JP3278530B2 - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JP3278530B2
JP3278530B2 JP14701894A JP14701894A JP3278530B2 JP 3278530 B2 JP3278530 B2 JP 3278530B2 JP 14701894 A JP14701894 A JP 14701894A JP 14701894 A JP14701894 A JP 14701894A JP 3278530 B2 JP3278530 B2 JP 3278530B2
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  • Fixing For Electrophotography (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像形成装置に用いら
れる加熱定着方式の定着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、転写材上に未定着画像としてのト
ナー像を転写し、これを加熱定着させて永久画像を得る
画像形成装置において使用される定着装置は、図10に
示すような構造となっている。図10において1は転写
材搬送手段としての定着ローラであり、一例としてアル
ミニウムや鉄等の芯金11上にPFA、PTFE等の離
型性樹脂層12を設け、また、内部は加熱手段であるヒ
ータ4によって加熱されるようになっている。
【0003】一方、2は上記定着ローラ1に圧接回転す
るもう一方の転写材搬送手段としての加圧ローラであ
り、一例として、アルミニウムや鉄等の金属芯金13上
に、耐熱性を有し、かつ硬度の低いシリコーンゴムやシ
リコーンスポンジ等の弾性層14を設け、その表面にP
FA、PTFE等の離型性の高い樹脂による被覆層15
を有した構造をなしている。
【0004】また、3は定着ローラ1の表面温度を検知
する温度検知素子であり、定着ローラ1の表面に当接す
るように配設されている。クリーニング手段を有する定
着装置では、この温度検知素子3を通紙域内に設置する
ことが可能であるが、図10に示すようにクリーニング
手段を持たない定着装置においては、画像汚れを避ける
ために非画像域に設置している。
【0005】そして、上記定着ローラ1と加圧ローラ2
の前方には、入口ガイド6が配設されており、トナー像
を担持した転写材Pは、この入口ガイド6によって定着
ローラ1と加圧ローラ2の間のニップ部に導かれ、加熱
かつ加圧されることで定着される。
【0006】このように、転写材Pをニップ部において
加熱しながら挟圧搬送することにより、良好な定着が可
能となるが、同時に、シワを発生させる恐れがあるた
め、従来は、上記定着ローラ1及び加圧ローラ2の長手
方向に適正な逆クラウン形状を付けると共に、定着ニッ
プへの進入位置を適正化することが一般的に行われてい
る。
【0007】また、トナー像を良好に定着するには、加
圧を行うと共に定着ローラ1の温度を適切に保つことが
重要であり、従来は、上記定着ローラ1の温度を、上記
温度検知素子3によって該定着ローラ1の表面温度とし
て検出し、温度制御手段たる温度制御回路(図示せず)
によってヒータ4を断続的に作動させることで、上記表
面温度を所定の温度に制御していた。この場合、図11
に示すように、目標となる温調温度に対して低ければヒ
ータをON状態とする加熱期間と、高ければヒータをO
FF状態とする非加熱期間を設け、上記表面温度が目標
の温調温度近傍の温度を維持するように制御を行ってい
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の温調制御では、ヒータをON/OFFする際、同一
電源ライン上のコンピュータディスプレイの画面が歪ん
だり、照明機器が一時的に暗くなる等の問題が生じる。
これは、ヒータがON状態となったとき、突入電流とし
て通常の電流値の3〜4倍もの電流が流れるため、その
電源ラインにおいて一時的な電圧降下を生じる現象であ
る。この突入電流は、ヒータの通電部分の温度が低い
(抵抗値が低い)ほど大きく、定格電力(定格電流)が
大きいほど大きくなり、電気回路を用いてその対策を行
う場合には、大きなスペースを確保する必要があり、本
体サイズが大きくなるばかりでなく、大きなコストアッ
プとなる。
【0009】また、従来のヒータ駆動方法を熱容量の小
さい薄肉定着ローラの温度制御に適用する場合、ヒータ
のON/OFFにより定着ローラ上に急激な温度変化が
生じるため、定着性にムラが生じるという問題がある。
特に、高速機においては、高出力のヒータを使用してい
る上に紙等の転写材による熱の持ち出し量が多いため、
ヒータのON時の温度上昇速度に加え、ヒータOFF時
の温度低下速度も速くなり、従来のON/OFF制御で
は、定着ローラの温度変化を小さくすることができな
い。
【0010】本出願に係る第1の発明は、上記問題点を
解決し、装置を大型化することなく、突入電流を小さく
することのできる定着装置を提供することを目的として
いる。
【0011】また、本出願に係る第2の発明は、上記目
的の他、薄肉の定着ローラを用いる場合でも、定着性に
ムラを生ずることのない定着装置を提供することを目的
としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本出願に係る第1の発明
によれば、上記目的は、互いに接触しながら回転自在に
配設され、未定着画像を担持した転写材を、該接触部に
て挟持しながら搬送する転写材搬送手段と、少なくとも
該転写材搬送手段のいずれか一方に接触または所定の間
隔を有して配設され、通電により発熱して上記未定着画
像及び転写材を加熱せしめる加熱手段と、該加熱手段あ
るいは該加熱手段が配設された転写材搬送手段の転写材
搬送面に接触または近接して配設され、温度を検知する
温度検知素子と、該温度検知素子による検知温度設定
温度を比較して加熱手段への通電を制御する温度制御手
段とを備えた定着装置において、上記温度制御手段は、
温度検知手段の検知温度が設定温度を下回る加熱期間に
て、上記加熱手段への通電時間を所定の割合とする微小
周期で連続的に通電を行うと共にこの微小周期による
電割合を加熱期間の長短に応じて増減することにより達
成される。
【0013】また、本出願に係る第2の発明によれば、
上記目的は、検知温度が所定時間内に設定温度に達しな
い場合には、設定温度に所定の幅を設け、検知温度が、
上昇により設定温度上限に達するまでを加熱期間、降下
により設定温度下限に達するまでを非加熱期間とし、該
非加熱期間後の加熱期間においては、微小周期内の通電
時間の割合を前回の加熱期間よりも減少させ、検知温度
が所定時間内に設定温度下限に達しない場合には、微小
周期内の通電時間の割合を増加させるこにより、検知温
度を設定温度範囲に集束せしめるように、上記温度制御
手段を設定することにより達成される。
【0014】
【作用】本出願に係る第1の発明によれば、加熱手段等
の温度が設定温度よりも低いときには、該温度が設定温
度に達するまで加熱手段への通電を行う加熱期間を設け
るが、通電は、該加熱期間よりも微小な期間を1周期と
し、該1周期内の通電時間と非通電時間を所定の割合と
して周期的に連続して行う。そして、検知温度が所定時
間内に設定温度に達する場合には、その後の各加熱期間
における上記微小周期内の通電時間の割合を前回の加熱
期間よりも減少させ、加熱手段に対する供給電力を減少
させる。また、このように通電時間の割合を減少させ続
けると、検知温度が所定時間内に設定温度に達しない状
態が現れるが、この場合には、上記微小周期内の通電時
間の割合を増加させることにより、加熱手段の温度は設
定温度近傍に維持せしめる。かくして、本出願に係る第
1の発明によれば、リップルを小さくして平均的な電力
の消費が行われ、また、微小周期で加熱手段への断続的
な通電が行われるので、加熱手段の通電部分の温度変化
が少なく、突入電流を小さくする。さらに、実質的な加
熱手段の通電時間が短いため、熱容量の小さい薄肉ロー
ラを使用した場合でも、ローラ表面の温度変化を小さく
する。
【0015】また、本出願に係る第2の発明によれば、
検知温度が所定時間内に設定温度に達しない場合には、
設定温度に所定の幅を設け、検知温度が設定温度上限に
達するまで通電を行って上昇させ、設定温度下限を超え
るまで通電を停止して降下させる。従って、加熱手段へ
の供給熱量が、記録材の持ち出しとヒートリークによる
消費熱量とほぼ等しく、温度が変化し易い状況であって
も、検知温度が設定温度範囲内である場合には、通電と
通電停止の切り換えは行われず、そのときの状態を維持
するため、温度変化は設定温度範囲内もしくはその近傍
に抑えられる。さらに、検知温度が所定時間内に設定下
限温度に達する場合には、温度を上昇させる際に、微小
周期内の通電時間の割合を前回よりも減少させるので、
温度変化自体が緩やかになる。しかも、検知温度が所定
時間内に設定温度下限に達しない場合には、微小周期内
の通電時間の割合を増加させるので、検知温度が設定温
度下限以下のままで長期間維持されることがなく、加熱
手段の温度は設定温度範囲に集束される。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0017】(第1の実施例)先ず、本発明の第1の実
施例を図1及び図2に基づいて説明する。なお、本発明
の第1の実施例における定着装置の外観上の構成は図1
0に示した従来例と同様であるため、重複する説明は省
略する。
【0018】この定着装置は、転写材として紙を用い、
A3(297mm)幅を最大通紙サイズとして、通紙中
心を転写材搬送手段たる定着ローラ1の中央とする中央
基準の例であり、加熱手段たるヒータ4の配光分布も通
紙基準に対して対称な分布になっている。ヒータ4に
は、ハロゲンヒータを用いており、定格電力は500W
である。
【0019】また、定着ローラ1はアルミニウムを芯金
11とする直径40mm、厚さ2.0mmのローラで、
表層にはPFAの離型層12を被覆している。さらに、
もう一方の転写材搬送手段である加圧ローラ2はステン
レス芯金13上にシリコーンスポンジの弾性層14、表
層にPFAの離型層15を有し、直径30mm、製品硬
度50°(Asker−C)のものを用いており、15
0Nの加圧力をかけることで、定着ローラ1との間に
5.5mmのニップ幅を作ることができる。
【0020】この定着装置を用いてプリントを行う場合
のヒータ駆動制御は、図1に示すように、定着ローラ1
の表面温度が温調温度を超えるまで加熱を行う加熱期間
(a領域、b領域、b’領域)に対して微小な期間、例
えば500msecを1周期として連続的にヒータのO
NとOFFを繰り返し、この1周期500msec内の
ヒータON時間を、加熱期間の長短に応じて増減するこ
とにより行うもので、ヒータ発熱部の温度変化を減少さ
せつつ、温調温度の維持を図るものである。
【0021】その一例を以下に示す。通常のON/OF
F制御で、プリントを開始すると、初めに温調温度を超
えるまでは、ON時間の割合を、1周期500msec
内の全期間として加熱し(a領域)、温調温度を超えた
時点で、ヒータをOFFして再び温調温度以下になるま
でOFF状態を継続する。そして、温調温度を下回った
時、1周期500msec内におけるヒータON時間の
割合を10%減らしてヒータのON/OFFを繰り返す
(b領域)。この状態はON時間を1周期の全期間とす
る場合に比べてヒータの電力が10%減少したことに等
しく、当然定着ローラの温度上昇も遅くなる。つまり、
このシーケンスを繰り返すことによって、いつかは供給
電力が一定温度を維持するのに必要な消費電力より小さ
くなる状態になり、500msec周期のON/OFF
が連続している状態でも定着ローラの温度が減少し続け
る場合が生じる。例えば、図2のc領域に示すように1
0周期以上連続してON/OFFを繰り返しても温調温
度に達しない場合、もしくは定着ローラ温度が下がり続
ける場合、1周期内のON時間を5%増加させる(c’
領域:t’=1.05t)ことにより、定着ローラ温度
の回復を行う。
【0022】このように、連続プリントにおいて、ヒー
タ発熱部の温度を適正値にするまでは、ON時間の割合
を1周期500msec内の全期間として通電を行い、
その後の温調制御はヒータ駆動周期内のON時間の調節
により行う。つまり、500msecを1周期としたヒ
ータのON/OFFを連続して行って、定着ローラ温度
が上昇する場合には、温調温度を超えた時点で1周期内
のON時間の割合を10%削減し(図1のb領域、b’
領域)、10周期連続してON/OFFを繰り返しても
温調温度に達しない場合には(図2のc領域)、1周期
内のON時間の割合を5%増加させる(図2のc’領
域)。
【0023】ここで、ヒータのON/OFF周期は50
0msecとしたが、この値はプリントスピード、定着
ローラの外径や肉厚、ヒータの定格電力により最適な値
を選択することが可能である。但し、ヒータ発熱部の温
度を適正値(ハロゲンヒータの場合、ハロゲンサイクル
が満足される温度)まで上昇させるためには、最低10
0msecはON状態とする必要があり、また、1秒以
上のOFF時間にはヒータ通電部分の温度低下につなが
り、突入電流を小さくすることができないため、OFF
時間は1秒以下にすることが望ましい。また、今回は削
減時間を10%、増加時間を5%、増加までの判断時間
が10周期としたが、これも定着装置の構成やプリント
スピードにより最適な値に選択することが可能なのはも
ちろんである。
【0024】以上のように、本発明によれば、加熱期間
におけるヒータへの通電を微小周期で断続的に行い、ヒ
ータ発熱部の温度変化を少なくすることで、突入電流を
減少せしめるので、同一電源ライン上のコンピュータデ
ィスプレイの画面の歪みや、照明機器が一時的に暗くな
る等の問題を解消することができる。また、上記制御
は、CPU等の温度制御回路により実行することが可能
であるため、特別の電気回路、装置を設ける必要もな
く、装置の大型化及びコストアップを抑えることができ
る。さらに、ヒータの温度上昇率が低くなった場合に
は、上記周期内のON時間の割合を増加させることによ
り温度の回復を図るので、ヒータの温度は所定の温度範
囲内に保たれ、良好な定着動作が可能となる。
【0025】(第2の実施例)次に、本発明の第2の実
施例を図3ないし図9に基づいて説明する。なお、第1
の実施例との共通箇所については同一符号を付して説明
を省略する。
【0026】本実施例は、定着ローラの肉厚が1mm以
下の低熱容量タイプのローラを使用する場合である。こ
のようなローラを使用する場合、突入電流の問題に加え
て、ヒータのON/OFFにより定着ローラ温度が激し
く変化するため、定着性にムラが生じる等の弊害が生じ
る。この場合は特に平均的なヒータ電力の使用が要求さ
れるが、ローラが低熱容量タイプだと上記の制御を用い
ても連続して所定周期でON/OFFを繰り返す状態に
集束させることが困難な場合が生じる。
【0027】そこで、温度変化が大きい場合でも連続し
て所定周期のON/OFFを繰り返す状態を継続できる
ように、図3に示すようなヒータの設定温度にヒステリ
シスを設ける。これは、定着ローラの温度が高い温度T
2となったときに1周期におけるON時間を削減し、低
い温度T1となったときはON時間を増加する制御であ
り、定着温度をT1〜T2の温度範囲に集束させようと
するものである。
【0028】プリント開始時のヒータ駆動方法は上述の
場合と同様にT1だけで温調制御を行い、10周期以上
連続してON/OFFを繰り返してもT1を超えなくな
った場合、5%のON時間増加と共にヒステリシス制御
に入る。この制御では、定着ローラ温度が図3に示すB
領域からT2を超えてC領域に入るとヒータをOFF状
態とし、次にB領域からT1を超えてA領域に入れば1
0%ON時間を減じてヒータを500msec周期でO
N/OFF駆動する。そして、A領域に入って10周期
以内にB領域に入ることがない場合、ON時間を5%増
加させる。
【0029】ここで、上述の制御と異なるところは、定
着ローラ温度がB領域に入っている間は、前の状態(ヒ
ータ駆動周期内でのヒータON時間)を継続するという
ことである。これにより、温度変化の激しい場合であっ
ても、その変化を迅速に集束させると共に、突入電流に
よるディスプレイの歪みや照明機器のちらつきを防止す
ることが可能となる。
【0030】以下、このヒステリシス温度制御を、2本
のヒータを使用する装置に適用した例について説明す
る。この例では、500Wと400Wの2本のヒータを
使用しており、突入電流の条件的には上述の場合と同様
になる。ヒータを2本に分割する場合、異なる配光のヒ
ータを2本組み合わせる例として図4に定着装置の断面
図と図5にヒータの配光分布を示す。ここで、各部名称
は図10と同様なものとして説明は省略するが、定着ロ
ーラの肉厚は0.85mmの薄肉タイプとし、4aを5
00Wのメインヒータ、4bを400Wのサブヒータと
する。
【0031】このような定着装置の場合、非通紙部昇温
を防止するために、通紙する転写材のサイズによってヒ
ータの点灯デューティーを変える制御が必要となるた
め、500msec周期内の点灯時間の増減に2本のデ
ューティーを考慮した制御を加える必要がある。図6に
プリント開始時のヒータの点灯タイミングを示す。t
m、tsはそれぞれメインヒータとサブヒータの点灯時
間であり、この時間の比率は表1に示すように転写材サ
イズにより最適な値に設定する。
【0032】
【表1】
【0033】また、メインヒータとサブヒータを同時に
点灯すると突入電流が大きくなるため、100msec
程度はずらして点灯させることが望ましい。
【0034】そこで、図6に示すように、メインヒータ
の点灯時間は500msec周期の前を基準に増減し、
サブヒータは後ろを基準に増減することで、点灯タイミ
ングが重なることを防止し、仮にメインヒータが全点灯
になっても、表1の点灯比率から点灯タイミングが10
0msecよりも小さくなることはない。
【0035】次に、実際の制御について説明する。図6
の点灯タイミングでプリントを行い、ヒータの供給電力
が温調温度を維持するのに充分な場合には、以下の制御
になる。図7に示すように、定着ローラ温度TがT1を
超えた時点でヒータをOFFとし、1周期500mse
c内のON時間をそれぞれ10%ずつ削減(tm’=
0.9・tm、ts’=0.9・ts)し、定着ローラ
温度がT1以下になったらヒータを上記点灯比率でON
/OFF点灯する。以上の制御を繰り返すと、1周期5
00msecの連続点灯によっても定着ローラ温度がT
1を超えない場合がある。この場合、10周期連続点灯
となっても定着ローラ温度TがT1を超えない、もしく
は低下し続けるときは、図8に示すように500mse
c内のON時間を5%ずつ増加(tm’=1.05・t
m、ts’=1.05・ts)してON/OFF制御を
継続する。
【0036】以後上述のヒステリシス制御に入り、定着
ローラ温度TがT2を超えた場合はヒータをOFFと
し、T1以下になった時点で10%ON時間を削減(t
m”=0.9・tm’、ts”=0.9・ts’)して
ON/OFF駆動を繰り返し、10周期連続点灯でも定
着ローラ温度TがT1を超えない場合は、ON時間を5
%増加してON/OFF制御を繰り返す。
【0037】また、環境温度が低く、電源電圧も規格下
限である場合、プリント開始時から電力が不足する場合
があり、そのときはプリント開始時からヒステリシス制
御となる。そして、図9に示すように、このヒステリシ
ス制御を続けることにより、定着ローラ温度はT1とT
2の範囲で安定し、ヒータの供給熱量に対して紙の持ち
出しとヒートリークによる消費熱量のバランスがとれた
状態になり、安定した定着性が得られた。
【0038】なお、上述の実施例では、ローラ方式の定
着装置について説明したが、本発明はこれに限られるも
のではなく、特開昭63−313182号公報、特開平
2−157878号公報、特開平4−44075〜44
083号公報等に開示のように、耐熱性のフィルムの一
面側に熱源を、他面側に転写材を密着させて転写材をフ
ィルムと共に走行移動させて熱源の熱エネルギーをフィ
ルムを介して転写材及び該転写材上のトナー像に付与す
る方式の定着装置にも適用可能である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本出願に係る第1
の発明によれば、温度検知手段の検知温度が設定温度を
下回る加熱期間で、加熱手段への通電時間を所定の割合
とする微小周期連続的に通電を行うと共にこの微小周
期による通電割合を加熱期間の長短に応じて増減するよ
うに加熱手段を制御することによって、通電電力を適正
にすることができ、温調時のリップルを小さくすること
ができる。また、所定時間内に設定温度に達しない場合
には、通電時間の割合を増加させるので、加熱手段の温
度は設定温度近傍に適切に維持され、良好な定着を行う
ことができる。さらに、実質的な加熱手段の通電時間が
短いため、熱容量の小さい薄肉ローラを使用した場合で
も、ローラ表面の温度変化を小さくすることができる。
【0040】また、本出願に係る第2の発明によれば、
検知温度が所定時間内に設定温度に達しない場合には、
設定温度に幅を持たせ、検知温度が該設定温度範囲内で
ある場合には加熱手段の通電の切り換えを行わない制御
を行うので、加熱手段への供給熱量が、記録材の持ち出
しとヒートリークによる消費熱量とほぼ等しく、温度が
変化し易い状況であっても、ローラ表面の温度変化を小
さくして安定した定着性を確保することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における温度制御による
ヒータ点灯状態とそのときの定着ローラの温度変化を示
す。
【図2】加熱期間において温度が所定時間内に温調温度
に達しない場合の例を示す。
【図3】本発明の第2の実施例におけるヒステリシスを
設けた温度制御を行う場合のヒータのON/OFF状態
を示す。
【図4】本発明の第2の実施例における2本ヒータを用
いた定着装置の断面図を示す。
【図5】図4の2本ヒータの配光特性を示す。
【図6】図4の2本ヒータの点灯タイミングを示す。
【図7】図4の2本ヒータのプリント初期における温調
制御例(温調温度T1を超える場合のヒータ点灯時間の
制御)を示す。
【図8】図4の2本ヒータのヒステリシス温調制御例
(温調温度T1を超えない場合のヒータ点灯時間の制
御)を示す。
【図9】本発明の第2の実施例におけるヒステリシス温
度制御による安定した温調状態を示す。
【図10】従来の定着装置の断面図を示す。
【図11】従来の定着装置によるヒータ点灯状態と定着
ローラの温度変化を示す。
【符号の説明】
1 定着ローラ(転写材搬送手段) 2 加圧ローラ(転写材搬送手段) 3 温度検知素子(温度検知手段) 4a メインヒータ(加熱手段) 4b サブヒータ(加熱手段) P 転写材 T2 設定温度上限 T1 設定温度下限
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/20 G03G 15/20 G05D 23/00 - 23/32

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに接触しながら回転自在に配設さ
    れ、未定着画像を担持した転写材を、該接触部にて挟持
    しながら搬送する転写材搬送手段と、少なくとも該転写
    材搬送手段のいずれか一方に接触または所定の間隔を有
    して配設され、通電により発熱して上記未定着画像及び
    転写材を加熱せしめる加熱手段と、該加熱手段あるいは
    該加熱手段が配設された転写材搬送手段の転写材搬送面
    に接触または近接して配設され、温度を検知する温度検
    知素子と、該温度検知素子による検知温度設定温度
    比較して加熱手段への通電を制御する温度制御手段とを
    備えた定着装置において、 上記温度制御手段は、温度検知手段の検知温度が設定温
    を下回る加熱期間にて、上記加熱手段への通電時間
    所定の割合とする微小周期で連続的に通電を行うと共に
    この微小周期による通電割合を加熱期間の長短に応じて
    増減することを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 温度制御手段は、検知温度が所定時間内
    に設定温度に達しない場合には、設定温度に所定の幅を
    設け、検知温度が、上昇により設定温度上限に達するま
    でを加熱期間、降下により設定温度下限に達するまでを
    非加熱期間とし、該非加熱期間後の加熱期間において
    は、微小周期内の通電時間の割合を前回の加熱期間より
    も減少させ、検知温度が所定時間内に設定温度下限に達
    しない場合には、微小周期内の通電時間の割合を増加さ
    せるこにより、検知温度を設温度範囲に集束せしめる
    ように設定されていることとする請求項1に記載の定着
    装置。
JP14701894A 1994-06-07 1994-06-07 定着装置 Expired - Fee Related JP3278530B2 (ja)

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