JP3280489B2 - エンジンのシリンダヘッド構造およびその製造方法 - Google Patents

エンジンのシリンダヘッド構造およびその製造方法

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JP3280489B2
JP3280489B2 JP26845993A JP26845993A JP3280489B2 JP 3280489 B2 JP3280489 B2 JP 3280489B2 JP 26845993 A JP26845993 A JP 26845993A JP 26845993 A JP26845993 A JP 26845993A JP 3280489 B2 JP3280489 B2 JP 3280489B2
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    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/24Cylinder heads
    • F02F1/242Arrangement of spark plugs or injectors
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P15/00Electric spark ignition having characteristics not provided for in, or of interest apart from, groups F02P1/00 - F02P13/00 and combined with layout of ignition circuits
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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンジンのシリンダヘッ
ド構造およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エンジンの中には、実開昭60−431
28号公報あるいは実開昭60−43178号公報に示
すように、1つの燃焼室に対して、燃焼室の略直径方向
に直列に複数の点火プラグを配設したものがある。この
複数の点火プラグとしては、燃焼室の略中心に配設され
た中心点火プラグと、それぞれ燃焼室の外周縁部に配設
された2つの周辺点火プラグとの少なくとも3個とされ
たものも開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、エンジン、例え
ば自動車用エンジンにおいては、複数の燃焼室を直列に
配設した多気筒エンジンとされるのが通常である。この
場合、1つの燃焼室に設けられる複数の点火プラグを、
クランク軸方向に直列となるように配設することが考え
られる。そして、点火プラグの取付、取外しのサ−ビス
性を考慮して、各点火プラグをシリンダヘッドの上方か
ら取付、取外しできるようにすることも考えられる。
【0004】しかしながら、この場合は、必然的に、隣
接する気筒間での2つの周辺点火プラグ間の間隔という
ものが小さくなり、この2つの周辺点火プラグ同士を十
分に離間させようとすると、エンジン全長つまりクラン
ク軸方向長さが長くなってしまうという問題を生じる。
とりわけ、シリンダヘッドに形成される点火プラグ取付
用のボス部、つまり点火プラグの先端部外周に形成され
たプラグねじ部が螺合されるねじ孔が形成される部分
は、通常各点火プラグ毎に独立して形成されているが、
このような点火プラグ取付用ボス部を各点火プラグ毎に
独立して形成した場合は、各燃焼室間の間隔が大きくな
って、エンジン全長が長いものとなってしまう。
【0005】より具体的には、上記点火プラグ取付ボス
部は、通常、シリンダ軸線方向に伸びる略円柱状として
形成されて、シリンダヘッド鋳造後に点火プラグ取付用
のねじ孔が加工される。そして、この略円柱状の取付用
ボス部を個々独立して形成する場合は、2つの隣接する
取付用ボス部に相当する位置の間に中子存在させた状態
でシリンダヘッドを鋳造することになる一方、この中子
はある程度の幅(厚さ)が必要なので、結果として、シ
リンダヘッド鋳造後において得られる2つの取付用ボス
部の間隔はかなり大きいものとならざるを得ないものな
り、エンジン全長が長くなってしまう。
【0006】一方、シリンダヘッドには、点火プラグを
挟んで左右に、それぞれクランク軸方向に伸びるウォ−
タジャケットやオイルジャケット(オイル回収路)が形
成される。そして、シリンダヘッド鋳造時には、この各
ジャケットに対応した中子が用いられることになる。そ
して、1つの燃焼室に対して1つの点火プラグを設けた
通常のエンジンでは、左右のウォ−タジャケット用中子
同士や左右のオイルジャケット用中子同士を、隣接する
燃焼室間に存在する十分大きなスペ−スを利用して連
結、保持させることが行なわれている。
【0007】しかしながら、1つの燃焼室に、クランク
軸方向に直列に複数の点火プラグを配設した場合は、隣
接する燃焼室間に十分な連結用の空間を確保するのがむ
ずかしくなるので、前記中子を所定位置にきちんと保持
しておくことがむずかしいものとなって、シリンダヘッ
ドを精度よく鋳造する上で問題となる。そして、このよ
うな鋳造時の問題を勘案して隣接する燃焼室間の間隔を
十分確保した場合は、エンジン全長が長いものとなって
しまう。
【0008】本発明は以上のような事情を勘案したもの
で、クランク軸方向に直列配設された複数の燃焼室にそ
れぞれ、クランク軸方向直列に複数の点火プラグを設け
たものを前提として、エンジン全長を短かくすることの
できるシリンダヘッド構造を提供すると共に、エンジン
全長を短くしてもシリンダヘッドの鋳造を精度よく行な
えるようにしたシリンダヘッドの製造方法を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明におけるシリンダヘッド構造にあっては、次
のような構成とされる。すなわち、複数の燃焼室がクラ
ンク軸方向に直列に形成された多気筒エンジン用のシリ
ンダヘッド構造であって、1つの燃焼室についてそれぞ
れ、クランク軸方向直列に複数の点火プラグが配設さ
れ、しかもクランク軸方向各端部側に位置する2つの点
火プラグがそれぞれ燃焼室外周縁部に位置され、隣接す
る気筒間において、互いに隣り合う一の気筒用の点火プ
ラグと他の気筒用の点火プラグとの各点火プラグ取付用
ボス部が、互いに連続して一体成形された共通ボス部と
されている、ような構成としてある。
【0010】上記構成を前提とした本発明の好ましい態
様は、特許請求の範囲における請求項2〜請求項16に
記載の通りである。
【0011】目的を達成するため、本発明の製造方法に
あっては、特許請求の範囲における請求項18に記載さ
れたような構成とされる。
【0012】
【発明の効果】請求項1に記載されたシリンダヘッドに
おいては、隣接する燃焼室間での隣り合う2つの点火プ
ラグの取付用ボス部が互いに連続した共通ボス部とされ
ているので、この共通ボス部のクランク軸方向長さを、
当該2つの点火プラグ用取付ボス部を互いに個々独立し
て形成する場合に比して短くすることができ、この結果
エンジン全長を短くすることができる。
【0013】請求項2に記載したような構成とすること
により、点火プラグを3個として、燃焼初期時には、燃
焼室の略直径方向に伸びる柱状の火炎が早期に形成さ
れ、この後火炎面が、点火プラグの配設方向と直交する
方向に成長していくことになる。この柱状火炎の早期の
形成により、火炎面積の増大を抑制して、燃焼期間を全
体として長くすることなく燃焼割合を平均化して、つま
り燃焼のピ−クを小さくして、NOx低減の上で好まし
いものとなる。そして、上記柱状火炎を燃焼の早い時期
に確実に形成するのに、3個という比較的少ない数の点
火プラグで得ることができる。
【0014】請求項3に記載したような構成とすること
により、隣接する燃焼室間での隣接する2つの点火プラ
グ同士の間隔を、クランク軸方向においてより短くする
上で好ましいものとなる。
【0015】請求項4に記載したような構成とすること
により、間隔の狭い2つの点火プラグに対する取付用と
なっている関係上高温となり易い共通ボス部の冷却を十
分行なう上で好ましいものとなる。
【0016】請求項5に記載したような構成とすること
により、共通ボス部の冷却を十分に行なう上でより好ま
しいものとなる。また、請求項6に記載したような構成
とすることにより、上記十分な冷却を確保しつつ、共通
ボス部の傾斜により、請求項3で得られるのと同様の効
果を得ることもできる。
【0017】請求項7に記載したような構成とすること
により、間隔の狭い2つの点火プラグが取付けれる関係
上高温となり易い共通ボス部を十分に冷却する上で好ま
しいものとなる。特に、請求項8に記載したような構成
とすることにより、共通ボス部のより十分な冷却を行な
うことができる。
【0018】請求項9に記載したような構成とすること
により、クランク軸方向に多数並んだ点火プラグを避け
つつオイル通路を構成できると共に、左右のオイル通路
同士を連通させて、左右のオイル通路からのオイル供給
を確実に行なうようにする上で好ましいものとなる。し
かも、連通オイル通路を、クランク軸方向の間隔が比較
的余裕のある位置、つまり比較的肉厚部分とすることの
できる位置に設定することができる。
【0019】また、請求項10に記載したような構成と
することにより、プラグ挿入壁を構成する中間側壁を有
効に利用して、連通オイル通路を形成することができ
る。さらに、請求項11に記載したような構成とするこ
とにより、クランク軸方向中間部分の複数位置におい
て、連通オイル通路を形成して、左右のオイル通路同士
をより確実に連通させる上で好ましいものとなる。
【0020】請求項12に記載したような構成とするこ
とにより、第1と第2の2つの連通オイル通路により、
左右のオイル通路同士をより確実に連通させる上で好ま
しいものとなる他、エンジン停止後の再始動時に、当該
2つの連通オイル通路に貯留されていたオイルをシリン
ダヘッドの各部分にすみやかに供給する上でも好ましい
ものとなる。そして、請求項13に記載したような構成
とすることにより、ドリル加工という簡単な手法によっ
て第1、第2の2つの連通オイル通路を容易に形成する
ことができる。
【0021】請求項14に記載したような構成とするこ
とにより、プラグ挿入壁を有効に利用して、オイル通路
を形成することができる。
【0022】請求項15に記載したような構成とするこ
とにより、プラグ挿入口を画成するプラグ挿入壁の上端
面形状を、プラグ挿入壁の強度を十分確保しつつ極力簡
素化した形状とすることができる。そして、この簡素化
されかつ強度も十分なプラグ挿入壁の上端面をシリンダ
ヘッドカバ−の合せ面としてあるので、この合せ面間に
位置されるシ−ル部材の形状簡素化を得る上で、シリン
ダヘッドカバ−の取付強度の確保や、シ−ル性向上、さ
らには点火プラグに接続されるハイテンションコ−ドに
対するシ−ル部分の簡素化等を図る上で好ましいものと
なる。
【0023】請求項16に記載したような構成とするこ
とにより、最近の自動車用エンジンとして一般的なペン
トル−フ型の燃焼室形状とすることができ、吸気弁や排
気弁の多弁化を図る上でも好ましいものとなる。
【0024】請求項18に記載したような構成とするこ
とにより、連通口を利用した中子押さえによってウォ−
タジャケット用中子の位置決めをきちんと行なって、シ
リンダヘッドを精度よく製造する上で好ましいものとな
る。そして、このようにして製造された精度のよいシリ
ンダヘッドが、請求項17のような構造として得られ
る。
【0025】なお、請求項18における製造方法にあっ
ては、鋳造時に、中子押さえ部となる部分を介してこれ
に対応した中子から発生するガスを上方へ十分に逃がす
ことができ、ガス圧に起因した変形発生を防止する上で
も好ましいものとなる。前述した以外の本発明の好まし
い態様およびその利点は、以下の実施例の説明から明ら
かとなる。
【0026】
【実施例】以下本発明の実施例を添付した図面に基づい
て説明する。先ず、図1を参照しつつ、1つの燃焼室に
着目して、点火プラグの配設について説明する。図1に
おいて、Cは燃焼室(気筒)であり、この燃焼室Cは実
施例では、2つの傾斜面1Aと1Bとを有するペントル
−フ型とされ、この2つの傾斜面1Aと1Bとが交差す
る稜線が符号αで示される。この稜線αは、クランク軸
を示す一点鎖線βと平行とされている。
【0027】一方の傾斜面1Aには、稜線α方向に間隔
をあけて2つの吸気ポ−ト2、3が開口され、他方の傾
斜面1Bには、稜線α方向に間隔をあけて2つの排気ポ
−ト4、5が開口されている。そして、吸気ポ−ト2、
3には、図1上方つまりシリンダヘッドの一側面側から
吸気が供給され、排気ポ−ト4、5からの燃焼ガスは、
図1下方つまりシリンダヘッドの他側面から排出され
る。このように、実施例では、ガスの流れが燃焼室Cを
横断して行なわれるクロスフロ−型とされている。
【0028】燃焼室Cには、3つの点火プラグ(点火ギ
ャップ)11〜13が配設されている。3つの点火プラ
グ11〜13は、燃焼室Cの略直径方向に伸びるよう
に、稜線αに沿って直列に配設されている。より具体的
には、点火プラグ11が燃焼室Cの略中心に配設された
中心点火プラグとされ、点火プラグ12、と13とが、
それぞれ燃焼室外周縁部に配設された周辺点火プラグと
されている。
【0029】点火プラグ11〜13が同時あるいはほぼ
同時に点火された際、各点火プラグ11〜13での着火
により生じた火炎は、燃焼の早い時期に燃焼室直径方向
で合致して、燃焼室略直径方向に細長く伸びる略柱状の
柱状火炎が形成される。この後、柱状火炎は、クランク
軸βと直交する方向に伸びて進行することになる。燃焼
の早い時期に上記柱状火炎が形成されることにより火炎
面積が早期に小さいものとなり、燃焼全体としては、燃
焼期間を長くすることなく、燃焼期間全体に渡って燃焼
割合つまり発熱が極力均一とされる。つまり、燃焼期間
を長くすることなく燃焼(発熱)のピ−ク値が小さいも
のとされて、燃費を悪化させることなくNOxを低減す
る上で極めて好ましいものとなる。
【0030】なお、3つの点火プラグ11〜13による
点火実行は、全ての運転領域で行なってもよいが、NO
x低減が要求される運転領域例えば低負荷低回転域のみ
とする一方、他の運転領域では中心点火プラグ11のみ
による点火実行を行なうようにしてもよい。
【0031】図1において、点火プラグ11〜13は、
もっとも近くにある吸・排気ポ−ト(の内周縁)に対し
て、極力均等の間隔となるように配設するのが好まし
い。図2、図3は、吸気ポ−ト2、3に対する排気ポ−
ト4、5の位置設定を図1の場合を若干異ならせてあ
り、このため上記点火プラグと吸・排気ポ−トとの間隔
を極力均一にするという観点から、周辺点火プラグ1
2、13を、中心点火プラグ11に対してクランク軸β
と直交する方向に若干オフセットしてある。
【0032】すなわち、図1の例では、吸気ポ−ト2と
排気ポ−ト4との各中心がクランク軸方向同一位置にあ
り、かつ吸気ポ−ト3と排気ポ−ト5との各中心もクラ
ンク軸方向同一位置にある、そして、点火プラグ11〜
13は一直線上に配設されている。これに対して、図2
では、クランク軸方向において、吸気ポ−ト2の中心に
対して排気ポ−ト4の中心が燃焼室中心側寄りに位置さ
れ、同様に吸気ポ−ト3の中心に対して排気ポ−ト5の
中心が燃焼室中心側寄りに位置されている。このため、
図2では、各周辺点火プラグ12、13は、中心点火プ
ラグ11に対して、排気ポ−ト4、5側寄りにオフセッ
トされている。図3では、クランク軸方向において、吸
気ポ−ト2の中心に対して排気ポ−ト4の中心が燃焼室
外側寄りに位置され、同様に吸気ポ−ト3の中心に対し
て排気ポ−ト5の中心が燃焼室外側寄りに位置されてい
る。このため、図3では、各周辺点火プラグ12、13
は、中心点火プラグ11に対して、吸気ポ−ト2、3側
寄りにオフセットされている。
【0033】図4〜図6は、図1に示す燃焼室構造をク
ランク軸方向直列に4個有する直列4気筒用エンジンの
シリンダヘッドを示す。そして、点火プラグ11〜13
の配設方向は、クランク軸方向とされている。なお、各
気筒用の燃焼室を、C1〜C4の符号で区別して示して
ある。
【0034】図4〜図6において、各燃焼室C1〜C4
における各点火プラグ11〜13は、それぞれシリンダ
ヘッドCHの上方から取付、取外しできるように、それ
ぞれ上下方向に伸びるようにシリンダヘッドCHに取付
けられる。このため、各点火プラグ取付孔が、CHに対
して上下方向に伸びるように形成されている。この点火
プラグ取付孔は、中心点火プラグ11用が符号21で示
され、周辺点火プラグ12用が符号22で示され、周辺
点火プラグ13用が符号23で示される。
【0035】上記各点火プラグ取付孔21〜23は、シ
リンダヘッドCHのミドルデッキ上に開口されている。
そして、ミドルデッキから上方に伸ばして、プラグ挿入
口31を画成する挿入壁32が形成されている。勿論、
プラグ挿入口31は、各点火プラグ取付孔21〜23に
対して連通されていると共に、シリンダヘッドCHの上
方に開口されている。
【0036】挿入壁32は、全ての燃焼室C1〜C4に
跨がるように、シリンダヘッドCHのほぼ全長に渡って
伸びる左右一対の側壁部32Aを有する。左右の側壁3
2A同士は、クランク軸方向各端において、端部連結壁
32Bあるいは32Cによって連結されている。また、
左右の側壁32A同士は、クランク軸方向中間位置にお
いて、2つの中間連結壁32D、32Eによって連結さ
れている。
【0037】前記中間連結壁32Dは、第2燃焼室C2
の中心点火プラグ用取付孔21と周辺点火プラグ用取付
孔22との間に位置されている。また、前記中間連結壁
32Eは、第3燃焼室C3の中心点火プラグ用取付孔2
1と周辺点火プラグ用取付孔22との間に位置されてい
る。つまり、中間連結壁32D、32Eは、クランク軸
方向中間部に位置する燃焼室C2、C3のうち、クラン
ク軸方向間隔が比較的大きく確保できる中心点火プラグ
と周辺点火プラグとの間に位置されている。
【0038】前述したような挿入壁32の形成によっ
て、プラグ挿入口31は、全体として、クランク軸方向
に31A〜31Cの3つに分割された構成とされる。す
なわち、第1のプラグ挿入口31Aが、第1燃焼室C1
の各点火プラグ用取付孔21〜23に連通する他、第2
燃焼室C2の2つの点火プラグ取付孔21、23用の合
計5つの取付孔用とされている。また、第3のプラグ挿
入口31Cは、第1のプラグ挿入口31Aと対象となる
ように、合計5つの取付孔用とされている。そして、真
中に位置する第2のプラグ挿入口31Bが、2個の周辺
点火プラグ用とされている。
【0039】各点火プラグ取付孔21〜23は、シリン
ダヘッドCHの取付ボス部に構成され、各取付孔21〜
23に対応した取付ボス部を符号21A〜23Aで示し
てある(図5参照)。すなわち、取付ボス部21A〜2
3Aは、もっとも下方に位置する点火プラグ螺合用の雌
ねじ部が形成されたねじ部と、所定の段差を形成するよ
うに複数段の径とされた段付孔とからなり、もっとも上
方に位置して径の大きい部分が、ミドルデッキ上に開口
されて、プラグ挿入口31と連通される。
【0040】隣接する2つの燃焼室間において、2つの
周辺点火プラグ12、13が互いに近接され、このよう
な近接関係にある周辺点火プラグ12、13の組数は、
合計3組となる。そして、この隣接関係にある周辺点火
プラグ用の取付ボス部22A、23Aが互いに連続した
もの、つまり間に隔壁(リブ)が介在されないで連続し
て一体に形成されている。この連続した2つの取付ボス
部22Aと23Aとが、特許請求の範囲での共通ボス部
とされ、全体として3個形成された共通ボス部を符号D
1〜D3で示す。なお、共通ボス部とされていない残る
他の点火プラグ用取付ボス部21A〜23Aは、互いに
分離した、つまり互いに不連続で個々独立した形式で形
成されている。
【0041】共通ボス部D1〜D3部分においては、ミ
ドルデッキ上端部分において取付孔22と23を画成す
る隔壁部分(リブ)が不用となるので、この隔壁部分を
有する共通ボス部としない場合に比して、シリンダヘッ
ドCHの全長つまりクランク軸方向長さを短くすること
ができる。
【0042】プラグ挿入口31を画成する挿入壁32
は、その上端面が平担とされて、シリンダヘッドCHの
外周縁部上端面と同一の高さとされている。そして、挿
入壁32の上端面とシリンダヘッドCHの外周縁部上端
面とが、シリンダヘッドカバ−に対する合せ面とされて
いる。挿入壁32上端面は、点火プラグ数に比して極め
て簡単化された形状とされているので、シリンダヘッド
カバ−との間に位置されるシ−ル部材の形状簡単化や、
シ−ル性向上、点火プラグに対するハイテンションコ−
ドに対するシ−ルの容易化等々、種々の利点をもたら
す。なお、挿入壁32のうち端部連結壁32B、32C
は、シリンダヘッド外周縁部と連続されていて、全体と
して、シリンダヘッドカバ−に対する合せ面が連続した
ものとなるように設定されている。
【0043】点火プラグ11〜13を挟んで左右には、
それぞれクランク軸方向に伸びるウォ−タジャケット4
1L、41Rと、オイルジャケット42L、42Rとが
形成されている(図10〜図13をも参照)。ウォ−タ
ジャケット41L、41Rは、オイルジャケット42
L、42Rの下方に位置されている。上記左右のウォ−
タジャケット41L、41同士は、クランク軸方向に配
設された点火プラグ数が多くなるため、その連通部分を
確保しにくいものとなる。この一方、互いに近接配設さ
れる2つの点火プラグ12、13が取付けられる共通ボ
ス部D1、D3は、高温となり易いものとなる。
【0044】このため、図7あるいは図8に示すよう
に、共通ボス部D1〜D3には、その点火プラグ取付孔
22と23との間において、左右のウォ−タジャケット
41Lと41Rとを連通させる連通冷却水通路43が形
成されている。この連通冷却水通路43は、共通ボス部
D1〜D3に鋳ぐるまれたギャガ−(偏平状の筒体)4
4によって構成されている。図7に示す例は、共通ボス
部D1〜D3がクランク軸方向にまっすぐ伸びる場合を
示す(取付孔22と23とをクランク軸に平行となるよ
うに形成)。
【0045】図8に示す例では、共通ボス部CD1〜D
3を、クランク軸と傾斜するように形成したものである
(例えば図2と図3で示す燃焼室構造の組み合わせ)。
この図8の例では、ギャガ−44の一方側開口端が正圧
となり、他方側端が負圧となるので、連通冷却水通路4
3内をより十分に冷却水が流れることになる。また、図
8の例では、上記圧力差を助長させるため、あるいは共
通ボス部D1〜D3の傾斜設定に代えて上記圧力差を得
るため、ギャガ−44の一方開口端をウォ−タジャケッ
トの上流側に向かうように斜めに形成し、他方の開口端
をウォ−タジャケットの下流側に向かうように斜めに形
成してある。
【0046】前記プラグ挿入壁32のうち左右の側壁3
2A部分には、図9に示すように、クランク軸方向に長
く伸びるオイル通路(オイル供給通路)51L、51R
が形成されている。このオイル通路51L、51Rが形
成される高さ位置は、吸気弁あるいは排気弁用のHLA
(油圧式自動すきま調整装置)の高さ位置とほぼ同じ高
さ位置とされる。そして、オイル通路51Lからは左側
にあるHLAに連なる分岐オイル通路52Lが分岐さ
れ、オイル通路51Rからは右側にあるHLAに連なる
分岐オイル通路52Rが分岐されている。
【0047】左側のオイル通路51Lからは、右上方に
向けて斜めに伸びる第1連通オイル通路53Lが形成さ
れ、その先端は挿入壁31A外側に開口されて、その先
端開口端が盲栓54Lによって施蓋されている。また、
右側のオイル通路51Rからは、左上方に向けて斜めに
伸びる第2連通オイル通路53Rが形成され、その先端
は挿入壁31A外側に開口されて、その先端開口端が盲
栓54Rによって施蓋されている。この各連通オイル通
路53Lと53Rとは互いに交差していて、盲栓54
L、54の位置は、HLAよりも高い位置とされてい
る。これにより、エンジン停止時には、連通オイル通路
53L、53Rの高い位置部分にオイルが貯留される。
そして、エンジンを再始動した際、この貯留されていた
オイルがすみやかにHLA等に供給されて、エンジンに
より駆動されるオイルポンプからのオイル供給の遅れが
補償される。
【0048】図10は、前述したようなシリンダヘッド
の好ましい製造方法を説明するためのものである。図1
0において、プラグ挿入口31の底部のうち、ヘッドボ
ルト取付孔61付近を側方へ膨出させた拡大部62が形
成される。そして、ウォ−タジャケット41Lと上記拡
大部とが連通口63により連通されて、当該連通口63
が、盲栓64により施蓋されている。
【0049】上記連通口63は、シリンダヘッド鋳造時
に、ウォ−タジャケット用中子に対する中子押さえ部と
して利用される。この連通口63を中子押さえ部として
利用することにより、ウォ−タジャケット用中子の保持
がきちんとされて、シリンダヘッドを精度よく製造する
上で好ましいものとなる。また、鋳造時に、ウォ−タジ
ャケット用中子から発生されるガスが、連通口63の中
子押さえ部からプラグ挿入口31(一部中子が存在され
る場合あり)を通して外部に容易に逃がされて、ガス圧
に起因するシリンダヘッドの変形が防止される。そし
て、鋳造後に、不用となった連通口63が、盲栓64に
施蓋される。そして、この盲栓64が容易に施蓋できる
ように、プラグ挿入口31を通して連通口63の上端開
口部分に容易に接近し得るように、連通口63が斜めに
傾斜して形成されている。
【0050】図10においてさらに、シリンダブロック
からの冷却水を導入する導入路が符号65L、65Rで
示される。導入路65Lはウォ−タジャケット41Lに
開口され、導入路65Rはウォ−タジャケット41Rに
開口されている。そして、図10は、共通ボス部D1〜
D3の2つの点火プラグ取付孔間に相当位置での断面と
なる。この共通ボス部D1〜D3を十分冷却するため、
左側の導入路65Lからは第1分岐66Lが分岐され
て、該第1分岐路66Lは、右上方へ向けて斜めに伸び
て、右側のウォ−タジャケット41Rに開口されてい
る。また、右側の導入路65Rからは第2分岐66Rが
分岐されて、該第2分岐路66Rは、左上方へ向けて斜
めに伸びて、左側のウォ−タジャケット41Lに開口さ
れている。各分岐路66Lと66Rとは途中で交差して
おり、かつ中間部分が対応するウォ−タジャケットに連
通されている。各分岐路66Lと66Rとは、シリンダ
ヘッドCHの下面側からのドリル加工によって形成され
ている。
【0051】図11〜図13は、それぞれシリンダヘッ
ドの好ましい製造を行なう他の例を示すものである。図
11においては、プラグ挿入口31の下方に、パイプ材
71が圧入されている。このパイプ材71は、プラグ挿
入口31に連なって、実質的にプラグ取付孔(取付ボス
部)を構成するものである。そして、左右のウォ−タジ
ャケット41Lと41Rとは、パイプ材71に臨むよう
に形成されている。本実施例では、シリンダヘッドの鋳
造の際に、パイプ材71に相当する部分がウォ−タジャ
ケット用中子に対する中子押さえ部(ガス圧の逃し部と
しても機能)として利用される、特に、本実施例では、
パイプ材71に相当する部分を介して左右のウォ−タジ
ャケット中子同士を連結することができるので、ウォ−
タジャケット用中子をきちんと位置決めする上で極めて
好ましいものとなる。勿論、シリンダヘッドの鋳造後
に、パイプ材71が圧入される。
【0052】図12の例では、プラグ挿入口31の底部
に相当する位置においてパイプ材72が圧入されてお
り、このパイプ材71に臨ませて左右のオイルジャケッ
ト42L、42Rが形成されている。また、オイルジャ
ケット42Lとウォ−タジャケット41Lとの隔壁部分
に、該両者42Lと41Lとを連通させる連通口73が
形成されて、当該連通口73が盲栓74によって施蓋さ
れている。
【0053】図12においては、シリンダヘッドの鋳造
時に、パイプ材72に相当する部分が、オイルジャケッ
ト用中子に対する中子押さえ部(ガス圧の逃し部として
も機能)とされると共に、左右のオイルジャケット用中
子を連結する連結部分としても機能される。また、連通
口73は、ウォ−タジャケット用中子に対する中子押さ
え部(ガス圧の逃し部としても機能)として利用され
る。そして、鋳造後に、パイプ材72が圧入されると共
に、盲栓74により施蓋が行なわれる。
【0054】図13において、図11と図12に示すパ
イプ材71と72とを連続した形式のパイプ材75を用
いたものである。この場合は、シリンダヘッド鋳造時
に、パイプ材75に相当する部分が、オイルジャケット
用中子押さえ部とウォ−タジャケット用中子押さえ部と
して利用され、鋳造後にパイプ材75が圧入される。な
お、図13においては、図12に示す連通口73とこれ
に対応した盲栓74は不用となる。
【0055】前記パイプ材72は、共通ボス部D2に用
いる場合は、図6の符号76で示すように、2つのプラ
グ取付孔(取付ボス部)に対して共用できるような大き
なものとすることもできる。さらに、左右のオイルジャ
ケット用中子同士を連結してその位置決めを行なう場合
は、図6の符号77で示すように、連結用のギャガ−を
用いてもよい。この場合、鋳造後に、ギャガ−77によ
って左右のオイルジャケット42Lと42Rとが連通さ
れるので、ブロ−バイガスの回収上好適となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】1つの燃焼室に対する複数の点火プラグの配設
例を示す簡略平面図。
【図2】図1の変形例を示す図。
【図3】図1のさらに別の変形例を示す図。
【図4】本発明が適用されたシリンダヘッドの一例を示
す上面図。
【図5】図4に示すシリンダヘッドの平面断面図で、図
10のX4−X4線に沿う断面図。
【図6】図4のX6−X6線に沿う断面図。
【図7】共通ボス部に形成する連通冷却水通路の形成例
を示す図。
【図8】共通ボス部に形成する連通冷却水通路の他の形
成例を示す図。
【図9】図4のX9−X9線に沿う断面図。
【図10】図4のX10−X10線に沿う断面図。
【図11】図10の変形例を示すもので、断面位置を中
心点火プラグ部分を通る位置として示すもの。
【図12】図10の別の変形例を示すもので、断面位置
を中心点火プラグ部分を通る位置として示すもの。
【図13】図10のさらに別の変形例を示すもので、断
面位置を中心点火プラグ部分を通る位置として示すも
の。
【符号の説明】
C(C1〜C4):燃焼室 α:稜線 β:クランク軸 2,3:吸気ポ−ト 4,5:排気ポ−ト 11:中心点火プラグ 12,13:周辺点火プラグ 21:中心点火プラグ用取付孔 21A:中心点火プラグ用取付ボス部 22,23:周辺点火プラグ用取付孔 22A,23A:周辺点火プラグ用取付ボス部 31:プラグ挿入口 32:プラグ挿入壁 32A:側壁 32B,32C:端部連結壁 32D,32E:中間連結壁 41L,41R:ウォ−タジャケット 42L,42R:オイルジャケット 51L,51R:オイル通路 53L,53R:連通オイル通路 54L,54R:盲栓 61:ヘッドボルト取付孔 62:プラグ挿入口の拡大部 63:連通口 64:盲栓 65L,65R:冷却水導入路 66L,66R:分岐路 71,72:パイプ材 73:連通口 74:盲栓 75,76:パイプ材 77:ギャガ−
フロントページの続き (72)発明者 工藤 秀俊 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 平本 信男 広島県安芸郡府中町新地3番1号 株式 会社マツダエンジニアリング内 (72)発明者 玉本 和由 広島県安芸郡府中町新地3番1号 株式 会社マツダエンジニアリング内 (56)参考文献 特開 平5−59953(JP,A) 特開 昭57−148020(JP,A) 特開 昭61−138862(JP,A) 特開 平1−253552(JP,A) 特開 平5−86813(JP,A) 特開 昭63−12816(JP,A) 実開 平1−176732(JP,U) 実開 平5−47391(JP,U) 実開 平2−112903(JP,U) 実開 昭60−43128(JP,U) 実開 平3−30554(JP,U) 実開 平2−28507(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02F 1/00 - 1/42 F02P 13/00 - 15/08

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の燃焼室がクランク軸方向に直列に形
    成された多気筒エンジン用のシリンダヘッド構造であっ
    て、 1つの燃焼室についてそれぞれ、クランク軸方向直列に
    複数の点火プラグが配設され、しかもクランク軸方向各
    端部側に位置する2つの点火プラグがそれぞれ燃焼室外
    周縁部に位置され、 隣接する気筒間において、互いに隣り合う一の気筒用の
    点火プラグと他の気筒用の点火プラグとの各点火プラグ
    取付用ボス部が、互いに連続して一体成形された共通ボ
    ス部とされている、 ことを特徴とするエンジンのシリンダヘッド構造。
  2. 【請求項2】請求項1において、 1つの燃焼室に対して設けられる前記複数の点火プラグ
    が、合計3個とされている、ことを特徴とするエンジン
    のシリンダヘッド構造
  3. 【請求項3】請求項2において、 隣接する気筒間において、互いに隣り合う一の気筒用の
    点火プラグと他の気筒用の点火プラグとが、互いにクラ
    ンク軸と直交する方向にオフセットされている、ことを
    特徴とするエンジンのシリンダヘッド構造
  4. 【請求項4】請求項3において、 前記共通ボス部に、該共通ボス部に形成されている2つ
    の点火プラグ取付孔間において、該共通ボス部を挟んで
    クランク軸方向に伸ばして形成された左右のウォ−タジ
    ャケット同士を連通する連通冷却水通路が形成されてい
    、ことを特徴とするエンジンのシリンダヘッド構造。
  5. 【請求項5】請求項4において、 前記連通冷却水通路の各端の間で、前記左右のウォ−タ
    ジャケットを流れる冷却水によって圧力差が生じるよう
    に設定されている、ことを特徴とするエンジンのシリン
    ダヘッド構造
  6. 【請求項6】請求項5において、 前記共通ボス部がクランク軸に対して傾斜するように形
    成されることにより、前記圧力差が生じさせられる、こ
    とを特徴とするエンジンのシリンダヘッド構造
  7. 【請求項7】請求項1において、 該共通ボス部を挟んでクランク軸方向に伸ばして形成さ
    れた左右のウォ−タジャケット同士を連通する連通冷却
    水通路が形成され、 クランク軸方向において、前記共通ボス部の位置に対応
    した位置に、シリンダブロックから前記ウォ−タジャケ
    ットへと冷却水を供給する導入路が設けられ、 前記導入路から、分岐通路が分岐され、 前記分岐通路が、前記共通ボス部のうち2つの点火プラ
    グ取付孔間を貫通している ことを特徴とするエンジンのシリンダヘッド構造
  8. 【請求項8】請求項7において、 前記導入路が、左側のウォ−タジャケットに開口された
    左導入路と、右側のウォ−タジャケットに開口された右
    導入路として構成され、 前記分岐通路が、右導入路から左ウォ−タジャケットへ
    と伸びる第1分岐通路と、該第1分岐通路と交差して前
    記左導入路から右ウォ−タジャケットへと伸びる第2分
    岐通路とから構成されている ことを特徴とするエンジンのシリンダヘッド構造
  9. 【請求項9】請求項1において、 1つの燃焼室に対して設けられる前記複数の点火プラグ
    が、それぞれ燃焼室の外周縁部に位置する2つの周辺点
    火プラグと、燃焼室の略中心に位置する中心点火プラグ
    との合計3個とされ、 前記点火プラグを挟んでそれぞれクランク軸方向に伸び
    る左右一対のオイル通路が形成され、 複数の燃焼室のうち所定の燃焼室における中心点火プラ
    グと周辺点火プラグとの間においてクランク軸と直交す
    る方向に伸びる縦壁が形成され、、 前記縦壁に、前記左右一対のオイル通路同士を連通させ
    る連通オイル通路が形成されている ことを特徴とするエンジンのシリンダヘッド構造
  10. 【請求項10】構成9において、 前記点火プラグの挿入口を画成する挿入壁が、シリンダ
    ヘッド上方に開口するように形成され、 前記挿入壁が、それぞれクランク軸方向に伸びる左右一
    対の側壁と、該側壁のクランク軸方向端において該左右
    の側壁同士を連結する端部連結壁と、クランク軸中間部
    分において該左右側壁同士を連結する中間連結壁とを有
    し、 前記縦壁が、前記中間連結壁とされている ことを特徴とするエンジンのシリンダヘッド構造
  11. 【請求項11】請求項10において、 クランク軸方向に直列に配設された燃焼室の数が偶数個
    とされ、 前記中間連結壁が、クランク軸方向端に位置する2つの
    燃焼室を除いた他の燃焼室に対応して複数設けられてい
    ことを特徴とするエンジンのシリンダヘッド構造
  12. 【請求項12】請求項9において、 前記連通オイル通路が、左側オイル通路から斜め上方に
    伸びる第1連通オイル通路と、右側オイル通路から斜め
    上方に伸びて途中で前記第1連通オイル通路と交差する
    第2連通オイル通路とから構成され、 前記第1連通オイル通路と第2連通オイル通路との高い
    位置にある部分が、エンジン停止時にオイルが貯留され
    るオイル溜りとされている ことを特徴とするエンジンのシリンダヘッド構造
  13. 【請求項13】請求項12において、 前記第1連通オイル通路と第2連通オイル通路とがドリ
    ル加工により形成されて、その上方開口端が盲栓により
    施蓋されている、ことを特徴とするエンジンのシリンダ
    ヘッド構造
  14. 【請求項14】請求項1において、 前記点火プラグの挿入口を画成する挿入壁が、シリンダ
    ヘッド上方に開口するように形成され、 前記挿入壁が、複数の燃焼室に跨がってそれぞれクラン
    ク軸方向伸びる左右一対の側壁と、該左右の側壁同士を
    連結する連結壁とを有し、 前記左右の側壁にそれぞれ、該側壁の上端から所定位置
    下方において、それぞれクランク軸方向に伸びる左右一
    対のオイル通路が形成されている ことを特徴とするエンジンのシリンダヘッド構造
  15. 【請求項15】請求項14において、 前記挿入壁における左右の側壁が、クランク軸方向直列
    に伸びる全ての燃焼室に跨がって連続して形成され、 前記連結壁が、左右側壁のうちもっともクランク軸方向
    端に位置される2つの端部連結壁と、クランク軸方向中
    間部分に位置される所定数の中間連結壁とから構成さ
    れ、 前記挿入壁の全ての上端面が、シリンダヘッドカバ−に
    対する合せ面とされている ことを特徴とするエンジンのシリンダヘッド構造
  16. 【請求項16】請求項1において、 燃焼室形状が、2つの傾斜面を有するペントル−フ型と
    され、 前記2つの傾斜面が交差する稜線が、クランク軸方向に
    伸びるように設定され、 前記稜線に沿って、1つの燃焼室に対して合計3個の点
    火プラグが配設されている ことを特徴とするエンジンのシリンダヘッド構造
  17. 【請求項17】複数の燃焼室がクランク軸方向に直列に
    形成された多気筒エンジン用のシリンダヘッド構造であ
    って、 1つの燃焼室についてそれぞれ、クランク軸方向直列に
    複数の点火プラグが配設され、 シリンダヘッド上方に開口されている点火プラグを取
    付、取外すためのプラグ挿入口の少なくとも底部が、ヘ
    ッドボルトの位置において側方に拡大され、 前記プラグ挿入口の前記拡大部分とウォ−タジャケット
    とを連通する連通口が形成され、 前記連通口が、盲栓により施蓋されている、 ことを特徴とするエンジンのシリンダヘッド構造。
  18. 【請求項18】請求項17において、 前記連通口が、シリンダヘッド鋳造時に、ウォ−タジャ
    ケット用中子に対する中子押え部として用いられ、 前記鋳造後に、前記連通口が前記盲栓により施蓋され
    る、 ことを特徴とするエンジンのシリンダヘッド製造方法。
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