JP3277592B2 - シャフトレスマグネットロール及び現像装置 - Google Patents

シャフトレスマグネットロール及び現像装置

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JP3277592B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は普通紙用複写機、プリン
ター、ファクシミリ等の電子写真方式の現像装置やクリ
ーニング装置に用いるシャフトレスマグネットロール及
び当該シャフトレスマグネットロールを組み込んだ現像
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機やファクシミリ等の電子写真方式
の現像装置には、マグネットロールが用いられている。
マグネットロールは現像剤ボックスから現像剤を拾い上
げるとともに当該現像剤を感光体に引き渡す機能を有
し、その具体的態様は図23(イ),(ロ)に示すよう
に、マグネットロールmに金属製スリーブsを回転可能
に外装して構成した現像シリンダーrを感光ドラムDに
対面させて配置した構成である。そしてマグネットロー
ルmによる前記現像剤の受渡し動作は、マグネットロー
ル表面に着磁された複数磁極のそれぞれによって担われ
ており、各磁極の表面磁束密度の大きさ並びに磁束密度
パターンは各磁極が果たす役割に応じて設定されてい
る。
【0003】マグネットロールmとしては、図24
(イ)に示す如く樹脂磁石材料を押出し成形した筒状磁
石体aに全長にわたって金属シャフトbを挿通したもの
(以下、シャフト挿通マグネットロールと称す)、
(ロ)で示す如く金属シャフトを用いることなく両端軸
部c,cを含めた全体を樹脂磁石材料を用いて射出成形
により一体成形したもの(以下、金属シャフトレス中実
マグネットロールと称す)、(ハ)に示す如く短軸ロッ
ドd,dを中実の円柱状磁石体eの両端部にインサート
成形したもの(以下、ロッド突設中実マグネットロール
と称す)等が知られている。
【0004】ところで、このようなマグネットロールに
おいては様々な問題があった。先ず、全長にわたって金
属シャフトを挿通したシャフト挿通マグネットロール
は、高価な金属シャフトを必要とし、且つその作製も筒
状磁石体aを押出し成形や射出成形により成形したのち
当該筒状磁石体aの中空部に、表面に接着剤を塗布した
金属シャフトbを挿通する必要があることから製造工程
が複雑で生産性が低い問題がある。また径方向中心部に
金属シャフトが存在することから磁石体積が少なく、表
面磁束密度の向上がはかりにくいという問題もある。
【0005】軸部を含む全体を樹脂磁石で作製した金属
シャフトレス中実マグネットロールは、中実であること
から磁石体積の増加がはかれ、高い表面磁束密度の実現
が期待できるものの、金属シャフトを有しないことから
機械的強度に乏しく、自重により撓むおそれがある。ま
た、成形は射出成形によるしか方法がなく、押出し成形
に比べて生産性が低い問題がある。
【0006】両端に短軸ロッドを突設したロッド突設中
実マグネットロールは、中実であることから磁石体積の
増加がはかれるものの、製造工程は前記シャフト挿通マ
グネットロールよりも一層複雑であり、量産に適さない
問題がある。
【0007】このような、従来問題を解消する具体案と
して、本出願人は実願平3−109897号、実願平3
−111634号を出願し、この中で軸部を完全になく
したシャフトレスマグネットロールを提案している。こ
の技術は硬質合成樹脂に磁性粉を分散させた樹脂磁石材
料を用いてシャフトレスであって且つ円柱状の一体型極
異方マグネットロールを構成するというものであった。
このマグネットロールは高価な金属シャフトを用いてい
ないことから、マグネットロールの低価格化に貢献で
き、しかもマグネットロール中心部にも磁石を存在させ
ることができることから、マグネットロールの表面磁束
密度の向上もはかれるという利点があった。そして、バ
インダーとして硬質合成樹脂を用いていることから、自
重によりマグネットロールが撓むという懸念も完全に払
拭することができた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
シャフトレスタイプの一体型極異方マグネットロールに
も、いまだ解決すべき問題点が残されていた。その重要
なものは次の2点である。シャフトレスタイプの一体
型極異方マグネットロールはシャフト貫設タイプの一体
型極異方マグネットロールに比べれば表面磁束密度は大
きいものの、特に大きな表面磁束密度が要求される場合
には対応することはできない場合があり、とりわけ、特
定極の表面磁束密度のみを大きくしたい場合には不向き
であった。一体型極異方マグネットロールでは、マグ
ネットロール全体を同時に多極着磁することから、複雑
な磁束密度パターンを実現することが困難であった。一
方、従来より焼結磁石を用いたマグネットロールにおい
ては、表面磁束密度を大きくしたり、複雑な磁束密度パ
ターンを実現するために、複数の柱状焼結マグネットを
シャフト周囲に貼り合わせてマグネットロールを作製す
ることが行われている。しかしながら、この技術では高
価な金属シャフトを必要とするうえに、各柱状焼結マグ
ネットを金属シャフト周囲に接着する工程が必要であ
り、工程が複雑でコスト高を招くとともに、接着剤使用
に起因する様々なトラブルの発生もあった。
【0009】本発明はかかる現況に鑑みてなされたもの
であり、高価な金属シャフトが不要で低コスト化がはか
れ、且つシャフト貫設マグネットロールに比べて表面磁
束密度の向上もはかれるというシャフトレスマグネット
ロールの利点を生かしつつ、一体型極異方マグネットロ
ールの欠点であるところの、表面磁束密度向上の限界や
複雑な磁束密度パターンの形成が困難であるという問題
を克服し、より大きな表面磁束密度と任意の磁束密度パ
ターンを容易に得ることができるシャフトレスマグネッ
トロールを提供することを目的とするものであり、加え
て、このシャフトレスマグネットロールを組み込んだ現
像装置を提供せんとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決した本
発明は、硬質合成樹脂に磁性粉を分散させた樹脂磁石材
料より成る柱状硬質マグネットを、シャフトを介在させ
ることなく、複数個組み合わせ、且つ組み合わせる柱状
硬質マグネットのそれぞれの形状を互いに異形状となす
とともに柱状硬質マグネット相互間に空間を与え、且つ
各マグネット相互を非接触状態で各柱状硬質マグネット
を配設してなることを特徴としている。
【0011】
【0012】
【0013】柱状硬質マグネット相互間に空間を形成す
る手段としては適宜手段が採用可能であるが、例えば、
柱状硬質マグネット相互間に空間保持部材としてのスペ
ーサーを介在させること等が考慮される。
【0014】各柱状硬質マグネットは、全長にわたって
同形であってもよいが、位置決めする目的で、柱状硬質
マグネットの外周面あるいは長手方向片端面又は両端面
に、溝又は切欠面を単独であるいは組み合わせた状態で
形成してもよい。
【0015】また以上のようなシャフトレスマグネット
ロールに円筒状スリーブを回転自在に外装して構成した
現像シリンダーは、前記シャフトレスマグネットロール
の両端部を現像装置本体の側壁に直接固定することによ
って現像装置に組み込むことができる。
【0016】また特に、柱状硬質マグネット相互間に空
間を与えたシャフトレスマグネットロールを用いる場合
は、柱状硬質マグネット相互間の空間を保持する手段を
付設した現像装置本体の側壁に前記シャフトレスマグネ
ットロールの両端部を直接固定することによって、各柱
状硬質マグネット間の空間を維持しながらシャフトレス
マグネットロールを現像装置本体に組み込むことができ
る。
【0017】またシャフトレスマグネットロールを外装
するスリーブの具体的支持方法としては、例えば、スリ
ーブを現像装置本体の側壁に形成した孔部に貫通又は凹
部あるいは凸部に係合させ、当該側壁によってスリーブ
を直接支承すること等が考慮される。
【0018】またスリーブの回転手段としては適宜手段
が採用可能であるが、スリーブの長手方向一端又は両端
外周部にスリーブ回転用の駆動用ギアを直接取り付けて
もよい。駆動用ギアのスリーブへの固定はネジを用いて
行うことや、あるいはスリーブ端部に穴、溝又は切り欠
き部に係合させることによって行ってもよい。更に、ス
リーブと駆動用ギアをインサート成形により一体成形す
ることも考慮される。この場合も駆動用ギアの空転を防
止する目的からスリーブ端部に穴、溝又は切り欠き部を
設けることができる。
【0019】
【作用】本発明のシャフトレスマグネットロールは、複
数の柱状硬質マグネットを組み合わして1個のマグネッ
トロールを構成し、このマグネットロールにスリーブを
回転可能に外装することによって現像シリンダーを構成
する。各柱状硬質マグネットの組み合わせは、相互間に
空間を与え、非接触な状態で行われる。各柱状硬質マグ
ネットは硬質合成樹脂をバインダーとして用いているこ
とから、自重により撓むことはなく真直性は保たれる。
また、各柱状硬質マグネットは多極着磁する必要はな
く、単一着磁でよいから各柱状硬質マグネット表面には
大きな表面磁束密度を発揮させることが容易であり、こ
れら柱状硬質マグネットを組み合わして構成したシャフ
トレスマグネットロールは複雑な磁束密度パターンを実
現することが容易である。
【0020】また、柱状硬質マグネット相互間に空間保
持部材としてのスペーサーを介在させたり、あるいはス
ペーサーを介在させることなく、各柱状硬質マグネット
相互間に空間を与えた場合は、この空間を表面磁束密度
を調整するための手段として利用したりあるいは、各柱
状硬質マグネットを個別に現像装置本体側壁に際に利用
できる。
【0021】また、柱状硬質マグネットの外周面あるい
は長手方向片端面又は両端面に、位置決め手段としての
溝又は切欠面を単独であるいは組み合わせた状態で形成
した場合は、これら位置決め手段を目印にして、各磁極
が周辺装置に対して所定の配置関係となるように姿勢を
調整したうえ、シャフトレスマグネットロールをセッテ
ィングすることができる。
【0022】
【実施例】以下、図面に基づき説明する。まず最初に本
発明の前提となる関連技術について説明する。 本発明の
実施例を図12、図13、図18、図22に示し、その
関連技術を図1〜図11、図14〜図17、図19〜図
21に示す。本願発明では、柱状硬質マグネット相互間
に空間を与えるが、関連技術では、この空間を与えてい
ない。本願発明と関連技術は柱状硬質マグネット相互間
に空間を与えるか否かの違いがある。図1はシャフトレ
スマグネットロールの最も基本的な態様を示している。
このシャフトレスマグネットロールは、硬質合成樹脂に
磁性粉を分散させた樹脂磁石材料より成る柱状硬質マグ
ネットを、シャフトを介在させることなく、複数個組み
合わせて構成したことを特徴とし、図1は、断面扇形の
柱状硬質マグネット1a,1b,1c,1dを組み合わ
せて円柱状のシャフトレスマグネットロールM1を構成
する様子を示している。各柱状硬質マグネット1a,1
b,1c,1dは互いに接触状態で組み合わされてお
り、接触面には接着剤を塗布している。接着剤の塗布は
必ずしも必要ではなく、例えば、組み合わせ後のシャフ
トレスマグネットロールM1の外表面を熱収縮チューブ
で被覆することにより各柱状硬質マグネットの結合状態
を維持してもよい。これに対して本願発明では柱状硬質
マグネット相互間に空間を与えるものであり、柱状硬質
マグネット相互は非接触であ る。
【0023】樹脂磁石材料に含有させる磁性粉としては
バリウムフェライトやストロンチウムフェライト又は希
土類系の磁性粉等が用いられる。またバインダーとして
は硬質合成樹脂を用いるが、この硬質合成樹脂という概
念は、マグネットロールが組み込まれる装置内部の温度
下でも充分な剛性を維持し、実用上問題となる大きさの
マグネットロールの自重撓みを防止できる程度の硬度を
有する合成樹脂を意味し、熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹
脂の両方を対象としている。具体的には60℃の温度環
境下で長時間晒されたときでも充分な剛性を維持できる
ものを指し、例えばポリエステル、ポリアミド、ポリフ
ェニレンサルファイド等の熱可塑性樹脂やエポキシ樹脂
等の熱硬化性樹脂が採用できる。柱状硬質マグネットの
成形は押出し成形や射出成形によって行うことができ
る。
【0024】図1で示した実施例では、各柱状硬質マグ
ネットは同形状となしたが、図2に示すように異形状の
柱状硬質マグネット2a,2b,2c,2dを組み合わ
せてもよい。この場合、各柱状硬質マグネット2a,2
b,2c,2dによって形成される各磁極の磁束密度パ
ターンのパターン幅を変えることが容易となる。
【0025】前述したものは組合せ後のシャフトレスマ
グネットロールの形状を略円柱状としたが、シャフトレ
スマグネットロールは非円柱状とすることもでき、例え
ば、図3に示すように、柱状硬質マグネット3a,3
b,3cを組み合わして、円柱体に対して一部欠損部分
を形成した非円柱形状のシャフトレスマグネットロール
M3を構成することや、図4に示すように柱状硬質マグ
ネット4a,4b,4c,4dを組み合わして多角柱形
状のシャフトレスマグネットロールM4を構成すること
も考慮される。
【0026】また、シャフトレスマグネットロールの長
手方向全長にわたって空間部を設けることも可能で、例
えば図5に示すように径方向中心部に空隙5´を設けた
状態で柱状硬質マグネット5a,5b,5c,5dを組
み合わせてシャフトレスマグネットロールM5を構成し
てもよい。このとき空隙5´の形状や形成位置を考慮す
ることでシャフトレスマグネットロールM5表面の磁束
密度パターンを調整することができ、またこの空隙5´
はシャフトレスマグネットロールM5を現像装置本体に
組み込む際の位置決めにも利用することができる。
【0027】また空隙を設ける代わりに、図6に示すよ
うに内部に柱状硬質マグネット6eを配設したシャフト
レスマグネットロールM6を構成することもできる。
【0028】前述したものは、比較的単純な形状の柱状
硬質マグネットを組み合わした例であったが、各柱状硬
質マグネットとしては、より複雑な形状のものも採用で
き、例えば、図7に示す如く複雑形状の柱状硬質マグネ
ット7a,7b,7c,7d,7eを組み合わしたシャ
フトレスマグネットロールM7を構成してもよい。この
場合、極めて複雑な磁束密度パターンを有するシャフト
レスマグネットロールが作製できる。
【0029】また、柱状硬質マグネット8a,8b,8
c,8dよりなるシャフトレスマグネットロールにおい
て、柱状硬質マグネット8dの表面部に凹部を設け、こ
の凹部に別の柱状硬質マグネット8eを埋め込んで、磁
束密度パターンを部分的に窪ませたり、あるいは突出さ
せたシャフトレスマグネットロールM8を構成してもよ
い。
【0030】このような、複数マグネットを組み合わせ
て構成されるシャフトレスマグネットロールは従来の一
体型極異方マグネットロールに比べて、表面磁束密度が
大きく且つ複雑な磁束密度パターンが容易に実現でき
る。本発明のシャフトレスマグネットロールが、表面磁
束密度の向上、複雑磁束密度パターンの実現に有利なの
は次の理由による。
【0031】<磁束密度について> 現実の一体型極異方マグネットロールの磁束密度の最大
値は成形ダイス内磁場によって決まるが、そのダイス内
磁場はダイス磁極先端近傍で約10KOeが限界であ
る。これに対して、組み合わせタイプのマグネットロー
ルの場合には10KOe以上の磁場、例えば18KOe
の磁場で成形することが可能であり、より高磁気特性の
マグネット片を作製することができる。したがって、こ
のような高磁気特性のマグネット片を組み合わせた本発
明のシャフトレスマグネットロールは、より高い表面磁
束密度を得やすい。 <磁束密度パターンについて> 一体型極異方マグネットロールの磁束密度パターンの自
由度はかなり低く、例えば非対称化させることは困難で
ある。これは成形時に磁場を与えるダイスの構造が事実
上制限されること、及び磁性粒子が磁気エネルギーの極
小状態という特定状態をとってしまうことによるものと
思われる。これに対して組み合わせタイプのマグネット
ロールの場合は、各マグネット片形状の自由度、及びそ
の組み合わせの自由度が大きいことにより磁束密度パタ
ーンをコントロールし易い。
【0032】図9(イ),(ロ)〜図11(イ),(ロ)は
複数マグネットの組合せである本発明のシャフトレスマ
グネットロールと、従来の一体型極異方マグネットロー
ルとによって形成される磁束密度パターンを対比させた
ものであり、それぞれスリーブSを外装した状態を示し
ている。各図(ロ)において示されているように、従来
の一体型極異方マグネットロールm3,m5,m7の場
合、マグネットロール各極の磁束密度パターンはほぼ対
称形となるのに対し、本発明のシャフトレスマグネット
ロールM3,M5,M7の各極の磁束密度パターンには
部分的な突出部や窪み部を形成することが容易であり、
複雑且つ非対象な磁束密度パターンを実現することがで
きる。
【0033】以上述べたシャフトレスマグネットロール
は、複数の柱状硬質マグネットを互いに接触状態で組み
合わせた場合であったが、柱状硬質マグネットは互いに
非接触とすることもできる。図12として示すものが、
この例であり、これが本発明の典型的実施例である。
状硬質マグネット9a,9b,9c相互間に空間10を
介在させ、各柱状硬質マグネット9a,9b,9cを非
接触状態で組み合わせた場合である。この場合、各柱状
硬質マグネット間の空間10の大きさ並びに形状を工夫
することにより、組合せ後のシャフトレスマグネットロ
ールM9が発揮する磁束密度パターンの形状をより複雑
に制御することが可能となり、設計の自由度はより広が
る。
【0034】ところで、このように各マグネットを非接
触状態で配置する場合、各マグネット間の空間を維持す
る手段が必要となる。空間保持部材としては例えば、図
13(イ)で示されるように、空間形状に対応した形状
の合成樹脂製のスペーサー11を用いることなどが考慮
され、このスペーサー11と各柱状硬質マグネット間に
は接着剤が介在させられる。このスペーサー11は図1
3(ロ)に示す如く、シャフトレスマグネットロールM
9の長手方向中間位置に1個設けたり、あるいは図示し
ないが所定間隔をあけて複数個設けてもよい。また長手
方向全長にわたって連続したスペーサーを設けてもよ
い。
【0035】このようなシャフトレスマグネットロール
にはスリーブが回転自在に外装されて現像シリンダーが
構成され、この現像シリンダーを現像装置本体に組み込
むことで現像装置が構成される。本発明の第2はこのよ
ううな構造の現像シリンダーを現像装置本体に組み込む
際の工夫に関する。
【0036】図14に示すものがシャフトレスマグネッ
トロールM1とスリーブSから構成される現像シリンダ
ーTを現像装置本体に組み込んだ様子を示し、シャフト
レスマグネットロールM1の両端部を現像装置本体側壁
Wによって直接的に固定支持した状態を示している。
【0037】シャフトレスマグネットロールの外周面に
形成される各磁極は、現像剤の受渡しに関して固有の機
能を担っているので、シャフトレスマグネットロールは
現像装置本体に対して所定姿勢で組み込まれる必要があ
るが、組み合わせ後のシャフトレスマグネットロールが
円柱体である場合、各磁極の形成位置を認識することは
困難であり、この為、位置決め手段を設けることが望ま
れる。図15(イ)は位置決めを容易にするためにシャ
フトレスマグネットロールM1の外周に、セッティング
時に目印となる溝12を形成した場合である。溝12は
シャフトレスマグネットロールM1の全長にわたって設
けることも、あるいは両端外周部にのみ設けることもで
きる。図15(ロ)はシャフトレスマグネットロールM
1の外周に互いに異形状の溝12,13を形成した場合
である。この場合、シャフトレスマグネットロールM1
の「向き」も認識できるので、非対象な磁束密度パター
ンを有するマグネットロールのセッテイングも誤ること
なく行うことができる。図16(イ)は位置決め手段と
して、シャフトレスマグネットロールM1の外周面に切
欠面14を全長にわたってあるいは両端部外周面のみに
形成した場合であり、図16(ロ)はシャフトレスマグ
ネットロールM1の「向き」を認識可能とするために切
欠面14と溝13を併設した場合である。また図示しな
いが、シャフトレスマグネットロールM1の両端面ある
いは片端面の偏心した位置に有底孔を形成したり方向性
を有する切欠部を設けることも採用できる。溝や切欠
面、更には有底孔は、柱状硬質マグネットの成形と同時
に形成したり、あるいは成形後に切削等によって形成す
ることができる。
【0038】位置決め手段としての溝や切欠面は、マグ
ネットロールのセッティング姿勢を決めるための目印と
しての機能が最も重要であるが、これら位置決め手段
は、その位置決め手段の形状を利用することにより、シ
ャフトレスマグネットロールを現像装置側壁に直接取り
付ける際の固定手段としての機能も兼用させることがで
きる。例えば、図17(イ)に示す如く、現像装置の本
体側壁Wに、内縁にシャフトレスマグネットロールM1
の溝12に対応する突部15を形成した取付け穴16を
設け、この取付け穴16にシャフトレスマグネットロー
ルM1の端部を内嵌することが考慮される。
【0039】図17(ロ)は非円柱体形状のシャフトレ
スマグネットロールM3を現像装置の本体側壁Wに形成
した取付け穴17に嵌合させて支持する場合である。こ
の場合、取付け穴17はシャフトレスマグネットロール
M2の径方向断面形状に一致させておくことで、シャフ
トレスマグネットロールM3を所定姿勢でセッティング
できる。
【0040】図18は、本発明の典型的実施例であり、
各柱状硬質マグネット9a,9b,9cを互いに非接触
状態で組み合わせたシャフトレスマグネットロールM9
を本体側壁Wによって支持する様子を示している。この
場合、本体側壁Wに形成する取付け穴18には各柱状硬
質マグネット9a,9b,9c間の空間を保持するため
のスペーサー18aを形成するようにしておけば、各柱
状硬質マグネットを容易に位置決めすることができる。
また、このような形状の取付け穴18であれば、各柱状
硬質マグネット9a,9b,9cをそれぞれ個別に取付
け穴18に固定することができ、シャフトレスマグネッ
トロールM9の組み立て時の作業性が向上する。
【0041】上述した例ではシャフトレスマグネットロ
ールを現像装置本体側壁に開設した取付け穴に嵌合させ
る場合について述べたか、シャフトレスマグネットロー
ルの支持方法としては様々な態様が考慮される。図19
(イ),(ロ), (ハ) 及び図20(イ),(ロ)はシャフト
レスマグネットロールM1の支持方法の例である。図例
のものはスリーブを省略しているが、使用に際してはシ
ャフトレスマグネットロールM1に対して円筒状スリー
ブが適宜方法で回転自在に外装される。
【0042】図19(イ)で示すものは図17及び図1
8で説明した支持方法の基本的考え方を示したものであ
り、側壁W1に、貫通孔19を開設し、この貫通孔19
にシャフトレスマグネットロールM1の端部を嵌合させ
て支持した場合である。
【0043】図19(ロ)は側壁W2にシャフトレスマ
グネットロールM1の端部を受け入れる有底凹部20を
形成し、この有底凹部20にシャフトレスマグネットロ
ールM1の端部を内嵌させた場合である。
【0044】図19(ハ)は側壁W3に環状壁21を立
設してシャフトレスマグネットロールM1を受け入れた
場合である。
【0045】図20(イ)は環状壁を設けることなく、
側壁W4に突出形成した突起22をシャフトレスマグネ
ットロールM1端面に形成した有底孔23に嵌合させる
ことによってシャフトレスマグネットロールM1を支持
した場合である。
【0046】図20(ロ)は断面円弧状の下部壁体24
を側壁W5から突出形成し、この壁体24によってシャ
フトレスマグネットロールM1の端部の下面側を支持す
るとともに、シャフトレスマグネットロールM1の端部
の上面側から断面円弧状の上部壁体25を嵌合させてシ
ャフトレスマグネットロールM1を固定する場合であ
る。
【0047】以上述べたものは、シャフトレスマグネッ
トロールMの支持方法のみについて述べたが、このよう
なマグネットロールはスリーブが外装されることによっ
て現像シリンダーとして機能する。上述の各実施例では
敢えてスリーブの支持方法について述べなかったが、こ
こでは本発明のシャフトレスマグネットロールMの構造
に適応したスリーブの支持構造について述べる。
【0048】図21(イ),(ロ), (ハ) はスリーブの支
持構造の例である。図21(イ)に示すものは、シャフ
トレスマグネットロールM1の端部を受け入れる凹部2
5を開設した外壁W6と、スリーブSを挿通させること
ができる貫通孔26を形成した内壁W7とを設け、外壁
W6によってシャフトレスマグネットロールM1を直接
支持するとともに、内壁W7によってスリーブSを回転
可能に支承した場合である。図例ものではスリーブSは
転がり軸受27を用いて支承しているが、転がり軸受の
代わりに滑り軸受を用いてもよい。滑り軸受としては低
摩擦係数、高耐磨耗性の特性を併せもったものが採用さ
れ、例えば合成樹脂又は焼結金属に固体潤滑剤を分散さ
せたものや液体潤滑剤を含浸させたものが使用できる。
合成樹脂としてはポリアミド、ポリイミドやポリアセタ
タール等が採用可能であり、また固体潤滑剤としては黒
鉛、鉛、ふっ化黒鉛、二流化モリブデン等が有効であ
り、液体潤滑剤としては一般使用される機械油やグリー
スなどが使用可能である。尚、図中28はスリーブに回
転力を伝達するための駆動用ギアである。スリーブSは
一般的にはアルミニウム等の金属筒が用いられるが、合
成樹脂筒や紙筒を用いることもできる。
【0049】前述したものは、外壁W6とは別にスリー
ブ支承用の内壁W7を別途設けた場合であったが、図2
1(ロ)に示すように、外壁W6とスリーブS間に転が
り軸受29を介在させて、外壁W6でスリーブSを支承
するようにすれば内壁は省略できる。また図21(ハ)
に示すようにシャフトレスマグネットロールM1とスリ
ーブS間に転がり軸受30を介在させて、スリーブSを
支承した場合にも内壁は省略できる。尚、図21(ロ),
(ハ)で示した実施例においても転がり軸受の代わりに
滑り軸受を用いることができることはいうまでもない。
【0050】スリーブSに駆動用ギアを固定する手段と
しては様々な手段が採用可能であり、例えば図22
(イ)に示す如く、スリーブの長手方向一端に及び駆動
用ギア28にそれぞれネジ穴31,32を設け、駆動用
ギア28aをスリーブS端部に外嵌したうえ、ネジ33
を用いて駆動用ギア28をスリーブSに固定すること
や、あるいは図22(ロ)に示す如く、スリーブ端部に
切り欠き部34を設け、この切り欠き部34に、内周面
に嵌合突部35を形成した駆動用ギア28bを外嵌する
こと等が採用可能である。また、図示しないが、スリー
ブと駆動用ギアをインサート成形により一体成形するこ
とも考慮され、この場合も駆動用ギアの空転を防止する
目的からスリーブ端部に穴、溝又は切り欠き部を設ける
ことが好ましい。
【0051】
【発明の効果】本発明のシャフトレスマグネットロール
は、硬質合成樹脂に磁性粉を分散させた樹脂磁石材料よ
り成る柱状硬質マグネットを、シャフトを介在させるこ
となく、複数個組み合わせ、且つ組み合わせる柱状硬質
マグネットのそれぞれの形状を互いに異形状となすとと
もに柱状硬質マグネット相互間に空間を与え、且つマグ
ネット相互を非接触状態で各柱状硬質マグネットを配設
するようにした。このような構成としたことにより、高
磁気特性を有し且つ磁束密度パターンのコントロールが
容易なマグネットロールを得ることができるようにな
り、現像剤の搬送性向上がはかりやすくなるとともに、
「現像剤のかぶり」と称される現像剤の過剰付着現象の
制御や濃度コントロールが容易となり画像の向上がはか
りやすいマグネットロールと、それを用いた現像装置が
得られる。また各柱状硬質マグネット相互間に空間部を
与え、各柱状硬質マグネット相互を非接触状態で組み合
わせるものであるから、この空間を表面磁束密度を調整
するための手段として利用したり、あるいは、各柱状硬
質マグネットを個別に現像装置本体側壁に直接固定する
際に利用でき、現像装置の組み上げ工程の中でシャフト
レスマグネットロールを一挙に組み上げることができ
る。そしてこの場合、柱状硬質マグネット相互間の接着
は不要となり、製造工程の簡略化に貢献できるととも
に、従来多発していた接着剤の存在に起因した種々の問
題も払拭できる。
【0052】しかも本マグネットロールは高価な金属シ
ャフトを用いていないから、部品コストの低減がはか
れ、且つ組み立て工数を減らすこともできる。そして樹
脂磁石材料のバインダーとして硬質合成樹脂を用いてい
ることからマグネットロールが自重により撓む懸念はな
く、比較的高温化する使用環境においてもその真直性は
保たれる。
【0053】また、柱状硬質マグネット相互間に空間保
持部材としてのスペーサーを介在させた場合、柱状硬質
マグネット相互間の空間を維持できる。
【0054】また、柱状硬質マグネットの外周面あるい
は長手方向片端面又は両端面に、位置決め手段としての
溝又は切欠面を単独であるいは組み合わせた状態で形成
した場合は、これら位置決め手段によってシャフトレス
マグネットロールを所定姿勢で現像装置本体に組み込む
ことが容易となる。
【0055】また本発明の現像装置は、前記シャフトレ
スマグネットロールに円筒状スリーブを回転自在に外装
して現像シリンダーを構成するとともに、シャフトレス
マグネットロールの両端部を現像装置本体の側壁に直接
固定させることによって現像シリンダーを現像装置本体
に組み込んだ構成としたから、現像シリンダーを予め組
み立てておく必要はなく、現像装置を構成する他の部品
と一緒にシャフトレスマグネットロールとスリーブを部
品の形態で供給し、他の部品組み立てと一緒に一挙に現
像装置を組み上げることが可能となり、高精度な現像装
置を低コストで提供することができる。
【0056】また各柱状硬質マグネット相互間に空間を
設けたシャフトレスマグネットロールを用い、柱状硬質
マグネット相互間の空間を保持する手段を付設した現像
装置の本体側壁に前記シャフトレスマグネットロールの
両端部を直接固定した場合は、現像装置本体側壁にシャ
フトレスマグネットロールの固定支持機能と、柱状硬質
マグネット相互間の空間保持機能の両方を担わせること
が可能となり、各柱状硬質マグネットを1本ずつ個別に
現像装置本体側壁に固定することも可能となるので、各
柱状硬質マグネットの位置づけは容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ャフトレスマグネットロールの基本態様を示
す斜視図
【図2】シャフトレスマグネットロールの他の実施例を
示す斜視図
【図3】シャフトレスマグネットロールの他の実施例を
示す斜視図
【図4】シャフトレスマグネットロールの他の実施例を
示す斜視図
【図5】シャフトレスマグネットロールの他の実施例を
示す斜視図
【図6】シャフトレスマグネットロールの他の実施例を
示す斜視図
【図7】シャフトレスマグネットロールの他の実施例を
示す斜視図
【図8】シャフトレスマグネットロールの他の実施例を
示す斜視図
【図9】シャフトレスマグネットロールの磁束密度パタ
ーンの例であり、(イ)は本発明のシャフトレスマグネ
ットロールの磁束密度パターン、(ロ)は従来の一体型
極異方マグネットロールの磁束密度パターン
【図10】シャフトレスマグネットロールの磁束密度パ
ターンの例であり、(イ)は本発明のシャフトレスマグ
ネットロールの磁束密度パターン、(ロ)は従来の一体
型極異方マグネットロールの磁束密度パターン
【図11】シャフトレスマグネットロールの磁束密度パ
ターンの例であり、(イ)は本発明のシャフトレスマグ
ネットロールの磁束密度パターン、(ロ)は従来の一体
型極異方マグネットロールの磁束密度パターン
【図12】本発明の典型的実施例であり、各柱状硬質マ
グネット相互間に空間を設けたシャフトレスマグネット
ロールを示す斜視図
【図13】(イ)は空間保持部材としてのスペーサーを
示す斜視図であり、(ロ)は同スペーサーを柱状硬質マ
グネット相互間に介在させた状態を示す斜視図
【図14】本発明の現像装置の基本態様を示す説明図
【図15】シャフトレスマグネットロールの外周面に位
置決め手段としての溝を形成した例を示し、(イ)は溝
を1本設けた場合の斜視図、(ロ)は異形状の溝を複数
本設けた場合の正面図
【図16】シャフトレスマグネットロールの外周面に位
置決め手段としての切欠面を形成した例を示し、(イ)
は切欠面のみ設けた場合の斜視図、(ロ)は切欠面と溝
を併設した場合の正面図
【図17】(イ),(ロ)は現像装置本体側壁に形成した
取付け穴にシャフトレスマグネットロールの端部を嵌合
させる様子を示す説明図
【図18】本発明の典型的実施例であり、現像装置本体
側壁に形成した取付け穴にシャフトレスマグネットロー
ルの端部を嵌合させる様子を示す説明図
【図19】(イ),(ロ), (ハ) はシャフトレスマグネッ
トロールの端部を現像装置本体側壁により支持する態様
を示す説明図
【図20】(イ),(ロ)はシャフトレスマグネットロー
ルの端部を現像装置本体側壁により支持する態様を示す
説明図
【図21】(イ),(ロ), (ハ) はシャフトレスマグネッ
トロール及びスリーブの支持方法を示す説明図
【図22】(イ),(ロ)は駆動用ギアをスリーブ端部に
固定する方法を示す説明図
【図23】(イ)は従来の現像装置の一般的構造を示す
説明図、(ロ)は従来の現像シリンダーの断面説明図
【図24】従来のマグネットロールの態様を示し、
(イ)はシャフト挿通マグネットロール、(ロ)は金属
シャフトレス中実マグネットロール、(ハ)はロッド突
設中実マグネットロール
【符号の説明】
M,M1〜M9 シャフトレスマグネットロール m3,m5,m7 一体型極異方マグネットロール S スリーブ T 現像シリンダー W 本体側壁 W1〜W5 側壁 W6 外壁 W7 内壁 1a,1b,1c,1d 柱状硬質マグネット 2a,2b,2c,2d 柱状硬質マグネット 3a,3b,3c 柱状硬質マグネット 4a,4b,4c,4d 柱状硬質マグネット 5a,5b,5c,5d 柱状硬質マグネット 5´ 空隙 6a,6b,6c,6d,6e 柱状硬質マグネット 7a,7b,7c,7d,7e 柱状硬質マグネット 8a,8b,8c,8d 柱状硬質マグネット 9a,9b,9c 柱状硬質マグネット 1a,1b,1c,1d 柱状硬質マグネット 10 空間 11 スペーサー 12,13 溝 14 切欠面 15 突部 16,17,18 取付け穴 18a スペーサー 19 貫通孔 20 有底凹部 21 環状壁 22 突起 23 有底孔 24 下部壁体 25 上部壁体 26 貫通孔 27 転がり軸受 28,28a,28b 駆動用ギア 29,30 転がり軸受 31,32 ネジ穴 33 ネジ 34 切り欠き部 35 嵌合突部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−100405(JP,A) 特開 昭63−128609(JP,A) 特開 昭62−135861(JP,A) 特開 平3−265878(JP,A) 特開 平3−229286(JP,A) 実開 昭63−82263(JP,U)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬質合成樹脂に磁性粉を分散させた樹脂
    磁石材料より成る柱状硬質マグネットを、シャフトを介
    在させることなく、複数個組み合わせ、且つ組み合わせ
    る柱状硬質マグネットのそれぞれの形状を互いに異形状
    となすとともに柱状硬質マグネット相互間に空間を与
    、且つ各マグネット相互を非接触状態で各柱状硬質マ
    グネットを配設してなるシャフトレスマグネットロー
    ル。
  2. 【請求項2】 柱状硬質マグネット相互間に空間保持部
    材としてのスペーサーを介在させてなる請求項1記載の
    シャフトレスマグネットロール。
  3. 【請求項3】 柱状硬質マグネットの外周面あるいは長
    手方向片端面又は両端面に、位置決め手段としての溝又
    は切欠面を単独であるいは組み合わせた状態で形成して
    なる請求項1又は2記載のシャフトレスマグネットロー
    ル。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3記載のいずれか1項に記載
    のシャフトレスマグネットロールに、当該シャフトレス
    マグネットロールに対して自在に回転する円筒状スリー
    ブを外装して現像シリンダーを構成するとともに、前記
    シャフトレスマグネットロールの両端部を現像装置本体
    の側壁に直接固定することによって、現像シリンダーを
    現像装置本体に組み込んでなる現像装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2記載のシャフトレスマグ
    ネットロールに、当該シャフトレスマグネットロールに
    対して自在に回転する円筒状スリーブを外装して現像シ
    リンダーを構成するとともに、前記シャフトレスマグネ
    ットロールの両端部を、柱状硬質マグネット相互間の空
    間を保持する手段を付設した現像装置本体の側壁に直接
    固定することによって、現像シリンダーを現像装置本体
    に組み込んでなる現像装置。
  6. 【請求項6】 シャフトレスマグネットロールに対して
    回転可能な状態で外装されるスリーブを現像装置本体の
    側壁に形成した孔部に貫通又は凹部あるいは凸部に係合
    させ、当該側壁によってスリーブを直接支承してなる請
    求項4又は5記載の現像装置。
  7. 【請求項7】 スリーブの長手方向一端又は両端外周部
    にスリーブ回転用の駆動用ギアを直接取り付けてなる請
    求項6記載の現像装置。
  8. 【請求項8】 ネジを用いて駆動用ギアをスリーブに固
    定してなる請求項7記載の現像装置。
  9. 【請求項9】 スリーブ端部に穴、溝又は切り欠き部に
    係合させることによって駆動用ギアを固定してなる請求
    項7記載の現像装置。
  10. 【請求項10】 端部に穴、溝又は切り欠き部を設けた
    スリーブと駆動用ギアをインサート成形により一体成形
    してなる請求項7記載の現像装置。
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