JP3277890B2 - ルート情報提供装置 - Google Patents

ルート情報提供装置

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JP3277890B2
JP3277890B2 JP19557098A JP19557098A JP3277890B2 JP 3277890 B2 JP3277890 B2 JP 3277890B2 JP 19557098 A JP19557098 A JP 19557098A JP 19557098 A JP19557098 A JP 19557098A JP 3277890 B2 JP3277890 B2 JP 3277890B2
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康伸 伊藤
脩三 諸戸
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、任意の出発地(現在
地)から目的地までのルートを設定し、このルートに沿
って走行する際の所要時間を的確に得ることができるル
ート情報提供装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のナビゲーションシステムに於いて
は、予め設定されたルートにおける所要時間を計算する
にあたり、道路種別毎に平均車速を設定し、その平均車
速と道路長に基づき計算するようにしている。例えば、
高速道路では、平均時速80km、一般国道では、平均
時速40km等のように予め設定し、ルートにおける各
区間の道路種別と道路長から、実際にその区間を走行す
るのに要するであろう所要時間を予測し、ルート全体の
所要時間を求めるようにしている。この種のナビゲーシ
ョン装置は、例えば実開昭64−8619号に開示され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のシステムでは、道路の種別により平均車速を設定し
て所要時間を推測するようにしているが、道路種別毎に
固有の平均車速データしかもっていない為に、例えば同
じ高速道路、幹線国道でも、道路によって、混雑度や信
号等の条件等、様々な条件により平均車速が異なってく
る。その為、所要時間の推測値と実際の所要時間とのズ
レが大きくなるなどの不具合があった。本発明の目的
は、任意の出発地(現在地)から目的地までのルートを
設定し、このルートに沿って走行する際の所要時間を的
確に得ることができるルート情報提供装置を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のル
ート情報提供装置においては、地図情報が格納された記
憶媒体と、ルートを設定するルート設定手段と、前記ル
ートに関する情報を表示する表示手段と、走行時の実所
要時間を記憶する所要時間記憶手段と、前記ルート上を
走行するための所要時間を前記実所要時間に基づいて計
算し、前記表示手段に表示させる制御手段と、ナビゲー
ションモードと仮想走行モードとを切り替えるモード切
替手段とを備え、前記制御手段は、前記モード切替手段
により仮想走行モードが指示されている場合、前記実所
要時間に基づいて前記ルート上を進行する仮想の現在地
における時刻を計算し、前記表示手段に表示させる。
【0005】また、本発明の他のルート情報提供装置に
おいては、さらに、前記制御手段は、前記所要時間記憶
手段に記憶された過去の複数の実所要時間の平均値に基
づいて前記時刻を計算する。本発明の更に他のルート情
報提供装置においては、さらに、出発時刻を入力する出
発時刻入力手段を備え、前記制御手段は前記出発時刻に
基づいて前記時刻を計算する。
【0006】また、本発明の更に他のルート情報提供装
置においては、地図情報が格納された記憶媒体と、ルー
トを設定するルート設定手段と、前記ルートに関する情
報を表示する表示手段と、前記ルート上を走行するため
の所要時間を前記ルートに関する地図情報に基づいて計
算し、前記表示手段に前記所要時間を表示させる制御手
段とを備え、前記制御手段は、単位距離当たりの交差点
数に基づいて前記所要時間を計算する。本発明の更に他
のルート情報提供装置においては、さらに、前記ルート
上の所定の区間毎に単位距離当たりの交差点数を求め、
該区間毎の所要時間を計算し、前記ルート上を走行する
ための所要時間を計算する。本発明の更に他のルート情
報提供装置においては、さらに、前記交差点は信号機の
設置された交差点である。
【0007】
【発明の作用および効果】請求項1に記載の発明によれ
ば、モード切替手段により仮想走行モードが指示されて
いる場合、前記実所要時間に基づいてルート上を進行す
る仮想現在地における時刻を計算し、前記表示手段に表
示させる。したがって、ルート上を進行する仮想の現在
地における時刻を求めるにあたり、過去の実際の所要時
間が反映されて求められるので、実際の混雑度等の道路
状況に合致する精度の高い時刻が予測される。また、請
求項2に記載の発明によれば、所要時間記憶手段に記憶
された過去の複数の実所要時間の平均値に基づいて前記
時刻を計算する。また、請求項3に記載の発明によれ
ば、出発時刻に基づいて前記時刻を計算する。
【0008】また、請求項4に記載の発明によれば、単
位距離当たりの交差点数に基づいて前記所要時間を計算
する。したがって、所要時間を求めるにあたり、平均車
速に大きく影響する交差点の数が反映されて求められる
ので、実際の交通状況に合致する精度の高い所要時間が
予測される。また、請求項5に記載の発明によれば、ル
ート上の所定の区間毎に単位距離当たりの交差点数を求
め、該区間毎の所要時間を計算し、前記ルート上を走行
するための所要時間を計算する。また、請求項6に記載
の発明によれば、交差点は信号機の設置された交差点で
ある。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の地図表示装置の機能実現手段の構
成を示す。図2は図1の機能実現手段をEPUシステム
で実施した場合のシステム構成を示す。なお、図1中で
点線枠で囲っている手段はナビゲーションシステムとし
て利用する場合に必要な構成であるが、自宅で利用する
形態(ホーム型)でも当然利用することができる。本実
施例は家庭などの場所、すなわち車両以外の場所で、目
的地への走行を事前に確認したり、ルート設計したりな
どを支援するためのホーム型の地図表示システムである
が、本システムを車両に搭載し、探索したルートに沿っ
て走行案内を行うナビゲーション装置としても利用でき
るものである。ここでは、探索したルートに沿って表示
画面上で仮に走行する仮想走行機能(以下仮想走行モー
ドという)と車両の現在地、速度、進行方向などのナビ
ゲーション情報に基づいて走行案内を行うナビゲーショ
ン機能(以下ナビゲーションモードという)を備えたも
ので説明する。
【0010】図1において、地図表示装置は、仮想走行
モードとナビゲーションモードに必要な情報を入出力す
る入出力装置1、ルートの算出に必要な地図データ、ル
ート確認等に必要なデータ等が記憶されているデータ媒
体(メディア)2、少なくとも2地点間のルートを探索
するルート探索や両モードに関する処理を実行し、シス
テム全体の制御を行う中央処理装置3から構成されてい
る。入出力装置1は、出発地、通過点、目的地の中で、
少なくとも出発地と目的地の2地点を入力する地点設定
手段10、探索したルートに沿って表示画面のスクロー
ルを指示するスクロール指示手段11と、ルート情報の
表示を指示するルート情報表示指示手段12、探索され
たルートに基づいて仮想走行を指示する仮想走行指示手
段13、探索されたルートに基づいてナビゲーションを
指示するナビゲーション指示手段14、探索されたルー
トやルート情報を画面表示する表示手段15、ルート案
内、ルート確認、ルート設計に必要なデータ及びルート
情報、地図画面等をプリント出力する印字出力手段1
6、ルートを音声で案内するスピーカーからなる音声出
力手段17からなっている。
【0011】上記の手段により、ユーザが必要な時にル
ート情報を音声および/または画面表示したり、探索し
たルートに沿って表示された表示画面のスクロールを指
示したり、ある地点における周辺地図を画面表示したり
できるように、ユーザの意志により地図表示処理を中央
処理装置3に指示すると共に、処理後のデータ等を印字
出力手段16によりプリント出力したり、スピーカーか
ら音声出力したり、あるいはディスプレイに表示出力し
たりすることができる。各手段の構成を説明すると、地
点設定手段10は、出発地(現在地)と目的地を住所、
電話番号、座標などにて入力したり、ルート確認をリク
エストしたりするための操作スイッチにより構成され
る。表示手段15は、カラーCRTやカラー液晶表示器
により構成され、中央処理装置3が処理する地図データ
や案内データに基づく地点設定画面、ルート案内画面、
区間図画面、交差点図画面などナビゲーションおよび仮
想走行に必要なすべての画面をカラー表示出力する。ル
ート案内画面は、少なくとも全ルート地図、ルート情
報、周辺地図を表示する画面を備えている。
【0012】地点設定や画面操作のための手段として
は、画面上に表示された機能ボタンに触れることにより
その機能に対応した信号を発するタッチスイッチ(ソフ
トスイッチ)を備えた表示装置や、パネル上に配置され
押すことによりその機能に対応した信号を発するプッシ
ュボタンスイッチ(ハードスイッチ)を備えたコントロ
ーラ、または遠隔操作を可能としたリモコン等によって
構成される。また出力手段は入力データを画面表示した
り、ユーザのリクエストまたは自動的にルート案内のた
めの画面を表示する表示装置、中央処理装置で処理した
データや記憶媒体に格納されたデータをプリント出力す
る印字装置およびナビゲーションモード時のルート案内
や仮想走行モードでのルート確認、仮想走行中のバック
グランドミュージック、効果音、主要名称の案内を音声
で出力するスピーカ−からなっている。効果音として
は、例えば車速に応じて音色の変わる走行音、右左折時
のウィンカー音等である。また主要名称としては、例え
ば通過IC、有料道路、ルート番号等である。
【0013】衛星航法システム(GPS)レシーバは、
本システムをナビゲーション装置として車両に搭載し、
その現在地を取得するため、また自宅で利用する場合、
例えば自宅の位置を登録し、自宅を出発地として仮想走
行を行うことができる。メディアは、CD−ROM、I
Cカード、光磁気ディスク等で構成されており、これら
のデータ媒体には地図、交差点、ノード、道路、写真、
目的地点、案内地点、詳細目的地、道路名称、分岐点、
表示案内、音声案内、道路別車速等のルート案内および
ルート設計に必要なすべてのデータが記録されている。
また補助的な情報としては、目的地情報、有料道路料金
表等がある。ここで、メディアに記録されたデータを読
取るためのメモリドライバが中央処理装置に設けられて
いる。
【0014】中央処理装置3は、入力された少なくとも
2地点について本システムが扱うことができるか否かを
判断し、この2地点を認識する処理を実行する地点認識
処理手段31と、認識された地点に基づいてルート探索
を行う探索処理手段32と、探索されたルートを画面表
示するための地図描画処理やユーザが指示したルート情
報に関する地図表示やデータ処理を行って画面表示する
ための表示制御手段33と、仮想走行モード実行時にユ
ーザが指示した仮想走行を実現するための画面制御を行
うスクロール制御手段34、ナビゲーションモードおよ
び仮想走行モードに必要な全てのデータが格納された記
憶手段35とからなっている。
【0015】上記中央処理装置を構成する手段は、図2
に示すEPUシステムによって実現されている。すなわ
ち、演算処理を実行するメインCPU40、ルート探索
などの処理を行うためのプログラムやルート案内に必要
な表示制御、音声案内に必要な音声出力制御を行うため
のプログラム及びそれに必要なデータが格納されたプロ
グラムROM41、探索されたルート案内情報や演算処
理中のデータを格納するSRAM42、ルート案内及び
地図表示に必要な表示情報データが格納されたDRAM
43、ディスプレイへの画面表示に使用する画像データ
を記憶するVRAM44、CPUからの指令によりVR
AMに画像データを書き込み、VRAMよりの表示用デ
ータを画像信号変換機能部46へ送る画像制御機能部4
5、画像制御機能部より出力されるRGBデジタル信号
を表示装置の仕様に合わせてRGBアナログ信号又はビ
デオ信号に変換する画像信号変換機能部46、GPSレ
シーバより送られてくる位置情報等の通信データの電気
的仕様をメインCPUが判読できる仕様に変換するGP
Sレシーバ通信機能部49、外部に設置されるコントロ
ーラとの間でやり取りされる信号を変換するコントロー
ラ入出力信号変換機能部48、記録部のデータ読取り装
置を構成するメモリドライバ50、内部ダイアグ情報に
日付や時間を記入するための時計機能部51、及びルー
ト情報などの表示に用いる目印、漢字パターンが記憶さ
れているROM52から構成されている。
【0016】コントローラ60は、地点設定や画面操作
を離れた場所から遠隔操作するために必要な各種の機能
ボタンスイッチおよび音声出力用スピーカを備えてお
り、例えば地点設定、地図縮尺選択、地図表示、メニュ
ー表示などの機能をキー操作によって行うことができ
る。本システムは、ルート案内は運転者が画面表示、音
声出力又はその両方のいずれでも選択できるように構成
されている。
【0017】次に仮想走行モードについて説明する。図
3は本発明の実施例である地図表示装置が適用する仮想
走行モードの手順を示す。本システムの電源ONによ
り、まず立上げ画面が表示され、この立上げ画面にて仮
想走行モードのルート設定をどのように行うかを選択す
るメニューが表示される。予め用意されたファイルがあ
る場合は、該当するファイルを指定することによりルー
ト探索を省略して全ルート表示画面が表示される。一方
該当するファイルが無い場合は地点設定画面を表示さ
せ、この画面にて目的地、出発地等の地点セットのため
のサブメニューのウインドウを表示し、このサブメニュ
ーで指定して地点をセット(初期設定)し、ルート探索
を実施する。ルート探索が終了すると全ルートが画面表
示される。
【0018】全ルート表示画面から実行キー(スタート
ボタン)を押すと仮想走行画面がオープンし、ほぼ中央
に位置してルート上の車両が表示される。そして、表示
された車両を画面の中央に位置させた状態で、地図表示
を車両の進行方向とは逆方向にスクロールさせ、あたか
も車両がルートに沿って走行している状況を作り出す
(仮想走行)。仮想走行時の地図画面のスクロールは、
車両を画面の上方に向けて固定する、いわゆるヘッディ
ングアップさせて地図をスクロールさせるもの、また方
位が例えばNを画面上方として固定され、車両の向きを
360°回転させて地図をスクロールさせるなどの方法
が適用できる。
【0019】仮想走行画面にて仮想走行の実行中に、ル
ート途中でルートから外れた場所への寄り道、ルートの
変更、ある場所での休憩などを考慮して事前のコース設
計を行うことができる。特にルート変更する場合は改め
て探索を実施(再探索)し、その再探索後のルートによ
って改めて仮想走行を行う。また仮想走行を停止し、ル
ート情報を知りたいときは、ルート情報画面をオープン
させ、ルート上の主要な地点、高速道路、インターチェ
ンジ(IC)名称、国道ルートNo、地点間の距離、時
刻、高速道路料金などのルート情報を見ることができ
る。このルート情報では地図以外のコース設計の詳細を
確認することができる。その後、仮想走行モードに戻
り、ルート確認やコース設計を行うことができる。そし
て、ナビゲーション装置として車両に搭載されている場
合は仮想走行モードでのルート確認またはコース設計に
基づいてナビゲーションモードを開始させることができ
る。
【0020】次に仮想走行モードに於ける表示画面につ
いて説明する。図4は立上げ画面(画面A)のレイアウ
トの一例を示す。初回立上げ画面には、データベースに
含まれる全領域地図を表示し、2回目以降は前回終了時
の画面を表示する。次にメインメニューを表示し、「は
じめから」を選択すると仮想走行に関連した記憶情報を
初期化し、はじめから地図上の地点を設定してルート探
索を行い、探索されたルートにて仮想走行を実施する。
また「ファイル−呼び出し」を選択すると予めファイル
に用意されている設定ルートを利用することができる。
【0021】「はじめから」を選択した場合は、初期画
面として表示されているデータベースの持つ領域を全て
含む広域地図からカーソルを地図上の任意の地点に位置
させ、セットキーを押すことにより地点セットメニュー
を表示させ、このメニューから出発地(現在地)、通過
点、目的地などを指定してセットする。次に、探索条件
設定メニューにより、探索条件として有料道路を優先す
るか否か、通過点を使用するか否かなどをセットする。
「ファイル−呼び出し」を選択した場合は、ファイル呼
び出し表示画面(図中の下)が表示され、ルート別に付
けられたファイル番号、ファイルの登録日、ルートの内
容によってリスト表示される。このリストの中からファ
イル番号で指定すると当該ルートに基づく全ルート表示
画面(画面B)が表示される。
【0022】全ルート表示画面のレイアウトの一例とし
て示した図5には、出発地点に車両マークが表示される
と共に、探索条件、走行有料道路情報、距離情報、所要
時間情報、高速料金情報などのルート全体を確認するた
めのルート情報が表示される。図示の例では現在地を
「藤井町」とし、目的地を「和歌山市」として、有料道
路を優先させる条件で探索を実施したルートが表示され
ており、このルート上の有料道路の「乗る」ICと「降
りる」ICは「大高」から「高速和歌山」までとなって
いる。またルートの距離(KM)は350Km、所要時
間(TIME)は5時間30分、高速料金(¥)は35
00円となっている。この全ルート表示画面でルートを
確認した後に、仮想走行モードを選択すると仮想走行画
面(図6)が表示される。
【0023】仮想走行画面のレイアウトの一例として示
した図6では、画面の上方をN方向とし、その方向に車
両が走行する地図が表示され、コントローラを操作して
車両をスタートさせる。すなわち、車両マークをその位
置を固定し、地図を画面上でスクロールさせることによ
り、車両があたかもルートに沿って進行しているように
見せる。本例は、車両位置を表示画面上の中央に固定し
て表示されているので、仮想現在地周辺の様子が分かり
易い。車両がルート上を走行しているときのルート情報
としては、目的地までの残距離、出発地からの走行距
離、車両の速度が表示される。図示の例では、残距離
(GOAL)は250Km、走行距離は100Km、現
在の速度は200Km/hとなっている。この仮想走行
モードでは、車両の速度は地図の縮尺に応じた速度倍率
をコントローラによって選択することができる。仮想走
行時にルートを詳しく知りたいときはルート情報画面
(図7)をオープンさせる。
【0024】ルート情報画面のレイアウトの一例として
示した図7では、ルートを画面上で左右に直線状に描
き、このルート上に道路名称、主要地点名、主要地点間
の距離、主要地点への予定の到着時刻などのルート情報
を表示し、この表示画面は左右方向にスクロールさせる
ことができる。ここで、図中の左側に枠で囲っている部
分がルート情報画面に表示される。図示の例では、「藤
井町」から名古屋高速の「大高IC」までを国道23号
線で25Km走り、「大高IC」から名古屋高速にのっ
て19Kmの所に在る「楠IC」で東名阪自動車道に乗
る。仮想走行中の仮想現在地は楠ICに在ることを表示
している。画面の上方にはそれぞれの地点に於ける予定
された到着時刻が表示される。すなわち、藤井町では出
発時刻、大高IC、楠ICでは通過時刻が表示される。
また高速料金も料金支払ゲートのあるインターチェンジ
でその間に利用した高速料金が表示される。例えば大高
IC−楠IC間では「600円」が大高ICに表示され
る。その先、さらに仮想走行を実施すると画面が右から
左にスクロールし、上記同様のルート情報が表示され
る。
【0025】その他に、ルート情報画面には寄り道や休
憩のために設定された情報も表示されるため、どの地点
でどの位の休憩をとるか、また寄り道の場所、その時間
などの詳細のルート情報を画面上で確認し、ルート設計
に反映させることができる。設計されたルートを、ルー
ト情報画面にて確認した後に、再度探索条件を変更して
ルート探索を行い、このルートによる仮想走行を適宜実
施することができる。
【0026】次に仮想走行時に使用する上記以外の画面
について説明する。図8は仮想走行中に表示させたメイ
ンメニュー表示画面の例である。このメインメニュー表
示画面は全ての画面からオープンさせることができ、地
図検索、地点登録、出発時間設定、探索条件変更、ファ
イル処理、日付時刻設定を選択し、それらの設定画面を
表示させ、新たなルート設計に必要な条件を設定するこ
とができる。メインメニューにおいて、「地図検索」は
電話番号、地名索引等の方法により任意の地点を地図表
示する。「地点登録」は任意の地点を自宅及びメモリ地
点として登録する。「出発時間」は所要時間をもとに到
着時間を算出するために出発地における時間を設定す
る。「探索条件変更」は出発地及び目的地は変更せず
に、探索条件(“有料道路を優先するか”・“通過点を
使用するか”)のみを変更する。「ファイル」は仮想走
行を行ったルートのメモリからの呼び出し、登録及び消
去。「はじめから」はすべての設定を初期化し新たに仮
想走行を設定より開始する。「日付時刻設定」は日付及
び時刻を設定する。「モード切替」はGPSレシーバを
接続しているとき、仮想走行モードからナビゲーション
モードへ、あるいはナビゲーションモードから仮想走行
モードへモードを切替えることを可能としている。
【0027】図9は地点セットメニュー表示画面の例で
ある。この地点セットメニュー表示画面は、地点を設定
すると自動的に表示され、選択できる地点として、目的
地、現在地、通過点などが設けられている。本機能によ
れば、設定された地点をどのような地点として扱うのか
の選択が容易にできる。図10は探索条件メニュー表示
画面の例である。この探索条件メニュー表示画面は探索
に必要な地点が設定されると自動的に表示され、地点設
定が行われる度に、当該地点の探索条件として有料道路
について「優先する/しない」、通過点について「通過
する/しない」を選択することができる。本機能によれ
ば、探索条件の選択が容易となる。
【0028】図11は仮想走行中にコントローラ上にあ
る現在地キーを押すことにより表示される画面の例であ
る。この表示画面には全行程において現在地がどの位置
にあるかを表示することにより、どれだけ走ったか、ま
た残り距離がどれだけかが一目で分かる。本例では、全
行程を直線状のバーで表示し、このバー上に仮想現在地
マークを表示する。本機能によれば、全行程における仮
想現在地の位置がアナログ表示されるため、どのあたり
を走行しているのかが容易に確認できる。図12は速度
設定画面の例を示す。この速度設定画面は仮想走行中に
コントローラ上にあるセットキーを押すと表示され、仮
想走行速度をジョイスティックの操作により任意に設定
することができる。本機能によれば、現在の速度を知り
たいときセットキーを押すことにより設定されている速
度が一目で分かる。
【0029】上記の表示画面の他に、図示を省略した周
辺リスト表示画面や再探索中の表示画面などがある。周
辺リストは目的地周辺の状況、例えば道路、建物などを
詳しく知りたいときにサブメニューにより表示させるこ
とができる。また登録地点のガイド説明はデートスポッ
ト・キャンプ場・遊園地といった目的地別に用意するこ
とで、ドライブの目的に合わせた詳細な情報が提供でき
る。また探索されたルートで仮想走行を実施した結果、
そのルートの全部または一部を変更したいときに、新た
に地点を設定し、再探索を行うとルートの再設定がで
き、再度仮想走行により変更された部分を確認すること
ができる。
【0030】次に本システムの全体処理について説明す
る。図13及び図14は本発明の実施例のフローチャー
トである。まず本システムの電源をONし、システムを
立ち上げるとGPSの接続が判断され(S100)、接
続状態である場合にはナビゲーションモードに入り、図
16に示すナビゲーションモードの立ち上げ画面の表示
処理が行なわれる(S101)。図16の画面とは、現
在地を基準とした地図表示画面である。また、GPSが
非接続状態、いわゆるホーム型として利用されている場
合には仮想走行モードに入り、図4−1に示す仮想走行
モード立ち上げ画面の表示処理が行なわれる。(S11
2)。
【0031】ナビゲーションモードに入った場合、図1
6の画面においてモード切替操作が行なわれたかを判断
する(S102)。行なわれていないときは、ファイル
呼び出し操作が行なわれたかを判断する(S103)。
ここで、ファイルの呼び出し操作が行なわれた場合、図
15における“キー入力によるファイル呼び出し処理”
に入る(S108)。そして、呼び出しされたファイル
のルートを地図画面上に表示する(S109)。一方、
ファイル呼び出し操作が行なわれていない場合、キー入
力による目的地設定が行なわれたか判断する(S10
4)。行なわれた場合、図15における“キー入力によ
る目的地設定処理”に入る(S105)。そして、経路
探索を行ない(S106)、地図画面上に探索で得られ
たルートを表示する(S107)。ステップ107また
は109を経て案内開始となる(S110)。ステップ
104の処理で行なわれていないと判断されたとき及び
案内終了(S111)となったとき、ステップ101へ
戻る。
【0032】ステップ100でGPSが非接続状態であ
ると判断された場合及びステップ102においてモード
切替操作が行なわれたと判断された場合、仮想走行モー
ドへ入り仮想走行モードの立ち上げ画面表示処理を行う
(S122)。以降ステップ102からステップ109
までの処理と同様の処理を行う(S113〜120)。
但し、ステップ113においてモード切替操作が行なわ
れたと判断した場合にはステップ100へ戻る。ステッ
プ118またはステップ120を経ることによって、コ
ース設計へと入っていく(S121)。ルートを記憶装
置に記憶させるか判断し(S122)、記憶させる場合
は記憶処理を行なう(S123)。記憶処理終了後及び
ステップ122において記憶させないと判断した場合、
ステップ113へ戻る。
【0033】ここで、図15における“キー入力による
ファイル呼び出し処理”とは、メインメニューキーの操
作によって開始される。まずメインメニューキーの操作
により、図4−2または図17−1のようなメインメニ
ューを表示し(S135)、“ファイル”を選択する
(S136)。ファイルメニューが表示されたら(図4
−3または図17−2)“呼び出し”を選択することに
より(S137)、図4−4または図18のようなファ
イル呼び出しリストを表示する(S138)。リストよ
り実行するファイルを選択し(139)、セットキーに
よって記憶装置よりそのファイルを読み取る(S14
0)。これでステップ108またはステップ119は終
了し、次へと進む。
【0034】また“キー入力による目的地or地点設定
処理”とは、まずジョイスティックまたはメインメニュ
ーキーを操作することによって開始される。ジョイステ
ィックを操作することによってスクロール画面処理へ入
る(S124)。ステップ124にて任意の地点にカー
ソルを合わせた後、セットキーによって地点設定を行な
う(S125)。続いて、地点セットメニュー(図9)
が表示され(S126)、ジョイスティックにより出発
地、目的地及び通過点の中からその地点の属性を選択
し、セットキーにより決定する(S127)。ここで、
探索に必要となる地点の設定がすべて終了したか判断す
る(S128)。探索に最低限必要となる地点とは、仮
想走行モードでは、出発地及び目的地、ナビゲーション
モードでは目的地のことを示す。終了していない場合、
この図13におけるステップ105を繰り返す。終了し
た場合、探索条件設定メニュー(図10)が表示され、
ジョイスティックによって条件を選択し、セットキーに
よって決定する(S129)。探索条件設定が終了する
と、ステップ105またはステップ116が終了し、次
へと進む。
【0035】ここで、ジョイスティックによる操作に入
る前にメインメニューにおける地図探索機能を利用して
任意の地点を含む地図画面を表示させる方法もある。こ
の場合、まずメインメニューキーを操作してメインメニ
ューを表示し(S130)、“地図探索”を選択する
(S131)。続いて、探索条件の設定または地点名称
の選択を行う(S132)。ここで示した探索条件と
は、例えば電話番号、メモリ地点等があげられる。また
地点名称とはデータベースのもっている住所、ホテル、
駅等ジャンル別に分けられたリストを表示することによ
って行なう方法を示す。セットキーによって探索条件を
決定すると(S133)、その地点を中心とした地図画
面が表示され、ジョイスティック操作によるスクロール
画面へ入っていく(S134)。
【0036】次に仮想走行モードの処理について説明す
る。図19はシステム立ち上げから探索結果の表示まで
の処理フローを示す。システムを立ち上げ、ルート設定
画面で出発時間(S200)、出発地及び目的地(S2
01)を設定して経路探索を実施する(S202)。経
路探索処理おいて、道路名称別の距離データ(S20
3)および速度データ(S204)を読込み、所要時間
を算出する(S205)。そして高速道路等の有料道路
の料金データを読込み(S206)、探索されたルート
上の有料道路の料金処理を行って、距離、所要時間、所
要料金などのルート情報を含む探索結果を全ルート表示
画面(図6参照)に表示する(S207)。全ルート表
示画面で何かキーが押されたかを判断し(S208)、
キーが押されると仮想走行モードに入る。
【0037】図20において、仮想走行モードに入ると
最初の現在地となる出発地を中心とした地図画面が表示
される(S209)。この地図中の仮想現在地に現在地
マーク(車両マーク)が表示される(S210)。この
ステップ209と210の処理によって、図16に示す
仮想走行画面が表示される。そして仮想現在地がどの道
路上にあるかを識別した後(S211)、探索で得た速
度データを読込む(S212)。次に現在の縮尺におけ
る速度倍率値を読込み(S213)、仮想現在地を画面
上に固定し、探索したルートに沿って、速度データによ
る速度に従って地図をスクロールする(S214)。仮
想走行中は経過時間、走行距離および残距離を逐一計算
し、その情報が画面上に表示される。走行中の道路種別
及び名称が変わったかを判断し(S215)、変われば
ステップ211に戻り、道路種別及び名称の識別を行
う。変わらないときは図15に示す地図の縮尺変更につ
いて判断する(216)。
【0038】図21において、地図の縮尺変更が指示さ
れていると縮尺変更表示を行って(S217)、ステッ
プ213に戻り、現在の速度倍率値を求める。ある地域
での詳細なコース設計を行うために速度を遅くし、ある
いはコース設計を詳細に行わず単に通過するのみであっ
たり、また高速道路上のインターチェンジ間のように何
もできない地域を走行するような場合には速度を速めた
りなどの速度操作を行うことができる。このような速度
のコントロール操作が行われたかを判断し(S21
8)、コントロール操作がなされているときはステップ
214に戻り、操作された速度に応じた地図のスクロー
ル処理が行われる。一方、コントロール操作が行われな
いときはステップスクロール操作を判断する(S22
0)。ステップスクロール操作が行われない場合はメニ
ューにより”全ルート画面”を選択したかを判断し(S
221)、ステップスクロール操作が行われたときはス
テップスクロール処理を行って(S222)、ステップ
220にリターンする。
【0039】ここで、ステップスクロール操作とは、例
えば出発地周辺のような地理に明るい地域は、交差点
毎、サービスエリア毎、一定時間毎などのステップ送り
を意味し、これによって目的地に近いインターチエンジ
等のポイントから先についてゆっくりと仮想走行し、詳
細に確認するという事ができる。ステップ221で全ル
ート画面が選択されなかった場合、図22に示す処理に
移る。すなわち、メニューにより”ルート情報画面”を
選択したかを判断し(S223)、選択されていないと
きは当該ルートをメモリに記憶させるかを判断し(S2
24)、必要なルートであればメモリに記憶する。記憶
する必要のないルートの場合はステップ214に戻っ
て、引続き仮想走行を進める。またステップ223の判
断において、ルート情報画面が選択されると、距離、所
要時間、所要料金の外に、区間距離、経過時間、区間料
金などのルート情報が図8に示すルート情報画面として
表示される。このルート情報画面でルート情報の詳細を
確認する。
【0040】ルート情報画面からメニューにより”全ル
ート画面”が選択された否かを判断し(S226)、選
択されるとステップ207にて全ルート表示画面が表示
される。また全ルート画面が選択されないときは”仮想
走行画面”が選択されたかを判断し(S227)、選択
されるとステップ214にて仮想走行が行われている画
面になる。一方仮想走行画面が選択されていないときは
当該ルートをメモリに記憶させるかを判断し(S22
8)、必要であればメモリに記憶し、必要でないときは
ステップ225にリターンする。
【0041】次に本発明の具体的な実施態様について説
明する。図23ないし図25は探索されたルートを表示
した画面スクロールによって仮想走行させるための処理
フローを示す。本例は少なくとも任意の2地点(出発地
および目的地)を設定してルート探索を行い、その探索
されたルートを表示すると共に、スクロール指示によっ
て表示画面を探索したルートに沿ってスクロールさせる
ものである。図23において、システムを立ち上げ、ル
ート設定画面で出発地及び目的地(S300)を設定し
て経路探索を実施する(S301)。経路探索おいて、
仮想走行に必要なデータを処理し、その探索結果を全ル
ート表示画面に表示する(S302)。全ルート表示画
面で何かキーが押されたかを判断し(S303)、キー
が押されると、図26に示す画面上の定められた座標A
とノード0(出発地)の座標が一致するように地図を表
示する(S304)。次いでスクロール開始キーにより
スクロール処理が実行される。スクロール開始キーおよ
び逆スクロール開始キーが押されない状態では画面上の
定められた座標Aにルート上の任意の座標を置いたまま
にする(S305)。
【0042】図24はワンタッチ自動スクロール処理の
フローを示す。まずスクロール開始キーが押されたかを
判断し(S306)、押されているときは現在、画面上
の座標Aと一致している地図座標より、目的地方向に一
定の長さを経た、探索ルート上のノード及びノード間を
補間して得られた座標を検索する(S307)。検索さ
れた座標を画面上の座標Aに一致するように地図を表示
する(S308)。このステップ307と308の処理
によって画面がスクロールし、あたかも探索されたルー
トに沿って走行しているようになる。この走行状況にお
いて、逆スクロール開始キーが押されたかを判断し(S
309)、押されていないときは停止キーの操作が判断
され(S310)、押されるとスクロールは停止され
る。一方逆スクロール開始キーが押されているとステッ
プ312以降の逆スクロール処理が実行される。また逆
スクロールおよび停止キーのいずれも押されていないと
きはスクロール307に戻り、引続きスクロール処理が
実行される。
【0043】ステップ306において、スクロール開始
キーが押されていないときは逆スクロール開始キーが押
されたかを判断し(S311)、押されていればステッ
プ307,308と同様の処理を行って、画面を逆方向
にスクロールさせる(S312,S313)。逆スクロ
ール中にスクロール開始キーが押されると(S31
4)、ステップ307に戻り、スクロール処理が実行さ
れる。任意の地点に戻って停止キーを押すと(S31
5)、スクロールが停止する。このようにスクロールを
正逆に切替えることにより、仮想走行中の任意の地点に
何度でも戻って、そこから再度仮想走行を行い詳細に検
討することができる。
【0044】またワンタッチ自動スクロール処理におい
て、スクロール開始キーまたは逆スクロール開始キーの
いずれも押されていないときは、マニュアルスクロール
処理が実行される。図25はマニュアルスクロール処理
のフローを示す。まず目的地方向にジョイスティックを
操作しているかを判断し(S316)、操作していると
きは、図26に示すように現在、画面上の座標Aと一致
している地図座標より、目的地方向に一定の長さを経
た、探索ルート上のノード及びノード間を補間して得ら
れた座標を検索する(S317)。検索された座標を画
面上の座標Aに一致するように地図を表示する(S31
8)。このステップ317と318の処理によって画面
が目的地方向にスクロールし、あたかも探索されたルー
トに沿って走行しているようになる。この走行状況にお
いて、ジョイスティックの操作が判断され(S31
9)、操作が中止されるとスクロールは停止される。ス
テップ316において、ジョイスティックが目的地方向
に操作されていないときは出発地方向に操作されている
かを判断し(S320)、操作されていればステップ3
17,318と同様の処理を行って、画面を逆方向にス
クロールさせる(S321,S322)。この出発地方
向のスクロールは上記自動スクロールの逆スクロールと
同様のことができる。出発地方向の任意の地点に戻って
ジョイスティックの操作を止めると(S323)、スク
ロールが停止する。
【0045】次に地図スクロールについて説明する。本
実施態様は少なくとも任意の2地点(出発地および目的
地)を設定してルート探索を行い、その探索されたルー
ト上に仮想現在地を表示するシステムにおいて、スクロ
ール指示によって仮想現在地を表示画面に固定して探索
したルートに沿ってスクロールさせるものである。図1
6に示す例は仮想現在地マークとして車両をデザインし
た線画を表示し、このマークを表示画面の中央に固定し
たものである。特に、車両位置を表示画面上の中央に固
定して表示するものでは仮想現在地周辺の様子が分かり
易くなる。仮想現在地マークを表示する手段としては、
図23に示す処理フローにおいて、ステップ305と3
06の間に、車両位置表示手段による処理が挿入され
る。すなわち、仮想走行モードに入って、探索されたル
ートに応じた地図の表示がなさた後(S304)、図2
7に示すように画面上の座標Aに仮想走行中の車両を示
す仮想現在地マーク、例えば車両マークなどを表示する
(S304A)。この座標Aの画面上の表示位置として
は、仮想現在地周辺や仮想走行の進行方向の画面を広く
して見易くするために最適な位置が仕様設定される。好
ましくは、仮想現在地周辺の様子を見易くするには画面
の中央に設定し、また仮想走行の進行方向を画面上に広
く表示して進む先の様子を見易くするには画面中央から
進行方向とは逆方向にずらして設定する。以下の処理は
図23と同様である。
【0046】次にスクロール制御の処理について説明す
る。図28は仮想走行中にセットキーを押すことにより
表示される速度コントロール選択画面とコントローラに
設けられた速度コントロールキーの関係を示す。スクロ
ール選択画面では仮想走行の速度を3段階に切替える機
能と、仮想走行の前後進を切替える機能の設定を行う。
設定するための操作手段としては、本例ではジョイステ
ィックを用いて[前進走行⇔停止⇔後進走行]のコント
ロールを可能にした。ジョイスティックを+側へ倒すこ
とにより[後進走行→停止→前進走行]となり、逆に−
側へ倒すことにより[前進走行→停止→後進走行]とな
る。さらに、前進走行及び後進走行はそれぞれ3段階の
スピード(LOW,MID,HIGH)に分かれてお
り、前進走行の場合、ジョイスティックを+側へ倒すこ
とにより[(停止)→LOW→MID→HIGH]と増
速し、−側へ倒すことにより[HIGH→MID→LO
W(→停止)]と減速する。また、後進走行の場合はこ
の逆になる。本例では、速度の切替手段としてジョイス
ティックを用いているが、コントローラに前後進のキー
と押す度に速度が切替わるキーを設け、これらのキー操
作により進行方向と速度が切替わるように構成すること
もできる。
【0047】上記スクロールスピードコントロール機能
を備えることにより、詳しいコース設計やコース確認を
必要とする地域での速度を落としたり、または通過する
地域での速度を速めたりすることが容易にでき、操作性
を向上させることができる。特に前後進切換え機能を備
えることにより、既に走行が終了している地点周辺を見
直したい場合にも途中で仮想走行を中止して初めから仮
想走行を実施するのではなく、後進に切替えることによ
りある地点まで戻ることができ、この地点から再度ルー
トの見直しをすることができる。
【0048】ルート上の走行車速値の算出について説明
する。探索で得られたルートは、図30に示すように出
発地から目的地までをノードnで区分けし、各ノードに
於ける道路番号と道路種別を対応させたデータ構造にな
っている。走行車速値を算出する場合、図31に示すノ
ードNo、道路No、道路種別、車速設定値を表として
記憶手段に記憶して置き、仮想走行中の道路Noと対応
する車速設定値を読込む。他の方法としては、図32に
示すように探索されたルート情報を利用し、その道路種
別と車速値を記憶手段に記憶して置き、仮想走行中に道
路種別に対応する車速値を読込むようにしても良い。
【0049】図33はスクロール制御手段の処理フロー
を示す。経路探索が終了すると(S400)、道路種別
毎に基準となる速度を算出し(S401)、その速度に
応じた仮想走行画面を表示する(S402)。仮想現在
地のある道路の種別を判定し(S403)、その判定結
果から道路種別の基準となる速度値xを検出する(S4
04)。地図縮尺から速度倍率値rを検出する(S40
5)。ここで、ステップ404,405の「検出」と
は、車速については上記の算出によって得られた速度デ
ータを読込むことであり、また速度倍率値については選
択された地図の縮尺とスピードコントロールで設定され
た速度レンジに対応して記憶されたデータを読込むこと
である。
【0050】検出された速度値xに速度倍率値rを乗じ
た値(x×r)にて地図をスクロールする(S40
6)。そして、走行中の道路の種別(名称)が変わった
かを判断し(S407)、変わっていればステップ40
3に戻って仮想現在地のある道路の種別を判断する。ま
た道路種別が変わっていない場合はスクロールスピード
コントロール操作が行われたか、すなわち速度モードが
+側へ操作されたかを判断し(S408)、操作されて
いないときは速度モードが−側へ操作されたかを判断す
る(S409)。速度モードの切替えがなされていない
ときはステップ406へ戻り速度値(x×r)にてスク
ロールを継続する。ステップ408または409におい
て、速度モードの操作が行われるとスクロールスピード
コントロール処理が実行される。すなわち、速度モード
が+側へ操作されると速度モードを+側へ1段階、例え
ばLOW→MIDへ遷移させた後(S410)、速度モ
ードの−側への操作を判断する(S409)。また速度
モードが−側へ操作されると速度モードを−側へ1段階
へ遷移させた後(S411)、ステップ405に戻って
速度倍率値rを検出する。
【0051】次に地図の縮尺別の速度倍率について説明
する。本例では各地図縮尺毎にそれぞれ3段階ずつの速
度倍率が設定できる場合を説明する。図29は地図の縮
尺に於ける速度倍率値の例を示す。ここでは、速度倍率
を変えるための速度コントロールキーがコントローラに
設けられる。速度コントロールキーは倍率を+側に変え
る+ボタンと倍率を−側に変える−ボタンを設け、+ボ
タンまたは−ボタンを押す毎に速度が1レンジづつシフ
トし、設定された速度レンジはスクロール選択画面に反
転表示されるようになっている。
【0052】速度倍率の設定値として、例えば図28に
示す速度コントロールキーの+ボタンを操作し、速度レ
ンジを切替え、ジョイスティックを+側に倒して前進走
行させた場合、1万分の1の地図において、Lowレン
ジでは速度倍率値が1倍に設定され、実走100km/
hのとき実走1時間で距離100kmを進むことにな
る。またMidレンジに切替えると速度倍率値が1.5
倍となり、Lowレンジと同じ距離を同じ速度で仮想走
行すると40分で到達することになる。さらにHigh
レンジでは速度倍率値が2倍となり、Lowレンジに比
べ倍の速さで仮想走行が実施されることになる。したが
って、Highレンジでは同じ距離、時速で仮想走行す
ると1/2の時間で進むことができる。
【0053】このように、地図の縮尺によって速度倍率
値を設定することにより、地図縮尺率に応じて走行時間
を短縮して仮想走行ができる。つまり、地図のスクロー
ルを一定とした場合、地図縮尺を変えれば、仮想走行の
速度は地図縮尺率によって変化する。したがって、例え
ば要所毎のルート情報をおおまかに確認したいとき、広
域地図画面を表示し仮想走行を行うと、このときの広域
地図を64万図とした場合、1万図のLowレンジ(1
倍速)に対して、Lowレンジでは8倍、Midレンジ
では16倍、そしてHighレンジでは32倍の速度で
仮想走行ができる。
【0054】本機能では詳しいコース設計やコース確認
をしたいときに速度倍率を低くし、比較的遅い速度で仮
想走行を行い、またコース確認が不要な所や寄り道など
のコース設計の変更を要しない所などの地域での走行で
は速度倍率を高くして速度を速くすることにより、コー
ス設計や確認のための操作性を向上させることができ
る。つまり、詳細図を選択した場合、ユーザが仮想現在
地の周辺の様子を細かに見たいと考えていると予想され
る。そこで、詳細図に対する速度倍率値は低倍率の設定
にし、縮尺が変わると同時に低倍率の仮想走行が開始さ
れるようになっている。また広域図を選択した場合は逆
に、ユーザがルートを大まかに見たい(あるいは通過し
てしまいたい)と考えていると予想される。そこで、広
域図に対する速度倍率値は高倍率の設定にし、縮尺が変
わると同時に高倍率の仮想走行が開始されるようになっ
ている。
【0055】次に仮想走行である区切り、単位毎にルー
ト上をスキップさせるステップスクロール制御について
説明する。図34はステップスクロール処理のフローを
示す。本例はコントローラ上にステップスクロール用の
キー等を設け、その操作によりステップスクロール処理
を開始させるものである。ここでは一定距離毎のステッ
プの場合について説明する。ステップスクロール処理が
開始されると、順方向ステップスクロール操作が行われ
たかを判断し(S420)、その操作が行われていない
ときは逆方向ステップスクロール操作が行われたかを判
断し(S421)、いずれの操作も行われていないとき
はステップスクロール処理を終了する。ステップ420
において、順方向ステップスクロール操作が行われると
仮想現在地より順方向に決められた一定距離だけ進んだ
ルート上の地点を検索する(S422)。検索した地点
の地図を表示する(S423)。また逆方向ステップス
クロールが操作されたときは上記同様の処理を行う(S
424,S425)。本機能によれば、例えば出発地周
辺のような地理に明るい所、ルートの詳細な検討を要し
ない所などの地点間を、交差点毎、一定距離毎などのス
テップ送りすることにより、コース設計や確認のための
操作性を向上させることができる。
【0056】図35はメニューとジョイスティックによ
るステップスクロールの設定操作の一例を示す。仮想走
行画面において、サブメニューを表示し、そのメニュー
から「ステップ設定」を選択するとステップ設定ウイン
ドウが表示され、ステップスクロールする基準を選択す
る。本例では交差点、インターチェンジ(IC)/サー
ビスエリア(SA)/パーキングエリア(PA)、一定
時間、一定距離が選択できる。交差点、インタチェン
ジ、サービスエリア、パーキングエリア等の特定地点毎
のステップスクロールを選択した場合、その特定地点の
順方向のノードを検索し、検索した地点の地図を表示す
る。一定時間と一定距離を基準とする場合は、その値を
入力するためのウインドウが表示される。図36はステ
ップスクロール操作の一例を示すもので、スピードコン
トロール操作において画面表示されるスピードコントロ
ールに、ステップスクロールを選択する「STEP」キ
ーを配置したものである。この「STEP」を選択する
ことにより、メニューで設定した基準に従い、一定時間
おきに仮想現在地が移動する“ステップスクロール”が
始まる。
【0057】図37および図38はメニューとジョイス
ティックによるステップスクロール制御の処理フローを
示す。現在、速度倍率xで仮想走行中において、サブメ
ニューキーの操作が判断され(S450)、押されてい
れば図35に示すサブメニューを表示する(S45
1)。このサブメニューから「ステップ設定」を選択し
(S452)、さらにステップスクロールの基準を設定
する(S453)。選択された基準の設定が完了すると
同時にサブメニューが消去される(S454)。そして
「ステップ設定」で設定されたスクロールの基準が何で
あるかを判別し(S455)、その判別結果から探索に
よって得られたルートにおいて、仮想現在地より目的地
方向側で上記基準の設定した点、例えば交差点のある1
つ目のノードを検索し、そのノードをノードaとする
(S456)。ノードaを画面上の座標Aに一致させて
地図を一定時間表示する(S457)。速度変更キーが
押されたかを判断し(S458)、押されていないとき
はサブメニューキーが押されたかを判断する(S45
9)。いずれのキーも押されていないときはステップ4
56に戻り、次の基準に対するステップ処理を行う。ま
たサブメニューが押されているときはステップ451に
戻り、サブメニューによる選択処理が行われる。
【0058】図37のステップ450において、サブメ
ニューキーの操作がなされていないことを判断すると、
図38の処理フローに移る。すなわち、サブメニューキ
ーが押されていないときは速度変更キーが押されたかを
判断し(S460)、いずれのキーも押されていないと
きは現在設定されている速度倍率で走行を続ける。また
速度変更キーが押されたときはステップ選択とその方向
が判断され(S461)、前進側のステップが選択され
たときは、図37のステップ455でスクロール基準の
判別を行い、その結果からステップ処理が実施される。
一方後進側のステップが選択されているときはステップ
455〜457と同様の処理が行われる(S463〜4
67)。速度変更キーが押されるとステップ461に戻
り、スクロール処理が行われる。そしてサブメニューキ
ーが押されたときはステップ451に戻り、サブメニュ
ーを表示する。いずれの方向のスクロールも選択されて
いないときは速度倍率が変えられたかを判断し、そのま
まであれば現在設定されている速度倍率xで走行を続け
る。また速度倍率が“y”に変更されたときはx=yに
設定し(S469)、速度倍率yによる仮想走行を実施
する。
【0059】次に距離、速度、所要時間の処理について
説明する。図39は距離、速度、所要時間の処理フロー
を示す。本機能は探索されたルートに沿って表示画面を
スクロールさせて仮想走行を実施し、入力された2地点
間の所要時間を計算して表示するものである。図39に
おいて、仮想走行がスタートするとノード0の道路種別
データを読込み(S500)、次のノードの道路種別デ
ータを読込み(S501)、それぞれのノードの道路種
別データから道路種別に変化はあったかを判断する(S
502)。道路種別が変わっていない場合は、当該道路
に於けるノード間の距離を計算し(S503)、その計
算値を累積する(S504)。このステップ501〜5
04を繰り返すことにより、同じ道路種別での距離が計
算される。あるノードで道路種別が変わっていれば、図
40に示す速度判定ルーチンを起動して、その区間に於
ける道路種別での速度を算出する。速度判定が終了する
と算出された速度に基づいて当該区間の所要時間(距離
/速度)を算出し(S505)、そして道路種別に累積
距離、所要時間及び速度データを記憶した後(S50
6)、ノード間の距離累積値をクリアする(S50
7)。そして、この一連の処理がルートの最後まで行わ
れたかを判断し(S508)、終了していないときはス
テップ501に戻り、続くノードに於けるデータ処理を
行う。ルート上の各ノード間の処理が全て終了すると全
ルートでの距離累積値(S509)と到着時刻(S51
0)をそれぞれ算出し、その結果を表示する(S51
1,S512)。
【0060】上記の種別した道路に割り当てる速度を決
定する具体例を以下に述べる。ここでは、高速道路は各
道路別に平均車速データを設定、また国道(ルートN
o.別)は一定距離内における信号交差点数Xaを変数
として関数(A)によって算出、またその他の一般道路
は一定距離内における信号交差点Xbを変数として関数
(B)によって算出する。 速度演算関数(A):f(Xa)=AXa+B 速度演算関数(B):f(Xb)=CXb+D なお、関数の定数は車線数、曜日等の諸条件により設定
する。図41は関数(A)と関数(B)を表す平均速度
と単位距離当たりの信号交差点数の関係を示す。
【0061】図40は速度判定方法の一例を示す。道路
種別が変わると、その道路種別を判断し(S520)、
高速道路の場合は高速道路の名称を判別し(S52
1)、当該高速道路の個別速度データを読込み(S52
2)、終了する。一方高速道路でないときは国道である
かを判断し(S523)、国道であれば区間内の信号交
差点数を読込み(S524)、当該区間内の単位距離当
たりの信号交差点の数Xaを演算し(S525)、速度
演算関数(A)へ代入し速度を算出する(S526)。
高速道路、国道以外の道路の場合は国道と同様の処理を
行う。すなわち、区間内の信号交差点数を読込み(S5
27)、当該区間内の単位距離当たりの信号交差点の数
Xbを演算し(S528)、速度演算関数(B)へ代入
し速度を算出する(S529)。
【0062】上記方法によれば、実際に走行したときの
所要時間を精度よく推定でき、例えば有料道路を優先し
たルートを利用するか、一般道路を優先したルートを利
用するかを選択する際の参考にすることができる。また
個々で、前記高速道路別の車速データ及び関数(A),
関数(B)におけるそれぞれの係数A,B,C,Dを車
線数、曜日、時間帯、混雑度等の様々な条件を基に変化
させることにより、更に精度を増した所要時間の計算が
可能となる。また上記道路種別毎の平均車速データを例
えば図42に示すテーブルとして予め設定して置いても
よい。更に、図43に示すテーブルに車線数、曜日等の
条件を加えて持たせてもよい。そのうえ、上記の2つの
手段を適宜組み合わせて平均速度を算出させることも可
能である。
【0063】図43は経過時間表示の処理フローを示
す。本機能は車両位置を地図表示画面上に固定して地図
をスクロールさせて仮想走行を実施したとき、出発地か
ら仮想現在地までの所要時間から経過時間を求めて表示
するものである。仮想走行開始前の処理として、まず図
39の処理により求めた推定総合所要時間(全ルートに
おける所要時間)trと各ノード間に対応する道路種別
毎の時速Vnをセットし(S600,S601)、累積
所要時間t=0にセットし(S602)、仮想現在地の
位置をLと定義して(S603)、L=ノードn,n=
0、すなわち出発地(ノード0)をセットする。出発地
よりの経過時間tと目的地までの残り所要時間tr−t
をそれぞれ表示し(S605,S606)、仮想走行を
開始する(S607)。
【0064】仮想現在地がノードn+1に達したかを判
断し(S608)、次のノードに達していないときは引
続き同一内容の経過時間と残りの所要時間を表示する。
つまり表示内容は次のノードまで変えない。次のノード
に達すると経過時間tを次式で算出する(S609)。 t=t+(ノードn,n+1間の距離)/Vn そしてn=n+1をセットして(S610)、ステップ
605にリターンし、経過時間t,残りの所要時間tr
−tの内容を変更して表示する。この仮想走行におい
て、ステップ610によってノード0→ノード1→ノー
ド2→・・・ノードnと変化し、それに伴ってtとtr
−tの内容が表示される。図43に於けるフローでは、
仮想現在地がノード上に来たときのみステップ609へ
遷移するという条件の下で成立している。しかし、地図
上のルートは各ノード及びそのノード間をつないだ線に
よって構成されている。その為、実際には仮想現在地が
ノード上でなく、ノード間の線上に来ることもある。こ
のような場合にもステップ608においてLがノード
n,n+1を補間して所要時間を算出することにより、
更に詳細な時間変化もユーザに提供することができる。
【0065】図44は仮想現在地に於ける時刻表示の処
理フローを示す。本機能は、車両位置を地図表示画面上
に固定して地図をスクロールさせて仮想走行を実施した
とき、出発地からルート上の車両位置までの所要時間を
求め、出発時間に基づいて計算された経過時間を表示す
るものである。まず、ステップ700,701におい
て、図39の処理により得られた推定総合所要時間t
r,各ノードに対応する道路種別毎の時速Vnをセット
し、出発地での出発地予定時間tsrを入力する(S7
02)。そして累積所要時間t=0、仮想現在地の位置
Lをセットし(S703,S704)、仮想現在地まで
の距離(L=ノードn,n=0)とその地点での仮想時
刻(t=tsr+t)を求める(S705,S70
6)。求めた仮想時刻tの内容を表示し(S707)、
仮想走行を続ける(S708)。仮想現在地がノードn
+1に達したかを判断し(S709)、ノードnとノー
ドn+1の途中の場合はステップ707に戻り、前回求
めた時刻を表示する。ノードn+1に達したら、時刻更
新のために次式により時刻を求める(S710)。 t=t+(ノードn,n+1間の距離)/Vn そしてノードを次のノードに更新(n=n+1)し、ス
テップ707に戻ってステップ710で求めた時刻tを
表示する。
【0066】本システムを家庭で計画を立てた後、車両
に搭載して使用する場合に、予め計画を立てた予定経路
に基づいて、過去に実際に走行した経路及び走行した日
時、所要時間等を記憶手段に記憶させ、それを各目的地
毎にファイル呼び出し表示を可能とする。これにより、
システムが計算した所要時間と過去に要した時間とを比
較することにより次の計画を立てる場合に役立てること
も可能である。また、過去に走行した日時、所要時間等
を記憶させデータとして蓄積し、これを基に過去の平均
値等を計算させ所要時間を算出することもできる。
【0067】図45は走行距離及び残距離表示の処理フ
ローを示す。本機能は、車両位置を地図表示画面上に固
定して地図をスクロールさせて仮想走行を実施したと
き、出発地からルート上の車両位置までの走行距離及び
仮想現在地から目的地までの残距離を表示するものであ
る。図45において、まず出発地から目的地までの総合
距離KT、累積距離K=0、仮想現在地の位置Lをセッ
トし(S800,S801.S802)、図38の処理
により求めたノード間の累積距離、すなわち出発地から
の走行距離Kの内容を表示(S804)すると共に、総
合距離から走行距離を引いた残距離(KT−K)を求め
て表示し(S805)、仮想走行を続ける(S80
6)。そして仮想現在地がノードn+1に達したかを判
断し(S807)、達していないときはステップ804
に戻ってそのまま走行距離、残距離の各情報を表示す
る。仮想現在地がノードn+1に達っすると次式で走行
距離Kを求める(S808)。 K=K+(ノードn,n+1間の距離) そしてノード更新(n=n+1)を行って(S80
9)、ステップ809に戻り、走行距離と残距離の更新
を行う。
【0068】本発明は次の実施態様を包含するものであ
る。 (1)本実施例では設定された2地点間のルートを設定
する手段として、2地点間のルートをシステムが探索
し、その探索されたルートに沿って仮想走行機能を実現
するように構成されているが、2地点間のルート設定は
使用者が予め地点、道路等を指定してルートを決定する
ように構成することもできる。また表示地図画面上の道
路表示部分をなぞることにより、ルートを決定するよう
に構成することもできる。 (2)本実施例では仮想走行画面を上から下へスクロー
ルさせるように構成されているが、逆に下から上にスク
ロールさせるように構成することもできる。またスクロ
ール方向を上から下、または下から上へ切替える反転機
能を備え、ユーザの選択によってスクロール方向を切替
えるように構成することもできる。 (3)本実施例では地図表示装置をナビゲーション装置
として利用できる態様で構成されているが、本発明は上
記実施例に限定されるものでなく、ナビゲーション機能
を切離して、仮想走行モードのみを装備した装置として
実施可能である。この場合、地図表示装置で設計された
ルート情報をICカードやフロッピー等のメディアに記
憶し、これを車両搭載のナビゲーション装置にて読込
み、ルート案内に利用する。 (4)コンピュータグラフィック画面又は、写真等の画
像データ等と組み合わせることにより、家庭内のTV上
で旅行へ行った気になれるという使い方もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る地図表示装置のシステム構成図
である。
【図2】 本発明に係る地図表示装置のハードウエアの
構成図である。
【図3】 本発明に係る地図表示装置の操作手順と画面
遷移の説明図である。
【図4】 立ち上げ画面の説明図である。
【図5】 全ルート表示画面の一例を示す構成図であ
る。
【図6】 仮想走行の基本画面の一例を示す構成図であ
る。
【図7】 ルート情報画面の一例を示す構成図である。
【図8】 メインメニュー表示画面の一例を示す構成図
である。
【図9】 地点セットメニュー表示画面の一例を示す構
成図である。
【図10】 探索条件メニュー表示画面の構成図であ
る。
【図11】 全行程に於ける現在地表示画面の一例を示
す構成図である。
【図12】 速度設定画面の一例を示す構成図である。
【図13】 システム全体の処理を示すフローチャート
である。
【図14】 図13に示すシステム全体の処理フローに
続くフローチャートである。
【図15】 キー入力による目的地or地点設定処理及
びファイル呼び出し処理を示すフローチャートである。
【図16】 ナビゲーションモードにおける立ち上げ画
面を示す図である。
【図17】 仮想走行時のメインメニュー表示画面を示
す図である。
【図18】 メインメニューでファイルを選択したとき
のファイル呼び出し表示画面を示す図である。
【図19】 システム全体の処理の内、システムの立ち
上げから探索結果表示までの処理を示すフローチャート
である。
【図20】 仮想走行モードの地図画面表示から地図の
スクロールまでの処理を示すフローチャートである。
【図21】 地図縮尺の判断から全ルート画面の選択ま
での処理を示すフローチャートである。
【図22】 ルート情報画面の選択からルートのメモリ
記憶までの処理を示すフローチャートである。
【図23】 スクロール制御を含むシステム全体の処理
を示すフローチャートである。
【図24】 ワンタッチ自動スクロール制御の処理を示
すフローチャートである。
【図25】 マニュアルスクロール制御の処理を示すフ
ローチャートである。
【図26】 地図データの説明図である。
【図27】 図22のステップ304に於ける仮想走行
現在地マークの表示処理のフローチャートである。
【図28】 速度コントロール表示画面と速度コントロ
ールキーの説明図である。
【図29】 地図縮尺と速度倍率の関係を表す説明図で
ある。
【図30】 探索されたルートのデータ構造に関する説
明図である。
【図31】 探索されたルートのノード間の道路種別に
対応する車速設定値の一例を表す説明図である。
【図32】 探索されたルートの地図データとは別に道
路種別毎に対応する車速設定値を記憶する場合の説明図
である。
【図33】 スクロール制御の処理の流れを示すフロー
チャートである。
【図34】 コントローラ上に配置されたステップスク
ロール用キー等の操作により開始されるステップスクロ
ール処理の流れを示すフローチャートである。
【図35】 ステップスクロールの設定画面と操作手順
の画面遷移の説明図である。
【図36】 ステップスクロールとスピードコントロー
ルを選択するためのメュー表示画面の一例を示す説明図
である。
【図37】 図35に示すメニューとジョイスティック
の操作により開始されるステップスクロール処理の流れ
を示すフローチャートである。
【図38】 図36に続く処理の流れを示すフローチャ
ートである。
【図39】 距離、速度、所要時間表示処理のフローチ
ャートである。
【図40】 速度判定処理のフローチャートである。
【図41】 関数(A),関数(B)に係る平均速度と
単位距離当たり信号交差点の関係を示す図である。
【図42】 道路種別毎の平均速度データの具体例を示
す図である。
【図43】 経過時間表示処理のフローチャートであ
る。
【図44】 仮想現在地時刻表示処理のフローチャート
である。
【図45】 走行距離、残距離表示処理のフローチャー
トである。
【符号の説明】
1…入出力装置、2…記憶媒体、3…中央処理装置、4
…現在地検出装置、60…コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 諸戸 脩三 東京都千代田区外神田2丁目19番12号 株式会社エクォス・リサーチ内 (72)発明者 角谷 孝二 東京都千代田区外神田2丁目19番12号 株式会社エクォス・リサーチ内 (56)参考文献 特開 平5−18766(JP,A) 特開 平2−187899(JP,A) 特開 平4−38599(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01C 21/00 G08G 1/0969 G09B 29/10

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地図情報が格納された記憶媒体と、 ルートを設定するルート設定手段と、 前記ルートに関する情報を表示する表示手段と、 走行時の実所要時間を記憶する所要時間記憶手段と、 前記ルート上を走行するための所要時間を前記実所要時
    間に基づいて計算し、前記表示手段に表示させる制御手
    段と、 ナビゲーションモードと仮想走行モードとを切り替える
    モード切替手段とを備え、 前記制御手段は、前記モード切替手段により仮想走行モ
    ードが指示されている場合、前記実所要時間に基づいて
    前記ルート上を進行する仮想の現在地における時刻を計
    算し、前記表示手段に表示させることを特徴とするルー
    ト情報提供装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記所要時間記憶手段
    に記憶された過去の複数の実所要時間の平均値に基づい
    て前記時刻を計算する請求項1に記載のルート情報提供
    装置。
  3. 【請求項3】 出発時刻を入力する出発時刻入力手段を
    備え、前記制御手段は前記出発時刻に基づいて前記時刻
    を計算する請求項1又は2に記載のルート情報提供装
    置。
  4. 【請求項4】地図情報が格納された記憶媒体と、 ルートを設定するルート設定手段と、 前記ルートに関する情報を表示する表示手段と、 前記ルート上を走行するための所要時間を前記ルートに
    関する地図情報に基づいて計算し、前記表示手段に前記
    所要時間を表示させる制御手段とを備え、 前記制御手段は、単位距離当たりの交差点数に基づいて
    前記所要時間を計算することを特徴とするルート情報提
    供装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記ルート上の所定の
    区間毎に単位距離当たりの交差点数を求め、該区間毎の
    所要時間を計算し、前記ルート上を走行するための所要
    時間を計算する請求項4に記載のルート情報提供装置。
  6. 【請求項6】 前記交差点は信号機の設置された交差点
    である請求項4又は5に記載のルート情報提供装置。
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