JP2894404B2 - パイプの接合具 - Google Patents

パイプの接合具

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JP2894404B2
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  • Mutual Connection Of Rods And Tubes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パイプで造られる枠
組みなどにおける各々のパイプを接合する金具に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パイプの接合は、図5に示すよう
に角パイプ1〜3を溶接4により接合するのが主であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のパイプの接合は
図5に示すように溶接して一体としたものであるため、
構成する一部のパイプ長さを修正する必要が生じて接合
部を分解したいときは容易にできないし、また接合方法
が溶接であるために溶接装置が必要であり、溶接技術も
要求されるし、溶接加工時に火花が発生するため安全上
の対策も考慮しなければならず、そのための接合する場
所も限定されるなどの問題点があった。
【0004】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、パイプの接合に関して特殊技能
が要求されることもなく、特別な装置も不要であり、パ
イプの接合を容易にするとともに接合部の分離も容易に
できるパイプの接合具を得ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係るパイプ接
合具は、接合するパイプの内面にさしこむ2または3の
突起をもったコーナブロックと、接合するパイプの内面
に結合固定する山形座金と、この山形座金を変形させる
ボルトナットとで構成されるものである。
【0006】
【作用】この発明においては、接合されるパイプの内面
にさしこまれたコーナブロックの突起部端面にある山形
座金をナットとボルトとで締めつけて変形させ、パイプ
の内面に固定することによって、コーナブロックを介し
て2又は3本の角パイプを接合する。
【0007】
【実施例】
実施例1.図1はこの発明の一実施例を示すものであ
り、角パイプ1〜3をコーナブロック5を介して接合し
た全体構成図である。図2は図1の内部の接合部分を示
す断面図である。コーナブロック5には角パイプ2の内
面角穴に容易にさしこめる突起5aがある。この突起5
aの中心部の穴5bにボルト6が通してあり、山形座金
7と角ナット8とが設けられている。中央部をくの字形
に曲げた山形座金7は、その中心にボルト6の通し穴7
aを有した角形をしており、角パイプ内面の角穴に容易
に通せるものである。
【0008】上記実施例の接合部分の作用を説明する。
図2に示すように、コーナブロック5の突起5aの中央
にある穴5bに六角穴付ボルト6を通し、山形座金7を
コーナブロック5の突起5aの端面と角ナット8とで軽
くはさみこむ状態に組みつける。そして接合する角パイ
プ2の内面の角穴に、山形座金7と角ナット8とが組み
つけられたコーナブロック5の突起5aを差しこむ。次
に、ボルト6を角ナット8にねじ込むことによって、山
形座金7の折り曲げられた部分が延ばされ平面状へと変
形するため座金の縁は角パイプ2の内面壁に強く押しつ
けられ、壁面にくいこむ。それと共にコーナブロック5
と角パイプ2の端面には、座金7の変形にともない互い
に引き込む力が作用する。こうして、角パイプ2とコー
ナブロック5とは強く固定される。同様にしてコーナブ
ロック5の各突起5aに差しこまれた角パイプ3,4は
固定され、全体として各々の角パイプ1〜3はコーナブ
ロック5を介して接合される。なお、図中5cはコーナ
ブロック5に設けたボルト締付用孔である。
【0009】実施例2.この実施例では、図3に示すよ
うにコーナブロック5と角パイプ2の接合部分に山形座
金7を2個用いて結合強度を高くした場合である。こう
することによって角パイプ2の内壁に押し付けられる山
形座金7の接触面積が倍増され、それにともなって接合
の強さも増加する。更に、山形座金7の数を増やせばそ
の接合強さも更に増加する。
【0010】実施例3.角パイプを丸パイプに置きかえ
て、同じような方法で丸いパイプも接合可能である。図
4に丸パイプの接合状態を示す。この場合は、座金9,
ナット10及びパイプ11の内面が円形であるので、ボ
ルト6を締める際に回り止めとなる溝を設ける必要があ
るため、コーナブロック12の突起12aの端面にV字
溝13を設けて、座金9の山部をはめこみ回り止めとす
る。
【0011】
【発明の効果】以上のように、この発明によればパイプ
の接合,組付けにおいて、溶接装置のような接合のため
の装置を必要とせず、また接合のためにパイプに穴明け
その他の機械加工も不要であり、接合そのものも特殊な
技能を必要とせず容易であり、必要に応じて接合部を分
離する場合も容易であるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による角パイプ接合の実施例1を示す
斜視図である。
【図2】図1の接合部分の断面図である。
【図3】この発明の実施例2を示す部分断面図である。
【図4】この発明の実施例3を示す部分断面図である。
【図5】従来の角パイプ接合状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1〜3 角パイプ 5 コーナブロック 5a 突起 6 ボルト 7 山形座金 8 角ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−255704(JP,A) 特開 昭62−273112(JP,A) 実開 昭53−152066(JP,U) 実開 昭53−104101(JP,U) 実開 昭59−47111(JP,U) 実開 平3−23505(JP,U) 実開 平3−26806(JP,U) 実開 昭52−56165(JP,U) 実開 昭52−62772(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16B 7/18 E04B 1/58

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直角に接合される複数のパイプ内にそれ
    ぞれ挿入される互いに直角な複数の突起を有したコーナ
    ブロックを具備し、それぞれの前記突起はコーナブロッ
    クで交わる貫通した中心部の穴を有し、各穴に通されて
    各突起に保持されたボルトナットを具備し、各突起の先
    端に位置して前記ボルトナットにより保持されてパイプ
    の内面に変形固定される山形座金を具備し、前記コーナ
    ブロックはこの内部に沈んでいるボルトの頭に近づくこ
    とができるボルト締付用孔を有していることを特徴とす
    るパイプの接合具。
JP22554992A 1992-08-25 1992-08-25 パイプの接合具 Expired - Fee Related JP2894404B2 (ja)

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