JPH06181115A - 磁気シリンダー - Google Patents

磁気シリンダー

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Publication number
JPH06181115A
JPH06181115A JP35453592A JP35453592A JPH06181115A JP H06181115 A JPH06181115 A JP H06181115A JP 35453592 A JP35453592 A JP 35453592A JP 35453592 A JP35453592 A JP 35453592A JP H06181115 A JPH06181115 A JP H06181115A
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JP
Japan
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sleeve
columnar magnet
magnet
sliding
supporting means
Prior art date
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Pending
Application number
JP35453592A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruo Nakamura
治雄 中村
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP35453592A priority Critical patent/JPH06181115A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】シャフトレス柱状磁石をスリーブ内に至近距離
で内装できるとともに、柱状磁石とスリーブとの離間距
離を全周にわたって一定となすことができ、且つ回転時
にスリーブがガタつくことがなく、さらには完成磁気シ
リンダーとしての運搬時や現像装置への組み込み工程等
において、シャフトレス柱状磁石がスリーブから抜けて
しまうことのない磁気シリンダー構造を提供せんとする
ものである。 【構成】環状溝を設けたシャフトレス柱状磁石を用いる
とともに、前記環状溝には、前記環状溝に嵌合しうる凸
部を設けた摺動部材を外嵌し、当該摺動部材を間に介在
させた状態で、シャフトレス柱状磁石とスリーブとを至
近距離で互いに回転可能に支持したことを特徴としてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は普通紙用複写機、プリン
ター、ファクシミリ等の電子写真方式の現像装置に用い
る磁気シリンダーに関し、更に詳しくはシャフトレス柱
状磁石を組み込んだ磁気シリンダーに関する。
【0002】
【従来の技術】複写機やファクシミリ、レーザープリン
ター等の電子写真方式の現像装置には、磁気シリンダー
が用いられている。磁気シリンダーは現像剤ボックスか
ら現像剤を拾い上げるとともに当該現像剤を感光体に引
き渡す機能を有している。従来使用されている磁気シリ
ンダーとしては、図24に示すように、アルミニウム製
のスリーブs内に、金属シャフトaを貫設した柱状磁石
mを、互いに回転可能な状態で内装したものが最も一般
的なものとして知られている。この磁気シリンダーにお
ける柱状磁石mの支持方法は、スリーブsの両端に転が
り軸受b,bを組み込んだフランジc,dを嵌合し、柱
状磁石mの両端に突設した金属シャフトaを転がり軸受
b,bによって支持することで行っている。そして、柱
状磁石mの一端側に突設したシャフトaは、フランジc
を貫通させてスリーブs外部へ導出して現像装置本体側
部材によって固定支持し、他方、他端側のフランジdか
ら延設された軸体eにはギヤやプーリー等の回転力伝達
手段fを取り付けることによって、前記柱状磁石mに対
してスリーブsを回転させ得るように構成している。
尚、図示しないが、固定支持したスリーブに対して柱状
磁石を回転させるタイプのものもある。
【0003】ところで、このような構成の磁気シリンダ
ーは、高価な金属シャフトを用いているために製造コス
トが高くつく問題があり、更に、金属シャフトaを柱状
磁石中心部に貫通させていることから、柱状磁石の中心
部分に磁石が存在せず、このため柱状磁石の表面磁力の
向上にも限界があった。また柱状磁石は、接着剤を塗布
した金属シャフトを円筒状磁石に挿通して作製すること
から、加工工数が多いうえに接着剤を取り扱うことに起
因する様々な問題もあった。
【0004】このような問題を解消する方法として、本
出願人は既に実願平3−109879号、実願平3−1
11634号を出願し、シャフトレス柱状磁石を用いる
ことを提案した。そしてこの出願の中において、シャフ
トレス柱状磁石の磁石表面を支持部材で直接支承する構
造を提案し、スリーブ及びシャフトレス柱状磁石をそれ
ぞれ別部品の形態で現像装置の組立工程に供給し、他の
部品と一緒に一挙に組み上げる技術を提案しているが、
この出願では、シャフトレス柱状磁石をスリーブ内に予
め組み込んだ完成磁気シリンダーの形態で供給する場合
の技術については言及していない。
【0005】ところで、シャフトレス柱状磁石をスリー
ブ内に回転可能な状態で内装しようとすると、次のよう
な問題が浮上する。即ち、シャフトレス柱状磁石を回転
可能に支持するためには、図25に示す如く、磁石表面
に転がり軸受b,bを配置せざるを得ないが、磁石表面
に転がり軸受b,bを配置すると、磁石表面とスリーブ
sとの離間距離は大きくならざるを得ない。しかしなが
ら離間距離が大きくなるとスリーブ表面の磁界強度は著
しく低下し、所望の磁界強度を得ることは困難となる。
通常、柱状磁石とスリーブとの離間距離は0.5mm〜
1.0mm程度であり、離間距離がこれ以上拡大すると、
スリーブ表面の磁界強度は著しく低下して実用に適さな
くなる。磁石自体の磁力を高めることによって離間距離
の拡大に対応することも考慮されるが、磁石の磁力向上
には自ずと限界があるうえに、このような磁石は著しく
高価なものとなるため、磁石磁力の向上による前記問題
の解決は現実的ではない。
【0006】また、シャフトレス柱状磁石はスリーブに
近設配置するのみでは不十分であり、柱状磁石とスリー
ブとの離間距離が全周にわたって一定であることと、回
転させたときにガタつきがないことも重要である。
【0007】さらに別の問題として、シャフトレス柱状
磁石をどのようにして固定支持するかという問題もあ
る。即ち、シャフト貫通柱状磁石を用いた従来の磁気シ
リンダーでは柱状磁石の固定支持は、金属シャフトを現
像装置本体側部材によって支持することで行えるが、シ
ャフトレス柱状磁石の場合、金属シャフトが存在しない
ため従来手法を踏襲することはできず、新たな固定支持
方法を案出する必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこでシャフトレス柱
状磁石を用いながら、完成磁気シリンダーの形態で供給
する場合に浮上する前記種々の問題を解消し、シャフト
レス柱状磁石をスリーブ内に至近距離で内装できるとと
もに、柱状磁石とスリーブとの離間距離を全周にわたっ
て一定となすことができ、且つ回転時にスリーブがガタ
つくことがない磁気シリンダーとして、図26に示して
いる構造のものが本出願人によって提案されている。
【0009】図例のものはシャフトレス柱状磁石mとス
リーブsとの間に、同素材からなる筒状摺動部材gと無
底の筒状滑り軸受hを介在させて、シャフトレス柱状磁
石mとスリーブsとを互いに回転可能な状態で支持した
ものである。しかしながら、本例のものは前述の問題点
を解消はできるものの、スリーブsの開放端側における
シャフトレス柱状磁石mとスリーブsとの間には、前記
筒状摺動部材gと同様の素材から作製された無底の筒状
滑り軸受hを介在させているのみであり、完成磁気シリ
ンダーとしての運搬時や現像装置への組み込み工程等に
おいて、シャフトレス柱状磁石mがスリーブsから抜け
てしまうという問題点があった。
【0010】本発明はかかる現況に鑑みてなされたもの
であり、シャフトレス柱状磁石をスリーブ内に至近距離
で内装できるとともに、柱状磁石とスリーブとの離間距
離を全周にわたって一定となすことができ、且つ回転時
にスリーブがガタつくことがなく、さらには完成磁気シ
リンダーとしての運搬時や現像装置への組み込み工程等
において、シャフトレス柱状磁石mがスリーブsから抜
けてしまうことのない磁気シリンダー構造を提供せんと
するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、シャフトレ
ス柱状磁石を組み込んだ磁気シリンダーにおける前述の
問題点を解決するために、磁気シリンダーの構造を鋭意
検討した結果、薄肉の滑り軸受を用いるとともにその滑
り軸受の形状を工夫し、本発明を完成するに至った。
【0012】上記課題を解決した本発明は次の構成を有
する。即ち、第1の発明としては、柱状磁石としてその
スリーブ開口端側に環状溝を設けたシャフトレス柱状磁
石を用いるとともに、前記環状溝には、内面を平滑な摺
動面となすとともに前記環状溝に嵌合しうる凸部を設け
た無底の開口端側摺動部材を外嵌し、スリーブ支持手段
側には内外面の一方又は両面が平滑な摺動面であり、且
つその肉厚を全周にわたって均一厚となした筒状部を有
する有底又は無底のスリーブ支持手段側摺動筒を外嵌
し、当該開口端側摺動部材及びスリーブ支持手段側摺動
筒を間に介在させた状態で、シャフトレス柱状磁石とス
リーブとを至近距離で互いに回転可能に支持したことを
特徴としている。
【0013】さらに第2の発明としては、柱状磁石とし
てその両端に環状溝を設けたシャフトレス柱状磁石を用
いるとともに、該シャフトレス柱状磁石のスリーブ開口
端側の環状溝には、内面を平滑な摺動面となすとともに
前記環状溝に嵌合しうる凸部を設けた無底の開口端側摺
動部材を外嵌し、スリーブ支持手段側の環状溝には、内
外面の一方又は両面を平滑な摺動面となすとともに前記
環状溝に嵌合しうる凸部を設けた筒状部を有する有底又
は無底のスリーブ支持手段側摺動部材を外嵌し、当該開
口端側摺動部材及びスリーブ支持手段側摺動部材を間に
介在させた状態で、シャフトレス柱状磁石とスリーブと
を至近距離で互いに回転可能に支持したことを特徴とし
ている。
【0014】摺動部材及び摺動筒の材質としては、滑り
やすい平滑な摺接面を有するものであれば任意材質が採
用可能であるが、摺接面の表面硬度は、摺接対象物の表
面硬度と相違させることが好ましい。
【0015】また、内面を摺動面となした摺動部材と摺
動筒の少なくとも一方の筒状部に等間隔をあけて複数本
のスリットを形成し、筒状部を拡縮可能に構成すること
も好ましい。
【0016】更に、シャフトレス柱状磁石を現像装置本
体側部材に固定支持する構造としては次の構造が考えら
れる。例えば、シャフトレス柱状磁石の一端に方向性を
与えた切欠部を設けて他方、磁石支持手段には前記切欠
部に係合する連結構造を形成したものを用い、当該磁石
支持手段を前記切欠部に嵌合することでシャフトレス柱
状磁石を固定支持すること等が考慮される。
【0017】
【作用】このような構成の磁気シリンダーは、摺動部材
や摺動筒の内周部に設けた凸部を、シャフトレス柱状磁
石の環状溝に嵌合させながらシャフトレス柱状磁石をス
リーブ内に回転可能に支持するものである。また磁石表
面とスリーブ内面との離間距離は摺動部材や摺動筒の筒
状部を薄肉に成形することによって縮めることができ
る。
【0018】また一般に互いに摺動する部材相互の表面
硬度が同等である場合には、部材相互にカジリと称され
る現象が生じ、このカジリ現象によって粗面化した表面
同士が互いに引っ掛かって摺動困難となる場合がある
が、摺動部材や摺動筒における摺接面の表面硬度を、摺
接対象物の表面硬度と相違させることによって、カジリ
現象の発生を防止できる。
【0019】さらに摺動部材と摺動筒の少なくとも一方
の筒状部にスリットを形成したものを用いれば、スリー
ブ内に挿入する際に拡開できるので、スリーブへの取り
付けをより容易に行うことが可能となる。
【0020】また、シャフトレス柱状磁石の一端に方向
性を有する切欠部を設け、当該切欠部に係合する磁石支
持手段を前記切欠部に嵌合する構造を採用したときは、
シャフトレス柱状磁石の固定支持は磁石支持手段との嵌
合のみによって行われる。また切欠手段に方向性を与え
ていることから、非対象な磁界パターンを有する磁石を
所定姿勢で支持することができる。
【0021】
【実施例】次に本発明の詳細を図示した実施例に基づき
説明する。本発明は、磁石表面をスリーブ内面に可能な
限り接近させながら、シャフトレス円柱状磁石をスリー
ブ内に回転可能に支持するためにスリーブ内におけるシ
ャフトレス円柱状磁石の支持方法を工夫したことが特徴
である。
【0022】図1は柱状磁石の支持構造の第1の例を示
す説明用断面図である。図中1がシャフトレス柱状磁石
であり、図中2がスリーブである。シャフトレス柱状磁
石(以下、柱状磁石1と称す)としては全体が樹脂結合
型磁石で成形されたものが使用可能であり、その形状と
しては円柱状又は円筒状のものが採用可能である。以
下、円柱状磁石を例にして説明するが、詳細な点に関し
ては多少の変更を要するものの、これら技術は円筒状磁
石に対しても適用可能である。
【0023】樹脂磁石材料に含有させる磁性粉としては
バリウムフェライトやストロンチウムフェライト又は希
土類系の磁性粉等が用いられる。またバインダーとして
は硬質合成樹脂を用いるが、この硬質合成樹脂という概
念は、柱状磁石1が組み込まれる装置内部の温度下でも
充分な剛性を維持し、実用上問題となる大きさの柱状磁
石1の自重撓みを防止できる程度の硬度を有する合成樹
脂を意味し、熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹脂の両方を対
象としている。具体的には60℃の温度環境下で長時間
晒されたときでも充分な剛性を維持できるものを指し、
例えばポリエステル、ポリアミド、ポリフェニレンサル
ファイド等の熱可塑性樹脂やエポキシ樹脂等の熱硬化性
樹脂が採用できる。
【0024】スリーブ2の材質としては、一般的にはア
ルミニウムやステンレス等の導電性素材が使用される
が、スリーブに電位を与えないタイプの磁気シリンダー
においては、スリーブ2の材質に合成樹脂等を用いるこ
ともできる。
【0025】このような柱状磁石1の環状溝3に、凸部
4bを設けた開口端側摺動部材4を嵌合させ、またスリ
ーブ支持手段側にはスリーブ支持手段側摺動筒5を外嵌
させることにより、柱状磁石1とスリーブ2とを互いに
回転可能な状態で支持されるようにしたことが本発明の
第1の特徴である。柱状磁石1とスリーブ2のいずれを
現像装置本体側部材に対して固定するかは、磁気シリン
ダーのタイプによって選択されるが、通常は柱状磁石1
を固定側となしスリーブ2を回転側とすることが多い。
【0026】開口端側摺動部材4は図2および図3
(イ)、(ロ)に示す如く、筒状部4aと環状の凸部4
bとから構成された無底筒体であり、ここでは筒状部4
aはその肉厚を凸部4b以外の全周にわたって均一厚と
なし、且つその内面は平滑な摺動面となしている。そし
てスリーブ2と開口端側摺動部材4が一体的に柱状磁石
1に対して回転するように構成している。開口端側摺動
部材4は例えば図のようにスリット4cを設けて拡縮可
能とすることにより、柱状磁石1への取り付けを容易と
することができる。
【0027】一方スリーブ支持手段側に設けたスリーブ
支持手段側摺動筒5は、図5及び図6(イ),(ロ)に示
す如く、筒状部5aと底壁5bとから構成された有底筒
体であり、筒状部5aはその肉厚を全周にわたって均一
厚となし、且つその内面は平滑な摺動面となしている。
ここでは筒状部5aの内面を摺動面となし、スリーブ2
とスリーブ支持手段側摺動筒5が一体的に柱状磁石1に
対して回転するように構成しているが、筒状部5aの外
面を摺動面となして、一体化された柱状磁石1とスリー
ブ支持手段側摺動筒5に対してスリーブ2が回転するよ
うに構成してもよい。
【0028】そして開口端側摺動部材4をスリーブ2と
固定して一体化する方法としては、接触面を粗面となし
て摩擦係止する方法や接着剤を用いて固定する方法等が
採用でき、スリーブ支持手段側摺動筒5をスリーブ2や
柱状磁石1に固定して一体化する方法としても上記と同
様、接触面を粗面となして摩擦係止する方法や接着剤を
用いて固定する方法等が採用できる。
【0029】一方、スリーブ支持手段側摺動筒5の底壁
5b外面側には、スリーブ2に嵌合固定したスリーブ支
持手段6が当接状態で配置されている。スリーブ支持手
段6は図4で示される如く、スリーブ2内径に一致する
外径を有する嵌入胴部6aと軸部6bとから構成され、
嵌入胴部6aの外周にはスリーブの開放端縁を絞り込む
ための環状溝6cが形成されている。スリーブ支持手段
6のスリーブ2への固定は接着剤を用いて行うことも可
能であるが、作業性の観点からは第1図の例の如くスリ
ーブの開放端縁2aの絞り込みによって固定することが
好ましい。
【0030】開口端側摺動部材4及びスリーブ支持手段
側摺動筒5の筒状部4a、5aの肉厚は0.2〜0.8
mm程度の範囲内で設定され、本実施例では特に0.4mm
に設定している。肉厚が0.8mmを越えると、スリーブ
表面の磁力が著しく弱くなって必要な磁力が得られず、
他方、0.2mm以下に設定すると、僅かのガタつきでも
磁石表面がスリーブ内面に接触する問題が生ずる。
【0031】また開口端側摺動部材4及びスリーブ支持
手段側摺動筒5の素材の選定に際しては、潤滑性に優
れていること、耐磨耗性に優れていること、熱膨張
が少ないこと、柱状磁石との摺動面でカジリが発生し
ないこと、腐食性ガスの発生がないこと、の全ての条
件を考慮する必要がある。
【0032】潤滑性が劣ると、回転トルクが高くなるた
め好ましくなく、耐磨耗性に劣ると耐久性が低下するた
め好ましくない。また、熱膨張係数が大きいと装置内部
の高温化によって寸法精度に狂いが生じ、円滑な回転を
阻害する原因となる。また、一般に同硬度の素材同士を
加圧状態で摺動させると、摺動面にカジリ現象が生ずる
が、このような現象が開口端側摺動部材4及びスリーブ
支持手段側摺動筒5内面と柱状磁石1表面との接触面で
発生することは避けなければならない。カジリ現象を防
止するためには、開口端側摺動部材4及びスリーブ支持
手段側摺動筒5と柱状磁石1との硬度を相違させること
が必要である。硬度を相違させる方法としては、異種素
材を用いる方法が最も簡単であるが、同種素材を用いな
がら摺動面となる部分に表面加工を施して摺動面の硬度
を調整してもよい。また、合成樹脂の種類によっては、
合成樹脂中の添加剤に起因して腐食性ガスが発生するこ
とがあるが、このような腐食性ガスの発生は極力防止す
る必要がある。
【0033】開口端側摺動部材4及びスリーブ支持手段
側摺動筒5の素材は以上の条件を満足するものであれ
ば、合成樹脂、金属を問わず使用可能であるが、加工が
容易であることから合成樹脂を用いることが好ましい。
合成樹脂であれば射出成形によって高い寸法精度を容易
に得ることができる。
【0034】そして開口端側摺動部材4及びスリーブ支
持手段側摺動筒5の素材の具体例としては、例えば、ナ
イロンやポリアセタール更には、ポリアリレートとナイ
ロンの複合樹脂等が使用可能である。これら樹脂には、
潤滑性を高める観点から、必要に応じて固体潤滑剤を分
散させてもよい。固体潤滑剤としては黒鉛、鉛、ふっ化
黒鉛、二流化モリブデン等が有効である。またフッソ樹
脂を表面コートして摺動面のみの潤滑性と耐磨耗性を高
めることもできる。
【0035】続いて図7には、柱状磁石の支持構造の第
2の例における説明用断面図を示している。本例でも第
1の例と同様、図中1がシャフトレス柱状磁石、図中2
がスリーブをそれぞれ示しており、シャフトレス柱状磁
石(以下、柱状磁石1と称す)としては全体が樹脂結合
型磁石で成形されたものが使用可能であり、その形状と
しては円柱状又は円筒状のものが採用可能である。以
下、円柱状磁石を例にして説明するが、詳細な点に関し
ては多少の変更を要するものの、これら技術は円筒状磁
石に対しても適用可能である。
【0036】このような柱状磁石1の開口端側環状溝3
に、第1の例と同様の環状の凸部4bを設けた開口端側
摺動部材4を嵌合させ、またスリーブ支持手段側環状溝
7には、凸部8eを設けたスリーブ支持手段側摺動部材
8をそれぞれ嵌合させることにより、柱状磁石1とスリ
ーブ2とを互いに回転可能な状態で支持されるようにし
たことが本発明の第2の特徴である。第1の例と同様、
柱状磁石1とスリーブ2のいずれを現像装置本体側部材
に対して固定するかは、磁気シリンダーのタイプによっ
て選択されるが、通常は柱状磁石1を固定側となしスリ
ーブ2を回転側とすることが多い。
【0037】凸部8eを設けたスリーブ支持手段側摺動
部材8は図8および図9(イ)、(ロ)に示す如く、凸
部8eを設けた筒状部8aと底部8bとから構成された
有底筒体であり、ここでは筒状部8aはその肉厚を凸部
8e以外の全周にわたって均一厚となし、且つその内面
は平滑な摺動面となしている。そして筒状部8aの内面
に凸部8eを設けるとともに摺動面となし、スリーブ2
とスリーブ支持手段側摺動部材8が一体的に柱状磁石1
に対して回転するように構成しているが、筒状部8aの
外面を摺動面となして、一体化された柱状磁石1とスリ
ーブ支持手段側摺動部材8に対してスリーブ2が回転す
るように構成してもよい。
【0038】スリーブ支持手段側摺動部材8は図例のよ
うにスリット8cにより拡縮可能とすることにより、柱
状磁石1への取り付けが容易となる。
【0039】一方開口端側に設けた開口端側摺動部材4
は、第1の例に示したものと同一のものを用いている。
【0040】スリーブ支持手段側摺動部材8をスリーブ
2や柱状磁石1に固定して一体化する方法としても上記
と同様、接触面を粗面となして摩擦係止する方法や接着
剤を用いて固定する方法等が採用でき、開口端側摺動部
材4をスリーブ2と固定して一体化する方法としては、
第1の例と同様に接触面を粗面となして摩擦係止する方
法や接着剤を用いて固定する方法等が採用できる。
【0041】スリーブ支持手段側摺動部材8の底壁8b
外面側には、第1の例と同様にスリーブ2に嵌合固定し
たスリーブ支持手段6が当接状態で配置されている。ス
リーブ支持手段6は図2で示されたものであり、第1図
の例の如くスリーブの開放端縁2aの絞り込みによって
固定することが好ましい。
【0042】開口端側摺動部材4及びスリーブ支持手段
側摺動部材8の筒状部4a、8aの肉厚についても第1
の例と同様に0.2〜0.8mm程度の範囲内で設定さ
れ、本例においても0.4mmに設定している。
【0043】また開口端側摺動部材4及びスリーブ支持
手段側摺動筒5の素材の選定に際しては、第1の例と同
様のものを用いれば良い。
【0044】開口端側摺動部材4に形成する凸部4bの
長さは種々考慮され、例えば図10に示す如く内周面の
一部に設けることもできる。この場合、摺動時における
摺接面の摩擦をより小さくすることができる。
【0045】また開口端側摺動部材4に形成するスリッ
トの長さ及び幅も種々考慮され、例えば図11(イ)、
(ロ)に示す如く4ヶ所にスリット4c´・・・を設け
てもよい。
【0046】一方、スリーブ支持手段側摺動部材8に形
成する凸部8eの長さも種々考慮され、例えば図12に
示す如く内周面の一部に設けることもできる。この場合
も開口端側摺動部材4と同様に、摺動時における摺接面
の摩擦をより小さくすることができる。
【0047】また、スリーブ支持手段側摺動部材8に形
成するスリットの長さ及び幅も種々考慮され、例えば図
13(イ)、(ロ)に示す如く底壁8bの一部にまで切
り込んだスリット8c´・・・を設けてもよい。
【0048】このようなスリーブ支持手段側摺動部材8
に形成するスリットの長さ及び幅の実施例は、スリーブ
支持手段側摺動筒5に対しても適用可能であることは言
うまでもない。
【0049】前述したスリーブ支持手段側摺動筒5及び
同摺動部材8は、底壁5b、8bに凹所5d、8dを設
けたものであったが、図14に示すスリーブ支持手段側
摺動筒5の例を用いて示すように、凹所5dに代えて貫
通孔5gを形成してもよい。また図示しないが、筒状部
5aを所定位置に位置づけることが可能であれば、底壁
を持たない無底の筒状摺動部材を用いることも考慮され
る。
【0050】この貫通孔は、スリーブ支持手段側摺動部
材8に対しても適用可能であることは言うまでもない。
【0051】さらに本発明の特徴として、シャフトレス
柱状磁石1を現像装置本体側部材に固定する手法があげ
られる。本発明はシャフトレス柱状磁石1を現像装置本
体側部材に簡易に固定支持する方法として、図15
(イ),(ロ)に示す如く、柱状磁石1の一端に方向性を
与えた切欠部9を設けるとともに、他方、当該切欠部9
に係合する連結構造を有する磁石支持手段を設け、当該
磁石支持手段を前記切欠部9に嵌合させることで柱状磁
石1を固定支持する手法を提案するものである。
【0052】ここで、切欠部9に方向性をもたせるの
は、柱状磁石1がスリーブ2の回転に従動することな
く、磁石支持手段によって静止状態が完全に維持される
ことを可能にし、且つ柱状磁石1を現像装置内に組み込
む際に、柱状磁石のセッティング位置を正確に位置決め
するためである。柱状磁石1表面の磁界パターンが非対
称である場合には、柱状磁石1の組み込み姿勢を厳密に
規定する必要があることから、切欠部9に方向性を持た
せる本技術は重要である。
【0053】このように一端に切欠部9を形成した柱状
磁石1は図16に示すように磁石支持手段10によって
固定支持される。磁石支持手段10としては、前記切欠
部9に係合する連結構造を有するものであれば、任意の
ものが使用可能であり、例えば、現像装置本体側を構成
する壁面部材等を用いることも可能である。
【0054】図17〜図22は、柱状磁石1の一端に形
成する切欠部の形状を工夫した各実施例である。
【0055】図17は柱状磁石1の径方向中心線X−X
´に対して上下に切欠部20a、20a´を形成し、そ
れぞれの切欠部20a、20a´の大きさを変え、結果
的に切欠部20a、20a´間に形成される突出体20
bの形成位置を径方向中心線X−X´に対してずらした
状態となし、柱状磁石1の位置決めができるようにした
場合である。
【0056】図18は柱状磁石1の一端中央に所定幅の
切欠溝20cを、その径方向中心線X−X´からややず
らして形成した場合である。
【0057】図19は柱状磁石1の一端に中央に所定幅
の切欠溝20dを、その径方向中心線X−X´からやや
ずらして形成するとともに、当該切欠溝20dと直交す
る切欠溝20eを形成した場合である。
【0058】図20は柱状磁石1の一端に奥端部を円弧
状となした所定幅の切欠溝20fを、その径方向中心線
Y−Y´からややずらして形成した場合である。この場
合、押出し成形した柱状磁石1の端面に丸刃を押し当て
て削るだけで前記切欠溝20fの形状を実現することが
できる。
【0059】図21は柱状磁石1の一端に、対向する壁
面の一方を傾斜壁となした所定幅の切欠溝20gを形成
した場合である。
【0060】図22は柱状磁石1の一端に、対向する壁
面の両方を傾斜壁となした所定幅の浅い切欠溝20hを
形成した場合である。
【0061】このような構成の磁気シリンダーの組立手
順の一例は図23で示されるのである。
【0062】先ず、一端にスリーブ支持手段6を取り付
けたスリーブ2を作製し、次いでこの状態のスリーブ2
に対して、スリーブ支持手段側摺動部材8または同摺動
筒5をスリーブ支持手段6側に、スリーブ開口端に開口
端側摺動部材4をそれぞれ外嵌した柱状磁石1を内挿し
固定する。スリーブ支持手段側摺動部材8または同摺動
筒5及び開口端側摺動部材4の外径は、それぞれスリー
ブ2の内径とほぼ一致しているので、これらを外嵌した
柱状磁石1の内挿は圧入状態で行われる。この組立方法
は接着剤を全く使用することなく行われるので、接着剤
のはみ出しによる不良品の発生はない。ここで述べた組
立手順は一例であり、他の組立手順も適宜採用しうるこ
とはいうまでもない。
【0063】
【発明の効果】本発明の磁気シリンダーは、シャフトレ
ス柱状磁石をスリーブとの間に介在させた摺動部材や摺
動筒によって支持する際に、シャフトレス柱状磁石に設
けた環状溝に、摺動部材や摺動筒に設けた凸部を嵌合さ
せるので、完成磁気シリンダーとしての運搬時や現像装
置内に組み込む際にシャフトレス柱状磁石がスリーブか
ら抜け落ちることがなくなり、作業性の向上に寄与する
ことができるのである。
【0064】また、摺動部材や摺動筒を介してシャフト
レス柱状磁石とスリーブとが互いに回転可能に支持され
る構造であるので、磁石表面をスリーブ内面に近接させ
た状態で支持することができ、スリーブ表面において充
分な磁力を確保することができる。そして摺動部材や摺
動筒の筒状部は内外面の一方又は両方が平滑な摺動面で
あるので、シャフトレス柱状磁石の円滑な回転が保証さ
れるとともに、回転に際してガタつきが発生することも
ない。
【0065】このように、本発明によれば、シャフトレ
ス柱状磁石を用いる際の懸案事項であった、シャフトレ
ス柱状磁石の支持方法に関する問題を解決し、シャフト
レス柱状磁石の利点である、製造工程数が少ない上に強
力な表面磁力が得られるという利点を生かしながら、搬
送時や現像装置への組み付け時においてシャフトレス柱
状磁石がスリーブから抜け落ちることのない磁気シリン
ダーを得ることができる。
【0066】また摺動部材や摺動筒における摺接面の表
面硬度を、摺接対象物の表面硬度と相違させた場合はカ
ジリ現象の発生はなく、円滑な回転が保証される。
【0067】さらに摺動部材や摺動筒として、内面が摺
動面であり且つ筒状部にスリットを形成したものを用い
ることにより、当該摺動部材や摺動筒をシャフトレス柱
状磁石の環状溝に嵌合させる際に拡開可能となり、組み
立て作業が容易となるのである。
【0068】また、シャフトレス柱状磁石の一端に方向
性を与えた切欠部を設け、当該切欠部に係合する磁石支
持手段を前記切欠部に嵌合したときは、シャフトレス柱
状磁石の固定支持を接着剤を用いることなく嵌合のみに
よって行うことができるうえに、非対象な磁界パターン
を有する磁石を所定姿勢で位置決めして支持することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気シリンダーにおける、柱状磁石の
支持方法の一実施例を示した断面説明図
【図2】同実施例に用いた開口端側摺動部材の外観形状
を示す斜視図
【図3】開口端側摺動部材を示し、(イ)は断面図、
(ロ)は右側面図
【図4】同実施例に用いたスリーブ支持手段の外観形状
を示す正面図
【図5】同実施例に用いたスリーブ支持手段側摺動筒の
外観形状を示す斜視図
【図6】スリーブ支持手段側摺動筒を示し、(イ)は断
面図、(ロ)は右正面図
【図7】本発明の磁気シリンダーにおける、柱状磁石の
支持方法の別の実施例を示した断面説明図
【図8】同実施例に用いたスリーブ支持手段側摺動部材
の外観形状を示す斜視図
【図9】スリーブ支持手段側摺動部材を示し、(イ)は
断面図、(ロ)は右側面図
【図10】開口端側摺動部材の他の実施例を示した右側
面図
【図11】開口端側摺動部材の他の実施例を示し、
(イ)は斜視図、(ロ)は断面図
【図12】スリーブ支持手段側摺動部材の他の実施例を
示した右側面図
【図13】スリーブ支持手段側摺動部材の他の実施例を
示し、(イ)は断面図、(ロ)は右側面図
【図14】スリーブ支持手段側摺動筒の他の実施例を示
した断面説明図
【図15】一端に切欠部を設けた柱状磁石の外観を示
し、(イ)は正面図、(ロ)は右側面図
【図16】柱状磁石の一端を支持する磁石支持手段の基
本的な考え方を示す断面説明図
【図17】柱状磁石の一端に設けた切欠部の他の実施例
を示し、(イ)は柱状磁石の正面図、(ロ)は柱状磁石
の右側面図
【図18】柱状磁石の一端に設けた切欠部の他の実施例
を示し、(イ)は柱状磁石の正面図、(ロ)は柱状磁石
の右側面図
【図19】柱状磁石の一端に設けた切欠部の他の実施例
を示し、(イ)は柱状磁石の正面図、(ロ)は柱状磁石
の右側面図
【図20】柱状磁石の一端に設けた切欠部の他の実施例
を示し、(イ)は柱状磁石の正面図、(ロ)は柱状磁石
の右側面図
【図21】柱状磁石の一端に設けた切欠部の他の実施例
を示し、(イ)は柱状磁石の正面図、(ロ)は柱状磁石
の右側面図
【図22】柱状磁石の一端に設けた切欠部の他の実施例
を示し、(イ)は柱状磁石の正面図、(ロ)は柱状磁石
の右側面図
【図23】本発明の磁気シリンダーの実施例の組み立て
手順を示す説明図
【図24】シャフト貫通型柱状磁石を用いた従来の磁気
シリンダーの構造を示す断面説明図
【図25】従来タイプの磁気シリンダーの構造を踏襲し
たままシャフトレス柱状磁石を使用した場合の問題点を
示す断面説明図
【図26】従来タイプの磁気シリンダーのうちシャフト
レス柱状磁石を用いた例の構造を示す断面説明図
【符号の説明】
1 シャフトレス柱状磁石 2 スリーブ 2a 開放端縁 3 開口端側環状溝 4 開口端側摺動部材 4a 筒状部 4b 凸部 4c、4c´ スリット 5 スリーブ支持手段側摺動筒 5a 筒状部 5b 底壁 5d 凹所 5g 貫通孔 6 スリーブ支持手段 6a 嵌入胴部 6b 軸部 6c 環状溝 7 スリーブ支持手段側環状溝 8 スリーブ支持手段側摺動部材 8a 筒状部 8b 底部 8c、8c´ スリット 8d 凹所 8e 凸部 9 切欠部 10 磁石支持手段 20a、20a´ 切欠部 20b 突出体 20c、20d、20e、20f、20g、20h 切
欠溝

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒状スリーブ内に円柱状又は円筒状の柱
    状磁石を回転可能に内装し、スリーブの長手方向一端側
    に当該スリーブを現像装置本体側部材に回転可能又は固
    定的に支持するスリーブ支持手段を取付け、他方、柱状
    磁石の長手方向一端側を前記スリーブの開口端より外部
    に露出させてなる磁気シリンダーにおいて、 柱状磁石としてそのスリーブ開口端側に環状溝を設けた
    シャフトレス柱状磁石を用いるとともに、前記環状溝に
    は、内面を平滑な摺動面となすとともに前記環状溝に嵌
    合しうる凸部を設けた無底の開口端側摺動部材を外嵌
    し、スリーブ支持手段側には内外面の一方又は両面が平
    滑な摺動面であり、且つその肉厚を全周にわたって均一
    厚となした筒状部を有する有底又は無底のスリーブ支持
    手段側摺動筒を外嵌し、当該開口端側摺動部材及びスリ
    ーブ支持手段側摺動筒を間に介在させた状態で、シャフ
    トレス柱状磁石とスリーブとを至近距離で互いに回転可
    能に支持したことを特徴とする磁気シリンダー。
  2. 【請求項2】開口端側摺動部材及びスリーブ支持手段側
    摺動筒における摺接面の表面硬度を、摺接対象物の表面
    硬度と相違させてなる請求項1記載の磁気シリンダー。
  3. 【請求項3】開口端側摺動部材及びスリーブ支持手段側
    摺動筒の筒状部にスリットを形成し、筒状部を拡縮可能
    に構成してなる請求項1または2記載の磁気シリンダ
    ー。
  4. 【請求項4】シャフトレス柱状磁石における磁石支持手
    段側端部に、方向性を与えた切欠部を設けてなる請求項
    1〜3のいずれか1項に記載の磁気シリンダー。
  5. 【請求項5】円筒状スリーブ内に円柱状又は円筒状の柱
    状磁石を回転可能に内装し、スリーブの長手方向一端側
    に当該スリーブを現像装置本体側部材に回転可能又は固
    定的に支持するスリーブ支持手段を取付け、他方、柱状
    磁石の長手方向一端側を前記スリーブの開口端より外部
    に露出させてなる磁気シリンダーにおいて、 柱状磁石としてその両端に環状溝を設けたシャフトレス
    柱状磁石を用いるとともに、該シャフトレス柱状磁石の
    スリーブ開口端側の環状溝には、内面を平滑な摺動面と
    なすとともに前記環状溝に嵌合しうる凸部を設けた無底
    の開口端側摺動部材を外嵌し、スリーブ支持手段側の環
    状溝には、内外面の一方又は両面を平滑な摺動面となす
    とともに前記環状溝に嵌合しうる凸部を設けた筒状部を
    有する有底又は無底のスリーブ支持手段側摺動部材を外
    嵌し、当該開口端側摺動部材及びスリーブ支持手段側摺
    動部材を間に介在させた状態で、シャフトレス柱状磁石
    とスリーブとを至近距離で互いに回転可能に支持したこ
    とを特徴とする磁気シリンダー。
  6. 【請求項6】前記開口端側摺動部材及びスリーブ支持手
    段側摺動部材における摺接面の表面硬度を、摺接対象物
    の表面硬度と相違させてなる請求項5記載の磁気シリン
    ダー。
  7. 【請求項7】開口端側摺動部材及びスリーブ支持手段側
    摺動部材の筒状部にスリットを形成し、筒状部を拡縮可
    能に構成してなる請求項5または6記載の磁気シリンダ
    ー。
  8. 【請求項8】シャフトレス柱状磁石における磁石支持手
    段側端部に、方向性を与えた切欠部を設けてなる請求項
    5〜7のいずれか1項に記載の磁気シリンダー。
JP35453592A 1992-12-15 1992-12-15 磁気シリンダー Pending JPH06181115A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021095840A (ja) * 2016-06-17 2021-06-24 愛知製鋼株式会社 磁気マーカ及びマーカシステム

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