JP3277339B2 - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JP3277339B2
JP3277339B2 JP09314693A JP9314693A JP3277339B2 JP 3277339 B2 JP3277339 B2 JP 3277339B2 JP 09314693 A JP09314693 A JP 09314693A JP 9314693 A JP9314693 A JP 9314693A JP 3277339 B2 JP3277339 B2 JP 3277339B2
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    • H01L27/10Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having potential barriers; including integrated passive circuit elements having potential barriers the substrate being a semiconductor body including a plurality of individual components in a repetitive configuration
    • H01L27/118Masterslice integrated circuits
    • H01L27/11803Masterslice integrated circuits using field effect technology
    • H01L27/11807CMOS gate arrays

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  • Design And Manufacture Of Integrated Circuits (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体集積回路装置に係
り、特に、CMOSトランジスタあるいはバイポーラト
ランジスタから基本セルを構成するに好適なマスタスラ
イス型の半導体集積回路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ゲートアレイやエンベデットアレ
イなどと呼ばれ、半導体集積回路装置を構成するに際し
て、半導体素子形成層にCMOSトランジスタなどを形
成し、半導体素子形成層上に配線層を積層し、配線層に
電源線及び信号線を配線して回路を構成するいわゆるマ
スタスライス型のものを用いたものがある。
【0003】従来、CMOSゲートアレイLSIを構成
するに際して、特公昭59−25381号公報に記載さ
れているように、基本セルとして一対のPMOSと一対
のNMOSを組み合わせたものが知られている。しか
し、この基本セルの場合には、メモリセル回路を構成す
る場合など、拡散層が広すぎ基本セルとしての占有面積
が広くなる。
【0004】また、特開昭59−150446号公報及
び特開昭61−268040号公報に記載されているよ
うに、4個のPMOSと4個のNMOSで基本セルを構
成したものが提案されている。
【0005】このような問題点を解決するために、IE
EE ASIC Conference 1991年9
月(図20)に記載されているように、電源線の両脇に
コンタクト孔を1個形成するようにしたものが提案され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術で
は、SRAMにおけるメモリセル回路を構成したり、あ
るいはフリップフロップのような複雑なマクロセルを構
成する場合には、占有面積が大きくなったり、論理構成
用のチャネルが少なくなったするので、一層面のメタル
配線や二層目のメタル配線にはみ出し配線が生じ、論理
回路接続用の配線チャネルを潰すことになる。このため
メタル配線を自動配線によって行なうと未配線の個所が
生じたり、実装率が低下したりすることがある。
【0007】本発明の目的は、ゲートアレイやエンベデ
ッドアレイ等のマスタスライス型LSIとして用いるこ
とができ、ゲート速度とメモリ密度が両立し、かつ、実
使用効率の高い半導体集積回路装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、回路基板上に積層され、半導体素子が形
成される半導体素子形成層と、前記半導体素子形成層上
に形成され、前記半導体素子にコンタクト孔を介して給
電する電源線と信号線とを含む配線層とを有するマスタ
ースライス型半導体集積回路装置であって、 それぞれ前
記電源線の延伸する方向であるX方向に並んで形成され
た2つのPMOSで構成される複数のPMOS単位と、
それぞれ前記X方向に並んで形成された2つのNMOS
で構成される複数のNMOS単位とを有し、 前記複数の
PMOS単位の各々に含まれるPMOSのゲート電極
は、他のPMOS単位に含まれるPMOSのゲート電極
と一体化されていない分離電極として形成されており、
前記複数のNMOS単位の各々に含まれるNMOSの
ート電極は、他のNMOS単位に含まれるNMOSのゲ
ート電極と一体化されていない分離電極として形成され
ており、前記複数のPMOS単位は、少なくとも第1及
び第2のPMOS単位を含み、前記複数のNMOS単位
は、少なくとも第1及び第2のNMOS単位を含み、前
記第1のPMOS単位と、前記第1のPMOS単位に前
記X方向と交差するY方向に並んで配置される第1のN
MOS単位と、前記第1のNMOS単位に前記Y方向に
並んで配置される第2のPMOS単位と、前記第2のP
MOS単位に前記Y方向に並んで配置される第2のNM
OS単位とを基本セルとし、前記信号線は、前記基本セ
ルを単位として自動配線を行って決定された経路を有す
ることを特徴とする半導体集積回路装置を構成したもの
である。
【0009】前記半導体集積回路装置を構成するに際し
ては、以下の要素を付加することができる。
【0010】(1)前記基本セル内の前記第1のPMOS単位と前記
第1のNMOS単位とを第1ペアとし、前記第2のPM
OS単位と前記第2のNMOS単位とを第2ペアとし、
前記基本セル内の前記第1ペアにより形成される第1論
理回路と、前記基本セル内の前記第2ペアにより形成さ
れ、前記第1論理回路と同じ論理機能を有する第2論理
回路とを有し、前記第1論理回路及び第2論理回路は、
その入力同士及び出力同士が結線されている。 (2)前記基本セル内の前記第1ペアにより形成され
る、第1の2入力NAND回路と、前記基本セル内の前
記第2ペアにより形成される、第2の2入力NAND回
路とを有し、前記第1の2入力NAND回路と前記第2
の2入力NAND回路は、入力部同士、出力部同士が接
続され、並列接続される。 (3)前記基本セル内の前記第1のPMOS単位と前記
第1のNMOS単位とを第1ペアとし、前記第2のPM
OS単位と前記第2のNMOS単位とを第2ペアとし、
第1の基本セルと、前記第2方向に前記第1の基本セル
と並ぶ第2の基本セルとを含み、前記第1の基本セル内
の、第1ペアにより形成される、第1の2入力NAND
回路と、前記第1の基本セル内の、第2ペアにより形成
される、第2の2入力NAND回路と、前記第2の基本
セル内の第1ぺアにより形成される第1のインバータ回
路と、前記第2の基本セル内の第2ペアにより形成され
る第2のインバータ回路とを有し、前記第1の2入力N
AND回路の出力部は、前記第1のインバータ回路の入
力部に接続され、前記第2の2入力NAND回路の出力
部は、前記第2のインバー タ回路の入力部に接続され、
前記第1の2入力NAND回路の出力部は、前記第2の
2入力NAND回路の入力部に接続され、前記第2の2
入力NAND回路の出力部は、前記第1の2入力NAN
D回路の入力部に接続され、フリップフロップ回路を形
成する。 (4)各半導体素子のMOSチャネル幅内の前記コンタ
クト孔のうちの少なくとも4つが、そのうちの1つのコ
ンタクト孔が前記電源線に接続され、2つのコンタクト
孔が前記電源線の一方の側に設けられ、1つのコンタク
ト孔が前記電源線の他方の側に設けられ、前記コンタク
ト孔が前記電源線に交差する直線上に形成され、前記電
源線は、前記PMOSの半導体素子形成層及び前記NM
OSの半導体素子形成層内の信号線の幅と同じ幅を有す
る。 (5)前記基本セルの電源線と交差する方向の長さは、
配線層の配線ピッチで24ピッチから30ピッチのうち
いずれかのピッチに設定されている。 (6)前記基本セルを構成する半導体素子のうちペアと
なるPMOS単位とNMOS単位の各ゲート電極が互い
に接続されている。 (7)前記基本セルが、複数組電源線に沿って配列さ
れ、二組の前記基本セルに対して、基板またはウエル電
位固定用の拡散層領域群が一つ配置されている。
【0011】また、本発明は、入力と出力とが互いに交
差接続されてなる一対のインバータ回路からなる情報保
持部と、該情報保持部の相補関係に有る一対の入出力ノ
ードと相補データ線との間に設けられ、書き込み動作の
時には両方ともオン状態にされ、読み出し動作の時には
一方のみがオン状態にされる一対のトランスファMOS
FETとを含むメモリセルがマトリックス配置されてな
るメモリ回路を備えてなることを特徴とする半導体集積
回路装置を構成したものである。
【0012】前記半導体集積回路装置を構成するに際し
ては、前記読み出し動作の時にオン状態にされるトラン
スファゲートMOSFETを通して出力信号が伝えられ
る情報保持部を構成するインバータ回路は、それと入力
と出力が互いに交差接続される他方のインバータ回路に
対して出力インピーダンスが小さくされるものとするこ
とができる。
【0013】
【0014】更に、基本セルを構成する半導体素子を電
源線と交差する方向に配列する場合、PMOS、NMO
S、PMOS、NMOSの順に配置したり、NMOS、
PMOS、NMOS、PMOSの順に配置したり、また
PMOS、NMOS、NMOS、PMOSの順に配置し
たり、更にNMOS、PMOS、PMOS、NMOSの
順に配置したりすることができる。
【0015】また基本セルを構成する半導体素子を複数
組電源線と交差する方向に沿って配列することもでき
る。更に基本セルを構成する半導体素子のうちペアとな
るPMOSとNMOSの各ゲート電極を互いに接続する
こともできる。逆に、回路構成によっては、PMOSの
ゲート電極とNMOSのゲート電極を互いに分離するこ
ともできる。
【0016】また基本セルを構成する半導体素子を複数
組電源線に沿って配列した場合、2組の基本セルに対し
て、基板またはウエル電位固定用の拡散層領域群を一つ
配置することができる。更に基本セルを構成する場合、
半導体素子として、PMOS、NMOSの他に、バイポ
ーラトランジスタを用いることができる。
【0017】
【作用】前記した手段によれば、信号線幅の電源線の両
脇にコンタクト孔が形成されていると共に、予備のコン
タクト孔が形成されているため、複雑な論理回路を構成
する場合でも配線層にはみ出し配線が生じるのを抑制す
ることができ、論理回路接続用の配線チャネルを潰すこ
となく実装率の向上を図ることができる。また所望のゲ
ート速度を得るのに必要なMOSチャネル幅の1/2の
サイズのPMOSとNMOSのペアを2ペア備えている
ので、基本セルの各ペア毎に回路を構成し、各ペアの半
導体素子を並列接続すると、所望の速度が得られる。従
って、ゲート速度の高速化及びメモリ密度等の高密度化
の両立が図れる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0019】図1において、CMOSゲートアレイやエ
ンベデットアレイなどに用いられる基本セルはMOS部
18と拡散層領域部19から構成されている。MOS部
18は8個のMOSトランジスタを備えており、2連の
PMOSトランジスタ(以下PMOSと称する)1、2
連のNMOSトランジスタ(以下、NMOSと称する)
4、2連のPMOS7、2連のNMOS10がY方向に
沿って配列されている。PMOS1、NMOS4、PM
OS7、NMOS10にはそれぞれゲート電極2,3,
5,6,8,9,11,12が互いに分離された状態で
Y方向に沿って形成されている。拡散層領域部19はN
形拡散層領域13、P形拡散層領域14、N形拡散層領
域15、P形拡散層領域16から構成されており、N形
拡散層領域13がゲート電極2に沿って形成され、P形
拡散層領域14がゲート電極6に沿って形成され、N形
拡散層領域15がゲート電極9に沿って形成され、P形
拡散層領域16がゲート電極12に沿って形成されてい
る。そしてMOS部18と拡散領域部19は半導体基板
上の半導体素子形成層に形成され、半導体素子形成層上
にはメタル配線を行なうための配線層が積層されるよう
になっている。そして半導体素子形成層の各MOSと配
線層のメタル配線とを接続するために半導体素子形成層
にコンタクト孔17が形成される。
【0020】このコンタクト孔17は、一層目のメタル
配線と半導体素子とのコンタクト孔設置可能場所として
+印で示されており、この+印上を、一層目のメタル配
線と2層目のメタル配線がX方向あるいはY方向に布線
されるようになっている。この場合、X方向あるいはY
方向において、+印と+印の間隔が配線ピッチの1ピッ
チを示すことになる。そして、本実施例では、MOSチ
ャネル幅W内に4個のコンタクト孔17が形成される。
すなわち、Vcc電源線50,52及びGND電源線5
1,53を配線するためのコンタクト孔17の他に、各
電源線の両脇に配置されるコンタクト孔17が開設され
るとともに、これらのコンタクト孔17の他に予備のコ
ンタクト孔17が形成される。そして基本セル全体とし
てY方向(基本セルの高さ方向)において24ピッチの
コンタクト孔17が形成される。
【0021】上記構成による基本セルには、PMOS1
上に信号線がX、Y方向に布線されると共に、信号線と
同じ太さのVcc電源線50が一層目のメタル配線とし
てX方向に布線される。NMOS4上にもX、Y方向に
信号線が布線されると共に、信号線と同じ太さのGND
電源線51が一層目のメタル配線としてX方向に布線さ
れる。同様にして、PMOS7上にはVcc電源線52
が一層目のメタル配線として布線され、NMOS10上
にはGND電源線53がメタル配線として布線される。
これら4本の電源線は基本セルに固定して持たせてもよ
く、あるいは必要に応じ、布線することも可能である。
【0022】このように、本実施例においては、各MO
Sに電源線を布線したりあるいは信号線を布線したりす
る際に、電源線50〜53の両脇のコンタクト孔17の
領域の他にMOSチャネル幅W内の予備のコンタクト孔
17の設置箇所にも信号線を布線することができ、論理
回路を構成するのにメタル配線にはみ出し配線が生じる
のを抑制することができ、論理回路接続用の配線チャネ
ルを潰すことなく実装率の向上を図ることができる。
【0023】また本実施例においては、MOSチャネル
幅Wは、電源線の両脇にそれぞれ1個及び2個のコンタ
クト孔17が形成できる幅に設定されており、基本セル
のY方向の長さとして、ゲートスピード、論理回路の構
成のし易さなど考慮して24ピッチとしているが、PM
OSとNMOS間のゲート電極を分離した場合には最小
で20ピッチである。
【0024】また前記実施例においては、MOS部18
を1個設けたときに拡散層領域部19を1個設けたもの
について述べたが、図2に示すように、基本セルをX方
向に配置するに際して、MOS部18を2個配置したと
きに拡散層領域部19を1個設ける構成とすると、メモ
リセルの集積密度が更に向上することになる。この場合
基本セルの幅は3.5ピッチとなる。
【0025】また基本セルを配置するに際しては、図3
に示すように、基本セルをY方向に沿って順次配置する
ことができる。すなわち、基本セルを構成する各MO
S、PMOS、NMOS、PMOS、NMOSという順
序で順次並べることができる。この場合、PMOSとN
MOSの各ゲート電極を分離することによって、基本セ
ル敷き詰め型のマスタチップにおいて、論理ゲートに使
用される基本セルと基本セルとのY方向における間隔刻
みを基本セルの高さの1/4刻みとすることができる。
すなわち、PMOSとNMOSのうち1つのMOSをチ
ャネル配線専用とし、このMOSを間にして他のMOS
で基本セルを構成すると、基本セルと基本セルとの間隔
が6ピッチ刻みとすることができる。
【0026】次に、図4乃至図10を用いて、図1に示
す基本セルで各種メモリセル回路を効率良く構成したと
きの実施例について説明する。
【0027】図4は1−R/W(1−Read/Wri
teのシングルポート)SRAMのメモリセル回路であ
る。このメモリセル回路は2つのCMOSインバータ7
0,71でフリップフロップを構成し、トランスファゲ
ート72,73を介してビット線BL、BLバー上にメ
モリデータを読み出したり、ビット上のデータを書き込
むように構成されている。そしてトランスファゲート7
2,73のオンオフはワード線WLからの信号の選択に
よって行なわれるようになっている。
【0028】図5は、図4に示すメモリセル回路を図1
の基本セルを用いて構成したときの配置列を示す。本実
施例におけるメモリセル回路は、MOS部18Aと拡散
層領域部19Aで構成される基本セルのうち、各基本セ
ルの上半分の領域に配置されたMOS群によって1ビッ
トのメモリセルを構成するようになっている。すなわち
2連のPMOS1A、1Bと2連のNMOS4A,4B
によってメモリセル回路が構成されている。そしてPM
OS1Aのうち右側のPMOSとNMOS4Aのうち右
側のNMOSによってCMOSインバータ70が構成さ
れている。またPMOS1Bのうち左側のPMOSとN
MOS4Bのうち左側のNMOSによってCMOSイン
バータ71が構成されている。更にNMOS4Aのうち
左側のNMOSによってトランスファゲート72が構成
され、NMOS4Bのうち右側のNMOSによってトラ
ンスファゲート73が構成されている。そして各MOS
を接続してメモリセル回路を構成するに際して、一層目
のメタル配線と破線で示した2層目のメタル配線とがコ
ンタクト孔17を介して接続される。実線で示した一層
目のメタル配線とMOSトランジスタなどの素子とがコ
ンタクト孔17A等(・印で示す)を介して接続され
る。更にビット線BL,BLバーが一層目のメタル配線
によってX方向に配線され、ワード線WLが二層目のメ
タル配線としてY方向に配線される。また基板あるいは
ウエル電位固定用の拡散層領域は、スルーホール(×印
で示す。)あるいはコンタクト孔を介して、所定の電位
に固定される。更に二層目のメタル配線としてY方向に
配線されるVcc電源線、GND電源線は必要に応じて
布線すれば良い。
【0029】なお、本実施例では、2つの基本セルの下
側にはメモリ構成用のパターンが記入されていないが、
同様に構成できることは明らかである。
【0030】このように、本実施例によれば、基本セル
一個分のMOSによって1−R/W用のメモリセル回路
をメタル配線にはみ出し配線を生じることなく1ビット
構成とすることができる。
【0031】これに対し、前記した従来例では、1ビッ
ト構成するのに2BC必要である。また、図20に示し
た従来例では、1ビット構成するのに1BC(BC;基
本セル)でよいが、ビット線を電源線の外側に布線する
必要があり、拡散層抵抗の影響で特性が劣化する可能性
がある。
【0032】図6は1R−1W(1Read−1Wri
te;同時に1読み出しと1書き込みが出来る2ポー
ト)SRAMのメモリセル回路である。本実施例におけ
るメモリセル回路は、2つのCMOSインバータ98,
99でフリップフロップを構成し、トランスファゲート
92,93を介して、ビット線上にレベルの相異なるメ
モリデータRD,RDバーを読み出し、またトランスフ
ァゲート90,92を介して、ビット線上のレベルの相
異なるデータWD,WDバーを書き込むように構成され
ている。そしてトランスファゲート93,92のオン、
オフは、読み出しワード線R−WLの選択によって行な
われ、トランスファゲート90,91のオンオフは、書
き込みワード線W−WLの選択によって行なわれるよう
になっている。
【0033】図7は、図6に示すメモリ回路を図1の基
本セルを用いて構成したときの配置列を示す。本実施例
におけるメモリセル回路は、X方向に並んだ3つの基本
セルのうち上半分の半導体素子を用いてメモリセル1ビ
ットを構成するようになっている。すなわちPMOS1
A,1B,1CとNMOS4A,4B,4Cがメモリセ
ル回路を構成するようになっている。そして2連のPM
OS1Bと2連のNMOS4Bで、すなわち4個のMO
SでCMOSインバータ98,99を構成するようにな
っている。更に2連のNMOS4Aによってトランスフ
ァゲート90,92を構成し、2連のNMOS4Cによ
ってトランスファゲート91,93を構成するようにな
っている。そしてこれらの半導体素子を接続するに際し
ては、一層目のメタル配線と破線で示した二層目のメタ
ル配線がスルーホール(×印)を介して接続され、実線
で示した一層目のメタル配線とMOSなどの素子がコン
タクト孔17A(黒丸印)を介して接続されるようにな
っている。また、書き込みワード線W−WLと読み出し
ワード線R−WLは二層目のメタル配線としてY方向に
配線されている。更にビット線は一層目のメタル配線と
してX方向に配線されている。基板あるいはウエル電位
固定用の少なくとも1つの拡散層領域は、コンタクト孔
を介して、所定の電位に固定されている。また二層目の
メタル配線としてVcc電源線、GND電源線がY方向
に配線されている。なお、これらの電源線は必要に応じ
て布線することも可能である。またX方向に並べられた
3つの基本セルの下側にはパターンが記入されていない
が、同様に構成することができる。
【0034】このように、本実施例によれば、1.5の
基本セルによって1R−1W用のメモリ回路をメタル配
線にはみ出し配線が生じることなく1ビットで構成する
ことができる。
【0035】これに対し、前記した従来例では、1ビッ
ト構成するのに3BC必要である。また、図20に示し
た従来例では、4本のビット線と2本の電源線でMOS
上のチャネルを占有するので、1.5BCで1ビット構
成することは困難である。
【0036】図8は2−R/W(2−Read/Wri
te;通常のデュアルポート)のSRAMのメモリセル
回路である。本実施例におけるメモリセル回路は、2つ
のCMOSインバータ98,99でフリップフロップを
構成し、トランスファゲート94,95を介して、ビッ
ト線BL1,BL1バー上に電位レベルの相異なるメモ
リデータを読み出したり、ビット線BL1,BL1バー
上のデータを書き込むように構成されている。そしてト
ランスファゲート94,95のオンオフは、ワード線W
1の選択によって実施されるようになっている。またト
ランスファゲート96,97を介して、ビット線BL
2,BL2バー上にレベルの相異なるメモリデータを読
み出したり、ビット線BL2,BL2バー上のデータを
書き込むようになっている。そしてトランスファゲート
96,97のオンオフは、ワード線WL2の選択によっ
て実施されるようになっている。
【0037】本実施例におけるメモリセル回路は、図6
に示すメモリ回路セル回路と同一の回路の構成であるた
め、図1に示す基本セルを用いて、図7に示す配置によ
って構成することができる。従って、本実施例において
も、1.5の基本セルで、2−R/W用のメモリセル回
路をメタル配線に、はみ出し配線が生じることなく1ビ
ットで構成することができる。
【0038】図9は1−R/W(1−Read/Wri
te;シングルポート)のSRAMの他のメモリセル回
路である。本実施例におけるメモリセル回路は、2個の
PMOSと1個のNMOSによってCMOSインバータ
120を構成し、1個のPMOSと1個のNMOSによ
ってCMOSインバータ121を構成し、2つのCMO
Sインバータ120,121によってフリップフロップ
を構成するようになっている。そしてトランスファゲー
ト122を介して、ビット線(WD&RD)上にメモリ
データを読み出すようになっている。また、トランスフ
ァゲート122,123を介して、ビット線(WD&R
D、WDバー)上のデータを書き込むようになってい
る。そしてトランスファゲート122,123のオンオ
フはワード線WLの選択によって行われるようになって
いる。すなわち、読み出し時にはW&R−WLによっ
て、トランスファゲート122を選択する。一方、書き
込み時には、W&R−WLとW−WL、W−WLバーに
よって、トランスファゲート122,123を選択する
ようになっている。
【0039】図10は、図9のメモリセル回路を図1の
基本セルを用いて構成したときの配置例を示す。本実施
例におけるメモリセル回路は、基板上にX方向に並んだ
4つの基本セルのうち上半分のMOS群を用いて同一ビ
ット線につながるメモリセルを2ビット構成するように
なっている。すなわち4個の基本セルのうちPMOS1
A,1B,1C,1DとNMOS4A,4B,4C,4
Dがメモリセル回路として用いられている。そして2連
のPMOS1Bと2連のNMOS4Bの左側のNMOS
でCMOSインバータ120Aを構成し、2連のPMO
S1Cのうち左側のPMOSと2連のNMOS4Bのう
ち右側のNMOSでCMOSインバータ121Aを構成
している。また、2連のNMOS4Cのうち左側のNM
OSによってトランスファゲート122Aを構成し、2
連のNMOS4Aのうち右側のNMOSと2連のPMO
S1Aのうち右側のPMOSを用いてトランスファゲー
ト123Aを構成している。更に、2連のPMOS1D
と2連のNMOS4Dのうち右側のNMOSでCMOS
インバータ120Bを構成し、2連のPMOS1Cのう
ち右側のPMOSと2連のNMOS4Dのうち左側のN
MOSでCMOSインバータ121Bを構成している。
また、2連のNMOS4Cのうち右側のNMOSを用い
てトランスファゲート122Bを構成し、2連のNMO
S4Aのうち左側のNMOSと2連のPMOS1Aの左
側のPMOSを用いてトランスファゲート123Bを構
成している。
【0040】各半導体素子を接続するに際しては、一層
目のメタル配線と破線で示した二層目のメタル配線とを
スルーホールを介して接続し、実線で示した一層目のメ
タル配線とMOSなどの素子とをコンタクト孔17A等
を介して接続するようになっている。更にワード線が二
層目のメタル配線としてY方向に配線され、ビット線は
一層目のメタル配線としてX方向に配線されている。ま
た基板あるいはウエル電位固定用の少なくとも1つ以上
の拡散層領域は、コンタクト孔を介して、所定の電位に
固定されている。Vcc電源線やGND電源線は二層目
のメタル配線によってY方向に必要に応じて布線するこ
とも可能である。
【0041】ここで、本実施例においては、ビット線に
付加されるトランスファゲートの拡散層容量を減すため
に、ビット線上で隣り合うトランスファゲートの拡散層
領域を共有させるようになっている。すなわち、トラン
スファゲート122A,122Bの拡散層領域が、また
トランスファゲート123Aと123Bの拡散層領域が
共有されるようになっている。更に、読み出し時の誤書
き込みを防止するために、CMOSインバータ120の
PMOSが互いに並列に接続されて、PMOSの駆動力
を上げるようになっている。更に、書き込み動作を確実
に行なうために、トランスファゲート123はPMOS
とNMOSの並列接続によって構成されている。なお、
本実施例においては、4つの電源線の下側にはメモリセ
ル構成用のパターンは記入されていないが、同様に構成
できることは明らかである。
【0042】このように、本実施例においては、1個の
基本セルで、1−R/Wのメモリセル回路をメタル配線
にはみ出し配線が生じることなく、1ビットで構成する
ことができ、図10では2ビット分のメモリセル回路を
構成することができる。
【0043】これに対し、前記した従来例では、1ビッ
ト構成するのに2BC必要である。また、図20に示し
た従来例では、MOS上のチャネル数が少ないので、1
BCで1ビット構成することは困難である。
【0044】次に、図11乃至図15を用いて、図1の
基本セルで各種論理回路を効率よく形成するときの実施
例について説明する。
【0045】図11は2入力NAND回路を示し、図1
2は2つの2入力ANAD回路を並列接続したときの内
部構成図を示す。更に図13は、図12に示す2つの2
入力NAND回路を図1に示す基本セルを用いて構成し
たときの配置列を示す。
【0046】本実施例においては、2連のPMOS1と
2連のNMOS4で、所望のゲート速度を得るのに必要
なMOSチャネル幅Wの1/2のサイズのMOSからな
る1つの2入力NAND回路を構成している。更に、2
連のPMOS7と2連のNMOS10で、所望のゲート
速度を得るのに必要なMOSチャネル幅の1/2のサイ
ズのMOSからなる別の2入力NAND回路を構成して
いる。そしてこれら2つの2入力NAND回路の入力同
士及び出力同士を結線し、所望のゲート速度を得るのに
必要なMOSチャネル幅Wを有するMOSからなる1つ
の2入力NAND回路を構成するようになっている。
【0047】このような2入力NAND回路を構成する
に際しては、実線で示す一層目のメタル配線とMOSな
どの素子とをコンタクト孔(黒丸印)を介して配線する
と共に、Vcc電源線50,52及びGND電源線5
1,53をX方向に配線するようになっている。
【0048】このように、本実施例においては、所望の
ゲート速度を得るのに必要なMOSチャネル幅Wの1/
2のサイズのPMOSとNMOSのペアを2ペア設けれ
ば、所望のゲート速度を得るのに必要なNMOSチャネ
ル幅Wの1/2のサイズのPMOSとNMOSのペアで
構成されるゲート回路同士を並列にし、配線チャネルに
出力することによって、所望のゲート速度を有するゲー
ト回路、例えば2入力NAND回路を1個の基本セル
で、メタル配線に、はみ出し配線を生じることなく効率
よく構成することができる。
【0049】また、本実施例では、直列接続されるNM
OSのゲート電極の入力端子への接続を2つの2入力N
AND回路で逆になるようにしているため、論理スレッ
ショルード電圧の入力端子の依存性を少なくすることが
できる。
【0050】図14は、一般的なR−Sフリップフロッ
プ回路を示す。このフリップフロップ回路は、2入力N
OR回路150,151、インバータ回路152,15
3を備えて構成されている。そしてセット端子Sが
“1”レベルになると、Q端子が“1”レベルとなり、
リセット端子Rが“1”レベルになるとQバー端子が
“1”レベルとなる。
【0051】図15は、図14のR−Sフリップフロッ
プ回路を図1の基本セルを用いて構成したときの配置列
を示す。本実施例におけるR−Sフリップフロップ回路
は2つの基本セルを用いて構成されている。すなわち、
2連のPMOS1Aへと2連のNMOS4Aで2入力N
OR回路151を構成し、2連のPMOS7Aと2連の
NMOS10Aで2入力NOR回路150を構成してい
る。更に2連のPMOS1Bと2連のNMOS4Bでイ
ンバータ回路153を構成している。また2連のPMO
S7Bと2連のNMOS10Bによってインバータ回路
152を構成している。そして各回路素子などを接続す
るに際しては、実線で示した一層目のメタル配線とMO
Sなどの半導体素子とがコンタクト孔17A等を介して
接続され、一層目のメタル配線と破線で示した二層目の
メタル配線とがスルーホールを介して接続されるように
なっている。更にVcc電源線50,52、GND電源
線51,53がX方向に沿って配線されている。
【0052】本実施例における2入力NOR回路150
と2入力NOR回路151は、所望のゲート速度を得る
のに必要なMOSチャネル幅W1/2のサイズのPMO
SとNMOSのペアから構成されているが、R−Sフリ
ップフロップ回路の内部回路であり、負荷が非常に軽い
ので、サイズを大きくした場合と較べて速度の劣化はほ
とんどない。逆に、入力容量が1/2になるので、ファ
ンアウト負荷の低減の効果が大きくなる。
【0053】一方、配線チャネルに出力されるインバー
タ回路152とインバータ回路153は、所望のゲート
速度を得るのに必要なMOSチャネル幅WのMOSで構
成されているので、R−Sフリップフロップ回路とし
て、所望の回路速度を得ることができる。
【0054】このように、本実施例においては、所望の
ゲート速度を得るのに必要なMOSチャネル幅Wの1/
2のサイズのPMOSとNMOSのペアを2ペア設ける
ようにしているため、所望のゲート速度を得るのに必要
なMOSチャネル幅Wの1/2のサイズのPMOSとN
MOSのペアで構成されるゲート回路同士を並列に接続
して配線チャネルに出力することとしている。また、内
部回路は、標準負荷で所望のゲート速度を得るのに必要
なMOSチャネル幅Wの1/2のサイズのPMOSとN
MOSのペアで構成することによって、入力容量を小さ
くしている。従って、所望の回路速度を有する複雑なゲ
ート回路、例えばR−Sフリップフロップ回路を2個の
基本セルで、一層目及び二層目のメタル配線にはみ出し
配線を生じることなく、効率よく構成することができ
る。
【0055】これに対し、標準負荷で所望のゲート速度
を得るのに必要なMOSチャネル幅の1/2のサイズの
PMOSとNMOSのペアが準備されていない従来例で
は、例えば、R−Sフリップフロップ回路の構成に、3
BC必要になり、入力容量も大きい。また、図20に示
した従来例では、MOS上のチャネル数が少ないので、
1層目のメタル配線や2層目のメタル配線のはみ出し配
線無しで、複雑なマクロセルを構成することは困難であ
る。
【0056】次に、基本セルの高さとしてどの程度が適
切かの検討を図16及び図17を用いて説明する。
【0057】図16は、図1に示す基本セルの高さを代
えた場合の実装率と使用可能基本セル数を理論及びDA
(Design Automation)などの経験を
基に、マクロセル構成時のはみ出し配線がないと仮定し
て試算した結果を示す。
【0058】この場合、基本セルが大きくなるほど、基
本セル当たりの配線チャネルが増えるので、実装率が向
上する。一方、使用可能基本セル数は、実装率が100
%に達するまでは、基本セルを大きくして搭載基本セル
数が減っても実装率が増加するのでほぼ一定値を保っこ
とがわかる。しかし、実装率が100%に達した後は、
それ以上基本セルを大きくすると、使用可能基本セル数
は、基本セルを大きくするにつれて減少する。また基本
セルの高さが30ピッチ程度まで大きくなっても、LS
Iチップに搭載できる基本セル数は減るが、実質の数、
使用可能基本セル数は同等であることがわかる。しか
し、基本セルの高さが20ピッチではマクロセル構成時
にはみ出し配線が生じるので、24ピッチの場合に比ベ
て使用可能基本セル数が減少する。
【0059】図17は、図1の基本セルの高さを代えた
場合の2入力NANDゲートの標準的な負荷におけるゲ
ート遅延時間の計算値を示したものである。
【0060】図17から分かるように、基本セルの高さ
を24ピッチより大きくしても速度の向上は小さいこと
が分かる。そして各種論理回路の構成には、最低20ピ
ッチあればよいが、以上の検討結果から、すなわち論理
回路やメモリセル回路の構成のしやすさや効率、使用可
能基本セル数、ゲートスピードなどの点を考慮すると、
基本セルの高さとしては、24〜30ピッチが望まし
い。
【0061】このように、本実施例によれば、メモリ密
度が高く、また所望のゲート速度を有するゲート回路、
例えば、2入力NAND回路を1個の基本セルで、二層
目のメタル配線のはみ出し配線を生じることなく、効率
よく構成することができる。また所望の回路速度を有す
る複雑なゲート回路、例えば、R−Sフリップフロップ
回路を2個の基本セルで、入力容量を小さく、メタル配
線のはみ出し配線を生じることなく、効率よく構成する
ことができる。更にX方向における配線の刻みを基本セ
ルの高さの1/4刻みにすることができる。
【0062】また前記各実施例においては、基本セルを
Y方向に配置するに際しては、PMOS,NMOS,P
MOS,NMOSの順序で配置するものについて述べた
が、NMOS,PMOS,NMOS,PMOSの順序と
することも可能であり、また、PMOS,NMOS,N
MOS,PMOSの順序とすることもできる。更にNM
OS,PMOS,PMOS,NMOSの順序とすること
もできる。
【0063】基本セルを構成するに際しては、ゲート電
極2,3とゲート電極5,6を分離し、更にゲート電極
8,9とゲート電極11,12を分離したものについて
述べたが、各ゲート電極を互いに接続するようにしても
よい。
【0064】次に、本発明の他の実施例を図18及び図
19に従って説明する。
【0065】本実施例は、BiCMOSの2入力NAN
Dを構成したものであり、図1の基本セルにバイポーラ
トランジスタ200が付加されている。
【0066】図18に示すNAND回路は、一対のPM
OS211、一対のNMOS210、一対のNMOS2
14、一対のNMOS215、一対のPMOS213、
バイポーラトランジスタ200から構成されている。各
PMOS211はバイポーラトランジスタ200の駆動
用として用いられており、2つのNMOS210はバイ
ポーラトランジスタ200のベース電荷引き抜き用とし
て用いられている。2つのNMOS214と2つのNM
OS215はそれぞれ出力段を構成し、ゲート電極が互
いに交差した状態で入力端子に接続されている。これ
は、論理スレッショルド電圧に対する入力端子の依存性
を少なくするためである。一方、2つのPMOS213
は、出力のハイレベルを完全に電源電位までプルアップ
するために設けられている。更に出力の立ち上がり時間
を早めるために、2つのNMOS214と2つのNMO
S215が互いに並列接続されている。
【0067】図19は図18に示す2入力NANDの配
置列を示す。図19において、バイポーラトランジスタ
200は、コレクタ領域201とベース領域202及び
エミッタ領域203から構成されている。そして2連の
PMOS1Aで一対のPMOS211を構成し、2連の
NMOS4Aで一対のNMOS210を構成している。
また2連のPMOS7Aで一対のPMOS213を構成
し、2連のNMOS10Aで一対のNMOS214を構
成している。更に2連のNMOS10Bで一対のNMO
S215を構成している。そして各半導体素子を構成す
るに際しては、実線で示した一層目のメタル配線とMO
S、バイポーラトランジスタの素子がコンタクト孔(黒
丸印)を介して接続されていると共に、一層目のメタル
配線と破線で示した二層目のメタル配線がスルーホール
(×印)を介して接続されている。
【0068】更にVcc電源線50,52がX方向に布
線されていると共に、GND電源線51,53がX方向
に配線されている。また基板あるいはウエル電位固定用
の拡散領域は、コンタクト孔を介して所定の電位に固定
されている。
【0069】なお、前記実施例では、2連のPMOS1
B、2連のNMOS4B、2連のPMOS7Bのエリア
が未使用状態となっているが、この領域にCMOS回路
を形成すれば無駄はほとんど生じない。
【0070】このように、本実施例によれば、MOSと
バイポーラトランジスタを含む基本セルによってBiC
MOSの2入力NANDを構成する場合でも、メタル配
線にはみ出し配線が生じることなく配線することができ
る。
【0071】また、前記実施例では、MOSトランジス
タのサイズを全て等しいものを用いが、これらのサイズ
を必要に応じて変更することも可能である。例えば、2
連のNMOS4Aのサイズを小さくし、2連のNMOS
10Aのサイズを大きくすることができる。
【0072】この他に、2連のNMOS10AのY方向
における下側に、2連のNMOSを付加することも可能
である。この場合、BiCMOSゲートの出力段を構成
するNMOSは2連のNMOS10Aとその下側に配置
される2連のNMOSで形成すればよいことになる。こ
のような構成にすると、通常のサイズのCMOS回路を
余ったCMOSで構成することができる。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
信号線幅の電源線に接続されるコンタク孔の他に、MO
Sチャネル幅内のコンタクト孔として電源線の両脇に配
置されるコンタクト孔とこのコンタクト孔のうち一方に
隣接するコンタクト孔を電源線と交差する方向に沿って
形成するようにしたため、回路を構成するのにはみ出し
配線が生じるのを抑制することができ、実装率の向上を
図ることができる。更に、少サイズの一対のPMOSと
一対のNMOSを1ペアとして2ペアで基本セルを構成
し、基本セルの各ペアを並列接続するようにしたため、
ゲート速度の高速化及びメモリ密度の高密度化を図るこ
とができると共に実際の使用効率の高い基本セルを構成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す基本セルの構成図であ
る。
【図2】複数の基本セルをX方向に配置したときの配置
列を示す図である。
【図3】複数の基本セルをY方向に配置したときの配置
列を示す図である。
【図4】1−R/W用のメモリセル回路図である。
【図5】基本セルを用いて、1−R/W用のメモリセル
回路を構成したときの配置列を示す図である。
【図6】2ポートのメモリセル回路図である。
【図7】基本セルを用いて2ポートのメモリセル回路を
構成したときの配置列を示す図である。
【図8】デュアルポートのメモリセル回路図である。
【図9】シングルポートのメモリセル回路図である。
【図10】基本セルを用いてシングルポートのメモリセ
ル回路を構成したときの配置列を示す図である。
【図11】2入力NAND回路図である。
【図12】2入力NAND回路の具体的回路構成図であ
る。
【図13】基本セルを用いて一対の2入力NAND回路
を構成したときの配置列を示す図である。
【図14】R−Sフリップフロップ回路図である。
【図15】基本セルを用いてR/Sフリップフロップ回
路を構成したときの配置列を示す図である。
【図16】基本セルの高さと使用可能基本セル数及び実
装率との関係を示す特性図である。
【図17】基本セルの高さとゲート遅延時間との関係を
示す特性図である。
【図18】BiCMOSの2入力NAND回路図であ
る。
【図19】基本セルを用いてBiCMOSの2入力NA
NDを構成したときの配置列を示す図である。
【図20】従来の基本セルの構成図である。
【符号の説明】
1 PMOS 2,3 ゲート電極 4 NMOS 5,6 ゲート電極 7 PMOS 8,9 ゲート電極 10 NMOS 11,12 ゲート電極 13,15 N形拡散層領域 14,16 B形拡散層領域 17,17A コンタクト孔 18 MOS部 19 拡散層領域部 50,52 Vcc電源線 51,53 GND電源線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 順彦 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株式会社 日立製作所 半導体設計開発 センタ内 (72)発明者 堀野 望 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株式会社 日立製作所 半導体設計開発 センタ内 (56)参考文献 特開 平3−22477(JP,A) 特開 平5−13728(JP,A) 特開 平2−3279(JP,A) 特開 平3−250664(JP,A) 特開 平4−291597(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/118 H01L 21/82 H01L 21/8244 H01L 27/11

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路基板上に積層され、半導体素子が形
    成される半導体素子形成層と、前記半導体素子形成層上
    に形成され、前記半導体素子にコンタクト孔を介して給
    電する電源線と信号線とを含む配線層とを有するマスタ
    ースライス型半導体集積回路装置であって、 それぞれ前記電源線の延伸する方向であるX方向に並ん
    で形成された2つのPMOSで構成される複数のPMO
    S単位と、 それぞれ前記X方向に並んで形成された2つのNMOS
    で構成される複数のNMOS単位とを有し、 前記複数のPMOS単位の各々に含まれるPMOSの
    ート電極は、他のPMOS単位に含まれるPMOSの
    ート電極と一体化されていない分離電極として形成され
    ており、 前記複数のNMOS単位の各々に含まれるNMOSの
    ート電極は、他のNMOS単位に含まれるNMOSのゲ
    ート電極と一体化されていない分離電極として形成され
    ており、 前記複数のPMOS単位は、少なくとも第1及び第2の
    PMOS単位を含み、 前記複数のNMOS単位は、少なくとも第1及び第2の
    NMOS単位を含み、 前記第1のPMOS単位と、前記第1のPMOS単位に
    前記X方向と交差するY方向に並んで配置される第1の
    NMOS単位と、前記第1のNMOS単位に前記Y方向
    に並んで配置される第2のPMOS単位と、前記第2の
    PMOS単位に前記Y方向に並んで配置される第2のN
    MOS単位とを基本セルとし、 前記信号線は、前記基本セルを単位として自動配線を行
    って決定された経路を 有することを特徴とする半導体集
    積回路装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体集積回路装置に
    おいて、前記基本セル内の前記第1のPMOS単位と前
    記第1のNMOS単位とを第1ペアとし、前記第2のP
    MOS単位と前記第2のNMOS単位とを第2ペアと
    し、 前記基本セル内の前記第1ペアにより形成される第1論
    理回路と、 前記基本セル内の前記第2ペアにより形成され、前記第
    1論理回路と同じ論理機能を有する第2論理回路とを有
    し、 前記第1論理回路及び第2論理回路は、その入力同士及
    び出力同士が結線されている ことを特徴とする半導体集
    積回路装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の半導体集積回路装置に
    おいて、前記基本セル内の前記第1ペアにより形成され
    る、 第1の2入力NAND回路と、 前記基本セル内の前記第2ペアにより形成される、第2
    の2入力NAND回路とを有し、 前記第1の2入力NAND回路と前記第2の2入力NA
    ND回路は、入力部同士、出力部同士が接続され、並列
    接続される ことを特徴とす半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の半導体集積回路装置に
    おいて、前記基本セル内の前記第1のPMOS単位と前
    記第1のNMOS単位とを第1ペアとし、前記第2のP
    MOS単位と前記第2のNMOS単位とを第2ペアと
    し、 第1の基本セルと、前記第2方向に前記第1の基本セル
    と並ぶ第2の基本セルとを含み、 前記第1の基本セル内の、第1ペアにより形成される、
    第1の2入力NAND回路と、 前記第1の基本セル内の、第2ペアにより形成される、
    第2の2入力NAND回路と、 前記第2の基本セル内の第1ぺアにより形成される第1
    のインバータ回路と、 前記第2の基本セル内の第2ペアにより形成される第2
    のインバータ回路とを有し、 前記第1の2入力NAND回路の出力部は、前記第1の
    インバータ回路の入力部に接続され、前記第2の2入力
    NAND回路の出力部は、前記第2のインバータ回路の
    入力部に接続され、前記第1の2入力NAND回路の出
    力部は、前記第2の2入力NAND回路の入力部に接続
    され、前記第2の2入力NAND回路の出力部は、前記
    第1の2入力NAND回路の入力部に接続され、フリッ
    プフロップ回路を形成する ことを特徴とす半導体集積
    回路装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の半導体集積回路装置に
    おいて、 各半導体素子のMOSチャネル幅内の前記コンタクト孔
    のうちの少なくとも4つが、そのうちの1つのコンタク
    ト孔が前記電源線に接続され、 2つのコンタクト孔が前記電源線の一方の側に設けら
    れ、1つのコンタクト孔が前記電源線の他方の側に設け
    られ、 前記コンタクト孔が前記電源線に交差する直線上に形成
    され、 前記電源線は、前記PMOSの半導体素子形成層及び前
    記NMOSの半導体素子形成層内の信号線の幅と同じ幅
    を有する ことを特徴とす半導体集積回路装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の半導体集積回路装置に
    おいて、前記基本セルの電源線と交差する方向長さ
    配線層の配線ピッチで24ピッチから30ピッチの
    うちいずれかのピッチに設定されていることを特徴とす
    半導体集積回路装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の半導体集積回路装置に
    おいて、前記基本セルを構成する半導体素子のうちペア
    となるPMOS単位とNMOS単位の各ゲート電極が互
    いに接続されていることを特徴とする半導体集積回路装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の半導体集積回路装置に
    おいて、前記基本セルが、複数組電源線に沿って配列さ
    れ、二組の前記基本セルに対して、基板またはウエル電
    位固定用の拡散層領域群が一つ配置されていることを特
    徴とす半導体集積回路装置。
  9. 【請求項9】 入力と出力とが互いに交差接続されてな
    る一対のインバータ回路からなる情報保持部と、該情報
    保持部の相補関係に有る一対の入出力ノードと相補デー
    タ線との間に設けられ、書き込み動作の時には両方とも
    オン状態にされ、読み出し動作の時には一方のみがオン
    状態にされる一対のトランスファMOSFETとを含む
    メモリセルがマトリックス配置されてなるメモリ回路を
    備えてなることを特徴とする半導体集積回路装置
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の半導体集積回路装置
    において、前記読み出し動作の時にオン状態にされるト
    ランスファゲートMOSFETを通して出力信号が伝え
    られる情報保持部を構成するインバータ回路は、それと
    入力と出力が互いに交差接続される他方のインバータ回
    路に対して出力インピーダンスが小さくされるものであ
    ることを特徴とする半導体集積回路装置。
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