JP3280221B2 - 単層トラス架構の継手構造 - Google Patents

単層トラス架構の継手構造

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JP3280221B2
JP3280221B2 JP01962996A JP1962996A JP3280221B2 JP 3280221 B2 JP3280221 B2 JP 3280221B2 JP 01962996 A JP01962996 A JP 01962996A JP 1962996 A JP1962996 A JP 1962996A JP 3280221 B2 JP3280221 B2 JP 3280221B2
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泰男 松栄
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株式会社巴コーポレーション
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は長さの等しいフレ
ーム材から形成される四角形内に斜材を架設し、三角形
の網目を形成する単層トラス架構の継手構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】特願平
6-244027号のようにフレーム材を三角形網目を形成する
ように配置し、網目の節点位置に配置される球継手にフ
レーム材を接合して構成される、あるいは長さの等しい
フレーム材から形成される四角形内に斜材を架設し、球
継手にフレーム材と斜材を接合して構成される三角形網
目の単層トラス架構では、1個の球継手に同一面内で6
本の部材が集合するため、構造物の安全性を確保する上
で全部材を球継手に剛に接合するとすれば、必然的に球
継手が大型化せざるを得ず、架構の重量の増大と材料費
の上昇を招く結果になる。
【0003】この発明は上記背景より架構の軽量化を可
能にする継手構造を提案するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】単層トラスの四角形の網
目を形成するフレーム材が球継手に剛に接合され、四角
形の対角線方向に架設される斜材が球継手に軸方向力を
伝達できればトラスは架構として成立することから、本
発明では斜材を球継手に曲げモーメントを伝達しない、
あるいはほとんど伝達しない状態に連結し、斜材を球継
手に剛接合しないことにより球継手の大型化を回避し、
架構の軽量化と材料費の低減を図る。
【0005】単層トラス架構は平面上、四角形の網目を
形成するフレーム材を網目の節点位置に配置される球継
手に剛に接合すると共に、4本のフレーム材からなる四
角形内の対角線方向に斜材を架設して構成される。
【0006】球継手に曲げモーメントを伝達するフレー
ム材と球継手間ではフレーム材を球継手に剛に接合する
必要があるため、フレーム材と球継手間の接触面積を大
きくする必要があるが、斜材と球継手間では斜材の軸方
向力のみを伝達できればよいことから、接触面積を大き
くする必要がない。この結果、球継手は6本の部材が架
構の面内で同時に一定の面積で接触する程の大きさを持
つ必要がなく、継手構造の規模の拡大が抑えられる。
【0007】
【発明の実施の形態】この発明は図4,図5に示すよう
に平面上、四角形の網目を形成するフレーム材1を網目
の節点位置に配置される球継手2に剛に接合すると共
に、4本のフレーム材1からなる四角形内の対角線方向
に斜材3を架設して構成される三角形網目の単層トラス
架構において、斜材3を球継手2に曲げモーメントを伝
達しない、あるいはほとんど伝達しない状態に連結した
継手構造である。
【0008】図5の拡大図である図1に示すように球継
手2に剛接合されるフレーム材1はその端部に一体化し
たキャップ4が球継手2の表面に面で接触した状態で、
キャップ4の挿通孔41に挿通し、球継手2のねじ孔21に
螺入するボルト5と、キャップ4と球継手2間の表面へ
の溶接により球継手2に接合される。
【0009】キャップ4には、ねじ先がボルト5のねじ
溝に噛み合う形をした止めねじ6がボルト5の軸に垂直
に螺合し、ねじ先がキャップ4の挿通孔41内に突出す
る。ボルト5は止めねじ6のねじ先をキャップ4の挿通
孔41内に挿通したボルト5のねじ溝に突き当て、そのね
じ先でボルト5を球継手2の内部側へ案内しながら球継
手2の内部に差し込まれたレンチを回すことによりねじ
孔21に呼び込まれて螺入する。
【0010】ボルト5のねじ孔21への螺入によってキャ
ップ4の端面を球継手2の表面に密着させた後、キャッ
プ4の外周と球継手2の突き合わせ部分回りを溶接して
フレーム材1の球継手2への接合が完了する。
【0011】キャップ4と球継手2の溶接は図1〜図3
に示すようにいずれかに開先を形成した突き合わせ溶接
で行われる。図1はキャップ4に開先を形成した場合、
図2は球継手2の、キャップ4の端面が接触する面をキ
ャップ4側に向かって凹面に形成することによりキャッ
プ4を突き合わせたときにその回りに開先が形成される
ようにした場合である。図3はキャップ4と球継手2の
双方に開先を形成した場合である。
【0012】なお、図面ではフレーム材1を球継手2に
剛接合するためにキャップ4を溶接しているが、キャッ
プ4と球継手2間に十分な接触面積が確保されれば、フ
レーム材1が曲げモーメントを受けても球継手2への伝
達が可能であるため、キャップ4を必ずしも球継手2に
溶接する必要はない。
【0013】斜材3は例えば図1に示すようにフレーム
材1と同様に端部に一体化したキャップ7のねじ孔71
に、両端部に雄ねじ部8,8が形成されたコネクタ9の
一方の雄ねじ部8を球継手2のねじ孔22に螺入させるこ
とにより球継手2に接合される。この場合、一方の雄ね
じ部8を球継手2に螺入させる前に、コネクタ9の他方
の雄ねじ部8をキャップ7からコネクタ9の中間部のス
パナ掛け部が露出するまでねじ込んでおき、この状態で
スパナ掛け部を回すことによりコネクタ9の雄ねじ部8
が球継手2に螺合する。
【0014】図1では引張力の他、曲げモーメントにも
抵抗できるように斜材3に鋼管を使用しているが、斜材
3が引張力のみを負担する場合には斜材3に丸鋼等の鋼
棒も使用される。その場合はターンバックル付きの鋼棒
が使用され、鋼棒のねじ部を球継手2のねじ孔22に螺入
させることにより接合が行われる。
【0015】図1に示す斜材3の接合例で、斜材3に曲
げモーメントが作用した場合、斜材3と球継手2間では
コネクタ9が曲げ変形することにより、あるいはコネク
タ9とねじ孔71,22との間のクリアランスの範囲内でコ
ネクタ9が相対変位することにより吸収される。
【0016】
【発明の効果】斜材を球継手に曲げモーメントを伝達し
ない、あるいはほとんど伝達しない状態に連結するた
め、斜材と球継手間では斜材の軸方向力のみを伝達でき
ればよく、両者の接触面積を大きくする必要がない。こ
の結果、球継手は6本の部材が架構の面内で同時に一定
の面積で接触する程の大きさを持つ必要がなく、継手構
造の規模の拡大が抑えられ、架構の軽量化と材料費の低
減が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フレーム材と斜材を球継手に接合した様子を示
した一部断面平面図である。
【図2】図1の変形例を示した一部断面図である。
【図3】図1の変形例を示した一部断面図である。
【図4】架構を示した平面図である。
【図5】図4の継手部分を示した平面図である。
【符号の説明】
1……フレーム材、2……球継手、21,22……ねじ孔、
3……斜材、4……キャップ、41……挿通孔、5……ボ
ルト、6……止めねじ、7……キャップ、8……雄ねじ
部、9……コネクタ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面上、四角形の網目を形成するフレー
    ム材を網目の節点位置に配置される球継手に剛に接合す
    ると共に、4本のフレーム材からなる四角形内の対角線
    方向に斜材を架設して三角形の網目を形成する単層トラ
    ス架構において、斜材を球継手に曲げモーメントを伝達
    しない、あるいはほとんど伝達しない状態に連結してあ
    る単層トラス架構の継手構造。
JP01962996A 1996-02-06 1996-02-06 単層トラス架構の継手構造 Expired - Fee Related JP3280221B2 (ja)

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