JP3277581B2 - ステージ装置および露光装置 - Google Patents

ステージ装置および露光装置

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JP3277581B2 JP01441993A JP1441993A JP3277581B2 JP 3277581 B2 JP3277581 B2 JP 3277581B2 JP 01441993 A JP01441993 A JP 01441993A JP 1441993 A JP1441993 A JP 1441993A JP 3277581 B2 JP3277581 B2 JP 3277581B2
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    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
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    • G03F7/70716Stages
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    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/708Construction of apparatus, e.g. environment aspects, hygiene aspects or materials
    • G03F7/70858Environment aspects, e.g. pressure of beam-path gas, temperature
    • G03F7/709Vibration, e.g. vibration detection, compensation, suppression or isolation

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はステージ装置に関し、特
に半導体素子、液晶基板や薄膜磁気ヘッド等の製造用の
露光装置に使用されるステージ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子又は液晶基板等を製造するた
めのリソグラフィ工程において、レチクル(フォトマス
ク等)のパターン像を投影光学系を介して感光基板上に
露光する投影露光装置が使用されている。通常このよう
な装置は感光基板(ウェハ)を載置するとともに、2次
元的に移動可能なステージ装置を有している。そしてス
テージ装置を所定の位置に位置決めすることによりレチ
クルとウェハとを位置決めして露光を行う。
【0003】また、この種の投影露光装置は大地(装置
外部)からの振動により、レチクルとウェハとの位置決
め精度等に悪影響を及ぼすことを防止するために防振台
上に設けられている。防振台は弾性体や緩衝体等により
装置外部からの振動を減衰する。
【0004】図4は従来の投影露光装置の概略を示す図
である。図4に示すような従来の半導体製造用投影露光
装置に使用されるステージ装置では、基盤を構成する防
振台12上に設けられたモータ13をステージ制御部
(不図示)が駆動することにより送りねじ(駆動軸)6
を介してテーブル1が所定位置に駆動されるようになっ
ている。テーブル1の上には感光基板であるウェハWが
載置され、このウェハ面上の所望の露光領域に光源20
を発した光がフライアイレンズ、コンデンサレンズ等の
レンズ系より成る照明光学系19、レチクル18および
投影レンズ17を介して絞り込まれ、マスクパターンが
ウェハ上に結像される。露光領域の投影露光終了後、投
影レンズ17の投影視野内の所定位置に次の露光領域が
位置決めされるように、テーブル1が適宜駆動される。
干渉計8は、テーブル1上に設けられた移動鏡9からの
反射光に基づいてステージ1の位置を計測する。
【0005】このような従来の構成を有するステージ装
置では、テーブル1を除く装置全体が剛体として防振台
12上に固定され、テーブル1は送りねじ6とテーブル
1のガイド機構(不図示)により装置本体にほぼ剛体と
して固定されている。換言すれば、マクロ的にはテーブ
ルと装置とは一体であるが、装置全体の剛性とテーブル
1の支持剛性とを比較するとミクロ的にはテーブルが基
盤上でばね支持されているような構造モデルと等価であ
る。これは、ここで要求される精度においては、接合部
の遊びや摩擦により送りねじ6は完全な剛体とは見なさ
れないためである。このため、テーブルの駆動(減速、
停止)に伴いテーブルを除く装置全体に揺れ(振動)が
発生する。すなわち、テーブルに作用する駆動力の反力
が防振台に作用してテーブルを除く装置全体に揺れが発
生する。
【0006】しかしながら、テーブル1だけは慣性力に
より元の位置に留まろうとするため、装置全体とテーブ
ル1との間にすなわち基盤である防振台12とテーブル
1との間に、いわゆる揺れに起因した位置ずれが発生す
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の半
導体製造用投影露光装置に使用されるステージ装置で
は、テーブルを駆動して所定位置に移動させる際、装置
全体に揺れが発生し、防振台とテーブルとの間にこの揺
れに起因する位置ずれが発生した。上述したように、投
影露光のための光学系は基盤に対して剛体として固定さ
れているので、投影光学系とテーブルに載置されたウェ
ハとの間の位置ずれは露光装置としての性能に悪影響を
及ぼす。このため、振動が自然減衰し揺れが十分小さく
なるのを待って投影露光を行う必要があり、スループッ
トが著しく低下するという不都合があった。
【0008】本発明は、前記の課題に鑑みてなされたも
のであり、テーブルの駆動により揺れが発生してもテー
ブルと基盤との間に位置ずれが起こらない、スル−プッ
トの向上したステージ装置を提供することを目的とす
る。また、本発明は、スル−プットの向上した露光装置
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明のステージ装置においては、防振装置によっ
て支持された基盤と、基盤を移動可能に支持するテーブ
ルと、テーブルを基盤上で所定の位置に位置決めするた
めの第1の駆動手段とを備えたステージ装置において、
第1の駆動手段でテーブルを駆動するときに発生する基
盤の揺れに起因する基盤とテーブルとの相対的な位置ず
れを補正するために、基盤とテーブルとの間に設けられ
たリニアモータ機構からなる第2の駆動手段を備え、こ
の第2の駆動手段により基盤の加速度と同じ加速度をテ
ーブルに作用させている。
【0010】本ステージ装置の好ましい実施態様によれ
ば、基盤の加速度を計測するための加速度計測手段を備
え、あるいはテーブルの所与の加速度に基づいて基盤の
加速度を数値的に演算するための加速度演算手段を備
え、あるいはテーブルの加速度を計測する加速度計測手
段と、計測したテーブルの加速度に基づいて基盤の加速
度を数値的に演算するための加速度演算手段とを備えて
いる。また、本発明の露光装置は、レチクルのパタ−ン
を基板に露光する露光装置であって、光学部材を有し、
基板を保持して移動するステージと、このステージを移
動可能に支持する基盤と、光学部材に向け検出光を射出
してステージの位置を検出する干渉計と、基盤の加速度
を検出する加速度検出装置と、ステージに設けられた可
動子と基盤に設けられた固定子とを有し、干渉計と加速
度検出装置との検出結果に基づいて、ステージの移動中
にステージの移動による基盤の揺動を補正する補正装置
とを備えている。本露光装置の好ましい実施態様によれ
ば、基盤は露光装置外部からの振動を防振する防振機構
を備えている。本露光装置の好ましい実施態様によれ
ば、ステージは非接触型のベアリングを介して基盤に支
持されている。本露光装置の好ましい実施態様によれ
ば、干渉計は基盤に設けられている。本露光装置の好ま
しい実施態様によれば、加速度検出装置は、基盤に設け
れられた加速度計を備えている。
【0011】
【作用】本願の発明者は、テーブルの駆動に対する反力
により防振第とテーブルとの間に揺れに起因した位置ず
れが発生するという事実を観察し、この位置ずれを補正
して解消するにはテーブルを基盤の揺動運動に追従させ
ればよいこと、したがってテーブルに基盤の加速度と同
じ加速度をリアルタイムに作用させればよいことに着目
し、本発明のステージ装置に想到した。
【0012】本発明においては、基盤の加速度がa
(t)、テーブルの質量がmで表されるとき、次式で与
えられる力F(t)をリアルタイムでテーブルに作用さ
せることにより基盤とテーブルとの相対速度は零とな
り、前記揺れによる位置ずれを解消する。 F(t)= m × a(t) 基盤の加速度a(t)は、基盤上に取り付けた加速度セ
ンサ等により容易に測定可能である。したがって、テー
ブルと基盤との間に取り付けられたリニアモータ等の適
当な手段によって、リアルタイムで測定された基盤加速
度a(t)と既知であるテーブル質量を乗じることによ
って得られた力F(t)をテーブルに作用させ、テーブ
ルに基盤の加速度a(t)と同じ加速度を強制的に作用
させ、テーブルを基盤の揺れに完全に追随させることが
できる。
【0013】因みに、直流式リニアモ−タでは、発生推
力FLはリニアモ−タ固有の推力定数Kと電流iとの積、
すなわちFL=K×iで表される。したがって、電流iを
適宜制御することによって容易に所望の推力をテーブル
に作用させることができる。また、本発明の露光装置
は、ステージの位置を検出する干渉計と基盤の加速度を
検出する加速度検出装置との検出結果に基づいて、ステ
ージの移動中にステージの移動による基盤の揺動を補正
する補正装置を有しているのでスル−プットの向上した
露光装置を実現することができる。また、本発明の露光
装置は、防振機構により露光装置外部からの振動を防振
している。また、本発明の露光装置は、上述のように、
ステージの移動による基盤の揺動を補正しているので、
干渉計を基盤に設けることができる。
【0014】
【実施例】本発明の実施例を、添付図面に基づいて説明
する。図1は、本発明の実施例にかかるステージ装置が
使用される投影露光装置の構成を模式的に説明する図で
ある。図示の装置の構成は、図4に示す従来の装置と基
本的に類似した構成を有する。このため、図示の装置の
構成要素のうち、図4の構成要素に対応する要素には同
じ参照番号が付してある。図示の装置が構成的に従来の
装置と相違する主な点は、テーブル1と防振台12との
間にテーブルを駆動するための第2の手段としてリニア
モータ機構を備えている点、および防振台12上には防
振台の加速度を測定するための加速度計が設けられてい
る点であり、これに伴って制御系も異なる。
【0015】図2は、本発明の実施例にかかるステージ
装置の斜視図である。図示の装置は、X方向に移動可能
なステージ装置とY方向に移動可能なステージ装置とを
組み合わせたものであり、水平面内でテーブルが自在に
移動可能なステージ装置である。図2のテーブル1はX
方向に移動可能なXテーブル1XとY方向に移動可能な
Yテーブル1Yとを有している。Xテーブル1XはYテ
ーブル1Y上に設けられている。Xテーブル1XはX方
向に延びた非接触方式のガイド機構(エアベアリング
等)2XによってYテーブル1Yに支持されている。ま
た、Xテーブル1Xを支持するYテーブル1Yは防振台
12上に設けられている。Yテーブル1YはY方向に延
びた非接触方式のガイド機構(エアベアリング等)2Y
によって防振台12に支持されている。
【0016】Yテーブル1Yはガイド機構2Yと平行に
設けられた送りねじ3YによってY方向に駆動される。
送りねじ3Yは防振台12上の取り付けられたモータ4
Yによって駆動される。Yテーブル1Yと防振台12と
の間にはリニアモータ機構(5Y、6Y)が設けられて
いる(詳細後述)。また、Xテーブル1Xはガイド機構
2Xと平行に設けられた送りねじ3XによってX方向に
駆動される。送りねじ3XはYテーブル1Y上に取り付
けられたモータ4Xによって駆動される。Xテーブル1
XとYテーブル1Yとの間にはリニアモータ機構(5
X、6X)が設けられている(詳細後述)。
【0017】レーザ干渉計7YはYテーブル1Yの位置
を高精度に検出可能である。レーザ干渉計7YはXテー
ブル1X上に設けられた反射鏡8Yからの戻り光に基づ
いて非接触にYテーブル1Yの位置を計測する。またレ
ーザ干渉計7XはXテーブル1Xの位置を高精度に検出
可能である。レーザ干渉計7Yと同様にレーザ干渉計7
XもXテーブル1X上に設けられた反射鏡8Xからの戻
り光に基づいて非接触にXテーブル1Xの位置を計測す
る。図2では簡略化して示してあるが、レーザ干渉計7
Yは防振台12上に固定され、レーザ干渉計7XはYテ
ーブル1Y上に固定されている。防振台12上には加速
度計9Yが設けられており、防振台12のY方向の加速
度を計測可能である。またYテーブル1Y上には加速度
計9Xが設けられており、Yテーブル1YのX方向の加
速度を計測可能である。ここで、Xテーブル1X以外の
ステージ装置の加速度を求めているので、結局は防振台
12のX方向の加速度を計測していることになる。以下
加速度計9Xで計測される加速度を「Yテーブル1Yの
X方向の加速度」という。
【0018】ここで、Xテーブル1XをX方向に駆動す
るリニアモータ機構(5X、6X)とYテーブル1Yを
Y方向に駆動するリニアモータ機構(5Y、6Y)の基
本的な構成が一致することに着目し、図3を参照してX
テーブル1XをX方向に駆動するリニアモータ機構の構
成のみを説明する。
【0019】図3は、本発明の実施例にかかるステージ
装置の構成を模式的に示す側面図である。Xテーブル1
XとYテーブル1Yとの間には、リニアモータ機構(5
X、6X)が設けられている。リニアモータ機構はYテ
ーブル1Y側に取りつけられた固定子5XとXテーブル
1XのYテーブル1Y側に取りつけられた可動子6Xと
からなっている。
【0020】また、Y方向についても同様にYテーブル
1Yと防振台12との間には、リニアモータ機構(5
Y、6Y)が設けられている(図1)。
【0021】図示の装置はさらに、制御器10を備えて
いる。制御器10は、反射鏡8X、8Yと協働してレー
ザ干渉計7X、7Yが計測したテーブル位置情報および
加速度計9X、9Yが計測した加速度情報を受け、モー
タ4X、4Yおよび送りねじ3X、3Yを介してまたは
リニアモータ機構(5X、6X)、(5Y 6Y)を介
してテーブル1X、1Yを適宜駆動させる。制御器10
はこれらの他、装置全体を制御する。
【0022】以上のように構成された本発明の実施例に
かかるステージ装置が半導体製造用投影露光装置に使用
される場合、感光基板であるウェハが載置されたテーブ
ル1は、投影露光後次の露光領域が投影光学系の投影視
野の所定位置に位置決めされるように駆動される。具体
的には、制御器10が現在位置情報および目標位置情報
を受け、モータ4X、4 Yおよび送りねじ3X、3Yを
介してテーブル1X、1Yを迅速に目標位置に移動させ
る。このとき、テーブル1X、1Yは、正の加速度運
動、等速度運動そして負の加速度運動を受ける。以下、
便宜上X方向についての振動、防振について説明する。
【0023】テーブル1Xにはモータ4Xおよび送りね
じ3Xを介して加速度が作用するので、その反作用とし
てモータ4Xおよび送りねじ3Xが取り付けられたYテ
ーブル1Yに反力が伝わる。この結果、テーブル1Xを
除く装置全体が振動し揺れが発生する。テーブル1Xは
Yテーブル1Y上で非接触方式のガイド機構2Xおよび
送りねじ3Xによって支持されているので、テーブル1
Xには装置全体の揺動運動とは独立して元の位置に留ま
ろうとする慣性力が働くことになる。
【0024】これはXテーブル1Xはガイド機構2X、
送りねじ3Xを介して装置全体と一体に運動しようとす
るが、送りねじ3X等が完全剛体でない為、Xテーブル
1Xが装置全体に完全に追従しない。
【0025】したがって、本発明では、加速度計9Xで
計測したYテーブル1YのX方向の加速度情報を制御器
10が受け、テーブル1Xにもこの計測したYテーブル
1YのX方向の加速度と同じ加速度をリニアモータ機構
5X、6Xを介してリアルタイムに作用させる。この結
果、Xテーブル1Xの移動中、揺れによるXテーブル1
XとYテーブル1Yとの相対的な位置ずれは発生しな
い。このため、あたかもテーブル1Xがモータ4Xおよ
び送りねじ3Xを介して駆動され目標位置に停止したか
のようになり、装置の振動がおさまるのを待たずに露光
を行うことができる。
【0026】すでに上述したように、Xテーブル1Xの
加速度a1 (t)が基盤上の加速度計9Xによってリア
ルタイムに計測され、Xテーブル1Xの質量m1 が既知
であるから、力F(t)=m1 ×a1 (t)をXテーブ
ル1Xに作用させれば、Xテーブル1XにはYテーブル
1Yと同じ加速度がリアルタイムに作用する。この結果
Yテーブル1Yの揺れにXテーブル1Xを完全に追随さ
せ、前記相対的な位置ずれを完全に解消することができ
る。リニアモータ機構(5X、6X)の発生推力FL
前記力F(t)と常に等しくなるように、リニアモータ
機構(5X、6X)にかかる電流iは制御器10によっ
て適宜制御される。
【0027】Y方向についても同様に加速度計9Yで防
振台12の加速度情報を計測し、X方向の場合と同様に
制御器10はリニアモータ機構(5Y、6Y)を制御す
る。ただし、Yテーブル1YはXテーブル1Xと一体に
移動するので、ここでいうYテーブル1Yの質量はXテ
ーブル1Xの質量m1 とYテーブル1Yの質量m2 の和
となる。従って、Yテーブル1Yに作用させる力F
(t)は防振台12の加速度をa2 (t)とすると、F
(t)=(m1 +m 2)×a2 (t)となる。
【0028】前記実施例では防振台12の加速度を加速
度計で直接計測し、この実際に計測した加速度を用いて
求めた力をテーブルに強制的に作用させている。しかし
ながら、防振台12の揺れがテーブル駆動に起因するこ
とに着目すれば、加速度計の使用を省略しても、換言す
れば防振台12の加速度を直接計測しなくても、防振台
12の加速度を数値演算によって求めることができる。
したがってテーブルに作用すべき所定の力を演算で求め
ることができる。
【0029】X方向での運動について考えると、振動す
る防振台12、ひいてはXテーブル1Xを除く装置全体
の運動方程式は次式で表される。 Fs(t)=M・x″(t)+B・x′(t)+K・x
(t) ここで、 Fs:防振台12に作用する加振力であり、Xテーブル
1Xに作用する駆動力の反力であるからFs(t)=−
1 ×a1 (t)である M :Xテーブル1Xを除く装置全体の質量 B :粘性抵抗係数 K :ばね定数 上記テーブルを除く装置全体の質量M、粘性抵抗係数
B、ばね定数K、およびテーブルの質量m1 は既知であ
る。また、テーブルの加速度a1 (t)は設計事項とし
て既知であるかあるいは前記レーザ干渉計が計測したテ
ーブルの位置情報からリアルタイムに求めることができ
る。ここで、ばね定数K及び粘性抵抗係数Bとは防振台
12を床面から支えている防振パッドの定数である。
【0030】こうして、防振台12の運動方程式を数値
演算によってコンピュータ(制御器10)で解くことが
でき、防振台の加速度を算出することができる。算出し
た防振台の加速度x″(t)を用いてXテーブル1Xに
所定に力を作用させ、前記相対的な位置ずれを完全に解
消する動作はすでに上述のとおりである。Y方向の運動
についても同様にしてYテーブル1Yに作用させる力を
演算で求めることができる。
【0031】なお、本実施例では、揺れに起因するテー
ブルと防振台との位置ずれを補正する手段としてリニア
モータ機構を利用しているが、テーブルの停止位置と目
標位置が一致しないときテーブルを微小移動させるため
の微動手段として、あるいは揺れの整定を促進するため
の減速手段(ダンパー)としても併用することができ
る。
【0032】さらに、本実施例では、半導体製造用の投
影露光装置に使用されるステージ装置を例にとって説明
したが、本発明の範囲を逸脱することなく、他の一般の
ステージ装置にも本発明を適用することができることは
明らかである。
【0033】
【発明の効果】以上説明したごとく、本発明のステージ
装置では、テーブルに基盤の加速度と同じ加速度を強制
的に作用させ、テーブルを基盤の揺れ完全に追従させる
ことができる。したがって、テーブルの駆動による揺れ
が発生してもテーブルと基盤との間に位置ずれが起こら
ない。また、本発明の露光装置では、補正装置がステー
ジの移動中にこのステージの移動による基盤の揺動を補
正しているので、スル−プットの向上した露光装置を実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかるステージ装置が使用さ
れる投影露光装置の構成を模式的に説明する図である。
【図2】本発明の実施例にかかるステージ装置の斜視図
である。
【図3】本発明の実施例にかかるステージ装置の構成を
模式的に示す側面図である。
【図4】従来の半導体製造用投影露光装置に使用される
ステージ装置の構成を模式的に説明する図である。
【符号の説明】
1X、1Y テーブル 2X、2Y ガイド機構 3X、3Y 送りねじ 4X、4Y モータ 5X、5Y 固定子 6X、6Y 可動子 7X、7Y レーザ干渉計 8X、8Y 反射鏡 9X、9Y 加速度計 10 制御器 18 レチクル 20 光源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G03F 9/00 G12B 5/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防振装置によって支持された基盤と、該
    基盤を移動可能に支持するテーブルと、該テーブルを基
    盤上で所定の位置に位置決めするための第1の駆動手段
    とを備えたステージ装置において、 前記第1の駆動手段でテーブルを駆動するときに発生す
    る前記基盤の揺れに起因する前記基盤と前記テーブルと
    の相対的な位置ずれを補正するために、前記基盤と前記
    テーブルとの間に設けられたリニアモータ機構からなる
    第2の駆動手段を備え、該第2の駆動手段により前記基
    盤の加速度と同じ加速度を前記テーブルに作用させる
    とを特徴とするステージ装置。
  2. 【請求項2】 前記基盤の加速度を計測するための加速
    度計測手段を備えていることを特徴とする請求項に記
    載のステージ装置。
  3. 【請求項3】 前記テーブルの所与の加速度に基づいて
    前記基盤の加速度を数値的に演算するための加速度演算
    手段を備えていることを特徴とする請求項1または2に
    記載のステージ装置。
  4. 【請求項4】 前記テーブルの加速度を計測する加速度
    計測手段と、計測した前記テーブルの加速度に基づいて
    前記基盤の加速度を数値的に演算するための加速度演算
    手段とを備えていることを特徴とする請求項1または2
    に記載のステージ装置。
  5. 【請求項5】 レチクルのパタ−ンを基板に露光する露
    光装置において、 光学部材を有し、前記基板を保持して移動するステージ
    と、 前記ステージを移動可能に支持する基盤と、 前記光学部材に向け検出光を射出し、前記ステージの位
    置を検出する干渉計と、 前記基盤の加速度を検出する加速度検出装置と、前記ステージに設けられた可動子と前記基盤に設けられ
    た固定子とを有し、 前記干渉計と前記加速度検出装置と
    の検出結果に基づいて、前記ステージの移動中に前記ス
    テージの移動による前記基盤の揺動を補正する補正装置
    とを備えたことを特徴とする露光装置。
  6. 【請求項6】 前記基盤は前記露光装置外部からの振動
    を防振する防振機構を備えていることを特徴とする請求
    記載の露光装置。
  7. 【請求項7】 前記ステージは非接触型のベアリングを
    介して前記基盤に支持されていることを特徴とする請求
    5または6記載の露光装置。
  8. 【請求項8】 前記干渉計は前記基盤に設けられている
    ことを特徴とする請求項5から7のいずれか1項記載の
    露光装置。
  9. 【請求項9】 前記加速度検出装置は、前記基盤に設け
    れられた加速度計を備えていることを特徴とする請求項
    5から8のいずれか1項記載の露光装置。
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