JP3278798B2 - 円加工装置 - Google Patents

円加工装置

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JP3278798B2
JP3278798B2 JP09738696A JP9738696A JP3278798B2 JP 3278798 B2 JP3278798 B2 JP 3278798B2 JP 09738696 A JP09738696 A JP 09738696A JP 9738696 A JP9738696 A JP 9738696A JP 3278798 B2 JP3278798 B2 JP 3278798B2
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良司 村椿
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動経路を記憶・
再生する搬送手段を用いて物品に円加工を行う装置に関
するものであり、特に搬送手段に保持された工具などの
ツールを円形状に沿って移動させつつ加工する円加工装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】移動経路の記憶・再生機能を有する搬送
手段、いわゆるロボット装置は、多くの分野で種々利用
されている。このような利用分野の中に、レーザ、プラ
ズマやウォータジェットノズル等の加工ツールを利用し
た加工分野がある。このような分野での利用形態として
は、レーザ照射ヘッドやウォータジェットノズル等の加
工ツールをロボット装置のロボットアームの先端部に装
着し、時々刻々の位置制御を行うことによって、ロボッ
トアームを移動させ、物品を加工するものが一般的であ
る。
【0003】このような、一般のロボット装置における
位置制御では、ある点から他の点へのロボットアームの
直線移動は非常に高速に行うことができるため、直線状
の加工が短時間で行える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ツールを円弧
状の滑らかな曲線に沿って移動させる場合、特に曲率半
径の小さい小径円の加工においては、円弧状の曲線の移
動の精度をあげるために、ロボットアームの移動速度を
低下させる必要がある。このため、実際の加工において
は、大半の時間を円加工に費やすこととなり、全体とし
て作業効率の低下を招き、また加工費用が高くなるとい
う欠点がある。
【0005】また、このような円加工を高速かつ高精度
に行うため、例えば、特公平7−10515号に円加工
装置が開示されている。しかし、この円加工装置では、
ツールの位置を制御するモータが、ツールの移動する範
囲内に設けられているため、モータに接続されたケーブ
ル等がツールの回転移動を妨げ、ツールの移動及び物品
の加工を円滑に行うことができない場合がある。
【0006】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、所望半径の円加工を行う場合にアームに取り付
けられたツールを高速かつ高精度で回転移動でき、ま
た、加工を円滑に行うことのできる円加工装置を提供す
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、互いに滑接に結合された第
1のアームの先端部及び第2のアームの先端部に枢着さ
れたツールと、第1のアームの尾端部を枢支する第1の
回転部材と、第2のアームの尾端部を枢支する第2の回
転部材と、前記第1の回転部材と前記第2の回転部材の
回転角度を演算する演算手段と、前記第1の回転部材及
び前記第2の回転部材を回転駆動する回転部材駆動手段
と、前記回転部材駆動手段の駆動を制御する回転駆動制
御手段を備え、前記ツールの回転運動により円加工を行
う円加工装置において、前記第1の回転部材と前記第2
の回転部材がその回転中心が同心となる位置に配置され
ており、前記演算手段が、目標とする被加工円の半径デ
ータに基づいて前記回転角度を演算するものであり、前
記回転部材駆動手段が、前記ツール、前記第1のア−ム
及び前記第2のア−ムの移動領域の範囲外、かつ前記第
1の回転部材及び前記第2の回転部材の回転領域の範囲
外に設けられ、前記第1の回転部材と前記第2の回転部
材を別個独立に回転駆動するものであり、前記回転駆動
制御手段が、前記回転角度分だけ前記第1の回転部材と
前記第2の回転部材に互いに逆方向に回転させることに
より、前記ツールを前記半径データの距離の移動をさ
せ、前記第1の回転部材と前記第2の回転部材に同方向
の回転をさせることにより、前記ツールに回転移動をさ
せるように前記回転駆動手段の駆動を制御するものであ
ることを特徴とする。
【0008】第1の回転部材と第2の回転部材は、その
回転中心が同心であり、各々の回転部材は別個独立に回
転可能である。このため、第1の回転部材と第2の回転
部材を互いに逆方向に回転させることにより、二つの回
転部材の偏心量を調整することができる。
【0009】ここで、回転角度は、目標とする被加工円
の半径デ−タから、演算手段によって決定される。そし
て、第1の回転部材と第2の回転部材の偏心量が該回転
角度と等しくなるように互いに逆方向に回転させるもの
である。この場合には、二つのアーム間のなす角度は変
化する。しかし、各アームの長さは一定であるため、両
アームの先端部に枢着されているツールが、回転部材の
回転中心から放射線状に延びる方向に移動するものであ
る。
【0010】また、第1の回転部材と第2の回転部材と
を同方向に回転させた場合、第1のアームと第2のアー
ムは、互いの相対的な位置関係を維持したまま回転部材
の回転方向に従って回転移動する。このとき、ツールと
回転部材の回転中心の距離は変化しないため、ツール
は、その位置と回転部材の回転中心との間の距離を半径
とし、回転部材の回転中心を中心とした円状の軌跡を描
くことになる。
【0011】第1の回転部材と第2の回転部材の逆方向
の回転は、二つの回転部材の偏心量が増加する方向、あ
るいは減少する方向のいずれでもよい。
【0012】本発明における円加工装置においては、第
1のアーム及び第2のアームは、それぞれ複数の関節部
を有するものでもよく、また、各々のアームが複数箇所
で互いに交差し、交差する部分において互いに枢着され
ているものでもよい。
【0013】本発明における円加工装置においては、第
1のアームと第2のアームの各々の長さは、同一である
必要はなく、異なっていてもよい。
【0014】本発明における円加工装置においては、第
1のアーム及び第2のアームは、ツールを枢着し、かつ
それぞれ第1の回転部材及び第2の回転部材に枢支され
るものであれば、その形状は、特に限定されるものでは
なく、例えば、リンクアーム、平板アームまたはディス
クアーム等を使用することができる。
【0015】本発明における円加工装置においては、第
1の回転部材と第2の回転部材の同方向の回転速度は、
同一である必要はなく、異なっていてもよい。各回転部
材の回転速度が同一の場合には、正円状の加工を行うこ
とができる。一方、各回転部材の回転速度が異なる場合
には、楕円状もしくは渦巻き円状の加工を行うことがで
きる。
【0016】請求項2にかかる発明は、請求項1にかか
る発明において、前記回転駆動手段が、前記第1の回転
部材を回転駆動する第1の回転駆動部と前記第2の回転
部材を回転駆動する第2の回転駆動部を備えたことを特
徴とする。
【0017】請求項3にかかる発明は、請求項2にかか
る発明において、前記回転駆動制御手段が、前記第1の
回転部材と前記第2の回転部材の同方向の回転を同速度
で駆動させるものであることを特徴とする。
【0018】請求項4にかかる発明は、請求項2または
請求項3にかかる発明において、前記第1のアーム及び
前記第2のアームが関節部を有するとともに、互いに交
差するものであり、その交差部において互いに枢着され
ていることを特徴とする。
【0019】請求項5にかかる発明は、請求項4にかか
る発明において、前記第1の回転部材が円環形状であ
り、前記第2の回転部材が円環形状であることを特徴と
する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図示例とともに本発明の実
施形態について説明する。図1は、本発明の第一の実施
形態の円加工装置の位置決め部の概略図である。図2
は、この円加工装置の回転リング、アーム、ノズルの構
成を示したものである。図4は、図1における円加工装
置の位置決め部を上方から見た図である。
【0021】この円加工装置は、移動経路の記憶・再生
機能を有する搬送手段としてウォータジェット噴射ノズ
ルを用いている。アーム14とアーム15の先端部には
ノズル13が枢着されている。このノズル13は、図示
しない軸受けで支持されており、このため自由に回転で
きるように構成されている。
【0022】ノズル13には、ノズルヘッド21が装着
されており、該ノズルヘッド21から高圧水を噴射しな
がら、アーム14及びアーム15を移動して、物品22
を加工することができる。
【0023】アーム14、15は、リンクアームであ
り、アーム14は、円環形状の回転リング11に枢支さ
れ、アーム15は円環形状の回転リング12に枢支され
ている。また、アーム14及び15は、それぞれ一つの
関節部を有し、更に、互いに交差し、その交差部分にお
いて枢着されている。これによりアームを自由に伸縮す
ることができる。ここで、アーム14とアーム15の全
体の長さは等しく、各アームにおいて、ノズルから関節
点の距離と関節部から交差部の距離も等しくなるように
構成されている。
【0024】円環形状の回転リング11と12は、その
回転中心が同心となるように配置されている。また、回
転リング11と12は、それぞれの回転中心を軸とし
て、この軸に垂直な面を互いに平行に回転できるように
構成されている。ノズル13は、回転リング11及び1
2が回転する平面に平行な面内を移動できる。アーム1
4及び15は、回転リング11及び12が回転する平面
に平行な面内を移動できる。
【0025】回転駆動手段としてのモータ16及び17
は、回転リング11及び12の回転及びノズル、アーム
の移動を妨げないように回転リング11、12、アーム
14、15及びノズル13から十分に離れた位置に配置
されている。
【0026】回転リング11は、タイミングベルト18
を介してモータ16に接続されており、また、回転リン
グ12は、タイミングベルト19を介してモータ17に
接続されている。このため、回転リング11及び12
は、それぞれ別個独立なモータ16、17の回転に従っ
て、互いに逆方向あるいは同方向に回転することができ
る。ここで、回転リング11の回転と回転リング12の
回転は同速度を保持するように制御されている。
【0027】本実施形態における円加工装置による円ま
たは円弧状の加工は以下のように行われる。
【0028】まず、加工すべき円または円弧の半径の値
から回転リングの偏心量を図示しない演算装置により求
める。この偏心量は、円弧の半径に対応したものであ
り、二つの回転リングを回転移動させるための回転角度
に相当するものである。
【0029】モータ16及び17は、回転リング44と
回転リング45を互いに逆方向にそれぞれ偏心量の二分
の一の角度づつ回転させる。例えば、回転リング44
を、矢印43aの方向に、回転リング45を、矢印43
bの方向に偏心量の二分の一の角度だけ回転させる。
【0030】このとき、ア−ム42a及びア−ム42b
のなす角度は減少するが、ア−ム42a及びア−ム42
bの長さは一定であるため、アーム42a、42bの先
端に装着されているノズル41は、回転リングの回転中
心から放射線状に延びる直線方向43cに移動すること
になる。
【0031】尚、回転リング44を、矢印43bの方向
に、回転リング45を、矢印43aの方向に偏心量の二
分の一の角度だけ回転させた場合は、ノズル42は、矢
印43cと反対方向に移動する。
【0032】次に、モータ16、17により、回転リン
グ44と回転リング45を同方向に同速度で回転させ
る。この場合、アーム42aとアーム42bは、互いの
相対的な位置関係を維持するとともに、ノズル41と回
転リングの回転中心の距離も維持したまま、回転リング
の回転に従って回転移動する。このため、回転リング1
1、12の中心をその中心として、ノズルと回転リング
の中心との間の距離を半径とする円弧状の軌跡上をノズ
ルが移動し、物品に円加工を施すことができる。
【0033】回転駆動手段としてのモータ16、17の
駆動制御は次のように行われる。図3において、演算装
置31は、所望の半径データから偏心量を計算するもの
である。パルス発生回路32は、演算装置で計算された
偏心量に比例するパルス列を発生する。このパルス列
は、各々の回転リングに接続されたモータ34及び36
の駆動を制御するモータドライバ33及び35に入力さ
れる。そして、このパルス列により、モータ34、36
の回転量、すなわち、回転リング44、45の回転が制
御される。
【0034】ここで、パルス発生回路32で発生した同
一のパルス列が、モータドライバ33及び34にそれぞ
れ入力されるように構成されている。このため、モータ
34とモータ36は、各々に接続されている回転リング
を同速度で回転させるように駆動するものである。
【0035】図6では、ノズルが加工する円の半径と二
つの回転リングの偏心量の関係を示している。点Oは、
回転リングの中心であり、弧O12は、回転リングであ
る。ZPO2及びZQO1 は、二つのアームであり、点
Yにおいて、互いに交差しており、かつ固定されてい
る。また、点Zはアームに装着されたノズルの中心であ
る。
【0036】点Xは、アームの中心線ZYの延長線が回
転リング上の円弧O12と交差する点であり、点X’
は、直線OXと直線O12が交差する点である。OZ
は、ノズルと回転リングの中心との距離Lであるから、
円弧の半径となる。また、角度θは、二つの回転リング
の偏心量、角度φはPZQのなす角度、すなわち二つの
アームのなす角度である。
【0037】二つのアームの全長は等しく、各アームに
おいて、ノズルから関節部の距離と関節部から交差部の
距離も等しくなるように構成されていることから、Z
P、PY、YQ、QZの長さはすべて等しい。このた
め、角度∠PYQ、∠QZP、∠O1YO2はすべて等し
く、φとなる。
【0038】このとき、円加工における所望半径Lは、
次の式で表される。 L=r−(XY+YZ) (rは、回転リングの半径) ここで、XYは、XX’とX’Yの和であり、また、X
X’及びX’Yは、次の式で表される。 XX’=r−rcos(θ/2) X’Y=l1cos(φ/2) (ただし、l1=YO1
【0039】従って、XYは、以下の式で表される。 XY=r−rcos(θ/2)+l1cos(φ/2) 次に、l2=PY とおくと、YZは、以下の式で表さ
れる。 YZ=2l2cos(φ/2)
【0040】従って、Lは、以下の式で表されることに
なる。 L=r−{r−rcos(θ/2)+l1cos(φ/
2)+2l2cos(φ/2)}
【0041】また、 sin(θ/2)=X’O1/r sin(φ/2)=X’O1/l1 と表されることから、 cos(φ/2)= √{1−(r2/l1 2)sin2
(θ/2)} これにより、半径Lは、以下の式で表される。 L=rcos(θ/2)−(l1+2l2)√{1−(r
2/l1 2)sin2 (θ/2)}
【0042】これにより、所望半径Lは、偏心量θによ
り一意的に決定されることになる。従って、ノズルを回
転リングの中心Oから距離Lだけ離れた点Zに移動する
ためには、各回転リングを偏心量θとなるように回転さ
せればよいことがわかる。
【0043】このように、本実施形態における円加工装
置では、二つの回転リング44及び45を互いに逆方向
に回転させることにより、ノズルを回転リングの回転中
心から放射線状に延びる方向に直線移動させることがで
き、また回転リング44及び45を同方向に同速度で回
転させることにより、ノズルに回転運動をさせ、物品に
対し円加工を行うことができる。
【0044】尚、本実施形態においては、二つのア−ム
の全長が同一のものを使用しているが、本発明の効果を
達成するためには、これに限定されるものではなく、両
ア−ムの全長は異なっていてもよい。
【0045】本実施形態における二つのアームは、リン
クアームで構成されているが、アームの形状は、これに
限定されるものではなく、平板またはディスクであって
もよい。
【0046】本実施形態においては、二つの回転リング
が同速度で回転するようにモータを制御しているが、こ
れに限定されるものではなく、二つの回転リングを異な
る回転速度で回転させるようにモ−タを制御してもよ
い。この場合においては、楕円状もしくは渦巻き円状の
加工を行うことができる。
【0047】図7及び図8は、本発明の第二の実施形態
における円加工装置の位置決め部の構成図である。本実
施形態の円加工装置においては、アームとして、リンク
アームを使用している。また、アームには、関節部を有
さず、かつ二つのアームが互いに交差しないものを使用
している。
【0048】この円加工装置は、移動経路の記憶・再生
機能を有する搬送手段としてウォータジェット噴射ノズ
ルを用いている。アーム72とアーム73の先端部には
ノズル71が枢着されている。ノズル71には、ノズル
ヘッド81が装着されており、該ノズルヘッド81から
高圧水を噴射しながら、アーム72及びアーム73を移
動して、物品を加工するものである。
【0049】アーム72は、円環形状の回転リング74
に枢支されており、アーム73は円環形状の回転リング
75に枢支されている。ここで、アーム72とアーム7
3の長さは等しくなるように構成されている。
【0050】円環形状の回転リング74と75は、その
回転中心が同心となるように配置されている。また、回
転リング74と75は、それぞれの回転中心を軸とし
て、この軸に垂直な面を互いに平行に回転できるように
構成されている。ノズル71は、回転リング74及び7
5が回転する平面に平行な面内を移動できる。アーム7
2及び73は、回転リング74及び75が回転する平面
に平行な面内を移動できる。
【0051】モータ82及び83は、回転リング74及
び75の回転及びノズル、アームの移動を妨げないよう
に回転リング74、75、アーム72、73及びノズル
ヘッド81から十分に離れた位置に配置されている。
【0052】回転リング74は、モータ82に接続され
ており、また、回転リング75は、モータ83に接続さ
れている。このため、回転リング74及び75は、それ
ぞれ別個独立なモータ82及び83の回転に従って、互
いに逆方向あるいは同方向に回転することができる。
【0053】本実施形態においても、第一の実施形態と
同様に、回転リング74及び75を互いに逆方向に回転
させることにより、ノズルを回転リングの回転中心から
放射線状に延びる方向に直線移動させることができ、ま
た回転リング74及び75を同方向に同速度で回転させ
ることにより、ノズルに回転運動をさせ、物品に対し円
加工を行うことができる。
【0054】尚、本実施形態においては、二つのア−ム
の全長が同一のものを使用しているが、本発明の効果を
達成するためには、これに限定されるものではなく、両
ア−ムの全長は異なっていてもよい。
【0055】本実施形態における二つのアームは、リン
クアームで構成されているが、アームの形状は、これに
限定されるものではなく、平板またはディスクであって
もよい。
【0056】本実施形態においては、二つの回転リング
を同一の回転速度で回転させるようにモータを制御する
だけでなく、異なる回転速度で回転させるようにモ−タ
を制御してもよい。二つの回転リングを同じ回転速度で
回転させた場合は、正円状の加工を行うことができる。
一方、二つの回転リングを異なる回転速度で回転させた
場合は、楕円状、渦巻き円状もしくは直線またはこれら
の組合せの加工を行うことができる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明は、アーム
を装着した二つの回転部材を各々別個に回転可能とし
て、二つの回転部材の回転方向によって、ツールの直線
運動及び回転運動を制御しているため、径の異なる所望
半径の円加工を行う場合に、高速にツールを回転させる
ことができ、また、高い加工精度を維持することができ
る。
【0058】また、二つの回転部材の回転を制御する制
御手段を回転に影響のない位置に配置しているため、物
品の加工の際に互いの回転部材の回転に影響を与えずに
円滑に円加工を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第一の実施形態における円加工
装置の位置決め部分の斜視図である。
【図2】本発明における第一の実施形態における円加工
装置の位置決め部分の構成図である。
【図3】本発明における第一の実施形態における回転駆
動制御部の構成図である。
【図4】本発明における第一の実施形態における円加工
装置の位置決め部分の上面図である。
【図5】本発明における第一の実施形態における円加工
装置の回転リング部分の側面図である。
【図6】本発明における所望半径と偏心量の関係図であ
る。
【図7】本発明の第二の実施形態における円加工装置の
位置決め部分の上面図である。
【図8】本発明の第二の実施形態における円加工装置の
位置決め部分の側面図である。
【符号の説明】 11:回転リングA 12:回転リングB 13:ノズル 14:アーム 15:アーム 16:モータA 17:モータB 18:タイミングベルトA 19:タイミングベルトB 21:ノズルヘッド 31:演算装置 32:パルス発生回路 33:モータドライバA 34:モータA 35:モータドライバB 36:モータB 41:ノズル 42a、42b:アーム 43a、43b:回転リングの移動方向 43c:ノズルの移動方向 44、45:回転リング 46a、46b:回転リングの移動方向 46c:ノズルの移動方向 47a、47b:関節部 48:交差部 71:ノズル 72、73:アーム 74、75:回転リング 81:ノズルヘッド 82:モータA 83:モータB
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−62694(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B26F 3/00 B25J 9/06 B25J 9/10

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに滑接に結合された第1のアームの
    先端部及び第2のアームの先端部に枢着されたツール
    と、第1のアームの尾端部を枢支する第1の回転部材
    と、第2のアームの尾端部を枢支する第2の回転部材
    と、前記第1の回転部材と前記第2の回転部材の回転角
    度を演算する演算手段と、前記第1の回転部材及び前記
    第2の回転部材を回転駆動する回転部材駆動手段と、前
    記回転部材駆動手段の駆動を制御する回転駆動制御手段
    を備え、前記ツールの回転運動により円加工を行う円加
    工装置において、 前記第1の回転部材と前記第2の回転部材がその回転中
    心が同心となる位置に配置されており、 前記演算手段が、目標とする被加工円の半径データに基
    づいて前記回転角度を演算するものであり、 前記回転部材駆動手段が、前記ツール、前記第1のア−
    ム及び前記第2のア−ムの移動領域の範囲外、かつ前記
    第1の回転部材及び前記第2の回転部材の回転領域の範
    囲外に設けられ、前記第1の回転部材と前記第2の回転
    部材を別個独立に回転駆動するものであり、 前記回転駆動制御手段が、前記回転角度分だけ前記第1
    の回転部材と前記第2の回転部材に互いに逆方向に回転
    させることにより、前記ツールを前記半径データの距離
    の移動をさせ、前記第1の回転部材と前記第2の回転部
    材に同方向の回転をさせることにより、前記ツールに回
    転移動をさせるように前記回転駆動手段の駆動を制御す
    るものであることを特徴とする円加工装置。
  2. 【請求項2】 前記回転駆動手段が、前記第1の回転部
    材を回転駆動する第1の回転駆動部と前記第2の回転部
    材を回転駆動する第2の回転駆動部を備えたことを特徴
    とする請求項1に記載の円加工装置。
  3. 【請求項3】 前記回転駆動制御手段が、前記第1の回
    転部材と前記第2の回転部材の同方向の回転を同速度で
    駆動させるものであることを特徴とする請求項2に記載
    の円加工装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のアーム及び前記第2のアーム
    が関節部を有するとともに、互いに交差するものであ
    り、その交差部において互いに枢着されていることを特
    徴とする請求項2または請求項3に記載の円加工装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の回転部材が円環形状であり、
    前記第2の回転部材が円環形状であることを特徴とする
    請求項4に記載の円加工装置。
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