JPH08301534A - ボビン - Google Patents
ボビンInfo
- Publication number
- JPH08301534A JPH08301534A JP10666195A JP10666195A JPH08301534A JP H08301534 A JPH08301534 A JP H08301534A JP 10666195 A JP10666195 A JP 10666195A JP 10666195 A JP10666195 A JP 10666195A JP H08301534 A JPH08301534 A JP H08301534A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bobbin
- guide body
- wire
- shaft
- hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H57/00—Guides for filamentary materials; Supports therefor
- B65H57/18—Guides for filamentary materials; Supports therefor mounted to facilitate unwinding of material from packages
Landscapes
- Storage Of Web-Like Or Filamentary Materials (AREA)
- Unwinding Of Filamentary Materials (AREA)
- Guides For Winding Or Rewinding, Or Guides For Filamentary Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ボビンに巻き付けられている線状物を、ボビ
ンを固定した状態で繰り出す際に、ボビンの鍔部と線状
物との摩擦を防止し、線状物がスムーズに繰り出せるよ
うにしたボビンを提供することを目的とする。 【構成】 軸1と、軸1の両端に設けられた円板状の鍔
部2と、鍔部2の周縁を移動自在なガイド体4を有して
なり、ガイド体4が鍔部2外方に突出するガイド部4c
を有し、このガイド部4cに軸1に巻き付けられた線状
物が挿通される貫通孔6が設けられていることを特徴と
する。
ンを固定した状態で繰り出す際に、ボビンの鍔部と線状
物との摩擦を防止し、線状物がスムーズに繰り出せるよ
うにしたボビンを提供することを目的とする。 【構成】 軸1と、軸1の両端に設けられた円板状の鍔
部2と、鍔部2の周縁を移動自在なガイド体4を有して
なり、ガイド体4が鍔部2外方に突出するガイド部4c
を有し、このガイド部4cに軸1に巻き付けられた線状
物が挿通される貫通孔6が設けられていることを特徴と
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は導線や絶縁電線等の線状
物を巻き付けるボビンに係り、特に巻き付けられた線状
物を高速で繰り出すのに好適なボビンに関するものであ
る。
物を巻き付けるボビンに係り、特に巻き付けられた線状
物を高速で繰り出すのに好適なボビンに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】導線や絶縁電線等の長尺のワイヤ(線状
物)は、保管や移動に便利なようにボビンに巻き取ら
れ、必要に応じてボビンから繰り出されて使用される。
従来のボビンの例を図6に示す。図6(a)は上面図、
(b)は断面図である。この例のボビンは円筒状の軸2
1と、軸21の両端に設けられた円板状の鍔部22とか
らなり、軸21にワイヤが巻き付けられるようになって
いる。そして巻き付けられたワイヤを使用する際には、
ボビンを繰り出し装置にセットし、軸21を中心として
ボビンを回転させながら、ワイヤを軸21に対して垂直
な方向へ繰り出していた。
物)は、保管や移動に便利なようにボビンに巻き取ら
れ、必要に応じてボビンから繰り出されて使用される。
従来のボビンの例を図6に示す。図6(a)は上面図、
(b)は断面図である。この例のボビンは円筒状の軸2
1と、軸21の両端に設けられた円板状の鍔部22とか
らなり、軸21にワイヤが巻き付けられるようになって
いる。そして巻き付けられたワイヤを使用する際には、
ボビンを繰り出し装置にセットし、軸21を中心として
ボビンを回転させながら、ワイヤを軸21に対して垂直
な方向へ繰り出していた。
【0003】あるいはボビンを固定しておき、ワイヤを
軸21の延長方向へ引張って繰り出す方法もある。そし
て、この場合には巻回状態にあるワイヤを巻回軸方向に
引張ることによりその巻回状態を解くので、ワイヤは鍔
部22の周縁22aと接触しつつ、かつその接触位置が
ワイヤの巻回方向と逆向きに移動しながら繰り出され
る。このようにワイヤと鍔部22の周縁22aとは、ワ
イヤの長さ方向に擦れ合うだけでなく、鍔部22の周方
向にも擦れ合うのでこれらの摩擦は大きなものとなる。
そこで、図6に示すように鍔部22の周縁22aを曲面
状に形成して、このような摩擦によって鍔部22の周縁
22aが削られたり、ワイヤ表面に擦傷が生じたりする
のを低減する工夫がなされていた。
軸21の延長方向へ引張って繰り出す方法もある。そし
て、この場合には巻回状態にあるワイヤを巻回軸方向に
引張ることによりその巻回状態を解くので、ワイヤは鍔
部22の周縁22aと接触しつつ、かつその接触位置が
ワイヤの巻回方向と逆向きに移動しながら繰り出され
る。このようにワイヤと鍔部22の周縁22aとは、ワ
イヤの長さ方向に擦れ合うだけでなく、鍔部22の周方
向にも擦れ合うのでこれらの摩擦は大きなものとなる。
そこで、図6に示すように鍔部22の周縁22aを曲面
状に形成して、このような摩擦によって鍔部22の周縁
22aが削られたり、ワイヤ表面に擦傷が生じたりする
のを低減する工夫がなされていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、長尺の
ワイヤを巻き付けたボビンは大型で重量も重く、これを
繰り出し装置にセットするのが困難であった。一方、ボ
ビンを固定して繰り出す方法においては、ボビン鍔部2
2の周縁22aを丸くしてもワイヤとボビンとの摩擦の
低減には限界があり、依然としてワイヤ表面に擦傷が生
じたり、ボビン鍔部22が削られて、その削れ片がワイ
ヤ等に付着したりするという問題があった。
ワイヤを巻き付けたボビンは大型で重量も重く、これを
繰り出し装置にセットするのが困難であった。一方、ボ
ビンを固定して繰り出す方法においては、ボビン鍔部2
2の周縁22aを丸くしてもワイヤとボビンとの摩擦の
低減には限界があり、依然としてワイヤ表面に擦傷が生
じたり、ボビン鍔部22が削られて、その削れ片がワイ
ヤ等に付着したりするという問題があった。
【0005】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、ボビンを固定した状態でボビンに巻き付けられてい
る線状物を繰り出す際に、ボビンの鍔部と線状物との摩
擦を防止し、線状物がスムーズに繰り出せるようにした
ボビンを提供することを目的とする。
で、ボビンを固定した状態でボビンに巻き付けられてい
る線状物を繰り出す際に、ボビンの鍔部と線状物との摩
擦を防止し、線状物がスムーズに繰り出せるようにした
ボビンを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題は、軸と、該軸
の両端に設けられた円板状の鍔部と、該鍔部の周縁を移
動自在なガイド体を有してなり、該ガイド体が、前記鍔
部外方に突出するガイド部を有し、該ガイド部に前記軸
に巻き付けられた線状物が挿通される貫通孔が設けられ
ているボビンによって解決される。前記貫通孔の内壁
は、耐摩耗性を有する金属、合成樹脂、またはエンジニ
アリングプラスチックのいずれかで形成され、かつ該貫
通孔の口部端縁が曲面状に形成されていることが好まし
い。また前記ガイド体の移動機構は玉軸受を好ましく用
いることができる。
の両端に設けられた円板状の鍔部と、該鍔部の周縁を移
動自在なガイド体を有してなり、該ガイド体が、前記鍔
部外方に突出するガイド部を有し、該ガイド部に前記軸
に巻き付けられた線状物が挿通される貫通孔が設けられ
ているボビンによって解決される。前記貫通孔の内壁
は、耐摩耗性を有する金属、合成樹脂、またはエンジニ
アリングプラスチックのいずれかで形成され、かつ該貫
通孔の口部端縁が曲面状に形成されていることが好まし
い。また前記ガイド体の移動機構は玉軸受を好ましく用
いることができる。
【0007】
【作用】本発明のボビンによれば、軸に巻き付けられた
線状物を繰り出す際には、ボビンを固定しておき、線状
物を、ガイド体の貫通孔にボビン内側から外側へ挿通さ
せた後、ボビン外側の軸延長方向に引張る。線状物はガ
イド体の貫通孔を通ってその巻回軸方向に繰り出され
る。このときガイド体は線状物の動きに従って鍔部の周
縁を移動する。
線状物を繰り出す際には、ボビンを固定しておき、線状
物を、ガイド体の貫通孔にボビン内側から外側へ挿通さ
せた後、ボビン外側の軸延長方向に引張る。線状物はガ
イド体の貫通孔を通ってその巻回軸方向に繰り出され
る。このときガイド体は線状物の動きに従って鍔部の周
縁を移動する。
【0008】
【実施例】以下、本発明を詳しく説明する。図1〜3は
本発明のボビンの一実施例を示したもので、図1は斜視
図、図2は鍔部の縦断面図、図3は鍔部の横断面図であ
る。図中符号1は軸、2は鍔部、4はガイド体をそれぞ
れ示す。軸1は丸棒状または円筒状に好ましく形成さ
れ、その太さおよび長さはボビンに巻き付けられる線状
物の種類、太さ等に応じて適宜設定される。鍔部2は円
板状に形成され、その中心が軸1に固定されている。鍔
部2の径はボビンに巻き付けられる線状物の太さ、長さ
等に応じて適宜設定される。少なくとも一方の鍔部2の
周面には、周方向に沿って溝3が形成されている。この
溝3は、図2に示すように鍔部2周面付近の幅狭部3a
と、鍔部2内方の幅広部3bとからなり、幅広部3b内
には玉軸受が設けられている。この鍔部2は、これを表
面に平行な面で2分割した内部材2aと外部材2bとを
一体的に接合して好ましく形成され、内部材2aは軸1
に固定されている。
本発明のボビンの一実施例を示したもので、図1は斜視
図、図2は鍔部の縦断面図、図3は鍔部の横断面図であ
る。図中符号1は軸、2は鍔部、4はガイド体をそれぞ
れ示す。軸1は丸棒状または円筒状に好ましく形成さ
れ、その太さおよび長さはボビンに巻き付けられる線状
物の種類、太さ等に応じて適宜設定される。鍔部2は円
板状に形成され、その中心が軸1に固定されている。鍔
部2の径はボビンに巻き付けられる線状物の太さ、長さ
等に応じて適宜設定される。少なくとも一方の鍔部2の
周面には、周方向に沿って溝3が形成されている。この
溝3は、図2に示すように鍔部2周面付近の幅狭部3a
と、鍔部2内方の幅広部3bとからなり、幅広部3b内
には玉軸受が設けられている。この鍔部2は、これを表
面に平行な面で2分割した内部材2aと外部材2bとを
一体的に接合して好ましく形成され、内部材2aは軸1
に固定されている。
【0009】ガイド体4は、円環状の回転輪4aと、該
回転輪4aの外周面から径方向外方へ突出する首部4b
と、該首部4bの先端に設けられたガイド部4cからな
っている。回転輪4aは、溝3の幅広部3bの側面に転
動自在に取り付けられた玉(鋼球)5,5に挟持されて
玉軸受を構成している。玉5は溝3の幅広部3b内に多
数個設けられ、回転輪4aは玉5を転動体として溝3の
幅広部3b内で鍔部2の周方向に回動自在となってい
る。また回転輪4aと玉5との接触部分には潤滑油、グ
リース等を適宜の手段で供給することが好ましく、これ
により玉軸受における接触抵抗を低減させることができ
る。回転輪4aから突出している首部4bは溝3の幅狭
部の間を通って鍔部2の外方へ延びている。この首部4
bの先端のガイド部4cには、前記回転輪4aの表面側
から裏面側へ貫通する貫通孔6が設けられている。この
貫通孔6はボビンに巻き付けられている線状物が挿通さ
れるもので、孔径は線状物の太さよりも若干大きく形成
される。貫通孔6の内壁6aは、耐摩耗性に優れた金
属、合成樹脂、エンジニアリングプラスチックを好まし
く用いて形成される。また潤滑性、耐熱性を有すること
が好ましく、例えばステンレス、クロムメッキ鋼材、ポ
リテトラフルオロエチレン、あるいはポリフェニレンス
ルフィド(PPS)などのエンジニアリングプラスチッ
クを好適に用いることができる。必要に応じて潤滑処理
を施してもよい。また貫通孔6の口部端縁は面取りする
などして曲面状に形成されている。上記首部4bおよび
ガイド部4cの形状は任意とすることができる。また首
部4bの長さは、鍔部2とガイド部4cの貫通孔6との
距離を、該貫通孔6に挿通された線状物が繰り出される
際に鍔部2に接触しない程度に長くし得るものであれば
よく、適宜設定することができる。
回転輪4aの外周面から径方向外方へ突出する首部4b
と、該首部4bの先端に設けられたガイド部4cからな
っている。回転輪4aは、溝3の幅広部3bの側面に転
動自在に取り付けられた玉(鋼球)5,5に挟持されて
玉軸受を構成している。玉5は溝3の幅広部3b内に多
数個設けられ、回転輪4aは玉5を転動体として溝3の
幅広部3b内で鍔部2の周方向に回動自在となってい
る。また回転輪4aと玉5との接触部分には潤滑油、グ
リース等を適宜の手段で供給することが好ましく、これ
により玉軸受における接触抵抗を低減させることができ
る。回転輪4aから突出している首部4bは溝3の幅狭
部の間を通って鍔部2の外方へ延びている。この首部4
bの先端のガイド部4cには、前記回転輪4aの表面側
から裏面側へ貫通する貫通孔6が設けられている。この
貫通孔6はボビンに巻き付けられている線状物が挿通さ
れるもので、孔径は線状物の太さよりも若干大きく形成
される。貫通孔6の内壁6aは、耐摩耗性に優れた金
属、合成樹脂、エンジニアリングプラスチックを好まし
く用いて形成される。また潤滑性、耐熱性を有すること
が好ましく、例えばステンレス、クロムメッキ鋼材、ポ
リテトラフルオロエチレン、あるいはポリフェニレンス
ルフィド(PPS)などのエンジニアリングプラスチッ
クを好適に用いることができる。必要に応じて潤滑処理
を施してもよい。また貫通孔6の口部端縁は面取りする
などして曲面状に形成されている。上記首部4bおよび
ガイド部4cの形状は任意とすることができる。また首
部4bの長さは、鍔部2とガイド部4cの貫通孔6との
距離を、該貫通孔6に挿通された線状物が繰り出される
際に鍔部2に接触しない程度に長くし得るものであれば
よく、適宜設定することができる。
【0010】このように構成された本実施例のボビンに
あっては、軸1にワイヤを巻き付けた後、このワイヤを
繰り出す際に、ボビンを固定しておき、ワイヤをガイド
体4の貫通孔6にボビン内側から外側へ挿通させた後、
軸1の延長方向に引張る。すると、ワイヤはガイド体4
の貫通孔6を通って巻回軸方向に引張られ、その巻回状
態を解きながら繰り出される。このときガイド体4の回
転輪4aが鍔部2の周方向に回動自在であるので、ガイ
ド体4はワイヤの巻回状態が解かれるのに伴って、ワイ
ヤの巻回方向と逆向きに移動する。したがって、ワイヤ
とガイド体4とが鍔部2の周方向に擦れ合わずに済むの
で、ワイヤを繰り出す際の接触抵抗が低減され、スムー
ズにワイヤが繰り出される。
あっては、軸1にワイヤを巻き付けた後、このワイヤを
繰り出す際に、ボビンを固定しておき、ワイヤをガイド
体4の貫通孔6にボビン内側から外側へ挿通させた後、
軸1の延長方向に引張る。すると、ワイヤはガイド体4
の貫通孔6を通って巻回軸方向に引張られ、その巻回状
態を解きながら繰り出される。このときガイド体4の回
転輪4aが鍔部2の周方向に回動自在であるので、ガイ
ド体4はワイヤの巻回状態が解かれるのに伴って、ワイ
ヤの巻回方向と逆向きに移動する。したがって、ワイヤ
とガイド体4とが鍔部2の周方向に擦れ合わずに済むの
で、ワイヤを繰り出す際の接触抵抗が低減され、スムー
ズにワイヤが繰り出される。
【0011】またワイヤが繰り出される際に接触する貫
通孔6の内壁6aは、潤滑性、耐摩耗性に優れた材質で
形成され、また貫通孔6の口部端縁は面取りするなどし
て曲面状に形成されているので、ワイヤとガイド体4と
がワイヤの長さ方向に擦れ合うことによる摩擦、摩耗が
低減される。したがって、ワイヤ表面の擦傷発生は大幅
に改善され、またボビンの削れ片がワイヤ等に付着する
という問題も解消される。さらにガイド体4は玉軸受に
より移動自在に構成されているので、鍔部2の周縁を高
速で移動することができ、よってワイヤの高速繰り出し
が可能である。尚、ワイヤを引張る方向は軸1の延長方
向に限らず、ボビンを固定した状態でワイヤの繰り出し
が可能であれば、軸1の延長方向に対して角度を有する
方向であっても構わない。
通孔6の内壁6aは、潤滑性、耐摩耗性に優れた材質で
形成され、また貫通孔6の口部端縁は面取りするなどし
て曲面状に形成されているので、ワイヤとガイド体4と
がワイヤの長さ方向に擦れ合うことによる摩擦、摩耗が
低減される。したがって、ワイヤ表面の擦傷発生は大幅
に改善され、またボビンの削れ片がワイヤ等に付着する
という問題も解消される。さらにガイド体4は玉軸受に
より移動自在に構成されているので、鍔部2の周縁を高
速で移動することができ、よってワイヤの高速繰り出し
が可能である。尚、ワイヤを引張る方向は軸1の延長方
向に限らず、ボビンを固定した状態でワイヤの繰り出し
が可能であれば、軸1の延長方向に対して角度を有する
方向であっても構わない。
【0012】ここで、ガイド体4の形状および移動機構
は上記実施例に示したものに限らず、軸1に巻き付けら
れているワイヤを繰り出し方向に案内可能で、かつ鍔部
2の周縁を高速で移動できるものであればよく、各種の
変形が可能である。例えば、ガイド体4の回転輪4a
を、図4に示すようなブロック7として、溝3の幅広部
3b内に多数個の玉5を互いに接触するように設け、ブ
ロック7が玉5を転動体として鍔部2の周方向に回動で
きるように構成してもよい。また、ガイド部4cに設け
られる貫通孔6の向きも、軸1に巻き付けられているワ
イヤを、鍔部2に接触させずに繰り出し方向に案内可能
であれば適宜変更すつことができる。
は上記実施例に示したものに限らず、軸1に巻き付けら
れているワイヤを繰り出し方向に案内可能で、かつ鍔部
2の周縁を高速で移動できるものであればよく、各種の
変形が可能である。例えば、ガイド体4の回転輪4a
を、図4に示すようなブロック7として、溝3の幅広部
3b内に多数個の玉5を互いに接触するように設け、ブ
ロック7が玉5を転動体として鍔部2の周方向に回動で
きるように構成してもよい。また、ガイド部4cに設け
られる貫通孔6の向きも、軸1に巻き付けられているワ
イヤを、鍔部2に接触させずに繰り出し方向に案内可能
であれば適宜変更すつことができる。
【0013】また、ガイド体の移動機構は上記実施例の
ような玉軸受に限らず、各種の転がり軸受やすべり軸受
等を適宜用いることが可能である。図5はすべり軸受を
用いた例を示したもので、鍔部の縦断面図である。この
例では、鍔部2の内面周縁に段状の切欠部8が設けられ
ている。そして切欠部8の鍔部2外面と平行な面上に、
円環状のレール9が取り付けられており、このレール9
上に油膜を介してすべり運動する鞍状のガイド体10が
取り付けられている。ガイド体10は、その側面に鍔部
2の径方向外方へ突出するガイド部10aが一体的に設
けられており、このガイド部10aには上記実施例と同
様に貫通孔11が設けられている。またガイド体10と
レール9との間には潤滑油、グリース等が充填されて油
膜が形成されており、ガイド体10はレール9上を高速
で滑動できるようになっている。すなわち、ガイド体1
0は鍔部2の内面周縁上を高速で移動自在となってい
る。
ような玉軸受に限らず、各種の転がり軸受やすべり軸受
等を適宜用いることが可能である。図5はすべり軸受を
用いた例を示したもので、鍔部の縦断面図である。この
例では、鍔部2の内面周縁に段状の切欠部8が設けられ
ている。そして切欠部8の鍔部2外面と平行な面上に、
円環状のレール9が取り付けられており、このレール9
上に油膜を介してすべり運動する鞍状のガイド体10が
取り付けられている。ガイド体10は、その側面に鍔部
2の径方向外方へ突出するガイド部10aが一体的に設
けられており、このガイド部10aには上記実施例と同
様に貫通孔11が設けられている。またガイド体10と
レール9との間には潤滑油、グリース等が充填されて油
膜が形成されており、ガイド体10はレール9上を高速
で滑動できるようになっている。すなわち、ガイド体1
0は鍔部2の内面周縁上を高速で移動自在となってい
る。
【0014】このように構成されたボビンにあっては、
軸1に巻き付けられたワイヤを繰り出す際に、ボビンを
固定しておき、ワイヤをガイド体10の貫通孔11にボ
ビン内側から外側へ挿通させた後、ボビンの軸1の延長
方向に引張る。すると、ワイヤはガイド体10の貫通孔
11を経て巻回軸方向に引張られ、その巻回状態を解き
ながら繰り出される。このときガイド体10が鍔部2の
内面周縁上を移動自在であるので、ガイド体10はワイ
ヤの巻回状態が解かれるのに伴って、ワイヤの巻回方向
と逆向きに移動する。したがって、ワイヤとガイド体1
0とが鍔部2の周方向に擦れ合わずに済むので、ワイヤ
を繰り出す際の接触抵抗が低減され、スムーズにワイヤ
が繰り出される。またガイド体10はすべり軸受けによ
り高速で移動することができるので、ワイヤの高速繰り
出しも可能である。
軸1に巻き付けられたワイヤを繰り出す際に、ボビンを
固定しておき、ワイヤをガイド体10の貫通孔11にボ
ビン内側から外側へ挿通させた後、ボビンの軸1の延長
方向に引張る。すると、ワイヤはガイド体10の貫通孔
11を経て巻回軸方向に引張られ、その巻回状態を解き
ながら繰り出される。このときガイド体10が鍔部2の
内面周縁上を移動自在であるので、ガイド体10はワイ
ヤの巻回状態が解かれるのに伴って、ワイヤの巻回方向
と逆向きに移動する。したがって、ワイヤとガイド体1
0とが鍔部2の周方向に擦れ合わずに済むので、ワイヤ
を繰り出す際の接触抵抗が低減され、スムーズにワイヤ
が繰り出される。またガイド体10はすべり軸受けによ
り高速で移動することができるので、ワイヤの高速繰り
出しも可能である。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明のボビンは、
軸と、該軸の両端に設けられた円板状の鍔部と、該鍔部
の周縁を移動自在なガイド体を有してなり、該ガイド体
が、前記鍔部外方に突出するガイド部を有し、該ガイド
部に前記軸に巻き付けられた線状物が挿通される貫通孔
が設けられているものである。したがって、軸に巻き付
けられた線状物をガイド体の貫通孔に挿通させた後、ボ
ビンの軸延長方向に引張ると、線状物がその巻回状態を
解きながら繰り出されるときの線状物の動きに従って、
ガイド体が鍔部の周縁を移動するので、繰り出し時の接
触抵抗が低減される。したがって、ボビンを固定した状
態でボビンにに巻き付けられている線状物をスムーズに
繰り出すことができる。
軸と、該軸の両端に設けられた円板状の鍔部と、該鍔部
の周縁を移動自在なガイド体を有してなり、該ガイド体
が、前記鍔部外方に突出するガイド部を有し、該ガイド
部に前記軸に巻き付けられた線状物が挿通される貫通孔
が設けられているものである。したがって、軸に巻き付
けられた線状物をガイド体の貫通孔に挿通させた後、ボ
ビンの軸延長方向に引張ると、線状物がその巻回状態を
解きながら繰り出されるときの線状物の動きに従って、
ガイド体が鍔部の周縁を移動するので、繰り出し時の接
触抵抗が低減される。したがって、ボビンを固定した状
態でボビンにに巻き付けられている線状物をスムーズに
繰り出すことができる。
【0016】また線状物が繰り出される際に接触する貫
通孔の内壁を、耐摩耗性を有する金属、合成樹脂、また
はエンジニアリングプラスチックのいずれかで形成し、
かつ口部端縁を曲面状に形成すれば、線状物とガイド体
とが擦れ合うことによる摩擦、摩耗が低減される。した
がって、線状物表面の擦傷発生は大幅に改善され、また
ボビンの削れ片が線状物等に付着するという問題も解消
される。さらにガイド体の移動機構として玉軸受を用い
れば、ガイド体が鍔部の周縁を高速で移動することがで
きるので、線状物の高速繰り出しが可能である。
通孔の内壁を、耐摩耗性を有する金属、合成樹脂、また
はエンジニアリングプラスチックのいずれかで形成し、
かつ口部端縁を曲面状に形成すれば、線状物とガイド体
とが擦れ合うことによる摩擦、摩耗が低減される。した
がって、線状物表面の擦傷発生は大幅に改善され、また
ボビンの削れ片が線状物等に付着するという問題も解消
される。さらにガイド体の移動機構として玉軸受を用い
れば、ガイド体が鍔部の周縁を高速で移動することがで
きるので、線状物の高速繰り出しが可能である。
【図1】 本発明のボビンの一実施例を示す斜視図であ
る。
る。
【図2】 図1のボビンの鍔部の縦断面図である。
【図3】 図1のボビンの鍔部の横断面図である。
【図4】 図1のボビンの変形例を示す鍔部の横断面図
である。
である。
【図5】 本発明のボビンの他の実施例を示す斜視図で
ある。
ある。
【図6】 従来のボビンの一例を示したもので(a)は
上面図、(b)は断面図である。
上面図、(b)は断面図である。
1…軸、2…鍔部、4…ガイド体、4c…ガイド部、6
…貫通孔、10…ガイド体、10a…ガイド部、11…
貫通孔。
…貫通孔、10…ガイド体、10a…ガイド部、11…
貫通孔。
Claims (3)
- 【請求項1】 軸と、該軸の両端に設けられた円板状の
鍔部と、該鍔部の周縁を移動自在なガイド体を有してな
り、該ガイド体が、前記鍔部外方に突出するガイド部を
有し、該ガイド部に前記軸に巻き付けられた線状物が挿
通される貫通孔が設けられていることを特徴とするボビ
ン。 - 【請求項2】 前記貫通孔の内壁が、耐摩耗性を有する
金属、合成樹脂、またはエンジニアリングプラスチック
のいずれかで形成され、かつ該貫通孔の口部端縁が曲面
状に形成されていることを特徴とする請求項1記載のボ
ビン。 - 【請求項3】 前記ガイド体の移動機構が玉軸受である
ことを特徴とする請求項1記載のボビン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10666195A JPH08301534A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | ボビン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10666195A JPH08301534A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | ボビン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08301534A true JPH08301534A (ja) | 1996-11-19 |
Family
ID=14439280
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10666195A Pending JPH08301534A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | ボビン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08301534A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006007308A (ja) * | 2004-06-29 | 2006-01-12 | Nippon Steel & Sumikin Welding Co Ltd | 溶接用ワイヤの装填物 |
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-
1995
- 1995-04-28 JP JP10666195A patent/JPH08301534A/ja active Pending
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