号レベルを
後段のバッファに出力する。したがって、後段のバッフ
ァは、入力バッファ、出力バッファまたは入出力バッフ
ァとして機能する。一方、与えられる指示信号がローレ
ベルの場合は、第1論理積回路は、ローレベルの指示信
号が反転して与えられるため、前段のバッファの第1段
のインバータ回路の出力信号の信号レベルを出力する。
第2論理積回路は、ローレベルの指示信号が与えられる
ため、常にローレベルを出力する。これによって、第1
論理和回路は、前段のバッファの第1段のインバータ回
路の出力信号の信号レベルを後段のバッファに出力す
る。したがって、バッファを構成するインバータ回路が
奇数個縦続接続され、遅延時間の測定が行われる。
【0022】また前記接続回路は、インバータ回路の縦
続接続の対象となるN(N≧2)個のバッファ間にそれ
ぞれ設けられるN−1個の選択回路を含み、特定の1つ
の選択回路は、前記指示信号に基づいて、前段のバッフ
ァの出力信号および後段のバッファの第1段のインバー
タ回路の出力信号のどちらか一方を選択して、後段のバ
ッファの第2段のインバータ回路に与え、残余の選択回
路は、それぞれ、前記指示信号に基づいて、前段のバッ
ファの出力信号と後段のバッファの種類に応じて入力さ
せるべき信号のどちらか一方を選択して、後段のバッフ
ァに与えることを特徴とする。本発明に従えば、特定の
1つの選択回路は、指示信号の信号レベルに基づいて、
後段のバッファの第2段のインバータ回路に与える信号
を選択する。たとえば、指示信号がハイレベルである場
合は、後段のバッファの第1段のインバータ回路の出力
信号を与える。一方、指示信号がローレベルである場合
は、前段のバッファの出力信号を与える。また残余の選
択回路は、指示信号の信号レベルに基づいて、後段のバ
ッファに与える信号を選択する。たとえば、指示信号が
ハイレベルである場合は、後段のバッファの種類に応じ
て、入力端子から与えられる信号または機能回路から与
えられる信号を与える。一方、指示信号がローレベルで
ある場合は、前段のバッファの出力信号を与える。した
がって、指示信号がローレベルの場合には、インバータ
回路が奇数個縦続接続されて、遅延時間の測定が行われ
る。
【0023】前記特定の1つの選択回路は、前段のバッ
ファの出力信号と前記指示信号の反転信号とが与えられ
る第1論理積回路と、後段のバッファの第1段のインバ
ータ回路の出力信号と前記指示信号とが与えられる第2
論理積回路と、前記第1および第2論理積回路の各出力
の論理和演算を行い、演算結果を後段のバッファの第2
段のインバータ回路に与える第1論理和回路とを含むこ
とを特徴とする。本発明に従えば、特定の1つの選択回
路について、たとえば与えられる指示信号がハイレベル
の場合は、第1論理積回路は、ハイレベルの指示信号が
反転して与えられるため、常にローレベルを出力する。
第2論理積回路は、ハイレベルの指示信号が与えられる
ため、後段のバッファの第1段のインバータ回路の出力
信号の信号レベルをそのまま出力する。これによって、
第1論理和回路は、後段のバッファの第1段のインバー
タ回路の出力信号の信号レベルを後段の第2段のインバ
ータ回路に出力する。したがって、後段のバッファは、
入力バッファ、出力バッファまたは入出力バッファとし
て機能する。一方、与えられる指示信号がローレベルの
場合は、第1論理積回路は、ローレベルの指示信号が反
転して与えられるため、前段のバッファの出力信号の信
号レベルを出力する。第2論理積回路は、ローレベルの
指示信号が与えられるため、常にローレベルを出力す
る。これによって、第1論理和回路は、前段のバッファ
の出力信号の信号レベルを後段のバッファの第2段のイ
ンバータ回路に出力する。したがって、バッファを構成
するインバータ回路が奇数個縦続接続され、遅延時間の
測定が行われる。
【0024】前記残余の選択回路は、前段のバッファの
出力信号と前記指示信号の反転信号とが与えられる第3
論理積回路と、後段のバッファの種類に応じて入力させ
るべき信号と前記指示信号とが与えられる第4論理積回
路と、前記第3および第4論理積回路の各出力の論理和
演算を行い、演算結果を後段のバッファに与える第2論
理和回路とを含むことを特徴とする。本発明に従えば、
残余の選択回路について、たとえば与えられる指示信号
がハイレベルの場合は、第3論理積回路は、ハイレベル
の指示信号が反転して与えられるため、常にローレベル
を出力する。第4論理積回路は、ハイレベルの指示信号
が与えられるため、後段のバッファの種類に応じて入力
させるべき信号として、入力端子、出力端子、入出力端
子または機能回路から与えられる信号の信号レベルをそ
のまま出力する。これによって、第2論理和回路は、入
力端子、出力端子、入出力端子または機能回路から与え
られる信号の信号レベルを後段のバッファに出力する。
したがって、後段のバッファは、入力バッファ、出力バ
ッファまたは入出力バッファとして機能する。一方、与
えられる指示信号がローレベルの場合は、第3論理積回
路は、ローレベルの指示信号が反転して与えられるた
め、前段のバッファの出力信号の信号レベルを出力す
る。第4論理積回路は、ローレベルの指示信号が与えら
れるため、常にローレベルを出力する。これによって、
第2論理和回路は、前段のバッファの出力信号の信号レ
ベルを後段のバッファに出力する。したがって、バッフ
ァを構成するインバータ回路が縦続接続され、遅延時間
の測定が行われる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
あるLSIチップ10の領域区分を概略的に示す平面図
である。LSIチップ10は、予め定められた処理を行
う機能回路が構成される内部機能ロジック部領域11
と、入出力バッファが構成される入出力バッファ領域1
2との2つの領域に概略的に区分することができる。入
出力バッファ領域12には、外部との境界近傍に複数の
入力端子、出力端子、入出力端子が構成され、それぞれ
の端子に入力バッファ、出力バッファ、入出力バッファ
が接続される。
【0026】図2は、LSIチップ10に構成される入
力バッファBUI、出力バッファBUO、入出力バッフ
ァBUIOの構成例を示す回路図である。図2(1)に
示されるように、入力端子INには入力バッファBUI
が接続され、図2(2)に示されるように出力端子OU
Tには出力バッファBUOが接続される。入力バッファ
BUIおよび出力バッファBUOは、2つのインバータ
回路20が縦続接続される構成である。図2(3)に示
されるように、入出力端子IN/OUTには、入出力バ
ッファBUIOが接続される。入出力バッファBUIO
は、バッファBUIとバッファBUOとを並列かつ逆向
きに接続して構成される。入出力端子IN/OUTに外
部から信号が与えられると、その信号は、バッファBU
Iを介して、内部機能ロジック部領域11に構成される
機能回路に出力される。一方、機能回路から信号が与え
られると、バッファBUOを介して、その信号が外部に
出力される。
【0027】LSIチップ10は、複数のLSIチップ
を含んで構成される電子装置等に搭載され、他のLSI
チップ等から信号が与えられて、予め定められた処理を
行い、処理結果としての信号を出力する。より詳しく
は、入力端子INまたは入出力端子IN/OUTから与
えられる信号は、入力バッファBUIまたは入出力バッ
ファBUIOを介して、内部機能ロジック部領域11に
構成された機能回路に与えられる。機能回路は、与えら
れた信号に基づいて予め定められた処理を行い、処理結
果としての信号を出力する。機能回路から出力された信
号は、出力バッファBUOまたは入出力バッファBUI
Oを介して、出力端子OUTまたは入出力端子IN/O
UTから出力される。
【0028】複数のLSIチップを搭載する電子装置等
を設計する場合、各LSIチップの遅延時間を正確に把
握してから、設計が行われる。このため、LSIチップ
10について、入力端子INまたは入出力端子IN/O
UTから信号が入力されてから出力端子OUTまたは入
出力端子IN/OUTから信号が出力されるまでの時
間、すなわちLSIチップ10の遅延時間を正確に求め
る必要がある。このチップの遅延時間は、1つの種類の
論理回路、たとえばインバータ回路の遅延時間を測定し
て求め、その遅延時間を基準として、他の種類の論理回
路の遅延時間を算出して求め、これらの遅延時間とチッ
プ内の論理回路の構成とに基づいて求められる。本実施
の形態では、入出力バッファ領域12内に構成される入
力バッファBUI、出力バッファBUOおよび入出力バ
ッファBUIOを構成するインバータ回路20を用い
て、LSIチップ10の遅延時間を求める場合を説明す
る。
【0029】図3は、LSIチップ10の検査を行う検
査装置40の概略的構成を示すブロック図である。LS
Iチップ10は検査装置40に接続されて、遅延時間の
測定が行われる。LSIチップ10の入出力バッファ領
域12には、入力端子IN1〜INnと、出力端子OU
T1と、入力バッファBUI1〜BUInおよび出力バ
ッファBUO(図示しない)と、指示信号入力端子CN
TRLと、接続回路30とが構成される。入力バッファ
BUI1〜BUInおよび出力バッファBUOは、図2
に示されるように、2つのインバータ回路20を縦続接
続した構成である。
【0030】検査装置40は、制御回路41と、周波数
測定回路43と、パルス出力端子45と、パルス入力端
子46と、指示信号出力端子47とを含んで構成され
る。検査装置40のパルス出力端子45はLSIチップ
10の入力端子IN1に接続され、パルス入力端子46
はLSIチップ10の出力端子OUT1に接続され、指
示信号出力端子47はLSIチップ10の指示信号入力
端子CNTRLに接続される。LSIチップ10が検査
装置40に接続されると、検査装置40の制御回路41
は、検査の開始を指示するためにローレベルの指示信号
Cnを出力する。
【0031】検査装置40からのローレベルの指示信号
Cnが、LSIチップ10の指示信号入力端子CNTR
Lを介して接続回路30に与えられると、接続回路30
(詳細な構成は後述する)は、入力バッファBUI1〜
BUInおよび出力バッファBUOを構成するインバー
タ回路20のうち、予め定められた奇数個のインバータ
回路20を縦続接続する。パルス出力端子45とパルス
入力端子46とは信号線44によって接続されているた
め、奇数個のインバータ回路20が縦続接続されると、
検査装置40とLSIチップ10との間にリングオシレ
ータが構成される。したがって、パルス入力端子46の
信号レベルがパルス出力端子45に与えられることによ
って、検査装置40とLSIチップ10との間に構成さ
れたリングオシレータが動作し、一定周期のパルスが発
生する。周波数測定回路43は、リングオシレータの出
力である一定周期のパルスをパルス入力端子46から取
込み、そのパルスの周波数を測定する。この周波数に基
づいて、1つのインバータ回路に対する遅延時間を算出
し、その遅延時間に基づいて、LSIチップ10の遅延
時間を求める。この遅延時間の計算は、制御回路41が
行うように構成してもよいし、別の装置で行うようにし
てもよい。
【0032】図4は、接続回路30の構成例を示す回路
図である。接続回路30は、選択回路S1〜Snを含ん
で構成される。選択回路S1〜Snは、n+1個のバッ
ファに対して、詳しくは入力バッファBUI1〜BUI
nおよび出力バッファBUOに対して、各バッファ間に
構成される。選択回路S1〜Snは、後段に接続される
入力バッファに適合して構成される選択回路と、後段に
接続される出力バッファに適合して構成される選択回路
と、縦続接続されるインバータ回路20が奇数個となる
ように調整を行う1つの選択回路との3種類の選択回路
に分類される。
【0033】第1の種類である選択回路S1は、入力バ
ッファBUI1の出力信号と入力端子IN2からの信号
とが与えられ、指示信号Cnに基づいて、入力バッファ
BUI1の出力信号または入力端子IN2からの信号
を、後段の入力バッファBUI2に出力する。第2の種
類である選択回路Snは、入力バッファBUInの出力
信号と内部機能ロジック部領域11に構成される機能回
路からの出力信号とが与えられ、指示信号Cnに基づい
て、入力バッファBUInの出力信号または機能回路か
らの出力信号を、後段の出力バッファBUOに出力す
る。第3の種類である選択回路S(n−1)は、縦続接
続するインバータ回路20の個数を奇数にするために、
入力バッファBUI(n−1)の第1段目のインバータ
回路20の出力信号と、入力端子INnからの信号とが
与えられ、指示信号Cnに基づいて、入力バッファBU
I(n−1)の第1段目のインバータ回路20の出力信
号または入力端子INnからの信号を、後段の入力バッ
ファBUInに出力する。
【0034】選択回路S2〜S(n−2)は、後段に接
続されるバッファが入力バッファであり、奇数個となる
ように調整を行う選択回路ではないため、第1の種類で
ある選択回路S1と同様の構成である。また縦続接続さ
れるインバータ回路20が奇数個となるように調整を行
う1つの選択回路は、ここでは選択回路S(n−1)と
して説明を行ったが、どの入力バッファBUI1〜BU
In、および出力バッファBUOの間に設けられても良
い。
【0035】上述の選択回路S1〜Snは、AND(論
理積)回路31,32とOR(論理和)回路33とを含
んで構成される。選択回路S1〜Snは、検査装置40
からローレベルの指示信号Cnが与えられると、入力バ
ッファBUI1〜BUInと出力バッファBUOとを構
成する奇数個のインバータ回路20を縦続接続する。以
下に、遅延時間の測定を行う場合の各選択回路の詳細な
動作について説明する。
【0036】後段に入力バッファBUI2が接続される
第1の種類の選択回路S1について、AND回路31
は、一方入力端子にローレベルの指示信号Cnが反転し
て与えられ、他方入力端子に入力バッファBUI1の出
力が与えられる。したがって、AND回路31は入力バ
ッファBUI1の出力をOR回路33に出力する。AN
D回路32は、一方入力端子にローレベルの指示信号C
nが与えられるため、他方入力端子に入力端子IN2か
ら入力される信号の信号レベルに関係無く、ローレベル
の出力信号をOR回路33に出力する。OR回路33
は、AND回路31,32からの各出力が与えられる。
AND回路32の出力がローレベルであるので、OR回
路33は、AND回路31の出力である入力バッファB
UI1の出力を入力バッファBUI2に出力する。選択
回路S2〜S(n−2)は、上述したように選択回路S
1と同様の構成であるので説明を省略する。
【0037】後段に出力バッファBUOが接続される第
2の種類の選択回路Snについて、AND回路31は、
一方入力端子にローレベルの指示信号Cnが反転して与
えられ、他方入力端子に入力バッファBUInの出力の
信号レベルが与えられる。したがって、AND回路31
は入力バッファBUInの出力をOR回路33に出力す
る。AND回路32は、一方入力端子にローレベルの指
示信号Cnが与えられるため、他方入力端子に与えられ
る機能回路からの出力の信号レベルに関係無く、ローレ
ベルの出力信号をOR回路33に出力する。OR回路3
3は、AND回路31,32からの出力信号が与えられ
る。AND回路31の出力がローレベルであるので、O
R回路33は、AND回路31の出力である入力バッフ
ァBUInの出力を出力バッファBUOに出力する。
【0038】縦続接続するインバータ回路20の個数を
奇数に調整する第3の種類の選択回路S(n−1)につ
いて、AND回路31は、一方入力端子にローレベルの
指示信号Cnが反転して与えられ、他方入力端子に入力
バッファBUI(n−1)の第1段目のインバータ回路
20の出力の信号レベルが与えられる。したがって、A
ND回路31は、入力バッファBUI(n−1)の第1
段目のインバータ回路20の出力をOR回路33に出力
する。AND回路32は、一方入力端子にローレベルの
指示信号Cnが与えられるため、他方入力端子に入力端
子INnから与えられる信号の信号レベルに関係無く、
ローレベルの出力信号をOR回路33に出力する。OR
回路33は、AND回路31,32からの出力信号が与
えられる。AND回路32の出力がローレベルであるの
で、OR回路33はAND回路31の出力である入力バ
ッファBUI(n−1)の第1段目のインバータ回路2
0の出力を入力バッファBUInに出力する。
【0039】このようにして、選択回路S1〜Snは、
入力バッファBUI1〜BUInおよび出力バッファB
UOを構成するインバータ回路20を奇数個縦続接続
し、検査装置40によってLSIチップ10の遅延時間
の測定が行われる。
【0040】次に遅延時間の測定を行わない場合を説明
する。これは、たとえばLSIチップ10が、電子装置
等に搭載された場合である。この場合、ハイレベルの指
示信号CnがLSIチップ10の指示信号入力端子CN
TRLに与えられ、選択回路S1〜Snは入力バッファ
BUI1〜BUInおよび出力バッファBUOを縦続接
続しない。このため、入力端子IN1〜INnから入力
される信号は、それぞれの入力端子に設けられた入力バ
ッファBUI1〜BUInを介して、内部機能ロジック
部領域11に設けられる機能回路に与えられる。また機
能回路から出力される信号は、出力バッファBUOを介
して出力端子OUT1に出力される。
【0041】さらに遅延時間の測定を行わない場合の選
択回路S1〜Snの動作について詳しく説明する。後段
に入力バッファBUI2が接続される第1の種類である
選択回路S1について、AND回路31は、一方入力端
子にハイレベルの指示信号Cnが反転して与えられるた
め、他方入力端子に与えられる入力バッファBUI1の
出力の信号レベルに関係無く、ローレベルの出力信号を
OR回路33に出力する。AND回路32は、一方入力
端子にハイレベルの指示信号Cnが与えられ、他方入力
端子に入力端子IN2から入力される信号が与えられる
ので、入力端子IN2から入力される信号をOR回路3
3に出力する。OR回路33は、AND回路31,32
からの出力が与えられる。AND回路31の出力がロー
レベルであるため、OR回路33は、入力端子IN2か
ら入力される信号を入力バッファBUI2に出力する。
他の選択回路S2〜S(n−2)は、上述したように、
選択回路S1と同様の構成であるので説明を省略する。
【0042】また後段に出力バッファBUOが接続され
る第2の種類である選択回路Snについて、AND回路
31は、一方入力端子にハイレベルの指示信号Cnが反
転して与えられるため、他方入力端子に与えられる入力
バッファBUInの出力の信号レベルに関係無く、ロー
レベルの出力信号をOR回路33に与える。AND回路
32は、一方入力端子にハイレベルの指示信号Cnが与
えられ、他方入力端子に機能回路から信号が与えられる
ので、機能回路から与えられる信号をOR回路33に出
力する。OR回路33は、AND回路31,32からの
出力が与えられる。AND回路31の出力がローレベル
であるため、OR回路33は、機能回路から与えられる
信号を出力バッファBUOに出力する。
【0043】さらに縦続接続するインバータ回路20の
個数を奇数に調整する第3の種類である選択回路S(n
−1)について、AND回路31は、一方入力端子にハ
イレベルの指示信号Cnが反転して与えられるため、他
方入力端子に与えられる信号レベルに関係無く、ローレ
ベルの出力信号をOR回路33に与える。AND回路3
2は、一方入力端子にハイレベルの指示信号Cnが与え
られ、他方入力端子に入力端子INnからの信号が与え
られるので、入力端子INnからの信号をOR回路33
に出力する。OR回路33は、AND回路31,32か
らの出力信号が与えられる。AND回路31の出力がロ
ーレベルであるため、OR回路33は、入力端子INn
からの信号を入力バッファBUInに出力する。
【0044】したがって、選択回路S1〜Snは、入力
端子IN1〜INnから与えられた信号を入力バッファ
BUI1〜BUInを介して、内部機能ロジック部領域
11に構成される機能回路に出力する。また機能回路か
ら出力された信号を出力バッファBUOを介して、出力
端子OUT1から外部に出力する。
【0045】なお、本実施の形態では、入力端子IN1
〜INnおよび入力バッファBUI1〜BUInならび
に出力端子OUT1および出力バッファBUOを用いて
説明を行った。遅延時間の検査が行われる場合に、検査
装置40とLSIチップ10との間にリングオシレータ
を構成する必要があるため、縦続接続されるバッファの
第1段目には入力端子IN1に接続される入力バッファ
BUI1、および最終段には出力端子OUT1が接続さ
れる出力バッファBUOが用いられる必要があるが、こ
の部分以外の中段バッファ構成部ALMには、図2
(2)に示される出力端子および出力バッファ、または
図2(3)に示される入出力端子および入出力バッファ
を用いても良い。
【0046】以上のように本実施の形態によれば、LS
Iチップ10に構成される論理回路の遅延時間を測定す
る場合に、LSIチップ10の入出力バッファ領域12
に構成される入力および出力バッファBUI1〜BUI
n,BUO内に構成されるインバータ回路20の中から
奇数個のインバータ回路20を指示信号Cnに基づいて
縦続接続し、リングオシレータを構成する。したがっ
て、LSIチップ10の遅延時間の測定のために専用の
回路を独立して設ける必要がないため、回路規模が大型
化することなくかつ安価にLSIチップを製造すること
ができる。
【0047】また、リングオシレータに用いるインバー
タ回路20は互いに近接して設けられているため、各イ
ンバータ回路20を接続する配線を短くできる。また入
力端子IN1〜INnおよび出力端子OUT1に接続さ
れた各インバータ回路20を縦続接続しているため、縦
続接続されているインバータ回路20と検査装置40と
の間の配線も短くできる。したがって、配線によって生
じる波形なまりによる遅延を極力小さくすることができ
るため、高精度に遅延時間の測定を行うことができる。
なお、選択回路S1〜Snを構成する論理回路による遅
延も考えられるが、これらの論理回路はインバータ回路
20の一部として取り扱うものとする。
【0048】さらに、検査装置40は、周波数測定回路
43と、ローレベルの指示信号Cnを出力する制御回路
41と、LSIチップ10の入力端子IN1と出力端子
OUT1とを接続するための信号線44とを備える簡易
かつ安価な構成で実現することができる。さらに、遅延
時間の測定には、LSIチップ10を検査装置40に接
続し、指示信号Cnを与えるだけで行うことができるた
め、容易に測定を行うことができる。
【0049】図5は、本発明の実施の他の形態を説明す
るための回路図である。本実施の形態の特徴は、縦続接
続するインバータ回路20の個数を奇数に調整する選択
回路S(n−1)の代わりに、選択回路SF(n−1)
を用いたことである。選択回路SF(n−1)は、選択
回路S(n−1)と類似しており、同一の構成には同一
の参照符を付して説明を省略する。
【0050】前述の選択回路S(n−1)は、遅延時間
の測定を行う場合に、前段の入力バッファBUI(n−
1)の第1段目に構成されるインバータ回路20からの
出力を、後段の入力バッファBUInに出力して、LS
Iチップ10内で縦続接続されるインバータ回路20が
奇数個になるように調整を行っている。これに対して、
選択回路SF(n−1)は、遅延時間の測定を行う場合
に、前段の入力バッファBUI(n−1)の出力を、後
段に接続される入力バッファBUnの第2段目のインバ
ータ回路20に出力して、LSIチップ10内で縦続接
続されるインバータ回路20が奇数個になるように調整
を行っている。
【0051】遅延時間の測定が行われる場合、すなわち
ローレベルの指示信号Cnが与えられる場合について説
明する。選択回路SF(n−1)のAND回路31は、
一方入力端子にローレベルの指示信号Cnが反転して与
えられ、他方入力端子に入力バッファBUI(n−1)
の出力が与えられるので、入力バッファBUI(n−
1)の出力をOR回路33に出力する。AND回路32
は、一方入力端子にローレベルの指示信号Cnが与えら
れるため、他方入力端子に与えられる信号レベルに関係
無く、ローレベルの出力信号をOR回路33に出力す
る。OR回路33は、AND回路31,32からの出力
信号が与えられる。AND回路32の出力がローレベル
であるため、OR回路33は、入力バッファBUI(n
−1)の出力を入力バッファBUInの第2段目のイン
バータ回路20に出力する。これによって、LSIチッ
プ10内で縦続接続されるインバータ回路20の個数が
奇数個になるように調整される。
【0052】遅延時間の測定が行われない場合、すなわ
ちハイレベルの指示信号Cnが与えられる場合について
説明する。選択回路SF(n−1)のAND回路31
は、一方入力端子にハイレベルの指示信号Cnが反転し
て与えられるため、他方入力端子に与えられる信号レベ
ルに関係無く、ローレベルの出力信号をOR回路33に
出力する。AND回路32は、一方入力端子にハイレベ
ルの指示信号Cnが与えられ、他方入力端子に入力バッ
ファBUInの第1段目のインバータ回路20の出力が
与えられるので、入力バッファBUInの第1段目のイ
ンバータ回路20の出力をOR回路33に出力する。O
R回路33は、AND回路31,32からの出力が与え
られる。AND回路31の出力がローレベルであるた
め、OR回路33は、入力バッファBUInの第1段目
のインバータ回路20の出力を入力バッファBUInの
第2段目のインバータ回路20に出力する。これによっ
て、入力バッファBUInがバッファとして機能し、入
力端子INnから与えられる信号が、入力バッファBU
Inを介して、機能回路に入力される。
【0053】以上のように本実施の形態においても、前
述の実施の形態と同様の効果が得られる。なお、この選
択回路SF(n−1)は、上述の選択回路S(n−1)
と同様に、どの入力バッファBUI1〜BUInおよび
出力バッファBUOの間に設けられても良い。
【0054】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、集積回路
に構成されるインバータ回路の遅延時間を測定する場合
に、集積回路に構成されるバッファまたはバッファを構
成するインバータ回路を奇数個縦続接続し、リングオシ
レータとして動作させて測定を行う。したがって、検査
のためだけに用いられる回路を独立して集積回路内に構
成する必要がないので、回路規模の増加を最小限に抑え
ることができ、またコストの増加も抑えることができ
る。
【0055】また測定に使用する入力バッファ、出力バ
ッファおよび入出力バッファとして、できる限り互いに
近接して配置されているものを用いることによって、各
インバータ回路を縦続接続する配線を短くできる。また
入力端子、出力端子および入出力端子に接続されたバッ
ファのインバータ回路を縦続接続しているため、縦続接
続されているインバータ回路と検査装置との間の配線を
短くできる。したがって、波形なまりによる遅延が小さ
くなるため、遅延時間の測定への影響をより小さくする
ことができる。
【0056】また外部に設けられる遅延時間の測定装置
は、リングオシレータの動作によって発生する信号の周
波数を測定する回路と、指示信号を出力する回路と、入
力端子と出力端子とを接続するための信号線とを備える
のみの簡易かつ安価な構成で実現することができる。
【0057】また集積回路の遅延時間の測定は、集積回
路を測定装置に接続し、集積回路に指示信号を与えるだ
けで行えるため、短時間で容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるLSIチップ10
の領域区分を概略的に示す平面図である。
【図2】LSIチップ10の入出力バッファ領域12に
構成される入力バッファBUI、出力バッファBUO、
入出力バッファBUIOの構成例を示す回路図である。
【図3】LSIチップ10の検査を行う検査装置40の
構成を説明するためのブロック図である。
【図4】LSIチップ10の入出力バッファ領域12に
設けられる接続回路30について説明するための回路図
である。
【図5】本発明の実施の他の形態を説明するための回路
図である。
【図6】LSIウエハ1上に構成されるモニタチップ2
の配置例を示す平面図である。
【図7】第1従来技術を説明するための回路図である。
【符号の説明】
10 LSIチップ 11 内部機能ロジック部領域 12 入出力バッファ領域 20 インバータ回路 30 接続回路 31,32 AND回路 33 OR回路 BUI,BUI1〜BUIn 入力バッファ BUIO 入出力バッファ BUO 出力バッファ CNTRL 指示信号入力端子 Cn 指示信号 IN,IN1〜INn 入力端子 OUT,OUT1 出力端子 IN/OUT 入出力端子 S1〜Sn;SF(n−1) 選択回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 31/28 - 31/3193 H01L 21/66 H01L 27/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め定める処理を実行する機能回路と、 バッファを介して機能回路に接続され、外部からの信号
    が与えられる少なくとも1つの入力端子と、 バッファを介して機能回路に接続され、機能回路からの
    信号が与えられる少なくとも1つの出力端子と、 2つのバッファを並列かつ逆方向に接続して構成される
    入出力バッファを介して機能回路に接続され、外部から
    の信号または機能回路からの信号が与えられる少なくと
    も1つの入出力端子とを備える集積回路において、 前記バッファは、2つのインバータ回路を直列に接続し
    て構成されており、 検査の実行を指示する指示信号が与えられる指示信号入
    力端子と、 前記指示信号に応答して、複数のバッファからそれぞれ
    選ばれたインバータ回路を、いずれか1つの入力端子に
    接続されたものを第1段とし、いずれか1つの出力端子
    に接続されたものが最終段となるように、奇数個縦続接
    続する接続回路とを含み、 前記接続回路は、インバータ回路の縦続接続の対象とな
    るN(N≧2)個のバッファ間にそれぞれ設けられるN
    −1個の選択回路を含み、 特定の1つの選択回路は、前記指示信号に基づいて、前
    段のバッファの第1段のインバータ回路の出力信号およ
    び後段のバッファの種類に応じて入力させるべき信号の
    どちらか一方を選択して、後段のバッファに与え、 残余の選択回路は、それぞれ、前記指示信号に基づい
    て、前段のバッファの出力信号および後段のバッファの
    種類に応じて入力させるべき信号のどちらか一方を選択
    して、後段のバッファに与え、 前記特定の1つの選択回路は、 前段のバッファの第1段のインバータ回路の出力信号と
    前記指示信号の反転信号とが与えられる第1論理積回路
    と、 後段のバッファの種類に応じて入力させるべき信号と前
    記指示信号とが与えられる第2論理積回路と、 前記第1および第2論理積回路の各出力の論理和演算を
    行い、演算結果を後段のバッファに与える第1論理和回
    路とを含み、 前記残余の選択回路は、 前段のバッファの出力信号と前記指示信号の反転信号と
    が与えられる第3論理積回路と、 後段のバッファの種類に応じて入力させるべき信号と前
    記指示信号とが与えられる第4論理積回路と、 前記第3および第4論理積回路の各出力の論理和演算を
    行い、演算結果を後段のバッファに与える第2論理和回
    路とを含むことを特徴とする集積回路。
  2. 【請求項2】 予め定める処理を実行する機能回路と、 バッファを介して機能回路に接続され、外部からの信号
    が与えられる少なくとも1つの入力端子と、 バッファを介して機能回路に接続され、機能回路からの
    信号が与えられる少なくとも1つの出力端子と、 2つのバッファを並列かつ逆方向に接続して構成される
    入出力バッファを介して機能回路に接続され、外部から
    の信号または機能回路からの信号が与えられる少なくと
    も1つの入出力端子とを備える集積回路において、 前記バッファは、2つのインバータ回路を直列に接続し
    て構成されており、 検査の実行を指示する指示信号が与えられる指示信号入
    力端子と、 前記指示信号に応答して、複数のバッファからそれぞれ
    選ばれたインバータ回路を、いずれか1つの入力端子に
    接続されたものを第1段とし、いずれか1つの出力端子
    に接続されたものが最終段となるように、奇数個縦続接
    続する接続回路とを含み、 前記接続回路は、インバータ回路の縦続接続の対象とな
    るN(N≧2)個のバッファ間にそれぞれ設けられるN
    −1個の選択回路を含み、 特定の1つの選択回路は、前記指示信号に基づいて、前
    段のバッファの出力信号および後段のバッファの第1段
    のインバータ回路の出力信号のどちらか一方を選択し
    て、後段のバッファの第2段のインバータ回路に与え、 残余の選択回路は、それぞれ、前記指示信号に基づい
    て、前段のバッファの出力信号と後段のバッファの種類
    に応じて入力させるべき信号のどちらか一方を選択し
    て、後段のバッファに与え、 前記特定の1つの選択回路は、 前段のバッファの出力信号と前記指示信号の反転信号と
    が与えられる第1論理積回路と、 後段のバッファの第1段のインバータ回路の出力信号と
    前記指示信号とが与えられる第2論理積回路と、 前記第1および第2論理積回路の各出力の論理和演算を
    行い、演算結果を後段のバッファの第2段のインバータ
    回路に与える第1論理和回路とを含み、 前記残余の選択回路は、 前段のバッファの出力信号と前記指示信号の反転信号と
    が与えられる第3論理積回路と、 後段のバッファの種類に応じて入力させるべき信号と前
    記指示信号とが与えられる第4論理積回路と、 前記第3および第4論理積回路の各出力の論理和演算を
    行い、演算結果を後段のバッファに与える第2論理和回
    路とを含むことを特徴とする集積回路。
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