JP3613291B2 - 露光装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、例えばLSI等の半導体素子、又は液晶表示素子等をフォトリソグラフィ工程で製造する際に、マスクパターンを逐次感光基板上の各ショット領域に転写露光するために使用される露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、マスクとしてのレチクルのパターンを感光材料が塗布されたウエハ(又はガラスプレート等)上に転写するため露光装置として、ウエハの各ショット領域を順次投影光学系の露光フィールド内に移動させて、各ショット領域に順次レチクルのパターン像を一括露光するステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステッパー等)が使用されている。斯かる投影露光装置のウエハステージ又はレチクルステージの駆動装置として、従来は送りねじ方式の駆動装置が主に使用されていた。しかしながら、最近は位置決め時間を短縮してスループット(生産性)を向上させると共に、非接触駆動により振動を低減するために、その駆動装置としてリニアモータも使用されつつある。
【0003】
また、最近は、投影光学系に対する負担を重くすることなく、より広い面積のレチクルのパターンを露光できる露光装置として、ウエハ上の各ショット領域を走査開始位置にステッピングさせた後、投影光学系に対してレチクルとウエハとを同期して走査して露光を行う所謂ステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置が注目されている。斯かる走査露光方式の露光装置で、更に縮小投影型の場合には、特にレチクル側を高速に走査する必要があるため、少なくともレチクルステージ側の駆動装置としては、リニアモータの使用が望ましい。また、より安定な走査を行うためにはウエハステージ側もリニアモータで駆動することが望ましい。
【0004】
露光装置のレチクルステージ又はウエハステージの駆動用のリニアモータとして従来は、永久磁石型、又は電磁石型等のリニア同期モータが使用されていた。このリニア同期モータは、基本的に1次側の電機子コイルと2次側の界磁石とで構成され、その電機子コイルに発生する移動磁界によって可動子側が移動するようになっている。この場合、その電機子コイル側に発生する移動磁界の位相を正確に決定する(正確に相切り換えを行う)ためには、2次側の界磁石の位置を検出する必要がある。そこで、従来の露光装置のリニア同期モータでは、常時電機子コイルに対する界磁石の極性の位置関係を検出するための相切り換え用センサ(ホール素子型の磁気センサ等よりなる)が設けられていた。また、露光装置では、ステージの位置を検出するための座標計測装置(レーザ干渉計等)が設けられているが、従来はその座標計測装置と相切り換え用センサとが並列に設けられていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように従来の露光装置でステージの駆動装置としてリニアモータを使用した場合には、ステージの座標計測装置とは別に相切り換え用センサが設けられていた。この相切り換え用センサは、界磁石が移動する範囲の全面に例えば周期的に配置する必要があるため、それによってステージの機構及び配線が複雑化するという不都合があった。
【0006】
一般に露光装置には、アライメントセンサ、オートフォーカス用の焦点位置検出系、レチクルやウエハのローダ系等の種々の機構が組み込まれるため、ステージの駆動機構はできるだけ簡素化し、ステージの周辺にできるだけ空間を確保することが望まれている。
本発明は斯かる点に鑑み、ステージの駆動装置としてリニアモータを使用する露光装置において、特別な相切り換え用センサを設けることなくそのリニアモータを駆動できるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明による第1の露光装置は、マスク(R)に形成された転写用のパタ−ンを感光基板(W)上に露光する露光装置において、マスク(R)の位置決めを行うマスクステージ(3X)と、3相コイル(19)と磁石(18)とを有し、この3相コイル(19)とこの磁石(18)とのいずれか一方がそのマスクステージ(3X)に設けられ、そのマスクステージ(3X)を駆動するリニアモータ(5A,5B)と、そのマスクステージの位置を検出するレーザ干渉計(6X,7X)と、このレーザ干渉計の出力信号と磁石(18)の極ピッチ(P M )とに基づいてその3相コイル(19)の各相に与える電流の位相を制御する制御手段(8,15)とを備えている。
【0008】
また、本発明による第2の露光装置は、マスク(R)に形成された転写用のパタ−ンを感光基板(W)上に露光する露光装置において、感光基板(W)の位置決めを行う基板ステージ(10X)と、3相コイル(19)と磁石(18)とを有し、この3相コイル(19)とこの磁石(18)とのいずれか一方がその基板ステージ(10X)に設けられ、その基板ステージ(10X)を駆動するリニアモータ(12A,12B)と、その基板ステージ(10X)の位置を検出するレーザ干渉計(13X,14X)と、このレーザ干渉計(13X,14X)の出力信号と磁石(18)の極ピッチ(P M )とに基づいてその3相コイル(19)の各相に与える電流の位相を制御する制御手段(8,16)とを備えている。
【0009】
これらの場合において、そのリニアモータはムービングコイル型であってもよい。
【0010】
【作用】
斯かる本発明の第1又は第2の露光装置によれば、リニアモータとして例えばリニア同期モータを使用し、このリニア同期モータの界磁石の位置を検出するための相切り換え用センサとして、露光装置のマスクステージ又は基板ステージの位置検出用に元々設けられているレーザ干渉計を使用する。例えば、予めそのリニア同期モータの界磁石と3相コイルとが所定の位置関係にときにそのレーザ干渉計の計測値をリセットし、その後はそのレーザ干渉計の計測値をその界磁石の配列ピッチで除算した余りを求めることにより、その界磁石と3相コイルとの位置関係(位相)が分かる。従って、別途相切り換え用センサを設ける必要がなく、3相コイルの各相の電流制御をすることができる。
【0011】
また、位置検出手段としてレーザ干渉計を使用した場合には、極めて高分解能、且つ高精度に位相制御が行われる。
【0012】
【実施例】
以下、本発明による露光装置の一実施例につき図面を参照して説明する。本実施例は、レチクルのパターンの縮小像をウエハの各ショット領域に露光するステッパー型の投影露光装置に本発明を適用したものである。
図1は本実施例の投影露光装置を示し、この図1において、照明光学系1からの露光光ILが、ダイクロイックミラー2により反射されてレチクルRのパターン領域を照明する。ダイクロイックミラー2により反射された後の露光光ILの光軸に平行にZ軸を取り、Z軸に垂直な2次元平面内で図1の紙面に平行な方向にX軸を、図1の紙面に垂直な方向にY軸を取る。
【0013】
この場合、レチクルRは、レチクル側Yステージ3Y、及びレチクル側Xステージ3Xを介してレチクルベース4上に載置され、レチクル側Xステージ3Xはレチクルベース4に対して固定子5A、及び可動子5Bよりなるリニアモータ(以下、「リニアモータ5」と呼ぶ)を介してX方向に駆動され、レチクル側Yステージ3Yはレチクル側Xステージ3Xに対して不図示のリニアモータによりY方向に駆動される。また、レチクル側Yステージ3Y上にX軸用の移動鏡6X、及び不図示のY軸用の移動鏡が固定され、移動鏡6X、及び外部に設置されたX軸用のレチクル側のレーザ干渉計(以下、「レチクル干渉計」という)7Xによりレチクル側Xステージ3XのX座標XR が計測され、不図示のY軸用の移動鏡、及び不図示のY軸用のレチクル干渉計によりレチクル側Yステージ3YのY座標が計測され、計測されたX座標XR 及びY座標は、装置全体の動作を統括制御する中央制御系8に供給される。レチクル側Yステージ3Y、レチクル側Xステージ3X、レチクルベース4、X軸のリニアモータ5、及びY軸のリニアモータよりなるステージ系をレチクルステージと呼ぶ。
【0014】
露光光ILのもとで、レチクルRのパターンは、投影倍率β(βは例えば1/5)の投影光学系PLを介して縮小されてウエハW上の各ショット領域に投影露光される。ウエハWは、ウエハ側Yステージ10Y、及びウエハ側Xステージ10Xを介してウエハベース11上に載置され、ウエハ側Xステージ10Xはウエハベース11に対して固定子12A、及び可動子12Bよりなるリニアモータ(以下、「リニアモータ12」と呼ぶ)を介してX方向に駆動され、ウエハ側Yステージ10Yはウエハ側Xステージ10Xに対して不図示のリニアモータによりY方向に駆動される。また、ウエハ側Yステージ10Y上にX軸用の移動鏡13X、及び不図示のY軸用の移動鏡が固定され、移動鏡13X、及び外部に設置されたX軸用のウエハ側のレーザ干渉計(以下、「ウエハ干渉計」という)14Xによりウエハ側Xステージ10XのX座標XW が計測され、不図示のY軸用の移動鏡、及び不図示のY軸用のウエハ干渉計によりウエハ側Yステージ10YのY座標が計測され、計測されたX座標XW 及びY座標は、中央制御系8に供給される。ウエハ側Yステージ10Y、ウエハ側Xステージ10X、ウエハベース11、X軸用のリニアモータ12、Y軸用のリニアモータ、並びにウエハWのZ方向への位置及び傾斜角を制御するZレベリングステージ(不図示)よりなるステージ系をウエハステージと呼ぶ。
【0015】
中央制御系8は、レチクルステージ駆動系15を介してレチクル側のX軸用のリニアモータ5及びY軸用のリニアモータの動作を制御してレチクルRの位置決めを行うと共に、ウエハステージ駆動系16を介してウエハ側のX軸用のリニアモータ12及びY軸用のリニアモータの動作を制御してウエハWの位置決めを行う。
【0016】
また、本実施例ではウエハ側Yステージ10Y上に、表面がウエハWの表面と同じ高さになるように基準マーク部材9が固定され、この基準マーク部材9の表面に例えば十字型の基準マークが形成されている。通常この基準マークは、ウエハステージに対するレチクルRの位置合わせ(レチクルアライメント)、及びウエハWの各ショット領域に付設されたウエハマーク(アライメントマーク)の位置検出を行うためのアライメントセンサの検出中心と露光中心との間隔(ベースライン)の検出等に使用される。本例では更に、基準マーク部材9上の基準マークをリニアモータの界磁石の位置の基準としても使用する。
【0017】
そのアライメントセンサとして、本例では投影光学系PLの側面に固定されたオフ・アクシス方式で、且つ撮像方式のアライメントセンサ20を使用する。このアライメントセンサ20内には、基準マーク部材9(又はウエハW)の表面と共役な位置に所定の指標マークが配置され、検出対象とするマークの像とその指標マークとが同時に内部の撮像素子で撮像され、その撮像信号S1が中央制御系8に供給されている。中央制御系8では、その撮像信号S1を処理してそのアライメントセンサ20内の指標マークに対する計測対象のマークの位置ずれ量を求める。また、ダイクロイックミラー2の上方には、TTR(スルー・ザ・レチクル)方式でレチクルRとウエハWの各ショット領域との位置関係を検出するためのアライメントセンサ(不図示)も配置されている。
【0018】
次に、図1のウエハステージ内のウエハ側Xステージ10Xを例に挙げて、本例のリニアモータ、及びその制御系の構成及び動作につき説明する。
図2は、図1中のウエハステージの側面図、及びその制御系の構成図であり、この図2において、リニアモータ12の固定子12Aは所定のカバー内に3相の電機子コイル19を装着して構成され、可動子12Bは、ウエハ側Xステージ10Xの側面に固定された平板状のバックヨーク17の底面にX方向に極ピッチPM で極性が順次反転するように4個の永久磁石18を固定して構成されている。即ち、本例のリニアモータ12はムービング・マグネット型のリニア同期モータであり、可動子12Bの構成が簡略であるため、故障発生の確率が低く、且つメンテナンスが容易となっている。但し、可動子側に電機子コイルを収納したムービング・コイル型のリニアモータを使用してもよい。
【0019】
次に、本例のコンピュータよりなる中央制御系8において、外部のX軸用のウエハ干渉計14Xで計測されるウエハ側Xステージ10XのX座標XW が微分手段21の入力部、及び減算手段22の減算側入力部に供給されている。微分手段21は、供給されたX座標XW を時間で微分して、ウエハ側Xステージ10XのX方向の速度VXW を算出し、この速度VXW を減算手段23の減算側入力部に供給する。なお、中央制御系8中の微分手段21等は、コンピュータのソフトウェア上で実行される機能であるため、その微分演算は実際には例えば、差分演算と、これにより得られた差分値をサンプリング周期で除算する除算演算とから実行される。
【0020】
一方、減算手段22の加算側入力部には目標位置設定手段24からウエハ側Xステージ10XのX方向の位置決めの目標座標XWiが供給され、減算手段22では目標座標XWiからウエハ側Xステージ10Xの現在のX座標XW を差し引いて位置偏差ΔXWi(=XWi−XW)を求め、この位置偏差ΔXWiを位置ゲイン手段25の入力部に供給する。位置ゲイン手段25では、位置偏差ΔXWiに各位置偏差に応じた速度を算出するための係数KP を乗じて目標駆動速度VXWiを求め、この目標駆動速度VXWiを減算手段23の加算側入力部に供給する。減算手段23では、目標駆動速度VXWiからウエハ側Xステージ10Xの計測された速度VXW を差し引いてX方向の速度偏差ΔVXWiを求め、この速度偏差ΔVXWiをフィルタ手段26に供給する。フィルタ手段26は、例えばローパスフィルタ回路として動作し、供給された速度偏差ΔVXWiの低周波成分に対応するX方向への推力FWXを求め、この推力FWXの値をウエハステージ駆動系16内の3個の乗算手段27A〜27Cの一方の入力部に供給する。
【0021】
また、中央制御系8内の目標位置設定手段24には、図1のアライメントセンサ20からの撮像信号S1も供給されている。この場合、予め基準マーク部材9上の基準マークの像が、図1のアライメントセンサ20内の指標マークに合致しているときの、図2の電機子コイル19に対する永久磁石18の位相θ0 [rad]が求められ、永久磁石18の極ピッチPM を用いてその位相θ0 をX方向への位置ずれ量ΔX0(=PM・θ0 /(2π))に換算した値が、目標位置設定手段24内のメモリに記憶されている。そして、初期設定時に基準マーク部材9の基準マークをアライメントセンサ20の観察視野内に移動したときに、目標位置設定手段24は、その撮像信号S1を処理してアライメントセンサ20内の指標マークに対するその基準マークのX方向への位置ずれ量(ウエハW上に換算した値)ΔX1 を求める。その後、目標位置設定手段24は、その位置ずれ量ΔX1 と予め記憶されている位置ずれ量ΔX0 とを加算して得られる位置ずれ量(ΔX0 +ΔX1)をウエハステージ駆動系16内の端数検出手段28に供給する。
【0022】
一方、そのウエハステージ駆動系16はパワー増幅器30A〜30Cを除いてコンピュータからなり、そのウエハステージ駆動系16において、外部のウエハ干渉計14Xにより計測されるウエハ側Xステージ10XのX座標XW が端数検出手段28に供給される。端数検出手段28には、初期設定時に目標位置検出手段24から位置ずれ量(ΔX0 +ΔX1)が供給され、この位置ずれ量(ΔX0 +ΔX1)はこのときの電機子コイル19に対する永久磁石18の位置ずれ量を表している。
【0023】
そこで、初期設定時に端数検出手段28では、そのときのウエハ側Xステージ10XのX座標XW の値XW0に対して所定のオフセット値XOFF を加算して得られる座標が、その位置ずれ量(ΔX0 +ΔX1)となるようにそのオフセット値XOFF を定める。即ち、以下の関係が成立する。
XOFF =(ΔX0 +ΔX1)−XW0 (1)
そして、初期設定後に端数検出手段28では、ウエハ干渉計14Xから供給されるX座標XW にそのオフセット値XOFF を加算して得られる座標を、固定子12Bの永久磁石18の極ピッチPM の2倍(2・PM)で除算したときの端数ΔXW を求め、この端数ΔXW を3個の位相変換手段29A〜29Cに供給する。これに応じて、先ず第1の位相変換手段29Aでは、その端数ΔXW を極ピッチPM の2倍(2・PM)で除算した値に2πを乗算して得られる位相をθとして、cos θの値を生成し、このcos θの値を第1の乗算手段27Aの他方の入力部に供給する。また、第2の位相変換手段29Bでは、その位相θを2π/3だけずらして、cos(θ−2π/3)の値を生成し、このcos(θ−2π/3)の値を第2の乗算手段27Bの他方の入力部に供給する。同様に、第3の位相変換手段29Bでは、その位相θを4π/3だけずらして、cos(θ−4π/3)の値を生成し、このcos(θ−4π/3)の値を第3の乗算手段27Cの他方の入力部に供給する。
【0024】
そして、第1の乗算手段27Aではフィルタ手段26から供給される推力FWXにcos θを乗算して得られる推力に応じた電流信号をパワー増幅器30Aに供給し、第2の乗算手段27Bではその推力FWXにcos(θ−2π/3)を乗算して得られる推力に応じた電流信号をパワー増幅器30Bに供給し、第3の乗算手段27Cではその推力FWXにcos(θ−4π/3)を乗算して得られる推力に応じた電流信号をパワー増幅器30Cに供給する。パワー増幅器30A,30B,30Cはそれぞれ供給された電流信号を増幅して、3相の電機子コイル19中の対応する相のコイルに励磁電流を供給する。これにより、ウエハ側Xステージ10XのX座標が目標位置設定手段24に設定された目標座標に収束するまで、リニアモータ12を介してウエハ側Xステージ10XがX方向に駆動される。
【0025】
この場合、本例ではウエハ干渉計14Xから供給されるX座標XW によって、端数検出手段28において電機子コイル19に対する永久磁石18の位置ずれ量(位相)が算出され、この位置ずれ量に基づいてサーボ方式で電機子コイル19の各相のコイルに供給される励磁電流の位相が設定されている。従って、別途例えば電機子コイル19に沿って、永久磁石18の極性を検出するための相切り換え用センサ(ホール素子等からなる)を設ける必要がないため、ステージ機構が簡略化され、ステージ上に容易に各種機構を付設できる利点がある。
【0026】
なお、上述実施例では、初期状態で、ウエハ干渉計14Xの計測値と、リニアモータにおける電機子コイルに対する磁石の位相関係との対応関係を求めるために、アライメント用の基準マーク部材9が使用されていたが、それ以外に、例えばウエハ干渉計14X用の原点設定用のリミットスイッチ等を用いてその対応関係を求めてもよい。
【0027】
また、本発明はステップ・アンド・リピート方式の露光装置(ステッパー等)のみならず、ステップ・アンド・スキャン方式等の走査露光方式の露光装置のレチクルステージ、又はウエハステージの駆動装置としてリニアモータを使用する場合にも適用できることは明かである。このように、本発明は上述実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り得る。
【0028】
【発明の効果】
本発明の第1又は第2の露光装置によれば、それぞれマスクステージ(レチクルステージ)又は基板ステージ(ウエハステージ)の駆動用にリニアモータを使用し、駆動対象のステージの位置を検出するためのレーザ干渉計の計測結果に基づいてリニアモータの3相コイルと界磁石との位相関係を求めている。従って、別途特別な相切り換え用センサを設けることなく3相コイルの電流制御ができるため、製造コストを低減できると共に、ステージ機構が簡素化され他の機構を容易に装着できる利点がある。
【0029】
また、そのリニアモータとしてムービングコイル型のリニアモータを用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の投影露光装置を示す概略構成図である。
【図2】図1のウエハステージ及びその制御系の一部を示す構成図である。
【符号の説明】
R レチクル
PL 投影光学系
W ウエハ
3X レチクル側Xステージ
4 レチクルベース
5A,12A リニアモータの固定子
5B,12B リニアモータの可動子
7X レチクル干渉計
8 中央制御系
9 基準マーク部材
10X ウエハ側Xステージ
11 ウエハベース
14 ウエハ干渉計
16 ウエハステージ駆動系
18 永久磁石
19 電機子コイル
27A〜27C 乗算手段
29A〜29C 位相変換手段
Claims (3)
- マスクに形成された転写用のパタ−ンを感光基板上に露光する露光装置において、
前記マスクの位置決めを行うマスクステージと、
3相コイルと磁石とを有し、前記3相コイルと前記磁石とのいずれか一方が前記マスクステージに設けられ、前記マスクステージを駆動するリニアモータと、
前記マスクステージの位置を検出するレーザ干渉計と、
前記レーザ干渉計の出力信号と前記磁石の極ピッチとに基づいて前記3相コイルの各相に与える電流の位相を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする露光装置。 - マスクに形成された転写用のパタ−ンを感光基板上に露光する露光装置において、
前記感光基板の位置決めを行う基板ステージと、
3相コイルと磁石とを有し、前記3相コイルと前記磁石とのいずれか一方が前記基板ステージに設けられ、前記基板ステージを駆動するリニアモータと、
前記基板ステージの位置を検出するレーザ干渉計と、
前記レーザ干渉計の出力信号と前記磁石の極ピッチとに基づいて前記3相コイルの各相に与える電流の位相を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする露光装置。 - 前記リニアモータはムービングコイル型であることを特徴とする請求項1又は2に記載の露光装置。
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