JPH0520459A - パターン認識方法およびその装置 - Google Patents

パターン認識方法およびその装置

Info

Publication number
JPH0520459A
JPH0520459A JP3175045A JP17504591A JPH0520459A JP H0520459 A JPH0520459 A JP H0520459A JP 3175045 A JP3175045 A JP 3175045A JP 17504591 A JP17504591 A JP 17504591A JP H0520459 A JPH0520459 A JP H0520459A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
recognition
image
threshold value
target
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3175045A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshizumi Tokunaga
利澄 徳永
Daisuke Nishioka
大介 西岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP3175045A priority Critical patent/JPH0520459A/ja
Publication of JPH0520459A publication Critical patent/JPH0520459A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 1次認識で選ばれた類似基準パターンについ
てのみ、2次認識で所定の方法による比較照合および最
終チェックを行うことにより、検出精度の低下を来すこ
となく、処理時間を短縮する。 【構成】対象パターンと予め記憶された基準パターンに
ついて処理ステップ#55で2値化された画像の特徴パ
ラメータどうしを比較する1次認識処理ステップ#56
を行った後、上記対象パターンを1次認識処理で互いの
特徴パラメータが所定値以上一致した基準パターンとの
み比較照合するステップ#58以降の2次認識処理を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、認識すべき対象パタ
ーンを撮像して得られた画像に画像処理を施すことによ
って2次元パターンを認識するパターン認識方法および
その装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、2次元の対象パターンを認識
するパターン認識方法として、認識すべき対象パターン
を撮像して得られた画像に2値化処理を施し、この2値
化された対象画像自身に基づく部分パターン信号の組み
合わせを、予め記憶された基準パターンのものと比較照
合することにより、対象パターンを認識するようにした
ものは一般に良く知られている(例えば、特公昭61−
9562号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来で
は、対象パターンと基準パターンとを比較照合してパタ
ーン認識を行う場合、認識すべき対象パターンを、予め
記憶された個々の基準パターンと所定の方法で比較照合
し最終チェックまでを行い、この一連のプロセスを記憶
された全ての基準パターンについて順次実行することに
より、最終的に当該対象パターンと一致する基準パター
ンを見出だすようにしていたので、処理時間が非常に長
くかかるという難点があった。
【0004】ところで、同じ認識対象パターンについ
て、一定条件下で撮像して得られた複数の画像に2値化
処理を施し、この2値化された画像どうしを比較した場
合、照明の当たり具合や外乱光の存在等の撮像条件の微
妙な違いやノイズの存在などの影響により、一般に、対
象パターンの大きさや幅などに不可避的な振れやばらつ
きが生じる。しかし、上記2値化された画像どうしを重
ね合わせてその大きさや形状等の特徴どうしを比較した
場合、認識対象パターンが同一のものであれば、両者の
重なり合う部分(画素数)の比率は、通常、一定以上のか
なり高い値になる。尚、同一文字でなくても、互いに似
通った文字どうし(数字の「8」とアルファベット文字の
「B」など)についても、上記重なり合う部分の比率は、
一般に、ある程度以上の高い値になる。
【0005】従って、対象パターンと各基準パターンと
を比較する場合、まず、例えば、上記2値化された画像
データどうしを比較して、その大きさや形状などの特徴
パラメータの重なり度合を一定の基準でチェックするこ
とにより、認識すべき対象パターンに少なくとも類似し
た基準パターンを選ぶことができる。そして、この選ば
れた類似基準パターンについてのみ、所定の方法による
精密な比較照合および最終チェックを行うようにして
も、検出精度が特に損なわれることはない。
【0006】そこで、この発明は、選ばれた類似基準パ
ターンについてのみ所定の方法による比較照合および最
終チェックを行うことにより、検出精度の低下を来すこ
となく、処理時間を短縮することができるパターン認識
方法を提供することを目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、本願の第1の
発明は、2値化された対象画像自身に基づく部分パター
ン信号の組み合わせから対象パターンを認識するパター
ン認識方法において、上記対象パターンの特徴パラメー
タと予め記憶された基準パターンの特徴パラメータとを
比較する1次認識処理を行った後、上記対象パターンを
1次認識処理で互いの特徴パラメータが所定値以上一致
した基準パターンとのみ比較照合する2次認識処理を行
うようにしたものである。
【0008】また、本願の第2の発明は、上記第1の発
明に係るパターン認識方法において、上記2次認識処理
は、2値化された対象画像を細線化するとともに、該画
像を分割して得られた各区画領域について、各区画の全
画素面積に対する該区画内の細線化された抽出対象画素
面積の比率を算出し、該比率を所定のしきい値によって
複数の信号に分類し、これら信号のいずれかを各々有す
る各区画の組み合わせに基づいて、上記対象パターンを
認識する処理を有することを特徴としたものである。
【0009】更に、本願の第3の発明は、対象パターン
を撮像する撮像手段と、該撮像手段で得られた画像デー
タをを2値化処理する2値化処理手段と、該2値化処理
手段で2値化された対象画像自身に基づいて部分パター
ン信号を発生する信号発生手段とを有するパターン認識
装置において、基準パターンの特徴パラメータを記憶す
る記憶手段と、該記憶手段に記憶された基準パターンの
特徴パラメータと上記対象パターンの特徴パラメータと
を順次比較する1次認識処理手段と、該1次認識処理手
段での比較結果に基づいて互いの特徴パラメータが所定
値以上一致した基準パターンを抽出する抽出手段と、上
記対象パターンを上記抽出手段で抽出された基準パター
ンとのみ比較照合する2次認識処理手段とを備えたこと
を特徴としたものである。
【0010】
【発明の効果】本願の第1の発明によれば、上記2次認
識処理では、1次認識処理で互いの特徴パラメータが所
定値以上一致した基準パターン、つまり認識すべき対象
パターンに少なくとも類似した基準パターンについての
み、対象パターンと基準パターンとの比較照合を行うの
で、1次認識処理で抽出されなかった基準パターンにつ
いては、2次認識処理による比較照合を省くことがで
き、記憶された全ての基準パターンについて比較照合か
ら最終チェックまで行っていた従来に比べて、全体とし
ての処理時間を短縮することができる。すなわち、検出
精度を特に低下させることなく、処理速度を高めること
ができる。
【0011】また、本願の第2の発明によれば、2値化
された対象画像を細線化することにより、対象パターン
を撮像する際における陰影の付き方などの撮像条件の影
響を排除することができ、この細線化された画像を分割
して得られた各区画領域について、上記細線化された抽
出対象画素面積の比率を算出し、該比率を所定のしきい
値によって複数の信号に分類した上で、これら信号を各
々有する各区画の組み合わせに基づいて上記対象パター
ンを認識することができるので、上記第1と同様の効果
を奏することができるに加えて、より一層検出精度の高
いパターン認識を行うことができる。
【0012】更に、本願の第3の発明によれば、上記1
次認識処理手段と抽出手段と2次認識処理手段とを設け
たので、1次認識処理で互いの特徴パラメータが所定値
以上一致した基準パターン(つまり認識すべき対象パタ
ーンに少なくとも類似した基準パターン)を抽出し、該
基準パターンについてのみ、対象パターンと基準パター
ンとの比較照合を行うようにすることができ、1次認識
処理で抽出されなかった基準パターンについては2次認
識処理による比較照合を省くことにより、記憶された全
ての基準パターンについて比較照合から最終チェックま
で行っていた従来に比べて、全体としての処理時間を短
縮することができる。すなわち、検出精度を特に低下さ
せることなく、処理速度を高めることが可能になる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例を、例えば、自動車
の製造ラインにおいて、車体に刻印された車体番号を自
動的に読み取って検査する方法に適用した場合につい
て、添付図面を参照しながら説明する。図1は、本実施
例に係る自動車製造ラインにおいて、車体に対して各々
固有の車体番号を刻印する刻印ステーションの概略を表
すブロック構成図であるが、この図に示すように、本刻
印ステーション1には、該ステーション1に搬入されて
きた車体に車体番号を刻印する刻印装置5と、刻印され
た車体番号を自動的に読み取って検査する刻印検査装置
10とが設けられている。
【0014】上記刻印装置5は、車体の所定部位(例え
ばカウルボックス)に車体番号を自動的に刻印すること
ができる刻印機6と、該刻印機6の打刻動作を制御する
刻印コントローラ7とを備え、該コントローラ7には、
工場の上位コンピュータ3から、車体の製造ラインでの
コミットナンバやこのナンバに応じた車体番号などの基
本データが入力され、これが記憶されるようになってい
る。上記刻印コントローラ7は、例えばマイクロコンピ
ュータを主要部として構成されたもので、上記刻印ステ
ーション1を含む車体組立ライン全体の制御を行うライ
ンコントローラ2に接続されている。
【0015】また、上記刻印検査装置10は、図2に示
すように、より好ましくは、車体の打刻箇所に照明光を
当てて刻印文字に陰影を付ける照明器11(例えば高周
波蛍光灯)と、該照明器11で陰影を付けて照らし出さ
れた車体番号を撮影する複数(例えば2台)の工業用ビデ
オカメラ12(12a,12b)と、後で詳しく説明するよ
うに、該カメラ12で撮影された画像情報から、実際に
車体に刻印された車体番号のパターン認識を行う画像処
理装置13とを備え、該画像処理装置13には、ディス
プレイ装置14やプリンタ装置(不図示)などが付設され
ている。尚、上記照明器11からの照明光により陰影を
付けた状態で対象パターン(車体番号)を撮像することに
より、明暗がより強調されたパターンの画像を得ること
ができる。また、ビデオカメラ12(12a,12b)を2
台備えることにより、刻印文字数が多く、一つのカメラ
で刻印文字全体の画像が所定の大きさとなるように撮像
することができない場合などには、被撮像領域を二つに
分割し、上記2台のビデオカメラ12a,12bを用いて
分割された各領域毎にそれぞれ同時に撮像することが可
能となり、刻印文字の読み取り精度を高めることができ
る。
【0016】以下、上記刻印ステーション1での車体番
号の刻印及びその検査工程の概略について、図3のフロ
ーチャートを参照しながら説明する。ラインが始動され
上記ラインコントローラ2による制御が開始されると、
まず、車体搬送機(不図示)が起動されて刻印ステーショ
ンに車体が搬送され、刻印機6に対して上記車体がクラ
ンプして固定される(ステップ#1乃至ステップ#3)。
次に、刻印機6が起動されて車体の所定箇所(カウルボ
ックス)に、当該車体の車体番号が刻印され、その後、
例えばエアブローにより刻印箇所の清浄が行なわれる
(ステップ#4乃至ステップ#6)。
【0017】次に、刻印検査装置10が作動させられ、
照明によって陰影が付けられた打刻文字が、認識すべき
対象パターンとして上記ビデオカメラ12で撮像され、
その画像が画像処理装置13に取り込まれる(ステップ
#7)。そして、後で詳しく説明するように、取り込ま
れた画像に対して所定の画像処理が施され、打刻文字の
パターン認識が行なわれる(ステップ#8)。そして、ス
テップ#9で、上記画像処理に基づくパターン認識で読
み取られた刻印文字が、予め入力・記憶された当該車体
の車体番号と一致しているか否かが照合・判定され、こ
の判定結果がYES(一致)の場合には、OK信号が出力
(ステップ#10)されるとともに、読み取られた車体番
号がコミットNO.などと共にプリンタで印字される(ス
テップ#11)。この印字が終了すると、次ワークに対
する刻印工程が開始されるようになっている(ステップ
#12)。
【0018】一方、上記ステップ#9での判定結果がN
O(不一致)の場合には、NG信号が出力されて検査員が
呼び出され(ステップ#13及びステップ#14)、上記
パターン認識で読み取られモニタ画面14に表示された
認識文字と本来の車体番号とが一致しているか否かが照
合・判定される(ステップ#15)。この判定結果がYE
S(一致)の場合には、ステップ#16で、マニュアルボ
タンによりOK信号が出力される(ステップ#10)。ま
た、上記ステップ#15での判定結果がNO(不一致)の
場合には、当該車体に対して車体番号の訂正打刻(ステ
ップ#17)が行なわれるとともに、システムに対し
て、予め定められた異常処理マニュアルに沿って異常対
策処置が講じられるようになっている。
【0019】次に、上記画像処理装置13による文字認
識システム(ステップ#8及び#9)の概略について、刻
印コントローラ7と画像処理装置13との間の信号系統
図(図4)、並びに、図5及び図6のフローチャートを参
照しながら説明する。画像処理システムがスタートする
と、まず、複数設けられたビデオカメラ12(12a,1
2b)のいずれの影像を入力するかの選択、開始時刻の印
字、テスト信号の有無の確認などの準備ステップが実行
され(ステップ#21,#22及び#23)、これら準備
が完了するとREADY ON信号が刻印コントローラ
7に対して出力される(ステップ#24)。尚、上記テス
ト信号は、刻印の試し打ちなどの場合に、これを知らせ
るために刻印コントローラ7から出力される信号であ
る。また、画像処理装置13を途中から立ち上げる場合
には、上記準備ステップ中にデータ再送信要求信号が刻
印コントローラ7に対して出力される。
【0020】次に、画像処理システムが刻印機6の作動
と連動して実行されるか、または単独で実行されるかを
指示する信号が受信される(ステップ#25)。そして、
ステップ#26で、刻印機6と連動するか否かが判定さ
れる。この判定結果がYESの場合には、刻印機側から
の起動信号の入力を待ってシステムが起動される。そし
て、上記起動信号が受信されると、続いてコミットN
O.及び車体番号等の基本データが受信される(ステップ
#27及び#28)。その後、画像取り込み指令に基づ
いてビデオカメラ12による画像が入力され、この画像
入力が完了すると、画像入力完了信号が刻印コントロー
ラ7に対して出力される(ステップ#29,#30及び#
31)。尚、上記ステップ#26での判定結果がNOの
場合、つまり画像処理システムが単独で実行される場合
には、ステップ#28'で基本データ(ステップ#28参
照)の受信が行なわれ、起動信号(ステップ#27)を待
つことなく、ステップ#30の画像入力が行なわれる。
【0021】そして、画像処理に基づいて刻印文字(車
体番号)の認識が行なわれ、この認識された車体番号と
予め入力され記憶されていた基本データとが照合され、
両者が一致しているか否かの判定が行なわれる(ステッ
プ#32及び#33)。この判定終了後、読み取り完了
信号が刻印コントローラ7に対して出力され、また、判
定結果及びコミットNO./車体番号がディスプレイ装
置14のモニタ画面上に表示されるとともに、これらが
プリンタで印字される(ステップ#35,#36及び#3
7)。そして、画像処理システムが刻印機6の作動と連
動している場合には、該刻印機6の作動完了信号を待っ
て、また連動していない場合にはそのまま、出力信号が
リセットされ(ステップ#38,#39及び#40)、そ
の後、ステップ#23に戻って以下同様のステップを繰
り返すようになっている。
【0022】次に、上記画像処理装置13による画像処
理及びパターン認識の具体的例について、図7及び図8
のフローチャートを参照しながら説明する。まず、画像
入力に先立って、ステップ#50で、前ワークに対する
読み取り文字、同一文字の格納、及び記憶されていた車
体番号等の初期化を行う。次いで、フロッピディスク等
のメモリ手段から当該ワークに対する基本データを読み
出すとともに、ビデオカメラ12で撮影された画像を入
力する(ステップ#51及び#52)。そして、ステップ
#53で、入力された画像に対して、当該画面内で処理
を施す領域を限定するウィンドウ処理を行った後、ステ
ップ#54で、この限定された領域に対して2値化処理
を行う際のしきい値を設定する。次いで、この設定され
たしきい値によって2値化処理を行う(ステップ#5
5)。
【0023】本実施例では、上記画像処理装置13の記
憶手段に、車体番号を形成する各数字やアルファベット
文字などについて、その基準パターンの2値化された画
像データが予めメモリされており、上記各基準パターン
と対象パターンとについて、その2値化された画像どう
しを比較することにより、パターン認識における1次認
識としてのパターンマッチングが行なわれるようになっ
ている(ステップ#56)。このパターンマッチングは、
上記各基準パターンと対象パターンとについて、その2
値化された画像どうしを重ね合わせて大きさや形状等の
特徴を比較した場合に、両者の重なり合う部分(画素数)
の比率が所定値以上であるか否かを判定することによっ
て行なわれる。
【0024】そして、このパターンマッチングの結果、
上記重なり合う部分の画素数の比率が所定値以上の基準
パターンがあるか否か、つまり特徴パラメータが所定値
以上一致するOKのものがあるか否かが判定され(ステ
ップ#57)、この判定結果がYESの場合には、ステ
ップ#58でノイズ除去処理が行なわれる。すなわち、
このステップ#58以降の各ステップ、つまり上記1次
認識の後に行なわれる2次認識のための処理ステップに
よる比較照合は、上記パターンマッチングの結果でOK
と判定されたもの、つまり当該対象パターンもしくはそ
れに類似する基準パターンについてのみ実行される。
【0025】従って、上記1次認識でOKでなかった他
の基準パターン、つまり当該対象パターンもしくはそれ
に類似する基準パターンでないものについては、2次認
識処理が行なわれないので、全ての基準パターンについ
て比較照合および最終チェックまでを行っていた従来に
比べて、全体としての処理時間が短縮される。尚、上記
パターンマッチングは、例えば専用ROMによる演算処
理で行わせることによって、例えば画像処理装置13の
マイクロコンピュータ等でソフト的に逐次プログラムを
実行させて行う場合に比べて高速処理が可能になる。
【0026】また、本実施例では、上記ノイズ除去を行
った後に、照明光により陰影を付けて得られた上記画像
に対して、この陰影の付き方がパターン認識の認識精度
に及ぼす影響を低減させるために、画像に表示された図
形または文字の線幅を細める、所謂、細線化処理を施す
ようにしている(ステップ#59)。尚、上記ウィンド
ウ、2値化、ノイズ除去及び細線化の各処理は、いずれ
も、従来より良く知られている方法と同様の手法で行う
ことができる。
【0027】次に、ステップ#60で、対象パターンの
一連の文字及び数字に対して順番を定めるラベル付けを
行う。本実施例の場合、車体番号として、0乃至9の数
字とA乃至Zのアルファベット文字などを組み合わせ
て、例えば最大19桁までの文字及び数字を刻印するこ
とができ、車種に応じて所定桁数の車体番号が付与され
る。尚、この車体番号の桁数が多く、一つのビデオカメ
ラで、刻印文字全体の画像が所定の大きさとなるように
撮像できない場合には、被撮像領域を二つに分割し、2
台のビデオカメラ12a,12bを用いて分割された各領
域毎にそれぞれ同時に撮像するようにしている。この
後、上記ラベル付けされた各認識文字の面積(画素数)を
算出し、この面積が所定値(例えば15)以下であるか否
かが判定される(ステップ#61及び#62)。この判定
結果がYESの場合には、当該認識文字は、上記ノイズ
除去処理で除去しきれなかったゴミ等によるノイズによ
るもので、実際には文字または数字でないものと判断さ
れ、次のラベルに移行する(ステップ#63)。
【0028】一方、上記ステップ#62の判定結果がN
Oの場合には、当該文字のパターン認識を行うために、
まず、ステップ#64で特徴量の抽出が行なわれる。す
なわち、上記ウィンドウ処理で得られた画像の中で、文
字としてパターン認識すべき領域を更に限定し、その画
像処理の開始座標を定める。そして、この領域を所定の
細かさ(例えば縦横5分割)で各区画領域に分割する(ス
テップ#65)。そして、上記5分割した領域の画素数
をカウントし、5分割した後の座標を算出する(ステッ
プ#66及び#67)。尚、図10に、数字の「2」を例
にとって、上記細線化された後の画像例を示す。この図
10中の2点鎖線は、画像を縦横5分割する際の分割線
を示している。
【0029】本実施例では、上記特徴量を抽出して画像
分割を行うに際して、より好ましくは、この分割すべき
領域の大きさを、予め一定の大きさとして設定しておく
のではなく、文字として認識された範囲に応じて認識文
字ごとに求め、それぞれの文字に対応する領域の大きさ
に応じて5分割するようにしている。従って、上記分割
すべき領域の画素数(ステップ#66参照)は文字によっ
て異なることになる。このように、分割すべき領域を、
文字として認識された範囲に応じて可変させることによ
り、従来、文字の大きさ・形状等にかかわらず一定の大
きさで行っていた場合に比べて、より効率良く画像処理
を行うことができる。また、領域内での文字のずれ等の
影響を排除することができるので、より精度の高いパタ
ーン認識を行うことができる。
【0030】尚、本実施例では、この段階において(ス
テップ#65)、文字として認識された上記領域を分割
するに際して縦横5分割するようにしたが、これは、他
の数(例えば4,6あるいは10など)で分割した場合と
比較テストを行った結果、本実施例の場合には、この5
分割が、一般的に最も高い認識精度が得られたためであ
る。従って、条件が異なる場合などには、他の数で分割
するようにしても良い。
【0031】次に、上記5分割を行った後、この5分割
された区画領域について、ある任意の区画を取り出すウ
ィンドウを行い(ステップ#68)、該区画領域内におい
て文字部分を示す画素数、つまり細線化された抽出対象
画素面積So 、該区画領域の全画素数つまり区画の全画
素面積St 、及び該全画素面積Stに対する抽出対象画
素面積Soの比率Rsを順次算出する(ステップ#69、
#70及び#71)。そして、この比率Rsが所定のしき
い値(例えば10%)以上である場合には、縦横5分割さ
れて設けられた25のます目の配列における当該区画に
対応する配列位置に信号「2」を代入する(ステップ#7
2及び#73)。また、上記比率Rsが上記しきい値より
も小さく、これより小さい第2のしきい値(例えば0%)
よりも大きい場合(0%<Rs<10%)には信号「1」
を、更に、上記比率が0%の場合には信号「0」を、上記
配列中に代入する(ステップ#74,#75及び#7
6)。すなわち、当該認識文字に対する25の配列のう
ち、当該区画に対応する部位には、所定のしきい値(1
0%及び0%)によって分類された複数の信号(0,1又
は2)のいずれかが代入される。
【0032】上記区画についての信号の付与(代入)が終
了すると次区画に移行し(ステップ#77)、上記ステッ
プ#68からステップ#76が実行される。これを、各
区画について順次繰り返して実行することにより、当該
文字に対する25の区画すべてに上記いずれかの信号が
付与され、当該文字に対する配列パターンが得られる。
そして、この得られた配列パターンを、1次認識として
のパターンマッチングの結果OK(ステップ#56及び
#57参照)であった基準パターン、つまり認識対象パ
ターンに少なくとも類似した基準パターンについての
み、予め記憶された基準データ(基準配列パターン)と比
較照合する2次認識が実行され(ステップ#78)、この
2次認識によって当該文字が何であるかを認識すること
ができるようになっている。尚、図11に、数字の「2」
を例にとって、予め記憶された上記基準配列パターンの
一例を示す。
【0033】上記文字に対するパターン認識を終えた
後、ステップ#79で、次のラベルの文字のパターン認
識が実行される(つまり、ステップ#60以降のステッ
プを繰り返して行う)。これを、全桁数だけ繰り返すこ
とにより全文字のパターン認識が終了し(ステップ#8
0)、その結果を基本データの車体番号と照合し、照合
結果がディスプレイ装置上に表示されるとともにプリン
タで印字される(ステップ#81,#82及び#83)。
【0034】尚、本実施例では、認識対象文字がハイフ
ォン( 「−」 )である場合には、上記ステップ#68の実
行に先立って、5分割されるべき領域の両側に所定数
(例えば4個分)だけ画素を追加し、この追加された部分
には特定の信号(例えば信号「6」)を付与した後、上記ス
テップ#68乃至ステップ#76を実行して配列パター
ンを求めるようにしている。上記のような処理を施すこ
とにより、ハイフォンの線に傾きがあった場合などで
も、精度の良いパターン認識を行うことができる。
【0035】また、ある一つの文字の対象パターンにつ
いて文字認識の結果、複数の基準パターンと一致する場
合がある。従って、この一致数が1個でない場合にはN
Gが表示される。すなわち、図9のフローチャートに示
すように、文字認識を実行するとともに、対象パターン
が基準パターンと一致した文字を格納し、更に、この一
致が得られた数をカウントして格納する(ステップ#1
01乃至#103)。次に、この一致数が1であるか否
かが判定され(ステップ#104)、NOの場合には文字
が特定できないのでNG表示が行なわれ(ステップ#1
05)、YESの場合には基本データと照合され(ステッ
プ#106)、NGまたはOKが表示される(ステップ#
107または#108)。
【0036】以上、説明したように、本実施例によれ
ば、2次認識処理では、1次認識(パターンマッチング)
で互いの特徴パラメータが所定値以上一致した基準パー
タン、つまり認識対象パターンに少なくとも類似した基
準パータンについてのみ、対象パターンと基準パータン
との比較照合を行うので、上記パターンマッチングで選
ばれなかった基準パータンについては、2次認識による
比較照合を省くことができ、対象パターン全てについて
比較照合から最終チェックまでを行っていた従来に比べ
て、全体としての処理時間を短縮することができる。す
なわち、検出精度を特に低下させることなく、処理速度
を高めることができるのである。
【0037】尚、本実施例では、上記のパターン認識に
よる文字判別の結果、最終的に不合格(NG)であった場
合には、2値化処理(図7のステップ#55参照)におけ
るしきい値を最設定した上で、再度、上記パターン認識
方法によって認識対象文字の判別を行うようにしてい
る。以下、上記しきい値の再設定処理について、被撮像
領域を二つに分割して2台のビデオカメラ12a,12b
でそれぞれの領域を同時に撮像してパターン認識を行っ
た場合を例にとって説明する。すなわち、車体番号の桁
数が多く、一つのビデオカメラで刻印文字全体の画像が
所定の大きさとなるように撮像できない場合には、上記
のようにして2台のビデオカメラ12a,12bで撮像が
行なわれる。例えば、車体番号の桁数が14であった場
合には、ビデオカメラ12aで9個の刻印文字を、また
ビデオカメラ12bで残り5個の刻印文字を撮像するよ
うに設定されている。
【0038】2値化処理における初期しきい値の設定
は、上記ビデオカメラ12aで撮像した9個の刻印文字
の画像信号をA/D変換して得られた第1画像データ
と、ビデオカメラ12bで撮像した5個の刻印文字の画
像信号をA/D変換して得られた第2画像データとにつ
いてそれぞれ行なわれ、この両画像データのいずれか一
方の文字判別が不合格の場合に、その不合格のものに対
して上記2値化処理におけるしきい値の再設定が行なわ
れる。以下、このしきい値再設定処理に先立って、まず
初期しきい値の設定について、主として第1画像データ
の場合を例にとって説明する。尚、第2画像データにつ
いては、第1画像データの場合と同様であるので補足的
に説明を加えることにする。
【0039】図12に示すように、しきい値設定処理制
御が開始されると、濃度値0〜255のうち濃度値80
〜125の範囲内で第1画像データについて2値化処理
を施すためのしきい値Ftを「80」から順次増加させな
がら設定するため、先ずしきい値Ftが「80」に設定さ
れ(ステップ#120)、次にしきい値Ftとしきい値Ft
以上の2値化データをグループ化して検出文字と想定さ
れる準検出文字の数Niとを対応づけるカウンタiが「8
0」に設定される(ステップ#121)。
【0040】ここで、準検出文字数Niとしきい値Ftと
の関係を説明すると、図14において実線の折線で示す
ように、しきい値Ftの増加に伴い準検出文字数Niが検
出文字数Mまで徐々に減少し、その後検出文字数Mと等
しくなり、その後しきい値Ftが「125」まで増加する
間準検出文字数Niが徐々に増加して、「80」〜「12
5」のしきい値Ftの間に準検出文字数Niと検出文字数
Mとの差が最小値(この場合の最小値は0である)となる
しきい値Ftに関する最小値領域Maが1つだけ現われる
場合と、図15において実線の折線で示すように、照明
装置の照度のバラツキなどの影響により、第1最小値領
域Malと第2最小値領域Ma2との2つの最小値領域Ma
が現れたり或いは2つ以上の最小値領域Maが現れる場
合とがある。一般に、最小値領域Maが2つ以上現れた
場合には、後述する検出文字の読取りにおいて読取りが
不合格となることが多い。
【0041】一方、前記刻印文字の近傍に大形の塵など
が付着している場合、画像データにはこの塵に対応する
データが余分に含まれており、図14及び図15におい
て2点鎖線で示したように、準検出文字数Niは塵など
が付着していないときに比べて塵の数だけ多くなり、こ
の場合最小値領域Maにおける準検出文字数Niと検出文
字数Mとの差は0以上になる。尚、以下の説明において
は、図14は第1画像データについての準検出文字数N
iとしきい値Ftとの関係を示し、図15は第2画像デー
タについての準検出文字数Niとしきい値Ftとの関係を
示すものとする。
【0042】次に、カウンタiが1つインクリメントさ
れ(ステップ#122)、次にしきい値Ftで2値化処理
したときの準検出文字数Niが演算されその結果がメモ
リに格納される(ステップ#123)。この演算において
は、しきい値Ftで2値化処理した2値化データがグル
ープ化されるとともに、グループ化されたデータ毎に、
ラベル付け,抽出対象画素数の算出およびノイズ除去の
各処理が施されて準検出文字数Niが求められる。次に
しきい値Ftが1つインクリメントされ(ステップ#12
4)、しきい値Ftが「126」よりも小さいときには(ス
テップ#125:NO)、ステップ#122以降が繰り返
される。そして、しきい値Ftが「126」までインクリ
メントされると(ステップ#125:YES)、準検出文
字数Niの最小値Neが演算される(ステップ#126)。
この演算においては、例えば図16に示すしきい値Ft
「83」〜「86」、「88」〜「107」、「108」〜「11
1」及び「112」〜「116」のように、準検出文字数Ni
が同一となる連続したしきい値Ftがグループ化され、
各グループの準検出文字数Niが比較されて準検出文字
数Niの最小値Ne(図9の例ではNe=9)が決定され
る。
【0043】次に、(ステップ#127)において、準検
出文字数Niが最小値Neとなるしきい値Ftのグループ
について、そのうちの最小のしきい値である最小有効し
きい値Faと最大のしきい値である最大有効しきい値Fb
とが演算される。但し、第2画像データのように第1最
小値領域Malと第2最小値領域Ma2とを有する場合に
は、第1及び第2最小有効しきい値Fa1・Fa2と第1
及び第2最大有効しきい値Fb1・Fb2とが演算され
る。
【0044】次に、最小値領域Maが1つのときには(ス
テップ#128:YES)、その最小有効しきい値Faと
最大有効しきい値Fbを用いて平均有効しきい値Fhが演
算され(ステップ#130)、また、最小値領域Maが2
つの場合には(ステップ#128:NO)、広い方の最小
値領域Maの最小有効しきい値Faと最大有効しきい値F
bとが選択され(ステップ#129)、その最小有効しき
い値Faと最大有効しきい値Fbを用いて平均有効しきい
値Fhが演算され(ステップ#130)、平均有効しきい
値Fhに所定の小さな値である補正定数αが加算されて
初期しきい値Fsが設定される(ステップ#131)。そ
して、この初期しきい値Fsを用いて2値化処理が行な
われる。
【0045】すなわち、第1及び第2画像データに関す
る初期しきい値Fsを夫々Fos及びFnsとすると、第1
画像データに関しては最小値領域Maが1つなので、初
期しきい値Fosは、最小有効しきい値Faと最大有効し
きい値Fbとを用いて設定され、第2画像データに関し
ては最小値領域Maが2つあって第1最小値領域Ma1が
第2最小値領域Ma2より広いので、初期しきい値Fns
は、第1最小有効しきい値Fa1と第1最大有効しきい
値Fa2とを用いて設定される。尚、補正定数αは撮像
時における照射光の照度を加味するための定数で実験的
に求められる。
【0046】次に、2値化処理におけるしきい値の再設
定処理制御のルーチンについて、図13のフローチャー
トに基いて説明する。尚、このしきい値の再設定処理
は、第1,第2の両画像データのいずれか一方の文字判
別が不合格の場合に、その不合格のものに対して行なわ
れるもので、本実施例では、各画像データの文字判別の
結果、第1画像データの文字判別が合格で第2画像デー
タの文字判別が不合格であったとして説明する。また、
このしきい再設定処理は、上記両画像データのいずれか
一方に、二つの最小値領域が現れた場合で、かつ、この
二つの最小値領域が現れた画像において文字判別が不合
格となった場合に実行されるものとする。
【0047】先ず、第1画像データに関する初期しきい
値Fosと第2画像データに関する初期しきい値Fnsとが
一致しているときには(ステップ#141:YES)、再
設定しきい値Fnsは、初期しきい値Fnsと初期しきい値
Fnsを含む第1最小値領域Ma1の最大有効しきい値Fb
1との平均値に補正定数αが加算されて設定される(ス
テップ#141)。一方、初期しきい値Fosと初期しき
い値Fnsとが一致していないとき(ステップ#140:N
O)で且つ初期しきい値Fosが第1又は第2最小値領域
Ma1・Ma2内のいずれかに存在するときには(ステッ
プ#142:YES)、再設定しきい値Fnsは初期しきい
値Fosに設定され(ステップ#143)、初期しきい値F
osが第1又は第2最小値領域Ma1又はMa2内のいずれ
にも存在しないときには(ステップ#142:NO)、図
15に示す間隔a、bが初期しきい値Fos、第1最大有効
しきい値Fb1及び第2最小有効しきい値Fa2に基いて
演算される(ステップ#144)。
【0048】但し、初期しきい値Fosが、しきい値「8
0」と第1最小有効しきい値Fa1との間又は第2最大有
効しきい値Fb2としきい値「125」との間に存在する
ときには、初期しきい値Fosと第1最小有効しきいFa
1及び第2最小有効しきい値Fa2との間隔又は初期し
きい値Fosと第2最大有効しきい値Fb2及び第1最大
有効しきい値Fb1との間隔が演算される。尚、以下の
説明では、初期しきい値Fosが第1最小値領域Ma1と
第2最小値領域Ma2との間に存在するものとする。
【0049】第1最小値領域Ma1が第2最小値領域Ma
2より初期しきい値Fosに近くて間隔aが間隔bより小さ
く(ステップ#145:YES)且つ初期しきい値Fnsが
第1最小値領域Ma1に存在するときには(ステップ#1
46:YES)、再設定しきい値Fnsは、初期しきい値F
nsと初期しきい値Fosに最も近い第1最大有効しきい値
Fb1との平均値に補正定数αが加算されて設定され(ス
テップ#147)、初期しきい値Fnsが第1最小値領域
Ma1に存在しないときには(ステップ#146:NO)、
再設定しきい値Fnsは、第2最小有効しきい値Fa2と
第2最大有効しきい値Fb2との平均値であるFc2と初
期しきい値Fosに最も近い第2最小有効しきい値Fa2
との平均値に補正定数αが加算されて設定される(ステ
ップ#148)。
【0050】一方、前記と逆に間隔bが間隔aより小さく
(ステップ#145:NO)且つ初期しきい値Fnsが第2
最小値領域Ma2に存在するときには(ステップ#14
9:YES)、再設定しきい値Fnsは、初期しきい値Fns
と第2最小有効しきい値Fa2との平均値に補正定数α
が加算されて設定され(ステップ#150)、初期しきい
値Fnsが第2最小値領域Ma2に存在しないときには(ス
テップ#149:NO)、再設定しきい値Fnsは、第1最
小有効しきい値Fa1と第1最大有効しきい値Fb1との
平均値であるFc1と第1最大有効しきい値Fb1との平
均値に補正定数αが加算されて設定される(ステップ#
151)。このようにして第2画像データに関する再設
定しきい値Fnsが設定されると、この再設定しきい値F
nsを用いて、再度、認識対象文字に対するパターン認識
が実行されるようになっている。
【0051】このように、不合格の第2画像データに関
するしきい値Fnsを再設定して第2画像データを2値化
処理するので、刻印文字の検出効率を高めることが出来
る。また、再設定しきい値Fnsを初期しきい値Fnsと合
格の第1画像データに関する初期しきい値Fosとに関連
づけて設定するので、再設定しきい値Fnsを効率的に精
度良く設定出来、再設定しきい値Fnsによる刻印文字の
検出精度を高めることが出来る。尚、初期しきい値Fos
と初期しきい値Fnsとが一致しているときに、再設定し
きい値Fnsを、初期しきい値Fnsと第1最小有効しきい
値Fa1との平均値に補正定数αを加算して設定するこ
とも有り得る。また、画像処理制御において、逐次増加
させるしきい値Ftを「80」より小さい値から開始して
も良く、更に、しきい値Ftを「255」から開始して逐
次減少させるようにしてもよい。加えて、刻印文字に限
らず、数が予めわかっている検出対象物であれば、種々
の検出対象物の画像処理に本発明の方法及び装置を適用
し得ることは勿論である。
【0052】また、上記実施例は、自動車の車体に車体
番号として刻印された文字(数字及びアルファベット)を
認識する場合についてのものであったが、本発明は、上
記の場合に限らず、他の一般的な2次元のパターン認識
にも適用することができる。また、対象パターンを撮像
する際して、特に照明光による陰影を付ける必要はな
く、例えば通常の印刷文字のパターン認識を行う場合に
も適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る刻印ステーションの概
略構成を示すブロック構成図である。
【図2】 上記実施例に係る刻印検査装置の斜視図であ
る。
【図3】 上記刻印ステーションでの刻印及び検査工程
を説明するためのフローチャートである。
【図4】 刻印コントローラと画像処理装置との間の信
号系統図である。
【図5】 上記画像処理装置による文字認識の概略を説
明するためのフローチャートである。
【図6】 上記画像処理装置による文字認識の概略を説
明するためのフローチャートである。
【図7】 上記画像処理装置による画像処理及びパター
ン認識の具体例を説明するためのフローチャートであ
る。
【図8】 上記画像処理装置による画像処理及びパター
ン認識の具体例を説明するためのフローチャートであ
る。
【図9】 複数一致の場合における処理を説明するため
のフローチャートである。
【図10】 細線化後の画像の一例を示す説明図であ
る。
【図11】 基準配列パターンの一例を示す説明図であ
る。
【図12】 2値化におけるしきい値の設定処理を説明
するためのフローチャートである。
【図13】 上記2値化におけるしきい値の再設定処理
を説明するためのフローチャートである。
【図14】 第1画像データのしきい値毎の準検出文字
数を示すグラフである。
【図15】 第1画像データのしきい値毎の準検出文字
数を示すグラフである。
【図16】 逐次増加させたしきい値毎の準検出文字数
の一例を示すグラフである。
【符号の説明】
11…照明器 12,12a,12b…ビデオカメラ 13…画像処理装置 Rs…区画の全画素面積に対する抽出対象画素面積の比
率 So…抽出対象画素面積 St…区画の全画素面積

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2値化された対象画像自身に基づく部分
    パターン信号の組み合わせから対象パターンを認識する
    パターン認識方法において、 上記対象パターンの特徴パラメータと予め記憶された基
    準パターンの特徴パラメータとを比較する1次認識処理
    を行った後、上記対象パターンを1次認識処理で互いの
    特徴パラメータが所定値以上一致した基準パターンとの
    み比較照合する2次認識処理を行うことを特徴とするパ
    ターン認識方法。
  2. 【請求項2】 上記2次認識処理は、2値化された対象
    画像を細線化するとともに、該画像を分割して得られた
    各区画領域について、各区画の全画素面積に対する該区
    画内の細線化された抽出対象画素面積の比率を算出し、
    該比率を所定のしきい値によって複数の信号に分類し、
    これら信号のいずれかを各々有する各区画の組み合わせ
    に基づいて、上記対象パターンを認識する処理を有する
    ことを特徴とする請求項1記載のパターン認識方法。
  3. 【請求項3】 対象パターンを撮像する撮像手段と、該
    撮像手段で得られた画像データをを2値化処理する2値
    化処理手段と、該2値化処理手段で2値化された対象画
    像自身に基づいて部分パターン信号を発生する信号発生
    手段とを有するパターン認識装置において、 基準パターンの特徴パラメータを記憶する記憶手段と、
    該記憶手段に記憶された基準パターンの特徴パラメータ
    と上記対象パターンの特徴パラメータとを順次比較する
    1次認識処理手段と、該1次認識処理手段での比較結果
    に基づいて互いの特徴パラメータが所定値以上一致した
    基準パターンを抽出する抽出手段と、上記対象パターン
    を上記抽出手段で抽出された基準パターンとのみ比較照
    合する2次認識処理手段とを備えたことを特徴とするパ
    ターン認識装置。
JP3175045A 1991-07-16 1991-07-16 パターン認識方法およびその装置 Pending JPH0520459A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3175045A JPH0520459A (ja) 1991-07-16 1991-07-16 パターン認識方法およびその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3175045A JPH0520459A (ja) 1991-07-16 1991-07-16 パターン認識方法およびその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0520459A true JPH0520459A (ja) 1993-01-29

Family

ID=15989265

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3175045A Pending JPH0520459A (ja) 1991-07-16 1991-07-16 パターン認識方法およびその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0520459A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004259114A (ja) * 2003-02-27 2004-09-16 Seiko Epson Corp 物体識別方法および物体識別装置、並びに物体識別プログラム
JP2011112398A (ja) * 2009-11-24 2011-06-09 N Tech:Kk 画像形成状態検査方法、画像形成状態検査装置及び画像形成状態検査用プログラム
JP2017117193A (ja) * 2015-12-24 2017-06-29 三菱自動車工業株式会社 車両情報管理システム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004259114A (ja) * 2003-02-27 2004-09-16 Seiko Epson Corp 物体識別方法および物体識別装置、並びに物体識別プログラム
JP2011112398A (ja) * 2009-11-24 2011-06-09 N Tech:Kk 画像形成状態検査方法、画像形成状態検査装置及び画像形成状態検査用プログラム
JP2017117193A (ja) * 2015-12-24 2017-06-29 三菱自動車工業株式会社 車両情報管理システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7916893B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, and program
US6339651B1 (en) Robust identification code recognition system
CN1297943C (zh) 图像缺陷检查装置和图像缺陷检查方法
TWI669519B (zh) 電路板瑕疵篩選方法及其裝置與電腦可讀取記錄媒體
JP4243454B2 (ja) 明度補正方法及び選択的欠陥検出方法及びこれらを記録した記録媒体
JPH0520459A (ja) パターン認識方法およびその装置
JP2005250786A (ja) 画像認識方法
JP4100273B2 (ja) 2次元コードの読取方法および2次元コード読取装置
JP4872930B2 (ja) 文字認識装置、そのような装置を備えた燃料ポンプモジュールの組み付け装置及び文字認識方法
JP4013027B2 (ja) 2次元コード読取装置
JP3025290B2 (ja) パターン認識方法
JP2007140703A (ja) 保険証読取方法、そのシステム及び保険証認識装置
JP3126491B2 (ja) パターン認識方法
KR100936442B1 (ko) 차량 정보 판독 시스템 및 이를 이용한 차량 정보 판독방법
JP3117570B2 (ja) 乱丁の検査方法および検査装置
JP4254008B2 (ja) パターン検出装置及び方法
JPH04135287A (ja) パターン認識方法
EP4358020A1 (en) Method of detecting errors in the placement of elements in the pcb
JP3153627B2 (ja) パターン確認方法
WO2022211064A1 (ja) 情報読取装置
JPS60116076A (ja) 画像抽出回路
JP3163235B2 (ja) 光学式文字読取装置
WO2015181580A1 (en) Automated review of forms through augmented reality
JPH06309437A (ja) パターン検査装置
JP4218179B2 (ja) パターン検出装置及び方法