JP3279069B2 - 吸収式冷凍機 - Google Patents

吸収式冷凍機

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JP3279069B2
JP3279069B2 JP14439194A JP14439194A JP3279069B2 JP 3279069 B2 JP3279069 B2 JP 3279069B2 JP 14439194 A JP14439194 A JP 14439194A JP 14439194 A JP14439194 A JP 14439194A JP 3279069 B2 JP3279069 B2 JP 3279069B2
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孝寿 瀧川
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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    • Y02B30/62Absorption based systems

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  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に冷媒に水を、吸収
溶液に臭化リチウム水溶液をそれぞれ用い、構成機器と
して、蒸発器、吸収器、発生器及び凝縮器を備える吸収
式冷凍機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平2−75865号公報に開
示され、且つ図6に示すように、冷媒液の散布器I及び
冷媒ポンプP並びに冷水管Wをもつ蒸発器Aと、該蒸発
器Aと同一容器U内にエリミネータMを挟んで設けら
れ、濃溶液の散布器S及び冷却水配管Rをもつ吸収器B
と、該吸収器Bと溶液ポンプG並びに低温熱交換器L及
び高温熱交換器Hを介して接続され、加熱源Vによる加
熱により吸収器Bで多量に冷媒を含んだ稀溶液から冷媒
を発生させる高温側の発生器Cと、この発生器Cで発生
する冷媒蒸気を流す加熱器Kをもち、高温側の発生器C
で再生されて高温熱交換器Hを通過した後の中間濃度溶
液から冷媒を発生させる低温側の発生器Dと、該発生器
Dと同一容器T内に設けられ、吸収器Bの冷却水配管R
の後段に連続して設ける冷却水配管Jにより各発生器
C,Dで発生した冷媒蒸気を凝縮させる凝縮器Eとを備
えている。こうして、蒸発器Aにおいて、散布する冷媒
の蒸発により、冷水管Wに冷房に用いる冷水を取り出す
ようにしている。
【0003】以上の構成で、冷水管Wの出口には冷水出
口温度検出器Zを設けており、該検出器Zで検出する冷
水出口温度に基づいて制御装置Fから加熱源Vの制御弁
Nを開度制御し、高温側の発生器Cの熱源負荷を調節し
ている。又、冷却水配管Rの入口には冷却水の入口温度
を検出する冷却水入口温度検出器Xを設けており、図7
に示すように、冷却水の入口温度の検出値に応じて低温
側の発生器Dで再生する濃溶液の再生温度を設定し、低
温側の発生器Dの出口に介装する濃溶液の温度検出器Y
で検出する実際の濃溶液温度がその発生器再生温度の設
定値を越える場合には、冷水出口温度に関係なく、系内
で結晶が発生するおそれがある結晶危険状態にあると判
定し、制御弁Nを強制的に絞り、高温側の発生器Cの熱
源負荷を強制的に減らして溶液の濃度を薄くし、系内で
溶液の結晶が生じるのを防止するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上のもので
は、実際に蒸発器Aの蒸発能力や吸収器Bの吸収能力が
適正に発揮されているか否かを考慮せずに、吸収器Bに
供給する冷却水の入口温度と濃溶液の温度とのみで結晶
危険状態を判定しているため、エアリーク等により系内
に突発的に不凝縮性ガスが発生した場合、その結晶危険
状態を検出することができず、異常に対処できない問題
がある。
【0005】すなわち、系内に突発的に不凝縮性ガスが
発生した場合、蒸発器Aの蒸発能力が低下し、冷水管W
に流す冷水の入口温度に対する出口温度の低下度合が小
さくなり、その出入口温度差がつかない冷凍負荷の小さ
な状態となり、又、同時に吸収器Bの吸収能力も低下
し、冷却水配管Rに流す冷却水の入口温度に対する出口
温度の上昇度合が小さくなり、その出入口温度差がつか
ない放熱負荷の小さな状態となるのであるが、以上のも
のでは、単に吸収器Bに供給する冷却水の入口温度と、
低温側の発生器Dから出る濃溶液の温度のみしか考慮し
ないため、このような異常を知ることはできず、不凝縮
性ガスの発生による結晶の発生のおそれを検出できず、
突発事故に対処できない問題が起こるのである。
【0006】本発明の主目的は、エアリーク等により系
内に不凝縮性ガスが発生する突発事故の場合にも、その
結晶危険状態を知ることができ、回復不能な不良に陥る
事態に対処し得る吸収式冷凍機を提供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、上記主目的を達
成するため、請求項1記載の発明は、図1及び図2に示
すように、冷媒を蒸発させる蒸発器1、該蒸発器1で蒸
発した冷媒を溶液に吸収させる吸収器2、該吸収器2で
冷媒を吸収した溶液から冷媒を発生させて濃縮した濃溶
液を吸収器2に供給する可変熱源をもつ発生器3,4及
び該発生器3,4で発生した冷媒を凝縮させて液冷媒を
蒸発器1に供給する凝縮器5を備えた吸収式冷凍機にお
いて、濃溶液の濃度を検出する濃度検出手段6と、蒸発
器1の冷凍負荷を検出する冷凍負荷検出手段7と、濃溶
液の検出濃度が所定値を越え、且つ、冷凍負荷の検出値
が発生器3の熱源負荷に応じて定める基準値以下となる
状態が一定時間持続したとき、結晶危険状態であると判
定する判定手段8とを設けた。
【0008】同じく、上記主目的を達成するため、請求
項2記載の発明は、図3及び図4に示すように、冷媒を
蒸発させる蒸発器1、該蒸発器1で蒸発した冷媒を溶液
に吸収させる吸収器2、該吸収器2で冷媒を吸収した溶
液から冷媒を発生させて濃縮した濃溶液を吸収器2に供
給する可変熱源をもつ発生器3,4及び該発生器3,4
で発生した冷媒を凝縮させて液冷媒を蒸発器1に供給す
る凝縮器5を備えた吸収式冷凍機において、濃溶液の濃
度を検出する濃度検出手段6と、吸収器2の放熱負荷を
検出する放熱負荷検出手段70と、濃溶液の検出濃度が
所定値を越え、且つ、放熱負荷の検出値が発生器3の熱
源負荷に応じて定める基準値以下となる状態が一定時間
持続したとき、結晶危険状態であると判定する判定手段
80とを設けた。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の各発明において、更に結晶の成長により回復
不能に陥る事態を未然に回避して装置を保護するため、
結晶危険状態であると判定したとき、発生器3の熱源負
荷を制限した状態にして溶液を循環させる希釈運転を経
た後に運転を停止させる非常停止手段9を設けた。
【0010】
【作用】請求項1記載の発明の作用は以下の通りであ
る。系内に不凝縮性ガスのない正常時は、蒸発器1の蒸
発能力が発揮され、該蒸発器1に流す冷水の入口温度に
対する出口温度の低下が促進され、その出入口温度差が
所定値だけつく所定の冷凍負荷が確保された状態とな
る。この冷凍負荷の大きさは、発生器3の熱源負荷に大
小に応じて変化し、熱源負荷を大きくしている運転時
は、熱源負荷を小さくしている運転時よりも比較的大き
い。一方、系内に不凝縮性ガスが発生した突発異常時
は、蒸発器1の蒸発能力が低下し、蒸発器1に流す冷水
の入口温度に対する出口温度の低下度合が小さくなり、
その出入口温度差がつかずに、冷凍負荷が小さい状態と
なる。運転初期など、系内の溶液状態が不安定な過渡期
にあり、蒸発器1の蒸発能力が本来的に小さい場合と、
不凝縮性ガスの発生により蒸発能力が低下した場合と
は、濃溶液の濃度を検出することにより峻別することが
できる。又、定常運転の継続中に、一時的に冷房室等の
負荷状態が変動し、冷水出入口温度差が一次的に小さく
なる場合があるが、このような一次的な変動と突発異常
時とは、冷凍負荷の時間的な推移を見ることにより峻別
することができる。こうして、濃度検出手段6による濃
溶液の検出濃度が所定値を越え、且つ、冷凍負荷検出手
段7による冷凍負荷の検出値が、発生器3の熱源負荷に
応じて定める基準値以下となる状態が一定時間持続した
ことを判定手段8で確認することにより、不凝縮性ガス
の発生による結晶危険状態を知ることができる。
【0011】請求項2記載の発明の作用は以下の通りで
ある。系内に不凝縮性ガスのない正常時は、吸収器2の
吸収能力が発揮され、該吸収器2に流す冷却水の入口温
度に対する出口温度が高まり、その出入口温度差が所定
値だけつく所定の放熱負荷が確保された状態となる。こ
の放熱負荷の大きさは、蒸発器1側の冷凍負荷と同様
に、発生器3の熱源負荷の大小に応じて変化し、熱源負
荷を大きくしている運転時は、熱源負荷を小さくしてい
る運転時よりも比較的大きい。一方、系内に不凝縮性ガ
スが発生した突発異常時は、吸収器2の吸収能力が低下
し、吸収器2に流す冷却水の入口温度に対する出口温度
の上昇度合が小さくなり、その出入口温度差がつかず
に、放熱負荷が小さい状態となる。運転初期など、系内
の溶液状態が不安定な過渡期にあり、吸収器2の吸収能
力が本来的に小さい場合と、不凝縮性ガスの発生により
吸収能力が低下した場合とは、濃溶液の濃度を検出する
ことにより峻別することができる。又、定常運転の継続
中に、一時的に冷房室等の負荷状態が変動し、蒸発器1
側の蒸発能力の低下に伴って吸収器2の吸収能力も一次
的に小さくなる場合があるが、このような一次的な変動
と突発異常時とは、放熱負荷の時間的な推移を見ること
により峻別することができる。こうして、濃度検出手段
6による濃溶液の検出濃度が所定値を越え、且つ、放熱
負荷検出手段70による放熱負荷の検出値が、発生器3
の熱源負荷に応じて定める基準値以下となる状態が一定
時間持続したことを判定手段80で確認することによ
り、不凝縮性ガスの発生による結晶危険状態を知ること
ができる。
【0012】請求項3記載の発明では、結晶危険状態で
あると判定したとき、発生器3の熱源負荷を制限し、発
生器3での溶液の濃縮を低減した上で溶液を循環させる
希釈運転を行い、系内の溶液濃度を少しでも薄めて均一
化した後に、運転を停止させるから、結晶の成長を効果
的に防止でき、回復不能な不良に陥る事態を未然に回避
することができる。
【0013】
【実施例】図1に示す第一実施例は、ガス焚式二重効用
形の吸収式冷凍機であって、冷媒液の散布器12及び冷
媒ポンプ13をもち、冷媒を蒸発させて冷水管11に冷
房に用いる冷水を取り出す蒸発器1と、該蒸発器1と同
一容器20内にエリミネータ21を挟んで隣接状に設け
られ、濃溶液の散布器22及び冷却水配管23をもち、
蒸発器1で蒸発した冷媒を溶液に吸収させる吸収器2
と、該吸収器2と溶液ポンプ25並びに低温熱交換器2
6及び高温熱交換器27を介して接続され、バーナー3
1aから成る加熱源31により吸収器2で多量に冷媒を
吸収した稀溶液から冷媒を発生させる高温側の発生器
3、該発生器3で発生する冷媒蒸気を流す加熱器41を
もち、高温側の発生器3で再生されて高温熱交換器27
を通過した後の中間濃度溶液から冷媒を発生させる低温
側の発生器4と、該低温側の発生器4と同一容器50内
に設けられ、吸収器2の冷却水配管23の後段に連続し
て設ける冷却水配管24により各発生器3,4で発生し
た冷媒蒸気を凝縮させる凝縮器5とを備えている。
【0014】高温側の発生器3に具備するバーナー31
aの加熱量は、該バーナー31aへの供給燃料を制御す
る燃料供給弁32a及びその開度調節器32bから成る
加熱量制御手段32によって変更可能としており、通常
運転時は、冷水管11の出口側に介装する冷水出口温度
検出器72の検出値に基づいて、燃料供給弁32aを開
度調節し、これにより、その熱源負荷を増減制御するよ
うにしている。
【0015】以上の構成において、濃溶液の濃度を検出
する濃度検出手段6を設ける。この濃度検出手段6は、
低温側の発生器4の出口に設ける濃液温度検出器61
と、同発生器4の胴内圧力を検出する圧力検出器62と
を用い、これら各検出値から濃度を検出するものであ
る。この他、濃度検出手段6は、濃液温度検出器61
と、吸収器2を経て凝縮器5に供給する冷却水の入口温
度を検出する冷却水入口温度検出器701あるいは凝縮
器5の冷媒温度を検出する冷媒温度検出器と組み合わせ
て濃度を検出するものとしてもよい。又、直接濃度を検
出するもの、例えば超音波濃度計でもよい。尚、濃液温
度検出器61は、低温側の発生器4の出口部から低温熱
交換器26を経て濃溶液の散布器22に至る配管中に設
けてもよい。
【0016】又、蒸発器1の冷凍負荷を検出する冷凍負
荷検出手段7を設ける。この冷凍負荷検出手段7は、冷
水管11の入口側に設ける冷水入口温度検出器71と出
口側に設ける冷水出口温度検出器72とを用い、これら
各検出値の差つまり冷水出入口温度差を求めるものであ
る。この他、冷凍負荷検出手段7は、蒸発器1の底部に
溜る液温を検出するものとしてもよい。
【0017】そして、濃度検出手段6で検出する濃溶液
の検出濃度が所定値を越え、且つ、冷凍負荷検出手段7
で検出する冷凍負荷の検出値が高温側の発生器3の熱源
負荷に応じて定める基準値以下となる状態が一定時間持
続したとき、結晶危険状態であると判定する判定手段8
を設ける。更に、結晶危険状態であると判定したとき、
高温側の発生器3の熱源負荷を制限した状態にして溶液
を循環させる希釈運転を経た後に運転を停止させる非常
停止手段9を設ける。これら、判定手段8及び非常停止
手段9は、マイクロコンピュータを具備する制御器10
0を用い、そのプログラム上において構築するものであ
る。
【0018】濃溶液の検出濃度を評価するための所定値
は、60%前後の特定の値を用いることも可能である
が、図2のステップaで示したように、熱源負荷あるい
はこの熱源負荷を決める冷水出口温度の大小に応じて設
定するのが好ましく、熱源負荷を制御するバーナー31
aの制御弁開度が小さいとき、濃溶液の許容限界濃度を
低く、バーナー31aの制御弁開度が大きいとき、同限
界濃度を高く定めるようにしている。例えば、バーナー
制御弁開度が0%のときは限界濃度を55%に、同制御
弁開度が100%のときは64%程度に定めている。
【0019】冷凍負荷の検出値を評価する基準値は、熱
源負荷の大小に応じて定めており、図2のステップdで
示したように、熱源負荷を制御するバーナー31aの制
御弁開度が小さいとき、その基準値を低く、バーナー3
1aの制御弁開度が大きいとき、同基準値を高く定める
ようにしている。例えば、バーナー制御弁開度が0%の
ときは基準値を0℃に、同制御弁開度が100%のとき
は3℃程度に定めている。尚、熱源負荷を知るのに、バ
ーナー制御弁開度を用いる他、高温側の発生器3の液温
を検出し、この液温を用いてもよい。又、バーナー制御
弁開度が100%のとき基準値を3℃としているのは、
図5に示すように、バーナー制御弁開度を100%とし
た定格運転時の通常の冷水出入口温度差は5℃程度であ
り、この状態から不凝縮性ガスが発生すると、蒸発器1
の蒸発能力の低下に伴い、その出入口温度差が小さくな
り、異常発生から数十秒間程度の時間経過後に3℃程度
に下がるという考察結果に根拠をおくものである。
【0020】又、冷凍負荷の検出値が基準値以下となる
状態の持続時間を調べるため、図1に示すように、数十
秒間程度の時間、例えば20秒を計時するタイマ81を
用いている。
【0021】こうして、図2に示すように、ステップa
で濃溶液の濃度が限界濃度を越えるか否かを判定し、越
える場合は、ステップbでタイマ81をオンし、ステッ
プcの判定でそのタイマ81の計時時間が経過するまで
の間、ステップdで冷凍負荷の検出値つまり冷水出入口
温度差が基準値以下となる状態が持続されるか否かを判
定し、持続しない場合は、ステップeの通常運転に抜け
て、プログラムの最初に戻るが、持続する場合は、ステ
ップfに進み、不凝縮性ガスが正に発生した突発異常時
であると判定される。このとき、その異常を警報フザー
や警報ランプで知らせるようにするのが好ましい。そし
て、続いてステップgで、バーナー制御弁開度を強制的
に0にして高温側の発生器3の熱源負荷を0に制限した
状態にして溶液を循環させる希釈運転を経た後に、ポン
プ13,25等の全ての運転を非常停止させるようにし
ている。これにより、結晶の成長を効果的に防止でき、
回復不能な不良に陥る事態を未然に回避することができ
る。
【0022】図3及び図4は、第2実施例を示し、蒸発
器1の冷凍負荷検出手段7の代わりに、吸収器2の放熱
負荷を検出する放熱負荷検出手段70を設けており、吸
収器2に配管する冷却水配管23,24の入口側及び出
口側に介装する冷却水入口温度検出器701及び冷却水
出口温度検出器702を用いて、その温度差により吸収
器2の放熱負荷を検出するようにしていると共に、濃溶
液の検出濃度が図2に示したものと同様に所定値を越
え、且つ、放熱負荷の検出値が図2に示したものと同様
に発生器3の熱源負荷に応じて定める基準値以下となる
状態がタイマ81で計時する一定時間持続したとき、結
晶危険状態であると判定する判定手段80を設けてい
る。
【0023】この第2実施例のものでは、不凝縮性ガス
の突発異常発生時、図5に示すように、冷水出入口温度
差の変化と同様に、吸収器2での吸収能力の低下によ
り、冷却水入口温度に対する出口温度の上昇度合が小さ
くなり、その出入口温度差が異常発生から数十秒程度後
に、正常時の5℃程度に対し3℃程度に低下し、この状
態がタイマ81で計時する20秒間程度継続した後にそ
の異常が判定される。続いて、希釈運転の後に運転が非
常停止されるのであり、結晶の成長を防止でき、回復不
能な不良に陥る事態を未然に回避することができる。
【0024】
【発明の効果】請求項1記載の発明、或は、請求項2記
載の発明によれば、エアリーク等により系内に不凝縮性
ガスが突発的に発生した場合の結晶危険状態を良好に検
知することができる。
【0025】請求項3記載の発明によれば、不凝縮性ガ
スが突発的に発生した場合、結晶の成長を効果的に防止
でき、回復不能な不良に陥る事態を未然に回避すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る吸収式冷凍機の第1実施例を示す
配管図。
【図2】同第1実施例の制御フローチャート。
【図3】同第2実施例の配管図。
【図4】同第2実施例のフローチャート。
【図5】不凝縮性ガスの発生時の冷水及び冷却水温度の
経時変化を示す図。
【図6】従来例の配管図。
【図7】従来例の制御の説明図。
【符号の説明】
1;蒸発器、2;吸収器、3;発生器(高温側)、4;
発生器(低温側)、5;凝縮器、6;濃度検出手段、
7;冷凍負荷検出手段、70;放熱負荷検出手段、8,
80;判定手段、9;非常停止手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−159853(JP,A) 特開 昭56−27873(JP,A) 特開 昭57−204770(JP,A) 特開 昭64−28455(JP,A) 特開 平7−91783(JP,A) 特開 平7−190536(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 15/00 F25B 15/00 306 F25B 49/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷媒を蒸発させる蒸発器(1)、該蒸発器
    (1)で蒸発した冷媒を溶液に吸収させる吸収器
    (2)、該吸収器(2)で冷媒を吸収した溶液から冷媒
    を発生させて濃縮した濃溶液を吸収器(2)に供給する
    可変熱源をもつ発生器(3,4)及び該発生器(3,
    4)で発生した冷媒を凝縮させて液冷媒を蒸発器(1)
    に供給する凝縮器(5)を備えた吸収式冷凍機におい
    て、濃溶液の濃度を検出する濃度検出手段(6)と、蒸
    発器(1)の冷凍負荷を検出する冷凍負荷検出手段
    (7)と、濃溶液の検出濃度が所定値を越え、且つ、冷
    凍負荷の検出値が発生器(3)の熱源負荷に応じて定め
    る基準値以下となる状態が一定時間持続したとき、結晶
    危険状態であると判定する判定手段(8)とを設けたこ
    とを特徴とする吸収式冷凍機。
  2. 【請求項2】冷媒を蒸発させる蒸発器(1)、該蒸発器
    (1)で蒸発した冷媒を溶液に吸収させる吸収器
    (2)、該吸収器(2)で冷媒を吸収した溶液から冷媒
    を発生させて濃縮した濃溶液を吸収器(2)に供給する
    可変熱源をもつ発生器(3,4)及び該発生器(3,
    4)で発生した冷媒を凝縮させて液冷媒を蒸発器(1)
    に供給する凝縮器(5)を備えた吸収式冷凍機におい
    て、濃溶液の濃度を検出する濃度検出手段(6)と、吸
    収器(2)の放熱負荷を検出する放熱負荷検出手段(7
    0)と、濃溶液の検出濃度が所定値を越え、且つ、放熱
    負荷の検出値が発生器(3)の熱源負荷に応じて定める
    基準値以下となる状態が一定時間持続したとき、結晶危
    険状態であると判定する判定手段(80)とを設けたこ
    とを特徴とする吸収式冷凍機。
  3. 【請求項3】結晶危険状態であると判定したとき、発生
    器(3)の熱源負荷を制限した状態にして溶液を循環さ
    せる希釈運転を経た後に運転を停止させる非常停止手段
    (9)を設けた請求項1又は請求項2記載の吸収式冷凍
    機。
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