JP3278518B2 - 物体の構造および/または模様に関する欠陥を検出する方法および装置 - Google Patents

物体の構造および/または模様に関する欠陥を検出する方法および装置

Info

Publication number
JP3278518B2
JP3278518B2 JP34874893A JP34874893A JP3278518B2 JP 3278518 B2 JP3278518 B2 JP 3278518B2 JP 34874893 A JP34874893 A JP 34874893A JP 34874893 A JP34874893 A JP 34874893A JP 3278518 B2 JP3278518 B2 JP 3278518B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
line
pixel
label
defect
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP34874893A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07190956A (ja
Inventor
伸二 前薗
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Sheet Glass Co Ltd filed Critical Nippon Sheet Glass Co Ltd
Priority to JP34874893A priority Critical patent/JP3278518B2/ja
Publication of JPH07190956A publication Critical patent/JPH07190956A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3278518B2 publication Critical patent/JP3278518B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種の検査対象物体に
対応して順次得られる複数個の一次元画素データからこ
の検査対象物体の構造および/または模様に関する欠陥
を検出する方法および装置に関し、特に、線入りまたは
網入り板ガラスについての欠陥検出に適用するのに最適
なものである。
【0002】
【従来の技術】通常の板ガラスなどの透光性板状体にお
いて局所的に存在する欠陥を検査する従来の欠陥検出装
置は、検査対象物体である通常の板ガラスを一定方向に
搬送させながら、この板ガラスの一方の面からその全幅
にわたって光を照射して、その他方の面から適当に離れ
た位置に配置した一次元ラインセンサの受光部によりこ
の板ガラスを透過した光を受光するように構成されてい
る。そして、この受光部により受光した光を光電変換す
ることによって、1回の読み取り走査毎にその読み取り
画素信号が取り出される。
【0003】この場合、板ガラスに照射される光は、こ
の板ガラス中の欠陥のない正常な領域ではそのほとんど
全部が透過して板ガラスから射出されるので、このよう
な正常な領域においては大きな透過光量が得られる。し
かし、板ガラスの内部の気泡や板ガラスの未溶解成分な
どから成る点状、線状、リング状などの遮光性欠陥があ
る領域ではこの遮光性欠陥により光が吸収あるいは反射
されるので、このような欠陥領域においては透過光量が
小さくなる。このために、上記読み取り画素信号の値
は、板ガラスの欠陥領域では正常な領域に較べて低減す
る。したがって、上記読み取り画素信号の値が或る基準
値以上のときには正常でありかつ上記基準値未満のとき
には遮光性欠陥があると判定することによって、上記板
ガラスの遮光性欠陥を容易に検出することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
な通常の板ガラスではなくて互いにほゞ平行な複数本の
直線状針金が埋設された線入り板ガラスや、格子状また
は網目状の針金が埋設された網入り板ガラスを検査対象
物体として、上述のような従来の欠陥検出装置によりこ
れと同様の欠陥を検出する場合には、一次元ラインセン
サの走査ラインが直線状針金および網目状針金と交差す
る箇所で、読み取り画素信号の値は直線状針金および網
目状針金により低下する。そして、この低下は、上記遮
光性欠陥による読み取り画素信号の値の低下と非常に類
似しているので、遮光性欠陥により生じる読み取り画素
信号の値の低下を直線状針金および網目状針金により生
じる読み取り画素信号の値の低下と正確に区別すること
は非常に困難である。
【0005】上述のような場合に、従来から知られてい
るラベル付けの手法によりラベル付けすることが考えら
れるが、この場合には次のような問題が生じるから、こ
のような従来のラベル付け法を用いることはできない。
【0006】すなわち、互いにほゞ平行な例えば7本の
針金が埋設されている線入り板ガラスを従来のラベル付
け法によりラベル付けすると、最初の一走査時に、一方
の端部の針金に1Lのラベルが付けられ、また、中間部
の5本の針金に順次2L〜6Lのラベルが付けられ、さ
らに、他方の端部の針金に7Lのラベルが付けられる。
また、この後に新たな走査が行われる毎に、上記7本の
針金には、1L〜7Lのラベルがそれぞれ付けられる。
そして、このような走査が遮光性孤立欠陥についても行
われると、これまでにまだ使用されていない新たなラベ
ル(例えば8Lのラベル)がこの遮光性孤立欠陥に付け
られる。しかし、針金と重なっている遮光性接触欠陥や
針金と交差している遮光性交差欠陥にはこの針金と同一
のラベルが付けられてしまうから、このような遮光性接
触欠陥や遮光性交差欠陥の検出を行うことはできない。
【0007】また、遮光性欠陥だけでなくて針金の線切
れ部分などの遮光機能のない欠陥を従来のラベル付け法
により検出することも非常に困難である。
【0008】本発明は、上述のような課題を解決するた
めに発明されたものであって、検査対象物体に含まれる
遮光性欠陥や線切れ欠陥を、この検査対象物体が本来有
する正常な構成および/または模様と確実かつ迅速に区
別することができる欠陥検出方法および欠陥検出装置を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、一次元画素データの各画素のラベル付け
を、上記一次元画素データ以前の一次元画素データの各
画素に付けられる第1のラベルに応じて行い、このラベ
ル付けされた画素のラベルを、上記一次元画素データの
うちのラベル付け対象の画素とは別の画素に付けられる
第2のラベルに応じて修正し、得られたラベル付き画素
のうちの少なくとも欠陥部分について、その特徴量を基
準値と比較するようにしている。
【0010】
【作用】検査対象物体の正常な構成および/または模様
とこの検査対象物体に含まれる欠陥とに応じて、一次元
画素データの各画素に正確かつ迅速にラベルを付けるこ
とができる。
【0011】
【実施例】本発明を線入り板ガラスの欠陥を検出する欠
陥検出装置に適用した一実施例を図面を参照して説明す
る。
【0012】図1において、検査対象物体は、互いにほ
ゞ平行で交差しない多数本の針金(以下、「線」とい
う)11が埋設された線入り板ガラス10である。そし
て、この線入り板ガラス10は図1に示すように種々の
欠陥を備え、これら種々の欠陥には、線11に接触して
いる遮光性接触欠陥12と、線11と交差している遮光
性交差欠陥13と、線11から孤立している遮光性孤立
欠陥14と、線11の一部が断線してその両端が分離し
ている線切れ部分16とが含まれている。なお、本実施
例においては、以下、「遮光性欠陥」を単に「欠点」と
いい、また、「遮光性接触欠陥」、「遮光性交差欠陥」
および「遮光性孤立欠陥」をそれぞれ「接触欠点」、
「交差欠点」および「孤立欠点」という。
【0013】線入り板ガラス10を所定の走査ラインL
に沿って撮像するために、この線入り板ガラス10の一
方の面に対向するように一次元ラインセンサLSが配設
され、また、他方の面に対向するように照明装置(図示
せず)が配設されている。そして、上記照明装置からの
光が線入り板ガラス10を透過してから一次元ラインセ
ンサLSの受光部に入射するように構成されている。図
1おいて、矢印Xは、走査ラインLにおける走査方向を
示し、矢印Yは、線入り板ガラス10の搬送方向であっ
て、矢印Xとはほゞ直交している。
【0014】一次元ラインセンサLSは、矢印Y方向に
1画素でかつ矢印X方向に例えば2048画素を有し、
1走査毎に2048画素からなる一次元の画素信号を出
力するように構成することができる。そして、一次元ラ
インセンサLSには、この一次元ラインセンサLSから
出力される一次元の画素信号を2値データに変換するた
めの2値化回路17が接続され、この2値化回路17に
は、上記2値データをランレングスデータに変換するた
めのランレングス符号化回路18が接続されている。ま
た、このランレングス符号化回路18には、後述のよう
な手順で欠点12、13と線11とを互いに分離するた
めの分離処理回路19と、後述のような手順で線切れ部
分16を検出するための線切れ検出回路21とが順次接
続されている。そして、これらの分離処理回路19およ
び線切れ検出回路21は、基本処理回路19aおよび2
1aと修正処理回路19bおよび21bとをそれぞれ含
んでいる。また、ランレングス符号化回路18には、検
査の開始タイミングを決定するために線の間隔を判定す
るための線間隔判定回路25が接続されている。この線
間隔判定回路25の出力は、回路19、21などが動作
を開始するタイミングを報知するために、これらの回路
19、21などに供給される。
【0015】上記線切れ検出回路21には、線11と欠
点12、13との重なり部分の修正処理を行う重なり修
正処理回路22が接続されている。そして、この重なり
修正処理回路22は、最終的な参照用ラベルデータを供
給するために、コネクタ26により基本処理回路19a
および21aにそれぞれ接続されている。さらに、上記
重なり修正処理回路22には、検査結果を出力するため
の検査装置23が接続されている。
【0016】この検査装置23は、線のデータと欠点の
データとを分離するための線・欠点分離回路27と、欠
点に関する判定を行うための欠点判定回路28と、
関する欠陥の判定を行うための欠陥判定回路29と、
これら2つの判定回路28および29の判定結果に基づ
いて総合的な判定を行うための総合判定回路30とを含
んでいる。そして、欠陥判定回路29は、線11の幅
(すなわち、1本の線11の矢印X方向における長さ)
である線幅のしきい値に関するデータを供給するため
に、コネクタ24により修正処理回路19bおよび21
それぞれ接続されている。なお、図1において、実
線で示す走査ラインLは、一次元ラインセンサLSに
より現在走査中である一走査分の走査ライン(すなわ
ち、処理ライン)を示し、また、一点鎖線で示す走査ラ
インLは、処理ラインLの直前に走査された1走査
分の走査ラインを示している。以下、上述のように構成
された本実施例の欠陥検出装置の作用について説明す
る。
【0017】図1において、連続生産される線入り板ガ
ラス10を矢印Y方向に搬送しながら、一次元ラインセ
ンサLSによりこの線入り板ガラス10を撮像すると、
その1走査毎に一次元の画素信号が得られ、この一次元
の画素信号は2値化回路17により2値画素データに変
換される。そして、この2値画素データにおいては、線
11、欠点12、13、14などの遮光物に対向する画
素には“1”が、また、遮光物に対向しない画素には
“0”がそれぞれ対応している。また、この2値画素デ
ータは、ランレングス符号化回路17において1走査分
ずつランレングスデータに変換されてから、分離処理回
路19に供給される。
【0018】本実施例の欠陥検出装置が始動すると、ま
ず、線入り板ガラス10の前端部分について一次元ライ
ンセンサLSによる最初の1走査が行われて、1走査分
の2値画素データが得られるので、線間隔判定回路25
は、この最初の1走査分の2値画素データのうちの
“1”の画素(すなわち、上記遮光物に対応する画素)
の総てに無条件で“線”のラベルを付ける。なお、線入
り板ガラス10においては、図1に示すように、多数本
の線11は互いにほゞ一定の間隔になるように配されて
いるので、多数本の線11に付けられる“線”のラベル
の互いの間隔は、本来は直ちに互いにほゞ一定になる筈
である。
【0019】しかし、線入り板ガラス10の前端部分に
欠点が含まれているときには、上述のように無条件で
“線”のラベルを付けるようにすると、この欠点にも
“線”のラベルが付けられるから、この欠点が含まれて
いる前端部分の走査ラインLにおいては、多数本の線1
1に付けられる“線”のラベルの互いの間隔は、上述の
ように直ちに互いにほゞ一定にはならない。したがっ
て、最初の数回または数10回の走査においては、線間
隔判定回路25は、“線”のラベルの互いの間隔を監視
しながら、この“線”のラベルの互いの間隔がほゞ一定
になるのを待っている。そして、“線”のラベルの互い
の間隔がほゞ一定になったことが線間隔判定回路25に
より検知されたときの1走査分のラベルデータが、分離
処理回路19および線切れ検出回路21の基本処理回路
19aおよび21aにおいて、最初の走査ラインLに対
応するデータ(すなわち、最初の参照用データ)として
それぞれ用いられる。また、“線”のラベルの互いの間
隔がほゞ一定になったことが線間隔判定回路25により
検知されると、この線間隔判定回路25は、分離処理回
路19、線切れ検出回路21などの動作を開始させると
ともに、自らはそれ以降の動作を停止する。
【0020】なお、以下の処理において、実際にはラン
レングスデータを用いているが、説明を簡単にするため
に、画素を用いて説明する。分離処理回路19の基本処
理回路19aにおいては、ラインセンサLSの直下の処
理ラインL1 に対応する2値画素データ(すなわち、処
理すべきデータ)がその直前の1走査分の走査ラインL
0 に対応するラベルデータ(すなわち、参照用データ)
と順次比較され、処理ラインL1 における“1”の画素
20(後述の図2参照)には、次の表1に示すルールに
したがってラベルが付けられる。
【0021】表1は、処理ラインL1 の2値画素データ
における画素20が“1”の場合のルールである。そし
てこの表1の最上欄には、走査ラインの種類L0 、L1
が示され、最上欄を除く左欄には、走査ラインL0 のラ
ベルデータにおいて各画素20に付けられたラベルの種
類が示され、最上欄を除く右欄には、上記左欄に示すラ
ベルが付けられた走査ラインL0 における各画素20と
同一のアドレス(すなわち、矢印X方向に沿ったアドレ
ス(0〜2048)の値が同一)を有する処理ラインL
1 のラベルデータにおける各画素20のラベルの種類が
示されている。そして、この最上欄を除く右欄に示すラ
ベルの種類は、走査ラインL0 のラベルデータにおける
各画素20のラベル(最上欄を除く左欄に記載)に応じ
て付けられるものである。
【0022】
【表1】
【0023】上記表1において、処理ラインL1 の或る
1つの画素20が“1”で、この画素20と同一のアド
レスを有する走査ラインL0 の画素20のラベルが
“0”の場合には、処理ラインL1 の上記1つの画素2
0には、“欠点”のラベルが付けられる。すなわち、そ
れまで遮光物がなかった走査方向Xのアドレスに遮光物
が突然現われたら、その遮光物は欠点であると判定され
る。また、処理ラインL1の或る1つの画素20が
“1”で、この画素20と同一のアドレスを有する走査
ラインL0 の画素20のラベルが“線”の場合には、処
理ラインL1 の上記1つの画素20には、“線”のラベ
ルが付けられる。すなわち、それまで線11があった走
査方向Xのアドレスに引き続いて遮光物が検出された
ら、その線11は継続していると判定される。
【0024】また、処理ラインL1 の或る1つの画素2
0が“1”で、この画素20と同一のアドレスを有する
走査ラインL0 の画素20のラベルが線11の線切れ部
分16を意味する“線切れ”の場合には、処理ラインL
1 の上記1つの画素20には、“線”のラベルが付けら
れる。すなわち、それまで線切れ部分16があった走査
方向Xのアドレスに遮光物が現われたら、その遮光物は
線11であると判定される。これは、線11が一旦切れ
てもその後にまた同様のものが現れた場合には、欠点1
2、13、14ではなくて線11であると判定すべきだ
からである。さらに、処理ラインL1 の或る1つの画素
20が“1”で、この画素20と同一のアドレスを有す
る走査ラインL0 の画素20のラベルが“欠点”の場合
には、処理ラインL1 の上記1つの画素20には、“欠
点”のラベルが付けられる。すなわち、それまで欠点1
2、13または14があった走査方向Xのアドレスに引
き続いて遮光物が検出されたら、その欠点は継続してい
ると判定される。
【0025】また、処理ラインL1 の或る1つの画素2
0が“1”で、この画素20と同一のアドレスを有する
走査ラインL0 の画素20のラベルが後述するような
“線と欠点”の場合には、処理ラインL1 の上記1つの
画素20には、“線”のラベルが付けられる。すなわ
ち、それまで“線と欠点”の画素20があった走査方向
Xのアドレスに引き続いて遮光物が検出されたら、その
遮光物は線11であると判定される。
【0026】基本処理回路19aにおいて、表1に示す
ルールによって、図2(A)から同図(B)への変換が
行われる。すなわち、処理ラインL1 の2値画素データ
の各画素20が表1に示すルールによってラベル付けさ
れて、接触欠点12が線11とは互いに別のラベルを付
けられるので、接触欠点12と線11とが互いに判別
(すなわち、分離)されたラベルデータが得られる。そ
して、このラベルデータは、基本処理回路19aから修
正処理回路19bに1走査分ずつ順次供給される。
【0027】処理ラインL1 内に接触欠点12または交
差欠点13がある場合には、基本処理回路19aにおけ
る処理を終えたラベルデータは、図4(A)に示すよう
に、処理ラインL1 における1本の線11の線幅程度の
幅の中に、“線”のラベルが付いた画素20の断続を有
することがある。この点を図4(A)を参照して具体的
に説明すると、処理ラインL1 のラベルデータにおいて
は、“線”のラベルが付いた4つの画素20と、“線”
のラベルが付いた1つの画素20との間に、“0”のラ
ベルが付いた1つの画素20が介在している。したがっ
て、“線”のラベルが付いた4つの画素20と“線”の
ラベルが付いた1つの画素20とが、上記線幅程度の幅
である6つの画素20の中で走査方向Xに沿って断続し
ている。
【0028】上述のような図4(A)に示す状態は、上
記線幅のしきい値が線11の全幅に較べて大き過ぎて、
走査ラインL0 における“線”のラベルが付いた連続部
分の幅が大きくなり過ぎる場合に生じ易い。すなわち、
線幅のしきい値が線11の全幅に較べて大き過ぎずに適
切な値であれば、“線”のラベルが付いた画素20は、
図4(A)に示す走査ラインL0 のラベルデータのよう
に6つも連続することはなく、図5(A)および図5
(B)を参照して後述するように、線幅のしきい値の画
素数だけ連続するだけであって、残りの画素20は“欠
点”のラベルを付けられたまゝである。したがって、こ
の場合には、図4(A)に示す処理ラインL1 のラベル
データにおける“線”のラベルが付いた前記1つの画素
20は、基本処理回路19aにより予め“欠点”のラベ
ルを付けられることになるから、図4(A)に示す処理
ラインL1 におけるように“線”のラベルが付いた画素
20が断続することはない。
【0029】図4(A)における処理ラインL1 のラベ
ルデータにおいて“線”のラベルが付いた画素20が上
述のように断続するときには、修正処理回路19bにお
いて、この断続する画素20のうちの連続する画素20
の数を比較して最も画素数の多い連続部分が線11であ
ると判定され、また、その他の画素20は“欠点”であ
ると判定されて、この“欠点”であると判定された画素
20のラベルは“線”から“欠点”に付け替えられる。
図4(A)においては、処理ラインL1 内で連続する4
つの画素20の“線”のラベルが線11に相当すると判
定され、他の1つの画素20の“線”のラベルが“線”
から“欠点”に付け替えられて同図(B)のように修正
される。
【0030】修正処理回路19bにおいては、さらに、
線11の線幅のしきい値に基づいて図5(A)から同図
(B)に示すような修正が行われる。すなわち、線11
の変化する線幅のしきい値が例えば4画素であるときに
は、図5(A)の左側に示すように互いに連続する3画
素の“線”のラベルに隣接して1画素の“欠点”のラベ
ルが処理ラインL1 内にあれば、これら両者の合計は4
画素となって上記しきい値以内であるので、この1画素
の“欠点”のラベルが図5(B)に示すように“欠点”
から“線”に付け替えられて処理ラインL1 における線
11aの幅が4画素にされる。これに対し、図5(A)
の右側に示すように互いに連続する3画素の“線”のラ
ベルに隣接して2画素の“欠点”のラベルがあれば、こ
れら両者の合計は5画素となって上記しきい値を越える
ので、この2画素の“欠点”のラベルは付け替えられる
ことはない。したがって、この場合、処理ラインL1
おける線11bの幅は3画素のまゝである。なお、これ
らの修正処理は、上記ラベルデータが線入り板ガラス1
0の実体をさらに忠実に記述するために実行される。ま
た、検出される線11の線幅は、前記照明装置による照
明の変動によっても変化し、さらに、個々の線11によ
ってもばらつきが生じる可能性があるので、線11a、
11bなどの各線の幅を上述のような修正処理方法によ
り認識するのが好ましい。
【0031】修正処理回路19bにおける修正処理を受
けた1走査分のラベルデータは、線切れ検出回路21の
基本処理回路21aに供給される。そして、この基本処
理回路21aにおいて、処理ラインL1 のラインデータ
(すなわち、処理すべきデータ)とその直前の1走査分
である走査ラインL0 のラベルデータ(すなわち、参照
用データ)とが順次互いに比較され、処理ラインL1
おける“0”の画素20には、次の表2に示すルールに
したがってラベルが付けられる。この表2における各欄
の記載内容の意味は、前記表1の場合と同様であり、こ
の表2は、処理ラインL1 における或る1つの画素20
が“0”の場合のルールである。
【0032】
【表2】
【0033】上記表2において、処理ラインL1 の或る
1つの画素20が“0”で、この画素20と同一のアド
レスを有する走査ラインL0 の画素20のラベルが
“線”の場合には、処理ラインL1 の上記1つの画素2
0には、“線切れ”のラベルが付けられる。すなわち、
それまで線11であった走査方向Xのアドレスから遮光
物が突然無くなったら、そこには線切れ部分16がある
と判定される。これは、線入り板ガラス10のような製
品では線11の切れは許されないので、線切れ部分16
を確実に検出する必要があるためである。また、処理ラ
インL1 の或る1つの画素20が“0”で、この画素2
0と同一のアドレスを有する処理ラインL0の画素20
のラベルが“線切れ”の場合には、上記1つの画素20
には、“線切れ”のラベルが付けられる。すなわち、そ
れまで線切れ部分16があった走査方向Xのアドレスに
遮光物が現われなければ、この線切れ部分16は継続し
ていると判定される。また、処理ラインL1 の或る1つ
の画素20が“0”で、この画素20と同一のアドレス
を有する処理ラインL0 の画素20のラベルが“線と欠
点”の場合には、上記1つの画素20には、“線切れ”
のラベルが付けられる。すなわち、それまで“線と欠
点”があった走査方向Xのアドレスから遮光物が突然無
くなったら、そこには線切れ部分16があると判定され
る。
【0034】基本処理回路21aにおいて、表2に示す
ルールによって、図3(A)から同図(B)への変換が
行われる。このとき同時に、図2(B)から同図(C)
へ、図4(B)から同図(C)へ、また、図5(B)か
ら同図(C)への変換も行われる。さらに、前述のよう
な照明の変動などにより線11の検出される線幅が変動
する場合には、走査ラインL0 において“線”のラベル
が付けられたアドレスと同一の走査ラインL1 のアドレ
スに“0”の画素20が現われることがある。そして、
この“0”の画素20を表2に示すルールによってラベ
ル付けすると、図6(A)に示すように、“線切れ”の
ラベルが付けられる。しかし、この“線切れ”のラベル
が付けられる画素の幅は、1本の線11の全幅よりも小
さいものにしかならない。
【0035】このように表2のルールによってラベル付
けされたラインデータは、基本処理回路21aから修正
処理回路21bに供給される。そして、この修正処理回
路21bにおいて、図2(C)から同図(D)へ、図4
(C)から同図(D)へ、図5(C)から同図(D)
へ、また、図6(A)から同図(B)への変換がそれぞ
れに行われて、1本の線11の全幅に渡らない“線切
れ”のラベルは総て“0”のラベルに付け替えられる。
このような処理は、本実施例で検出しようとする完全な
“線切れ”の状態(すなわち、1本の線11がその全幅
に渡って完全に断線している状態)と、これ以外の状態
である線11の部分的な分断の状態とを正確に判別する
ために行われる。
【0036】完全な“線切れ”がある場合には、表2か
ら明らかなように、この線切れ部分16の全幅は、“線
切れ”が発生する直前の線11の検出された線幅と一致
している。そして、修正処理回路21bは、図7(A)
に示すように“線切れ”のラベルが付いた連続部分の画
素数(すなわち、全幅)が上記線幅のしきい値を越える
所定の値(例えば、5画素)よりも少ないときには、図
7(B)に示すように、この“線切れ”のラベルが付い
た連続部分の全幅を上記所定の値まで拡大する。このた
めに、数走査経過した後にこれらの線切れ部分16に引
き続いて線11の先端11p(図1参照)がX方向に多
少ずれて現われても、上記の表1のルールにしたがって
“線”であると正確に判定することができる。また、線
切れ部分16の近傍に欠点が存在する場合、この欠点を
線11と誤認する可能性がある。しかし、このような誤
認が生じたとしても、“線切れ”自体が決定的な欠陥で
あるので、通常はこのような誤認が問題になることはな
い。そして、高度な厳密さを要求されるためにこのよう
な誤認でさえ問題となる場合には、上記所定の値までの
拡大は、新たなラベルデータが1走査分送られてくる毎
に、左右(すなわち、矢印X方向)に1画素ずつ“線切
れ”のラベル数を増加させるようにすればよい。このよ
うにすれば、“線切れ”の近傍に存在する欠点を線と誤
認する可能性をさらに低減させることができる。
【0037】本実施例では、線切れ部分16の幅のしき
い値は、上記線幅のしきい値よりも1画素多い値とした
が、必ずしもその必要はなく、線切れ部分16に引き続
いて現われる線11の先端11p(図1参照)が円滑に
つながるように十分に大きな値に設定すればよい。な
お、線切れ部分16は、通常、そのY方向の長さが問題
になることはあっても、そのX方向の長さが問題になる
ことはない(これを問題にする必要が生じても、この代
りに線11の幅を問題にすれば充分である)ので、その
値はかなり自由に選定できる。
【0038】修正処理回路21bにおける修正処理を受
けた1走査分のラベルデータは重なり修正処理回路22
に供給される。そして、この重なり修正処理回路22に
おいては、図8または図9に示すように、1走査分のラ
ベルデータが修正される。すなわち、図8においては、
線11の左右どちらか一方の側にでも欠点12または1
3が接触している場合には、“線”のラベルが“線と欠
点”のラベルに付け替えられる。また、図9において
は、線11の左右両側に接触欠点12が接触している場
合にのみ、“線”のラベルが“線と欠点”のラベルに付
け替えられ、左右どちらか一方にのみ接触している場合
には、“線”のラベルはそのまま残される。なお、上記
修正処理回路22において修正処理を行う場合には、本
実施例では2048画素を有する一次元ラインセンサL
Sの解像度、前記照明装置による照明の安定度などの種
々の条件に応じて図8および図9のうちのいずれかに示
す方法を採用することができる。例えば、線11の幅に
対して検出すべき欠点12または13の矢印X方向の幅
が一般的に十分に大きいと思われる場合には図8の修正
方法を採用し、その他の場合には図9の修正方法を採用
することができる。
【0039】上記修正処理回路22において修正処理を
受けた最終的なラベルデータ(すなわち、修正データ)
は1走査分毎に検査装置23に供給されるとともに、上
記表1および表2における走査ラインLに割り当てら
れるラベルデータ(すなわち、参照用データ)として、
コネクタ26を介して基本処理回路19aおよび21a
にそれぞれ供給される。また、検査装置23の欠陥判
定回路29では、数走査分の最終的な“線”部分のラベ
ルデータに基づいて前記線幅のしきい値が統計的に算出
され、この線幅のしきい値に関するデータがコネクタ2
4を介して修正処理回路19bおよび21bにそれぞれ
供給される。したがって、この場合には、必要があれ
ば、線幅のしきい値がこの統計的な算出値に応じて4画
素から別の画素数に変更される。なお、欠点12または
13と線11とを互いに分離する分離の精度が線幅のし
きい値によって変化するので、線幅のしきい値は、前述
のような照明装置による照明の変動などにより検出され
る線幅に変動があっても常に適切になるように、高精度
に設定される必要がある。
【0040】検査装置23においては、まず、線・欠点
分離回路27によって、線入り板ガラス10のデータが
図10(A)に示すような“線”および“線切れ”のデ
ータと、同図(B)に示すような“欠点”のデータとに
互いに分離される。例えば、図10(A)のデータは
欠陥判定回路29へ、同図(B)のデータは欠点判定回
路28へとそれぞれ供給される。そして、欠陥判定回
路29において、図10(A)のデータに基づいて、線
11の線幅および相互の間隔の変動、線11の蛇行、線
11の線切れ部分16などの線11に関する特徴量が検
知される。また、欠点判定回路28は、前述のような従
来のラベル付け法によるラベリング処理(すなわち、ラ
ベル付け処理)などを図10(B)のデータに施すこと
によって、個々の欠点12〜14をグループ化して、各
欠点12〜14についてX方向の長さ、Y方向の長さ、
面積などの特徴量を算出する。さらに、総合判定回路3
1は、これらの特徴量および線11の特徴量を所定の基
準値と比較することによって、線入り板ガラス10など
の製品の総合的な合否を判定する。
【0041】上述の実施例において、線入り板ガラス1
0の全幅に渡る1本の走査ラインL上には、線11や各
種の欠点12、13、14などは通常数個から数10個
程度しか存在しないので、上述のような分離処理回路1
9および線切れ検出回路21における処理は、上記20
48画素の総てについて行う必要はない。すなわち、2
048画素のうちのほとんどは“0”の画素20である
ので、“0”の画素20の処理を省くことができ、この
ようにすれば、処理時間を大幅に短縮することができ
る。
【0042】また、上述の実施例において、重なり修正
処理回路22は省略してもよいが、この場合には、走査
ラインL0 における画素20に“線と欠点”のラベルが
付けられることはないので、上記表1に代えて次の表3
を用いるとともに、上記表2に代えて次の表4を用い
て、表1および表2を簡略化することができる。ただ
し、修正処理回路22を省略した場合でも、上記表1お
よび表2をそのまま使用してもよいのは当然である。
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】また、上述の実施例においては、検査対象
物体が図1に示すような線入り板ガラス10である場合
について説明したが、本発明は、互いにほぼ平行で交差
しない多数本の線状模様が印刷された物体(例えば印刷
物)の欠陥検出にも適用することができる。また、上述
の実施例においては、線11の線幅が3画素〜4画素程
度であるとしたが、実際の欠陥検出装置においては、線
11の線幅が十数画素あるいはそれ以上の数の画素に対
応するように一次元ラインセンサLSの画素数などの条
件を設定する方が高精度になって好ましい。また、上述
の実施例において、上記重なり修正処理回路22および
/または上記線切れ検出回路21を省略した場合や、こ
れらの回路22、21の省略に加えてさらに分離処理回
路19の修正処理回路19bを省略した場合でも、線1
1と欠点12、13とを互いに分離することが可能であ
る。
【0046】さらに、本発明において、線11が矢印Y
方向にほゞ平行でなくて斜めに傾斜している場合でも、
修正処理回路19bにおける図5(A)から同図(B)
への変換を用いることによって、上述の実施例の場合と
同様に良好な欠陥検出を行うことができるのは明らかで
ある。また、本発明において、複数本の線11が互いに
平行な場合だけでなくて例えば網などのように格子状に
交差している場合でも、格子部分とこの格子部分に接触
している欠点とを互いに分離することができ、さらに、
線切れ部分を検知し得るのも明らかである。
【0047】また、上述の実施例においては、1走査分
の2値画素データが得られる毎に所定の処理を行うこと
ができるので、二次元のイメージメモリは特に必要な
い。また、上述の実施例においては、一次元ラインセン
サLSを用いているが、二次元撮像カメラで検査対象物
体を撮像することにより得られる二次元映像から1走査
分ずつの画素データを抽出するようにしてもよい。
【0048】また、上述の実施例においては、一次元画
素データの各画素のラベル付けを、その直前の一次元画
素データの画素のうちの上記一次元画素データのラベル
付け対象の画素に対応するアドレスを有する画素に付け
られる第1のラベルに応じて行うと共に、このラベル付
けされたラベルを、上記一次元画素データのうちのラベ
ル付け対象の画素とは別の画素に付けられる第2のラベ
ルに応じて修正するようにしている。しかし、このラベ
ル付けされたラベルを、それ以後の一次元画素データの
各画素に付けられる第3のラベル(特に、その直後の一
次元画素データの画素のうちの上記一次元画素データの
ラベル付け対象の画素に対応するアドレスを有する画素
に付けられるラベル)に応じてさらに修正するようにし
てもよい。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、一次元画素データの各
画素のラベル付けを、それ以前の一次元画素データの各
画素に付けられる第1のラベルと、上記一次元画素デー
タのうちのラベル付け対象の画素とは別の画素に付けら
れる第2のラベルとに応じて行うと共に、このラベル付
き画素のうちの少なくとも欠陥部分について、その特徴
量を基準値と比較するようにしている。したがって、検
査対象物体の正常な構成および/または模様とこの検査
対象物体に含まれる欠陥とに応じて、一次元画素データ
の各画素に正確かつ迅速にラベルを付けることができる
ので、検査対象物体に含まれる欠陥をその正常な構成お
よび/または模様と確実かつ迅速に区別することがで
き、このために、信頼性の高い欠陥の検出を高速で行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を線入り板ガラスの欠陥を検出する欠陥
検出装置に適用した一実施例のブロック図である。
【図2】図1に示すランレングス符号化回路から得られ
る2値画素データについての“線”と“欠点”との分離
処理および線切れ検出の手順を一般的に説明するための
ものであって、(A)は、図1に示すランレングス符号
化回路から得られる処理ラインの2値画素データをその
直前の走査ラインのラベルデータと対比させて示す図で
あり、(B)は、図1に示す分離処理回路の基本処理回
路から得られる処理ラインのラベルデータをその直前の
走査ラインのラベルデータと対比させて示す図であり、
(C)は、図1に示す線切れ検出回路の基本処理回路か
ら得られる処理ラインのラベルデータをその直前の走査
ラインのラベルデータと対比させて示す図であり、
(D)は、図1に示す線切れ検出回路の修正処理回路か
ら得られる処理ラインのラベルデータをその直前の走査
ラインのラベルデータと対比させて示す図である。
【図3】図1に示す線切れ検出回路の基本処理回路によ
る線切れ検出の手順を説明するためのものであって、
(A)は、図1に示す分離処理回路の修正処理回路から
得られる処理ラインのラベルデータをその直前の走査ラ
インのラベルデータと対比させて示す図であり、(B)
は、図1に示す線切れ検出回路の基本処理回路から得ら
れる処理ラインのラベルデータをその直前の走査ライン
のラベルデータと対比させて示す図である。
【図4】“線”のラベルと“欠点”のラベルとを互いに
判別する手順を説明するためのものであって、(A)
は、図1に示す分離処理回路の基本処理回路から得られ
る処理ラインのラベルデータをその直前の走査ラインの
ラベルデータと対比させて示す図であり、(B)は、図
1に示す分離処理回路の修正処理回路から得られる処理
ラインのラベルデータをその直前の処理ラインのラベル
データと対比させて示す図であり、(C)は、図1に示
す線切れ検出回路の基本処理回路から得られる処理ライ
ンのラベルデータをその直前の走査ラインのラベルデー
タと対比させて示す図であり、(D)は、図1に示す線
切れ検出回路の修正処理回路から得られる処理ラインの
ラベルデータをその直前の走査ラインのラベルデータと
対比させて示す図である。
【図5】“線”のラベルの修正の手順を説明するための
ものであって、(A)は、図1に示す分離処理回路の基
本処理回路から得られる処理ラインのラベルデータをそ
の直前の走査ラインのラベルデータと対比させて示す図
であり、(B)は、図1に示す分離処理回路の修正処理
回路から得られる処理ラインのラベルデータをその直前
の処理ラインのラベルデータと対比させて示す図であ
り、(C)は、図1に示す線切れ検出回路の基本処理回
路から得られる処理ラインのラベルデータをその直前の
走査ラインのラベルデータと対比させて示す図であり、
(D)は、図1に示す線切れ検出回路の修正処理回路か
ら得られる処理ラインのラベルデータをその直前の走査
ラインのラベルデータと対比させて示す図である。
【図6】図1に示す線切れ検出回路の修正処理回路によ
る“線切れ”のラベルの修正の手順を説明するためのも
のであって、(A)は、図1に示す線切れ検出回路の基
本処理回路から得られる処理ラインのラベルデータをそ
の直前の走査ラインのラベルデータと対比させて示す図
であり、(B)は、図1に示す線切れ検出回路の修正処
理回路から得られる処理ラインのラベルデータをその直
前の走査ラインのラベルデータと対比させて示す図であ
る。
【図7】図1に示す線切れ検出回路の修正処理回路によ
り“線切れ”のラベルの連続部分の幅を修正する手順を
説明するためのものであって、(A)は、図1に示す線
切れ検出回路の基本処理回路から得られる処理ラインの
ラベルデータをその直前の走査ラインのラベルデータと
対比させて示す図であり、(B)は、図1に示す線切れ
検出回路の修正処理回路から得られる処理ラインのラベ
ルデータをその直前の走査ラインのラベルデータと対比
させて示す図である。
【図8】図1に示す重なり修正処理回路によりラベルデ
ータにおける“線”と“欠点”との重なり部分を修正す
る手順の一例を説明するための図である。
【図9】図1に示す重なり修正処理回路によりラベルデ
ータにおける“線”と“欠点”との重なり部分を修正す
る手順の別の例を説明するための図8と同様の図であ
る。
【図10】(A)は、図1に示す検査装置により“欠
点”から分離された“線”および“線切れ”のデータを
示す検査対象物体の平面図であり、(B)は、図1に示
す検査装置により“線”および“線切れ”から分離され
た“欠点”のデータを示す検査対象物体の平面図であ
る。
【符号の説明】
10 線入り板ガラス 11 線 12 接触欠点 13 交差欠点 14 孤立欠点 16 線切れ部分 19 分離処理回路 20 画素 21 線切れ検出回路 22 重なり修正処理回路 23 検査装置

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象物体に対応して順次得られる複
    数個の一次元画素データからこの検査対象物体の構造お
    よび/または模様に関する欠陥を検出する方法におい
    て、 上記一次元画素データの各画素のラベル付けを、上記一
    次元画素データ以前の一次元画素データの各画素に付け
    られる第1のラベルに応じて行い、このラベル付けされ
    た画素のラベルを、上記一次元画素データのうちのラベ
    ル付け対象の画素とは別の画素に付けられる第2のラベ
    に応じて修正するステップと、 得られた ラベル付き画素のうちの少なくとも欠陥部分に
    ついて、その特徴量を基準値と比較するステップとを含
    欠陥検出方法。
  2. 【請求項2】 検査対象物体に対応して順次得られる複
    数個の一次元画素データからこの検査対象物体の構造お
    よび/または模様に関する欠陥を検出する方法におい
    て、 上記一次元画素データの各画素のラベル付けを、上記一
    次元画素データ以前の一次元画素データの各画素に付け
    られる第1のラベルに応じて行い、このラベル付けされ
    た画素のラベルを、上記一次元画素データのうちのラベ
    ル付け対象の画素とは別の画素に付けられる第2のラベ
    ルに応じて修正する第1のステップと、 上記第1のステ
    ップで得られたラベル付き画素のラベルを、上記一次元
    画素データの直後の一次元画素データの各画素に付けら
    れる第3のラベルに応じてさらに修正するステップとを
    含む欠陥検出 方法。
  3. 【請求項3】 上記第1のラベルは、上記一次元画素デ
    ータ以前の一次元画素データの画素のうちの上記一次元
    画素データのラベル付け対象の画素に対応するアドレス
    を有する画素に付けられるラベルである請求項1または
    2に記載の欠陥検出方法。
  4. 【請求項4】 上記第3のラベルは、上記一次元画素デ
    ータの直後の一次元画素データの画素のうちの上記一次
    元画素データのラベル付け対象の画素に対応するアドレ
    スを有する画素に付けられるラベルである請求項に記
    載の欠陥検出方法。
  5. 【請求項5】 検査対象物体に対応して順次得られる複
    数個の一次元画素データからこの検査対象物体の構造お
    よび/または模様に関する欠陥を検出する装置におい
    て、 上記一次元画素データの各画素のラベル付けを、上記一
    次元画素データ以前の一次元画素データの各画素に付け
    られる第1のラベルに応じて行い、このラベル付けされ
    た画素のラベルを、上記一次元画素データのうちのラベ
    ル付け対象の画素とは別の画素に付けられる第2のラベ
    ルに応じて修正するラベル付け手段と、得られたラベル
    付き画素のうちの少なくとも欠陥部分について、その特
    徴量を基準値と比較する比較手段とを備えている欠陥検
    出装置。
JP34874893A 1993-12-27 1993-12-27 物体の構造および/または模様に関する欠陥を検出する方法および装置 Expired - Fee Related JP3278518B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34874893A JP3278518B2 (ja) 1993-12-27 1993-12-27 物体の構造および/または模様に関する欠陥を検出する方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34874893A JP3278518B2 (ja) 1993-12-27 1993-12-27 物体の構造および/または模様に関する欠陥を検出する方法および装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07190956A JPH07190956A (ja) 1995-07-28
JP3278518B2 true JP3278518B2 (ja) 2002-04-30

Family

ID=18399109

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34874893A Expired - Fee Related JP3278518B2 (ja) 1993-12-27 1993-12-27 物体の構造および/または模様に関する欠陥を検出する方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3278518B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102654465A (zh) * 2012-04-11 2012-09-05 法国圣戈班玻璃公司 光学测量装置和光学测量方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE0101374L (sv) * 2001-04-19 2002-10-20 Svante Bjoerk Ab Förfarande och anordning för optisk avsyning
JP5136277B2 (ja) * 2008-08-18 2013-02-06 セントラル硝子株式会社 網入りまたは線入りガラスの欠陥検出方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102654465A (zh) * 2012-04-11 2012-09-05 法国圣戈班玻璃公司 光学测量装置和光学测量方法
CN102654465B (zh) * 2012-04-11 2015-04-22 法国圣戈班玻璃公司 光学测量装置和光学测量方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07190956A (ja) 1995-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0786466B2 (ja) プリント基板のパターン検査装置
US7415362B2 (en) Image defect inspection apparatus
JP3278518B2 (ja) 物体の構造および/または模様に関する欠陥を検出する方法および装置
JPH07282219A (ja) 画像認識手段を具えた錠剤検査装置及び錠剤検査方法
JP2003329601A (ja) 欠陥検査装置及び欠陥検査方法
JPS5924361B2 (ja) 2次元画像比較検査装置
JP3001079B2 (ja) 印刷文字検査方法及び印刷文字検査装置
JPH0666731A (ja) 画像検査装置
JP2003203218A (ja) 外観検査装置および方法
JP4474006B2 (ja) 検査装置
JP2745763B2 (ja) 配線パターン検査装置
JP3278515B2 (ja) 物体の構造の欠陥を検出する方法および装置
JP2529505B2 (ja) 配線パタ―ン検査装置
JP2819905B2 (ja) 配線パターン検査装置
JP4009085B2 (ja) パターン検査装置およびパターン検査方法
JP2000221514A (ja) リブ付カラーフィルター基板のリブ欠落の検査方法
JPH08285788A (ja) 連続する構造物を含む物体の欠陥を検出する方法および 装置
JPH01250050A (ja) 光学系の付着ごみ等検出装置
JP2001209793A (ja) パターン欠陥分別検出方法
JPH0438574A (ja) パターン検査装置
JP2000182046A (ja) 印刷用紙欠陥検査装置
JP4030158B2 (ja) Ptpシート錠剤検査装置
JP2001183119A (ja) パターン検査装置
JPH0520459A (ja) パターン認識方法およびその装置
JP4164636B2 (ja) パターン検査方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees